JPWO2006025610A1 - 複合繊維 - Google Patents
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Abstract
Description
その後、熱処理条件を改良した特許文献3及び4等が提案されている。さらに、特許文献5〜8等、上記従来技術を応用したものが提案されている。しかしながら、上記の従来技術には、染色や仕上げなどの工程を経ると、捲縮率の変化が小さくなり、実用的なレベルに到達できなくなるという問題がある。
これに対して、特許文献9には、ポリエステル成分とポリアミド成分とを扁平状に形成し、これをサイド−バイ−サイド型に接合し、且つ、ポリアミド成分としてナイロン4の如く吸湿率の高いポリアミドを用い、前述の課題を改善する試みもなされているが、ナイロン4の製糸安定性が悪く、捲縮性能が熱処理を経る毎に低下するため、このような複合繊維でも実用性において限界がある。
ΔC(%)=DC(%)−HC(%)
で表される捲縮率DCとHCとの差ΔCが0.5〜7.0%であることを特徴とするものである。
本発明の複合繊維において、ポリエステル成分が、固有粘度(IV)が0.30〜0.43の、5−ナトリウムスルフォイソフタル酸が酸成分を基準として2.0〜4.5モル%共重合されている変性ポリエステルであることが好ましい。
本発明の複合繊維において、複合繊維の10%伸長時の引張り応力が、1.6〜3.5cN/dtexであることが好ましい。
本発明の複合繊維において、引張り強さが、3.0〜4.7cN/dtexの引張り強さを有することが好ましい。
本発明の混繊糸(1)は、請求項1に記載の複合繊維と、これより沸水収縮率が小さい異種繊維とを含むものである。
本発明の混繊糸(2)は、請求項1に記載の複合繊維と、これより沸水収縮率が大きい異種繊維とを含むものである。
本発明の仮撚加工糸は、ポリエステル成分とポリアミド成分とが、サイド−バイ−サイド型又は偏心芯−鞘型構造に接合されている複合繊維を仮撚加工に供して得られ、仮撚加工糸を1.76×10−3cN/dtexの荷重下で30分間沸騰水処理し、さらに1.76×10−3cN/dtexの荷重下で100℃で30分間乾熱処理して捲縮を安定化させ、これを1.76×10−3cN/dtexの荷重下で160℃で1分間乾熱処理したときの仮撚加工糸中の繊維の捲縮率TDCが10〜30%であり、この捲縮仮撚加工糸を20〜30℃の水中に10時間浸漬した後の仮撚加工糸中の繊維の捲縮率THCが5〜17%であり、(TDC(%)−THC(%))で表される捲縮率差ΔTCが3〜15%であることを特徴とするものである。
本発明の仮撚加工糸において、前記仮撚加工に供された前記複合繊維は、それを1.76×10−3cN/dtexの荷重下で30分間沸騰水処理し、さらに1.76×10−3cN/dtexの荷重下で100℃で30分間乾熱処理して捲縮を安定化させ、これを1.76×10−3cN/dtexの荷重下で160℃で1分間乾熱処理したときの前記複合繊維の繊維の捲縮率DCが1.3〜15.0%であり、この捲縮複合繊維を20〜30℃の水中に10時間浸漬した後の前記複合繊維の捲縮率HCが0.5〜10.0%であり、かつ前記DCと前記HCとの差ΔCが0.5〜7.0%であることが好ましい。
本発明においては、上記ポリエステル成分は、5ナトリウムスルフォイソフタル酸が共重合されている変性ポリエステルであることが好ましい。その際、5−ナトリウムスルフォイソフタル酸の共重合量が多すぎると、ポリアミド成分とポリエステル成分との接合界面にて剥離が生じにくくなる反面、優れた捲縮性能が得られにくくなる。逆に、上記共重合量が少なすぎると、結晶化は進み易くなり、優れた捲縮性能は得られ易くなる反面、ポリアミド成分とポリエステル成分との接合界面での剥離が生じ易くなる。このため、5−ナトリウムスルフォイソフタル酸の共重合量は、2.0〜4.5モル%が好ましく、2.3〜3.5モル%がより好ましい。
また、ポリエステル成分の固有粘度が低過ぎると、結晶化が進み易くなるので優れた捲縮性能が得られる反面、製糸性が低下すると共に毛羽が発生しやすくなり、工業的な生産および品質の面で好ましくない。逆に、上記固有粘度が高すぎると、結晶化が進みにくくなり、優れた捲縮性能が得られにくく又、共重合成分である5−ナトリウムスフォイソフタル酸の増粘度効果にて紡糸時の溶融粘度が高くなりすぎるため紡糸性及び延伸性が低下して、毛羽や断糸も発生しやすくなる。したがって、ポリエステル成分の固有粘度は、0.30〜0.43が好ましく、0.35〜0.41がより好ましい。
一方、ポリアミド成分は、主鎖中にアミド結合を有するものであれば特に限定されるものではなく、例えば、ナイロン4、ナイロン6、ナイロン66、ナイロン46、ナイロン12等が挙げられ、中でも、製糸安定性、汎用性の観点から特にナイロン6、ナイロン66が好ましい。また、上記ポリアミド成分には、これらをベースに他の成分が共重合されていてもよい。
また、上記に説明したポリエステル及びポリアミド両成分には、酸化チタンやカーボンブラック等の顔料、公知の抗酸化剤、帯電防止剤耐光剤等がそれぞれ含有されていてもよい。
本発明の複合繊維は、上記のポリエステル成分とポリアミド成分とがサイド−バイ−サイド型又は偏心芯−鞘型複合繊維構造に接合された形状を有する複合繊維である。ポリアミド成分とポリエステル成分との複合の形態としては、両成分がサイドバイサイド型に接合した形態が捲縮発現の観点から好ましい。上記複合繊維の断面形状としては、円形断面でも非円形断面でもよく、非円形断面では例えば三角断面や四角断面等を採用することができる。なお、上記複合繊維の断面内には中空部が存在していてもかまわない。
また、繊維横断面におけるポリエステル成分とポリアミド成分との比率としては、両成分の重量比を基準として、ポリエステル成分/ポリアミド成分が30/70〜70/30が好ましく、60/40〜40/60がより好ましい。本発明の複合繊維が、偏心芯−鞘型構造を有する場合、芯部はポリエステル成分及びポリアミド成分のいずれであってもよい。芯部は、鞘部中に偏心して配置される。
本発明においては、上記複合繊維を1.76×10−3cN/dtexの荷重下で30分間沸騰水処理し、さらに1.76×10−3cN/dtexの荷重下で100℃で30分間乾熱処理して捲縮を安定化させ、これを1.76×10−3cN/dtexの荷重下で160℃で1分間乾熱処理した繊維が、次に述べる、捲縮率DC、20〜30℃、10時間の水浸漬後の捲縮率HC、及びこれらの捲縮率の差△Cに関する要件を同時に満足していることが肝要である。本発明者らの検討した結果、かかる捲縮特性を有する複合繊維は、吸湿によって通気性が向上し、しかも染色や仕上げなどの工程を経た後でもその特性が低下しないことを見出した。
すなわち、捲縮率DCを1.3〜15.0%、好ましくは2.0〜10.0%、より好ましくは2.5〜8.0%とする必要がある。上記捲縮率DCが小さ過ぎると、水浸漬後の捲縮率HCの方が大きくなって布帛とした場合に吸湿によって目が詰まった布帛になり、その結果、吸湿にて通気性が低下する性能となる。一方、捲縮率DCは基本的には高目の方が良いが吸湿による捲縮のヘタリには限界があるので、適度に抑える必要がある。また、捲縮率DCが大きくなりすぎると、水浸漬後の捲縮率HCも大きくなる傾向にあり、布帛の通気性向上にも限界がある。
また、水浸漬後の捲縮率HCを、0.5〜10.0%、好ましくは0.5〜5.0%、より好ましくは0.5〜3.0%とする必要がある。上記捲縮率HCは0に近いほど通気性変化の観点から好ましいが、0.5%以下にコントロールする場合は、捲縮率DCも小さくする必要があり、条件設定を誤ると吸湿により通気性がアップする布帛になることがあり、工業的な面からの品質コントロールが大変難しくなる。一方、捲縮率DHが10.0%を超える場合は、吸湿しても捲縮が残るため通気性に優れた布帛を得ることが難しい。
さらに、下記式で表される捲縮率DCと捲縮率HCとの差△Cを0.5〜7.0%、好ましくは1.0〜5.5%、さらに好ましくは1.5〜5.0%とする必要がある。△Cが0.5%未満の場合は、乾燥状態から吸湿状態に変化した時の布帛の通気性変化が小さくなる。一方、△Cは大きいほうがよいが、7.0%を超える場合は捲縮率DC自体が高くなり、その結果捲縮率HCも高くなるので、吸湿によって通気性が大きく向上する布帛を得ることが難しい。
△C(%)=DC(%)−HC(%)
上記のような捲縮特性を有する本発明の複合繊維を製造するには、前述したように、ポリエステル成分として、固有粘度が0.30〜0.43である、5−ナトリウムスルフォイソフタル酸が酸成分を基準として2.0〜4.5モル%共重合されている変性ポリエステルを採用することが好ましいが、さらに、繊維構造面から複合繊維の機械特性を特定範囲に設計することによって容易に達成できる。
すなわち、複合繊維の10%伸長応力を1.6〜3.5cN/dtex、好ましくは1.8〜3.0cN/dtex、より好ましくは2.0〜2.8cN/dtexとするのが好ましい。上記10%伸長時の応力が1.6cN/dtex未満の場合は、堅固な捲縮性能を有する複合繊維を得ることが難しく、捲縮率DCが低くなり、吸湿によって布帛の通過性が低下する傾向にあるので好ましくない。一方、10%伸長時の応力が3.5cN/dtexを超える場合は、捲縮率DCが大きくなり過ぎ、この際、水浸漬後の捲縮率HCも大きくなり、布帛の通気性が低下する傾向にある。
また、複合繊維の強度を、3.0〜4.7cN/dtex、好ましくは3.3〜4.3cN/dtex、より好ましくは3.4〜4.0cN/dtexとするのが好ましい。上記強度が3.0cN/dtex未満の場合は、繊維形成時の延伸効果が不十分であり乾燥時の捲縮率DCが低くなり、吸湿によって布帛の通過性が低下する傾向にある。一方、強度が4.7cN/dtexを超える場合は、捲縮率DCが大きくなり過ぎ、水浸漬後の捲縮率HCも同時に大きくなり、布帛の通気性が低下する傾向にある。
本発明の複合繊維の総繊度は、通常の衣料用素材として用いられるのは40〜200dtex、単糸繊度は1〜6dtexのものを用いることができる。なお、必要に応じて交絡処理を施して良い。
本発明の断面形状を有する複合繊維を製造するには、例えば特開2000−144518号公報に記載されているように、高粘度成分側と低粘度側の吐出孔を分離し、且つ、高粘度側の吐出線速度を小さく設定した(吐出断面積を大きくした)紡糸口金を用い、高粘度側吐出孔に溶融ポリエステルを通過させ低粘度側吐出孔側に溶融ポリアミドを通過させて接合させ、冷却固化させることにて得ることができる。引き取った紡出糸条の延伸は、一旦これを巻き取った後延伸、必要に応じて熱処理する別延のほか、一旦巻き取らないで延伸、必要に応じて熱処理を行う直延のどちらの方法も採用することができる。紡糸速度としては、1000〜3500m/分が好ましく採用することができる。また、例えば、2つのローラーを設置した延伸機で直接延伸法により延伸・熱セットを行う場合は、第1ローラーで50〜100℃において糸条を予熱し、次いで第2ローラーにより145〜170℃において熱セットする方法を採用することができる。また、第1ローラーと第2ローラー間で実施する延伸の倍率は2.75〜4.0倍が好ましい。上記のように熱セット温度、延伸倍率(例えば第2ローラー延伸速度により調整)などを調節することにより、引張強さを3.0〜4.7cN/dtexに、10%伸長時の引張応力を1.6〜3.5cN/dtexに、切断伸び率を15〜50%に調節することができる。また、取扱い性や後述する混繊糸として使用する場合を考慮すると、沸水収縮率を6〜18%とすることが好ましく、6〜15%とすることがより好ましい。
布帛の仕上げには、100℃以上の温度及びセットでの拘束力がかかる。即ち、其の染色においては120℃の湿熱が加わり、そのセットは160℃の乾熱とセット時の張力が加わるので、その捲縮性能はこれに打ち勝つものでなければならない。従来の技術では、120℃あるいは160℃の拘束力下では捲縮が伸びてしまい性能が発現しなかった。これに打ち勝つべき、原糸の特性として、しかるべき荷重下での熱処理を付与しても捲縮性能が残れば、目的の性能を有する事を見出した。先ず、1.76×10−3cN/dtexの荷重下で30分間沸騰水処理する。このときポリアミド成分がポリエステル成分よりも高収縮であるため、ポリアミド成分を内側に配した捲縮が発生する。この時、水を含んでいるので吸水にてポリアミド成分が伸長して時間と共に捲縮が低下する。それを防ぐ目的で1.76×10−3cN/dtexの荷重下で100℃で30分間乾熱処理して、水分を除去し、乾燥状態での捲縮を安定化させる。次いで、160℃のセットにても捲縮が残る事を確認する目的で1.76×10−3cN/dtexの荷重下で160℃で1分間乾熱処理して、高温及び拘束力下でも捲縮が存在することを確認する事が捲縮性能上重要である。尚、水浸漬にてNYが比較的短時間伸長するが、安定平衡の観点から浸漬時間は10時間で十分であり、その水の温度もNYのガラス転移温度以下(35℃以下)の20〜30℃の温度が好ましい。このような、過酷な条件下でもしかるべき捲縮性能を有するので、実際の布帛仕上げ工程をへても目的とする性能を発揮できる。上記の理由により、かかる本発明の複合繊維からは、上記のような仕上げ工程などの熱処理を経過しても、ムレ感が従来のものに比べ著しく改善されており、実用性の点で極めて優れた布帛を得ることができる。
本発明の複合繊維は単独で使用することができることはもちろん、他繊維と混繊しての混繊糸としても使用できる。
例えば、本発明の複合繊維を、これよりも沸水収縮率の低い、好ましくは沸水収縮率が5%未満、より好ましくは4%未満の低収縮繊維と混繊し、好ましくはこの際高収縮繊維側となる複合繊維が芯部に配された混繊糸とすることができる。また、逆に、本発明の複合繊維を、これよりも沸水収縮率の高い、好ましくは沸水収縮率が18%以上、より好ましくは20%以上の高収縮繊維と混繊し、この際低収縮繊維側となる複合繊維が鞘部に配された混繊糸とすることもできる。これらの混繊糸は風合いがいずれも嵩高性が良好であり、感性と機能の両面で優れている。
上記の複合繊維より低収縮である繊維としては、ポリエステル、特にポリエチレンテレフタレートを溶融紡糸して低収縮とすべく紡糸延伸した繊維が好ましく例示でき、具体的には、紡糸速度2800〜3500m/分に巻き取った未延伸糸(いわゆるPOY)を弛緩熱処理して収縮率を5%未満としたものが好ましい。
一方、上記の複合繊維より高収縮である繊維としては、イソフタル酸などを共重合させて高収縮化した、ポリエステル、特にポリエチレンテレフタレートからなる繊維が好ましい。
なお、上記の混繊糸は、本発明の複合繊維と、これより高収縮である繊維、あるいはこれより低収縮である繊維とを混繊交絡処理することによって製造することができる。かかる混繊交絡処理には特に特別の装置を必要とせず、空気にて交絡する公知の方法を採用することができる。又、この際、混繊糸の交絡数は10〜80個/mが好ましい。
又、本発明の複合繊維は必要に応じて更に仮撚り加工を行い仮撚加工糸としても使用することができる。上記仮撚加工糸は、これを1.76×10−3cN/dtexの荷重下で30分間沸騰水処理し、さらに1.76×10−3cN/dtexの荷重下で100℃で30分間乾熱処理して捲縮を安定化させ、これを1.76×10−3cN/dtexの荷重下で160℃で1分間乾熱処理したときの仮撚加工糸中の繊維の捲縮率TDCが10〜30%であり、前記捲縮発現仮撚加工糸を20〜30℃で10時間水浸漬後の仮撚加工糸中の繊維の捲縮率THCが5〜17%であり、(TDC(%)−THC(%))で表されるこれらの捲縮率の差ΔTCが3〜15%である事が好ましい。
上記捲縮率TDCが10%未満の場合は、得られる仮撚加工糸中の繊維の捲縮値が小さすぎるのでこのような仮撚加工糸から嵩高性に優れた織編物を得ることができない。一方、捲縮率TDCが30%を超える場合は、嵩高性の観点からは好ましいが、捲縮率を高めるために捲縮発現条件が加撚効果をあげる仮撚り加工条件と同様になり、その結果、ポリアミド成分とポリエステル成分の界面に剥離が生じる。捲縮率TDCは、より好ましくは15〜25%であり、より好ましくは18〜23%である。
また、捲縮率THCは0に近いほど通気性の向上のためには好ましいが、仮撚り加工糸においては、その嵩高性を高めるためには捲縮率自体を高める必要がある。捲縮率THCを5%未満にコントロールする場合、捲縮率TDCも小さくする必要があり、このようにすると嵩高性に優れた織編物を得ることができない。一方、捲縮率TDHが17%を超える場合は、吸湿しても捲縮が残るため湿潤時に通気性に優れた織編物を得ることが難しい。水浸漬後の捲縮率THCは、より好ましくは6〜15%、さらに好ましくは7〜13%である。
さらに、捲縮率TDCと捲縮率THCとの差ΔTCが3%未満の場合は、乾燥状態から吸湿状態に変化した時の織編物の通気性の変化が小さいので好ましくない。ΔTCは大きいほうが好ましいが、15%を超える場合は捲縮率TDC自体が高くなり、この結果捲縮率THCも高くなるので、吸湿によって通気性が大きく向上する織編物を得ることが難しい。ΔTCは、より好ましくは5〜12%、さらに好ましくは6〜11%である。
上記仮撚加工糸においては、高い捲縮特性を得るため、十分に配向度を高めて高強度の仮撚り加工糸とすることが好ましい。具体的には、仮撚加工糸の引張強さは2.2〜3.6cN/dtex、好ましくは2.4〜3.4cN/dtex、より好ましくは2.5〜3.2cN/dtexである。引張強さが2.2cN/dtex未満の場合は、繊維形成時の延伸効果が不十分で捲縮率(DC)が10%未満となり嵩高性に優れた布帛を得ることができないことがある。一方、引張強さが3.6cN/dtexを超える場合は延伸熱処理工程あるいは仮撚り工程での糸切れが多くなることがある。
上記の仮撚り加工糸は、前述した方法で紡糸した複合繊維を仮撚り加工することによって製造することができる。仮撚り加工の方法としては、高強度タイプの仮撚加工糸にすることが好ましく、先ず延伸して強度を十分に高めた原糸を製造し、次いで仮撚り加工を行なう、いわゆるアウトドロー方式のほうがより好ましい。仮撚り加工に用いる撚り掛け装置としては、ディスク式あるいはベルト式の摩擦式撚り掛け装置が糸掛けをしやすいが、ピン方式の撚り掛け装置であっても良い。
の式において、α=0.7〜1.1が好ましく、通常はα=0.9の値を用いる。又、仮撚り加工時の温度であるが使用する装置によって基本的に異なり捲縮性能及び仮撚り工程での糸切れの観点から適正化すれば良く、ピン方式においては、120〜200℃、好ましくは140〜180℃、より好ましくは145〜175℃とすることにより仮撚り加工糸を安定して製造することができる。
本発明の複合繊維、混繊糸、仮撚加工糸は衣料用の各種の用途に使用することができ、例えば、各種のスポーツウェア・インナー素材・ユニフォーム等快適性を要求される用途において、特に好ましく使用することができる。
本複合繊維と天然繊維との組み合わせにより、一層効果を発揮することができ、更に、ウレタンあるいはポリトリメチレンテレフタレートとの組み合わせにより、更にストレッチ性を付与して用いてもよい。
(1)ポリアミド及びポリエステルの固有粘度
ポリアミドはm−クレゾールを溶媒として使用し30℃で測定した。又、ポリエステルはオルソクロロフェノールを溶媒として使用し35℃で測定した。
(2)製糸性
良好 :10時間連続紡糸を行ったとき、糸切れ数が0〜1回であって製糸性は良好である。
やや不良:10時間連続紡糸を行ったとき、糸切れ数が2〜4回であって製糸性はやや悪い。
不良 :10時間連続紡糸を行ったとき、糸切れ数が5回以上であって製糸性は極めて悪い。
(3)ポリアミド成分とポリエステル成分との界面剥離
複合繊維の断面について、1070倍のカラー断面写真をとり、この断面写真についてのポリアミド成分とポリエステル成分との界面剥離の状況を調査した。
無 :界面での剥離が殆ど(0〜1個)存在しなかった。
やや有:界面での剥離が2〜10個複合繊維に存在していた。
有 :殆どすべての複合繊維に界面での剥離が存在していた。
(4)引張強さ(cN/dtex)、切断伸び率(%)
繊維試料を気温25℃、湿度60%の恒温恒湿に保たれた部屋に一昼夜放置した後、サンプルの長さ100mmを(株)島津製作所製引っ張り試験機テンシロンにセットし、200mm/分の速度にて伸張し、破断時の強さ及び伸び率を測定した。
(5)10%伸長応力(cN/dtex)
上記の引張強さ及び切断伸び率を測定した応力−伸度曲線において、10%伸長時の応力を求め、その値を複合繊維の繊度(dtex)の数値にて除した値より求めた。
(6)捲縮率DC、水浸漬後の捲縮率HC、およびそれらの差ΔC
供試複合繊維によって太さ:3330dtexのカセを作り、このカセを6g(1.76×10−3cN/dtex)の軽荷重の下で沸騰水中にて30分間処理した。カセを沸騰水から引き上げ濾紙にて水分を軽くのぞき、次いで6g(1.76×10−3cN/dtex)の軽荷重下で100℃の乾熱を施して30分間乾燥して水分を除去した。さらに、このカセを6g(1.76×10−3cN/dtex)の軽荷重下で160℃で1分間の乾熱処理して測定試料とした。
(a)捲縮率DC(%)
上記処理を行なった測定資料(カセ)を6g(1.76×10−3cN/dtex)の荷重下にて5分処理し、次いで、このカセを取り出し、さらに600g(合計606g:1.76×10−3cN/dtex+1.76cN/dtex)の荷重をかけ1分放置しそのカセの長さL0を求めた。次いで、600gの荷重を外し、6g(1.76×10−3cN/dtex)の荷重下にて1分放置しその長さL1を求めた。下記の計算式より、捲縮率DCを求めた。
DC(%)=L0−L1/L0×100
(b)水浸漬後の捲縮率HC(%)
捲縮率DCを求めた後の同じカセを用い、6g(1.76×10−3cN/dtex)の荷重下で水中(室温)にて10時間処理した。このカセを濾紙にて水をふき取り、更に600g(合計606g:1.76×10−3cN/dtex+1.76cN/dtex)の荷重を更にかけ1分放置し、そのカセの長さL2を求めた。次いで、600gの荷重を外し、6g(1.76×10−3cN/dtex)の荷重下にて1分放置しその長さL3を求めた。下記の計算式より、水浸漬後の捲縮率DCを求めた。
HC(%)=L2−L3/L2×100
(c)ΔC(%)
上記の捲縮率DCと水浸漬後の捲縮率HCとの差ΔCは次の式により求めた。
ΔC(%)=DC(%)−HC(%)
(7)仮撚加工糸中の繊維の捲縮率TDC、水浸漬後の捲縮率THC、およびそれらの差ΔTC
仮撚加工糸の捲縮率TDC、水浸漬後の捲縮率THC、それらの差ΔTCについても、上記の複合繊維の捲縮率TDC、水浸漬後の捲縮率THC、およびそれらの差ΔTCの測定と同様に測定した。
(8)沸水収縮率(%)
繊維または混繊糸を沸騰水中で無荷重の状態で30分処理し、沸騰水から引き上げて、濾紙にて水をふき取り1時間放置した後、29.1×10−3cN/dtexの荷重下において、沸騰水処理前の繊維長L4と沸騰水処理後の繊維長L5を求めた。さらに下記の計算式により、沸水収縮率を求めた。
沸水収縮率(%)=(L4−L5)/L4×100
(9)筒編の形態変化
複合繊維を筒編みし、カチオン染料により、沸騰温度における染色を施し、水洗後、160℃の乾熱雰囲気中において1分間の撚セットを施し、測定試料とした。この筒編試料に水を滴下し、筒編の側面写真(倍率200)をとって、水滴による湿潤した部分及びその周辺の状況を調査し、水滴湿潤による編目の膨らみ或いは縮み状況、及び筒編の透明度を肉眼にて判定した。
(a)編目変化
良好 :水滴にて編目が顕著に膨らんでいる。
やや不良:水滴による編目変化は殆ど見られない。
不良 :水滴にて編目がむしろ縮んでいる。
(b)透明度
良好 :水滴湿潤部分の透明度が極めて大きくなっている。
やや不良:水滴湿潤による透明度の変化は見られない。
不良 :水滴湿潤により透明度が低下している。
(10)仮撚り加工性
10時間連続仮撚り加工を行い、糸切れの状況によって下記3段階で評価した。
良好 :糸切れが0〜1回である。
やや不良:糸切れが2〜4回である。
不良 :糸切れが5回以上である。
[実施例1]
固有粘度[η]が1.3のナイロン6と、固有粘度[η]が0.39で3.0モル%の、5−ナトリウムスルフォイソフタル酸を共重合させた変性ポリエチレンテレフタレートとを、夫々270℃、290℃にて溶融し、特開2000−144518号公報記載の(紡糸孔は実質的に同一円周上に間隔(d)で配置された2個の円弧状スリットA及びBで構成され、該円弧状スリットAの面積SA、スリット幅A1、円弧状スリットBの面積SB、スリット幅B1、並びに円弧状スリットA及びBの内周面で囲まれた面積SCが、下記式▲1▼〜▲4▼を同時に満足する紡糸ノズル孔である。
▲1▼ B1<A1
▲2▼ 1.1≦SA/SB≦1.8
▲3▼ 0.4≦(SA+SB)/SC≦10.0
▲4▼ d/A1≦3.0)複合紡糸口金を用い、それぞれ12.7g/分の吐出量にて、前記ポリエチレンテレフタレートをスリットA側から、また前記ナイロン6をスリットB側から押し出し、サイドバイサイド型未延伸複合糸条を形成させた。この未延伸糸条に冷却固化し油剤を付与した後に、この糸条を速度1000m/分、温度60℃の第1ローラーにて予熱し、ついで、第1ローラーと、速度3050m/分、温度150℃に加熱された第2ローラーとの間で延伸熱処理(延伸倍率3.05倍)を施し、巻き取って、86dtex24filの複合繊維を得た。上記製糸工程における製造効率は極めて良好であり、10時間の連続紡糸における糸切れは皆無であった。評価結果を表1に示す。
[実施例2〜7、比較例1〜9]
実施例1と同様にして複合繊維を製造し得た。但し、ポリエステル成分を、表1に示す共重合量の5−ナトリウムスルフォイソフタル酸を共重合させた変性ポリエチレンテレフタレートであって、表1に示す固有粘度を有するものに変更し、紡糸における各成分の吐出量(ポリエステル成分、ポリアミド成分とも同じ量)、第2ローラー速度を表1のように変更した。結果を表1に示す。
固有粘度0.64で艶消し剤として二酸化チタンを0.3%含有するポリエチレンテレフタレートを290℃で溶融し、吐出量25g/分にて押し出し、冷却固化し、油剤を付与した後、紡速3000m/分で巻き取り未延伸糸を得た。この未延伸糸を、非接触ヒータを備えた延伸機により、速度500m/分、延伸倍率0.98倍、延伸温度130℃、セット温度230℃で弛緩熱処理し、84dtex24filの繊維を得た。
次に実施例1で得られた複合繊維を高収縮繊維成分とし、上記繊維を低収縮繊維成分として、両者を引き揃え、この引揃え糸条に空気交絡処理を施した後、これを巻き取り、168dtex48filの混繊糸を得た。評価結果を表2に示す。
[比較例10]
実施例8と同様にして混繊糸を得た。但し、低収縮繊維成分を比較例1の複合繊維に変更した。評価結果を表2に示す。
固有粘度0.64でイソフタル酸が10モル%共重合され、艶消し剤として二酸化チタンを0.3%含有するポリエチレンテレフタレートを285℃で溶融し、吐出量25g/分にて押し出し、冷却固化し、油剤を付与した後、紡速1200m/分で巻き取り100dtex12filの未延伸糸を得た。この未延伸糸を、非接触ヒータを備えた延伸機により、速度500m/分、延伸倍率3.0倍、延伸温度80℃で延伸し、33dtex12filの繊維を得た。
次に実施例1で得られた複合繊維を低収縮繊維成分とし、上記繊維を高収縮繊維成分として、両者を引き揃え、この引揃え糸条に空気交絡処理を施した後、これを巻き取り、117dtex36filの混繊糸を得た。評価結果を表3に示す。
[比較例11]
実施例9と同様にして混繊糸を得た。但し、低収縮繊維成分を比較例1の複合繊維に変更した。評価結果を表3に示す。
原糸として実施例1で得られた複合繊維を用い、該原糸にピン仮撚り方式にて、加工速度80m/分、加工倍率0.99、撚り数3355、撚り係数α=0.9、ヒータ温度160℃として仮撚り加工を行い、84dtex24filの仮撚り加工糸を得た。結果を表4に示す。
[比較例12]
実施例10と同様にして混繊糸を得た。但し、原糸を比較例1の複合繊維に変更した。評価結果を表4に示す。
Claims (8)
- ポリエステル成分とポリアミド成分とがサイド−バイ−サイド型又は偏心芯−鞘型構造に接合されている複合繊維であって、前記複合繊維を1.76×10−3cN/dtexの荷重下で30分間沸騰水処理し、さらに1.76×10−3cN/dtexの荷重下で100℃で30分間乾熱処理して捲縮を安定化させ、これを1.76×10−3cN/dtexの荷重下で160℃で1分間乾熱処理したときの繊維の捲縮率DCが1.3〜15%であり、この捲縮複合繊維を20〜30℃の水中に10時間浸漬した後の繊維の捲縮率HCが0.5〜10%であり、下記式:
△C(%)=DC(%)−HC(%)
で表される捲縮率DCとHCとの差△Cが0.5〜7.0%であることを特徴とする複合繊維。 - ポリエステル成分が、固有粘度(IV)が0.30〜0.43の、5−ナトリウムスルフォイソフタル酸が酸成分を基準として2.0〜4.5モル%共重合されている変性ポリエステルである、請求項1に記載の複合繊維。
- 複合繊維の10%伸長時の引張り応力が、1.6〜3.5cN/dtexである、請求項1または2に記載の複合繊維。
- 引張り強さが、3.0〜4.7cN/dtexの引張り強さを有する、請求項1〜3のいずれか1項に記載の複合繊維。
- 請求項1に記載の複合繊維と、これより沸水収縮率が小さい異種繊維とを含む混繊糸。
- 請求項1に記載の複合繊維と、これより沸水収縮率が大きい異種繊維とを含む混繊糸。
- ポリエステル成分とポリアミド成分とが、サイド−バイ−サイド型又は偏心芯−鞘型構造に接合されている複合繊維を仮撚加工に供して得られ、仮撚加工糸を1.76×10−3cN/dtexの荷重下において30分間沸騰水処理し、さらに1.76×10−3cN/dtexの荷重下において100℃で30分間乾熱処理して捲縮を安定化させ、これを1.76×10−3cN/dtexの荷重下において160℃で1分間乾熱処理したときの、仮撚加工糸中の繊維の捲縮率TDCが10〜30%であり、この捲縮仮撚加工糸を20〜30℃の水中に10時間浸漬した後の仮撚加工糸中の繊維の捲縮率THCが5〜17%であり、(TDC(%)−THC(%))で表される捲縮率差△TCが3〜15%であることを特徴とする仮撚加工糸。
- 前記仮撚加工に供された複合繊維が、それを1.76×10−3cN/dtexの荷重下で30分間沸騰水処理し、さらに1.76×10−3cN/dtexの荷重下で100℃で30分間乾熱処理して捲縮を安定化させ、これを1.76×10−3cN/dtexの荷重下で160℃で1分間乾熱処理したときの、前記複合繊維の捲縮率DCが1.3〜15%であり、この捲縮複合繊維を20〜30℃の水中に10時間浸漬した後の前記複合繊維の捲縮率HCが0.5〜10.0%であり、かつ前記DCと前記HCとの差△Cが0.5〜7.0%である、請求項7に記載の仮撚加工糸。
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