JPWO2005120841A1 - サーマルプリントヘッドおよびその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 サーマルプリントヘッド(A1)は、電極(3a〜3c)のうち、少なくとも抵抗体(4)が重なっている部分は、グレーズ層2に対して沈下した構成とされている。好ましくは、電極(3a〜3c)のうち、抵抗体(4)が重なっている部分は、その表面がグレーズ層(2)の表面と面一となる深さに沈下している。このことにより、抵抗体(4)の発熱部(40)から感熱記録媒体への熱伝達効率を高くし、感熱紙を円滑に搬送することが可能である。

Description

本発明は、サーマルプリントヘッドおよびその製造方法に関する。
図30および図31は、従来のサーマルプリントヘッドを例示している。図30に示すサーマルプリントヘッドX1は、絶縁基板90、グレーズ層91、抵抗体92、電極93a,93b、および保護層94が順次積層して形成された構成とされている(たとえば、特許文献1を参照)。抵抗体92のうち、電極93a,93b間に位置する部分は、発熱部92aとなる。この発熱部92aの発熱作用により、感熱記録媒体への印字が可能である。
ところが、サーマルプリントヘッドX1を製造する場合には、抵抗体92の形成後に、電極93a,93bを形成することとなる。電極93a,93bの形成は、たとえばレジネート金ペーストを抵抗体92上に印刷してから焼成することにより行う。この焼成のための加熱に起因して、抵抗体92が酸化し、変質するおそれがあった。
これに対し、図31に示すサーマルプリントヘッドX2においては、抵抗体92と電極93a,93bとの積層順序が、図30に示すサーマルプリントヘッドX1とは逆となっている。このような構成によれば、電極93a,93bを形成する段階においては、未だ抵抗体92が形成されていない。これにより、電極93a,93bの焼成に起因して抵抗体92が酸化するといった不具合が解消される。
しかしながら、図31に示すサーマルプリントヘッドX2おいては、次に示すように、未だ改善すべき点があった。
第1に、電極93a,93bは、グレーズ層91の表面に対して、電極93a,93bの厚みに相当する段差Hを生じている。抵抗体92は、段差Hを生じている部分においては、急激な角度で屈曲している。急激な角度で屈曲するように抵抗体92を適切に形成することは困難である。また、抵抗体92は、上記屈曲部分において断線が生じ易くなっていた。
第2に、抵抗体92の発熱部92aは、電極93a,93b間に沈んでいる。したがって、感熱記録媒体を保護層94上に配置させて印字を行なう場合に、この感熱記録媒体と発熱部92aとの間の距離が比較的大きくなる。これにより、発熱部92aから感熱記録媒体への熱伝達効率が低くなる。このようなことでは、印字濃度が低くなり、高画質印字が困難となる。また高速印字にも不向きである。
第3に、保護層94の表面には、電極93a,93bおよび抵抗体92に対応した段差が生じる。この段差部分には、感熱記録用のインクリボンのインク成分や、感熱紙の紙粉成分などが堆積し易い。また、感熱記録媒体を保護層94の表面に接触させながら搬送する際の円滑さも劣るものとなってしまう。
特開2001−246770号公報
本発明は、このような事情のもとで考え出されたものであって、抵抗体に断線が発生するおそれを少なくするとともに、抵抗体の発熱部から感熱記録媒体への熱伝達効率が高く、感熱紙を円滑に搬送することが可能なサーマルプリントヘッド、およびその製造方法を提供することを課題とする。
本発明の第1の側面によって提供されるサーマルプリントヘッドは、基板と、上記基板上に形成されたグレーズ層と、上記グレーズ層上に互いに間隔をおいて設けられた複数の電極と、上記複数の電極に跨がるようにしてこれら複数の電極上および上記グレーズ層上に重なって形成された抵抗体と、を備えているサーマルプリントヘッドであって、上記各電極のうち、少なくとも上記抵抗体が重なっている部分は、上記グレーズ層に対して沈下した構成とされている。
本発明の好ましい実施の形態においては、上記各電極のうち、上記抵抗体が重なっている部分は、その表面が上記グレーズ層の表面と面一となる深さに沈下している。
本発明の好ましい実施の形態においては、上記複数の電極および上記抵抗体を覆う保護層をさらに有している。
本発明の好ましい実施の形態においては、上記複数の電極は、上記グレーズ層の軟化温度よりも融点が高く、かつ上記グレーズ層よりも比重が大きい金属により構成されている。
本発明の好ましい実施の形態においては、上記抵抗体の幅は、上記各電極のうち上記抵抗体が重なっている部分の幅よりも小さい。
本発明の好ましい実施の形態においては、上記抵抗体は、主走査方向に延びる帯状であり、上記複数の電極は、複数の個別電極と少なくとも1以上の共通電極とを含んでおり、上記共通電極は、上記抵抗体に対して副走査方向において離間し、かつ主走査方向に延びる少なくとも1以上の帯状部と、上記帯状部から上記抵抗体を横切って副走査方向に延びており、かつ副走査方向において並ぶ複数の枝部とを有しており、上記複数の個別電極は、それぞれが上記抵抗体を横切って副走査方向に帯びる帯状部を含み、かつ上記共通電極の上記複数の枝部と主走査方向において交互に並んでいる。
本発明の好ましい実施の形態においては、上記共通電極は、上記抵抗体を挟んで副走査方向において離間する1対の上記帯状部を有する。
本発明の好ましい実施の形態においては、少なくとも1以上の上記枝部は、上記1対の帯状部を連結している。
本発明の好ましい実施の形態においては、上記複数の電極には、ワイヤボンディングのためのボンディングパッドが形成されており、各ボンディングパッドは、上記グレーズ層から突出している。
本発明の好ましい実施の形態においては、上記ボンディングパッドの上記グレーズ層からの突出高さは、1μm以上である。
本発明の好ましい実施の形態においては、上記ボンディングパッドは、上記各電極のうち上記ボンディングパッド以外の部分よりも厚さが厚い。
本発明の好ましい実施の形態においては、上記ボンディングパッドは、その表面が上記グレーズ層の表面と面一とされた本体層と、この本体層上に形成された追加層とを含む。
本発明の第2の側面によって提供されるサーマルプリントヘッドの製造方法は、基板上に形成されたグレーズ層上に、互いに間隔をおいて複数の電極を形成する工程と、抵抗体を上記複数の電極に跨がらせるようにして上記グレーズ層および上記複数の電極上に重ねて形成する工程と、を有している、サーマルプリントヘッドの製造方法であって、上記複数の電極を形成した後、上記抵抗体を形成する前において、上記グレーズ層の少なくとも一部分を加熱して軟化させることにより、上記各電極の少なくとも一部ずつを上記グレーズ層に対して沈下させる電極沈下工程を有している。
本発明の好ましい実施の形態においては、上記抵抗体を形成する工程は、抵抗体材料の膜を形成した後に、この膜に対してドライエッチングを施すことにより行なう。ここで、ドライエッチングとは、イオン化したガスの物理的エネルギーによるエッチング、またはイオン化し活性化された反応性ガスの物理的エネルギーと化学的作用を併用したエッチングなどをいい、たとえば、スパッタエッチング、イオンビームエッチング(イオンビームスパッタリング)、プラズマアッシング、プラズマエッチング、RIE(リアクティブイオンエッチング)などが含まれる。
本発明の好ましい実施の形態においては、上記電極沈下工程の前に、上記各電極の一部に追加層を形成する工程をさらに有する。
本発明の好ましい実施の形態においては、上記電極沈下工程の後に、上記各電極の少なくとも一部に重なる追加層を形成する工程をさらに有する。
本発明のその他の利点および特徴については、以下に行う発明の実施形態の説明から、より明らかとなるであろう。
本発明に係るサーマルプリントヘッドの第1実施形態を示す要部平面図である。 図1のII−II線に沿う要部断面図である。 図1および図2に示すサーマルプリントヘッドの製造方法の一例において、グレーズ層を形成する工程を示す要部平面図である。 図3のIV−IV線に沿う要部断面図である。 図1および図2に示すサーマルプリントヘッドの製造方法の一例において、電極を形成する工程を示す要部平面図である。 図5のVI−VI線に沿う要部断面図である。 図1および図2に示すサーマルプリントヘッドの製造方法の一例における、電極沈下工程を示す要部断面図である。 図1および図2に示すサーマルプリントヘッドの製造方法の一例において、抵抗体材料の膜を形成する工程を示す要部平面図である。 図8のIX−IX線に沿う要部断面図である。 図1および図2に示すサーマルプリントヘッドの製造方法の一例において、抵抗体を形成する工程を示す要部平面図である。 図10のXI−XI線に沿う要部断面図である。 本発明に係るサーマルプリントヘッドの第2実施形態を示す要部平面図である。 図12のXIII−XIII線に沿う要部断面図である。 図12のXIV−XIV線に沿う要部断面図である。 図12〜図14に示すサーマルプリントヘッドの製造方法の一例において、グレーズ層を形成する工程を示す要部断面図である。 図12〜図14に示すサーマルプリントヘッドの製造方法の一例において、金の薄膜を形成する工程を示す要部断面図である。 図12〜図14に示すサーマルプリントヘッドの製造方法の一例において、金の薄膜を形成する工程を示す要部平面図である。 図17のXVIII−XVIII線に沿う要部断面図である。 図12〜図14に示すサーマルプリントヘッドの製造方法の一例において、電極を形成する工程を示す要部平面図である。 図19のXX−XX線に沿う要部断面図である。 図12〜図14に示すサーマルプリントヘッドの製造方法の一例における、電極沈下工程を示す要部断面図である。 図12〜図14に示すサーマルプリントヘッドの製造方法の一例において、抵抗体材料の薄膜を形成する工程を示す要部断面図である。 図12〜図14に示すサーマルプリントヘッドの製造方法の一例において、抵抗体および保護層を形成する工程を示す要部断面図である。 本発明に係るサーマルプリントヘッドの第3実施形態を示す要部平面図である。 図24のXXV−XXV線に沿う要部断面図である。 図24および図25に示すサーマルプリントヘッドの製造方法の一例において、電極を形成する工程を示す要部断面図である。 図24および図25に示すサーマルプリントヘッドの製造方法の一例にける、電極沈下工程を示す要部断面図である。 図24および図25に示すサーマルプリントヘッドの製造方法の一例において、金の薄膜を形成する工程を示す要部断面図である。 図24および図25に示すサーマルプリントヘッドの製造方法の一例において、電極を形成する工程を示す要部断面図である。 従来のサーマルプリントヘッドの一例を示す要部断面図である。 従来のサーマルプリントヘッドの他の例を示す要部断面図である。
以下、本発明の好ましい実施形態について、図面を参照しつつ具体的に説明する。
図1および図2は、本発明に係るサーマルプリントヘッドの第1実施形態を示している。本実施形態のサーマルプリントヘッドA1は、基板1、グレーズ層2、複数の電極3a〜3c、複数の抵抗体4、および保護層5を具備している。なお、図1においては、保護層5を省略している。
基板1は、主走査方向yに延びた平面視長矩形の平板状であり、たとえばセラミック製の絶縁基板である。グレーズ層2は、たとえば非晶質ガラスペーストを印刷・焼成することにより基板1上に形成されたものであり、蓄熱性を良好とする役割や、複数の電極3a〜3cが形成される面を平滑にする役割を果たす。このグレーズ層2は、表面が凸状の曲面をなす隆起部20を有している。この隆起部20は、保護層5のうち後述する発熱部40に対応する部分とインクリボンや感熱紙などの感熱記録媒体との接触圧を高めるのに役立つ。
複数の電極3a〜3cは、たとえばレジネート金ペーストを印刷・焼成することにより形成されたものであり、グレーズ層2上に形成されている。各電極3bは、2つの端部を有するコ字状であり、基板1の一側縁部近傍であって、図2に示すようにグレーズ層2の隆起部20上に位置している。
電極3a,3cは、図1に示すように副走査方向xに延びている。電極3aの一端部は、電極3bの一端部に対して間隔をおいて位置している。電極3aの他端部には通電制御用の駆動IC(図示略)が接続されている。電極3cの一端部は、二股状に分岐しており、電極3bの他端部と間隔をおいて位置している。電極3cの他端部は、コモンライン(図示略)に接続されている。上記駆動ICがオンにされると、電流は上記コモンラインから電極3cを経て抵抗体4および電極3b,3aを流れる。
図2に示すように、複数の電極3a〜3cは、グレーズ層2内に沈下している。この沈下により、複数の電極3a〜3cの表面とグレーズ層2の表面とは、略面一となっている。つまり、複数の電極3a〜3cの表面とグレーズ層2の表面との段差は、ゼロまたは殆どゼロに近いものとなっている。
複数の抵抗体4は、電極3bの両端部と電極3a,3cの一端部とのそれぞれに跨がるようにして、グレーズ層2と電極3a〜3cとに重なって形成されており、主走査方向yに並んでいる。抵抗体4の材質は、たとえばTaSiO2である。各抵抗体4は、その幅W4が電極3a〜3cのうち各抵抗体4と重なっている部分の幅W3よりも小さいものとされている。本実施形態においては、W3が、25μm程度、W4が23μm程度とされる。
保護層5は、グレーズ層2、電極3a〜3c、および抵抗体4を覆うように形成されている。保護層5は、例えばグレーズ層2と同様に、ガラスペーストを印刷・焼成することにより形成されたものである。保護層5は、電極3a〜3cおよび抵抗体4などが、上記感熱記録媒体に直接接触することや、化学的または電気的に侵されることから保護するためのものである。また、保護層5は、表面平滑性を高めるためのものでもある。表面平滑性が高まると、保護層5と上記感熱記録媒体との印刷時における摩擦が軽減されるため、より円滑な印刷を行うことが可能となる。
次に、サーマルプリントヘッドA1の作用について説明する。
本実施形態のサーマルプリントヘッドA1は、グレーズ層2の表面と電極3a〜3cの表面との段差がゼロまたは殆どゼロに近い状態であり、抵抗体4には急激な角度で大きく屈曲した部分が形成されない。したがって、抵抗体4には、断線が発生し難い。また、抵抗体4における発熱部40は、電極3a,3cと電極3bとの間に大きく沈んだ格好とならないため、発熱部40と上記感熱記録媒体との間の距離は、図30および図31に示した従来のサーマルプリントヘッドX1,X2と比べて小さくなる。したがって、発熱部40から上記感熱記録媒体への熱伝達効率が高くなり、印字濃度が濃くなる。これにより、高画質印字および高速印字が可能となる。さらに、グレーズ層2や電極3a〜3cを覆う保護層5の表面の段差も小さくなる。したがって、保護層5の表面の段差部分に、たとえばインクリボンのインク成分が堆積するといったことを抑制することが可能である。また、上記感熱記録媒体としての感熱紙を保護層5の表面に接触させながら円滑に搬送することができる。
また、サーマルプリントヘッドA1の製造工程においては、抵抗体4および電極3a〜3cが、これらの幅方向においてずれた状態で形成される場合がある。本実施形態とは異なり、抵抗体4と電極3a〜3cとが同じ幅とされた構成においては、上述した幅方向位置がずれた分だけ、抵抗体4と電極3a〜3cとが重なり合う部分の幅が小さくなってしまう。このようなことでは、抵抗体4のうち電流が流されて発熱する領域の大きさが不揃いとなり、印字ドットの大きさにばらつきを生じることとなる。本実施形態においては、抵抗体4の幅W4が電極3a〜3cのうち抵抗体4と重なっている部分の幅W3よりも小さい。このため、抵抗体4または電極3a〜3cが形成される際にこれらの幅方向位置にずれが生じても、抵抗体4が電極3a〜3cから不当にはみ出してしまうことを抑制することが可能である。したがって、抵抗体4と電極3a〜3cとが重なり合う部分の幅を一定とすることが可能であり、印字ドットのばらつきを防止することができる。
次に、サーマルプリントヘッドA1の製造方法の一例について、図3〜図11を参照しつつ説明する。図3〜図11は、本実施形態に係るサーマルプリントヘッドA1の製造方法における一連の工程を示す要部平面図および要部断面図である。
まず、図3および図4に示すように、基板1を用意し、この基板1上にグレーズ層2を形成する。この形成は、非晶質ガラスペーストの印刷・焼成により行う。非晶質ガラスペーストのガラス成分としては、たとえばガラス転移点が680℃であり、ガラス軟化点が865℃のものを用いることができる。
次いで、図5および図6に示すように、グレーズ層2の図中上面に電極3a〜3cを形成する。この形成は、レジネート金ペーストを印刷・焼成した後に、パターニングを施すことにより行う。
電極3a〜3cを形成した後は、図7に示すように、電極3a〜3cをグレーズ層2に沈下させる。この処理は、グレーズ層2をたとえばそのガラス成分のガラス軟化点からガラス転移点までの範囲に加熱し、グレーズ層2を軟化させることにより行う。グレーズ層2が軟化すると、電極3a〜3cはその自重によりグレーズ層2内に沈下することになる。この沈下量は、上記加熱の温度や時間を調整することにより制御可能であり、電極3a〜3cの表面がグレーズ層2の表面と面一になった時点あるいはその直前においてグレーズ層2の軟化状態を解消させればよい。
電極3a〜3cを形成した後は、抵抗体4を形成する。この抵抗体4の形成に際しては、まず、図8および図9に示すように、電極3a〜3cを覆うように抵抗体膜4Aを形成する。この抵抗体膜4Aは、たとえば、TaSiO2により形成されており、厚膜および薄膜のいずれであってもよい。次に、この抵抗体膜4Aに対して、ドライエッチングを施すことにより、図10および図11に示すように、電極3bの2つの端部と電極3a,3cの一端部とのそれぞれの間に跨るようにして、複数の抵抗体4を形成する。この際、上述したように幅W4が電極3a〜3cのうち抵抗体4と重なっている部分の幅W3よりも小さくなるように抵抗体4を形成する。
この後は、ガラスペーストを用いた厚膜印刷および焼成によって、電極3a〜3c、および抵抗体4を覆うように保護層5を形成する。または、SiO2、SiAlONなどを用いたスパッタ法により、保護層5を形成してもよい。このような工程を経て、図1および図2に示すサーマルプリントヘッドA1が製造される。
本実施形態に係るサーマルプリントヘッドA1の製造方法においては、複数の電極3a〜3cをグレーズ層2に対して沈下させる手段として、グレーズ層2を加熱により軟化させた状態で、電極3a〜3cをその自重により沈下させる手段を採用している。したがって、たとえばグレーズ層2の一部を削り、その削った箇所に電極3a〜3cを形成する方法と比べて、その処理が容易である。また、グレーズ層2の加熱温度や加熱時間を制御することにより、グレーズ層2に対する電極3a〜3cの沈下量を制御することができるのに加え、グレーズ層2と電極3a〜3cとの間に不当な隙間が生じることも回避できる。
上記製造方法においては、電極3a〜3cの材料として、金を用いている。金は比較的融点が高く、たとえばアルミニウムに比べて耐食性に優れている。また、金の比重は、グレーズ層2を構成する材料の比重よりも大きい。したがって、加熱によりグレーズ層2を軟化させる際に、酸化などを生じさせることなく、重力を利用して迅速にグレーズ層2内に沈下させることができる。
また、抵抗体4の形成をドライエッチングを用いて行なうことにより、抵抗体4のサイズを正確に仕上げることができる。このため、抵抗体4の幅W4を電極3a〜3cのうち抵抗体4と重なっている部分の幅W3よりも小さい寸法とする場合に、これらの幅の差を過度に大きくする必要がない。たとえば、電極3a〜3cを沈下させる工程において、電極3a〜3cが沈下に伴って幅方向に相対的なずれが生じる場合に、幅W3,W4の差をこのずれ量と同等もしくはこれよりも適度に大きくしておくといったことが可能である。したがって、このようなずれに起因して印字ドットにばらつきが生じることを適切に防止することができる。
図12〜図29は、本発明に係るサーマルプリントヘッドの他の実施形態およびその製造方法を示している。なお、これらの図においては、上記第1実施形態について既述した要素と同一または類似の要素を同一符号で示し、その説明を適宜省略する。
図12〜図14は、本発明に係るサーマルプリントヘッドの第2実施形態を示している。本実施形態のサーマルプリントヘッドA2は、複数の電極の構成、および抵抗体4の形状が、上述した第1実施形態とは異なっている。なお、図12においては、保護層5を省略している。
図12に示すように、複数の個別電極3dは、主走査方向yに並んで配置されている。個別電極3dは、帯状部31とボンディングパッド32とを有している。
帯状部31は、副走査方向xに延びており、抵抗体4とグレーズ層2との間を横切っている。ボンディングパッド32は、ワイヤWをボンディングするための部分であり、図13に示すように本体層32aと追加層32bとが積層された構造を有する。本体層32aは、帯状部31と繋がっており、たとえばレジネート金ペーストを用いた印刷・焼成により形成されている。帯状部31および本体層32aは、その厚さが0.6μmとされており、その図中上面がグレーズ層2の表面と略面一とされている。追加層32bは、グレーズ層2から図中上方に突出しており、ワイヤWが直接ボンディングされる部分である。
追加層32bは、たとえば金ペーストを用いた印刷・焼成により形成されており、その厚さが1μm程度とされる。ここでいう金ペーストとは、レジネート金ペーストとは異なり、たとえば金の粒子がバインダに混入されたペーストをいう。レジネート金ペーストを用いた成膜が、比較的厚さが薄く、平滑な膜を形成するのに適しているのに対し、金ペーストを用いた成膜は、比較的厚さが厚い膜を形成するのに適している。なお、金ペーストを用いた印刷・焼成に代えて、たとえば金を用いたスパッタリングにより追加層32bを形成しても良い。
図12に示すように、共通電極3eは、1対の帯状部35,36と複数の枝部37とを有している。1対の帯状部35,36は、主走査方向yに延びる帯状であり、抵抗体4を挟んで副走査方向xにおいて互いに離間している。複数の枝部37は、副走査方向xに延びる帯状であり、主走査方向yにおいて複数の個別電極3dと交互に配列されている。1対の帯状部35,36は、複数の枝部37により連結されている。
帯状部35は、その一部がワイヤWをボンディングするためのボンディングパッドとして利用されている。図13に示すように、帯状部35は、本体層35aと追加層35bとが積層された構造を有する。本体層35aは、複数の枝部37および帯状部36と繋がっており、たとえばレジネート金ペーストを用いた印刷・焼成により形成されている。本体層35a、複数の枝部37、および帯状部36は、その厚さが0.6μmとされており、その図中上面がグレーズ層2の表面と略面一とされている。追加層35bは、追加層32と同様に、たとえば金ペーストを用いた印刷・焼成により形成されており、その厚さが1μm程度とされる。
抵抗体4は、図12に示すように主走査方向yに延びる帯状であり、図13に示すようにグレーズ層2の隆起部20の図中上方に配置されている。図12および図14に示すように、抵抗体4は、複数の個別電極3dの帯状部31および共通電極3eの枝部37と重なっている。抵抗体4のうち、帯状部31と枝部37とに挟まれた部分が発熱部40となっている。図14に示すように、帯状部31および枝部37とグレーズ層2とが面一であることにより、抵抗体4は、主走査方向yにおいて段差をほとんど有さない、平滑な形状とされている。
サーマルプリントヘッドA2による印字においては、図外の駆動ICにより、ワイヤWを介して任意の個別電極3dが選択される。選択された個別電極3dと、この個別電極3dを挟む枝部37との間に通電がなされる。これにより発熱部40が発熱する。この熱が感熱記録媒体へと伝達され、この感熱記録媒体への印刷がなされる。
次に、サーマルプリントヘッドA2の作用について説明する。
本実施形態によれば、図14に示すように、抵抗体4が主走査方向yにおいて平滑な形状であるため、保護層5のうち抵抗体4を覆う部分も主走査方向yにおいて平滑な形状となる。これにより、保護層5のうち抵抗体4を覆う部分は、感熱記録媒体と密着させるのに適している。特に、感熱記録媒体がプラスチックなどの比較的硬質な材質により形成されていても、保護層5と感熱記録媒体とを適切に密着させることが可能である。そうすると、抵抗体4の発熱部40からの熱が、感熱記録媒体に伝わりやすくなる。したがって、サーマルプリントヘッドA2によれば、鮮明な印字が可能である。特に、高精細化が図られた場合に、小型とされた各印字ドットを鮮明に印字するのに好適である。
発熱部40への通電は、1対の帯状部35,36からなされる。1対の帯状部35,36を合計した面積は比較的大きいため、1対の帯状部35,36における電圧低下を抑制するのに適している。また、帯状部36を比較的細幅とすることが可能である。帯状部36が細幅であれば、抵抗体4を基板1の図中右端に近づけることができる。したがって、サーマルプリントヘッドA2を、抵抗体4が基板1の図中右端近傍に配置された、いわゆるニアエッジタイプとして構成するのに有利である。
また、ワイヤWがボンディングされるボンディングパッド32および帯状部35は、グレーズ層2から突出している。このため、ワイヤWをボンディングするためのボンディングツールの先端が、たとえばボンディングパッド32よりも大きい場合であっても、このボンディングツールがグレーズ層2と不当に干渉することを回避可能である。したがって、ワイヤWのボンディング作業を適切に行うことができる。また、ボンディングパッド32および帯状部35は、その厚さが合計1.6μm程度と比較的厚肉である。これにより、ワイヤWの接合強度を高めることができる。
次に、サーマルプリントヘッドA2の製造方法の一例について、図15〜図23を参照しつつ説明する。図15〜図23は、本実施形態に係るサーマルプリントヘッドA2の製造方法における一連の工程を示す要部平面図および要部断面図である。
まず、図15に示すように、基板1を用意し、基板1上にグレーズ層2を形成する。グレーズ層2の形成は、非晶質ガラスペーストを用いた厚膜印刷および焼成によって行う。
次に、図16に示すように金の薄膜3Aを形成する。金の薄膜3Aの形成は、たとえば、レジネート金ペーストを用いた印刷・焼成により行う。この際、金の薄膜3Aの厚さを、0.6μm程度とする。
続いて、図17および図18に示すように、金の薄膜3A上に金の薄膜3Bを形成する。この際、金の薄膜3Bの厚さを1μm程度とする。また、金の薄膜3Aのうち図中右側部分を金の薄膜3Bから露出させておく。金の薄膜3Bの形成は、たとえば金ペーストを用いた印刷・焼成により行う。なお、本実施形態とは異なり、レジネート金ペーストを用いた印刷・焼成を複数回繰り返すことにより、金の薄膜3Bを形成してもよい。あるいは、金を用いたスパッタリングにより金の薄膜3Bを形成してもよい。
金の薄膜3A,3Bを形成した後は、金の薄膜3A,3Bに対してパターニングを施すことにより、図19および図20に示す複数の個別電極3dおよび共通電極3eを形成する。このパターニングは、たとえば、ウエットエッチングを用いて行う。
次に、図21に示すように、複数の個別電極3dおよび共通電極3eをグレーズ層2に対して沈下させる。この電極沈下工程は、図7を参照して説明した手法と同様にして行う。これにより、帯状部31、枝部37および帯状部36の図中上面をグレーズ層2の表面と面一とする。一方、ボンディングパッド32および帯状部35は、それぞれ追加層32b,35bの厚さ分だけ、グレーズ層2から突出させる。
電極沈下工程の後は、図22に示すように抵抗体膜4Aを形成する。この抵抗体膜4Aに対してパターニングを施すことにより、図23に示す抵抗体4を形成する。そして、抵抗体4と、帯状部36、帯状部31の一部、および枝部37の一部を覆うように、保護層5を形成する。この後は、ボンディングパッド32および帯状部35にワイヤWをボンディングする工程などを経て、図12〜図14に示すサーマルプリントヘッドA2が得られる。
このような製造方法によれば、複数の個別電極3dおよび共通電極3eのうちボンディングパッド32および帯状部35のみをグレーズ層2から所望の高さだけ突出するように形成することができる。これにより、ワイヤWのボンディング作業を容易に行うことができる。
図24および図25は、本発明に係るサーマルプリントヘッドの第3実施形態を示している。本実施形態のサーマルプリントヘッドA3は、おもにボンディングパッド32の積層構造、および共通電極3eの形状が、上述した第2実施形態と異なっている。なお、図24においては、保護層5を省略している。
図25に示すように、ボンディングパッド32は、本体層32aと追加層32bの一部とが重なる構成とされている。本体層32aの図中上面がグレーズ層2の表面と面一である点、および追加層32bがグレーズ層2から突出している点は、上述した第2実施形態と同様である。また、共通電極3eには、1つの帯状部36が形成されている。
このような構成によっても、ワイヤWを適切にボンディング可能であり、ワイヤWとボンディングパッド32との接合強度を高める効果が期待できる。また、本体層32aが縮小化されていることにより、金の使用量を削減することできる。
次に、サーマルプリントヘッドA3の製造方法の一例について、図26〜図29を参照しつつ説明する。図26〜図29は、本実施形態に係るサーマルプリントヘッドA3の製造方法における一連の工程を示す要部断面図である。
本実施形態の製造方法においては、あらかじめ図16を参照して説明したように、基板1上にグレーズ層2および金の薄膜3Aを形成しておく。次いで金の薄膜3Aに対してパターニングを施すことにより、図26に示す電極3Adおよび共通電極3eを形成する。
次に、図27に示すように、電極3Adおよび共通電極3eをグレーズ層2に対して沈下させる。電極3Adを沈下させることにより電極3Adの表面とグレーズ層2の表面とを面一とした後に、図28に示すように、金の薄膜3Bを形成する。金の薄膜3Bの形成は、たとえば金ペーストを用いた印刷・焼成により行う。この際、金の薄膜3Bの厚さを1μm程度とする。また、金の薄膜3Bの図中右端を本体層32aに重ならせておく。この金の薄膜3Bに対してパターニングを施すことにより、図29に示す追加層32bを形成する。これにより、個別電極3dが形成される。この後は、上述した第2実施形態と同様の工程を経ることにより、サーマルプリントヘッドA3が得られる。
このような製造方法によれば、追加層32bを本体層32aおよびグレーズ層2上に形成した後には、電極沈下工程を行わない。したがって、金の薄膜3Bあるいは追加層32bの厚さ分だけ、ボンディングパッド32をグレーズ層2から確実に突出させることが可能である。したがって、ワイヤボンディング作業を適切に行うのに都合がよい。
以上、本発明の具体的な実施形態について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、発明の思想から逸脱しない範囲内で種々の変更が可能である。
例えば、第1実施形態においては、電極3a〜3cの表面とグレーズ層2の表面とが略面一となるまで電極3a〜3cをグレーズ層2に沈下させているが、これには限らない。たとえば、電極3a〜3cの底部寄りの一部分のみがグレーズ層2内に埋没し、他の一部分がグレーズ層2上に突出していても構わない。このような構成においても、電極3a〜3cの表面とグレーズ層2の表面との段差が小さくなり、従来技術と比較して優れた効果が得られる。
また、第1実施形態においては、電極3a〜3cの全体をグレーズ層2に沈下させているが、これには限らない。電極3a〜3cの各部のうち、少なくとも抵抗体4が重ねて形成される部分が沈下していればよい。
電極3a〜3cをグレーズ層2に沈下した状態とする方法は、本実施形態の方法に限られず、例えばグレーズ層における電極形成部位を電極の厚みに応じて凹状に削り取り、この削り取った凹状部分に電極を厚膜印刷などにより形成する方法としてもよい。
第2実施形態の製造方法においては、金の薄膜3A,3Bを積層させたが、たとえば金の薄膜3Aを1.6μm程度の厚さに成膜し、この薄膜3Aに対して複数回のエッチングを施すことにより、ボンディングパッド32の厚さが他の部分よりも厚い個別電極3dを形成してもよい。同様の手法により、共通電極3eを形成してもよい。

Claims (16)

  1. 基板と、
    上記基板上に形成されたグレーズ層と、
    上記グレーズ層上に互いに間隔をおいて設けられた複数の電極と、
    上記複数の電極に跨がるようにしてこれら複数の電極上および上記グレーズ層上に重なって形成された抵抗体と、を備えているサーマルプリントヘッドであって、
    上記各電極のうち、少なくとも上記抵抗体が重なっている部分は、上記グレーズ層に対して沈下した構成とされている、サーマルプリントヘッド。
  2. 上記各電極のうち、上記抵抗体が重なっている部分は、その表面が上記グレーズ層の表面と面一となる深さに沈下している、請求項1に記載のサーマルプリントヘッド。
  3. 上記複数の電極および上記抵抗体を覆う保護層をさらに有している、請求項1に記載のサーマルプリントヘッド。
  4. 上記複数の電極は、上記グレーズ層の軟化温度よりも融点が高く、かつ上記グレーズ層よりも比重が大きい金属により構成されている、請求項1に記載のサーマルプリントヘッド。
  5. 上記抵抗体の幅は、上記各電極のうち上記抵抗体が重なっている部分の幅よりも小さい、請求項1に記載のサーマルプリントヘッド。
  6. 上記抵抗体は、主走査方向に延びる帯状であり、
    上記複数の電極は、複数の個別電極と少なくとも1以上の共通電極とを含んでおり、
    上記共通電極は、上記抵抗体に対して副走査方向において離間し、かつ主走査方向に延びる少なくとも1以上の帯状部と、上記帯状部から上記抵抗体を横切って副走査方向に延びており、かつ副走査方向において並ぶ複数の枝部とを有しており、
    上記複数の個別電極は、それぞれが上記抵抗体を横切って副走査方向に帯びる帯状部を含み、かつ上記共通電極の上記複数の枝部と主走査方向において交互に並んでいる、請求項1に記載のサーマルプリントヘッド。
  7. 上記共通電極は、上記抵抗体を挟んで副走査方向において離間する1対の上記帯状部を有する、請求項6に記載のサーマルプリントヘッド。
  8. 少なくとも1以上の上記枝部は、上記1対の帯状部を連結している、請求項7に記載のサーマルプリントヘッド。
  9. 上記複数の電極には、ワイヤボンディングのためのボンディングパッドが形成されており、
    各ボンディングパッドは、上記グレーズ層から突出している、請求項1に記載のサーマルプリントヘッド。
  10. 上記ボンディングパッドの上記グレーズ層からの突出高さは、1μm以上である、請求項9に記載のサーマルプリントヘッド。
  11. 上記ボンディングパッドは、上記各電極のうち上記ボンディングパッド以外の部分よりも厚さが厚い、請求項9に記載のサーマルプリントヘッド。
  12. 上記ボンディングパッドは、その表面が上記グレーズ層の表面と面一とされた本体層と、この本体層上に形成された追加層とを含む、請求項9に記載のサーマルプリントヘッド。
  13. 基板上に形成されたグレーズ層上に、互いに間隔をおいて複数の電極を形成する工程と、
    抵抗体を上記複数の電極に跨がらせるようにして上記グレーズ層および上記複数の電極上に重ねて形成する工程と、
    を有している、サーマルプリントヘッドの製造方法であって、
    上記複数の電極を形成した後、上記抵抗体を形成する前において、上記グレーズ層の少なくとも一部分を加熱して軟化させることにより、上記各電極の少なくとも一部ずつを上記グレーズ層に対して沈下させる電極沈下工程を有している、サーマルプリントヘッドの製造方法。
  14. 上記抵抗体を形成する工程は、抵抗体材料の膜を形成した後に、この膜に対してドライエッチングを施すことにより行なう、請求項13に記載のサーマルプリントヘッドの製造方法。
  15. 上記電極沈下工程の前に、上記各電極の一部に追加層を形成する工程をさらに有する、請求項13に記載のサーマルプリントヘッドの製造方法。
  16. 上記電極沈下工程の後に、上記各電極の少なくとも一部に重なる追加層を形成する工程をさらに有する、請求項13に記載のサーマルプリントヘッドの製造方法。
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