JP2016215389A - サーマルプリントヘッド - Google Patents

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章治郎 大長
Shojiro Onaga
章治郎 大長
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Abstract

【課題】印字品質への悪影響を改善するのに適するサーマルプリントヘッドを提供する。【解決手段】基材11と、基材11に形成された電極層3と、基材11に形成された抵抗体層4と、抵抗体層4および電極層3を覆う保護層と、を備え、抵抗体層4は、主走査方向Yに沿って配列された複数の発熱部41を含み、電極層3は、各々が隣接する一対の発熱部41に接し、主走査方向Yに沿って配列された複数の中継電極33を含み、複数の中継電極33は各々、隣接する一対の発熱部41に各別に接し、副走査方向Xの一方側に延びる一対の中継電極帯状部331と、当該一対の中継電極帯状部331につながるとともに主走査方向Yに延びる連結部332と、当該連結部332につながり、連結部332から副走査方向Xの一方側に延びる延出部333と、を有する。【選択図】図3

Description

本発明は、サーマルプリントヘッドに関する。
従来からサーマルプリントヘッドが知られている(たとえば特許文献1参照)。同文献に開示のサーマルプリントヘッドは、絶縁基板、抵抗体層、電極層、および保護層を備える。抵抗体層および電極層は、絶縁基板上に形成されている。抵抗体層は複数の発熱部を有する。複数の発熱部はそれぞれ、抵抗体層のうち電極層から露出した部分である。複数の発熱部は主走査方向に沿って配置されている。保護層は、抵抗体層および電極層を覆っている。保護層において、電極層の形成領域の周囲には当該電極層の厚さに応じた凹みが形成される。
サーマルプリントヘッドの使用の際には、各発熱部からの熱が感熱紙などの印刷媒体に伝わり、印刷媒体にドットが印刷される。印刷媒体は、複数の発熱部に対向配置されたプラテンローラによって複数の発熱部側に押し当てられる。印刷媒体は、プラテンローラの回転によって副走査方向に送給される。
プラテンローラによる印刷媒体の送給時には、サーマルプリントヘッド(保護層)と印刷媒体との摩擦接触により、印刷媒体の成分が保護層の表面に付着する場合がある。電極層の形成領域の境界が複数の発熱部の近傍にあると、保護層には、当該複数の発熱部の近傍において、電極層の形成領域の境界に由来する凹みがある。そうすると、この凹みに印刷媒体の成分が堆積しやすく、当該堆積物が印刷媒体に付着すると、印字品質に悪影響を与えてしまう。
特開2006−346887号公報
本発明は、上記した事情のもとで考え出されたものであって、印字品質への悪影響を改善するのに適するサーマルプリントヘッドを提供することを主たる課題とする。
本発明の第1の側面によって提供されるサーマルプリントヘッドは、基材と、上記基材に形成された電極層と、上記基材に形成された抵抗体層と、上記抵抗体層および上記電極層を覆う保護層と、を備え、上記抵抗体層は、主走査方向に沿って配列された複数の発熱部を含み、上記電極層は、各々が隣接する一対の発熱部に接し、上記主走査方向に沿って配列された複数の中継電極を含み、上記複数の中継電極は各々、上記隣接する一対の発熱部に各別に接し、副走査方向の一方側に延びる一対の帯状部と、当該一対の帯状部につながるとともに上記主走査方向に延びる連結部と、当該連結部につながり、上記連結部から上記副走査方向の一方側に延びる延出部と、を有する。
本発明の好ましい実施の形態においては、上記延出部の主走査方向における長さは、上記連結部の主走査方向における長さよりも短い。
本発明の好ましい実施の形態においては、上記基材と上記複数の発熱部との間に位置する蓄熱部を更に備える。
本発明の好ましい実施の形態においては、上記基材は、上記抵抗体層の位置する側を向く基材表面を有し、上記蓄熱部は、上記基材表面の一部を覆っている。
本発明の好ましい実施の形態においては、上記蓄熱部は、上記主走査方向に沿って帯状に延びる。
本発明の好ましい実施の形態においては、上記一対の帯状部および上記連結部は、上記蓄熱部上に位置し、上記延出部は、上記蓄熱部の上記副走査方向における一方側端を越えて延びる。
本発明の好ましい実施の形態においては、上記延出部の上記副走査方向における長さである第1寸法は、上記帯状部の上記副走査方向における他方側端から上記連結部の上記副走査方向における一方側端までの長さである第2寸法よりも大きい。
本発明の好ましい実施の形態においては、上記第1寸法は、上記第2寸法の2倍以上である。
本発明の好ましい実施の形態においては、上記電極層は、共通電極と、複数の個別電極と、を含み、上記共通電極および上記複数の個別電極は、上記副走査方向において、上記複数の発熱部を挟んで上記複数の中継電極とは反対側に位置する。
本発明の好ましい実施の形態においては、上記各中継電極における上記一対の帯状部の一方は、上記副走査方向において上記発熱部を挟んで上記共通電極に対向配置されており、上記各中継電極における上記一対の帯状部の他方は、上記副走査方向において上記発熱部を挟んで上記複数の個別電極のいずれか一つに対向配置されている。
本発明の好ましい実施の形態においては、上記延出部の上記副走査方向における一方側端縁は、上記主走査方向および上記副走査方向のいずれに対しても傾斜した方向に延びる傾斜縁を有する。
本発明の好ましい実施の形態においては、上記基材に形成された導電層を更に備え、当該導電層は、上記延出部から上記副走査方向の一方側に離間している。
本発明の好ましい実施の形態においては、上記延出部において上記基材とは反対側を向く面と、上記導電層において上記基材とは反対側を向く面とは、上記主走査方向視において一連に延びる。
本発明の好ましい実施の形態においては、上記電極層に電流を流す駆動ICを更に備える。
本発明の好ましい実施の形態においては、上記駆動ICおよび上記電極層を接続するワイヤを更に備える。
本発明の好ましい実施の形態においては、上記駆動ICを覆う樹脂部を更に備える。
本発明の好ましい実施の形態においては、上記駆動ICが配置された配線基板を更に備える。
本発明の第2の側面によって提供されるサーマルプリントヘッドは、基材と、上記基材に形成された電極層と、上記基材に形成された抵抗体層と、上記抵抗体層および上記電極層を覆う保護層と、上記基材の一部分を覆う蓄熱部と、を備え、上記抵抗体層は、主走査方向に沿って配列された複数の発熱部を含み、上記蓄熱部は、上記基材と上記複数の発熱部との間に位置し、且つ、上記主走査方向に沿って帯状に延びており、上記電極層は、各々が隣接する一対の発熱部に接するとともに当該発熱部よりも上記副走査方向の一方側に位置し、上記主走査方向に沿って配列された複数の中継電極を含み、上記複数の中継電極は各々、上記副走査方向において、上記発熱部の中心から、上記蓄熱部における上記副走査方向の一方側端までの距離の2/3の位置を越える範囲に形成されている。
本発明の好ましい実施の形態においては、上記複数の中継電極は各々、上記蓄熱部の上記副走査方向における一方側端を越えて延びる。
本発明の好ましい実施の形態においては、上記複数の中継電極は各々、隣接する一対の上記発熱部に各別に接し、副走査方向の一方側に延びる一対の帯状部と、当該一対の帯状部につながるとともに上記主走査方向に延びる連結部と、当該連結部につながり、上記連結部から上記副走査方向の一方側に延びる延出部と、を有する。
本発明の好ましい実施の形態においては、上記延出部の上記主走査方向における長さは、上記連結部の上記主走査方向における長さよりも短い。
本発明の好ましい実施の形態においては、上記延出部の上記副走査方向における長さは、上記帯状部の上記副走査方向における他方側端から上記連結部の上記副走査方向における一方側端までの長さよりも長い。
本発明の第3の側面によって提供されるサーマルプリントヘッドは、基材と、上記基材に形成された電極層と、上記基材に形成された抵抗体層と、上記抵抗体層および上記電極層を覆う保護層と、を備え、上記抵抗体層は、主走査方向に沿って配列された複数の発熱部を含み、上記電極層は、各々が隣接する一対の発熱部に接するとともに当該発熱部よりも副走査方向の一方側に位置し、上記主走査方向に沿って配列された複数の中継電極を含み、上記基材に形成された導電層を更に備え、当該導電層は、上記中継電極から上記副走査方向の一方側に離間しており、上記中継電極において上記基材側の反対側を向く面と、上記導電層において上記基材側の反対側を向く面とは、上記主走査方向に見て一連に延びる。
本発明の好ましい実施の形態においては、上記複数の中継電極は各々、隣接する一対の上記発熱部に各別に接し、副走査方向の一方側に延びる一対の帯状部と、当該一対の帯状部につながるとともに上記主走査方向に延びる連結部と、当該連結部につながり、上記連結部から上記副走査方向の一方側に延びる延出部と、を有する。
本発明の好ましい実施の形態においては、上記延出部の上記主走査方向における長さは、上記連結部の上記主走査方向における長さよりも短い。
本発明の好ましい実施の形態においては、上記延出部の上記副走査方向における長さは、上記帯状部の上記副走査方向における他方側端から上記連結部の上記副走査方向における一方側端までの長さよりも長い。
本発明のその他の特徴および利点は、添付図面を参照して以下に行う詳細な説明によって、より明らかとなろう。
本発明の第1実施形態に基づくサーマルプリントヘッドの平面図である。 図1のII−II線に沿う断面図である。 図1に示したサーマルプリントヘッドの部分拡大平面図(一部構成省略)である。 図3のIV−IV線に沿う部分拡大断面図である。 本発明の第1実施形態に基づくサーマルプリントヘッドの製造工程の一工程を示す部分拡大断面図である。 図5に続く工程を示す部分拡大断面図である。 図6に続く工程を示す部分拡大断面図である。 図7に続く工程を示す部分拡大断面図である。 図8に続く工程を示す部分拡大断面図である。 図9に続く工程を示す断面図である。 本発明の第2実施形態に基づくサーマルプリントヘッドの部分拡大平面図(一部構成省略)である。 図11に示したサーマルプリントヘッドを主走査方向に見た部分拡大図(一部構成省略)である。
以下、本発明の好ましい実施の形態につき、図面を参照して具体的に説明する。
図1および図2は、本発明の第1実施形態に基づくサーマルプリントヘッドを示している。図1は、サーマルプリントヘッドの平面図である。図2は、図1のII−II線に沿う断面図である。
本実施形態のサーマルプリントヘッド101は、基材11と、配線基板12と、放熱板13と、蓄熱部21と、電極層3と、抵抗体層4と、導電層5と、保護層6と、駆動IC7と、複数のワイヤ81と、樹脂部82と、コネクタ83とを備える。なお、理解の便宜上、図1では、保護層6を省略している。図3では、保護層6、および、樹脂部82を省略している。サーマルプリントヘッド101は、印刷媒体801に印刷を施すプリンタに組み込まれるものである。このような印刷媒体801としては、たとえばバーコードシートやレシートを作成するための感熱紙が挙げられる。
図1、図2、図4等に示す基材11は、たとえばセラミックよりなる。基材11を構成するセラミックとしては、たとえば、アルミナや窒化アルミニウムが挙げられる。基材11の厚さはたとえば0.6〜1.0mm程度である。図2に示すように、基材11は、主走査方向Yに長く延びる平板状である。
図3、図4等に示すように、基材11は、基材表面111を有する。基材表面111は、副走査方向Xと、主走査方向Yとに広がる平面状である。基材表面111は、主走査方向Yに沿って長手状に延びる。基材表面111は、基材11の厚さ方向Zの一方(図4では上方)を向く。
図1、図2等に示す配線基板12は、たとえば、プリント配線基板である。配線基板12は、基材層と図示しない配線層とが積層された構造を有する。基材層は、たとえばガラスポキシ樹脂よりなる。配線層は、たとえばCuよりなる。
図1、図2等に示す放熱板13は、基材11からの熱を放散させるためのものである。放熱板13は、たとえばAlなどの金属よりなる。放熱板13には基材11および配線基板12が取り付けられている。
図3、図4等に示すように、蓄熱部21は、基材11に形成されている。蓄熱部21は、基材表面111に形成されている。蓄熱部21は、基材表面111の一部を覆っている。蓄熱部21はグレーズ層と称されることもある。蓄熱部21は、主走査方向Yに沿って帯状に延びている。図3において、蓄熱部21の形成領域の境界を破線で表している。本実施形態では、蓄熱部21は、一部が図4の上方向に隆起した形状となっている。これにより、蓄熱部21は、保護層6のうち発熱部41を覆う部分を、印刷媒体801に対し適切に当接させることができる。蓄熱部21は、たとえば、非晶質ガラスなどのガラス材料よりなる。このガラス材料の軟化点は、たとえば、800〜850℃である。蓄熱部21の副走査方向Xにおける寸法は、たとえば500〜600μm程度である。なお、本実施形態においては、図4に示すように、蓄熱部21の右側および左側には、ガラス層29が形成されている。本実施形態とは異なり、蓄熱部21は、基材表面111の全面にわたって形成されていてもよい。
図3、図4等に示す抵抗体層4は、電極層3からの電流が流れた部分が発熱する。このように発熱することによって印字ドットが形成される。抵抗体層4は、電極層3を構成する材料よりも抵抗率が高い材料よりなる。このような材料としては、たとえば、TaSiO2またはTaNが挙げられる。本実施形態では、抵抗体層4は薄膜であるので、抵抗体層4の厚さは、たとえば0.05〜0.2μm程度である。本実施形態においては、抵抗体層4は、電極層3と基材11との間に介在する。より具体的には、抵抗体層4は、電極層3と基材表面111との間に介在する。
図3、図4に示すように、抵抗体層4は、複数の発熱部41を含む。図3における複数の発熱部41には、理解の便宜上、斜線を付している。
複数の発熱部41は、主走査方向Yに沿って配列されている。各発熱部41は、蓄熱部21に積層されている。図4に示すように、複数の発熱部41と基材表面111との間には、蓄熱部21が介在する。各発熱部41は、電極層3のうち互いに離間した部位に跨る形状である。
図3、図4等に示す電極層3は、抵抗体層4に通電するための経路を構成している。電極層3は、導電体よりなる。このような導電体としては、たとえば、Alが主に用いられるが、Cuや、Auが用いられても構わない。電極層3は、基材表面111に積層されている。また、電極層3は、蓄熱部21に積層されている。本実施形態において、電極層3は、抵抗体層4に積層されている。本実施形態では、電極層3は薄膜であるので、電極層3の厚さは、たとえば0.2〜0.8μm程度である。
本実施形態においては、図3に示すように、電極層3は、複数の個別電極31(同図には6つ示す)と、一つの共通電極32と、複数の中継電極33(同図には6つ示す)とを含む。より具体的には、次のとおりである。
複数の個別電極31は、互いに導通していない。そのため、各個別電極31には、サーマルプリントヘッド101の組み込まれたプリンタが使用される際に、個別に、互いに異なる電位が付与されうる。各個別電極31は、個別電極帯状部311と、幅広部312と、ボンディング部313とを有する。図4、図6に示すように、各個別電極帯状部311は、副走査方向Xに沿って延びる帯状である。個別電極帯状部311は、抵抗体層4に積層されている。幅広部312は、個別電極帯状部311につながり、副走査方向Xに沿って延びている。幅広部312の幅寸法(主走査方向Yにおける寸法)は、個別電極帯状部311の幅寸法(主走査方向Yにおける寸法)よりも大きい。ボンディング部313は、ワイヤ81がボンディングされる部分である。本実施形態においては、個別電極帯状部311の幅が、たとえば45〜50μm程度であり、幅広部312の幅がたとえば50〜70μm程度であり、ボンディング部313の幅がたとえば50〜75μm程度である。
共通電極32は、サーマルプリントヘッド101の組み込まれたプリンタが使用される際に複数の個別電極31に対して電気的に逆極性となる部位である。共通電極32は、複数の共通電極帯状部321と、複数の分岐部322と、複数の直行部323と、一つの基幹部324とを有する。各共通電極帯状部321は、副走査方向Xに延びる帯状である。図3等に示すように、各共通電極32において、複数の共通電極帯状部321は、主走査方向Yに互いに離間し、且つ、互いに導通している。各共通電極帯状部321は、抵抗体層4に積層されている。各共通電極帯状部321は、個別電極帯状部311と主走査方向Yに離間している。本実施形態においては、互いに隣接した2つずつの共通電極帯状部321が、2つの個別電極帯状部311に挟まれている。複数の共通電極帯状部321、および複数の個別電極帯状部311は、主走査方向Yに沿って配列されている。分岐部322は、2つの共通電極帯状部321と1つの直行部323をつなぐ部分であり、Y字状である。直行部323は、副走査方向Xに沿って延びている。基幹部324は、主走査方向Yに延びる帯状であり、複数の直行部323がつながっている。本実施形態においては、共通電極帯状部321の幅が、たとえば45〜50μm程度であり、直行部323の幅が、たとえば50〜70μm程度である。
図3に示すように、複数の中継電極33は、主走査方向Yに沿って配列されている。複数の中継電極33は、副走査方向Xにおいて、複数の発熱部41を挟んで共通電極32および複数の個別電極31とは反対側に位置する。各中継電極33は、隣接する2つ(一対)の発熱部41と接している。複数の中継電極33はそれぞれ、複数の個別電極31のうちの一つと共通電極32との間に電気的に介在する。各中継電極33は、2つ(一対)の中継電極帯状部331と、連結部332と、延出部333とを有する。
図3、図4に示すように、各中継電極帯状部331は、副走査方向Xに延びる帯状である。複数の中継電極帯状部331は、主走査方向Yに互いに離間している。各中継電極帯状部331は、抵抗体層4に積層されている。複数の中継電極帯状部331は、抵抗体層4上において、複数の個別電極帯状部311および複数の共通電極帯状部321とは副走査方向Xにおいて反対側に配置されている。各中継電極33を構成する一対の中継電極帯状部331は各々、隣接する一対の発熱部41に各別に接している。各中継電極33における一対の中継電極帯状部331の一方は、副走査方向Xにおいて発熱部41を挟んで複数の共通電極帯状部321のいずれか一つに対向配置されている。各中継電極33における一対の中継電極帯状部331の他方は、副走査方向Xにおいて発熱部41を挟んで複数の個別電極帯状部311のいずれか一つに対向配置されている。なお、各中継電極帯状部331は、蓄熱部21上に位置する。
複数の連結部332はそれぞれ、主走査方向Yに沿って延びている。各連結部332は、各中継電極33における一対の中継電極帯状部331につながる。これにより、各中継電極33における一対の中継電極帯状部331どうしが互いに導通している。なお、各連結部332は、蓄熱部21上に位置する。
複数の延出部333はそれぞれ、副走査方向Xに沿って延びている。各延出部333は、各中継電極33における連結部332につながる。図3においては、連結部332と延出部333の境界を仮想線で表している。
延出部333の主走査方向Yにおける長さL1は、連結部332の主走査方向Yにおける長さL2よりも短い。
延出部333は、副走査方向Xにおいて、発熱部41の中心から蓄熱部21における副走査方向Xの一方側端21aまでの距離L3の2/3の位置P1を越える範囲に形成されている。本実施形態においては、各延出部333は、蓄熱部21の副走査方向Xにおける一方側端21aを越えて延びる。
本実施形態において、延出部333の副走査方向Xにおける長さL4は、中継電極帯状部331の副走査方向Xにおける他方側端から連結部332の副走査方向Xにおける一方側端までの長さL5よりも長い。延出部333の上記長さL4は、好ましくは上記長さL5の2倍以上であり、より好ましくは上記長さL5の3倍以上である。なお、上記の長さL5に対する長さ延出部333の長さL4の割合は、上記した割合に限定されるものではない。
図2〜図4に示す導電層5は、基材表面111に積層されている。導電層5は、たとえば、電極層3の少なくとも一部を囲うように設けられる。導電層5は、延出部333から副走査方向Xの一方側に離間する位置に形成される。図3に示す導電層5は、副走査方向Xにおいて所定幅を有し、主走査方向Yに沿って延びている。導電層5は、たとえば電極層3と同じ材質からなる。なお、導電層5は必ずしも必要ではない。本実施形態とは異なり、導電層5を具備しない構成としてもよい。
図2、図4等に示す保護層6は、電極層3、抵抗体層4および導電層5を覆っており、電極層3、抵抗体層4および導電層5を保護するためのものである。保護層6は、絶縁性の材料よりなり、たとえば、SiO2よりなる。保護層6と抵抗体層4との間に、電極層3が位置する。保護層6の厚さは、たとえば5〜10μm程度である。
保護層6には、電極層3の形成領域の周囲において、電極層3の厚さに応じた凹みが形成される。図4に示すように、保護層6において、中継電極33の副走査方向Xにおける一方側端(延出部333の先端)付近には、凹み61が形成されている。
図1〜図3等に示す駆動IC7は、各個別電極31にそれぞれ電位を付与し、各発熱部41に流す電流を制御するものである。各個別電極31にそれぞれ電位が付与されることにより、各個別電極31と共通電極32との間に電圧が印加され、各発熱部41に選択的に電流が流れる。駆動IC7は、配線基板12に配置されている。図3に示すように、駆動IC7は、複数のパッド71を含む。複数のパッド71は、たとえば、2列に形成されている。なお、本実施形態とは異なり、駆動IC7が、基材11に配置されていてもよい。
図2、図3に示す複数のワイヤ81は、たとえば、Auなどの導体よりなる。あるワイヤ81は、駆動IC7におけるパッド71にボンディングされ、且つ、ボンディング部313にボンディングされている。これにより、駆動IC7と各個別電極31とが導通している。図3に示すように、あるワイヤ81は、駆動IC7におけるパッド71にボンディングされ、且つ、配線基板12における配線層にボンディングされている。これにより、当該配線層を介して、駆動IC7とコネクタ83とが導通している。同図に示すように、あるワイヤ81は、共通電極32にボンディングされ、且つ、配線基板12における配線層にボンディングされている。これにより、共通電極32と上記配線層とが導通している。
図2に示す樹脂部82は、たとえば、黒色の樹脂よりなる。樹脂部82は、駆動IC7、複数のワイヤ81、および、保護層6を覆っており、駆動IC7および複数のワイヤ81を保護している。コネクタ83は、配線基板12に固定されている。コネクタ83は、サーマルプリントヘッド101の外部からサーマルプリントヘッド101へ電力を供給し、もしくは、駆動IC7を制御するためのものである。
次に、サーマルプリントヘッド101の使用方法の一例について簡単に説明する。
サーマルプリントヘッド101は、プリンタに組み込まれた状態で使用される。図2に示したように、当該プリンタ内において、サーマルプリントヘッド101の各発熱部41はプラテンローラ802に対向している。当該プリンタの使用時には、プラテンローラ802が回転することにより、印刷媒体801が、副走査方向Xに沿ってプラテンローラ802と各発熱部41との間に一定速度で送給される。印刷媒体801は、プラテンローラ802によって保護層6のうち各発熱部41を覆う部分に押しあてられる。一方、図3に示した各個別電極31には、駆動IC7によって選択的に電位が付与される。これにより、共通電極32と複数の個別電極31の各々との間に電圧が印加される。そして、複数の発熱部41には選択的に電流が流れ、熱が発生する。そして、各発熱部41にて発生した熱は、保護層6を介して印刷媒体801に伝わる。そして、印刷媒体801上の主走査方向Yに線状に延びる第1ライン領域に、複数のドットが印刷される。また、各発熱部41にて発生した熱は、蓄熱部21にも伝わり、蓄熱部21にて蓄えられる。
更に、プラテンローラ802が回転することにより、印刷媒体801が、副走査方向Xに沿って一定速度で引き続き送給される。そして、上述の第1ライン領域への印刷と同様に、印刷媒体801上の主走査方向Yに線状に延びる、第1ライン領域に隣接する第2ライン領域への印刷が行われる。第2ライン領域への印刷の際、印刷媒体801には、各発熱部41にて発生した熱に加え、第1ライン領域への印刷時に蓄熱部21にて蓄えられた熱が伝わる。このようにして、第2ライン領域への印刷が行われる。以上のように、印刷媒体801上の主走査方向Yに線状に延びるライン領域ごとに、複数のドットを印刷することにより、印刷媒体801への印刷が行われる。
次に、図5〜図10を用いて、サーマルプリントヘッド101の製造方法について説明する。
まず、図5に示す基材11を用意する。次に、蓄熱部21を基材11に形成する。蓄熱部21の形成は、たとえば、ガラスを含むペーストを基材11に厚膜印刷した後に、厚膜印刷されたペーストを焼成することにより行う。当該ペーストを焼成する時の温度は、たとえば、800〜850℃である。なお、本実施形態では、蓄熱部21の形成の後に、ガラス層29を形成する。
次に、図6に示すように、抵抗体層4’を形成する。抵抗体層4’は、基材表面111全体に形成する。抵抗体層4’の形成は、たとえば、TaSiO2またはTaNを材料としてスパッタリングを施すことによって行う。
次に、図7に示すように、抵抗体層4’上に電極層3’を形成する。電極層3’は、基材表面111全体に形成する。電極層3’の形成は、たとえば、導電材料をスパッタリングを施すことにより行う。
次に、図8に示すように、電極層3’の一部をエッチングする。これにより、電極層3’のうち、発熱部41に重なる部位が一括してエッチングされる。そして、発熱部41が電極層3から露出する。そして、図3に示した所定形状の電極層3が形成される。電極層3'の一部をエッチングすることより、電極層3と分離した領域に導電層5が形成される。
電極層3'のエッチングは、たとえば、電極層3’上にレジスト層(図示略)を形成し、当該レジスト層に対し露光する工程等を経ることにより、行われる。
次に、図9に示すように、保護層6を形成する。保護層6の形成は、所望の領域を露出させるマスクを形成した後に、たとえば、SiO2を用いたスパッタリングまたはCVDを施すことによって行う。
次に、基材11を切断した後(図示略)、図10に示すように、基材11と、コネクタ83が取り付けられた配線基板12とを、放熱板13に接合する。次に、配線基板12に駆動IC7を配置する。次に、複数のワイヤ81をそれぞれ、駆動IC7にボンディングするなどしたのち、複数のワイヤ81および駆動IC7を樹脂部82(図2参照)で覆う。以上の工程を経ることにより、サーマルプリントヘッド101が完成する。
次に、本実施形態の作用効果について説明する。
電極層3は、主走査方向Yに配列された複数の中継電極33を含む。これら中継電極33は各々、隣接する一対の発熱部41に接している。当該一対の発熱部41から副走査方向Xの一方側に延びる部分(一対の中継電極帯状部331)と、一対の中継電極帯状部331をつなぐ部分(連結部332)とを有する。
本実施形態において、各中継電極33は、連結部332から副走査方向Xの一方側に延びる部分(延出部333)を有する。このような構成によれば、中継電極33の副走査方向Xにおける一方側端(延出部333の先端)付近に形成される、保護層6の凹み61は、発熱部41から比較的に離れた位置にある。これにより、印刷媒体801への印刷時には、凹み61において、プラテンローラ802が印刷媒体801に接触しない、あるいはプラテンローラ802が印刷媒体801に接触するとしても保護層6側へ押しあてる力が小さい。その結果、凹み61への印刷媒体801の成分の堆積がなくなる、あるいは抑制されることとなり、印字品質への悪影響を改善することができる。
本実施形態においては、基材11と複数の発熱部41との間に位置する蓄熱部21を備える。蓄熱部21は、基材表面111の一部を覆っている。複数の中継電極33は各々、副走査方向Xにおいて、発熱部41の中心から、蓄熱部21における副走査方向Xの一方側端までの距離L3の2/3の位置P1を越える範囲に形成されている。このような構成によれば、中継電極33の副走査方向Xにおける一方側端(延出部333の先端)付近に形成される凹み61の位置を、発熱部41から適切に遠ざけることができる。したがって、凹み61において、印刷媒体801を保護層6側へ押しあてる力がなくなる、あるいは低減され、印字品質の悪影響を改善することができる。
本実施形態においては、複数の中継電極33は各々、蓄熱部21の副走査方向Xにおける一方側端21aを越えて延びる。このような構成によれば、凹み61の位置を発熱部41から十分に遠ざけることができる。したがって、凹み61において、印刷媒体801を保護層6側へ押しあてる力がなくなる、あるいはより低減され、印字品質の悪影響をより改善することができる。
本実施形態においては、各中継電極33は、一対の中継電極帯状部331、連結部332、および延出部333を有する。一対の中継電極帯状部331および連結部332は、折り返し状とされており、隣接する一対の発熱部41との間で電流が流れる経路を構成している。一方、延出部333は、連結部332につながり、副走査方向Xにおいて発熱部41から遠ざかるように延びている。このため、延出部333は、電流が流れる経路ではない。このような延出部333を具備する構成によれば、中継電極33での電圧降下を抑制しつつ、凹み61の位置を発熱部41から遠ざけることができる。
延出部333の主走査方向Yにおける長さL1は、連結部332の主走査方向Yにおける長さL2よりも短い。このような構成によれば、主走査方向Yにおいて隣接する延出部333どうしの間隔が比較的大きく、これら延出部333どうしが短絡するのを防止することができる。また、蓄熱部21の表面と基材表面111とを跨ぐように電極層3(延出部333)を形成する場合、この跨ぐ部分の寸法精度が他の部分よも低下する場合がある。このような場合においても、主走査方向Yにおいて隣接する延出部333どうしの間隔が比較的大きくされることにより、これら延出部333どうしの短絡を適切に防止することができる。
延出部333の副走査方向Xにおける長さL4は、中継電極帯状部331の副走査方向Xにおける他方側端から連結部332の副走査方向Xにおける一方側端までの長さL5よりも長い。このような構成によれば、中継電極33の副走査方向Xにおける一方側端(延出部333の先端)付近に形成される凹み61の位置を、発熱部41から適切に遠ざけることができる。したがって、凹み61において、印刷媒体801を保護層6側へ押しあてる力がなくなる、あるいは低減され、印字品質の悪影響を改善することができる。また、延出部333の上記長さL4が上記長さL5の2倍以上であれば、凹み61の位置を発熱部41から十分に遠ざけることができ、印字品質の悪影響をより改善することができる。
本実施形態においては、基材11に形成された導電層5を備える。導電層5は、延出部333から副走査方向Xの一方側に離間している。このような構成によれば、たとえば保護層6と基材11との間から腐食成分が電極層3に向けて腐食成分が進入するのを防止することができる。
図11および図12は、本発明の第2実施形態に基づくサーマルプリントヘッドを示している。なお、図11以降の図においては、上記実施形態と同一または類似の要素には、上記実施形態と同一の符号を付しており、適宜説明を省略する。なお、図11および図12において保護層6を省略している。
本実施形態のサーマルプリントヘッド102は、主に中継電極33における延出部333、および導電層5の構成が、上述した実施形態と異なっている。
図11に示すように、本実施形態においては、各延出部333の副走査方向Xにおける一方側端縁は、傾斜縁333a,333bを有する。傾斜縁333a,333bは各々、主走査方向Yおよび副走査方向Xのいずれに対しても傾斜した方向に延びている。また、傾斜縁333a,333bは、副走査方向Xの一方側に向かうほど互いに近づき、先鋭端333cで一致する。
導電層5は、副走査方向Xにおける他方側の端縁51がギザギザ状となっている。当該端縁51は、複数の延出部333の傾斜縁333a,333bに対応する形状である。
端縁51は、副走査方向Xにおいて最も突出する他方側に位置する凸側端51aと、副走査方向Xにおいて最も凹んだ凹側端51bとを有する。
図11に示す延出部333の先端は、導電層5の端縁51の凹んだ部分に入り込んでいる。そして、延出部333の先鋭端333cは、導電層5の凸側端51aよりも副走査方向Xにおける一方側に位置する。
図12は、本実施形態のサーマルプリントヘッド102の一部を主走査方向Yに見た図である。延出部333の先端と導電層5の端縁51が上記した位置関係(図11参照)にあることにより、延出部333の上面333d(基材11とは反対側を向く面)と、導電層の上面52(基材11とは反対側を向く面)とは、一連に延びている。
このような構成によれば、中継電極33の副走査方向Xにおける一方側端(延出部333の先端)付近において、保護層6には、主走査方向Yに沿って凹みが形成されることはない。これにより、保護層6に形成される凹みを実質的に小さくすることができる。したがって、本実施形態によれば、印刷品質の悪影響をより改善することができる。
本発明に係るサーマルプリントヘッドは、上述した実施形態に限定されるものではない。本発明に係るサーマルプリントヘッドの各部の具体的な構成は、種々に設計変更自在である。
101,102 サーマルプリントヘッド
11 基材
111 基材表面
12 配線基板
13 放熱板
21 蓄熱部
21a (蓄熱部の副走査方向における)一方側端
29 ガラス層
3 電極層
31 個別電極
311 個別電極帯状部
312 幅広部
313 ボンディング部
32 共通電極
321 共通電極帯状部
322 分岐部
323 直行部
324 基幹部
33 中継電極
331 中継電極帯状部
332 連結部
333 延出部
333a,333b 傾斜縁
333c 先鋭端
333d 上面(延出部において基材とは反対側を向く面)
4 抵抗体層
41 発熱部
5 導電層
51 端縁
51a 凸側端
51b 凹側端
52 上面(導電層において基材とは反対側を向く面)
6 保護層
61 凹み
7 駆動IC
71 パッド
81 ワイヤ
82 樹脂部
83 コネクタ
801 印刷媒体
802 プラテンローラ
X 副走査方向
Y 主走査方向

Claims (26)

  1. 基材と、
    上記基材に形成された電極層と、
    上記基材に形成された抵抗体層と、
    上記抵抗体層および上記電極層を覆う保護層と、を備え、
    上記抵抗体層は、主走査方向に沿って配列された複数の発熱部を含み、
    上記電極層は、各々が隣接する一対の発熱部に接し、上記主走査方向に沿って配列された複数の中継電極を含み、
    上記複数の中継電極は各々、上記隣接する一対の発熱部に各別に接し、副走査方向の一方側に延びる一対の帯状部と、当該一対の帯状部につながるとともに上記主走査方向に延びる連結部と、当該連結部につながり、上記連結部から上記副走査方向の一方側に延びる延出部と、を有する、サーマルプリントヘッド。
  2. 上記延出部の主走査方向における長さは、上記連結部の主走査方向における長さよりも短い、請求項1に記載のサーマルプリントヘッド。
  3. 上記基材と上記複数の発熱部との間に位置する蓄熱部を更に備える、請求項1または2に記載のサーマルプリントヘッド。
  4. 上記基材は、上記抵抗体層の位置する側を向く基材表面を有し、
    上記蓄熱部は、上記基材表面の一部を覆っている、請求項3に記載のサーマルプリントヘッド。
  5. 上記蓄熱部は、上記主走査方向に沿って帯状に延びる、請求項4に記載のサーマルプリントヘッド。
  6. 上記一対の帯状部および上記連結部は、上記蓄熱部上に位置し、
    上記延出部は、上記蓄熱部の上記副走査方向における一方側端を越えて延びる、請求項5に記載のサーマルプリントヘッド。
  7. 上記延出部の上記副走査方向における長さである第1寸法は、上記帯状部の上記副走査方向における他方側端から上記連結部の上記副走査方向における一方側端までの長さである第2寸法よりも大きい、請求項1ないし6のいずれかに記載のサーマルプリントヘッド。
  8. 上記第1寸法は、上記第2寸法の2倍以上である、請求項7に記載のサーマルプリントヘッド。
  9. 上記電極層は、共通電極と、複数の個別電極と、を含み、
    上記共通電極および上記複数の個別電極は、上記副走査方向において、上記複数の発熱部を挟んで上記複数の中継電極とは反対側に位置する、請求項1ないし8のいずれかに記載のサーマルプリントヘッド。
  10. 上記各中継電極における上記一対の帯状部の一方は、上記副走査方向において上記発熱部を挟んで上記共通電極に対向配置されており、
    上記各中継電極における上記一対の帯状部の他方は、上記副走査方向において上記発熱部を挟んで上記複数の個別電極のいずれか一つに対向配置されている、請求項9に記載のサーマルプリントヘッド。
  11. 上記延出部の上記副走査方向における一方側端縁は、上記主走査方向および上記副走査方向のいずれに対しても傾斜した方向に延びる傾斜縁を有する、請求項1ないし10のいずれかに記載のサーマルプリントヘッド。
  12. 上記基材に形成された導電層を更に備え、当該導電層は、上記延出部から上記副走査方向の一方側に離間している、請求項1ないし11のいずれかに記載のサーマルプリントヘッド。
  13. 上記延出部において上記基材とは反対側を向く面と、上記導電層において上記基材とは反対側を向く面とは、上記主走査方向視において一連に延びる、請求項12に記載のサーマル
  14. 上記電極層に電流を流す駆動ICを更に備える、請求項1ないし13のいずれかに記載のサーマルプリントヘッド。
  15. 上記駆動ICおよび上記電極層を接続するワイヤを更に備える、請求項14に記載のサーマルプリントヘッド。
  16. 上記駆動ICを覆う樹脂部を更に備える、請求項14または15に記載のサーマルプリントヘッド。
  17. 上記駆動ICが配置された配線基板を更に備える、請求項14ないし16のいずれかに記載のサーマルプリントヘッド。
  18. 基材と、
    上記基材に形成された電極層と、
    上記基材に形成された抵抗体層と、
    上記抵抗体層および上記電極層を覆う保護層と、
    上記基材の一部分を覆う蓄熱部と、を備え、
    上記抵抗体層は、主走査方向に沿って配列された複数の発熱部を含み、
    上記蓄熱部は、上記基材と上記複数の発熱部との間に位置し、且つ、上記主走査方向に沿って帯状に延びており、
    上記電極層は、各々が隣接する一対の発熱部に接するとともに当該発熱部よりも上記副走査方向の一方側に位置し、上記主走査方向に沿って配列された複数の中継電極を含み、
    上記複数の中継電極は各々、上記副走査方向において、上記発熱部の中心から、上記蓄熱部における上記副走査方向の一方側端までの距離の2/3の位置を越える範囲に形成されている、サーマルプリントヘッド。
  19. 上記複数の中継電極は各々、上記蓄熱部の上記副走査方向における一方側端を越えて延びる、請求項18に記載のサーマルプリントヘッド。
  20. 上記複数の中継電極は各々、隣接する一対の上記発熱部に各別に接し、副走査方向の一方側に延びる一対の帯状部と、当該一対の帯状部につながるとともに上記主走査方向に延びる連結部と、当該連結部につながり、上記連結部から上記副走査方向の一方側に延びる延出部と、を有する、請求項18または19に記載のサーマルプリントヘッド。
  21. 上記延出部の上記主走査方向における長さは、上記連結部の上記主走査方向における長さよりも短い、請求項20に記載のサーマルプリントヘッド。
  22. 上記延出部の上記副走査方向における長さは、上記帯状部の上記副走査方向における他方側端から上記連結部の上記副走査方向における一方側端までの長さよりも長い、請求項20または21に記載のサーマルプリントヘッド。
  23. 基材と、
    上記基材に形成された電極層と、
    上記基材に形成された抵抗体層と、
    上記抵抗体層および上記電極層を覆う保護層と、を備え、
    上記抵抗体層は、主走査方向に沿って配列された複数の発熱部を含み、
    上記電極層は、各々が隣接する一対の発熱部に接するとともに当該発熱部よりも副走査方向の一方側に位置し、上記主走査方向に沿って配列された複数の中継電極を含み、
    上記基材に形成された導電層を更に備え、当該導電層は、上記中継電極から上記副走査方向の一方側に離間しており、
    上記中継電極において上記基材側の反対側を向く面と、上記導電層において上記基材側の反対側を向く面とは、上記主走査方向に見て一連に延びる、サーマルプリントヘッド。
  24. 上記複数の中継電極は各々、隣接する一対の上記発熱部に各別に接し、副走査方向の一方側に延びる一対の帯状部と、当該一対の帯状部につながるとともに上記主走査方向に延びる連結部と、当該連結部につながり、上記連結部から上記副走査方向の一方側に延びる延出部と、を有する、請求項23に記載のサーマルプリントヘッド。
  25. 上記延出部の上記主走査方向における長さは、上記連結部の上記主走査方向における長さよりも短い、請求項24に記載のサーマルプリントヘッド。
  26. 上記延出部の上記副走査方向における長さは、上記帯状部の上記副走査方向における他方側端から上記連結部の上記副走査方向における一方側端までの長さよりも長い、請求項24または25に記載のサーマルプリントヘッド。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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