JP2010100021A - サーマルヘッドの製造方法、サーマルヘッドおよびプリンタ - Google Patents

サーマルヘッドの製造方法、サーマルヘッドおよびプリンタ Download PDF

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Abstract

【課題】発熱効率の向上および強度の向上を実現するサーマルヘッド、プリンタおよびこのサーマルヘッドを安定的に製造すること。
【解決手段】支持基板の一面に凹部を形成する凹部形成工程と、凹部形成工程により凹部が形成された支持基板の前記一面に、凹部を密閉して空洞部を形成するようにほぼ平板状の薄板ガラスを接合する接合工程と、接合工程により接合した支持基板および薄板ガラスを加熱し、薄板ガラスを軟化させるとともに空洞部内に閉じ込められたガスを膨張させる加熱工程と、薄板ガラス上に空洞部に対向して発熱抵抗体を形成する発熱抵抗体形成工程とを備え、加熱工程が、薄板ガラスの空洞部側表面を凹状に湾曲させるサーマルヘッドの製造方法を提供する。
【選択図】図11

Description

本発明は、サーマルヘッド、プリンタおよびサーマルヘッドの製造方法に関するものである。
従来、小型ハンディターミナルに代表される小型情報機器端末に多く搭載されるサーマルプリンタに用いられ、印画データに基づいて複数の発熱素子を選択的に駆動することによって感熱記録媒体に印画を行うためのサーマルヘッドが知られている(例えば、特許文献1参照)。
サーマルヘッドの高効率化においては、発熱抵抗体の発熱部の下層に断熱層を形成する方法がある。発熱部の下層に断熱層を形成することにより、発熱抵抗体で発生した熱量のうち、発熱部上方の耐摩耗層に伝達される上方伝達熱量の方が発熱部下方の蓄熱層に伝達される下方伝達熱量よりも大きくなるので、印字時に必要とされるエネルギー効率が良好となる。特許文献1に記載のサーマルヘッドは、一体化された上板基板と下板基板との間に空洞部が設けられており、この空洞部を中空断熱層として機能させることで、下方電熱量より上方電熱量を大きくしエネルギー効率の向上を図っている。
また、サーマルヘッドを搭載するプリンタにおいては、プラテンローラにより、所定の押圧力で感熱紙が発熱部上方のヘッド部分に押し付けられる。そのため、サーマルヘッドには、上述したように印字品質を向上させる発熱効率が求められるとともに、プラテンローラによる押圧力に耐える強度が求められている。
ここで、発熱抵抗体を支える蓄熱層の厚さを薄くして空洞部の厚さ寸法を大きくするほど断熱性能が高まり発熱効率が向上する。一方、蓄熱層の厚さを薄くするほど、発熱抵抗体を支える強度は低下する。そのため、サーマルヘッドの発熱効率および強度を向上するには蓄熱層を所望の厚さに設定することが望まれる。
特開2007−320197号公報
特許文献1に記載のサーマルヘッドの製造方法は、上板基板の一方の面に形成された突部の内部に空隙部を形成し、他方の面に平坦な下板基板を融着接合して前記空隙部を閉塞することにより、空洞部を形成するようになっている。この製造方法では、接合時に融着により軟化した上板基板の表面に荷重をかけると上板基板の突部が変形し、上板基板、すなわち、蓄熱層の厚さにばらつきが生じる可能性がある。そのため、発熱効率および強度を向上させたサーマルヘッドを安定的に製造することが難しいという問題がある。
本発明は上述した事情に鑑みてなされたものであって、発熱効率の向上および強度の向上を実現するサーマルヘッド、プリンタおよびこのサーマルヘッドを安定的に製造することができるサーマルヘッドの製造方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は以下の手段を提供する。
本発明は、支持基板の一面に凹部を形成する凹部形成工程と、該凹部形成工程により前記凹部が形成された前記支持基板の前記一面に、前記凹部を密閉して空洞部を形成するようにほぼ平板状のガラスからなる上板基板を接合する接合工程と、該接合工程により接合した前記支持基板および前記上板基板を加熱し、該上板基板を軟化させるとともに前記空洞部内に閉じ込められたガスを膨張させる加熱工程と、前記上板基板上に前記空洞部に対向して発熱抵抗体を形成する発熱抵抗体形成工程とを備え、前記加熱工程が、前記上板基板の前記空洞部側の表面を凹状に湾曲させるサーマルヘッドの製造方法を提供する。
発熱抵抗体の直下に配置された上板基板は蓄熱層として機能する。また、空洞部は中空断熱層として機能し、発熱抵抗体の発熱部で発生した熱が蓄熱層を介して支持基板へ伝わるのを抑制する。本発明によれば、加熱工程により、上板基板の空洞部側の表面を凹状に湾曲させることで、中空断熱層の厚さ寸法を大きくし断熱性能を高めることができる。したがって、発熱効率の高いサーマルヘッドを製造することができる。
この場合に、ほぼ平板状の上板基板を用いることで、接合工程において、空洞部側の表面とは反対側の表面(以下「発熱抵抗体側表面」という。)にほぼ均等に荷重をかけることができる。したがって、発熱抵抗体側表面に凸部を有する従来の上板基板のように、接合時の荷重によって凸部が変形してしまい発熱抵抗体側表面の形状にばらつきが生じるという不都合がない。この結果、蓄熱層を所望の厚さに設定し易く、発熱効率の向上および強度の向上を実現するサーマルヘッドを安定的に製造することができる。なお、支持基板と上板基板の接合方法としては、例えば、陽極接合や接着剤による接合等が挙げられる。
上記発明においては、前記加熱工程において、前記空洞部とは反対側に盛り上がるように前記上板基板を塑性変形させることとしてもよい。
このように構成することで、蓄熱層が空洞部の外方に向かって突出するように、すなわち、発熱抵抗体側に向かって盛り上がるように変形したサーマルヘッドを製造することができる。
また、上記発明においては、前記加熱工程により塑性変形した前記上板基板の前記空洞部とは反対側の表面を平坦化する平坦化工程を備えることとしてもよい。
このように構成することで、発熱抵抗体形成工程において、平坦な形状の上板基板上に発熱抵抗体を形成することができ、印刷対象物と接触させる発熱抵抗体の発熱部分を平坦な形状にし易くすることができる。なお、上板基板の表面を平坦にする方法としては、例えば、研磨等の加工方法が挙げられる。
また、上記発明においては、前記加熱工程において、前記上板基板の前記空洞部とは反対側の表面の変形を制限することとしてもよい。
このように構成することで、蓄熱層の発熱抵抗体側表面がほぼ平坦な形状のサーマルヘッドを効率的に製造することができる。
本発明は、支持基板の一面に凹部を形成する凹部形成工程と、該凹部形成工程により前記凹部が形成された前記支持基板の前記一面に、前記凹部を密閉して空洞部を形成するようにほぼ平板状のガラスからなる上板基板を熱融着する接合工程と、前記上板基板上に前記空洞部に対向して発熱抵抗体を形成する発熱抵抗体形成工程とを備え、前記接合工程が、前記熱融着時に前記空洞部内に閉じ込められたガスの膨張と前記上板基板の軟化とを利用して、該上板基板の前記空洞部側の表面を凹状に湾曲させるサーマルヘッドの製造方法を提供する。
本発明によれば、ほぼ平板状の上板基板を用いることができ、また、上板基板の表面を湾曲させるための工程を別途に設ける必要もない。したがって、作製工程数を減らし、発熱効率の向上および強度の向上を実現するサーマルヘッドを簡易かつ安定的に製造することができる。
上記発明においては、前記接合工程において、前記空洞部とは反対側に盛り上がるように前記上板基板を塑性変形させることとしてもよい。
また、上記発明においては、前記接合工程により塑性変形した前記上板基板の前記空洞部とは反対側の表面を平坦化する平坦化工程を備えることとしてもよい。
また、上記発明においては、前記接合工程において、前記上板基板の前記空洞部とは反対側の表面の変形を制限することとしてもよい。
本発明は、表面に凹部を有する支持基板と、該支持基板の前記表面に接合され、前記凹部を密閉して空洞部を形成するガラスからなる上板基板と、該上板基板上に前記空洞部に対向して設けられた発熱抵抗体とを備え、前記上板基板が、加熱による前記空洞部内のガスの膨張と前記上板基板の軟化とにより、ほぼ平板形状から前記発熱抵抗体側に突出するように変形させられたサーマルヘッドを提供する。
本発明によれば、空洞部が中空断熱層として機能し、発熱抵抗体で発生した熱が上板基板、すなわち、蓄熱層を介して支持基板へ伝わるのを抑制することができる。これにより、発熱抵抗体の上方へと伝導されて印字等に利用される熱量を大きくし、発熱効率の向上を図ることができる。
また、上板基板の空洞部側の表面が平坦な場合と比較して空洞部の厚さ寸法を大きくし、断熱性能の向上を図ることができる。また、発熱抵抗体の発熱部分が凸状に盛り上がった形状となり、印刷対象物との当たりがよくなる。したがって、伝熱効率を高めることができる。
本発明は、表面に凹部を有する支持基板と、該支持基板の前記表面に接合され、前記凹部を密閉して空洞部を形成するガラスからなる上板基板と、該上板基板上に前記空洞部に対向して設けられた発熱抵抗体とを備え、前記上板基板が、加熱による前記空洞部内のガスの膨張と前記上板基板の軟化とによりほぼ平坦な形状から凹状に湾曲した空洞部側表面と、ほぼ平坦な形状の発熱抵抗体側表面とを備えるサーマルヘッドを提供する。
本発明によれば、上板基板のほぼ平坦な形状の発熱抵抗体側表面に合わせて発熱抵抗体の発熱部分がほぼ平坦な形状となり、印刷対象物との摩擦を低減することができる。したがって、高い断熱性能を維持しつつ、発熱部分の磨耗量を抑制し耐久性を向上することができる。
本発明は、上記本発明のサーマルヘッドと、該サーマルヘッドの前記発熱抵抗体に印刷対象物を押し付ける加圧機構とを備えるプリンタを提供する。
本発明によれば、サーマルヘッドの発熱効率が高く、印刷物への印字時の消費電力を低減させることができる。また、蓄熱層の厚さにばらつきが少なく発熱抵抗体と印刷対象物との接触圧力がほぼ均等になり、少ない電力で印字品質に優れた印刷を行うことができる。
本発明によれば、発熱効率の向上および強度の向上を実現するサーマルヘッド、プリンタおよびこのサーマルヘッドを安定的に製造することができるという効果を奏する。
〔第1の実施形態〕
以下、本発明の第1の実施形態に係るサーマルプリンタ(プリンタ)10、サーマルヘッド1およびサーマルヘッド1の製造方法Aについて、図面を参照して説明する。
本実施形態に係るサーマルプリンタ10は、図1に示すように、本体フレーム11と、水平配置されるプラテンローラ13と、プラテンローラ13の外周面に対向配置されるサーマルヘッド1と、サーマルヘッド1を支持している放熱板15と(図3参照)、プラテンローラ13とサーマルヘッド1との間に感熱紙12等の印刷対象物を送り出す紙送り機構17と、サーマルヘッド1を感熱紙12に対して所定の押圧力で押し付ける加圧機構19とを備えている。
プラテンローラ13は、加圧機構19の作動により、サーマルヘッド1および感熱紙12が押し付けられるようになっている。これにより、プラテンローラ13の荷重が感熱紙12を介してサーマルヘッド1に加えられるようになっている。
放熱板15は、例えば、アルミ等の金属、樹脂、セラミックスまたはガラス等からなる板状部材であり、サーマルヘッド1の固定および放熱を目的とするものである。
サーマルヘッド1は、図2(a)に示すように板状をなしており、図2(b)および図3に示すように、放熱板15に固定されている矩形状の支持基板3と、支持基板3の一面に接合された薄板ガラス(上板基板、図5参照)5aからなる蓄熱層5と、蓄熱層5上に設けられた複数の発熱抵抗体7と、発熱抵抗体7に接続された電極部8A,8Bと、発熱抵抗体7および電極部8A,8Bを覆い磨耗や腐食から保護する保護膜9とを有している。なお、図2(a)において、矢印Yは、紙送り機構17による感熱紙12の送り方向を示している。
支持基板3は、例えば、300μm〜1mm程度の厚さを有する絶縁性のガラス基板である。支持基板3の蓄熱層5側の表面には、長手方向に延びる矩形状の凹部2が形成されている。なお、支持基板3は、蓄熱層5と同じ材質のガラス基板か、または、性質が近いガラス基板を用いることが望ましい。
蓄熱層5は、厚さ10〜50μm程度の薄板ガラス5aによって構成されている。この蓄熱層5は、支持基板3の凹部2が形成されている一面に凹部2を密閉するように接合されている。蓄熱層5によって凹部2が覆われることにより、蓄熱層5と支持基板3との間には空洞部4が形成されている。
空洞部4は、発熱抵抗体7で発生した熱が蓄熱層5から支持基板3へ流入するのを抑制する中空断熱層として機能するものであり、全ての発熱抵抗体7に対向する連通構造を有している。空洞部を中空断熱層として機能させることで、発熱抵抗体7の下方の蓄熱層5に伝導される熱量より発熱抵抗体7の上方へと伝導されて印字等に利用される熱量が大きくなり、発熱効率の向上を図ることができる。
また、蓄熱層5は、空洞部4の外方に向かって突出するように、発熱抵抗体7側に盛り上がるように湾曲した形状を有している。すなわち、蓄熱層5の空洞部側の表面(以下「空洞部側表面」という。)5Bは凹状に湾曲した形状であり、また、空洞部4とは反対側の表面(以下「発熱抵抗体側表面」という。)5Cは凸状に湾曲した形状となっている。したがって、凹部2の幅方向の縁に近い位置より中心に近い位置ほど中空断熱層の厚さ寸法が大きくなっている。また、蓄熱層5は、凹部2の幅方向の中心付近の厚さ寸法t1が縁付近の厚さ寸法t2より小さい形状となっている。
発熱抵抗体7は、蓄熱層5の上端面において、それぞれ凹部2を幅方向に跨ぐように設けられ、凹部2の長手方向に所定の間隔をあけて配列されている。すなわち、各発熱抵抗体7は、蓄熱層5を介して空洞部4に対向して設けられ、空洞部4上に位置するように配置されている。
電極部8A,8Bは、発熱抵抗体7を発熱させるためのものであり、各発熱抵抗体7の配列方向に直交する方向の一端に接続される共通電極8Aと、各発熱抵抗体7の他端に接続される個別電極8Bとから構成されている。共通電極8Aは、全ての発熱抵抗体7に一体的に接続され、個別電極8Bは個々の発熱抵抗体7にそれぞれ接続されている。
個別電極8Bに選択的に電圧を印加すると、選択された個別電極8Bとこれに対向する共通電極8Aとが接続されている発熱抵抗体7に電流が流れて発熱抵抗体7が発熱するようになっている。この状態で、加圧機構19の作動により、発熱抵抗体7の発熱部分を覆う保護膜9の表面部分(印字部分)に感熱紙12を押し付けることで、感熱紙12が発色して印字されるようになっている。
なお、各発熱抵抗体7のうち実際に発熱する部分(以下、発熱部分を「発熱部7A」という。)は、発熱抵抗体7に電極部8A,8Bが重なっていない部分、すなわち、発熱抵抗体7のうち共通電極8Aの接続面と個別電極8Bの接続面との間の領域であって、空洞部4のほぼ真上に位置する部分である。この発熱部7Aは、蓄熱層5の発熱抵抗体側表面5Cの形状に沿って湾曲し、保護膜9側に盛り上がった形状となっている。
以下、このように構成されたサーマルヘッド1の製造方法A(以下、単に「製造方法A」という。)について説明する。
本実施形態に係る製造方法Aは、支持基板3の一面に凹部2を形成する凹部形成工程と、凹部2が形成された支持基板3の一面にほぼ平板状の薄板ガラス5aを接合する接合工程と、薄板ガラス5a上に発熱抵抗体7を形成する発熱抵抗体形成工程とを備えている。また、接合工程は、薄板ガラス5aと支持基板3とを貼り合わせる仮接合工程と、加熱処理により薄板ガラス5aと支持基板3とを熱融着する本接合工程とを有している。以下、図11のフローチャートを参照して、各工程について具体的に説明する。
まず、図4に示すように、支持基板3の一面において、発熱抵抗体7を形成する領域に対向するように凹部2を形成する(ステップA1、凹部形成工程)。凹部2は、例えば、支持基板3の一面に、サンドブラスト、ドライエッチング、ウェットエッチング、レーザー加工等を施すことによって形成する。
支持基板3にサンドブラストによる加工を施す場合には、支持基板3の一面にフォトレジスト材を被服し、フォトレジスト材を所定パターンのフォトマスクを用いて露光して、凹部2を形成する領域以外の部分を固化させる。
その後、支持基板3の一面を洗浄して固化していないフォトレジスト材を除去することで、凹部2を形成する領域にエッチング窓が形成されたエッチングマスク(図示略)が得られる。この状態で、支持基板3の一面にサンドブラストを施し、所定の深さの凹部2を形成する。凹部2の深さは、例えば、10μm以上で、支持基板3の厚さの半分以下とするのが好ましい。
また、ドライエッチングやウェットエッチング等のエッチングによる加工を施す場合には、上記サンドブラストによる加工と同様に、支持基板3の表面の凹部2を形成する領域にエッチング窓が形成されたエッチングマスクを形成する。そして、この状態で支持基板3の一面にエッチングを施すことで、所定の深さの凹部2を形成する。
このエッチング処理には、例えば、フッ酸系のエッチング液等を用いたウェットエッチングのほか、リアクティブイオンエッチング(RIE)やプラズマエッチング等のドライエッチングが用いられる。なお、参考例として、支持基板が単結晶シリコンの場合には、水酸化テトラメチルアンモニウム溶液、KOH溶液、または、フッ酸と硝酸の混合液等のエッチング液等によるウェットエッチングが行われる。
次に、支持基板3の一面からエッチングマスクを全て除去し、支持基板3の表面を洗浄する。そして、図5に示すように、支持基板3の一面に厚さ約5μm〜100μmのほぼ平板状の薄板ガラス5aを凹部2を密閉するように貼り合わせる(ステップA2、仮接合工程)。薄板ガラス5aは室温にて接着層を用いずに支持基板3に直接貼り合わせる。
支持基板3の表面が薄板ガラス5aによって覆われることで、すなわち、凹部2の開口部が薄板ガラス5aによって覆われることで、支持基板3と薄板ガラス5aとの間に空洞部4が形成される。凹部2の深さにより、中空断熱層の厚さを容易に制御することができる。
続いて、図6に示すように、仮接合した支持基板3と薄板ガラス5aに加熱処理を行い、これらを熱融着により接合する(ステップA3、本接合工程)。加熱処理は、支持基板3と薄板ガラス5aのガラス転移点以上かつ軟化点以下の温度で行う。
なお、ガラス転移点とは、熱膨張曲線の傾きが急激に変わる温度、言い換えれば、ガラス構造が固体状態から液体状態に変化する温度をいう。また、軟化点とは、ガラス転移点より高い温度であり、ガラスが自重で軟化変形を始める温度、例えば、ガラス繊維であれば自重で伸び始める温度をいう。ガラス転移点を越えると流動性を持つが、ガラス転移点付近では力が加わらないと軟化変形は生じない。また、軟化点を越えると自重で変形する。そのため、軟化点を超える温度領域では、反りや伸びにより、ガラスの形状精度を保つことができなくなる。本実施形態においては、軟化点以下で接合させることで、支持基板3および薄板ガラス5aの形状精度を保つことができる。
この場合に、接合工程において、加熱処理により、空洞部4内に閉じ込められたガスの圧力が高くなる。また、薄板ガラス5aにガスが膨張する方向に力が加わることによって軟化変形が生じる。これにより、熱融着時の空洞部4内のガスの膨張と薄板ガラス5aの軟化とによって、薄板ガラス5aが空洞部4の外方に向かって突出するように塑性変形する。したがって、薄板ガラス5aの空洞部側表面5Bが平坦な場合と比較して中空断熱層の厚さ寸法が大きくなり、断熱性能の向上を図ることができる。
また、ほぼ平板状の薄板ガラス5aを用いることで、接合時に発熱抵抗体側表面5Cにほぼ均等に荷重をかけることができる。そのため、発熱抵抗体側表面に凸部を有する従来の上板基板のように接合時の荷重によって凸部が変形してしまい発熱抵抗体側表面の形状にばらつきが生じるという不都合がない。したがって、蓄熱層5を所望の厚さに設定し易い。
ここで、薄板ガラスとして100μm以下の厚さのものは、製造やハンドリングが困難であり、また、高価である。そこで、当初から薄い薄板ガラスを支持基板3に直接接合する代わりに、製造やハンドリングが容易な厚さの薄板ガラス5aを支持基板3に接合し、その後、この薄板ガラス5aをエッチングや研磨等によって所望の厚さとなるように加工を追加してもよい(ステップA4、薄板化工程)。このようにすることで、図7に示すように、支持基板3の一面に容易かつ安価にごく薄い蓄熱層5を形成することができる。
なお、薄板ガラス5aのエッチングには、上記のように凹部2の形成に採用される各種エッチングを用いることができる。また、薄板ガラス5aの研磨には、例えば、半導体ウェーハ等の高精度研磨に用いられるCMP(ケミカルメカニカルポリッシング)等を用いることができる。
次に、図8〜図10に示すように、蓄熱層5上に発熱抵抗体7、共通電極8A、個別電極8B、および、保護膜9を順次形成する(発熱抵抗体形成工程等)。これら発熱抵抗体7、共通電極8A、個別電極8B、および、保護膜9は、従来のサーマルヘッドにおける公知の製造方法を用いて作製することができる。
まず、発熱抵抗体形成工程においては、スパッタリングやCVD(化学気相成長法)、または、蒸着等の薄膜形成法を用いて蓄熱層5上にTa系やシリサイド系等の発熱抵抗体材料の薄膜を成膜する。発熱抵抗体材料の薄膜をリフトオフ法やエッチング法等を用いて成形することにより、図8に示すように、所望の形状の発熱抵抗体7が形成される(ステップA5、発熱抵抗体形成工程)。具体的には、発熱抵抗体7の発熱部7Aを蓄熱層5の発熱抵抗体側表面5Cの形状に沿って湾曲させ、凸状に盛り上がった形状に形成する。このようにすることで、感熱紙12との当たりをよくし、伝熱効率を高めることができる。
続いて、発熱抵抗体形成工程と同様に、蓄熱層5上にAl、Al−Si、Au、Ag、Cu、Pt等の配線材料をスパッタリングや蒸着法等により成膜する。そして、この膜をリフトオフ法やエッチング法を用いて形成したり、配線材料をスクリーン印刷した後に焼成したりするなどして、図9に示すように、所望の形状の共通電極8Aおよび個別電極8Bを形成する(ステップA6)。なお、発熱抵抗体7、共通電極8A、および、個別電極8Bを形成する順序は任意である。
発熱抵抗体7および電極部8A,8Bにおけるリフトオフもしくはエッチングのためのレジスト材のパターニングでは、フォトマスクを用いて、フォトレジスト材をパターンニングする。
発熱抵抗体7、共通電極8Aおよび個別電極8Bを形成した後、蓄熱層5上にSiO、Ta、SiAlON、Si、ダイヤモンドライクカーボン等の保護膜材料をスパッタリング、イオンプレーティング、CVD法等により成膜して、図10に示すように、保護膜9を形成する(ステップA7)。これにより、図2(a)に示めすサーマルヘッド1が製造される。
以上説明したように、本実施形態に係るサーマルプリンタ10およびサーマルヘッド1によれば、空洞部4、すなわち、中空断熱層を形成する薄板ガラス3aの空洞部側表面5Bを凹状に湾曲した形状にすることで、中空断熱層の厚さ寸法を大きくし断熱性能を高めることができる。したがって、サーマルヘッド1の発熱効率の向上を図り、サーマルプリンタ10の印刷物への印字時の消費電力を低減させることができる。
また、本実施形態に係る製造方法Aによれば、ほぼ平板状の薄板ガラス5aを用いることで、発熱抵抗体側の表面に凸部を有する従来の上板基板と比較して蓄熱層5を所望の厚さに設定し易く、蓄熱層5の厚さのばらつきを低減することができる。したがって、発熱抵抗体7と感熱紙12との接触圧力がほぼ均等になり、少ない電力で印字品質に優れた印刷を行うことができる。また、接合工程の熱融着時に空洞部4内に閉じ込められたガスの膨張と薄板ガラス5aの軟化とを利用することで、薄板ガラス5aの表面を湾曲させるための工程を別途に設ける必要もない。したがって、発熱効率の向上および強度の向上を実現するサーマルヘッド1を簡易かつ安定的に製造することができる。
なお、ガラスは、熱によって硬化する誘電体ドライフィルムシートと比較して表面の平滑性に優れ、また、エポキシ系樹脂ドライフィルムシートと比較して機械的強度が高い。したがって、薄板ガラス5aを用いることで、信頼性、耐久性に優れた蓄熱層5を形成することができる。また、ガラスは軟化点以下であれば、加熱処理による機械的、化学的性質の変化がほとんどなく、また、大きな荷重をかけなければ形状変化が生じないため接合時の厚さの変化も少ない。したがって、加熱処理により収縮し、加熱処理後は元の厚さより薄くなるような誘電体ドライフィルムシートやエポキシ系樹脂ドライフィルムシートを用いた場合と比較して、蓄熱層5aの厚さを精度よく制御することができる。また、接合後に、ウェットエッチング等による薄板化、あるいは、成膜による膜厚増加が可能となる。また、支持基板3と薄板ガラス5aとを熱融着によって接合する際に、薄板ガラス5aに自重以外の荷重を欠けることなく接合できる。したがって、基板と接合する際に大きな荷重が必要となる誘電体ドライフィルムシートやエポキシ系樹脂ドライフィルムシートを用いる場合のようにプレス機等の荷重を加える装置が必要なく、熱処理炉等のみの簡易な設備で接合工程を行うことができる。
本実施形態は以下のように変形することができる。
例えば、本実施形態においては、単にガラス転移点以上かつ軟化点以下の温度で薄板ガラス5aに荷重をかけて支持基板3と接合することとしたが、第1の変形例としては、ガラス転移点以下の温度までは荷重をかけ、その後、荷重を取り除いた状態で軟化点以下の設定温度まで温度を上昇させて、再び室温まで冷却することとしてもよい。このようにすることで、薄板ガラス5aを空洞部4の外方に向かって突出するように変形させつつ、接合強度を高めることができる。
また、第2の変形例に係るサーマルヘッド101としては、例えば、図12(a),(b)に示すように、支持基板103の各発熱抵抗体7に対向する領域ごとに凹部102を形成し、発熱抵抗体7ごとに個別の空洞部104を設けることとしてもよい。このようにすることで、支持基板103によって蓄熱層5を短い距離間隔で支持することができる。したがって、空洞部4を全ての発熱抵抗体7に対向する連通構造とした場合と比較して、発熱抵抗体7を支える蓄熱層5の外部荷重に対する強度を高めることができる。
〔第2の実施形態〕
以下、本発明の第2の実施形態に係るサーマルヘッド201およびその製造方法Bについて、図面を参照して説明する。
本実施形態に係るサーマルヘッド201は、図13に示すように、蓄熱層205の発熱抵抗体側表面205Cが平坦な形状となっている点で第1の実施形態と異なる。
以下、本実施形態の説明において、第1の実施形態に係るサーマルヘッド1およびその製造方法Aと構成を共通する箇所には、同一符号を付して説明を省略する。
蓄熱層205は、凹状に湾曲した形状の空洞部側表面5Bと、ほぼ平坦な形状の発熱抵抗体側表面205Cとを備えている。
発熱抵抗体207の発熱部207Aは、蓄熱層205の発熱抵抗体側表面205Cの形状に沿ってほぼ平坦な形状となっている。
以下、このように構成されたサーマルヘッド201の製造方法Bについて説明する。
製造方法Bは、図18のフローチャートに示すように、製造方法Aの薄板化工程に代えて、接合工程により塑性変形した薄板ガラス205aの発熱抵抗体側表面205Cを平坦化する平坦化工程を備えている。なお、凹部形成工程、仮接合工程、本接合工程(ステップA1〜A3、図14〜図16参照)、および、発熱抵抗体形成工程等(ステップA5〜A7)については、第1の実施形態の製造方法Aと同様である。
平坦化工程においては、研磨により、薄板ガラス205aの発熱抵抗体側表面205Cを平坦化し、図17に示すように、蓄熱層205が所望の厚さ寸法となるように加工する(ステップB4、平坦化工程)。
製造方法Bによれば、発熱抵抗体形成工程において、平坦な形状の薄板ガラス205a上に発熱抵抗体207を形成するので、発熱部207Aを平坦な形状に形成し易い。また、発熱部207Aをほぼ平坦な形状にすることで、感熱紙12との摩擦を低減することができる。したがって、高い断熱性能を維持しつつ、発熱部207Aの磨耗量を抑制し耐久性を向上することができる。また、発熱抵抗体側表面205Cが凸状に湾曲した形状の場合と比較して、凹部2の幅方向の中心付近の厚さ寸法t3をさらに小さくすることができ、発熱効率をより高めることができる。
なお、本実施形態は以下のように変形することができる。
例えば、製造方法Bは、平坦化工程により薄板ガラス205aの発熱抵抗体側表面205Cを平坦化することとしたが、製造方法Cは、平坦化工程を備えず、接合工程において、熱融着時の薄板ガラス205aの発熱抵抗体側表面205Cの変形を制限することとしてもよい。
具体的には、製造方法Cは、凹部形成工程(図19参照)、仮接合工程(図20参照)を実施した後、本接合工程において、薄板ガラス205aの発熱抵抗体側表面205Cにほぼ均等に荷重をかけた状態で、ガラス転移点以上軟化点以下で加熱し、支持基板3と薄板ガラス205aとを熱融着させることとしてもよい。このようにすることで、図21に示すように、加熱処理時の基板変形によって薄板ガラス205aの空洞部側表面5Bは凹状に湾曲させ、一方、薄板ガラス205aにかけた荷重によって発熱抵抗体側表面205Cは平坦化することができる。これにより、発熱抵抗体側表面205Cを平坦化する工程を省くことができる。この後、薄板化工程(図22参照)を行うこととしてもよい。
以上、本発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。
例えば、上記製造方法A,B,Cにおいては、接合工程において、ほぼ平板状の薄板ガラス5a,205aの形状を変形させることとしたが、これに代えて、支持基板3と薄板ガラス5a,205aとを接合する工程と、薄板ガラス5a,205aを変形させる工程とを別々の工程にしてもよい。
具体的には、製造方法Dは、凹部形成工程により凹部2が形成された支持基板3,103の一面に、凹部2を密閉して空洞部4を形成するように薄板ガラス5a,205aを接合する接合工程と、接合工程により接合した支持基板3,103および薄板ガラス5a,205aを加熱し、薄板ガラス5a,205aを軟化させるとともに空洞部4内に閉じ込められたガスを膨張させる加熱工程とを備え、この加熱工程において、薄板ガラス5a、205aの形状を変形させることとしてもよい。
例えば、薄板ガラス5a、205aを空洞部4の外方に向かって突出するように塑性変形させることとしてもよいし、空洞部側表面5Bは凹状に湾曲した形状にしつつ発熱抵抗体側表面5C,205Cはほぼ平坦な形状に塑性変形させることとしてもよい。また、製造方法Dが平坦化工程を備えることとしてもよいし、平坦化工程を備えずに、接合工程において、熱融着時の発熱抵抗体側表面205Cの変形を制限することとしてもよい。また、本変形例においては、熱融着による直接接合に代えて、接着層を用いて支持基板3,103と薄板ガラス5a,205aとを接合することとしてもよい。
本発明の第1の実施形態に係るサーマルプリンタの概略構成図である。 (a)は図1のサーマルヘッドを保護膜側から見た平面図であり、(b)は(a)のA−A矢指断面図(横断面図)である。 図2(a)のサーマルヘッドのB−B矢指断面図(縦断面図)である。 本発明の第1の実施形態に係る製造方法Aにおける支持基板に凹部を形成した状態を示す縦断面図である。 図4の支持基板に薄板ガラスを仮接合した状態を示す縦断面図である。 図5の支持基板および薄板ガラスを熱融着させた状態を示す縦断面図である。 図6の薄板ガラスを薄板化して蓄熱層を形成した状態を示す縦断面図である。 図7の蓄熱層上に発熱抵抗体を形成した状態を示す縦断面図である。 図8の発熱抵抗体上に電極部を形成した状態を示す縦断面図である。 図9の電極部上に保護膜を形成した状態を示す縦断面図である。 製造方法Aのフローチャート図である。 (a)は本発明の第1の実施形態の変形例2に係るサーマルヘッドを保護膜側から見た平面図であり、(b)は(a)のC−C矢指断面図である。 図12(a)のサーマルヘッドのD−D矢指断面図である。 本発明の第2の実施形態に係る製造方法Bにおける支持基板に凹部を形成した状態を示す縦断面図である。 図14の支持基板に薄板ガラスを仮接合した状態を示す縦断面図である。 図15の支持基板および薄板ガラスを熱融着させた状態を示す縦断面図である。 図16の薄板ガラスを薄板化して蓄熱層を形成した状態を示す縦断面図である。 製造方法Bのフローチャート図である。 本発明の第2の実施形態の変形例に係る製造方法Cにおける支持基板に凹部を形成した状態を示す縦断面図である。 図19の支持基板に薄板ガラスを仮接合した状態を示す縦断面図である。 図20の支持基板および薄板ガラスを熱融着させた状態を示す縦断面図である。 図21の薄板ガラスを薄板化して蓄熱層を形成した状態を示す縦断面図である。
符号の説明
1,101,201 サーマルヘッド
2 凹部
3,103 支持基板
4 空洞部
5,205 蓄熱層
5a 薄板ガラス(上板基板)
5B 空洞部側表面
5C,205C 発熱抵抗体側表面
7 発熱抵抗体
10 サーマルプリンタ(プリンタ)

Claims (11)

  1. 支持基板の一面に凹部を形成する凹部形成工程と、
    該凹部形成工程により前記凹部が形成された前記支持基板の前記一面に、前記凹部を密閉して空洞部を形成するようにほぼ平板状のガラスからなる上板基板を接合する接合工程と、
    該接合工程により接合した前記支持基板および前記上板基板を加熱し、該上板基板を軟化させるとともに前記空洞部内に閉じ込められたガスを膨張させる加熱工程と、
    前記上板基板上に前記空洞部に対向して発熱抵抗体を形成する発熱抵抗体形成工程と
    を備え、
    前記加熱工程が、前記上板基板の前記空洞部側の表面を凹状に湾曲させるサーマルヘッドの製造方法。
  2. 前記加熱工程において、前記空洞部とは反対側に盛り上がるように前記上板基板を塑性変形させる請求項1に記載のサーマルヘッドの製造方法。
  3. 前記加熱工程により塑性変形した前記上板基板の前記空洞部とは反対側の表面を平坦化する平坦化工程を備える請求項2に記載のサーマルヘッドの製造方法。
  4. 前記加熱工程において、前記上板基板の前記空洞部とは反対側の表面の変形を制限する請求項1に記載のサーマルヘッドの製造方法。
  5. 支持基板の一面に凹部を形成する凹部形成工程と、
    該凹部形成工程により前記凹部が形成された前記支持基板の前記一面に、前記凹部を密閉して空洞部を形成するようにほぼ平板状のガラスからなる上板基板を熱融着する接合工程と、
    前記上板基板上に前記空洞部に対向して発熱抵抗体を形成する発熱抵抗体形成工程と
    を備え、
    前記接合工程が、前記熱融着時に前記空洞部内に閉じ込められたガスの膨張と前記上板基板の軟化とを利用して、該上板基板の前記空洞部側の表面を凹状に湾曲させるサーマルヘッドの製造方法。
  6. 前記接合工程において、前記空洞部とは反対側に盛り上がるように前記上板基板を塑性変形させる請求項5に記載のサーマルヘッドの製造方法。
  7. 前記接合工程により塑性変形した前記上板基板の前記空洞部とは反対側の表面を平坦化する平坦化工程を備える請求項6に記載のサーマルヘッドの製造方法。
  8. 前記接合工程において、前記上板基板の前記空洞部とは反対側の表面の変形を制限する請求項5に記載のサーマルヘッドの製造方法。
  9. 表面に凹部を有する支持基板と、
    該支持基板の前記表面に接合され、前記凹部を密閉して空洞部を形成するガラスからなる上板基板と、
    該上板基板上に前記空洞部に対向して設けられた発熱抵抗体とを備え、
    前記上板基板が、加熱による前記空洞部内のガスの膨張と前記上板基板の軟化とにより、ほぼ平板形状から前記発熱抵抗体側に突出するように変形させられたサーマルヘッド。
  10. 表面に凹部を有する支持基板と、
    該支持基板の前記表面に接合され、前記凹部を密閉して空洞部を形成するガラスからなる上板基板と、
    該上板基板上に前記空洞部に対向して設けられた発熱抵抗体とを備え、
    前記上板基板が、加熱による前記空洞部内のガスの膨張と前記上板基板の軟化とによりほぼ平坦な形状から凹状に湾曲した空洞部側表面と、ほぼ平坦な形状の発熱抵抗体側表面とを備えるサーマルヘッド。
  11. 請求項9または請求項10に記載のサーマルヘッドと、
    該サーマルヘッドの前記発熱抵抗体に印刷対象物を押し付ける加圧機構と
    を備えるプリンタ。
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