JPWO2005092721A1 - ラベル付きボトル - Google Patents

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Abstract

本発明のラベル付きボトルは、円筒状のボトル本体1の外周にシュリンクラベル2が装着されたラベル付きボトルであって、該シュリンクラベル2が、ボトル本体と接触する側の面に接着又は密着層が設けられており、ボトル本体の胴部1b及び肩部1aを被覆していることを特徴としている。前記シュリンクラベル2は、例えば、熱収縮性フィルム、印刷層及び接着又は密着層4で構成することができる。本発明によれば、ボトル本体を軽量化することができ、しかも優れた耐変形性を発揮できる。

Description

本発明は、PETボトル等のプラスチック製ボトル本体にシュリンクラベルを装着したラベル付きボトルに関する。
従来、洗剤等の詰め替え用容器として、パウチ状やボトル状のプラスチック製容器が使用されている。特にボトル状の容器は、手でつかみやすく、詰め替え作業が容易であるため好ましく用いられる。このようなボトルは、詰め替え後に潰すなどして廃棄されることから、軟化、軽量化の要求に応じ、さらにコストダウンの目的で、ボトル本体の厚みが薄くされる傾向にある。このようなボトルには一般に円筒状のボトルが用いられていることが多い。ボトルは、通常、複数を段ボールやフィルム等で一括包装され、これを数段に積み上げて保管、搬送されるが、ボトル本体の厚さを薄くすると、多段に積んだ時に下段に位置するボトルがその上に積まれた他のボトルの重量により変形(挫屈)しやすいという問題があった。
特開平11−130075号公報
本発明の目的は、ボトル本体を軽量化することができ、しかも優れた耐変形性を発揮できるラベル付きボトルを提供することにある。
本発明者らは、上記目的を達成するため鋭意検討した結果、特定の構成を有するシュリンクラベルを、特定の形状を有するボトルの所定部位を覆うように装着すると、厚みの薄いボトル本体を補強して、挫屈変形を防止できることを見いだし、本発明を完成した。
すなわち、本発明は、円筒状のボトル本体の外周にシュリンクラベルが装着されたラベル付きボトルであって、該シュリンクラベルが、ボトル本体と接触する側の面に接着又は密着層が設けられており、ボトル本体の胴部及び肩部を被覆していることを特徴とするラベル付きボトルを提供する。
前記シュリンクラベルを構成する接着又は密着層が接着層である場合、該接着層は、該接着層表面をPETフィルムに重ね、JIS K 6854−3(T型剥離)に準じて測定した接着強度が、例えば、0.1N/15mm〜5.0N/15mm、好ましくは0.5N/15mm〜3.0N/15mmの範囲内である。前記接着層は、感熱接着剤からなり、該感熱接着剤が、アクリル系重合体、酢酸ビニル系重合体及びスチレン系重合体から選択される少なくとも1つの熱可塑性樹脂で構成されていてもよく、また、前記感熱接着剤の活性化温度が、60〜100℃であってもよい。
前記シュリンクラベルを構成する接着又は密着層が密着層である場合、該密着層は、該密着層表面とPETフィルムとを、8.5MPaの圧力下、温度40℃の雰囲気で24時間圧着した後の剥離強さが、例えば5mN/50mm〜4N/50mm、好ましくは50mN/50mm〜1N/50mmの範囲内である。前記密着層は、塗工剤からなり、該塗工剤が、エポキシ系樹脂、アクリル系樹脂、エチレン酢酸ビニル系樹脂、ポリエステル系樹脂、ウレタン系樹脂及びテルペン系樹脂から選択される少なくとも1つの有機樹脂で構成されていてもよく、また、該塗工剤が、数平均分子量500〜100,000及び軟化点30〜150℃の有機樹脂で構成されていてもよい。
前記シュリンクラベルは、熱収縮性フィルムからなり、該熱収縮性フィルムが、ポリエステル系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリオレフィン系樹脂及びポリ塩化ビニル系樹脂から選択される少なくとも1つの樹脂を素材としていてもよく、また、該熱収縮性フィルムが、厚み10〜100μmであって、主収縮方向における収縮応力が2.0N/cm以上であってもよい。
本発明におけるボトル本体は、ブロー成形可能なポリエステル系樹脂又はポリオレフィン系樹脂を素材とするプラスチック製ボトルであって、ボトル本体の挫屈強度が500N以下であってもよい。
また、本発明は、円筒状のボトル本体の外周に該ボトル本体の胴部及び肩部を被覆して装着するシュリンクラベルであって、前記ボトル本体と接触する側の面に接着又は密着層が設けられていることを特徴とするシュリンクラベルを提供する。
本発明によれば、加熱によりシュリンクラベルが収縮してボトル本体の外周に緊密に装着されるとともに、シュリンクラベルの接着又は密着層によりボトル本体に固定されるため、厚みが薄く柔らかいボトル本体の耐変形性を著しく向上させることができる。
本発明のラベル付きボトルの一例を示す斜視図である。 本発明のラベル付きボトルに用いられるシュリンクラベルの一例を示す概略断面図である。 比較例2のラベル付きボトルを示す斜視図である。
符号の説明
1 ボトル本体
1a 肩部
1b 胴部
1c 首部
2 シュリンクラベル
3 熱収縮性フィルム
4 接着又は密着層
5 蓋体
以下、必要に応じて図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。図1は本発明のラベル付きボトルの一例を示す斜視図である。このラベル付きボトルは、ボトル本体1と、その外周を被覆するシュリンクラベル2とを備えている。ボトル本体1は、肩部1a、胴部1b及び首部1cからなる構造を有している。ボトル本体1の首部1c上端には、内容物である洗剤等を出し入れするための開口部が設けられ、該開口部は着脱可能な蓋体5で閉塞されてボトルを密封状態にしている。
ボトル本体1としては、例えば、ポリエステル系樹脂(ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート(PEN)など)、ポリスチレン系樹脂(ポリスチレンなど)、ポリオレフィン系樹脂(低密度ポリエチレン(LDPE)や高密度ポリエチレン(HDPE)等のポリエチレン、ポリプロピレンなど)、ポリ塩化ビニル、ポリカーボネート、アリレート樹脂などのブロー成形可能な熱可塑性樹脂等を素材とするプラスチック製ボトルが挙げられる。これらの素材は単独で又は2種以上組み合わせて使用できる。なかでも、PETボトル等のポリエステル系樹脂製ボトル、HDPE製ボトル等のポリオレフィン系樹脂製ボトルなどが好ましい。
ボトル本体1の胴部の厚さは、軟化、軽量化の要請に応じて薄いほど好ましいが、容器形状を保持する限度で、例えば0.1〜1.0mm、好ましくは0.2〜0.5mm程度である。また、本発明では、ボトル本体1の挫屈強度が例えば500N以下、特に350N以下であるボトルが好ましく用いられる。このようなボトル本体1の一例としては、容量500mlのボトルで重量23g以下程度の薄肉化されたPETボトルなどが挙げられる。
本発明におけるボトル本体1は、円筒状のボトルである。前記円筒状のボトルには、例えば、胴部1b断面が、略円状、だ円状、オーバル状、小判状等の外周が一部に直線を含んでいてもよい曲線で構成される形状であって、該胴部1bが、一部に水平面を含んでいてもよい曲面で構成される筒状のボトルが含まれる。前記円筒状のボトルとしては、胴部1bに水平面及び凹凸部を有するボトルであってもよいが、本発明においては、胴部1bに水平面及び凹凸部を有していないボトルが好適に用いられる。ここで、「胴部1bに水平面及び凹凸部を有しない」とは、ボトル本体1が、胴部1bに、例えばパネル部や壁部などの水平面、突出部(凸部、リブ)や屈曲部(凹部、窪み)を有していないことを意味している。これらのボトルは、保管時や輸送時に立てた状態で段ボール箱やフィルムで包装されて積み上げられる場合には、例えば、図1に示されるように、ボトルに対して蓋体5方向から垂直に外力が作用している(以下、「垂直方向の外力」と称する場合がある)。特にボトル本体の厚みが薄い場合は、前記垂直方向の外力により、ボトル本体1が主に肩部1aにおいて挫屈変形しやすい。
シュリンクラベル2は、ボトル本体1の肩部1a及び胴部1bを被覆している(図1)。従来、ボトル本体1の肩部1aは、ボトルの構造上必然的に含まれる屈曲形状となるため、外力が集中しやすく挫屈変形が起こりやすかった。この点に関し、本発明では、ラベル2が肩部1aまで被覆することにより、肩部1aの強度を補い、挫屈変形しにくくすることができる。また、ボトル本体1は、垂直方向の外力により胴部1bにおいて径方向に膨張、変形しやすくなるが、胴部1bに被覆されたラベル2により変形を規制することができる。
ボトル本体1を補強する目的で、ラベル2のボトルに対する被覆面積は広いほど好ましく、例えば首部1c付近までラベル2が装着される(図1)。後述のように、シュリンクラベル2は、熱収縮により肩部1a及び胴部1bに装着され、ボトル本体1の側面の略全面(肩部1aと胴部1b)と密着する。このように、ボトル露出面積を減少させることができると共に、熱収縮時に発生する収縮応力により、ラベル2とボトル本体1との密着性が向上する。このようにラベル2がボトル本体1と密着することにより、垂直方向からボトル本体1に作用する外力をラベル2が効率よく緩和して、挫屈変形の防止効果を高めることができる。
シュリンクラベル2には、ボトルの回収・再利用の際に剥離しやすいように、切れ目やミシン目を予め形成しておくのが好ましい
シュリンクラベル2は、例えば、図2に示すように、熱収縮性フィルム3、印刷層(図示省略)及び接着又は密着層4で構成されている。
前記熱収縮性フィルム3の素材としては、熱収縮性フィルムの材料として通常用いられているものを使用でき、例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリエチレンナフタレート(PEN)などのポリエステル系樹脂;ポリエチレン、ポリプロピレンなどのポリオレフィン系樹脂;ポリスチレンなどのポリスチレン系樹脂;ポリ塩化ビニル系樹脂、ポリ塩化ビニリデン系樹脂等が挙げられる。これらの素材は単独で又は2種以上混合して使用できる。なかでも、ボトル本体1の強度を補い、耐変形性を向上させる点で、剛性を有する樹脂、例えば、ポリスチレン系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂からなるフィルムが好ましい。熱収縮性フィルム3は、単層フィルム及び多層フィルムの何れで構成されていてもよい。
なかでも、熱収縮性フィルム3としては、収縮時の収縮応力が強いポリエステル系樹脂からなるものが好ましく、収縮応力としては、主収縮方向(主に横方向)において2.0N/cm以上、特に4.0N/cm以上が好ましい。フィルムの収縮応力は、構成する樹脂及び厚みによって適宜設定することができる。例えば厚さ50μmのポリエステル系フィルムの収縮応力は4.0MPa以上、好ましくは8.0MPa以上である。ここで、収縮応力は、フィルムの主延伸方向(主収縮方向)と直交する方向の幅15mmで切断したフィルム片を引張試験機のチャックにチャック間距離50mmの状態でセットし、95℃の温水に10秒間浸漬後、引き上げて3分後の応力を意味する。
熱収縮性フィルム3は、少なくとも一方向(例えば、横方向)に延伸処理が施されており、該方向に熱収縮性を示す。延伸処理は、テンター方式、チューブ方式等の方式を用いて、例えば、70〜100℃程度の温度で、主延伸方向に2.0〜8.0倍、好ましくは3.5〜6.0倍程度延伸することにより行われる。熱収縮性フィルム3の主延伸方向の熱収縮率は、95℃(温水に10秒間浸漬)において、例えば20〜80%程度、好ましくは30〜80%程度である。該熱収縮率は、熱収縮性フィルム3を構成する樹脂の種類、延伸倍率等の延伸条件を適宜選択することにより調整できる。なお、主収縮方向と直交する方向の熱収縮率は−3〜15%程度が好ましい。
熱収縮性フィルム3を、例えば、主延伸方向を周方向として筒状に形成したときに、周方向に熱収縮性を有するシュリンクラベルを形成できる。このようなシュリンクラベル2をボトル本体1の胴部1bの外周を覆った状態で加熱することにより、該シュリンクラベル2が周方向に収縮し、胴部1bの外周面に緊密に装着することができる。
熱収縮性フィルム3の印刷層側の表面には、必要に応じて、コロナ放電処理やプライマー処理(アンダーコート処理)等の慣用の表面処理が施されていてもよい。熱収縮性フィルム3の厚みは、収縮応力とコストの点から、例えば10〜100μm、好ましくは10〜80μm、より好ましくは20〜60μm程度の範囲から選択することができる。
前記印刷層は、商品名やイラスト、取り扱い注意事項等を表示した層であり、グラビア印刷やフレキソ印刷等の慣用の印刷方法により形成することができる。印刷層の形成に用いられる印刷インキとしては、特に制限されず前記印刷法に応じて適宜選択できる。なお、文字やデザインなどを印刷する面は、通常、被着体(ボトル本体)に接する側の面である。印刷層の厚みとしては、特に制限されず、例えば0.1〜10μm程度である。
本発明における接着又は密着層4とは、接着剤で形成されている接着層、又は接着剤以外の密着性樹脂で形成されている密着層のいずれかで構成される層を意味している。接着層を構成する接着剤としては、例えば、水分を加えることにより粘着性が生じる感湿接着剤、熱を加えることにより粘着性が生じる感熱接着剤などが利用できる。前記感湿接着剤としては、ラベルの収縮時にスチームを当てることにより粘着性を生ずる感湿接着剤を使用することが好ましい。具体的には、カゼイン、デキストリン、ポリビニルアルコール、アラビアゴム、ポリアクリルアミドなどやこれらの変性物、混合物が採用されている。感湿接着剤は単独で又は2種以上混合して使用することができる。
感湿接着剤は、水分に反応して粘着性が生じるため、シュリンクラベル2にスチームなどの水分を加えるまでは粘着性が生じず、シュリンクラベル2の取扱が容易である。
一方、感熱接着剤は、熱によって粘着性が生じるため、熱を加えるまではボトル本体に対するラベルの滑りが良好であり、ボトル本体への装着が容易である。感熱接着剤としては、ラベルの分野で慣用の感熱接着剤を使用できるが、ラベルの熱収縮時に軟化又は溶融することにより粘着性を生ずる感熱接着剤を使用することが好ましい。特に、熱収縮性フィルムへの塗布が容易である点で、エマルジョン型感熱接着剤が好適である。感熱接着剤は単独で又は2種以上混合して使用することができる。
また、感熱接着剤としては、通常、熱可塑性樹脂(ベースポリマー)、粘着付与剤、ワックスなどから構成される。また、塗布、乾燥後の接着剤面が、常温では粘着性を示さないが、加熱によって粘着性が発現し、且つその粘着性が冷却後も一定の期間(数分〜数日間)持続するディレードタックタイプの接着剤も使用可能である。
前記熱可塑性樹脂としては、例えば、ポリ(メタ)アクリル酸エステル、スチレン−(メタ)アクリル酸エステル共重合体、スチレン−ブタジエン共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)、ポリ酢酸ビニル、酢酸ビニル−(メタ)アクリル酸エステル共重合体、エチレン−塩化ビニル共重合体、エチレン−(メタ)アクリル酸エステル共重合体、エチレン−(メタ)アクリル酸共重合体、ポリブタジエン、ポリウレタン、スチレン−イソプレンブロック共重合体などが挙げられる。これらの中でも、(メタ)アクリル酸エステルをモノマー成分として含むアクリル系重合体、酢酸ビニルをモノマー成分として含む酢酸ビニル系重合体、スチレンをモノマー成分として含むスチレン系重合体などが好ましく、特に、エチレン−酢酸ビニル共重合体などの酢酸ビニル系重合体が好ましい。これらの熱可塑性樹脂は単独で用いてもよく、2種以上を混合して用いてもよい。
接着又は密着層4は、ボトル本体のリサイクル利用が必要な場合は、使用後のボトル本体から容易に剥離しうることが求められる。このような接着又は密着層4を構成する接着剤としては、熱収縮性フィルム3に対する接着力よりボトル本体に対する接着力が小さいという接着特性を有しているものが好ましい。前記接着特性は、粘着付与剤やワックスの種類や量を適宜選択することにより調整することができる。
前記粘着付与剤は、粒子間のバインダーとして造膜性を向上し、さらに感熱接着剤の活性化温度を低下する作用を有し、例えば、ロジン系樹脂(ロジン、重合ロジン、水添ロジン及びそれらの誘導体、樹脂酸ダイマーなど)、テルペン系樹脂(テルペン樹脂、芳香族変性テルペン樹脂、水添テルペン樹脂、テルペン−フェノール樹脂など)、石油樹脂(脂肪族系、芳香族系、脂環族系)、クマロン−インデン樹脂、スチレン系樹脂、フェノール樹脂などが用いられる。粘着付与剤は単独で又は2種以上を組み合わせて使用できる。粘着付与剤の使用量は、感熱接着剤のベースポリマーに対して、例えば0〜30重量%、好ましくは5〜25重量%程度である。
前記ワックスは、粒子間のバインダーとして造膜性を向上する他、接着剤の低融点化を促進することができ、例えば、ポリエチレンワックスなどの合成ワックスの他、鉱物系ワックス、天然ワックスなどが用いられる。ワックスは単独で又は2種以上を組み合わせて使用できる。該ワックスは、感熱接着剤のベースポリマーに対して、例えば10重量%以下(0〜10重量%)、好ましくは6重量%以下(0〜6重量%)使用される。前記使用量が少なすぎると上記効果が得られにくく、多すぎるとラベル剥離時にボトル本体にのり残りしやすくなる。
感熱接着剤には、必要に応じて、安定剤、改質剤等が添加されていてもよい。また、隠蔽性の向上のために、酸化チタン等の白色顔料等を添加してもよい。
また、感熱接着剤としてホットメルト型感熱接着剤や溶剤型感熱接着剤を用いてもよい。ホットメルト型感熱接着剤は、熱溶融性と粘着性とを備えた感熱接着剤であり、通常、ベースポリマー、粘着付与剤、ワックスおよび安定剤などから構成される。溶剤型感熱接着剤は、通常、ポリマー成分(ベースポリマー)、粘着付与剤、架橋剤、改質剤、有機溶媒などから構成される。
感熱接着剤が粘着性を生じる温度(活性化温度)は、好ましくは60℃以上(例えば、60〜100℃程度)、さらに好ましくは65℃以上(例えば、65〜80℃程度)である。活性化温度が60℃未満の感熱接着剤を用いた場合は、室温時(熱収縮前にラベルをボトル本体に覆う際など)にブロッキングが生じやすく、活性化温度が高すぎるとシュリンク時に同時に接着力を得ることができず、いずれも作業性に劣る。上記範囲の活性化温度を有する感熱接着剤を用いれば、常温では粘着性が生じないため取扱が容易であり、シュリンクラベル2をボトル本体に滑りよく被覆できる。該活性化温度は、ベースポリマーの種類、粘着付与剤やワックスの種類や量、その他の添加物等を適宜選択することにより調整できる。
接着又は密着層4を接着剤で構成する場合は、シュリンクラベル2を装着したボトル本体において、外力の作用による変形を防ぐことができ、且つ使用後にラベル2を剥離する際には、ボトル本体にのり残りを生じることがなく容易に剥離できる程度の接着強度を有していればよい。前記接着強度は、測定すべきシュリンクラベルの塗膜面とボトル又はこれを想定したフィルムとを重ねた15mm幅のサンプルについて、JIS K 6854−3(T型剥離)に準じた試験により(剥離速度300mm/min)測定できる。前記方法に基づく接着又は密着層4が有する接着強度は、例えば0.1N/15mm〜5.0N/15mm、好ましくは0.5N/15mm〜3.0N/15mm程度である。接着強度が5.0N/15mmを超える場合には、ボトル本体をリサイクルするためにボトル本体からラベルを剥がした場合に、ボトル本体にのり残りしやすく、0.1N/15mm未満では外力の作用により、ボトル本体1と接着又は密着層4とが剥離しやすく、挫屈変形防止効果が得られない等の問題がある。なお、剥離後も密着又は再接着する場合には、接着強度が0.1N/15mm未満でも問題なく挫屈変形防止可能である。該接着強度は、接着又は密着層4を構成する接着剤の種類、粘着付与剤やワックスの種類や量を適宜選択することにより調整できる。
また、接着又は密着層4を構成する密着性樹脂としては、例えば印刷インキ、コーティング剤(塗工剤)等を用いることができる。前記塗工剤は、少なくとも有機樹脂を含み、必要に応じて、顔料、粘性調整剤、分散剤、消泡剤、レベリング剤、ワックスなどの添加剤を含んでいる。
有機樹脂としては、数平均分子量が、例えば500〜100,000、好ましくは500〜2500程度、好ましくは800〜2000程度であり、軟化点が、例えば30〜150℃、好ましくは50〜150℃程度、より好ましくは80〜140℃程度の範囲内である樹脂が好ましく用いられる。数平均分子量が低すぎると塗膜の凝集力が弱く密着性が低下し、高すぎると凝集力が強くなりすぎてラベルがカールしてしまうという不具合が生じ、また、軟化点が低すぎるとブロッキングが生じやすく、高すぎるとラベルとボトルの接着力が低下して十分な変形防止効果が得られにくい。
有機樹脂の種類としては、例えば、エポキシ系樹脂、ポリエステル系樹脂、エチレン−酢酸ビニル系樹脂、ウレタン系樹脂、テルペン系樹脂、アクリル系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、ポリアマイド系樹脂、ゴム系樹脂、及びこれらの樹脂の水添樹脂等の水性樹脂等が挙げられる。これらの樹脂は単独で又は2種以上を混合して用いてもよい。なかでも、密着性(剥離強さ)を調整しやすいことから、エポキシ系樹脂、アクリル系樹脂、エチレン−酢酸ビニル系樹脂、ポリエステル系樹脂、ウレタン系樹脂及びテルペン系樹脂等が好ましい。
顔料としては、酸化チタン、亜鉛華等の着色顔料;シリカ等の体質顔料;アルミニウム粉等の光輝性顔料などを用いることができ、ラベルに対する色彩的効果を向上すると共に、ボトルとの接着力を調整することができる。
粘性調整剤としては、塗工剤の粘度を調整するために必要に応じて添加されるものであって、例えば有機溶剤、水等が挙げられる。有機溶剤としては、上記有機樹脂を良好に溶解し、且つ塗装後の乾燥工程における揮発性に優れるものが好ましく、例えばヘキサン、トルエン等の炭化水素系溶剤;エタノール、イソプロピルアルコール等のアルコール系溶剤;アセトン等のケトン系溶剤;酢酸エチルなどのエステル系溶剤;エチレングリコールモノブチルエーテル等のエーテル系溶剤等が挙げられる。また、有機樹脂が水溶性又は水分散性の樹脂である場合には、水及び必要に応じて水に溶解する有機溶剤を使用できる。
分散剤としては、例えば、ポリビニルアルコール等を使用できる。
接着又は密着層4を密着性樹脂で構成する場合は、シュリンクラベル2の保管時及びボトルへの装着時のブロッキングを防ぎ、且つラベル2を装着したボトル本体において、外力の作用による変形を防ぐことができる程度の剥離強さを有していればよい。前記剥離強さは、測定すべきシュリンクラベルの塗膜面とボトル又はこれを想定したフィルムとを重ね、雰囲気温度40℃で24時間、8.5MPaの圧力で圧着した後、20℃の温度に1時間以上放置し、該ラベルとボトル又はフィルムの圧着物を50mm幅に切り取り、剥離速度200mm/minで180度剥離する際の剥離強さ(mN/50mm)として測定できる。前記方法に基づく接着又は密着層4が有する剥離強さは、例えば5mN/50mm〜4N/50mm程度である。剥離強さが上記範囲内であるラベルは、易剥離性、耐ブロッキング性、ボトル変形防止効果の観点から好ましい。前記剥離強さは、好ましくは10mN/50mm〜4N/50mm、より好ましくは50mN/50mm〜1N/50mm、特に100mN/50mm〜500mN/50mm程度である。
接着又は密着層4は特に限定されないが、例えば、グラビア印刷等の印刷方法により形成できる。特に、グラビア印刷によれば、印刷層の形成工程を連続的に行うことができるため好ましい。塗工剤をグラビア印刷して接着又は密着層4を形成する場合には、塗工適性の点で、塗工剤の粘度は、例えば5〜60秒/ザーンカップ#3程度、好ましくは10〜40秒/ザーンカップ#3程度であり、塗工剤の固形分は、例えば20〜80重量%程度、好ましくは30〜60重量%程度である。なお、ザーンカップによる粘度は、ASTM D1084−97に準じて測定できる。
接着又は密着層4の厚みは、特に制限されず、例えば0.01〜20μm、好ましくは0.5〜10μm、より好ましく1〜6μm程度である。該接着又は密着層4の厚みが厚すぎると凝集破壊を生じやすく、薄すぎると十分な粘着性が得られにくくなる。
前記シュリンクラベル2が感湿接着剤からなる接着又は密着層4を有する場合には、ボトル本体に被嵌したシュリンクラベル2にスチームを当てることにより、シュリンクラベル2が周方向に収縮してボトル本体1と接触し、同時にスチームの水分によって感湿接着剤に粘着性が生じて接着し、その後、感湿接着剤が乾燥するとシュリンクラベル2がボトル本体1に固定される。このように感湿接着剤は、シュリンクラベル2がスチームの熱により収縮してボトル本体1と接触した後、乾燥して徐々に固まるため、熱収縮後にシュリンクラベル2の位置が多少ずれていても修正することができる。
また、前記シュリンクラベル2が、感熱接着剤からなる接着又は密着層4を有する場合は、該接着剤の活性化温度TAと、熱収縮性フィルム3の収縮開始温度TS(1%以上収縮する温度)との差(TA−TS)が0〜20℃であることが好ましい。シュリンクラベル2が密着性樹脂からなる接着又は密着層4を有する場合には、該密着性樹脂の密着性が発現する温度(活性化温度)TDと、前記収縮開始温度TSとの差(TD−TS)は、熱収縮性フィルム3の収縮を阻害しない範囲であれば特に限定されず、例えば0〜30℃であってもよい。このようなシュリンクラベル2によれば、加熱開始後、シュリンクラベル2が収縮してボトル本体1と接触し、収縮時の圧力によりボトル本体1を締め付け、次いで感熱接着剤又は密着性樹脂が活性化されて接着又は密着することにより、シュリンクラベル2をボトル本体1に固定することができる。
熱収縮によりボトルに装着される前のシュリンクラベル2の内面同士の静摩擦係数は、例えば0.45以下(0.1〜0.45程度)、好ましくは0.1〜0.4程度である。すなわち、ラベル2の接着又は密着層4側の表面同士の静摩擦係数が上記範囲内であることが好ましい。前記静摩擦係数は、常温下、JIS−K−7125に基づいて測定できる。静摩擦係数が上記範囲内であるシュリンクラベルは、該ラベルをラベル装着装置に供給し、所望の長さに切断した後、開口してボトル本体に外嵌するときに、ラベル内部の滑り性が悪いために開口不良となるのを防ぐことができる。しかも、シュリンクラベル2をボトル本体1に装着する際には、ボトル本体に対するラベルの滑り性が良好である。
シュリンクラベル2は、例えば、図2に示す層構成を有する積層体を形成した後、所望の幅の長尺帯状にスリットし、接着又は密着層4側の面を内側にして、主延伸方向が周方向となるように筒状に丸め、両端辺を接着剤や溶剤、ヒートシール等で接着した後、必要に応じて所望の長さに切断し、筒状のシュリンクラベル2とすることができる。
本発明のラベル付きボトルは、例えば、上記筒状に形成されたシュリンクラベル2を自動ラベル装着装置に供給し、必要に応じて所望の長さに切断した後、ボトル本体1に連続的に被嵌し、所定温度のスチームトンネル(スチームが充満したヒーター)や熱風トンネル(ヒーター)を通過させて熱収縮させることにより製造できる。なお、洗剤等の内容物のボトル容器への充填時期はシュリンク包装の前後の何れであってもよい。
上記方法において、加熱によりシュリンクラベル2が周方向に収縮すると同時に、シュリンクラベル2が密着層を有する場合には密着し、接着層を有する場合には熱収縮時の熱やスチームの水分等により該接着層に粘着性が生じ、シュリンクラベル2がボトル本体1に固定される。
本発明のラベル付きボトルによれば、上記のように優れた変形防止性を有するため、保管時や輸送時にボトルを積み重ねた場合にも、ボトルの重みにより下方のボトルがへこんだりするなどのボトルの挫屈変形を回避できる。ボトルが底面側から落下したときのボトルの変形を防止することもできる。また、従来のラベル付きボトルよりボトル本体の厚みを薄くでき、ボトル本体の軽量化が可能となる。
本発明のラベル付きボトルは、例えば、液状の洗剤類;しょうゆ、みりん、めんつゆ、油などの調味料類;ビール、日本酒、ワイン等の酒類、ジュース類、炭酸飲料、水、お茶などの飲料などの容器として利用でき、特に、液状の洗剤類や調味料類などの詰め替え用ボトルとして好適である。
以下に、実施例に基づいて本発明をより詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例により限定されるものではない。なお、シュリンクラベルの内面同士の静摩擦係数は、ボトル装着前に、常温下、JIS−K−7125に基づいて測定した。シュリンクラベルの接着強度(実施例1)及び剥離強度(実施例2)は以下の方法により測定した。
接着強度
シュリンクラベルの接着層側の面と、PETボトルを想定したフィルム[ポリエチレンテレフタレートフィルム、商品名「A1101」、東洋紡績(株)製;厚み100μm]とを、100℃、0.2MPaの条件で2秒間圧着し、常温で30分間放置した後、該ラベルとフィルムの圧着物を15mm幅で切り取ったサンプルについて、剥離速度300mm/minの条件下、JIS K 6854−3(T型剥離)に準じた試験により測定した。
剥離強さ
シュリンクラベルの密着層側の面と、PETボトルを想定したフィルム[ポリエチレンテレフタレートフィルム、商品名「A1101」、東洋紡績(株)製;厚み100μm]とを重ね、雰囲気温度40℃で24時間、8.5MPaの圧力で圧着し、20℃の温度に2時間放置した後、該ラベルとフィルムの圧着物を50mm幅に切り取り、180度方向に200mm/minの速度で剥離したときの剥離強さ(mN/50mm)を測定した。
実施例1
熱収縮性フィルムとして、熱収縮性ポリエチレンテレフタレートフィルム[商品名「スペースクリーンS7542」、東洋紡績(株)製](厚み50μm;熱収縮開始温度62℃、95℃における収縮率約80%、収縮応力約4.5N/cm)を用い、該フィルムの一方の面にグラビア印刷により印刷層を形成した。この印刷層上に、エマルジョン型感熱接着剤(酢酸ビニル含量が33重量%のエチレン−酢酸ビニル共重合体80重量部、粘着付与剤[水添テルペン系樹脂(商品名「クリアロンP105」、ヤスハラケミカル社製)]5重量部、パラフィンワックス5重量部;活性化温度約70℃)をグラビア印刷により塗布して接着層を形成し、熱収縮性フィルム(厚み50μm)/印刷層(厚み2μm)/接着層(厚み2μm)の層構成を有するシュリンクラベルを作製した。
得られたシュリンクラベルの接着強度は1.1N/15mmであり、該ラベルの内面同士の静摩擦係数は0.32であった。
このシュリンクラベルの接着層側を内側にして、主延伸方向が周方向となるように筒状に丸め、両端辺を有機溶剤で接着し、筒状のシュリンクラベルを形成した。これを自動ラベル装着装置に供給し、各ラベルに切断して開口した後、市販されている円形状断面の詰め替え用PETボトル(ポリエチレンテレフタレート樹脂からなる円形ボトル)の肩部及び胴部を含むボトル全体に被せて、温度80〜90℃のスチームトンネルを通して収縮させるとともに、接着層を活性化させてシュリンクラベルをボトル本体に固定し、図1に示されるようなラベル付きボトルを得た。
得られたラベル付きボトルに、蓋体方向から垂直に500Nで荷重したところ、挫屈することがなく、優れた耐変形性を示した。また、ラベル装着時には、筒状ラベルの開口不良は生じることがなく、良好な滑り性でボトル本体に被嵌することができた。
実施例2
実施例1において、エマルジョン型感熱接着剤の代わりに、下記成分からなる密着性樹脂(活性化温度82℃)を用いた点以外は実施例1と同様の操作を行って、熱収縮性フィルム(厚み50μm)/印刷層(厚み2μm)/密着層(厚み2μm)の層構成を有するシュリンクラベルを作製した。
得られたシュリンクラベルの剥離強さは80mN/50mmであり、該ラベルの内面同士の静摩擦係数は0.22であった。
このシュリンクラベルを用いて、実施例1と同様の操作により、図1に示されるようなラベル付きボトルを得た。
得られたラベル付きボトルに、蓋体方向から垂直に500Nで荷重したところ、挫屈することがなく、優れた耐変形性を示した。また、ラベル装着時には、筒状ラベルの開口不良は生じることがなく、ボトル本体表面に対する優れた滑り性を発揮してボトル本体に被嵌することができた。
[密着性樹脂]
エポキシ樹脂[ビスフェノールA型液状エポキシ樹脂(商品名「エピコート828」、ジャパンエポキシレジン社製)200重量部、ビスフェノールA85.2重量部、50重量%テトラメチルアンモニウムクロライド水溶液0.2重量部、及びメチルエチルケトン15重量部;固形分95重量%、数平均分子量約1,600、軟化点約95℃]15.8重量部、テルペン系樹脂(ヤスハラケミカル社製、商品名「YSポリスターT−130」、軟化点約130℃、数平均分子量約900)15重量部、メチルエチルケトン34.2重量部、及びトルエン35重量部からなる樹脂組成物[固形分30重量%、粘度11秒/ザーンカップ#3(25℃)]からなるコーティング剤を密着性樹脂として用いた。
比較例1
実施例1において、熱収縮性フィルムとして、熱収縮性ポリエチレンテレフタレートフィルムの代わりにスチレン/ブタジエン共重合フィルム[OPSフィルム、商品名「ファンシーラップ GMLS」、グンゼ(株)製](厚み50μm;熱収縮開始温度60℃、95℃における収縮率約60%、収縮応力約2.6N/cm)を用いた点、及び接着層を設けなかった点以外は、実施例1と同様の操作を行って熱収縮性フィルム(厚み50μm)/印刷層(厚み2μm)の層構成を有するシュリンクラベルを作製した。
このシュリンクラベルを用いて、実施例1と同様の操作により、図1に示されるようなラベル付きボトルを得た。
得られたラベル付きボトルに、蓋体方向から垂直に397.1Nで荷重したところ、ボトル胴部が折れ曲がり変形が生じた。
比較例2
実施例1で得られたシュリンクラベルを用いて、円形状断面の詰め替え用PETボトル(ポリエチレンテレフタレート樹脂からなる円形ボトル)の胴部のみに被せ、肩部にラベルが被覆しない状態で、温度80〜90℃のスチームトンネルを通して収縮させるとともに、接着層を活性化させてシュリンクラベルをボトル本体に固定し、図3に示されるようなラベル付きボトルを得た。
得られたラベル付きボトルに、蓋体方向から垂直に479.8Nで荷重したところ、ボトル肩部が潰れて変形が生じた。
本発明のラベル付きボトルによれば、ラベルの装着により耐変形性が向上するため、ボトル本体を薄肉化でき、しかも使用後は容易に剥離できるため、環境上有利である。

Claims (13)

  1. 円筒状のボトル本体の外周にシュリンクラベルが装着されたラベル付きボトルであって、該シュリンクラベルが、ボトル本体と接触する側の面に接着又は密着層が設けられており、ボトル本体の胴部及び肩部を被覆していることを特徴とするラベル付きボトル。
  2. 接着又は密着層が接着層からなり、該接着層が、該接着層表面をPETフィルムに重ね、JIS K 6854−3(T型剥離)に準じて測定した接着強度が、0.1N/15mm〜5.0N/15mmの範囲内である請求の範囲第1項に記載のラベル付きボトル。
  3. 接着又は密着層が接着層からなり、該接着層が、該接着層表面をPETフィルムに重ね、JIS K 6854−3(T型剥離)に準じて測定した接着強度が、0.5N/15mm〜3.0N/15mmの範囲内である請求の範囲第1項に記載のラベル付きボトル。
  4. 接着又は密着層が接着層からなり、該接着層が、感熱接着剤からなり、該感熱接着剤が、アクリル系重合体、酢酸ビニル系重合体及びスチレン系重合体から選択される少なくとも1つの熱可塑性樹脂で構成されている請求の範囲第1項に記載のラベル付きボトル。
  5. 接着又は密着層が接着層からなり、該接着層が、感熱接着剤からなり、該感熱接着剤の活性化温度が60〜100℃である請求の範囲第1項に記載のラベル付きボトル。
  6. 接着又は密着層が密着層からなり、該密着層が、該密着層表面とPETフィルムとを、8.5MPaの圧力下、温度40℃の雰囲気で24時間圧着した後の剥離強さが5mN/50mm〜4N/50mmの範囲内である請求の範囲第1項に記載のラベル付きボトル。
  7. 接着又は密着層が密着層からなり、該密着層が、該密着層表面とPETフィルムとを、8.5MPaの圧力下、温度40℃の雰囲気で24時間圧着した後の剥離強さが50mN/50mm〜1N/50mmの範囲内である請求の範囲第1項に記載のラベル付きボトル。
  8. 接着又は密着層が密着層からなり、該密着層が、塗工剤からなり、該塗工剤が、エポキシ系樹脂、アクリル系樹脂、エチレン酢酸ビニル系樹脂、ポリエステル系樹脂、ウレタン系樹脂及びテルペン系樹脂から選択される少なくとも1つの有機樹脂で構成されている請求の範囲第1項に記載のラベル付きボトル。
  9. 接着又は密着層が密着層からなり、該密着層が、塗工剤からなり、該塗工剤が、数平均分子量500〜100,000及び軟化点30〜150℃の有機樹脂で構成されている請求の範囲第1項に記載のラベル付きボトル。
  10. シュリンクラベルが、熱収縮性フィルムからなり、該熱収縮性フィルムが、ポリエステル系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリオレフィン系樹脂及びポリ塩化ビニル系樹脂から選択される少なくとも1つの樹脂を素材とする請求の範囲第1項に記載のラベル付きボトル。
  11. シュリンクラベルが、熱収縮性フィルムからなり、該熱収縮性フィルムが、厚み10〜100μmであって、主収縮方向における収縮応力が2.0N/cm以上である請求の範囲第1項に記載のラベル付きボトル。
  12. ボトル本体が、ブロー成形可能なポリエステル系樹脂又はポリオレフィン系樹脂を素材とするプラスチック製ボトルであって、ボトル本体の挫屈強度が500N以下である請求の範囲第1項に記載のラベル付きボトル。
  13. 円筒状のボトル本体の外周に該ボトル本体の胴部及び肩部を被覆して装着するシュリンクラベルであって、前記ボトル本体と接触する側の面に接着又は密着層が設けられていることを特徴とするシュリンクラベル。
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