JPWO2005085612A1 - 電動過給機付内燃機関の制御装置 - Google Patents

電動過給機付内燃機関の制御装置 Download PDF

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Abstract

本発明の目的は、ギヤポジションによらず、全ての運転域で良好な過給性能を実現することのできる電動過給機付内燃機関の制御装置を提供することにある。本発明の電動過給機付内燃機関の制御装置は、車両に搭載された内燃機関1と、内燃機関1の過給を行う電動機11b付の過給機11と、電動機11bによる過給を制御する制御手段16,21と、内燃機関1の出力を変速する変速機27とを備えており、制御手段16,21が、変速機27のギアポジションが低い場合に、高い場合に比べて、電動機11bによる過給アシスト量を増加させることを特徴としている。本発明によれば、変速機27が低速段にあるほど過給アシスト量が増加されるため、低速域での車両加速性能の過渡的な低下を抑止でき、全てのギヤポジション(全ての車速域)において好適な過給効果を得ることができる。

Description

本発明は、電動機付過給機を用いて過給圧を制御することのできる内燃機関の制御装置に関する。
過給機を用いてエンジン(内燃機関)の吸入空気量を過給し、高出力を得ようとする(あるいは低燃費を実現する)ことは従来から行われている。また、過給による出力増強効果を利用して、最高出力の引き上げではなく低排気量化を行い、エンジンのダウンサイジングを行うことも可能となる。このような過給機に電動機を組み込み、過給圧を制御しようとする技術も知られている(日本国特開2003−239754号公報など)。
電動機付過給機は、過給圧を任意に制御できるため制御性がよい。また、過給機がターボチャージャである場合は、ターボラグの解消も可能である。ターボチャージャでは、タービン/コンプレッサホイールの慣性質量のために、ターボ回転が立ち上がるまでに遅れが生じて過給の立ち上がりが鈍化するという問題がある。このときに電動機で過給をアシストしてやることでターボラグを解消し得る。
ここで、変速機のギヤポジションが低速段にあるほど全開加速時におけるエンジン回転数の立ち上がり方は急峻となる。このようなことを考慮すると、過給機による過給立ち上がりはギヤポジションが低速段側であると、高速段側にあるときよりも過渡的に不足しがちになることが懸念されており、さらなる改善が要望されていた。従って、本発明の目的は、ギヤポジションによらず、全ての運転域で良好な過給性能を実現することのできる電動過給機付内燃機関の制御装置を提供することにある。
本発明の電動過給機付内燃機関の制御装置は、車両に搭載された内燃機関と、内燃機関の過給を行う電動機付過給機と、電動機による過給を制御する制御手段と、内燃機関の出力を変速する変速機とを備えており、制御手段が、変速機のギアポジションが低い場合に(あるいは、低いほど)、高い場合に比べて、電動機による過給アシスト量を増加させることを特徴としている。
なお、過給アシスト量の増加は、種々の手法がある。いくつかを例示するとすれば、目標過給圧を増加させる方法や電動機への供給電力量(電圧値及び/又は電流量)を増加させる方法などが考えられる。また、その際に、ギヤポジション毎にマップを用意する手法や、ギヤ段に応じた補正係数を求め、この補正係数によって低速段であるほど過給アシスト量が増加するようにする手法などが考えられる。
図1は、本発明の電動過給機付内燃機関の制御装置の一実施形態を有するエンジンの構成を示す構成図である。
図2は、過給圧制御のフローチャートである。
図3は、電動機による過給圧かさ上げ分を決定するためのマップである。
図4は、電動機のコントローラへの指示値を決定するためのマップである。
本発明の電動過給機付内燃機関の制御装置の一実施形態について以下に説明する。本実施形態の電動過給機付内燃機関の制御装置を有するエンジン1を図1に示す。
本実施形態で説明するエンジン1は、車両に搭載された多気筒エンジンであるが、ここではそのうちの一気筒のみが断面図として図1に示されている。エンジン1は、インジェクタ2によってシリンダ3内のピストン4の上面に燃料を噴射するいわゆる筒内噴射型のエンジンである。このエンジン1は、均質燃焼だけでなく成層燃焼も可能である。また、このエンジン1は、希薄燃焼(リーンバーンエンジン)も可能であり、後述するターボチャージャ11によってより多くの吸入空気を過給してリーンバーンを行うことによって、高出力化だけでなく低燃費化をも実現し得るものである。
エンジン1は、吸気通路5を介してシリンダ3内に吸入した空気をピストン4によって圧縮し、ピストン4の上面に形成された窪みの内部に燃料を噴射して濃い混合気を点火プラグ7近傍に集め、これに点火プラグ7で着火させて燃焼させる。このときの燃焼によってシリンダ3内の圧力は上昇してピストン4が往復運動され、この往復運動がコネクティングロッドによって回転運動に変換されて出力として取り出される。出力された駆動力はトランスミッション(変速機)27によって減速又は増速されて(変速されて)駆動輪を回転させる。
シリンダ3の内部と吸気通路5との間は、吸気バルブ8によって開閉される。燃焼後の排気ガスは排気通路6に排気される。シリンダ3の内部と排気通路6との間は、排気バルブ9によって開閉される。吸気通路5上には、上流側からエアクリーナ10、ターボユニット(過給機)11、インタークーラー12、スロットルバルブ13などが配置されている。エアクリーナ10は、吸入空気中のゴミや塵などを取り除くフィルタである。ターボユニット11は、吸気通路5と排気通路6との間に配され、過給を行うものである。本実施形態のターボユニット11においては、タービン側インペラーとコンプレッサ側インペラーとが回転軸で連結されている(以下、この部分を単にタービン/コンプレッサ11aと言うこととする)。
また、本実施形態のターボチャージャは、タービン/コンプレッサ11aの回転軸が出力軸となるように電動機11bが組み込まれている電動機付ターボチャージャである。電動機11bは、交流モータであり、発電機としても機能し得る。ターボユニット11は、排気エネルギーによってのみ過給を行う通常の過給機としても機能し得るが、電動機11bによってタービン/コンプレッサ11aを強制的に駆動することでさらなる過給を行うこともできる。
さらに、排気エネルギーを利用して、タービン/コンプレッサ11aを介して電動機11bを回転させることで回生発電させ、発電された電力を回収することもできる。図示されていないが、電動機11bは、タービン/コンプレッサ11aの回転軸に固定されたロータと、その周囲に配置されたステータとを主たる構成部分として有している。吸気通路5上のターボユニット11の下流側には、ターボユニット11による過給で圧力上昇に伴って温度が上昇した吸入空気の温度を下げる空冷式インタークーラ12が配されている。インタークーラー12によって吸入空気の温度を下げ、充填効率を向上させる。
インタークーラー12の下流側には、吸入空気量を調節するスロットルバルブ13が配されている。本実施形態のスロットルバルブ13は、いわゆる電子制御式スロットルバルブであり、アクセルペダル14の操作量をアクセルポジションセンサ15で検出し、この検出結果と他の情報量とに基づいてECU(制御手段)16がスロットルバルブ13の開度を決定するものである。スロットルバルブ13は、これに付随して配設されたスロットルモータ17によって開閉される。また、スロットルバルブ13に付随して、その開度を検出するスロットルポジショニングセンサ18も配設されている。
スロットルバルブ13の下流側には、吸気通路5内の圧力(吸気圧)を検出する圧力センサ19が配設されている。これらのセンサ15,18,19はECU16に接続されており、その検出結果をECU16に送出している。ECU16は、CPU,ROM,RAM等からなる電子制御ユニットである。ECU16には、上述したインジェクタ2、点火プラグ7や、電動機11b、等が接続されており、これらはECU16からの信号によって制御されている。ECU16には、このほかにも、カムポジションを検出するカムポジションセンサ20や、電動機11bと接続されたコントローラ(制御手段)21・バッテリ22なども接続されている。コントローラ21は、電動機11bの駆動を制御するだけでなく、電動機11bが回生発電した電力の電圧変換を行うインバータとしての機能も有している。回生発電による電力は、コントローラ21によって電圧変換された後にバッテリ22に充電される。
一方、排気通路6上には、排気ガスを浄化する排気浄化触媒23がターボユニット11の下流側に取り付けられている。そして、排気通路6(ターボユニット11の上流部)から吸気通路5(圧力センサ19の設置されたサージタンク部)にかけて排気ガスを還流させるためのEGR(Exhaust GasRecirculation)通路24が配設されている。EGR通路24上には、排気ガス還流量を調節するEGRバルブ25が取り付けられている。EGRバルブ25の開度制御も上述したECU16によって行われる。
また、エンジン1のクランクシャフト近傍には、エンジン回転数を検出する回転数センサ26が取り付けられている。なお、トランスミッション27は、内部のコントロールバルブ28がECU16からの信号を受けて駆動されることで変速動作を行う。即ち、トランスミッション27のギヤ位置は、ECU16によって把握されている。なお、図示したトランスミッション27はオートマチックトランスミッション(前進5速・後退1速)であるが、マニュアルトランスミッションであっても良い。マニュアルトランスミッションの場合は、そのギアポジションを検出するセンサが設けられる。
上述した電動機11bを用いた過給圧制御の基本部分を説明する。図2に、本制御のフローチャートを示す。図2に示されるフローチャートの制御は、所定時間毎(例えば、32ms毎)に繰り返し実行されている。
まず、エンジン回転数が回転数センサ26によって検出されると共に、エンジン負荷が吸入空気量(圧力センサ19から推定)やスロットル開度(スロットルポジショニングセンサ18によって検出)から推定される(ステップ200)。次に、エンジン回転数とエンジン負荷とから、ベース目標過給圧Bが算出される(ステップ205)。ベース目標過給圧Bとは、定常運転時における所定エンジン回転数・所定エンジン負荷のときに発生すると予想される過給圧であり、予め実験などによって取得されてECU16内のROM内にマップとして格納されている。
次に、回転数センサ26によって検出されたエンジン回転数とアクセルポジションセンサ15によって検出されるアクセル開度とに基づいて、電動機11bによってかさ上げする分の過給圧Pを決定する(ステップ210)。エンジン回転数とアクセル開度とかさ上げ分の過給圧Pとの関係は、予め実験などを通じて決定されており、マップとしてECU16内のROMに格納されている。このマップを図3に示す。図3に示されるように、ここでは、エンジン回転数が所定回転数以下で、かつ、アクセル開度が所定開度以上である領域が特定運転領域として設定されており、エンジン1の状態がこの特定運転領域内で運転されているときにのみ、上述したかさ上げ分の過給圧Pが正の値として設定され、電動機11bによるアシストが行われる。特定運転領域内でも、より低回転、より大きなアクセル開度となるほどかさ上げ過給圧Pが大きくなるようになされている。
エンジン1の状態が特定運転領域外の状態である場合には、上述したかさ上げ過給圧Pが0ではなく負の値として設定されることによって電動機11bによるアシストが実質的に禁止されている。かさ上げ過給圧Pを負の値として設定することの意味は追って説明する。ステップ210の後、トランスミッション27のギアポジションが検出され、このギアポジションに応じて補正係数Kが決定される。ここでは、以下の[表1]に基づいて補正係数Kが決定される(ステップ212)。
Figure 2005085612
補正係数Kの決定後、目標過給圧T=補正係数K×(ベース目標過給圧B+かさ上げ分の過給圧P)として目標過給圧Tを算出する(ステップ215)。[表1]から明らかなように、目標過給圧Tは、補正係数Kによってギアポジションが低速段側である場合に(あるいは、低速段側であるほど)、高速段側である場合よりも高くなる。
なお、目標過給圧Tは、電動機11bによる過給制御のために設定される制御上の目標値であり、実際に欲しい過給圧と一致しない場合もある。例えば、図3のマップから分かるように、低回転でアクセル開度が大きいときには、かさ上げ分Pが大きく設定され、目標過給圧Tは大きく設定される。しかし、このときの目標過給圧Tは実際には達成し得ない過給圧となる場合もある。このように目標過給圧Tを設定することで、電動機11bによる過給圧のフルアシストが確実に継続して行われるようにすることもできる。特に、かさ上げ分Pが正に設定される場合、即ち、積極的に電動機11bによる過給を行うべきと思われる状況では、この目標過給圧Tは、かさ上げ分Pを介して、実際に欲しいと思われる過給圧よりもやや大きめに設定され、電動機11bによる過給が確実に行われるようにされる。
目標過給圧Tの算出後、圧力センサ19によって吸気管内圧力を実過給圧Cとして検出し(ステップ220)、上述した目標過給圧Tと検出した実過給圧Cとの差ΔPを算出する(ステップ225)。次いで、算出された差ΔPが0より大きいか否かを判定し(ステップ230)、差ΔPが0以下であれば、電動機11bによるアシストの有無を示すアシストフラグFassistを0にして電動機11bによる過給アシストを行わずに図2のフローチャートを一旦抜ける。ここで、上述したかさ上げ過給分Pが正の値であっても、差ΔPが0以下であれば、電動機11bによる過給は行われない。一方、ステップ230が肯定される場合、即ち、差ΔPが0より大きい場合は、電動機11bによる過給アシストを行うための指示値を差ΔPに基づいて決定し、この指令値をコントローラ21に対して出力する(ステップ235)。
差ΔPとコントローラ21に与える指令値との関係を図4に示す。図4の実線で示されるように、コントローラ21への指令値は電圧値によって行われる。差ΔPが大きいほど、大きな電圧値がコントローラ21に対して送出される。その電圧値の範囲は、ここでは0〜4.3Vの範囲である。4.3Vの電圧がコントローラ21に送出されると、コントローラ21は電動機11bをフル駆動させて過給をフルアシストする。コントローラ21への指示値の送出後、アシストフラグFassistが1にされ(ステップ240)、コントローラ21が受け取った指示値に基づいて電動機11bが制御される(ステップ245)。
上述したように、目標過給圧Tは、トランスミッション27のギアポジションが低速段側であるほど大きくなるようになされている。このため、トランスミッション27のギアポジションが低速段側である場合に(あるいは、低速段側であるほど)、(同一条件で高速段側である場合に比べて)差ΔPは大きくなる。この結果、電動機11bへの供給電圧が高くなり、電動機11bによる過給アシスト量が増加される。トランスミッション27が低速段側である場合に(あるいは、低速段側であるほど)電動機の過給アシスト効果が増強されるため、タービン/コンプレッサ11aの回転は急峻に立ち上げられる。トランスミッション27が低速段側である場合は、加速時のエンジン回転数の立ち上がりが急峻となるが、このようにタービン/コンプレッサ11aの回転も急峻に立ち上げられるため、過渡的な出力低下を防止することができる。
上述したように、トランスミッション27のギアポジションが低速段側にある(車速が低い)場合は、追い越し加速(全開加速)等が行われると、エンジン回転数が最高回転数(ギヤシフトアップ時回転数)に達するまでの時間が比較的短くなる(高速段側に比べて短くなる)。本実施形態のようなギアポジションに応じた補正を行わないと、ターボ回転数の立ち上がりは、タービン/コンプレッサ11aの慣性モーメントの影響でエンジン回転数に対する応答遅れが大きくなってしまう。
なお、応答遅れが大きくなる要因としては、排気マニフォールドなどタービン上流側の排気系からの放熱に伴う排ガス温度低下も挙げられる。ターボユニット11のタービンを回転させる排気エネルギーは、排気ガス温度にも影響を受けるため、排ガス温度が低下すればタービンを回転させるエネルギーも低下してしまう。また、この応答遅れのために、エンジンの大幅なダウンサイジングが計れずに実用燃費の改善ができないという側面もある。
本実施形態では、ギアポジションに応じた補正を行うことで上述した応答遅れを解消し、低速域での車両加速性能の過渡的な低下を抑止している。また、大幅なダウンサイジングによる実用燃費の改善も可能となる。なお、高速走行(ギアポジションが高速段側)での加速の場合は、走行抵抗も大きく、エンジン回転数の上昇速度も小さくなる結果、排気系そのものの温度上昇も高い(定常全負荷に近づく)。このため、高速域(ギアポジションが高速段側)となるほどターボ回転数の応答遅れは小さくなる。
また、上述した補正係数Kに対して制限を設けることも可能である。例えば、車両がトラクションコントロール制御を併用しているような場合に、車輪のスリップを検出したときに補正係数の大きさを小さくする制限を加えてもよい。車輪がスリップしている場合は、エンジンの出力を絞って車輪のスリップを抑止する。このため、車輪のスリップが検出された場合は、補正係数Kによって目標過給圧T(過給アシスト量)が増強されるのを抑止する。この場合、補正係数Kの利用を禁止しても良いし、補正係数Kの値をステップ212で決定されたものの80%にするなどの手法がある。あるいは、補正係数K以外の補正係数を用いても良い。
また、ここでは、上述した特定運転領域外のときはかさ上げ過給分Pを負の値として設定している。このようにすることで、算出される目標過給圧Tがより少なく算出されることとなり、その結果、差ΔPもより小さく算出されることになる。電動機11bによる過給圧制御を行うか否かは、差ΔPの大きさに基づいて判定するので、差ΔPがより小さく算出されるということは、電動機11bによる過給圧制御が行われにくくなるということになる。差ΔPは、小さめに算出される目標過給圧Tと実過給圧Cとの差であるので、電動機11bによる過給圧制御の要否を判定する上で、結果的に実過給圧Cに対してある程度の変動幅を確保することになる。
このようにすると、外乱などに起因して実過給圧Cが変動しただけのような、電動機11bによるアシストを始めたくないような場合に電動機11bによる過給圧が行われにくくなり、過給圧制御を安定して行うことができる。例えば、外乱などで実過給圧Cが微小な増減を繰り返して変動するような場合に電動機11bによる過給の開始停止が頻繁に繰り返されてしまうと過給圧制御がかえって荒れてしまう。即ち、電動機11bによる不要な過給圧制御が行われてしまう。そこで、電動機11bによる過給が必要ないと思われるとき(特定運転領域外のとき)は、電動機11bによる過給が開始されにくいようにしておくことによって過給圧制御の安定化を図っている。なお、上述した実施形態は、「変速機のギアポジションが低い場合に、高い場合に比べて、前記電動機による過給アシスト量を増加させる」実施形態であると共に、「変速機のギアポジションが低いほど、高い場合に比べて、前記電動機による過給アシスト量を増加させる」実施形態である。
なお、本発明は上述した実施形態に限定されるものではない。上述した実施形態では、本発明の電動過給機付内燃機関の制御装置を直噴ガソリンエンジンに適用したが、直噴でないガソリンエンジンやディーゼルエンジンなどに適用することも可能である。また、上述した実施形態では、過給機がターボチャージャであったが、ターボチャージャではなく、例えば、電動機付ターボチャージャの排気側を除いたような、電動式のコンップレッサなどであっても良い。さらに、上述した実施形態では、目標過給圧T=補正係数K×(ベース目標過給圧B+かさ上げ分の過給圧P)として目標過給圧Tを算出したが、目標過給圧T=ベース目標過給圧B+(かさ上げ分の過給圧P×補正係数K)として目標過給圧Tを算出しても良い。
本発明に記載の電動過給機付内燃機関の制御装置によれば、変速機が低速段にある場合に(あるいは、低速段側にあるほど)、高い場合に比べて、過給アシスト量が増加されるため、低速域での車両加速性能の過渡的な低下を抑止でき、全てのギヤポジション(即ち、全ての車速域)において好適な過給効果を得ることができる。

Claims (5)

  1. 車両に搭載された内燃機関と、
    前記内燃機関の過給を行う電動機付過給機と、
    前記電動機による過給を制御する制御手段と、
    前記内燃機関の出力を変速する変速機とを備えており、
    前記制御手段が、前記変速機のギアポジションが低い場合に、高い場合に比べて、前記電動機による過給アシスト量を増加させることを特徴とする電動過給機付内燃機関の制御装置。
  2. 車両に搭載された内燃機関と、
    前記内燃機関の過給を行う電動機付過給機と、
    前記電動機による過給を制御する制御手段と、
    前記内燃機関の出力を変速する変速機とを備えており、
    前記制御手段が、前記変速機のギアポジションが低いほど、高い場合に比べて、前記電動機による過給アシスト量を増加させることを特徴とする電動過給機付内燃機関の制御装置。
  3. 前記過給機が、回転軸を共有するタービンインペラー及びコンプレッサインペラーとを備えており、前記電動機が、前記回転軸を出力軸として配設されており、前記回転軸の回転によって回生発電を行えるものであることを特徴とするクレーム1又は2に記載の電動過給機付内燃機関の制御装置。
  4. 前記制御手段が、エンジン回転数とエンジン負荷とからベース目標過給圧を設定すると共に、エンジン回転数とアクセル開度によって前記電動機によるかさ上げ分過給圧を設定し、ベース目標過給圧とかさ上げ分過給圧とを加算して目標過給圧を設定し、前記変速機のギアポジションに応じて設定される補正係数を用いて、前記電動機による過給アシスト量の制御を行うことを特徴とするクレーム1〜3の何れか一項に記載の電動過給機付内燃機関の制御装置。
  5. 前記制御手段が、エンジン回転数とエンジン負荷とからベース目標過給圧を設定すると共に、エンジン回転数とアクセル開度によって前記電動機によるかさ上げ分の過給圧を設定し、前記変速機のギアポジションに応じて設定される補正係数を用いて、前記変速機のギアポジションが低い場合に、高い場合に比べて、前記電動機による過給アシスト量を増加させるように前記かさ上げ分過給圧を補正し、ベース目標過給圧と補正後のかさ上げ分過給圧とを加算して目標過給圧を設定することを特徴とするクレーム1〜4の何れか一項に記載の電動過給機付内燃機関の制御装置。
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