JP5334695B2 - 電動過給機の制御装置 - Google Patents

電動過給機の制御装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5334695B2
JP5334695B2 JP2009138336A JP2009138336A JP5334695B2 JP 5334695 B2 JP5334695 B2 JP 5334695B2 JP 2009138336 A JP2009138336 A JP 2009138336A JP 2009138336 A JP2009138336 A JP 2009138336A JP 5334695 B2 JP5334695 B2 JP 5334695B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
electric supercharger
energization
internal combustion
combustion engine
exhaust gas
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2009138336A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2010285881A (ja
Inventor
陽平 明石
英之 田中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP2009138336A priority Critical patent/JP5334695B2/ja
Publication of JP2010285881A publication Critical patent/JP2010285881A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5334695B2 publication Critical patent/JP5334695B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/10Internal combustion engine [ICE] based vehicles
    • Y02T10/12Improving ICE efficiencies

Landscapes

  • Supercharger (AREA)

Description

本発明は電動過給機の制御装置に関し、特に、内燃機関の吸気通路上に設けられ、排気ガスあるいは電動機で駆動される電動過給機の制御装置に関するものである。
一般的に、内燃機関の出力を増大させるために、吸気通路上に過給機を設け、シリンダ内に吸入される吸気の圧力(吸気管圧)を増大させて、シリンダ内の吸気を過給することが知られている。さらに、過給機を排気ガスによってのみ駆動する場合に発生する過給応答遅れ(ターボラグ)および低回転域での出力低下を解消するために、過給機を電動機によっても駆動できる電動過給機の技術が知られている。この電動過給機を用いることにより、小排気量エンジンで、従来の自然吸気の大排気量エンジンと同等の出力を達成することができ、高出力を維持しながら、小排気量エンジンによる低燃費化をもたらすことが可能になる。
例えば、特許文献1に記載されている電動過給機の制御装置によれば、実過給圧が目標過給圧に到達する直前から、電動過給機に与えられる実排気エネルギーに基づいて、電動機のトルクを所定の傾きで減少させる処理を開始することが提案されている。
また、例えば、特許文献2に記載されている電動過給機の制御装置によれば、実過給圧が目標過給圧を超えた場合に、電動過給機への通電量を徐々に減少させて最終的に電動過給機への通電量をゼロにすることが提案されている。
特開2006−322425号公報 特許第3925397号公報
しかしながら、上記の従来技術には、次のような問題点があった。
特許文献1に関しては、電動過給機の制御装置は実過給圧が目標過給圧に到達する直前から、タービンに与えられる実排気エネルギーに基づいて、電動過給機の通電を減少させるため、実過給圧が目標過給圧に到達していても、排気ガスの流量が十分に確保できているとは限らない。よって、電動過給機の通電を減少させると過給圧やエンジン出力も減少してしまうという問題点があった。
特許文献2に関しては、実過給圧が目標過給圧を超えてから、実過給圧と目標過給圧との偏差に基づいて電動過給機の通電を減少させるため、完全に通電をゼロに抑えることができず、ハンチングが発生するという問題点があった。
本発明はかかる問題点を解決するためになされたものであり、排気ガスの流量に基づいて電動過給機への電動機からの通電を減少させるようにして、電動過給機の過給圧や内燃機関の出力を維持したまま、電動機への通電を減少させることが可能な電動過給機の制御装置を得ることを目的としている。
この発明は、車両に搭載された内燃機関に対して設けられ前記内燃機関から排出される排気ガスを利用して駆動されるとともに排気ガスが十分でないときは電動機によりコンプレッサを回転駆動して前記内燃機関のシリンダ内に吸入される吸気を過給する電動過給機を制御するための電動過給機の制御装置であって、スロットル開度を検出するスロットル開度検出手段と、前記スロットル開度に基づいて車両の運転状態を検出する車両運転状態検出手段と、前記コンプレッサにより圧縮された過給圧を検出する過給圧検出手段と、前記電動過給機の回転数を検出する電動過給機回転数検出手段と、前記内燃機関の回転数および出力からなる内燃機関動作点を検出する内燃機関動作点検出手段と、前記電動過給機の動作を制御する電動過給機制御手段と、前記内燃機関動作点と前記スロットル開度とに基づいて、前記車両の運転状態が定常状態か否かを判定する定常状態判定手段と、予め設定された通電マップと前記内燃機関動作点とにより、通電必要領域か否かを判定する通電必要領域判定手段とを備え、前記電動過給機制御手段は、前記定常状態判定手段により定常状態でないと判定されるか、あるいは、前記通電必要領域判定手段により通電必要領域でないと判定された場合は、前記過給圧と前記電動過給機回転数との少なくとも1つに基づいて、前記電動過給機への通電減少量を決定し、前記定常状態判定手段により定常状態と判定され、かつ、前記通電必要領域判定手段により通電必要領域と判定された場合は、前記通電減少量をゼロにすることを特徴とする電動過給機の制御装置である。
この発明は、車両に搭載された内燃機関に対して設けられ前記内燃機関から排出される排気ガスを利用して駆動されるとともに排気ガスが十分でないときは電動機によりコンプレッサを回転駆動して前記内燃機関のシリンダ内に吸入される吸気を過給する電動過給機を制御するための電動過給機の制御装置であって、スロットル開度を検出するスロットル開度検出手段と、前記スロットル開度に基づいて車両の運転状態を検出する車両運転状態検出手段と、前記コンプレッサにより圧縮された過給圧を検出する過給圧検出手段と、前記電動過給機の回転数を検出する電動過給機回転数検出手段と、前記内燃機関の回転数および出力からなる内燃機関動作点を検出する内燃機関動作点検出手段と、前記電動過給機の動作を制御する電動過給機制御手段と、前記内燃機関動作点と前記スロットル開度とに基づいて、前記車両の運転状態が定常状態か否かを判定する定常状態判定手段と、予め設定された通電マップと前記内燃機関動作点とにより、通電必要領域か否かを判定する通電必要領域判定手段とを備え、前記電動過給機制御手段は、前記定常状態判定手段により定常状態でないと判定されるか、あるいは、前記通電必要領域判定手段により通電必要領域でないと判定された場合は、前記過給圧と前記電動過給機回転数との少なくとも1つに基づいて、前記電動過給機への通電減少量を決定し、前記定常状態判定手段により定常状態と判定され、かつ、前記通電必要領域判定手段により通電必要領域と判定された場合は、前記通電減少量をゼロにすることを特徴とする電動過給機の制御装置であるので、排気ガスの流量に基づいて電動過給機への電動機からの通電を減少させるようにして、電動過給機の過給圧や内燃機関の出力を維持したまま、電動機への通電を減少させることができる。
本発明の実施の形態1に係る電動過給機5の制御装置を含むシステム全体を示す構成図である。 本発明の実施の形態1に係る電動過給機制御装置の動作の一例を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態1における内燃機関動作点における電動過給機5への通電必要領域を示す説明図である。 本発明の実施の形態1におけるバッテリ充電量不足時の自動変速機制御による内燃機関動作点の変更を示す説明図である。 本発明の実施の形態1における電動過給機のコンプレッサマップを示す説明図である。
実施の形態1.
以下、本発明の第1の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の実施の形態1による電動過給機の制御装置が設けられたシステム全体の構成を示した概略構成図である。図1に示した内燃機関1は、自動車等の車両に搭載された、4気筒のガソリンエンジンであり、電動過給機5を用いて、シリンダ部2内の吸気を過給することにより、高出力化とともにエンジンの低排気量化による低燃費化を実現するものである。
なお、本発明に適用されるエンジンに気筒数の制限はない。また、エンジンの燃焼方式についても制限はなく、シリンダ内に燃料を直接噴射する直噴エンジンを適用してもよいし、スロットルバルブ11の下流側のインテークマニホールド17に燃料を噴射するポート噴射エンジンに適用されてもよい。
内燃機関1のシリンダ部2には、吸気通路3と排気通路4とが接続されている。また、吸気通路3と排気通路4との間には、電動過給機5が設けられている。
電動過給機5は、シリンダ部2の各シリンダで発生して排気通路4を通って排気される排気ガスによって回転するタービンホイール6と、タービンホイール6に接続された回転軸7と、回転軸7を介してタービンホイール6に同軸上に接続され、タービンホイール6の回転によって吸気を圧縮するコンプレッサホイール8と、回転軸7を回転駆動する電動機9とを有している。
また、電動過給機5は、シリンダ部2で発生した排気ガスによるタービンホイール6の回転、または、電動機9の回転駆動により、吸気通路3を通ってシリンダ部2内に吸入される吸気を過給することができる。なお、電動過給機5は、内燃機関1の低回転時には電動機9の回転駆動によって吸気を過給し、内燃機関1の高回転時には排気ガスによるタービンホイール6の回転によって吸気を過給することを基本とし、内燃機関1の回転数によらず、電動機9の回転駆動による過給と排気ガスエネルギーによる過給が重畳してもよい。
また、吸気通路3には、コンプレッサホイール8により圧縮された過給圧を検出する過給圧センサ16が設けられている。また、吸気通路3の過給圧センサ16よりも下流(シリンダ部2側)には、吸気を冷却するインタークーラ10が設けられている。インタークーラ10の下流側には、吸気通路3を流れる吸気の流量を調節するスロットルバルブ11が設けられている。スロットルバルブ11には、スロットルバルブ11を開閉駆動するスロットルバルブアクチュエータ12と実際のスロットルバルブの開度を検出するスロットルバルブセンサ13が取り付けられている。
また、吸気通路3のスロットルバルブ11よりも下流側(シリンダ部2側)は、シリンダ部2の各シリンダに応じて分岐されており、インテークマニホールド17を形成している。また、同様に、排気通路4の上流側(シリンダ部2側)は、シリンダ部2の各シリンダに応じて分岐し、エギゾーストマニホールド18を形成している。また、排気通路4には、ウェストゲートバルブ15と、ウェストゲートバルブ15を開閉駆動するウェストゲートバルブアクチュエータ14が取り付けられている。
ここで、内燃機関1の吸気通路3に取り込まれた吸気が排気通路4から排出されるまでの流れについて説明する。
まず、大気中から吸気通路3に取り込まれた吸気は、エアクリーナ(図示せず)によって塵埃が除去される。続いて、塵埃が除去された吸気は電動過給機5のコンプレッサホイール8の回転により圧縮される。
次に、圧縮された吸気は、圧力上昇によって温度が上昇し膨張するため、内燃機関1の吸気充填効率を向上させるために、インタークーラ10で冷却される。続いて、冷却された吸気は、スロットルバルブアクチュエータ12によって駆動されるスロットルバルブ11の開度に応じて流量が調節され、ポート噴射エンジンの場合は燃料が混合されて、シリンダ部2の各シリンダ内に吸入される。
次に、シリンダ内に吸入された混合気は着火され、シリンダ部2のシリンダ内のピストン(図示せず)が押し下げられる。続いて、クランク(図示せず)によってピストンの上下運動が回転運動に変換され、エンジンのクランクが回転する。エンジン回転はトランスミッション25によって変速比を変更され、動力伝達路26を通じて駆動輪27に動力が伝わり、車両を推進させる動力として利用される。
また、クランク軸は、ベルト24を介して、発電を行う発電機23に接続されており、発電機23はベルト24を介してエンジンの動力を受け発電を行う。発電機23で発電された電力はバッテリ22に充電され、電動過給機5や他の車載補機(図示せず)など電力が必要なデバイスに対して電力供給を行う。
シリンダ内での燃焼によって発生した排気ガスは、エギゾーストマニホールド18を介して排出される。続いて、シリンダ内から排出された排気ガスは、ウェストゲートバルブ15が閉じている場合は、電動過給機5のタービンホイール6を通り、タービンホイール6を回転させる。一方、排気ガスは、ウェストゲートバルブ15が開いている場合は、バイパス21に導かれる。タービンホイール6を回転させた排気ガスとバイパス21を通った排気ガスは下流で合流し、排気ガス浄化触媒等が一体化されたマフラー(図示せず)により浄化され、大気中に排出される。
また、電動過給機5において、電動機9によるアシストのみならず、排気通路4を通る排気ガスも十分にある場合は、排気ガスによるタービンホイール6の駆動エネルギーを用いて回生してもよい。回生電力はバッテリ22に充電される。
また、車両制御装置20には、内燃機関1、スロットルバルブアクチュエータ12、ウェストゲートバルブアクチュエータ14、バッテリ22、発電機23、トランスミッション25が接続されている。なお、スロットルバルブアクチュエータ12は、スロットルバルブ11の開度を制御するものであり、ウェストゲートバルブアクチュエータ14は、ウェストゲートバルブ15の開度を制御するものである。バッテリ22は、発電機23で発電された電力や排気ガスによるタービンホイールの駆動エネルギーによる回生電力を充電し、電動過給機5に電力を供給する。発電機23は、ベルト24を介して内燃機関1の動力を受け発電を行う。トランスミッション25は、設定された変速マップに基づいて変速比を制御する自動変速機として動作する。
車両制御装置20は、内燃機関1からエンジン回転数およびエンジン出力からなる内燃機関動作点を、バッテリ22からバッテリ充電量を、過給圧センサ16から過給圧を、スロットルセンサ13からスロットルバルブ開度を取得する。そして、車両制御装置20は、スロットルバルブ開度から車両の運転状態を検出する。また、車両制御装置20は、トランスミッション25に対して変速マップを設定し、スロットルバルブアクチュエータ12に対してスロットルバルブ11の開度を制御する指令を出力するとともに、ウェストゲートバルブアクチュエータ14に対してウェストゲートバルブ15の開度を制御する指令を出力する。
また、電動過給機制御装置19には、電動過給機5の電動機9が接続され、電動機9の回転数を取得する。同時に、電動過給機制御装置19には、車両制御装置20が接続され、エンジン回転数およびエンジン出力からなる内燃機関動作点と、バッテリ充電量と、過給圧と、スロットルバルブ開度を取得する。なお、電動過給機制御装置19および車両制御装置20は、CPU、RAM、ROMなどからなる算術論理演算可能回路である。また、エンジンの回転数は、内燃機関1に回転センサを設けておき、それにより検出するようにしてもよく、あるいは、車両制御装置20による演算により求めるようにしてもよい。当該演算としては、例えば、内燃機関1により駆動される発電機23の電気出力から内燃機関1の回転数に比例する周波数成分を取り出し、それにより回転数を求める方法などが考えられるが、特に限定されるものではなく、既存の任意の演算方法を用いてよいこととする。また、エンジン出力は、トルクと回転速度とを乗算する等して、演算により求めるようにする。回転センサによりエンジン回転数を検出する場合は、回転センサと車両制御装置20とが、エンジン回転数およびエンジン出力からなる内燃機関の動作点を検出する内燃機関動作点検出手段を構成し、エンジン回転数およびエンジン出力をすべて演算により求める場合は、車両制御装置20が、内燃機関動作点検出手段を構成している。
次に、図2のフローチャートを参照しながら、本発明の実施の形態1に係る電動過給機制御装置19の動作の一例について説明する。本フローチャートは電動機9の通電状態においてのみ実施され、電動機9の通電状態で所定の短時間ごとに繰り返し実行されるルーチンである。
まず、ステップS201では、電動過給機制御装置19は、電動過給機5と車両制御装置20とから車両の運転状態情報を取得する。具体的には、電動過給機5から電動過給機5の回転数を、車両制御装置20から内燃機関1の内燃機関動作点(エンジン回転数およびエンジン出力)を、過給圧センサ16から吸気通路3内の過給圧情報を、スロットルバルブセンサ13からスロットルバルブ開度の情報を取得する。なお、電動過給機5の回転数は、電動過給機5内のセンサ(図示せず)により検出してもよいし、電動機9の電圧や電流から車両制御装置20が演算して求めてもよい。なお、電動過給機5内のセンサによって検出する場合には、当該センサが電動過給機回転数検出手段を構成し、車両制御装置20が演算により求める場合は、車両制御装置20が電動過給機回転数検出手段を構成する。また、ここでは、電動過給機5の回転数、内燃機関動作点、過給圧、および、スロットルバルブ開度の情報のすべてを取得する例について記載したが、その場合に限らず、これらの情報のうちの少なくとも1つを取得すればよいこととする。
ステップS202では、電動過給機制御装置19は、内燃機関1が定常状態にあるか確認する。すなわち、ステップS201で取得したエンジン回転数からエンジン回転数変化率、エンジン出力からエンジン出力変化率、スロットルバルブ開度からスロットルバルブ開度変化率を求め、各変化率がすべてそれぞれに対して予め設定された所定の閾値を下回っている場合は定常状態にあると判断される。
ステップS202で車両の運転状態が定常状態にある(すなわち、Yes)と判定された場合には、ステップS203に移行する。一方、ステップS202で車両の運転状態が定常状態にない(すなわち、No)と判定された場合には、ステップS205に移行する。
ステップS203では、電動過給機制御装置19は、内燃機関1が定常状態にあり、かつ、通電不要領域にあるか確認する。すなわち、ステップS201で取得したエンジン回転数およびエンジン出力と、予め設定された電動過給機5の通電マップにより、現在の内燃機関動作点が通電必要な領域にあるかを判断する。ここで、図3に、内燃機関動作点における電動過給機5への通電必要・不要領域のマップを示す。図3より、内燃機関1の低回転領域・高出力の領域で通電が必要で、内燃機関1の高回転領域では通電が不要になるのがわかる。また、本マップは内燃機関1および電動過給機5のコンプレッサホイール8やタービンホイール6の特性によって異なる。
ステップS203で電動過給機5の通電が必要な領域にある(すなわち、Yes)と判定された場合には、ステップS204に移行する。一方、ステップS203で電動過給機5の通電が不要な領域にある(すなわち、No)と判定された場合には、ステップS205に移行する。
ステップS204では、電動過給機5の通電が必要な領域にあると判断されているため、引き続き電動過給機5での過給を継続する必要があり、電動過給機5への通電減少量をゼロとして、そのまま図2のフローチャートを終了する。
ステップS205では、車両の運転状態が定常状態でない過渡状態、あるいは、定常状態にあるが、引き続きの電動過給機5への通電が不要な状態である。ここでは、電動過給機制御装置19は、下記の式(1)の演算式に基づいて、内燃機関1の排ガス出力を演算する。
W=(p−1)×Q (1)
ここで、Wは内燃機関1の排気ガス出力で、pは電動過給機5の過給圧で、Qは電動過給機5のコンプレッサホイール8の空気流量(以下、コンプレッサ流量とする。)である。コンプレッサ流量Qは、電動過給機5の回転数と過給圧と、電動過給機5のコンプレッサのPQマップとから演算する。ここで、図5に、コンプレッサのPQマップの一例を示す。図5より、電動過給機5の回転数と過給圧とからコンプレッサ流量が決まるのがわかる。
ここでは、電動過給機5の回転数と過給圧からコンプレッサ流量を演算したが、電動過給機の回転数の代わりにエンジンの回転数やエンジン出力、あるいは、その他エアーフローセンサなど別のセンサからコンプレッサ流量を演算してもよい。
ステップS206では、電動過給機制御装置19は、引き続き電動過給機5への通電有無を決定するため、排気ガスの出力が十分か判断する。つまり、ステップS205で演算した排気ガスの出力が予め設定された所定値α以上か否かを判定する。ステップS206で排気ガスの出力が予め設定された所定値α以上(すなわち、Yes)と判定された場合には、ステップS207に移行する。一方、排気ガスの出力が予め設定された所定値α未満(すなわち、No)と判定された場合には、排気ガスのエネルギーが不十分であるため、ステップS204に進み、ステップS204で通電減少量をゼロとして、そのまま図2のフローチャートを終了する。
ステップS207では、排気ガスの出力が十分と判断されているため、電動過給機制御装置19は、電動過給機5への通電を減少させるか、あるいは、OFFして、電動過給機5による過給を中止する。さらに詳細に説明すれば、ステップS205で算出された排気ガスの出力と所定値αの差分に基づいて、通電減少量を決定する。具体的には、排気ガスの出力と所定値αの差分が大きいほど、電動過給機5への通電減少量を大きくし、排気ガスの出力と所定値αの差分が小さいほど、電動過給機5への通電減少量を小さくする。
ここで、電動過給機5への通電減少量の上限として予め設定された所定値を設けることで、電動過給機5への急速な負荷変動をなくし、タービンホイール6やコンプレッサホイール8の破壊を防止する構成としてもよい。
また、ステップS204により電動過給機5への通電減少量をゼロとして、電動過給機5への通電を連続させる必要がある車両の運転状態が続いた場合は、電動過給機5への電力を供給するバッテリ22の畜電量が減ずることが懸念される。このような場合、車両制御装置20は、バッテリ22の蓄電量が予め設定された所定値を下回った場合に、トランスミッション25の変速マップをダウンシフト方向に変更し、より低ギア比に変更することで、車両として等速を確保しながらも、内燃機関1の内燃機関動作点を移動させることで、電動過給機5への通電必要領域から通電不要領域に移動することができる。ここで、図4に、内燃機関動作点の移動例を示す。図4より、内燃機関動作点を、低回転数・高トルクから、高回転数・低トルクへと移動させることで、電動過給機5への通電必要領域から通電不要領域に移動することがわかる。
以上、本実施の形態1によると、排気ガスの流量に基づいて電動過給機5への通電減少量を決定するようにして、排気ガスのエネルギーが十分確保できてから、電動過給機5への通電をOFFするようにしたため、内燃機関1の過給圧および出力を維持したまま、スムーズな電動機9への通電OFFが可能となり、車両を運転するドライバ(運転者)の走行性が向上する。
また、本発明においては、電動過給機5のみでなく、電動過給機5の後段あるいは前段に機械式過給機をさらに備え、いわゆるツインチャージャーを構成してもよい。その場合においても、上記実施の形態1と同様の効果を得ることができる。
また、上記実施の形態1では、電動過給機制御装置19と車両制御装置20とを別々のものとして説明した。しかしながら、これに限定されず、例えば車両制御装置20等に機能を集約できる場合には、電動過給機制御装置19は電動機9を駆動する単純なドライバとして機能してもよい。この場合も、上記実施の形態1と同様の効果を得ることができる。
また、上記実施の形態1においては、スロットルセンサ13を設けてスロットル開度を検出し、それに基づいて車両の運転状態を検出する例について説明したが、その場合に限らず、アクセルセンサを設けてアクセル開度を検出し、それに基づいて車両の運転状態を検出するようにしてもよい。
なお、上記実施の形態1では、電動過給機制御装置19が、スロットルバルブ開度に基づく車両の運転状態と、過給圧センサ16からの過給圧と、電動過給機5からの電動過給機回転数と、内燃機関1からの内燃機関動作点のすべてに基づいて、電動過給機5への通電減少量を決定する例について説明したが、これに限定されずに、これらのうちの少なくとも1つに基づいて電動過給機5への通電減少量を決定すればよく、その場合にも、相応の効果が得られることは言うまでもない。
1 内燃機関、2 シリンダ部、3 吸気通路、4 排気通路、5 電動過給機、6 タービンホイール、7 回転軸、8 コンプレッサホイール、9 電動機、10 インタークーラ、11 スロットルバルブ、12 スロットルバルブアクチュエータ、13 スロットルバルブセンサ、14 ウェストゲートバルブアクチュエータ、15 ウェストゲートバルブ、16 過給圧センサ、17 インテークマニホールド、18 エギゾーストマニホールド、19 電動過給機制御装置、20 車両制御装置、21 バイパス、22 バッテリ、23 発電機、24 ベルト、25 トランスミッション、26 動力伝達路、27 駆動輪。

Claims (4)

  1. 車両に搭載された内燃機関に対して設けられ前記内燃機関から排出される排気ガスを利用して駆動されるとともに排気ガスが十分でないときは電動機によりコンプレッサを回転駆動して前記内燃機関のシリンダ内に吸入される吸気を過給する電動過給機を制御するための電動過給機の制御装置であって、
    スロットル開度を検出するスロットル開度検出手段と、
    前記スロットル開度に基づいて車両の運転状態を検出する車両運転状態検出手段と、
    前記コンプレッサにより圧縮された過給圧を検出する過給圧検出手段と、
    前記電動過給機の回転数を検出する電動過給機回転数検出手段と、
    前記内燃機関の回転数および出力からなる内燃機関動作点を検出する内燃機関動作点検出手段と、
    前記電動過給機の動作を制御する電動過給機制御手段と
    前記内燃機関動作点と前記スロットル開度とに基づいて、前記車両の運転状態が定常状態か否かを判定する定常状態判定手段と、
    予め設定された通電マップと前記内燃機関動作点とにより、通電必要領域か否かを判定する通電必要領域判定手段と
    を備え、
    前記電動過給機制御手段は、
    前記定常状態判定手段により定常状態でないと判定されるか、あるいは、前記通電必要領域判定手段により通電必要領域でないと判定された場合は、前記過給圧と前記電動過給機回転数との少なくとも1つに基づいて、前記電動過給機への通電減少量を決定し、
    前記定常状態判定手段により定常状態と判定され、かつ、前記通電必要領域判定手段により通電必要領域と判定された場合は、前記通電減少量をゼロにする
    ことを特徴とする電動過給機の制御装置。
  2. 前記電動過給機に電力を供給するバッテリ電力を検出するバッテリ電力検出手段と、
    変速比を制御する自動変速機に対して変速マップを設定する変速マップ設定手段と
    をさらに備え、
    前記変速マップ設定手段は、前記バッテリ電力検出手段によって検出されたバッテリ蓄電量が所定値を下回った場合に、前記変速マップをダウンシフト方向に変更し、前記内燃機関動作点を通電不要領域へ移動させる制御を行う
    ことを特徴とする請求項1に記載の電動過給機の制御装置。
  3. 少なくとも前記過給圧と前記電動過給機回転数とに基づいて排気ガスの出力量を演算する排気ガス出力演算手段をさらに備え、
    前記電動過給機制御手段は、
    前記定常状態判定手段により定常状態でないと判定されるか、あるいは、前記通電必要領域判定手段により通電必要領域でないと判定された場合に、前記排気ガスの出力量と予め設定された所定値との比較を行い、
    前記排気ガスの出力量が前記所定値以下の場合は、前記排気ガス出力演算手段によって演算された前記排気ガスの出力量に基づき、前記通電減少量を決定し、
    前記排気ガスの出力量が前記所定値より大きい場合は、前記通電減少量をゼロにする
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の電動過給機の制御装置。
  4. 前記電動過給機制御手段は、
    前記通電減少量に予め設定された上限値をもつ
    ことを特徴とする請求項1ないしのいずれか1項に記載の電動過給機の制御装置。
JP2009138336A 2009-06-09 2009-06-09 電動過給機の制御装置 Expired - Fee Related JP5334695B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009138336A JP5334695B2 (ja) 2009-06-09 2009-06-09 電動過給機の制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009138336A JP5334695B2 (ja) 2009-06-09 2009-06-09 電動過給機の制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010285881A JP2010285881A (ja) 2010-12-24
JP5334695B2 true JP5334695B2 (ja) 2013-11-06

Family

ID=43541779

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009138336A Expired - Fee Related JP5334695B2 (ja) 2009-06-09 2009-06-09 電動過給機の制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5334695B2 (ja)

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003269180A (ja) * 2002-03-13 2003-09-25 Toyota Motor Corp 過給圧制御装置
JP2004156528A (ja) * 2002-11-06 2004-06-03 Toyota Motor Corp 発電機付タービンを備える車両の制御装置
JP4228675B2 (ja) * 2002-12-05 2009-02-25 トヨタ自動車株式会社 車両制御装置
JP4561686B2 (ja) * 2006-05-08 2010-10-13 株式会社デンソー 過給機付き内燃機関の制御装置
JP2008232069A (ja) * 2007-03-22 2008-10-02 Toyota Motor Corp 車両駆動制御装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2010285881A (ja) 2010-12-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4380674B2 (ja) 過給圧制御装置
CN108431382B (zh) 发动机控制装置
JP2023022854A (ja) ハイブリッド車両
US8601810B2 (en) Internal combustion engine
JP6156622B2 (ja) 車両の制御装置
JP2007303330A (ja) 過給機付き内燃機関の制御装置
JP4601695B2 (ja) 内燃機関の電動過給機制御装置
JP6112397B2 (ja) 内燃機関の過給機制御装置
JP5264628B2 (ja) 内燃機関の制御装置
JP5208083B2 (ja) 電動過給機の制御装置
JP5490053B2 (ja) 車両の制御装置
JP4965603B2 (ja) 車両の制御装置
JP2006238700A (ja) 車両制御装置
JP5334695B2 (ja) 電動過給機の制御装置
CN111417772B (zh) 车辆用内燃机的控制方法以及控制装置
JP2010116896A (ja) 内燃機関の制御装置
JP2003269180A (ja) 過給圧制御装置
JP2005351184A (ja) インタークーラパイパス制御手段を備えたハイブリッド車
JP5565378B2 (ja) 内燃機関の制御システム
JP4582054B2 (ja) 車両用エンジンシステムの制御装置
JPH11324688A (ja) 内燃機関のエネルギ回収装置
JP2017214893A (ja) 排気駆動発電機を備えたエンジン
WO2022244132A1 (ja) ハイブリッド車両の制御方法及びハイブリッド車両の制御装置
JP2006348761A (ja) 可変ターボチャージャ
JP2023017145A (ja) ハイブリッド車両の制御方法及びハイブリッド車両の制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20120323

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130318

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130409

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130607

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130702

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130730

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5334695

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees