JPWO2004111409A1 - 無段変速装置内蔵エンジン - Google Patents

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Abstract

コンロッドを介してピストンに連結されたクランク軸と、クランク軸の回転が伝達される変速軸とを連結し、前記両軸間で変速を行う無段変速装置を内蔵した無段変速装置内蔵エンジンである。変速軸上に、従動プーリ及びクラッチが配置され、クランク軸の回転が伝達されるバランサ軸およびクラッチと、がクランク軸方向において重なる位置関係に配置されてなる。

Description

本発明は、クランク軸と、当該クランク軸の回転が伝達される変速軸とを連結して前記両軸間の変速を行う無段変速装置を内蔵し、前記変速軸の回転をドライブ軸に伝達する無段変速装置内蔵エンジンに関する。
従来から、クランク軸の一端に装着された駆動プーリ(プライマリーシーブ、又はドライブプーリ、とも云う。)と、変速軸の一端に装着された従動プーリ(セカンダリーシーブ、又はドリブンプーリとも云う。)をVベルトによって連結してなるVベルト式無段変速装置を内蔵してなる様々なVベルト式無段変速装置内蔵エンジンが存在している。
例えば、特開2000−18348号公報の図4に示すように、エンジンのクランク軸は、車体右側の端部に遠心クラッチを介してVベルト式自動変速機の駆動プーリを接続するとともに、車体左側の端部にフライホイールマグネトウを装着している。このクランク軸は、車体の後方に位置するバランサに、クランクウェブより車体左側の部位を歯車によって歯車結合させている。さらに、このバランサの車体左側の軸端部に冷却水ポンプを歯車によって歯車結合させている。しかしながら、この無段変速装置内蔵エンジンでは、遠心クラッチがクランク軸に設けられているために、クランク軸近傍にあるバランサをクランク軸方向に避けるようにして遠心クラッチを配置しなければならないために、クランク軸の振動がバランサによって抑えられるものの、クランク軸方向へエンジンが膨らんでしまうという課題があった。
本発明は遠心クラッチの配置を工夫することにより、振動を抑えつつ小型化に優れた無段変速装置内蔵エンジンを提供することを目的とするものである。
この目的を達成するため、本発明は、コンロッドを介してピストンに連結されたクランク軸と、当該クランク軸の回転が伝達される変速軸とを連結し、前記両軸間で変速を行う無段変速装置を内蔵した無段変速装置内蔵エンジンであって、前記変速軸上に、従動プーリ及びクラッチが配置され、前記クランク軸の回転が伝達されるバランサ軸および前記クラッチと、が前記クランク軸方向において重なる位置関係に配置されてなることを特徴とする。
本発明によれば、クランク軸から離間した変速軸上に従動プーリ及びクラッチが配置されているので、クランク軸の回転が伝達されるバランサ軸およびクラッチがクランク軸方向において重なる位置関係に配置される構成を採用でき、この重なる分、エンジンのクランク軸方向の幅を従来のものに比較して少なくすることができる。
本発明の好適な形態では、バランサ軸が、前記クランク軸を挟んで前記変速軸とは反対側に配置してなる。
この構成を備えた無段変速装置内蔵エンジンは、バランサ軸がクランク軸よりも車体前方に配置されているため、従来のバランサ軸が配置されていたクランク軸の車体後方部分を利用して、シリンダの水平方向に対する前傾角度を大きくする(シリンダを垂直方向に近づける)ことができる。したがって、エンジンの車体前後方向の長さを短くすることができる。
ここで、エンジンの車体前後方向の長さを短くする方法の一つとして、シリンダの水平方向に対する前傾角度を大きくすることが挙げられる。しかしながら、従動プーリ及びクラッチの両者が変速軸上に配置された無段変速装置内蔵エンジンでは、径の大きな従動プーリとクラッチが、クランク軸よりも車体後方かつ、車体左右方向に並んで配置されることになる。このため、バランサ軸がクランク軸に対して車体後方に配置されている場合、シリンダの前傾角度が水平方向から垂直方向に向けて大きくなってくると、バランサ軸の配置スペースに限界が生じてしまう。したがって、シリンダの前傾角度を水平方向に対して小さくし、バランサ軸の配置スペースを確保する必要があり、前記方法でエンジンの車体前後方向の長さを短くすることが困難であった。
本発明では、バランサ軸をクランク軸よりも車体前方に配置することで、従動プーリ及びクラッチの両者が変速軸上に配置された無段変速装置内蔵エンジンであっても、エンジンの車体前後方向の長さを短くすることができる。
本発明にかかる無段変速装置内蔵エンジンは、前記クランク軸上に、駆動プーリを配置することもできる。
そしてまた、本発明は、コンロッドを介してピストンに連結されたクランク軸と、当該クランク軸の回転が伝達される変速軸とを連結し、前記両軸間で変速を行う無段変速装置を内蔵した無段変速装置内蔵エンジンであって、前記クランク軸上に駆動プーリが配置され、前記クランク軸の軸芯と前記変速軸の軸芯とを結んだ線方向において、バランサ軸が、前記クランク軸を挟んで前記変速軸とは反対側に配置してなる無段変速装置内蔵エンジンを提供するものである。
ここで、クランク軸上に駆動プーリが配置された無段変速装置内蔵エンジンでは、径の大きな駆動プーリの外周部が、クランク軸よりも車体後方に位置することになる。したがって、バランサ軸がクランク軸よりも車体後方に配置されている場合、シリンダの前傾角度が水平方向から垂直方向に向けて大きくなってくると、バランサ軸の配置スペースに限界が生じてしまう。このため、シリンダの前傾角度を水平方向に対して小さくし、バランサ軸の配置スペースを確保する必要があり、前記方法でエンジンの車体前後方向の長さを短くすることが困難であった。
本発明では、バランサ軸をクランク軸よりも車体前方に配置することで、クランク軸上に駆動プーリが配置された無段変速装置内蔵エンジンであっても、エンジンの車体前後方向の長さを短くすることができる。
この構成を備えた無段変速装置内蔵エンジンは、前記変速軸上に、従動プーリ及びクラッチを配置することもできる。
また、本発明にかかる無段変速装置内蔵エンジンの一実施態様としては、前記クランク軸のコンロッド連結部分を挟んだ一方に、前記駆動プーリを配置し、他方に駆動系を配置することもできる。即ち、クランク軸の、前記駆動プーリが配置された側とは反対側に、駆動系を配置することができる。
なお、前記駆動系とは、カム軸を回転駆動させるためのものである。その一例としては、例えば、カム軸に設けられたスプロケットと、このスプロケットに掛けられたタイミングチェーンと、クランク軸に設けられ、前記タイミングチェーンを掛けるためのスプロケットと、を備えて構成されるものが挙げられる。
この場合、さらに、前記駆動プーリと、前記駆動系との間に、前記クランク軸を支持する軸受を配置することもできる。即ち、駆動系は、クランク軸を支持する軸受を挟んだ反対側に配置することができる。
そしてまた、前記バランサ軸を駆動する駆動部を、前記駆動系より前記コンロッド側に配置することもできる。即ち、バランサ軸を駆動する駆動部は、前記駆動系よりもエンジンの内側に配置することができる。
前記シリンダは、水平面(水平方向)を基準として、垂直方向に向けて33度〜70度の範囲で傾斜させることができる。
また、本発明にかかる無段変速装置内蔵エンジンの他の実施態様としては、始動用セルモータを、前記クランク軸の軸芯と変速軸の軸芯とを結んだ線方向の、当該クランク軸より変速軸側に配置することもできる。
さらに、本発明は、始動用セルモータを、前記クランク軸に対して、該クランク軸と前記変速軸とを結んだ線方向の当該変速軸側に配置されたバランサ軸より車体進行方向後方に配置してなることを特徴とするものである。
この構成を備えた無段変速装置内蔵エンジンは、始動用セルモータが、気化器と干渉しないため、従来のように、この始動用セルモータとの干渉を避けるために気化器を車体の上方に配設する必要がない。したがって、吸気系を車体の下方に配設可能であり、当該吸気系の上部にスペースを確保することができる。
また、本発明にかかる無段変速装置内蔵エンジンは、前記始動用セルモータ及びバランサ軸を、前記無段変速装置のベルト室の車体側面視方向プロフィール内に収まるように配設することができる。この構成により、前記利点に加え、エンジン全体を小型化することができる。
前記始動用セルモータは、当該始動用セルモータの主軸が、前記クランク軸と平行で、その動力取出し部がセルモータ本体に対してエンジン内方に位置するよう配設することができる。
そしてまた、本発明にかかる無段変速装置内蔵エンジンは、前記クランク軸方向視で、前記始動用セルモータの軸心と、前記バランサ軸の軸心とを結んだ線が、前記クランク軸の軸心と、前記ドライブ軸の軸心とを結んだ線に対し略平行となるよう構成することができる。この構成によっても、車体の進行方向後方に延びる吸気系と、始動用セルモータが干渉することを防止することができる。
また、本発明にかかる無段変速装置内蔵エンジンは、前記始動用セルモータを、前記変速軸より、前記クランク軸に対して、該クランク軸と前記変速軸とを結んだ線方向のクランク軸側に配設することもできる。
発明を実施するための好適な形態
次に、本発明の好適な実施の形態にかかる無段変速装置内蔵エンジンについて図面を参照して説明する。以下に記載される実施の形態は、本発明を説明するための例示であり、本発明をこれらの実施形態にのみ限定するものではない。したがって、本発明は、その要旨を逸脱しない限り、様々な形態で実施することができる。
なお、本実施の形態でいう前後、左右とは、自動二輪車のシートに乗員が座した状態を基準にしている。自動二輪車の進行方向が「前」に相当する。
図1に示すように、本実施の形態にかかるVベルト式無段変速装置内蔵エンジンが搭載された自動二輪車1は、前輪4が軸支されたフロントフォーク5が、車体フレーム1aの前端に固着されたヘッドパイプ3により、左右方向に回動可能に枢支されている。また、後輪7が軸支されたリヤアーム8が、中央部に固着されたリヤアームブラケット6により、上下方向に揺動可能に枢支されている。車体フレーム1aの上部には、運転者用シート部9aと、後部乗員用シート部9bからなるシート9が配置されている。後述のように、クランク軸に対してドライブ軸が後方に位置するような姿勢でエンジンが車体に搭載され、車体の後輪を支持するリヤアームの枢止点がドライブ軸の後方近傍に配置されている。
車体フレーム1aは、ヘッドパイプ3から斜め下方に延びる左、右の各ダウンチューブ1bと、これら各々のダウンチューブ1bの後端に続いて斜め上方に延びる左、右の各アッパーチューブ1cと、ダウンチューブ1bとアッパーチューブ1cとに、前後方向に架け渡して接合された左、右の各シートレール1dと、から構成されている。この車体フレーム1aは、フロントカバー10a、レッグシールド10b、サイドカバー10c等からなる樹脂製のカバー10により覆われている。フロントフォーク5の上端には、ハンドルカバー11aにより覆われた操向ハンドル11が固定されている。また、リヤアーム8と、リヤアームブラケット6との間には、リヤクッション12が配設されている。そしてまた、車体フレーム1aのダウンチューブ1bには、エンジンユニット2が懸架支持されている。
このエンジンユニット2は、図1〜図5に示すように、空冷式4サイクル単気筒エンジン15と、Vベルト式無段変速装置16と、湿式多板遠心クラッチ機構17、及び減速歯車機構18と、を備えている。
エンジン15は、シリンダブロック19の上合面にシリンダヘッド20を接続すると共に、シリンダヘッド20の上側にヘッドカバー21を設け、シリンダブロック19の下合面に、後に詳述するクランク軸28及び変速軸47を支持するクランクケース22を接続した構造を備えている。このシリンダブロック19、シリンダヘッド20及びヘッドカバー21は、その前傾角度(図2に示す角度α)が、水平面(地面)から垂直方向に向けて45度となるように傾いた状態で、クランクケース22に接続されている。
シリンダヘッド20の後面には、燃焼凹部20aに連通する図示しない吸気ポートが開口しており、この吸気ポートには、吸気管23aを介して気化器23が接続されている。また、シリンダヘッド20の前面には、燃焼凹部20aに連通する図示しない排気ポートが開口しており、この排気ポートには、排気管24が接続されている。この排気管24は、エンジン15の後ろ下方に延びた後、右側方を通って斜め後方に延びており、後輪7の右側方に配設されたマフラ25に接続されている。そしてまた、燃焼凹部20a内には、点火プラグ30が挿入されている。
シリンダブロック19の左側部には、クランクケース22と、シリンダヘッド20内とを通過するチェーン室19aが形成されている。このチェーン室19aには、クランク軸28によりカム軸31を回転駆動するタイミングチェーン34が配設されており、このカム軸31によって、図示しない吸気バルブ及び排気バルブが開閉駆動される。
シリンダブロック19のシリンダボア内には、ピストン26が摺動可能に挿入配置されている。このピストン26には、コンロッド27の小端部27bが連結され、コンロッド27の大端部27aは、クランク軸28の左右のクランクアーム28a及び28bの間に嵌装されたクランクピン29に連結されている。
クランクケース22は、シリンダブロック19の軸線L方向に延びる分割面を有する第1ケース40と、第2ケース41を備えて構成されている。第1ケース40と、第2ケース41の合面、即ち、クランクケース22の割り面Dは、シリンダブロック19の軸線Lに対し平行であると共に、軸線Lより左側に偏倚した位置に形成されている。このように、割り面Dを偏倚させたことにより、第2ケース41の内部スペースは、第1ケース40の内部スペースよりも大きく確保されることになる。
第2ケース41は、ケースカバーを含めたものであり、その一部がケースカバー71として分離可能となっており、このケースカバー71によって、第2ケース41の右側面に開口された開口41eを密閉可能となっている。このケースカバー71は、ボルト72により、第2ケース41に着脱可能に締め付け固定されている。したがって、ケースカバー71を第2ケース41から取り外せば、後に詳述する遠心クラッチ機構17を変速軸47と共に取り外すことができるようになっている。
また、第1ケース40の前方左側(図3〜図5でいう上部左側)には、後に詳述する発電機42を収容する発電機ケース44が着脱可能に装着されている。また、第2ケース41の右側には、Vベルト式無段変速装置16を収容する変速装置ケース45が装着されている。変速装置ケース内に形成された変速機室内にVベルト式無段変速装置が収容されている。
この変速装置ケース45は、クランクケース22とは独立して形成されたものであり、第2ケース41の外側に開口する有底箱状のケース本体45aと、このケース本体45aの開口を密閉可能な蓋体45bから構成され、ボルト70によって第2ケース41に共締め固定されている。ケース本体45aの底壁45cと第2ケース41との間には、隙間aが形成されており、この隙間aによりエンジン15からの熱が変速装置ケース45に伝わることを抑制している。なお、符号60は、化粧カバーである。
クランクケース22の前方側(図3〜図5でいう上部側)には、クランク軸28が配置されている。このクランク軸28は、シリンダブロック19の軸線Lよりも左側が、軸受35を介して第2ケース41の左側端面に固定され、右側が、軸受36を介して第2ケース41の右側端面に固定されている。このクランク軸28は、右側端部が第2ケース41を越えて変速装置ケース45内に延出しており、この右側端部には、Vベルト式無段変速装置16の駆動プーリ55(プライマリーシーブ)が装着或いは軸装(同軸上に配置)されている。
また、クランク軸28の左側端部は、第1ケース40を越えて発電機ケース44内に延出しており、この左側端部には、駆動系としての発電機42が装着されている。即ち、駆動プーリ55は、クランク軸28のコンロッド27の連結部分を挟んだ一方に配置され、発電機42は、クランク軸のコンロッド27の連結部分及び軸受35及び36を挟んだ他端(駆動プーリ55とは反対側)に配置されている。また、クランク軸28上であって、軸受35と発電機42との間には、第1駆動ギヤ121が圧入されており、この第1駆動ギヤ121の軸受35側には、第2駆動ギヤ127が共に回転するように装着されている。この第2駆動ギヤ127には、後に詳述するバランサ軸129の一端に設けられたバランサギヤ132が噛合している。この構成により、クランク軸28の回転は、第1駆動ギヤ121から第2駆動ギヤ127を介してバランサギヤ132に伝達される。また、第1駆動ギヤ121と、発電機42のスリーブ43との間には、一方向クラッチ120が配置されている。この一方向クラッチ120には、始動ギヤ120aが装着されており、この始動ギヤ120aには、アイドラギヤ124を介して、後に詳述する始動用セルモータ125の駆動ギヤが連結されている。
そしてまた、クランク軸28の、軸受35と第2駆動ギヤ127との間には、タイミングチェーン34を掛けるためのカムスプロケット122が装着されている。
なお、第2ケース41の右側端面のクランク軸28が延出する部分と、変速装置ケース45の底壁45cとの間には、シール部材37が設けられており、変速装置ケース45は、第2ケース41に対して密閉状態となっている。したがって、後に詳述するが、第2ケース41内に収容されるクラッチ機構として、湿式多板式のものを使用することができる。
発電機42は、クランク軸28にテーパ嵌合されたスリーブ43にロータ42aを固着すると共に、ロータ42aに対向するステータ42bを発電機ケース44に固定した構造を備えている。
クランクケース22の後方側には、変速軸47が、クランク軸28と平行に配置されている。この変速軸47は、シリンダブロック19の軸線Lより右側が、軸受38を介してケースカバー71に固定され、左側が、軸受39を介して第2ケース41の左側端面に固定されている。この変速軸47は、右側端部が第2ケース41を越えて変速装置ケース45内に延出しており、この右側端部には、Vベルト式無段変速装置16の従動プーリ(セカンダリーシーブ)56が軸装、連結、或いは装着されている。また、この変速軸47の従動プーリ56に対して他端側には、遠心クラッチ機構17が装着されている。即ち、この遠心クラッチ機構17は、変速軸47上に配置されると共に、従動プーリ56よりも、シリンダブロック19側に配設される。この配置は、クランクケース22の割り面Dが、シリンダブロック19の軸線Lよりも左側に偏倚しており、第2ケース41内のスペースを広くとったことで実現している。
遠心クラッチ機構17は、湿式多板式のもので、碗状のアウタクラッチ機構83を変速軸47と共に回転するようにスプライン嵌合させ、アウタクラッチ機構83の軸方向内側にインナクラッチ機構84を同軸配置した構成を備えている。インナクラッチ機構84は、変速軸47に回転可能に装着された一次減速小ギヤ74に、これと共に回転するようにスプライン嵌合されている。
アウタクラッチ機構83内には、複数枚のアウタクラッチ機構板85が配置され、その両端に位置するように2枚の押圧プレート86が配置されている。そして、アウタクラッチ機構板85及び2枚の押圧プレート86は、アウタクラッチ機構83と共に回転するよう、アウタクラッチ機構83に係止されている。また、アウタクラッチ機構板85及び押圧プレート86の間には、インナクラッチ機構板87が配設されている。このインナクラッチ機構板87は、インナクラッチ機構84と共に回転するよう、インナクラッチ機構84の外周に係止されている。
アウタクラッチ機構83の内側には、カム面83aが形成されており、カム面83aと外側の押圧プレート86との間には、ウエイト88が配設されている。このウエイト88は、アウタクラッチ機構83の遠心力により半径方向外側に移動するに伴ってカム面83aによりクラッチ機構接続方向に移動し、押圧プレート86を押圧移動させてアウタクラッチ機構板85及びインナクラッチ機構板87同士を接続状態とする。なお、図3及び図4において、遠心クラッチ機構17の軸線より前方側は、遮断状態を、後方側は接続状態を示している。
Vベルト式無段変速装置16は、クランク軸28の右側端部に装着された駆動プーリ55と、変速軸47の右側端部に装着された従動プーリ56と、これら駆動プーリ55及び従動プーリ56に巻回さられるVベルト57と、を備えて構成されている。
駆動プーリ55は、クランク軸28の右端に固定された駆動側固定プーリ半体55aと、駆動側固定プーリ半体55aよりも左方向(クランク軸28の軸方向内側)にスライド可能に配置されたスライドカラー59を介して、クランク軸28と共に回転する駆動側可動プーリ半体55bを備えている。駆動側可動プーリ半体55bの左側には、カムプレート58が配設され、カムプレート58と、駆動側可動プーリ半体55bとの間には、円筒形のウエイト61が配設されている。
従動プーリ56は、変速軸47の右端に、コイルスプリング67を介してスライド可能であり、かつ変速軸47の右端に、変速軸47と共に回転するよう装着された従動側可動プーリ半体56bと、変速軸47の従動側可動プーリ半体56bよりも左側に固定された従動側固定プーリ半体56aを備えている。従動側固定プーリ半体56aの軸心部には、円筒状のスライドカラー62が固着されており、このスライドカラー62は、変速軸47にスプライン嵌合されている。
このVベルト式無段変速装置16は、クランク軸28の回転が上昇するにつれて、ウエイト61の遠心力で径方向外側(右側)に移動して、駆動側可動プーリ半体55bを軸方向外側(右側)に移動させる。この移動により、駆動プーリ55のVベルト巻き掛け径が大きくなると共に、従動側可動プーリ半体56bがコイルスプリング67を圧縮して軸方向外側(右側)に移動し、従動プーリ56の巻き掛け径が小さくなり、減速比が小さくなる。また、クランク軸28の回転が下がると、ウエイト61が径方向内側(左側)に移動して駆動側可動プーリ半体55bの軸方向内側(左側)への移動を許容し、従動側可動プーリ半体56bがコイルスプリング67により付勢されて軸方向内側(左側)に移動し、従動プーリ56の巻き掛け径が大きくなる。これにより、駆動プーリ55の巻き掛け径が小さくなり、その結果減速比が大きくなる。
また、従動プーリ56は、変速軸47の先端に螺着されたロックナット66により変速軸47に締結固定されている。このロックナット66は、スライドカラー62の右側端部62aに没入するよう配置されている。ここで、スライドカラー62の内径は、変速軸47の外径より段付状に大径に設定され、変速軸47の右側先端47aは、段付状に小径に設定されている。この構成により、ロックナット66をスライドカラー62の右側端部62a内に支障なく挿入配置できる。したがって、ロックナット66をコイルスプリング67のバネ受け部材65よりも左側に位置させることが可能となっている。したがって、コイルスプリング67の必要長を確保しつつ簡単な構造で、外側への出っ張りを小さくすることができる。
クランク軸28の前方には、バランサ軸129がクランク軸18と平行に配設されている。このバランサ軸129の右側先端部は、軸受131を介して第2ケース41に固定されている。一方、バランサ軸129の左側端部は、軸受130を介して第1ケース40に固定されており、軸受130に近接した右側には、クランク軸28に設けられた駆動ギヤ33と噛合するバランサギヤ132が設けられている。このように、バランサ軸129が、クランク軸28の前方に配置されているため、従来のようにバランサ軸129がクランク軸28の後方に配置されていたスペースを利用して、シリンダブロック19、シリンダヘッド20及びヘッドカバー21の前傾角度を水平方向に対して大きくする(本実施の形態では、45度)ことができる。したがって、エンジンの車体前後方向の長さを短くすることができる。また、図2のV−V’−V’’方向の断面図である図6に示すように、遠心クラッチ17が変速軸47に設けられており、バランサ軸129がクランク軸28を挟んで変速軸とは反対側に配置していることから、バランサ軸129と遠心クラッチ17とが、クランク軸28方向に符号Tで示される部分だけ重なった位置関係で配置できることから、クランク軸方向のエンジンの幅を少なくすることができる。
始動用セルモータ125は、特に図2に示すように、クランク軸28よりも後方、即ち変速軸47側に配設されており、図示しない駆動ギヤの先端(即ち、主軸の先端)が、クランク軸28と平行で、始動用セルモータ125に対し、エンジン内方に位置するよう配設されている。また、始動用セルモータ125は、車体の側面方向(図2参照)から見て、変速装置ケース45のプロフィール内に配設されている。また、この始動用セルモータ125は、車体の上方に配設されているため、例えば、車体の走行中に地面から水等が巻き込まれても、この水がかかることを防止することができる。
減速歯車機構18は、変速軸47と平行に減速軸(アイドラ軸)52を配設すると共に、この減速軸52に、変速軸47に回転可能に設けられている一次減速小ギヤ74に噛合する一次減速大ギヤ75を結合し、減速軸52に、二次減速小ギヤ76を一体形成すると共に、後に詳述するドライブ軸48に、二次減速小ギヤ76に噛合する二次減速大ギヤ77を一体形成した構造を備えている。
減速軸52の右側端部は、軸受91を介して第2ケース41の左側端面に固定されている。また、減速軸52の左側先端は、第1ケース40の左側端面に回転可能に固定されている。
ドライブ軸48は、減速軸52と平行に配設されている。即ち、ドライブ軸48は、変速軸47とは別の回転軸を有している。このドライブ軸48の右側先端は、軸受92を介して第2ケース41の左側端面に固定されている。また、ドライブ軸48の左側端部は、軸受93を介して第1ケース40の左側端面に回転可能に固定されており、さらに左側先端には、スプロケット49が装着されている。このスプロケット49は、チェーン50を介して後輪7の従動スプロケット51に連結されている。また、ドライブ軸48の下方には、ドライブ軸48と平行にキック軸110が配設されている。
なお、本実施の形態では、クランク軸28上に駆動プーリ55が配置され、かつ変速軸47上に、従動プーリ56とクラッチ機構17が配置された場合について説明したが、これに限らず、バランサ軸129が、クランク軸28よりも車体前方に配置されていれば、クランク軸28上に駆動プーリ55が配置されるか、あるいは変速軸47上に、従動プーリ56とクラッチ機構17が配置されるかのいずれか一方を満たせばよい。
また、本実施の形態では、シリンダ(即ち、シリンダブロック19、シリンダヘッド20及びヘッドカバー21)の前傾角度α(図2参照)が、水平面に対して45度となるように、シリンダを傾けた場合について説明したが、これに限らず、バランサ軸129をクランク軸28よりも車体前方に配置することが可能であれば、シリンダの前傾角度αは、特に限定されないが、33度〜70度の範囲であることがより好ましい。
また、本実施の形態では、減速歯車機構18として、変速軸47に設けた一次減速小ギヤ74に、減速軸52に設けた一次減速大ギヤ75を結合させ、減速軸52に設けた二次減速小ギヤ76に、ドライブ軸48に設けた二次減速大ギヤ77を噛合させる構成のものを使用した場合について説明したが、これに限らず、本願にかかるエンジンは、例えば、減速軸52及び一次減速大ギヤ75を使用せずに、ドライブ軸48に設けた二次減速大ギヤ77を、一次減速小ギヤ74に噛合させた構成としてもよい。次に本発明の第2の実施形態について説明する。図7は、この実施形態に係わる無断変速内蔵エンジンの左側面を透視した透視図であり、図8は図7のVIII−VIII方向の断面図である。この実施形態の説明に際しては、既述の図1、図3及び図4を引用する。図7のエンジンが図2のエンジンと異なる点は、気筒軸線の傾きの程度がより水平方向に変更されている点である。
クランク軸28の後方上部には、バランサ軸129がクランク軸18と平行に配設されている。このバランサ軸129の右側先端部は、軸受131を介して第2ケース41に固定されている。バランサ軸129の左側端部寄りは、軸受130を介して第1ケース40に固定されている。バランサ軸129の左側端部は、第1ケース40から外側に延出しており、この延出部分の先端には、バランサギヤ132が設けられている。
ここで、軸受130及び131内に、クランク軸28の左右のクランクアーム28a及び28bが位置し、かつバランサ軸129のバランサウエイト129aは、クランクアーム28a及び28bの間で、かつクランクピン29の回転軌跡に重なるようにクランク軸28側に近接させて配置されている。このため、バランサ軸129の周辺がコンパクトになっている。さらに、バランサ軸129は、車体の側面方向から見て、変速装置ケース45のプロフィール(輪郭)内に、配設されている。
この始動用セルモータ125は、図7に示すように、クランク軸28に対して、クランク軸28と変速軸47とを結んだ線方向の、変速軸47側に配置されたバランサ軸129より、さらに変速軸47寄りに配設され、かつ変速軸47より、クランク軸28に対して、クランク軸28と変速軸47とを結んだ線方向のクランク軸28側に配設されており、駆動ギヤ125aの先端(すなわち、主軸の先端)が、クランク軸28と平行で、始動用セルモータ125に対し、エンジン内方に位置するよう配設されている。また、始動用セルモータ125は、車体の側面方向(図2参照)から見て、変速装置ケース45のプロフィール内に配設されている。
ここで、図9を参照すると、本発明にかかるエンジン15では、ドライブ軸48の軸心Dと、クランク軸28の軸心Cとを結ぶ線は、バランサ軸129の軸心Bと、始動用セルモータ125の軸心Sとを結ぶ線に対し、略平行となるよう配設されている。したがって、図7に示すように、始動用セルモータ125が、気化器23と干渉しないため、従来のように、始動用セルモータ125と気化器23との干渉を避けるために、気化器23を車体の上方に配設する必要がない。したがって、吸気系を車体の下方に配設可能でありこの吸気系の上部にスペースを確保することができる。このスペースは、例えば、ヘルメット等を収納する収納部を設ける等、有効活用することができる。
また、この始動用セルモータ125は、車体の上方に配設されているため、例えば、車体の走行中に地面から水等が巻き込まれても、この水がかかることを防止することができる。
なお、本実施の形態では、始動ギヤ120aに、1つのアイドラギヤ124を介して始動用セルモータ125の駆動ギヤ125aを連結させた場合について説明したが、これに限らず、所望により、2つ、あるいはそれ以上のアイドラギヤを介して、始動ギヤ120aに、始動用セルモータ125の駆動ギヤ125aを連結させてもよい。
産業上の利用性
以上説明したように、本発明にかかる無段変速装置内蔵エンジンは、バランサ軸がクランク軸よりも車体前方に配置されているため、従来のバランサ軸が配置されていたクランク軸の車体後方部分を利用して、シリンダの前傾角度を水平方向に対して大きくする(シリンダを垂直方向に近づける)ことができる。したがって、エンジンの車体前後方向の長さを短くすることができる。
また、本発明にかかる無段変速装置内蔵エンジンは、始動用セルモータを、前記クランク軸に対して、該クランク軸と前記変速軸とを結んだ線方向の当該変速軸側に配置されたバランサ軸よりさらに変速軸寄りに配置したため、始動用セルモータが、気化器と干渉しないという効果を得ることができる。したがって、従来のように、この始動用セルモータとの干渉を避けるために気化器を車体の上方に配設する必要がない。この結果、吸気系を車体の下方に配設可能であり、当該吸気系の上部にスペースを確保することができ、このスペースを有効利用することができる。
[図1]本発明の本実施の形態にかかる無段変速装置内蔵エンジンが搭載された自動二輪車の左側面図である。
[図2]図1に示す自動二輪車に搭載した無段変速装置内蔵エンジンの左側面を透視した状態を簡略的に示した透視図であって、一部を断面にした図である。
[図3]図2に示すIII−III’線に沿った断面図である。
[図4]図3に示す無段変速装置内蔵エンジンのクランクケース付近を示す拡大断面図である。
[図5]図2に示すV−V’線に沿った一部断面図である。
[図6]図2に示すV−V’−V’’線に沿った一部断面図である。
[図7]本発明の第2の実施形態に係わる、図2と同じ透視図である。
[図8]図7に示すVIII−VIII’線に沿った一部断面図である。
[図9]図7に示す無段変速装置内蔵エンジンの始動用セルモータ、クランク軸、バランサ軸、ドライブ軸を主に記載した状態を示す図である。
第2ケース41は、ケースカバーを含めたものであり、その一部がケースカバー71として分離可能となっており、このケースカバー71によって、第2ケース41の右側面に開口された開口を密閉可能となっている。このケースカバー71は、ボルト72により、第2ケース41に着脱可能に締め付け固定されている。したがって、ケースカバー71を第2ケース41から取り外せば、後に詳述する遠心クラッチ機構17を変速軸47と共に取り外すことができるようになっている。
アウタクラッチ機構83の内側には、カム面が形成されており、カム面と外側の押圧プレート86との間には、ウエイト88が配設されている。このウエイト88は、アウタクラッチ機構83の遠心力により半径方向外側に移動するに伴ってカム面によりクラッチ機構接続方向に移動し、押圧プレート86を押圧移動させてアウタクラッチ機構板85およびインナクラッチ機構板87同士を接続可能とする。なお、図3及び図4において、遠心クラッチ機構17の軸線より前方側は、遮断状態を、後方側は接続状態を示している。
Vベルト式無段変速装置16は、クランク軸28の右側端部に装着された駆動プーリ55と、変速軸47の右側端部に装着された従動プーリ56と、これら駆動プーリ55及び従動プーリ56に巻回されるVベルト57と、を備えて構成されている。
クランク軸28の前方には、バランサ軸129がクランク軸28と平行に配設されている。このバランサ軸129の右側先端部は、軸受131を介して第2ケース41に固定されている。一方、バランサ軸129の左側端部は、軸受130を介して第1ケース40に固定されており、軸受130に近接した右側には、クランク軸28に設けられた駆動ギヤ127と噛合するバランサギヤ132が設けられている。このように、バランサ軸129が、クランク軸28の前方に配置されているため、従来のようにバランサ軸129がクランク軸28の後方に配置されていたスペースを利用して、シリンダブロック19、シリンダヘッド20及びヘッドカバー21の前傾角度を水平方向に対して大きくする(本実施の形態では、45度)ことができる。したがって、エンジンの車体前後方向の長さを短くすることができる。また、図2のV−V’−V”方向の断面図である図6に示すように、遠心クラッチ17が変速軸47に設けられており、バランサ軸129がクランク軸28を挟んで変速軸とは反対側に配置していることから、バランサ軸129と遠心クラッチ17とが、クランク軸28方向に符号Tで示される部分だけ重なった位置関係で配置できることから、クランク軸方向のエンジンの幅を少なくすることができる。
また、本実施の形態では、減速歯車機構18として、変速軸47に設けた一次減速小ギヤ74に、減速軸52に設けた一次減速大ギヤ75を結合させ、減速軸52に設けた二次減速小ギヤ76に、ドライブ軸48に設けた二次減速大ギヤ77を噛合させる構成のものを使用した場合について説明したが、これに限らず、本願にかかるエンジンは、例えば、減速軸52及び一次減速大ギヤ75を使用せずに、ドライブ軸48に設けた二次減速大ギヤ77を、一次減速小ギヤ74に噛合させた構成としてもよい。次に本発明の第2の実施形態について説明する。図7は、この実施形態に係わる無段変速装置内蔵エンジンの左側面を透視した透視図であり、図8は図7のVIII−VIII’方向の断面図である。この実施形態の説明に際しては、既述の図1、図3及び図4を引用する。図7のエンジンが図2のエンジンと異なる点は、気筒軸線の傾きの程度がより水平方向に変更されている点である。

Claims (16)

  1. コンロッドを介してピストンに連結されたクランク軸と、当該クランク軸の回転が伝達される変速軸とを連結し、前記両軸間で変速を行う無段変速装置を内蔵した無段変速装置内蔵エンジンであって、前記変速軸上に、従動プーリ及びクラッチが配置され、前記クランク軸の回転が伝達されるバランサ軸および前記クラッチと、が前記クランク軸方向において重なる位置関係に配置されてなる無段変速装置内蔵エンジン。
  2. 前記クランク軸の軸芯と前記変速軸の軸芯とを結んだ線方向において、バランサ軸が、前記クランク軸を挟んで前記変速軸とは反対側に配置してなる請求項1記載の無段変速装置内蔵エンジン。
  3. 前記クランク軸上に、駆動プーリが配置されてなる請求項1記載の無段変速装置内蔵エンジン。
  4. 前記クランク軸上に駆動プーリが配置され、前記クランク軸の軸芯と前記変速軸の軸芯とを結んだ線方向において、バランサ軸が、前記クランク軸を挟んで前記変速軸とは反対側に配置されている請求項1記載の無段変速装置内蔵エンジン。
  5. 前記変速軸上に、従動プーリ及びクラッチが配置されてなる請求項1記載の無段変速装置内蔵エンジン。
  6. 前記クランク軸のコンロッド連結部分を挟んだ一方に、前記駆動プーリが配置され、他方に駆動系が配置されてなる請求項3ないし5のいずれか一項に記載の無段変速装置内蔵エンジン。
  7. 前記駆動プーリと、前記駆動系との間に、前記クランク軸を支持する軸受が配置されてなる請求項6記載の無段変速装置内蔵エンジン。
  8. 前記バランサ軸を駆動するための駆動部が、前記駆動系より前記コンロッド側に配置されてなる請求項6または7記載の無段変速装置内蔵エンジン。
  9. 前記ピストンを収容するシリンダは、水平面を基準として、垂直方向に向けて33度〜70度の範囲で傾斜してなる請求項1ないし8のいずれか一項に記載の無段変速装置内蔵エンジン。
  10. 始動用セルモータを、前記クランク軸の軸芯と変速軸の軸芯とを結んだ線方向の、当該クランク軸より変速軸側に配置した請求項1ないし9のいずれか一項に記載の無段変速装置内蔵エンジン。
  11. 始動用セルモータを、前記クランク軸に対して、該クランク軸と前記変速軸とを結んだ線方向の当該変速軸側に配置されたバランサ軸よりさらに変速軸寄りに配置してなる請求項1記載の無段変速装置内蔵エンジン。
  12. 前記始動用セルモータ及びバランサ軸は、前記無段変速装置のベルト室の車体側面視方向プロフィール内に配設されてなる請求項11記載の無段変速装置内蔵エンジン。
  13. 前記始動用セルモータは、当該始動用セルモータの主軸が、前記クランク軸と平行で、その動力取出し部がセルモータ本体に対してエンジン内方に位置するよう配設されてなる請求項11または12記載の無段変速装置内蔵エンジン。
  14. 前記クランク軸方向視で、前記始動用セルモータの軸心と、前記バランサ軸の軸心とを結んだ線が、前記クランク軸の軸心と、前記ドライブ軸の軸心とを結んだ線に対し略平行である請求項11ないし13のいずれか一項に記載の無段変速装置内蔵エンジン。
  15. 前記始動用セルモータを、前記変速軸より、前記クランク軸に対して、該クランク軸と前記変速軸とを結んだ線方向のクランク軸側に配設してなる請求項11ないし14のいずれか一項に記載の無段変速装置内蔵エンジン。
  16. 請求項1乃至15の何れか1項記載のエンジンを備えた鞍乗型車両。
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