JPWO2004049423A1 - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

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Abstract

窒素元素をその化学式中に含むガスをプラズマ放電することにより活性化した活性種を使用して半導体装置のシリコンを含む電極を窒化処理することで、膜厚が30Å以上のキャパシタ絶縁膜としての窒化膜を形成する半導体装置の製造方法が開示されている。

Description

本発明は、半導体装置の製造方法に関し、特に、プラズマ処理を用いた半導体装置(半導体デバイス)、例えばDRAM(ダイナミックランダムアクセスメモリ)、或はメモリ混載のシステムLSIの製造方法に関するものである。
従来の半導体装置(半導体デバイス)、例えばDRAM(ダイナミックランダムアクセスメモリ)、或はメモリ混載のシステムLSIにおけるメモリセルに使用されている半導体キャパシタ絶縁膜は、減圧気相成長(減圧CVD)法を用いて形成した窒化膜により形成されているが、この減圧気相成長(減圧CVD)法による窒化膜は、ピンホールなどの膜質の問題があり、ますます進歩する半導体装置の微細化に適していない。また、この減圧気相成長(減圧CVD)法では、絶縁膜形成温度が高くなってしまい、半導体装置の特性に大きな影響を与えるので、半導体装置の熱履歴管理の観点からも問題があり、キャパシタ絶縁膜形成温度の低温化が強く求められるようになってきている。
近年、これらの問題を解決するために、Ta等の高誘電率材料をキャパシタ絶縁膜として採用する場合もある(日本国公開特許公報 特開2002−124650号公報および日本国公開特許公報 特開平4−223366号公報参照)。
しかしながら、Ta等の高誘電率材料においてはステップカバレッジに問題があり、トレンチの上部と下部の膜厚差が大きくなるので、半導体装置の微細化に限界を生じ、特に、微細化されたトレンチ形状部表面にTa等の高誘電率材料を成膜するのが困難になってきている。
従って、本発明の主な目的は、低温でステップカバレッジの優れたキャパシタ絶縁膜が形成でき、特に、トレンチ形状表面の処理においてもステップカバレッジに優れたキャパシタ絶縁膜が形成でき、半導体装置の微細化に適した半導体装置の製造方法を提供することにある。
本発明の第1の態様によれば、
窒素元素をその化学式中に含むガスをプラズマ放電することにより活性化した活性種を使用して半導体装置のシリコンを含む電極を窒化処理することで、膜厚が30Å以上のキャパシタ絶縁膜としての窒化膜を形成する半導体装置の製造方法が提供される。
本発明の第2の態様によれば、
酸素元素をその化学式中に含むガスをプラズマ放電することにより活性化した活性種を使用して半導体装置のシリコンを含む電極を酸化処理し、次に窒素元素をその化学式中に含むガスをプラズマ放電することにより活性化した活性種を使用して前記酸化処理された電極を窒化処理することで、前記電極表面に酸化膜、酸窒化膜および窒化膜を形成し、少なくとも酸窒化膜および窒化膜の合計膜厚が30Å以上となるように形成してキャパシタ絶縁膜を形成する半導体装置の製造方法が提供される。
図1A、1B、1Cは、本発明の好ましい実施の形態の半導体装置の製造方法で製造された半導体装置を示す概略縦断面図である。
図2は、本発明の好ましい実施の形態の半導体装置の製造方法を実施するための変形マグネトロンプラズマ処理装置(Modified Magnetron Typed Processing System以下、MMT装置という。)を示す概略縦断面図である。
図3は、本発明の好ましい実施の形態の半導体装置の製造方法に用いるMMT装置の高周波回路を説明するための回路図である。
図4は、本発明の好ましい実施の形態の半導体装置の製造方法を実施して得られたシリコン窒化膜厚と処理時間との関係を示す図である。
発明を実施するための好ましい形態
本発明の好ましい形態によれば、
窒素元素をその化学式中に含むガスをプラズマ放電することにより活性化した活性種を使用して半導体装置のシリコンを含む電極を窒化処理することで、膜厚が30Å以上のキャパシタ絶縁膜としての窒化膜を形成する半導体装置の製造方法が提供される。
このように、プラズマ処理により窒化膜を形成すると、処理温度が低温となり、ステップカバレッジが改善され、半導体装置のパターン形状がどのような場合にも膜厚均一性がよくなる。また、窒化膜の膜厚を30Å以上とすることによってキャパシタ絶縁膜のリーク電流やチャージアップといった電気特性を満足することができるようになる。その結果、半導体DRAMの消費電力を小さくでき、携帯電話などの場合にはバッテリの寿命をより長くすることができる。
好ましくは、酸素元素をその化学式中に含むガスをプラズマ放電することにより活性化した活性種を使用して前記窒化膜表面を酸化してキャパシタ絶縁膜を形成する。このようにすることにより、更に好適にキャパシタ絶縁膜を形成することができる。
本発明の他の好ましい形態によれば、
酸素元素をその化学式中に含むガスをプラズマ放電することにより活性化した活性種を使用して半導体装置のシリコンを含む電極を酸化処理し、次に窒素元素をその化学式中に含むガスをプラズマ放電することにより活性化した活性種を使用して前記酸化処理された電極を窒化処理することで、前記電極表面に酸化膜、酸窒化膜および窒化膜を形成し、少なくとも酸窒化膜および窒化膜の合計膜厚が30Å以上となるように形成してキャパシタ絶縁膜を形成する半導体装置の製造方法が提供される。このようにすることによって、更に好適にキャパシタ絶縁膜を形成することができる。
この場合に、好ましくは、酸素元素をその化学式中に含むガスをプラズマ放電することにより活性化した活性種を使用して半導体装置のシリコンを含む電極を酸化処理し、次に窒素元素をその化学式中に含むガスをプラズマ放電することにより活性化した活性種を使用して前記酸化処理された電極を窒化処理することで、前記電極表面に酸化膜および窒化膜を形成し、少なくとも酸窒化膜および窒化膜の合計膜厚が30Å以上の窒化膜とを形成してキャパシタ絶縁膜を形成する。
なお、上記各プラズマ処理は、好ましくは、基板を処理する処理室と、処理室内で基板を支持する基板支持体と、処理室周辺に配置された電極、好ましくは筒状電極と、磁力線形成手段とを備える基板処理装置によって行われる。
次に、本発明の好ましい実施の形態を図面を参照して更に詳細に説明する。
図1A、1B、1Cにおいて、本発明の好ましい実施形態の半導体装置の製造方法により製造された半導体装置の概略部分断面図が示されている。
まず図1Aに示す半導体装置では、半導体シリコンウエハに、ドープトポリシリコン膜またはドープされたベアシリコン領域が形成されたトレンチを形成して、トレンチ形状のドープトポリシリコン下電極またはドープされたベアシリコン電極である半導体装置の電極1を形成する。
その後、電極1表面をプラズマ処理により窒化させる。即ち、窒素元素をその化学式中に含むガス、例えば窒素ガスをプラズマ放電することにより活性化した活性種を使用して電極1を窒化する。この窒化処理により窒化膜(SiN膜)2が形成される。この窒化膜2の膜厚を30Å以上にすると、半導体装置のキャパシタ絶縁膜としての電気特性を満足させることができる。特に電気容量を増大させるのに効果がある。そして、次にドープトポリシリコン膜を用いて上電極3を形成し、半導体装置を形成していく。
図1Bに示す半導体装置では、図1Aに示した半導体装置の窒化膜2表面を、さらに酸素元素をその化学式中に含むガス、例えば酸素ガスをプラズマ放電することにより活性化した活性種を使用して酸化する。このように例えば35Å〜40Åの窒化膜を酸化すると、表面がほぼ酸化膜(SiO膜)であってこの酸化膜よりも深いところでは酸窒化膜(SiON膜)となってこの酸窒化膜中で酸素濃度が深さ方向で除々に減っており、この酸化膜と酸窒化膜が5〜10Å形成され、前記酸窒化膜よりもさらに深いところでは窒化膜(SiN膜)となり、およそ30Å形成されている。窒化膜は電気容量を増大させる特性を示し、酸化膜はリーク電流を低減する特性を示し、酸窒化膜は窒化膜と酸化膜の中間的な特性を示し、この酸窒化膜では酸素濃度が大きくなれば酸化膜の特性に近づき、窒素濃度が大きくなれば窒化膜の特性に近づく。本実施例では、窒化膜を主体的に形成してから酸化量を調整しながら酸化処理しているので、電気容量を増大させる目的の半導体装置を製造する場合に適している。ここで、酸化濃度とは、酸窒化膜中の単位体積当りの酸素原子数を酸窒化膜の単位体積当りの総原子数(シリコン、酸素、窒素全ての原子数のことであり、6.6×1022)で割った値のことである。また、窒素濃度とは酸窒化膜中の単位体積当りの窒素原子数を酸窒化膜の単位体積当りの総原子数(シリコン、酸素、窒素全ての原子数のことであり、6.6×1022)で割った値のことである。そして、次にドープトポリシリコン膜を用いて上電極3を形成し、半導体装置を形成していく。
図1Cに示す半導体装置では、半導体シリコンウエハに、ドープトポリシリコン膜またはドープされたベアシリコン領域が形成されたトレンチを形成して、トレンチ形状のドープトポリシリコン下電極またはドープされたベアシリコン電極である半導体装置の電極1を形成する。
その後、電極1表面をプラズマ処理により酸化させ、次にプラズマ処理により窒化させる。即ち、酸素元素をその化学式中に含むガス、例えば酸素ガスをプラズマ放電することにより活性化した活性種を使用して半導体装置の電極1を酸化する。次に、窒素元素をその化学式中に含むガス、例えば窒素ガスをプラズマ放電することにより活性化した化学種を使用して、酸化された電極1表面を窒化し、このように例えば35Å〜40Åの酸化膜を窒化すると、表面からおよそ5〜10Åまでは窒化膜(SiN膜)となり、この窒化膜よりも深いところでは酸窒化膜(SiON膜)となってこの酸窒化膜中で窒素濃度が深さ方向で徐々に減っており、この酸窒化膜がおよそ20〜25Å形成されており、これら窒化膜と酸窒化膜の合計膜厚を少なくとも30Å以上とし、さらにこの酸窒化膜よりもさらに深いところでは、酸化膜(SiO膜)がおよそ5〜10Å形成されている。本実施例では、酸化膜を主体的に形成してから窒化量を調整しながら窒化処理しているので、リーク電流を低減させる目的の半導体装置を製造する場合に適している。そして、次にドープトポリシリコン膜を用いて上電極3を形成し、半導体装置を形成していく。
図2には、上記図1A〜図1Cに示す半導体装置を製造するのに用いた変形マグネロトン型プラズマ処理装置(Modified Magnetron Typed Processing System(MMT装置)24が示されている。MMT装置24は、処理室26を構成する真空容器28を有する。この真空容器28は、上部容器30と下部容器32とが上下に接合されて構成されている。上部容器30は、アルミナ、石英等のセラミックからなる。下部容器32はアルミニウム等の金属製であり、接地されている。上部容器30の周囲はカバー34に覆われている。また、上部容器30はドーム状の天井部を有する円筒形であり、この天井部には、上蓋部36とシャワー板部38とが形成され、この上蓋部36とシャワー板部38との間に拡散室40が構成されている。上蓋部36はアルミニウム等の金属製であり、接地されている。シャワー板部38は石英やアルミナ等の誘電体製である。また、上蓋部36には処理ガスを導入する導入口42が形成され、シャワー板部38には、多数のノズル44が形成されており、導入口42から導入された例えば2種の処理ガスは、拡散室40で混合・拡散され、シャワー板38のノズル44から処理室26に供給されるようになっている。
処理室26には、基板Wを支持する基板支持体であるサセプタ46が配置されている。このサセプタ46には、基板Wを加熱するためのヒータが設けられている。また、下部容器32には、排気口48が設けられ、この排気口48から処理室26内の処理ガスが排気されるようになっている。
筒状電極50は、処理室26の周囲、即ち、上部容器30の外周に上部容器30とは2mm程度の微小な間隔を隔てて配置されている。この筒状電極50は、整合器52を介して高周波電源54に接続されている。この高周波電源54は、例えば13.56MHzの周波数を持つ高周波電力を発生し、制御装置56からの制御信号に応じて電力の大きさが調整される。また、磁力線形成手段58は、例えばリング状に形成された2つの永久磁石60,62から構成され、処理室26の周囲に配置されている。この2つの永久磁石60,62は、径方向で互いに逆向きに着磁されており、処理室26内には一方の永久磁石60から中心方向に延び、他方の永久磁石62に戻る磁力線が形成される。
前述したサセプタ46には、高周波回路(インピーダンス可変回路)64が接続されている。この高周波回路64は、前述した制御装置56からの制御信号に応じてサセプタインピーダンスを調整できるようにしてある。
高周波回路64は、コイルとコンデンサが直列または並列に配置された回路であり、コイルのインダクタンスやコンデンサの容量を制御することによって、高周波回路64のインピーダンスを調整でき、それによって、サセプタ46を介して基板Wの電位を制御できるようになっている。
図3に、上述した高周波回路64の内部回路を示す。回路は、電源を含まず、受動素子のみから構成されている。具体的には、コイル121とコンデンサ123が直列接続してある。コイル121にはインダクタンスを可変できるようにターミナル122を数箇所設けてある。目的のインダクタンスの値が得られるように、ターミナル122を任意に短絡してコイルのパターン数を制御する。コンデンサ123には自己の静電容量をリニアに可変可能な可変コンデンサを使用している。このコイル121とコンデンサ123のうち少なくとも一方を調整し、高周波回路64を希望のインピーダンス値に調整して、基板Wの電位を制御できるようになっている。なお、このように、可変コイルまたは可変コンデンサの少なくとも一方を調整することにより高周波回路64のインピーダンスを変更することができるが、固定のコイルと固定コンデンサを使用する場合であってもインピーダンスの異なる2つ以上の回路を切替えてもよいことは勿論である。
本発明の好ましい実施の形態に使用するMMT装置24では、永久磁石60、62の磁界の影響を受けてマグネトロン放電が発生し、基板Wの上方空間に電荷をトラップして高密度プラズマが生成される。そして、生成された高密度プラズマにより、サセプタ46上の基板Wの表面にプラズマ酸化処理又はプラズマ窒化処理が施される。なお、表面処理の開始および終了は高周波電力の印加および停止によって行なわれる。
基板Wの表面又は下地膜表面を酸化処理又は窒化処理する際に、サセプタ46と接地間に介設した高周波回路64を、予め所望のインピーダンス値に制御しておく。高周波回路64を所望のインピーダンス値に調整すると、それにより基板Wの電位が制御されて、所望の膜厚及び面内膜厚均一性をもつ酸化処理膜又は窒化処理膜が形成できる。
高周波電力の出力値制御やバイアス電力供給制御を行う平行平板電極型プラズマ装置では、上述したようなMMT装置によるインピーダンス制御による膜厚制御はできない。原理的には、平行平板電極型プラズマ装置でも、サセプタ電圧を上げていけば、3nm以上の酸化膜もしくは窒化膜を形成することは可能である。しかし、平行平板電極型プラズマ装置では、放電用電圧とサセプタ電圧とは独立に制御できないので、サセプタ電圧を上げると強い電界が基板にかかるので、プラズマダメージにより膜質が悪く、膜厚均一性も悪くなる。
これに対し、本実施の形態のMMT装置では、筒状の放電電極50に高周波が印加されると、放電電極50と接地されている上蓋部36、接地されている高周波回路64に接続されたサセプタ46、及び接地された下容器32との間で電界が生じ放電が起き、プラズマが発生する。そして発生したプラズマは磁力線に沿って拡散し、基板W表面全体に広がる。また、筒状の放電電極表面において、高いエネルギーの電子は強い磁力線にトラップされることにより低い圧力でも効率よく高密度のプラズマを生成することが可能であるので、基板W表面に高密度のプラズマを均一に作ることができる。このように、放電用電極により電界をかけ、更に磁力線による電荷のトラップを行うことにより、平行平板電極型プラズマ装置に比べて、プラズマ密度を上げている。さらに、サセプタ46に接続されている高周波回路64のコイルのインダクタンス或いはコンデンサのキャパシタンスを可変することにより、高周波回路64の高周波インピーダンスを制御して、基板Wの電位を制御可能であり、基板Wへのプラズマ入射エネルギーを制御することが出来る。このように、プラズマを生成する放電用電極の電圧ではなく、プラズマ生成とは独立に制御することができるサセプタ電位を制御してプラズマ入射エネルギーを制御しているので、基板にプラズマダメージがなく、成膜される膜質も良好に維持できる。
上述したように、本実施の形態のMMT装置は、他のプラズマ装置と比較すると、基板に入射するイオンのエネルギーを制御可能であり、基板に対するプラズマダメージが少ない。
次にMMT装置24の操作について説明する。まず基板Wとしての半導体ウエハをサセプタ46に載置し、真空容器28内のガスを排気口48から排気して真空容器28内を真空状態にする。次に基板Wの温度を例えば室温から400℃の温度範囲で、基板Wの処理条件に適した温度となるようにサセプタ46に設けられたヒータ(図示せず)により基板Wの温度を調整する。次に処理ガスを導入口42から導入する。この導入口42から導入された処理ガスは、拡散室40で拡散され、シャワー板部38のノズル44から処理室26に供給される。同時に高周波電源54から高周波電力を筒状電極50に供給する。すると、筒状電極50と接地されている上蓋部36、接地されている高周波回路64に接続されたサセプタ46、及び接地された下容器32との間で電界が生じ放電が起き、プラズマが形成される。また、処理室26においては、磁力線形成手段58により磁力線が形成され、この磁力線により処理室26中央までプラズマ放電が広がり、高周波回路64の調整によりインピーダンスを調整することにより、サセプタ46(基板W)の電位を調整し、それによって、基板Wへのプラズマ処理量を調整して基板Wを処理される。所定時間経過後、高周波電源54からの高周波電力の供給を停止し、真空容器28内のガスを排気口48から排気し、サセプタ46上の基板Wを処理室26から取り出して処理を終了する。
前述した、図1A、図1B、図1Cのいずれかに示した半導体装置を製造する場合には、基板Wとしての半導体シリコンウエハが処理されることにより、この基板Wに半導体装置が形成される。キャパシタ絶縁膜の処理においては、図2に示すMMT装置を用い真空容器28内の圧力を所定圧力に制御し、基板Wの温度を室温から400℃の温度範囲で制御し、窒素或は酸素は流量制御されて導入口42より処理室26へ導入されていき、筒状電極50へ供給される高周波電力の周波数や電力量を調整し、磁力線形成手段58の磁力強度を設定し、サセプタ46の電位を制御すること等により処理条件が設定される。
標準的なプロセス条件は、窒化処理の場合は、温度:0〜400℃、圧力:2〜30Pa、処理ガス:N、流量:100〜500sccm、RFパワー:800〜1500W、Vpp:250〜800Vであり、酸化処理の場合は、温度:0〜400℃、圧力:2〜30Pa、処理ガス:O、流量:100〜500sccm、RFパワー500〜1500W、Vpp:250〜800Vである。ここで、Vppとは基板を載せるサセプタ電位の最大値と最小値の差を指す。
これらのプロセス条件によって、窒化膜、酸化膜、及び酸窒化膜は限界膜厚(膜厚のセルフリミット)が決まり、処理時間を延ばしてもその限界膜厚よりも処理が進行することはなく、従って限界膜厚となるよう処理時間を調整すれば、パターン依存性がなくなり、基板表面形状によらず基板表面全体にわたって均一な膜厚にすることができる。特に、半導体装置の微細化が進んだ場合、半導体装置の電極がトレンチ形状であったとしてもトレンチの底部5や側部6もそれぞれ均一な膜厚に処理することができる。
MMT装置24を使用して、シリコン基板表面に形成した窒化膜の膜厚の処理時間依存性を図4に示す。処理条件が、放電電力1000W,圧力30Paの場合と、放電電力250W,圧力30Paの場合と、放電電力250W,圧力80Paの場合とを示している。処理温度が室温で、面内均一性を±2%以下に維持しながらシリコン表面を10〜50Åの範囲で窒化処理することができる。また、プロセス条件により窒化される膜厚のセルフリミットがあるので、パターン依存性なく表面窒化することが可能であることを示している。
このように、MMT装置24を使用すると、TaのCVD膜等と比較して、より微細化され高いアスペクト比のパターンにも対してもより均一な膜厚の膜を形成でき、また、例えば窒化処理を行う場合には、窒化膜の厚膜化が図れる。
例えば、TaのCVD膜の場合には、深さ/幅の比が20倍以上超えると対応困難であるが、MMT装置24を使用すると、より大きいアスペクト比にも対応でき、例えば、幅が0.14μm以下、深さが7μm以上とトレンチや、アスペクト比が約100以上のトレンチにも対応可能である。
なお、例えば、図1Cの半導体装置を製造するには、基板支持体(サセプタ)46の高周波インピーダンスを切り替えまたは調整することにより、基板Wを酸化処理する第1のプロセスと、この第1のプロセスにより形成された酸化膜を窒素ガスをプラズマで活性化した活性種により窒化処理する第2のプロセスとを、連続して行うようにすることが好ましい。
第1のプロセスは、酸素のみでも可能であるが、大量のクリプトンと少量の酸素を前記処理室に導入して行うことが好ましい。この第1のプロセスにおいては、良質な酸化膜を形成する必要があり、そのために酸素の単原子ラジカルのみを生成するように、酸素ラジカルと同等のエネルギバンドを第一励起に持つKrガスを少量の酸素と共に大量に入れてプラズマを発生させ、酸素ラジカルで例えばシリコンからなる基板を酸化する。そのためには、筒状電極及び磁力線形成手段により生成されるプラズマと基板支持体との電位の位相を合わせるように、基板支持体の高周波インピーダンスを調整する。これにより、基板支持体上の被処理基板へのイオンの進入を極力防止し、プラズマ中に多量にある酸素ラジカルで酸化することができる。
一方、第2のプロセスにおいては、窒化を行う場合、窒素の励起エネルギは低いものの、窒素原子を酸化膜中にSiONとなるように取り込むには、Nを完全に解離させなくてはならない。この解離のための活性化エネルギは非常に高いものである。そのため、第1のプロセスとは逆にプラズマと基板支持体との電位の位相を反転させてプラズマと基板支持体とが共鳴するように、基板支持体の高周波インピーダンスを調整し、酸化膜へのイオン入射を最大にする。
第2のプロセスにおいては、処理ガスに、更にHeガスを加えて処理することが好ましい。Heガスを入れると、Heの解離エネルギは非常に高く、窒素との混合ガスにすることで、Nの励起よりも高い状態に持っていき、窒素の単原子化をアシストすることができる。
以上のように、本発明によれば、低温で、かつステップカバレッジの優れたキャパシタ絶縁膜を形成し、特にトレンチ形状表面の処理においてもステップカバレッジに優れたキャパシタ絶縁膜を形成することができる。
その結果、本発明は、より微細化された半導体メモリの製造に特に好適に利用できる。
2002年11月26日に出願された日本国特許出願2002−341933号の、明細書、請求の範囲、図面および要約書を含む開示内容全体は、そのまま引用してここに組み込まれる。
種々の典型的な実施の形態を示しかつ説明してきたが、本発明はそれらの実施の形態に限定されない。従って、本発明の範囲は、次の請求の範囲によってのみ限定されるものである。

Claims (4)

  1. 窒素元素をその化学式中に含むガスをプラズマ放電することにより活性化した活性種を使用して半導体装置のシリコンを含む電極を窒化処理することで、膜厚が30Å以上のキャパシタ絶縁膜としての窒化膜を形成する半導体装置の製造方法。
  2. 酸素元素をその化学式中に含むガスをプラズマ放電することにより活性化した活性種を使用して前記窒化膜表面を酸化してキャパシタ絶縁膜を形成することを特徴とする請求項1の半導体装置の製造方法。
  3. 酸素元素をその化学式中に含むガスをプラズマ放電することにより活性化した活性種を使用して半導体装置のシリコンを含む電極を酸化処理し、次に窒素元素をその化学式中に含むガスをプラズマ放電することにより活性化した活性種を使用して前記酸化処理された電極を窒化処理することで、前記電極表面に酸化膜、酸窒化膜および窒化膜を形成し、少なくとも酸窒化膜および窒化膜の合計膜厚が30Å以上となるように形成してキャパシタ絶縁膜を形成する半導体装置の製造方法。
  4. 前記電極は溝形状である請求項1乃至3のいずれかに記載の半導体装置の製造方法。
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