JPWO2004049059A1 - 透過型スクリーンおよび投写型表示装置 - Google Patents
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Abstract
Description
国際特許公開公報WO02/27399号に開示された屈折全反射板の一つは、投写光側の面に多数の斜面が形成されている。投写光を屈折する部分では屈折斜面が投写光を屈折させて、結像表示板に向けて進行させる。一方、投写光を全反射する部分では、投写光が透過斜面を透過して一旦フレネルレンズの内部に進入し、透過斜面の真上に隣接する全反射斜面で反射して結像表示板に向けて進行させられる。全反射斜面は、フレネルレンズの内部を進行してくる光をフレネルレンズの内部に反射するようになっている。フレネルレンズ中には弱い散乱特性を示す散乱粒子が分散されており、この散乱特性と、結像表示板が有する散乱特性との組合せで表示画像光の視野角が主に決定されていた。
また、“Shikama,S.et al.,Optical System of Ultra−Thin Rear Projector Equipped with Refractive−Reflective Projection Optics,SID2002 Digest,46.2,(2002)”は、この種の透過型スクリーンを用いた投写型表示装置を開示する。これらの文献の記載内容は、ここで言及することにより、この出願の開示の一部をなす。
しかし、上記の屈折全反射板を用いた透過型スクリーンでは、正規の投写画像表示に寄与する有効光束以外に、妨害光が視認されることが本願発明者の実験および光線追跡シミュレーションの双方により見出され、高品位な画像表示を実現するためにこれらの現象を改善することが求められていた。例えば、投写光を全反射する部分では、投写光の大部分が透過斜面を透過してフレネルレンズの内部に進入するべきであるが、投写光の一部が透過斜面で反射し、これが予期せぬ経路を通って下方向ゴースト光となって観測者に視認される。また、投写光を屈折する部分では屈折斜面が投写光を屈折させて、結像表示板に向けて進行させるが、屈折斜面の直下に隣接する無効ファセット面にも光が進入することがあり、これが予期せぬ経路を通って上方向ゴースト光または二重像光となって観測者に視認される。
この発明に係る屈折全反射板透過型スクリーンは、投写光が入射する鋸歯状の入射面と、投写光が出射する出射面とを有するフレネルレンズ状の屈折全反射板と、前記屈折全反射板から出射した光を結像して投写画像を得る結像表示板とを備え、前記屈折全反射板の入射面には、投写光を屈折して前記出射面に向けて進行させる複数の屈折斜面と、投写光を透過する複数の透過斜面と、前記透過斜面を透過した光を反射して前記出射面に向けて進行させる全反射斜面とが、同心円上に形成されており、前記屈折全反射板は散乱粒子が分散されていない透明材料から形成されているものである。このことによって、散乱粒子が分散されていない透明材料から屈折全反射板が形成されているので、屈折全反射板の出射面で反射する光束について拡散反射光の発生を防止できるため妨害光の強度を低減できる。
この発明に係る投写型表示装置は、進行するにつれて拡大する投写光束を発する投写光学系と、前述したこの発明に係る透過型スクリーンと、前記投写光学系からの投写光束を前記透過型スクリーンに向けて反射する平面ミラーとを備え、前記投写光学系は前記透過型スクリーンおよび前記平面ミラーの間でかつ下方に配置されているものである。このことによって、この発明に係る透過型スクリーンとの相乗効果で妨害光の影響を低減することができる。また投写型表示装置を薄型にすることができる。
第2図は、この発明に係る透過型スクリーンを裏面から見た斜視図である。
第3図は、比較例の透過型スクリーンの縦断面図である。
第4図は、第3図の透過型スクリーンにおいて下方向ゴースト光が発生するメカニズムを示す図である。
第5図は、第3図の透過型スクリーンにおいて、上方向ゴースト光、ならびに二重像光が発生するメカニズムを示す図である。
第6図Aは、この発明の実施の形態1による透過型スクリーンの効果を確認するための実験結果を示す図表である。
第6図Bは、この実験に用いた屈折全反射板の作成条件を示す図表である。
第6図Cは、この実験の測定条件を示す図表である。
第7図Aおよび第7図Bは、この発明の実施の形態1による透過型スクリーンの効果を実証する写真に基づく図である。
第8図Aは、比較例による透過型スクリーンに表示した画像を撮影した写真に基づく図である。
第8図Bは、透過型スクリーンに表示した改善された画像を撮影した写真に基づく図である。
第8図Cは、この発明の実施の形態1による透過型スクリーンに表示した画像を撮影した写真に基づく図である。
第9図は、この発明の実施の形態2に係る透過型スクリーン100を示す縦断面図である。
第10図は、実施の形態2による好適な屈折全反射板の設計値を示す線図である。
第11図は、この発明の実施の形態3に係る透過型スクリーンの屈折全反射板を光の出射面側から見た斜視図である。
第12図は、この発明の実施の形態4に係る透過型スクリーンを備えた投写型表示装置を示す概略図である。
第13図は、実施の形態4による効果を説明するための図である。
第14図は、この発明が応用される他の配置の投写型表示装置を示す概略図であり、実施の形態4による効果を説明するための図である。
実施の形態1.
第1図は、この発明の実施の形態1に係る透過型スクリーン100を備えた投写型表示装置を示す概略図である。第1図に示すように、この投写型表示装置は、透過型スクリーン100、平面ミラー2、および投写光学系4を備える。また、第2図は透過型スクリーン100を裏面から見た斜視図であり、この図では平面ミラー2および投写光学系44の図示が省略されている。第2図に示された透過型スクリーン100の縦方向を通る中心線A−Aを含む縦断面が第1図に示されている。
平板状の平面ミラー2とほぼ平板状の透過型スクリーン100は垂直に立てられており、互いに平行に配置されている。投写光学系4は、平面視して平面ミラー2と透過型スクリーン100の間の位置で、かつ下方に配置されている。投写光学系4は、光源を有する屈折光学系4Rと、屈折光学系4Rから出射した光束を反射する凸面ミラー4Mを有する。凸面ミラー4Mの表面で反射した光束は、凸面ミラー4Mの湾曲のために進行するにつれて拡大され、平面ミラー2に向けて斜め上方に進行させられる。平面ミラー2の反射面は透過型スクリーン100に対面しており、投写光学系4から出射した光を透過型スクリーン100に向けて斜め上方に反射する。透過型スクリーン100に向けて進行する投写光束は、透過型スクリーン100の上部に入射する投写光5Lと、中央部に入射する投写光5Mと、下部に入射する投写光5Uに便宜的に分類される。図に示すように、投写光学系4を平面ミラー2と透過型スクリーン100との間かつ下方に配置することによって、投写型表示装置(リアプロジェクタ)の厚みを低減することが可能である。
第2図に示すように、透過型スクリーン100は、矩形の屈折全反射板1と、これにほぼ同形同大の矩形の結像表示板3を備える。屈折全反射板1は、フレネルレンズ状であって、平面ミラー2から進行する光が入射する側に同心円状の多数の輪体が形成され(第1図の断面図では鋸歯状になっている)、その反対の面が平面状である。屈折全反射板1に形成された鋸歯状の輪体の共通中心軸線B(第1図)は、屈折全反射板1の下辺近傍に配置されている。
このような鋸歯状の入射面を持つ屈折全反射板1の全体は、ガラスまたはアクリルなどの透明材料によって形成してもよい。ただし、鋸歯構造の成形の困難性に鑑みて、平板状の第1の透明基板18の片面に、第1の透明基板18とは別の材料で鋸歯構造体(屈折全反射構造体)19を形成すると好適である。このようにすれば大量生産が容易である。例えば、アクリルで平板状の第1の透明基板18を形成した場合には、紫外線(UV)硬化樹脂またはその他の樹脂で第1の透明基板18の片面に鋸歯構造体19を形成することができる。第1の透明基板18と鋸歯構造体19の屈折率はできる限り近似していると好ましい。透明基板18をアクリルにて形成するのであれば、透明基板18の入手または製造が容易かつ安価ですみ、第1の透明基板18を軽量にすることができる。第1の透明基板18をガラスにて形成するのであれば、透明基板18の入手または製造が容易かつ安価ですみ、平面性に優れた第1の透明基板18を形成できる。
第1図に示すように、屈折全反射板1において、平面ミラー2からの光が入射する鋸歯状の面は、入射する可視光線の反射率を低減するための反射低減コーティング層16で被覆されている。反射低減コーティング層16は単独の層からなる単層コーティングでもよいし、二層からなる二層コーティングであってもよい。単層コーティングの場合には、反射低減コーティング層16は屈折全反射板1の材料の屈折率より低屈折率の材料により形成されると好ましい。例えばガラスが屈折全反射板1の材料である場合には、MgFを反射低減コーティング層16の材料として選択しうるが、反射低減コーティング層16の材料はこれには限定されない。
二層コーティングの場合には、反射低減コーティング層16は屈折全反射板1上に被覆され屈折全反射板1の屈折率より高屈折率の材料から形成された第1層と、第1層上に被覆され屈折全反射板1の屈折率より低屈折率の材料から形成された第2層を有すると好ましい。例えばガラスが屈折全反射板1の材料である場合には、第1層の材料としてMgFまたはAl2O3を選択でき、第2層の材料としてMgF2を選択できるが、第1層および第2層の材料はこれらに限定されない。
また、屈折全反射板1の光が出射する面には、複数のシリンドリカルレンズのアレイからなる第1のレンチキュラーレンズ部15が配置されている。第1のレンチキュラーレンズ部15を構成する個々のシリンドリカルレンズは、円柱または楕円柱をその軸線に平行な平面で切断した形状を有しており、好ましくは互いに同形同大である。各シリンドリカルレンズは、その平面が屈折全反射板1に接触して固着した状態で、水平方向(第1図の紙面の垂直方向)に延びている。これらのシリンドリカルレンズは上下方向に沿って周期的に並べられているので、第1のレンチキュラーレンズ部15の右方の光の出射面は、上下方向に周期性をもって畝っている。従って、屈折全反射板1から出射した光は、個々のシリンドリカルレンズにより上下方向に拡散される。
第1のレンチキュラーレンズ部15は透明材料によって形成されている。成形の困難性に鑑みて、好ましくは、平板状の第1の透明基板18の片面に、第1の透明基板18とは別の材料で第1のレンチキュラーレンズ部15を形成すると好適である。このようにすれば大量生産が容易である。例えば、アクリルで平板状の第1の透明基板18を形成した場合には、UV硬化樹脂またはその他の樹脂で第1の透明基板18の片面に第1のレンチキュラーレンズ部15を形成することができる。第1の透明基板18と第1のレンチキュラーレンズ部15の屈折率はできる限り近似していると好ましい。
第1のレンチキュラーレンズ部15の光が出射する面は、反射低減コーティング層17で被覆されている。この反射低減コーティング層17は、図の右方すなわち屈折全反射板1の外側から第1のレンチキュラーレンズ部15に入射する可視光線の反射率を低減する。反射低減コーティング層17は単独の層からなる単層コーティングでもよいし、二層からなる二層コーティングであってもよい。単層コーティングの場合には、反射低減コーティング層17は第1のレンチキュラーレンズ部15の材料の屈折率より低屈折率の材料により形成されると好ましい。二層コーティングの場合には、反射低減コーティング層17は第1のレンチキュラーレンズ部15上に被覆され第1のレンチキュラーレンズ部15の屈折率より高屈折率の材料から形成された第1層と、第1層上に被覆され第1のレンチキュラーレンズ部15の屈折率より低屈折率の材料から形成された第2層を有すると好ましい。
なお、この発明の別の実施の形態として、第1のレンチキュラーレンズ部15を設けずに、屈折全反射板1の光が出射する平面に直接反射低減コーティング層17を設けるようにしてもよい。ただし、後述するように二重像光の低減のためには、この実施の形態1のように、第1のレンチキュラーレンズ部15を設けるのが好ましい。
結像表示板3は、屈折全反射板1の出射面に平行に配置された平板状の第2の透明基板32と、第2のレンチキュラーレンズ部31を有する。第2の透明基板32の光が入射する面には、複数のシリンドリカルレンズのアレイからなる第2のレンチキュラーレンズ部31が配置されている。第2のレンチキュラーレンズ部31を構成する個々のシリンドリカルレンズは、円柱または楕円柱をその軸線に平行な平面で切断した形状を有しており、好ましくは互いに同形同大である。各シリンドリカルレンズは、その平面が第2の透明基板32に接触して固着した状態で、上下方向に延びている。これらのシリンドリカルレンズは水平方向に沿って周期的に並べられているので、第2のレンチキュラーレンズ部31の右方の光の出射面は、水平方向に周期性をもって畝っている。従って、第2のレンチキュラーレンズ部31から出射した光は、個々のシリンドリカルレンズにより水平方向に拡散される。すなわち第2のレンチキュラーレンズ部31は、表示画像光の配向特性を制御する。
第2の透明基板32および第2のレンチキュラーレンズ部31は、ガラスまたはアクリルなどの透明材料によって一体に形成してもよい。ただし、鋸歯構造の成形の困難性に鑑みて、平板状の第2の透明基板32の片面に、第2の透明基板32とは別の材料で鋸歯構造を形成すると好適である。このようにすれば大量生産が容易である。例えば、アクリルで平板状の第2の透明基板32を形成した場合には、UV硬化樹脂またはその他の樹脂で第2の透明基板32の片面に第2のレンチキュラーレンズ部31を形成することができる。第2の透明基板32と第2のレンチキュラーレンズ部31の屈折率はできる限り近似していると好ましい。
透明基板32の内部もしくは表面近傍には、公知の材料よりなる散乱粒子が分散されており、散乱粒子のために第2の透明基板32は拡散板として作用して投写画像を結像させる。
次にこの実施の形態における屈折全反射板1の形状をより具体的に説明する。屈折全反射板1の下部(鋸歯状の輪体の共通中心軸線Bに近い内側部分)は屈折領域1Lで構成され、中央部は屈折・全反射領域1Mで構成され、上部(共通中心軸線Bから遠い外側部分)は全反射領域1Uで構成されている。これら各領域1L,1M,1Uの間には連続して鋸歯構造が形成されているが、第1図では理解を容易にするため各領域1L,1M,1Uを部分的に省略して描画している。投写光学系4の屈折光学系4Rを出射した投写光束は凸面ミラー4Mで反射された後、平面ミラー2で反射され、屈折全反射板1の下部の屈折領域1Lに入射する投写光5L、屈折・全反射領域1Mに入射する投写光5M、全反射領域1Uに入射する投写光5Uとして透過型スクリーン100に入射する。
屈折全反射板1の内側部分の屈折領域1Lは、複数の屈折斜面11と、屈折斜面11に隣接する複数の無効ファセット面12を有する。屈折斜面11と無効ファセット面12は周期Pをもって交互に並んでいる。屈折斜面11と無効ファセット面12は屈折全反射板1に形成された鋸歯状の輪体を構成する。輪体の共通中心軸線Bに対して、屈折斜面11は傾斜しており入射側に収束する円錐台の斜面状の輪郭を有するが、無効ファセット面12は平行であり円柱状の輪郭を有する。投写光学系4より出射した投写光5Lは屈折斜面11で屈折され、法線n(透過型スクリーン100を構成する屈折全反射板1,結像表示板3に共通の法線)の方向に沿って屈折全反射板1の内部を進行させられる。従って、屈折斜面11は外部からの光を屈折して屈折全反射板1の内部に導入可能である。
屈折全反射板1の外側部分の全反射領域1Uは、複数の全反射斜面13と、全反射斜面13に隣接する複数の透過斜面14を有する。全反射斜面13と透過斜面14は、上記と同じ周期Pをもって交互に並んでいる。全反射斜面13および透過斜面14も屈折全反射板1に形成された鋸歯状の輪体を構成する。輪体の共通中心軸線Bに対して、全反射斜面13は傾斜しており入射側に収束する円錐台の斜面状の輪郭を有するが、透過斜面14は傾斜しており出射側に収束する円錐台の斜面状の輪郭を有する。投写光学系4より出射して透過斜面14に入射する投写光5Uは、透過斜面14で屈折された後に全反射斜面13で反射されて、法線n方向に沿って屈折全反射板1の内部を進行させられる。従って、透過斜面14は外部からの光を屈折して屈折全反射板1の内部に導入可能であるのに対して、全反射斜面13は屈折全反射板1の内部からの光を屈折全反射板1の内部に向けて反射することが可能である。
屈折・全反射領域1Mは、複数の屈折斜面11と、複数の無効ファセット面12と、複数の透過斜面14と、複数の全反射斜面13とを有する。一つの屈折斜面11と無効ファセット面12と透過斜面14と全反射斜面13は、一組の複合構造を構成する。各複合構造においては、全反射斜面13の直ぐ内側に隣接して透過斜面14が形成され、透過斜面14の直ぐ内側に隣接して屈折斜面11が形成され、屈折斜面11の直ぐ内側に隣接して無効ファセット面12が形成されている。無効ファセット面12の直ぐ内側には他の組の複合構造の全反射斜面13が形成されている。このようにして、屈折・全反射領域1Mでは、上記と同じ周期Pをもって複合構造が連続的に並んでいる。
投写光学系4より出射して屈折・全反射領域1Mの屈折斜面11に入射する投写光5Mは屈折斜面11で屈折されて、法線nの方向に沿って屈折全反射板1の内部を進行させられる。また、投写光学系4より出射して透過斜面14に入射する投写光5Mは、透過斜面14で屈折された後に全反射斜面13で反射されて、法線n方向に沿って屈折全反射板1の内部を進行させられる。屈折・全反射領域1Mにおける屈折斜面11および無効ファセット面12は、屈折領域1Lにおける屈折斜面11および無効ファセット面12と同様の形状および機能を有する。一方、屈折・全反射領域1Mにおける全反射斜面13および透過斜面14は、全反射領域1Uにおける全反射斜面13および透過斜面14と同様の形状および機能を有する。屈折・全反射領域1Mにおいては、下部または内側部分では、屈折斜面11および無効ファセット面12の割合が、全反射斜面13および透過斜面14の割合よりも大きく、上部または外側部分では、全反射斜面13および透過斜面14の割合が、屈折斜面11および無効ファセット面12の割合よりも大きい。すなわち、屈折・全反射領域1Mの下部または内側部分は屈折領域1Lに近似した形状を有するが、屈折・全反射領域1Mの上部または外側部分は全反射領域1Uに近似した形状を有する。
屈折全反射板1の体積中には、散乱を引き起こす粒子が分散されていないか、できる限り排除されている。従って、屈折全反射板1(第1の透明基板18を含む)の内部に導入された投写光5L,5M,5Uは法線nの方向に沿って屈折全反射板1の内部を進行する。
屈折全反射板1を出射した光は、第1のレンチキュラーレンズ部15がある場合には第1のレンチキュラーレンズ部15で上下方向に拡散される。さらに出射光は、第2のレンチキュラーレンズ部31で水平方向に拡散され、第2の透明基板32の散乱粒子のために拡散されて表示画像光8として観測者9に視認される。
次に、以上のようにして構成されたこの発明の実施の形態1に係る透過型スクリーンの効果を説明する。
比較例として、第3図から第5図に示す透過型スクリーン100を説明する。これらの図に示すように、この比較例の透過型スクリーン100では、屈折全反射板1には、第1図に示す反射低減コーティング層16、第1のレンチキュラーレンズ部15および反射低減コーティング層17が設けられていない。また、屈折全反射板1の体積中には弱い散乱特性を示す散乱粒子が分散されており、この散乱特性と透明基板32の散乱特性との組合せで表示画像光8の上下方向の視野角が主に決定されている。
第4図を参照し、比較例による下方向ゴースト光の発生メカニズムにつき説明する。投写光学系4から出射して平面ミラー2で反射した光束のうち、透過型スクリーン100の中央の屈折・全反射領域1Mに入射する投写光5Mの大部分は、前述したように、屈折斜面11で屈折されるか、もしくは透過斜面14による屈折と全反射斜面13による反射により、法線nに平行な正規の投写光5MPとして結像表示板3に入射し、適当な配光特性を有する投写画像光8になる。ただし、屈折全反射板1の体積中には散乱粒子が分散されているので、屈折全反射板1の出射側平面1Rで一部の光束が反射される。これらの反射光束は拡散反射光5MDとしてやや斜め上方に向けて進行し、屈折全反射板1の入射側の面を再度透過した後、平面ミラー2で反射され、屈折全反射板1の下部または内側部分の屈折領域1Lに入射し、屈折斜面11を透過し、無効ファセット面12で反射されて、正規の画像光8よりも下部の位置の下方向ゴースト光5MDSとなる。
また、第4図に示すように、屈折・全反射領域1Mに入射した投写光5Mのうち、透過斜面14で反射した光線5MRは屈折全反射板1に再入射して出射側平面1Rで反射され、屈折全反射板1より出射して平面ミラー2で反射し、屈折全反射板1の下部または内側部分の屈折領域1Lに入射し、屈折斜面11を透過し、無効ファセット面12で反射されて、正規の画像光8よりも下部の位置の下方向ゴースト光5MRSとなる。
下方向ゴースト光5MDS,5MRSは正規の画像光8よりも透過型スクリーン100で下方向に現れ、表示画像を鑑賞する際の妨害光となる。また、第2図に示したように、屈折全反射板1の入射面の鋸歯構造の共通中心軸線Bは屈折全反射板1の下辺近傍あるために、正規画像光の位置よりもスクリーンの下辺に近づくにつれて下方向ゴースト光の強度が増す傾向があることが実験により明らかとなった。
次に、第5図を参照して、比較例による上方向ゴースト光の発生メカニズムにつき説明する。投写光学系4から出射して平面ミラー2で反射した光束のうち、透過型スクリーン100の下部または内側部分の屈折領域1Lに入射する投写光5Lの大部分は、屈折斜面11で屈折され、法線nに平行な正規の投写光5LPとして結像表示板3に入射し、適当な配光特性を有する投写画像光8になる。
ただし、投写光束5Lのうち無効ファセット面12に入射した光束は屈折反射板1の出射平面1Rで反射された後、再度上方の鋸歯面に入射し、結像表示板3に向かう二重像光5LMDと、後方に出射して平面ミラー2で反射され結像表示板のさらに上部に入射する上方向ゴースト光5LMSに分離する。表示画像光8の上部に現れる二重像光5LMD、および二重像光よりもさらに上部に現れる上方向ゴースト光5LMSは、正規の表示画像を鑑賞する際の妨害光となる。
次に、この発明の実施の形態1に係る透過型スクリーンによって、ゴースト光および二重像光の強度が低減されるメカニズムについて説明する。
(1) 下方向ゴースト光の低減メカニズム.
比較例において、下方向ゴースト光は、第4図に示すように、i)散乱粒子を含む屈折全反射板1による屈折全反射板1の出射平面1Rからの反射光が法線nよりもやや上向きに拡散反射された光線5MD、ii)透過斜面14で反射した光線5MRの双方が起源となって発生する。これに対して、第1図の実施の形態1では、屈折全反射板1として散乱粒子を含まない素材を使用しており、また屈折全反射板1の出射面に可視光の反射率を低減する反射低減コーティング層17を設けたので、屈折全反射板1の出射面からの反射が低減できると同時に、反射光の拡散性を抑制できるので、上記i)の光線5MDの強度を著しく低下できる。
同時に、屈折全反射板1の出射面側に、上下方向に並んだ第1のレンチキュラーレンズ部15を設けたので、単純な同心円構造の比較例の屈折全反射板1に比較して、屈折全反射板1の光学素子の構造を同心円の共通中心軸線Bに関して非回転対称にすることができる。この結果、屈折全反射板1の面で反射される光束のうちスクリーン100の下端または内側部分の屈折領域1Lに入射して下方向ゴースト光となる光線の密度を低減(すなわち光束を拡散)できるので、スクリーン下端に近づくほど下方向ゴースト光の強度が高まるという問題も低減することができる。
また、実施の形態1では、屈折全反射板1の入射面上に可視光の反射率を低減するための反射低減コーティング層16を設けたので、上記ii)の問題である反射光線5MRの強度を著しく低下できる。この結果、第1図の透過型スクリーンの構成により下方向ゴースト光(第4図の光線5MDS,5MRS)の強度を小さく抑制することができる。
(2) 上方向ゴースト光の低減メカニズム.
比較例において、上方向ゴースト光は、第5図に示すように、無効ファセット面12に入射した光束が屈折全反射板1の出射平面1Rで反射された後、上記入射点よりは上方の鋸歯面より後方に出射して、平面ミラー2で反射され結像表示板3のさらに上部に入射する光線5LMSとなることにより発生する。これに対して、第1図の実施の形態1では、屈折全反射板1の出射面側に上下方向に並んだ第1のレンチキュラーレンズ部15を設け、無効ファセット面12に入射して屈折全反射板1の出射面側で反射する光束を散乱させている。また、平面ミラー2で反射して再度屈折全反射板1を透過する光束5LMSを再度第1のレンチキュラーレンズ部15により散乱させている。これらの二段階の散乱作用によって、上方向ゴースト光のスクリーンでの光束密度を低下させて目立たなくすることができる。
(3) 二重像光の低減メカニズム.
比較例において、二重像光は、第5図に示すように、無効ファセット面12に入射した光束が屈折反射板1の出射平面1Rで反射された後、再度上方の鋸歯面に入射し、結像表示板3に向かう光束5LMDとなることで生じる。これに対して、第1図の実施の形態1では、屈折全反射板1の出射面側に上下方向に並んだ第1のレンチキュラーレンズ部15を設け、無効ファセット面12に入射して屈折全反射板の出射面側で反射する望ましくない光束を散乱させている。また、屈折全反射板1の出射面側で反射された後、再度上方の鋸歯面に入射して屈折全反射板1を透過する望ましくない光束5LMDを再度第1のレンチキュラーレンズ部15により散乱させている。これらの二段階の散乱作用によって、スクリーンでの二重像光の光束密度を低下させて目立たなくすることができる。
第6図Bは屈折全反射板1の各試料の作成条件を示す。反射低減コーティング層16,17の各々は、単層の場合には、第1の透明基板18(アクリル)の屈折率1.53よりも低い屈折率NL(1.43)を有する。二層の場合には、反射低減コーティング層16,17の各々を構成する第1層は第1の透明基板18の屈折率1.53よりも高い屈折率NH(1.67)を有し、第2層は第1の透明基板18の屈折率1.53よりも低い屈折率NL(1.43)を有する。この実験に供した各試料は、平板状のアクリル製の第1の透明基板18板の入射側の表面上に、紫外線(UV)硬化樹脂で鋸歯構造体19(屈折斜面11、無効ファセット面12、全反射斜面13および透過斜面14を有する)を形成することによって得た。このUV硬化樹脂の屈折率はアクリル板の屈折率に近く1.55である。第1のレンチキュラーレンズ部15を構成する個々のシリンドリカルレンズは、楕円柱をその軸線に平行な平面で切断した形状を有する。
このようにして準備した試料#1〜#4について、白窓の輝度、下方向ゴースト光の輝度、上方向ゴースト光の輝度、および二重像光による妨害の程度を測定した。第6図Cは具体的な計測条件を示す。透過型スクリーン100は、対角線の距離が約60インチ(約1524mm)で縦横比が4:3の矩形であった。すなわち透過型スクリーン100の横方向の距離が約914mm、縦方向の距離が約1219mmであった。
投写光学系4を制御して、この透過型スクリーン100の中心に正方形(一辺の長さ24cm)の白窓を表示した。そして、正規の投写光による白窓の輝度と、下方向ゴースト光の輝度を計測した。この計測では、第6図Cに示すように、スクリーンの法線方向に輝度計を配置する測定(正面観測)と、スクリーンの法線方向より20°上方向に輝度計を配置する測定(覗き込み観測)を行った。第6図Aには白窓の輝度と下方向ゴースト光の輝度との比が記入されており、この比の値が大きいほどゴースト光の相対輝度が小さくて望ましい特性であることを示す。
上方向ゴースト光の測定では、投写光学系4を制御して、透過型スクリーン100の下端中央に正方形(一辺の長さ12cm)の白窓を表示した。そして、第6図Cに示す条件で、正規の投写光による白窓の輝度と、上方向ゴースト光の輝度を計測した。第6図Aには白窓の輝度と上方向ゴースト光の輝度との比が記入されており、この比の値が大きいほどゴースト光の相対輝度が小さくて望ましい特性であることを示す。
二重像光の測定では、投写光学系4を制御して、第6図Cに示すように、透過型スクリーン100にクロスハッチ像(第8図A等に示すような交差した複数の線の像)を表示して、観測者の視覚によって二重像光を評価した。第6図Aにおいて、記号×は許容できないほど正規の像が二重像光で妨害され、表示像が劣悪であることを示し、記号○は許容できること、すなわち表示像が良好であることを示している。
第6図Aから以下のことがわかる。
(1)試料#1と試料#2の比較より、屈折全反射板1の入射面および出射面の両面に単層の反射低減コーティング層16,17を施すことにより、下方向ゴースト光の輝度が大幅(1/3程度)に低下する。これは屈折全反射板1の入射側の鋸歯面での反射光強度の低下、出射面での反射光強度低下により前述した下方向ゴースト光の原因となる反射光の強度が低下したことによるものである。
(2)試料#2と試料#3の比較より、屈折全反射板1の両面の反射低減コーティング層16,17の各々を単層から二層にすることにより、下方向ゴースト光の輝度が大幅(1/2程度)に低下することがわかる。これは二層コーティングの方が単層コーティングに比べて反射率低減効果が高く、入射側の鋸歯面および出射面での反射光の強度が一層低下したことによるものである。
(3)試料#3と試料#4の比較より、屈折全反射板1の出射側平面をレンチキュラーレンズ構造にすることで、上方向ゴースト光輝度を相対的に25%程度低下でき、かつ二重像光による妨害を視感上問題ないレベルまで改善できることがわかる。また、第6図Aに示された結果とは別に、目視観測により、特にスクリーン下端付近の下方向ゴースト光の強度集中の問題が改善できることも確認した。
第7図Aおよび第7図Bは、上記の試料#1,#3についての下方向ゴースト光の比較写真に基づく図である。第7図Aは透過型スクリーン100の中央に表示した正方形(一辺の長さ24cm)の白窓を法線方向より撮影した写真に基づく図であり、第7図Bは斜め上方向から撮影した写真に基づく図である。第7図Aおよび第7図Bともに、左半分がコーティング無しの場合(#1)を示し、右半分が二層の両面反射低減コーティング層16,17を設けた場合(#3)を示す。コーティングを施すことにより、下方向ゴースト光の輝度が顕著に低下することがわかる。
また、第8図A、第8図Bおよび第8図Cは、それぞれ上記の試料#1,#3,#4のスクリーン下端近傍での二重像光の比較写真に基づいた図を示す。第8図A、第8図Bおよび第8図Cより、コーティングなしの場合(試料#1)、および二層の両面反射低減コーティング層16,17を設けた場合(試料#3)に見えていた二重像光が、屈折全反射板1の出射面に第1のレンチキュラーレンズ部15を設けることで、視認しにくいレベルにまで低減し、画質が改善していることがわかる。
なお、第6図Aには、屈折全反射板1の両面に単層または二層の反射低減コーティング層16,17を施した場合のみについての実験データを掲載したが、光の入射面側だけ、または出射面側だけに反射低減コーティングを施した場合にも、両面コーティングよりは効果は劣るものの、下方向ゴースト光の低減に効果があることが確認された。従って、下方向ゴースト光の低減目標または制約が緩い場合には、屈折全反射板1の入射面または出射面にのみコーティング層(単層または二層)を形成してもよい。
また、この実施の形態の投写光学系4では、その光学系の最終段に凸面ミラー4Mが配置されているが、必ずしもこの限りでなく、投写光束(符号5L,5M,5Uで示す)を斜め上方向または斜め下方に出射する他の適切な光学系も、この実施の形態に係る透過型スクリーン100と組み合わせて使用可能である。従って、屈折レンズのみを備えた投写光学系、凹凸の反射ミラーを組み合わせた投写光学系、もしくは屈折レンズおよび反射ミラーを組み合わせた複合投写光学系であっても、この発明の範囲内である。
以上のように、この実施の形態1によれば、散乱粒子が分散されていない透明材料から屈折全反射板1が形成されているので、屈折全反射板1の出射面で反射する光束について拡散反射光の発生を防止できるため下方向ゴースト光の強度を低減できる。
屈折全反射板1がほぼ平板状の第1の透明基板18と、第1の透明基板18上に設けられた鋸歯構造体(屈折全反射構造体)19とを備え、鋸歯構造体19に屈折斜面11と透過斜面14と全反射斜面13が形成されているようにすれば、第1の透明基板18および鋸歯構造体19のそれぞれを適切な材料で形成することができる。このことを利用すれば、屈折全反射板1の生産性を向上させたり、透明基板18単体より外部からの衝撃に対する強度を高めたりすることも可能になる。
また、屈折全反射板1の屈折斜面11は投写光を透過型スクリーン100のほぼ法線方向に屈折し、全反射斜面13は透過斜面14を透過する投写光を透過型スクリーン100のほぼ法線方向に反射する。従って、スクリーン100の法線方向を中心とする視野角特性を有する透過型スクリーンが実現できる。
さらに、屈折全反射板1の出射面上に第1のレンチキュラーレンズ部15が設けられ、第1のレンチキュラーレンズ部15では、水平方向に延びる複数のシリンドリカルレンズが上下方向に沿って並べられている。従って、屈折全反射板1の面で反射する光束に対して回転対称性を崩し、下方向ゴースト光が透過型スクリーン100の下端または内側部分の近傍に集中するのを抑制できる。また、第1のレンチキュラーレンズ部15により屈折全反射板1の出射面での望ましくない高速を拡散させることで、二重像光および上方向ゴースト光を目立ちにくくすることができる。
さらに、結像表示板3は、屈折全反射板1から出射した光を水平方向に拡散する第2のレンチキュラーレンズ部31と、第2のレンチキュラーレンズ部31から出射した光を受ける第2の透明基板32とを備えており、第2のレンチキュラーレンズ部31では、上下方向に延びる複数のシリンドリカルレンズが水平方向に沿って並べられており、第2の透明基板32には投写光を結像させる散乱粒子が分散されている。従って、投写画像の結像機能と適切な水平方向視野角特性を備えた透過型スクリーン100が実現できる。
屈折全反射板1の入射面に、可視光の反射を低減する反射低減コーティング層16を形成すれば、屈折全反射板1の入射面側に設けた屈折全反射構造、特に透過斜面14での反射が小さくなり、下方向ゴースト光の強度を低減できる。他方、屈折全反射板1の出射面に、可視光の反射を低減する反射低減コーティング層17を形成すれば、屈折全反射板1の出射面での反射が小さくなり、下方向ゴースト光の強度を低減できる。屈折全反射板1の入射面および出射面に反射低減コーティング層16,17の双方を設ければ、双方の効果により下方向ゴースト光の強度をさらに低減できる。
反射低減コーティング層16または17が、屈折全反射板1の材料の屈折率より低屈折率の材料により形成された単層コーティングであれば、下方向ゴースト光の強度を低下させることのできる透過型スクリーンを安価に製造できる。他方、反射低減コーティング層16または17が、屈折全反射板1上に被覆され屈折全反射板1の屈折率より高屈折率の材料から形成された第1層と、第1層上に被覆され屈折全反射板1の屈折率より低屈折率の材料から形成された第2層を有する二層コーティングであれば、下方向ゴースト光の強度をさらに低下させることができる。
さらに、この実施の形態に係る投写型表示装置によれば、投写光学系4は透過型スクリーン100および平面ミラー2の間でかつ下方に配置されているので、下方向ゴースト光、上方向ゴースト光および二重像光の影響を透過型スクリーン100との相乗効果で低減することができる。また、投写光学系4は透過型スクリーン100および平面ミラー2の間でかつ下方に配置されるので、薄型のリア投写型表示装置を構成できる。
実施の形態2.
第9図は、この発明の実施の形態2に係る透過型スクリーン100を示す断面図であり、具体的には第1図と同様に第2図に示された透過型スクリーン100の縦方向を通る中心線A−Aを含む縦断面を示す。第9図中、第1図と共通する構成要素を示すためには同一の符号を用いて、その詳細な説明を省略する。
この実施の形態では、屈折全反射板1の輪体の共通中心軸線Bの近傍の屈折領域1Lおよび屈折・全反射領域1Mでは、投写光を透過型スクリーン100の法線nの方向よりも外側に向けて進行させるように屈折斜面11、全反射斜面13および透過斜面14が形成されている。従って、透過型スクリーン100の下辺近傍では、投写光が法線nよりも幾分上向きに進行して、屈折全反射板1および結像表示板3を通過する。共通中心軸線Bから遠い全反射領域1Uでは、投写光を透過型スクリーン100のほぼ法線nの方向に向けて進行させるように全反射斜面13および透過斜面14が形成されている。
屈折領域1Lおよび屈折・全反射領域1Mでは、共通中心軸線Bから遠い(下辺から遠い)ほど、透過型スクリーン100の法線方向に対する投写光の進行方向のなす角度、「上向き出射角」が小さくなるように、屈折斜面11、全反射斜面13および透過斜面14が形成されている。例えば、第9図に示すように、共通中心軸線Bに近い屈折領域1Lへ入射する投写光5Lは、屈折斜面11で屈折されてスクリーン100の法線nに対して上向き出射角θ1をもって進行する(光線5LU)。共通中心軸線Bから遠い屈折・全反射領域1Mへ入射する投写光5Mは、屈折斜面11または全反射斜面13によりスクリーン100の法線nに対して上向き出射角θ2をもって進行する(光線5MU)。出射角θ2は出射角θ1よりも小さい。他の構造は実施の形態1と同様である。
第10図は、実施の形態2による好適な屈折全反射板1における輪体の共通中心軸線Bからの距離と上向き出射角θの関係を示す。この屈折全反射板1は、対角線の距離が約60インチ(約1524mm)で縦横比が4:3の矩形である。すなわち屈折全反射板1の横方向の距離が約914mm、縦方向の距離が約1219mmである。第10図に示すように、好適な屈折全反射板1では、画面下端(本例では半径距離150mmに相当)に近づくほど上向き出射角θを大きくし、屈折・全反射領域1Mの一地点(本例では半径距離450mm近傍)で上向き出射角θが0°になるように上向き出射角を緩やかに線状に変化させる。
この実施の形態によれば、屈折全反射板1の下部から発する光が大きな上向き出射角θを持つので、観測者9が感ずる透過型スクリーン100の下部からの画像光強度を増すことができ、結果として二重像光の強度が相対的に弱く感ぜられることになる。しかも、第10図を参照して説明した好適な屈折全反射板1のように、緩やかに上向き出射角θを変化させることにより、画面上での急激な輝度の変化を避けることができる。急激に上向き出射角を変化させると、急激な輝度の変化により画面下部に半月状の島領域が現れることがあるが、このような不具合は上向き出射角の変化の度合いを好適にすることで防止できる。
以上のように、この実施の形態2によれば、屈折全反射板1の共通中心軸線Bの近傍の領域では、投写光を透過型スクリーン100の法線方向よりも外側に向けて進行させるように斜面が形成されており、共通中心軸線Bから遠い領域では、投写光を透過型スクリーン100のほぼ法線方向に向けて進行させるように斜面が形成されているので、画面下端近傍に発生する二重像光の強度を正規の画像光の強度に対して相対的に低下させることができる。
また、共通中心軸線Bの近傍の領域では、共通中心軸線Bから遠いほど、透過型スクリーン100の法線方向に対する投写光の進行方向のなす角度が小さくなるように、上向き出射角θを変化させたので、表示画像の輝度変化が目立ちにくく、良好な輝度均一性をもった表示ができる透過型スクリーンが実現できる。
実施の形態3.
第11図は、この発明の実施の形態3に係る透過型スクリーンの屈折全反射板1を出射面側から見た斜視図である。結像表示板3の図示は省略する。第11図中、第1図と共通する構成要素を示すためには同一の符号を用いて、その詳細な説明を省略する。この実施の形態3では、実施の形態1の第1のレンチキュラーレンズ部15に代えて、多数のマイクロレンズ150のアレイが、屈折全反射板1の出射面に設けられている。
個々のマイクロレンズ150は、屈折全反射板1からの出射光を少なくとも上下方向および左右方向に拡散する機能を有する微小な凸レンズである。マイクロレンズ150の形状としては、球面の一部、楕円面の一部、双曲面の一部、直方体などが考えられる。これらのマイクロレンズ150は好ましくは互いに同形同大である。隣り合うマイクロレンズ150は、第11図に示すように明確に分離していてもよいし、境界がつながった連続構造となっていてもよい。
これらのマイクロレンズ150は、上下方向および水平方向に沿って周期的に並べられている。マイクロレンズ150のアレイの上下方向の周期をPy、水平方向の周期をPxとする。屈折全反射板1から出射した光は、個々のマイクロレンズ150により上下方向および水平方向に拡散される。
上述の第1のレンチキュラーレンズ部15と同様に、マイクロレンズ150も透明材料によって形成されている。成形の困難性に鑑みて、好ましくは、平板状の第1の透明基板18の片面に、第1の透明基板18とは別の材料でマイクロレンズ150を形成すると好適である。このようにすれば大量生産が容易である。例えば、アクリルで平板状の第1の透明基板18を形成した場合には、UV硬化樹脂またはその他の樹脂で第1の透明基板18の片面にマイクロレンズ150を形成することができる。第1の透明基板18とマイクロレンズ150の屈折率はできる限り近似していると好ましい。
また図示しないが、マイクロレンズ150のアレイを含む屈折全反射板1の出射面は、外側からの可視光線の反射率を低減する反射低減コーティング層(前述した第1図の反射低減コーティング層17に相当する)で被覆されている。反射低減コーティング層も単独の層からなる単層コーティングでもよいし、二層からなる二層コーティングであってもよい。単層コーティングの場合には、反射低減コーティング層はマイクロレンズ150および屈折全反射板1の材料の屈折率より低屈折率の材料により形成されると好ましい。二層コーティングの場合には、反射低減コーティング層はマイクロレンズ150および屈折全反射板1上に被覆されマイクロレンズ150および屈折全反射板1の屈折率より高屈折率の材料から形成された第1層と、第1層上に被覆されマイクロレンズ150および屈折全反射板1の屈折率より低屈折率の材料から形成された第2層を有すると好ましい。
屈折全反射板1の出射面にマイクロレンズ150のアレイが設けられていることにより、この実施の形態の透過型スクリーンは、下方向ゴースト、上方向ゴースト光の低減、および二重像光の低減が可能となる。次に、この発明の実施の形態3に係る透過型スクリーンによって、ゴースト光および二重像光の強度が低減されるメカニズムについて、比較例を示す第4図および第5図を参照しながら説明する。
(1) 下方向ゴースト光の低減メカニズム.
この実施の形態では、屈折全反射板1の出射面側に、マイクロレンズ150のアレイを設けたので、単純な同心円構造の比較例の屈折全反射板1に比較して、屈折全反射板1の光学素子の構造を同心円の共通中心軸線Bに関して非回転対称にすることができる。この結果、屈折全反射板1の面で反射される光束のうちスクリーン100の下端または内側部分の屈折領域1Lに入射して下方向ゴースト光となる光線の密度を低減(すなわち光束を拡散)できるので、スクリーン下端に近づくほど下方向ゴースト光の強度が高まるという比較例の問題を低減することができる。
また、屈折全反射板1として散乱粒子を含まない素材を使用しており、屈折全反射板1の出射面に可視光の反射率を低減する反射低減コーティング層を設けたので、屈折全反射板1の出射面からの反射が低減できると同時に、反射光の拡散性を抑制できるので、下方向ゴースト光の原因となる拡散性の反射光(第4図の5MD)の強度が低減される。また、屈折全反射板1の入射面上に可視光の反射率を低減するための反射低減コーティング層16を設けたので、入射面での反射光線5MRの強度を著しく低下できる。この結果、下方向ゴースト光(第4図の光線5MDS,5MRS)の強度を小さく抑制することができる。
(2) 上方向ゴースト光の低減メカニズム.
また、この実施の形態では、屈折全反射板1の出射面側にマイクロレンズ150のアレイを設け、無効ファセット面12に入射して屈折全反射板1の出射面側で反射する光束を散乱させている。また、平面ミラー2で反射して再度屈折全反射板1を透過する光束5LMS(第5図参照)を再度マイクロレンズ150のアレイにより散乱させている。これらの二段階の散乱作用によって、上方向ゴースト光のスクリーンでの光束密度を低下させて目立たなくすることができる。
(3) 二重像光の低減メカニズム.
さらに、この実施の形態では、屈折全反射板1の出射面側にマイクロレンズ150のアレイを設け、無効ファセット面12に入射して屈折全反射板の出射面側で反射する望ましくない光束を散乱させている。また、屈折全反射板1の出射面側で反射された後、再度上方の鋸歯面に入射して屈折全反射板1を透過する望ましくない光束5LMD(第5図参照)を再度第1のレンチキュラーレンズ部15により散乱させている。これらの二段階の散乱作用によって、スクリーンでの二重像光の光束密度を低下させて目立たなくすることができる。
以上のように、この実施の形態3によれば、実施の形態1と同一および類似の効果を奏することができる。この実施の形態では、第1のレンチキュラーレンズ部15に代えて設けられたマイクロレンズ150のアレイが、屈折全反射板1の面で反射する光束に対して回転対称性を崩し、下方向ゴースト光が透過型スクリーン100の下端または内側部分の近傍に集中するのを抑制できる。また、マイクロレンズ150により屈折全反射板1の出射面での望ましくない高速を拡散させることで、二重像光および上方向ゴースト光を目立ちにくくすることができる。
なお、この実施の形態3において、実施の形態2のように光束の進行方向を異ならせるように屈折全反射板1の斜面を形成してもよい。
実施の形態4.
第12図は、この発明の実施の形態4に係る透過型スクリーン100を備えた投写型表示装置を示す概略図である。第12図には、第2図に示された透過型スクリーン100の縦方向を通る中心線A−Aを含む縦断面が示されている。第12図中、第1図と共通する構成要素を示すためには同一の符号を用いて、その詳細な説明を省略する。
実施の形態4では、屈折全反射板1のたわみによる画像の変位を低減するため、ガラス製の平板状の第1の透明基板18を屈折全反射板1の中核部材として用いる。そして、ガラス製の第1の透明基板18の両面に、別の素材から製造された部品を接着剤で貼付することによって、既述した他の実施の形態と同様の形状の屈折全反射板1を製造する。
第12図中の拡大図により明らかなように、この実施の形態4の屈折全反射板1は、第1の透明基板18と、屈折全反射シート(透明全反射構造体)1FLSと、レンチキュラーレンズシート1LCSを有する。屈折全反射シート1FLSは、ペット材シート1PET1と、ペット材シート1PET1の片面に形成された屈折全反射膜1FLと、屈折全反射膜1FLの表面に設けられた反射を低減する反射低減コーティング層16を有する。
ペット材シート1PET1はポリエチレン・テレフタレートによって製造された平板状の透明薄膜であり、屈折全反射膜1FLを形成するためのベース(支持層)として使用される。屈折全反射膜1FLは透明なUV硬化樹脂から形成され、ここには前述した他の実施の形態と同様の鋸歯状の輪体、すなわち屈折斜面11、無効ファセット面12、全反射斜面13および透過斜面14が形成されている。ペット材シート1PET1の上にUV硬化樹脂を載せて成形し、紫外線を照射して樹脂を硬化させることにより、屈折全反射膜1FLは形成される。
第1の透明基板18とペット材シート1PET1および屈折全反射膜1FLの屈折率はできる限り近似していると好ましい。また、反射低減コーティング層16は単独の層からなる単層コーティングでもよいし、二層からなる二層コーティングであってもよい。単層コーティングの場合には、反射低減コーティング層16は屈折全反射膜1FLの材料の屈折率より低屈折率の材料により形成されると好ましい。二層コーティングの場合には、反射低減コーティング層16は屈折全反射膜1FL上に被覆され屈折全反射膜1FLの屈折率より高屈折率の材料から形成された第1層と、第1層上に被覆され屈折全反射膜1FLの屈折率より低屈折率の材料から形成された第2層を有すると好ましい。
同様に、レンチキュラーレンズシート1LCSは、ペット材シート1PET2と、ペット材シート1PET2の片面に形成されたレンチキュラーレンズ膜1LCと、レンチキュラーレンズ膜1LCの表面に設けられた反射を低減する反射低減コーティング層17を有する。
ペット材シート1PET2はポリエチレン・テレフタレートによって製造された平板状の透明薄膜であり、レンチキュラーレンズ膜1LCを形成するためのベース(支持層)として使用される。レンチキュラーレンズ膜1LCは透明なUV硬化樹脂から形成され、ここには前述した他の実施の形態の第1のレンチキュラーレンズ部15(第1図および第9図)またほマイクロレンズ150のアレイ(第11図)と同様の輪郭が形成されている。ペット材シート1PET2の上にUV硬化樹脂を載せて成形し、紫外線を照射して樹脂を硬化させることにより、レンチキュラーレンズ膜1LCは形成される。
第1の透明基板18とペット材シート1PET2およびレンチキュラーレンズ膜1LCの屈折率はできる限り近似していると好ましい。また、反射低減コーティング層17は単独の層からなる単層コーティングでもよいし、二層からなる二層コーティングであってもよい。
屈折全反射シート1FLSは透明接着剤からなる粘着層1GLU1により第1の透明基板18の一面に固着され、レンチキュラーレンズシート1LCSは透明接着剤からなる粘着層1GLU2により第1の透明基板18の一面に固着されている。
次に、第13図を参照しながら実施の形態4による一つの効果を説明する。この種の透過型スクリーンにおいては、屈折全反射板1の僅かなたわみによっても透過型スクリーン100に表示される画像が大きくずれるおそれがある。例えば、透過型スクリーン100はその周辺部分が図示しない装置筐体によって包囲された状態で保持されているため、温度変化などの理由により屈折全反射板1に伸びが生じた場合には、第13図の仮想線で示すように位置1dまでたわんだ状態になる。特に、拘束されていない中心部の変位が大きい。このようなたわみが生じた場合には、例えば第13図に示す表示画像光8が位置8dまでずれるように透過型スクリーン100上の表示位置がずれることになる。透過型スクリーン100上の表示位置ずれは、たわみの大きさに依存するため、たわみの大きい部分では表示位置ずれが大きく、たわみの小さい部分では表示位置ずれが小さい。
この実施の形態4では、成形するのが比較的難しい屈折全反射シート1FLSやレンチキュラーレンズシート1LCSに適した材料とは独立に、成形が容易な平板状の第1の透明基板18の材料を選択することが可能である。そして、温度による伸縮の少ない材料であるガラスで製造された第1の透明基板18を屈折全反射板1の中核部材として用いることによって、屈折全反射板1のたわみ、ひいては画像の表示位置ずれを低減することができる。例えば、アクリルの線膨張率は約100(1/K:Kは絶対温度である)であるのに対して、ガラスの線膨張率は約9(1/K)でありアクリルに比べて線膨張率が約1/10である。また、ガラスは外部からの圧力に対してもアクリルに比べ格段に強く、かつ、容易に高い平面度の板材が製造できることから、たわみに起因する画像の位置ずれを抑えるために適した材料といえる。
また、この発明の実施の形態1〜4は、第14図に示すような配置の投写型表示装置にも応用できる。この第14図に示すような投写型表示装置では、平面ミラー2が透過型スクリーン100に対面しているが、上方に向かうほどで透過型スクリーン100に接近する形式で傾斜している。投写光学系4は、平面視して平面ミラー2と透過型スクリーン100の間の位置で、かつ下方に配置されているが、ほぼ真上に向けて投写光束を発するようになっている。
第14図に示す配置の投写型表示装置でも、屈折全反射板1に伸びが生じた場合には、第14図の仮想線で示すように位置1dまでたわんだ状態になり、例えば第14図に示す表示画像光8が位置8dまでずれるように透過型スクリーン100上の表示位置がずれることになる。第14図の配置では、第13図の配置に比べて、同じたわみに対する表示位置のずれは少ないものの、たわみの量いかんでは表示位置のずれが目立つ場合もある。これに対して、この実施の形態4のように屈折全反射板1を形成すれば、上述と同じ理由によって、温度による伸縮の少ない材料であるガラスで製造された第1の透明基板18を中核部材として用いることによって、第1の透明基板18のたわみ、ひいては画像の表示位置ずれを低減することができる。
以上のように、この実施の形態4によれば、前述の他の実施の形態による効果に加えて、成形するのが比較的難しい屈折全反射シート1FLSやレンチキュラーレンズシート1LCSに適した材料とは独立に、成形が容易な平板状の第1の透明基板18の材料を選択することが可能である。そして、温度による伸縮の少ない材料であるガラスで製造された第1の透明基板18を屈折全反射板1の中核部材として用いるのであれほ、屈折全反射板1のたわみ、ひいては画像の表示位置ずれを低減することができる。
また第1の透明基板18をガラスにて形成することにより、透明基板18の入手または製造が容易かつ安価であり、平面性に優れた第1の透明基板18を形成できる。
また、ガラスの第1の透明基板18は単体では割れやすい性質であるが、第1の透明基板18の表面と裏面を屈折全反射シート1FLSおよびレンチキュラーレンズシート1LCSにて挟む構成にすることで、外部からの衝撃に対して割れにくくなる。従って、製造時および組み立て時における歩留まりが大幅に改善できる。
但し、この実施の形態4においても、第1の透明基板18をガラス以外の材料で製造することが可能である。例えば、温度変化が少ない条件にて投写型表示装置を使用する際には、線膨張率がガラスよりも大きいアクリル等の合成樹脂で第1の透明基板18を形成することが可能である。透明基板18をアクリルにて形成するのであれば、透明基板18の入手または製造が容易かつ安価であり、第1の透明基板18を軽量にすることができる。
以上の実施の形態1〜4においては、屈折全反射板1は屈折領域1L、屈折・全反射領域1M、および全反射領域1Uを有するが、本発明に係る屈折全反射板は屈折・全反射領域1Mと全反射領域1Uのみを有していてもよいし、屈折領域1Lと屈折・全反射領域1Mのみを有していてもよい。具体的な屈折全反射板の構成は、投写光学系4からの投写光束の角度、屈折全反射板からの所望の出射角度、所望の効率などの様々なパラメータに基づいて、例えば計算機シミュレーションによって決定される。
以上、この発明をその好適な実施の形態を参照しながら詳細に図示して説明したが、請求の範囲に記載されたこの発明の趣旨および区域内で、形式および細部に関する様々な変更が可能であることは当業者であれば理解できることだろう。かかる変更、代替、修正もこの発明の範囲に含まれるものである。
Claims (15)
- 投写光が入射する鋸歯状の入射面と、投写光が出射する出射面とを有するフレネルレンズ状の屈折全反射板と、
前記屈折全反射板から出射した光を結像して投写画像を得る結像表示板とを備え、
前記屈折全反射板の入射面には、投写光を屈折して前記出射面に向けて進行させる複数の屈折斜面と、投写光を透過する複数の透過斜面と、前記透過斜面を透過した光を反射して前記出射面に向けて進行させる全反射斜面とが、同心円上に形成されており、
前記屈折全反射板は散乱粒子が分散されていない透明材料から形成されている透過型スクリーン。 - 屈折全反射板は、ほぼ平板状の第1の透明基板と、前記第1の透明基板上に設けられた屈折全反射構造体とを備え、前記屈折全反射構造体に屈折斜面と透過斜面と全反射斜面が形成されていることを特徴とする請求の範囲第1項記載の透過型スクリーン。
- 屈折斜面は投写光を透過型スクリーンのほぼ法線方向に屈折し、全反射斜面は透過斜面を透過する投写光を透過型スクリーンのほぼ法線方向に反射することを特徴とする請求の範囲第1項記載の透過型スクリーン。
- 屈折全反射板の出射面上に第1のレンチキュラーレンズ部が設けられ、第1のレンチキュラーレンズ部では、水平方向に延びる複数のシリンドリカルレンズが上下方向に沿って並べられていることを特徴とする請求の範囲第1項記載の透過型スクリーン。
- 第1のレンチキュラーレンズ部は、屈折全反射板とは別個の材料から形成され、屈折全反射板の平坦な出射面上に設けられていることを特徴とする請求の範囲第4項記載の透過型スクリーン。
- 屈折全反射板の出射面に、多方向に光を拡散するマイクロレンズのアレイが設けられていることを特徴とする請求の範囲第1項記載の透過型スクリーン。
- 結像表示板は、屈折全反射板から出射した光を水平方向に拡散する第2のレンチキュラーレンズ部と、第2のレンチキュラーレンズ部から出射した光を受ける第2の透明基板とを備えており、第2のレンチキュラーレンズ部では、上下方向に延びる複数のシリンドリカルレンズが水平方向に沿って並べられており、第2の透明基板には投写光を結像させる散乱粒子が分散されていることを特徴とする請求の範囲第1項記載の透過型スクリーン。
- 屈折全反射板の入射面に、可視光の反射を低減する反射低減コーティング層を形成したことを特徴とする請求の範囲第1項記載の透過型スクリーン。
- 屈折全反射板の出射面に、可視光の反射を低減する反射低減コーティング層を形成したことを特徴とする請求の範囲第1項記載の透過型スクリーン。
- 屈折全反射板の入射面および出射面の双方に、可視光の反射を低減する反射低減コーティング層を形成したことを特徴とする請求の範囲第1項記載の透過型スクリーン。
- 反射低減コーティング層は、屈折全反射板の材料の屈折率より低屈折率の材料により形成された単層コーティングであることを特徴とする請求の範囲第8項記載の透過型スクリーン。
- 反射低減コーティング層は、屈折全反射板上に被覆され前記屈折全反射板の屈折率より高屈折率の材料から形成された第1層と、前記第1層上に被覆され前記屈折全反射板の屈折率より低屈折率の材料から形成された第2層を有する二層コーティングであることを特徴とする請求の範囲第8項記載の透過型スクリーン。
- 屈折全反射板の屈折斜面と透過斜面と全反射斜面の共通中心軸線の近傍の第1の領域では、投写光を透過型スクリーンの法線方向よりも外側に向けて進行させるように斜面が形成されており、前記第1の領域よりも前記共通中心軸線から遠い第2の領域では、投写光を透過型スクリーンのほぼ法線方向に向けて進行させるように斜面が形成されていることを特徴とする請求の範囲第1項記載の透過型スクリーン。
- 第1の領域では、共通中心軸線から遠いほど、透過型スクリーンの法線方向に対する投写光の進行方向のなす角度が小さくなるように、前記角度を変化させたことを特徴とする請求の範囲第13項に記載の透過型スクリーン。
- 進行するにつれて拡大する投写光束を発する投写光学系と、
請求の範囲第1項記載の透過型スクリーンと、
前記投写光学系からの投写光束を前記透過型スクリーンに向けて反射する平面ミラーとを備え、
前記投写光学系は前記透過型スクリーンおよび前記平面ミラーの間でかつ下方に配置されていることを特徴とする投写型表示装置。
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