JP5040180B2 - 投射型画像表示装置 - Google Patents

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Description

本発明は、投写型画像表示装置に関する。
斜め投写、すなわちスクリーン主平面の法線に対し、所定の角度を以って(例えばスクリーン下方から)画像を投写する投写型画像表示装置においては、投射光学系の出射光学部品には、非球面乃至自由曲面のミラーが用いられる。一般に、これらのミラーは量産性を考慮して樹脂で成形し、アルミ若しくは銀を蒸着して製造されるが、帯電しやすいため空気中の塵や埃で汚染されやすい。ミラー表面に付着した塵や埃を拭き取ると、塵や埃の中にはミラー表面のコーティング材より固いものが含まれているミラー表面にヘヤーライン状の傷が生じてしまう。これらの傷は、画像のコントラストの低下に繋がるだけでなく、傷から水分が入りミラーの蒸着膜を錆びさせるといった不都合があった。
かかる問題に対処するため、投写光学系を窓の開いた筐体に収納し、投写光学系とスクリーンとの間にガラス板等からなる平板状の透明板を配置することにより塵や埃によりミラー表面の汚染を防止する技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2002−082387号公報
しかし、かかる投写光学系ではコンパクト性を重視し、出射光学部品に非球面若しくは自由曲面のミラーを使用することにより投射距離を大幅に短縮している。そのため、画角が極めて広いことから、上記技術によっては、画面の両端部の映像光が透明板へ入射する角度が大きくなり、透明板での反射損失により画面両端部が暗くなるという問題があった。
本発明の目的は、画質の低下を抑制しつつ、光学部品を空気中の塵や埃から保護可能な技術を提供することにある。
上記課題を解決するため、出射光学部品を覆う透明部材を備える。
本発明によれば、画質の低下を抑制しつつ、光学部品を空気中の塵や埃から保護可能となる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しつつ説明する。なお、本発明は、図示例に限定されるものではない。
図1は、本実施の形態に係る投射型画像表示装置1の概略側断面図であり、図2は、投射型画像表示装置の光学系の要部の構成を示す側面図である。
なお、図1及び図2は、光学系の要部の構成をXYZ直交座標系におけるYZ断面で示したものである。ここで、XYZ直交座標系の原点は、後述する画像発生源8を構成する画像表示素子10の表示画面の中央とし、Z軸は後述するスクリーン20の法線と平行であるものとする。Y軸はスクリーン20の画面の短辺方向、即ち、スクリーン20の垂直方向と平行であるものとし、X軸は、スクリーン20の画面の長辺方向、即ち、スクリーン20の水平方向と平行であるものとする。
図1に示すように、投射型画像表示装置1には、キャスター2を備えたスタンド4に取り付けられた底板6には、画像を表示するための画像発生源8が備えられている。画像発生源8には、例えば、反射型や透過型の液晶パネル、または微小なミラーを複数備えた画像表示素子10等の光変調素子、さらには、光変調素子を照射するためのランプが含まれている。また、画像表示素子10は、いわゆる3板式のように複数の画を合成する方式でもよく、その場合には合成用プリズム等の合成光学系が備えられることとなる。なお、画像発生源は投写型ブラウン管を含むものであってもよい。
画像表示素子10の光出射方向には、第1光学系を構成する投写レンズ12が配置されている。投写レンズ12には、回転対称な面形状を有する複数の屈折レンズが含まれている前群12と、少なくとも一方の面が回転非対称の自由曲面の形状を有するレンズ(以下、「自由曲面レンズ」という)が含まれている複数のレンズからなる後群16が備えられている。前群12は画像表示素子10から出射された光の進行方向側に配置されており、後群16は前群12から出射された光の進行方向側に配置されている。
後群16から出射された光の進行方向側には、第2光学系を構成する回転非対称の自由曲面形状の反射面を有する少なくとも1枚の反射鏡(以下、「自由曲面ミラー」という)が配置されている。そして、自由曲面ミラー18により反射された光の進行方向には、スクリーン20が配置されている。なお、本実施の形態においては、第2光学系として非球面ミラーを用いることとしてもよい。
また、本実施の形態においては、投写レンズ12を構成するレンズが直線的に配列されているが、図3に示すように、自由曲面ミラー18と前記投写レンズ12の後群16との間に反射ミラー15を配置して投写レンズ12の光軸をX軸方向に折り曲げることとしてもよい。これによって、投射型画像表示装置の全長が長くなることを防止することができる。また、投射型画像表示装置の全長が長くなることを防止するために、投写レンズ12の前群12と後群16の間、または前群12の途中に反射ミラー15を配置することとしてもよい。
本実施の形態においては、図2に示すように、投写レンズ12の下端部P1から出射した光線L1は、自由曲面ミラー18の下端部P3で反射されてスクリーン20の下端部P6に導かれるようになっている。また、投写レンズ12の上端部P2から出射した光線L2は、自由曲面ミラー18の上端部P5で反射されてスクリーン20の上端部P8に導かれるようになっている。
図2に示すように、画像表示素子10は、その表示画面の中央が投写レンズ12の光軸上に位置するように配置されている。従って、画像表示素子10の表示画面の中央を透過して投写レンズ12の入射瞳の中央を通ってスクリーン20上の画面中央に向かう光線(以下、「画面中央光線」という)L3は、ほぼ投写レンズの光軸に沿って進む。画面中央光線L3は、自由曲面ミラー18の反射面上の点P4で反射されて、スクリーン20上の画面中央の点P7にスクリーンの法線L4に対して所定の角度を以って(すなわち斜めに)入射される(画面中央光線L3と法線L4の為す角度(以下、「斜め入射角度」という)をθsとする)。
このように、投写レンズ12から出射した光線をスクリーン20に対して斜め入射させると、投写した長方形の形状が台形になる、いわゆる台形歪の他に、光軸に対して回転対称でない種々の収差が生じる。本実施形態では、これらを投写レンズ12の後群16と第2光学系(自由曲面ミラー18)の反射面とで補正している。
図2に示すように、点P5から点P8に到る光線22の光路長は、点P3から点P6に到る光線23の光路長よりも長くなっている。これは、投写レンズ12から見て、スクリーン上の像点P8が像点P6よりも遠くにあることを意味している。
そこで、スクリーン上の像点P8に対応する物点(表示画面上の点)がより投写レンズ12に近い点に、また、像点P6に対応する物点がより投写レンズ12から遠い点に位置させることで、像画面の傾きの補正を行う。具体的には、画像表示素子1の表示画面の中央における法線ベクトルをYZ平面内において、自由曲面ミラー18の位置する方向に傾けるものである。
光軸に対して傾いた像平面を得るのに物平面を傾ける方法は周知であるが、実用的な大きさの画角では、物平面の傾きによる像面は光軸に対して非対称な変形を生じ、回転対称な投写レンズでは補正が困難である。
この点、本実施の形態では、投射光学系において、回転非対称の自由曲面レンズ22及び自由曲面ミラー18を用いていることから、非対称な像面の変形に対応できる。このため、物平面を傾けることで低次の像面の歪を大きく低減でき、自由曲面レンズ又は自由曲面ミラーによる収差補正を補助する上で効果的である。
以下において、さらに台形歪や収差の補正について詳述する。第1光学系である投写レンズ12は、その前群12が前記画像表示素子10の表示画面をスクリーン20に投写するための主レンズであり、回転対称な光学系における基本的な収差を補正する。投写レンズ12の後群16は、回転非対称の自由曲面レンズ22を含んでいる。ここで本実施形態においては、自由曲面ミラー18に最も近い自由曲面レンズ22は、その光出射方向に対して凹を向くように湾曲して形成されている。そして第2光学系は、回転非対称の自由曲面形状を有する自由曲面ミラー18を有している。
自由曲面ミラー18は、その一部が光の反射方向に対して凸を向くように湾曲された、回転非対称の凸面ミラーである。具体的には、自由曲面ミラー18は、スクリーン20の下方に向かう光を反射する部分の曲率を、スクリーン20の上方に向かう光を反射する部分の曲率よりも大きくなるように形成されている。また、自由曲面ミラー18のスクリーン20の下方に向かう光を反射する部分が光の反射方向に凸の形状を為し、スクリーン20の上方に向かう光を反射する部分が光の反射方向に凹の形状に形成してもよい。
これらの第1光学系の自由曲面レンズと第2光学系の自由曲面ミラー18の作用により、主として、斜め入射によって生じる収差の補正が行われる。すなわち、本実施形態では、第2光学系が主として台形歪を補正し、第1光学系である投写レンズ12の後群16が、主として像面の歪みなどの非対称な収差の補正を行うようになっている。
また、このように投射光学系に自由曲面レンズ22や自由曲面ミラー18を用いることで、屈折面を有する投写レンズ12において、レンズの偏心やレンズ径の増大を招くことなく、またレンズ枚数を増加させることなく、斜め入射による台形歪の補正を実現できる。
このように、本実施形態は、第1光学系が回転非対称の自由曲面レンズを少なくとも一つ含み、第2光学系が回転非対称の自由曲面ミラーを少なくとも一つ含むことによって、斜め投写によって生じる台形歪と収差の両方を補正可能としている。
以上の説明は、図2に示す実施形態に基づいて行った。しかしながら、ミラーによる光路の折り曲げの方向が、図2とは逆に画面長辺を含む平面内にある場合でも、上記説明した本実施形態と同様な考えを適用できる。
次に、本実施の形態に係る光学系について、具体的な数値を例示しつつ説明する。図3から図6と表1から表4を用いて本発明の数値実施例の1つについて説明する。
図3と図4は、数値例に基づく本発明に係る光学系の光線図を示している。前述したXYZ直交座標系において、図3はXZ断面図、4はYZ断面、での構造を示している。図3では、投写レンズ12の前群12の途中に折り曲げミラー15を設置して光路をX軸方向に一度折り曲げている例を示している。図4では、この折り曲げミラー15を省略しており、光学系をZ軸方向に展開して示している。折り曲げミラーは、設置の位置や角度に若干の任意性があり、また各光学要素の機能に影響を及ぼさない。従って、以下の説明では、折り曲げミラー15を省略して説明することにする。
本例において、図4の下側に表示した画像表示素子10から射出した光は、複数のレンズを含む投写レンズのうち、まず回転対称形状の面のみを有するレンズのみで構成される前群12を通過する。そして、回転非対称の自由曲面レンズを含む後群16を通り、第2光学系である自由曲面ミラー18の反射面で反射された後、スクリーン20に入射される。
ここで、投写レンズ12の前群14は、全て回転対称な形状の屈折面を持つ複数のレンズで構成されており、各屈折面のうち2つは回転対称な非球面であり、他は球面である。ここに用いられた回転対称な非球面は、各面ごとのローカルな円筒座標系を用いて、次の式で表される。
Figure 0005040180
ここで、rは光軸からの距離であり、Zはサグ量を表している。また、cは頂点での曲率、kは円錐定数、AからJはrのべき乗の項の係数である。
前記投写レンズ12の後群16にある自由曲面レンズは、各面の面頂点を原点とするローカルな直交座標系(x、y、z)を用い、X、Yの多項式を含む次の式で表わされる。
Figure 0005040180
ここで、ZはX、Y軸に垂直な方向で自由曲面の形状のサグ量を表わしており、cは頂点での曲率、rはX、Y軸の平面内での原点からの距離、kは円錐定数、C(m、n)は多項式の係数である。
表1においてRdは各面の曲率半径であり、図の中で面の左側に曲率の中心がある場合は正の値で、逆の場合は負の値で表わしている。また表1においてTHは面間距離であり、そのレンズ面の頂点から次のレンズ面の頂点までの距離を示す。あるレンズ面に対して、次のレンズ面が左側に位置するときには面間距離は正の値、右側に位置する場合は負の値で表している。表1においてS5、S6、S16、S17は回転対称な非球面であり、表1では面の番号の横に*を付けて示している。これら4つ面の非球面の係数を表2に示している。表1において、Mは投写レンズの前群12内に設けられた折り曲げ用のミラーの位置を示している。実際は、このミラーの位置で光軸が折り曲げられるが、図6では簡単のためミラーの位置を示すのみで、光軸は折り曲げずに書いてある。また、S23はスクリーン20であり、大きく、位置も離れているので図6には示していない。
表1においてS18からS21は自由曲面レンズの各屈折面であり、S22は自由曲面ミラー18の反射面であって、面の番号の横に#を付けて示している。これら5つの自由曲面の形状を表す係数の値を表3に示す。
表3においては、係数の名称と値を左右に並べて枠の組で表示しており、右側が係数の値であり、左側が名称で括弧内のカンマで区切った2組の数値は式2に示したmとnの値を示している。
本実施例における、各面のローカル座標系の傾又は偏心の様子を表4に示す。表4において、面番号の右側に傾き角度、偏心の値を示しており、ADEは図の断面と平行な面内での傾きの大きさである。傾の方向は図の断面内で反時計回りに回転する方向を正としている。また、YDEは偏心の大きさであり、偏心は図の断面内でかつ光軸に垂直な方向で設定され、図の断面において下側への偏心を正とする。
Figure 0005040180
Figure 0005040180
Figure 0005040180
Figure 0005040180
上記表1〜4の数値は、物面上12.16×6.84の範囲の映像を像面上1841.9×1036.1の大きさに投写する場合の一例である。そのときの図形歪を図5に示す。図5の縦方向は図4の上下方向であり、Y軸の方向である。図5の横方向はスクリーン20上でY軸と直交する方向であり、図の長方形の中央が画面の中央である。図は画面の縦方向を4分割、横方向を8分割した直線の曲がりの状態を表示して図形歪の様子を示している。
本数値実施例のスポットダイアグラムを図7に示す。図7では、映像表示素子11の表示画面上、X,Y座標の値で、(6.08,3.42)、(0,3.42)、(3.65,2.05)、(6.08,0)、(0,0)、(3.65、−2.05)、(6.08、−3.42)、(0、−3.42)の8点から射出した光束のスポットダイアグラムを上から順に示す。単位はmmである。各スポットダイアグラムの横方向はスクリーン上でのX方向、縦方向はスクリーン上でのY方向である。このように、両者ともに、良好な性能を維持している。
図6に示す、S0からS20までは、図示しないシャーシ乃至鏡筒等の容器に収められているため、塵や埃に対し十分対策することができるようになっている。
これに対して、投写レンズ12を構成するレンズのうち、最も自由曲面ミラー18側に配置された自由曲面レンズ22及び自由曲面ミラー18は、光透過性を有する透明カバー24で覆われている。透明カバー24は、湾曲形成された部材であり、自由曲面レンズ22の自由曲面ミラー18側のレンズ面S21及び自由曲面ミラー18の反射面S22のZ軸と交わる点を略中心とした円弧を持つように形成されている。
透明カバー24の湾曲形成された両端のうちの一端は、自由曲面レンズ22に設けられたレンズ鍔26に取り付けられ、また、湾曲形成され両端のうちの他端を自由曲面ミラー18のミラー鍔28に取り付けられている。また、湾曲形成されていない端部は、底板6に密着して取り付けられている。よって、自由曲面レンズ22の自由曲面ミラー18に対向したレンズ面S21及び自由曲面ミラー18の反射面S22は、投射型画像表示装置1内に形成された密閉空間に収納され外気から遮断されている。
透明カバー24は、湾曲形成されているため、自由曲面ミラー18から出射する光線が透明カバーに対し大きな入射角にならないようになっている。このため、透明カバー24で映像光が反射して画像周辺部が暗くなるという問題は生じない。本実施の形態においては、透明カバー24に入射する光線の入射角は画像周辺部で約20°であり、画像中心最下部で入射角は最大33°となっている。この場合の映像光の透過率は、実用性に十分な89%となり、さらに増透処理を行うことで透過率を向上させることとしてもよい。
また、透明カバー24の形成する材料の材質に特に制限はないが、例えば、可撓性に優れたプラスチックを用いることが好ましい。かかる材質のプラスチックにより透過カバーを形成することで、レンズ鍔26、ミラー鍔28及び底板6に容易に固定することが可能となる。また、かかる材質のプラスチックにより透明カバーを形成することで、透明カバーが傷ついたり、汚れたりしたときにも交換が容易となる。
図9は、透明カバー24のその他の実施例を示す斜視図である。図9には、図2で示した光線22と光線23を書き加えてある。各々の光線は図2では左右が重なっていたため各1本しか表記していなかったが、図9は斜視図であるので、左右2本表示してある。これら4本の光線が映像の4コーナーの光線を示すものである。
透明カバー24は、スクリーン20に投射される映像光の範囲のみ透明であればよく、光線22及び光線23で囲まれた範囲が通過する範囲以外の部分は、遮光することとしてもよい。透明カバーの遮光は、例えば、透明カバー24の表面に塗装又は印刷をすることにより行う。
遮光されている部分の明度は低ければ低いほどよく、特に好ましくは黒色の塗料等を用いることが好ましい。また、例えば、透明カバー24の遮光領域の内側を黒色の塗料等で塗装し、外側を投写型画像表示装置全体のデザインを考えた色に塗装しても良い。このようにできる限り投射型画像表示装置1内に外光が侵入することを防止することにより、映像のコントラストを向上させることができる。
次に、本実施の形態に係る投射型画像表示装置1の作用について説明する。
本実施の形態に係る投射型画像表示装置1に電源を投入すると、画像発生源8から画像光が出射され、投写レンズ12に投射される。投写レンズ12に投射された画像光は、投写レンズ12を構成するレンズを透過し、自由曲面レンズ22から出射された後に自由曲面ミラー18に投射され、自由曲面ミラー18に反射される。
自由曲面ミラー18により反射された画像光は、透明カバー24に照射される。この際、画像光は透明カバー24の透明な部分に照射されるので、透明な部分を透過した後にスクリーン20に照射され、映像が表示されることなる。透明カバー24は湾曲形成されているので、自由曲面ミラー18から投射された画像光の損失はほとんど無く、透明カバー24を透過してスクリーン20に照射される。また、投射型画像表示装置1外の光は透明カバー24の遮光された部分によって遮光されるので、投射型画像表示装置1内への外部の光の入光は防止される。
また、自由曲面ミラー18の光反射面と自由曲面レンズ22の光出射面は、透明カバー24により投射型画像表示装置1の外部から隔離された密閉空間に収納されているため、投射型画像表示装置1の駆動時に自由曲面ミラー18や自由曲面レンズ22が帯電したとしても、外気中の塵や埃が付着することはない。
以上述べたように、本実施形態によれば、透明カバー24により自由曲面ミラー18及び自由曲面レンズ22は覆われているので、空気中の塵や埃で汚染されることはない。また、透明カバー24が湾曲形成されていることから、透明カバー24に入射する光線の最大入射角が大きくならないため、透明カバーでの反射損失により画面両端部が暗くなるといった不都合がない。
本実施の形態に係る投射型画像表示装置の概略側断面図である。 本実施の形態に係る投射型画像表示装置の光学系の要部の構成を示す側面図である。 本実施の形態に係る投射型画像表示装置の光学系の配置と光路を示すXZ断面図である。 本実施の形態に係る投射型画像表示装置の光学系の構成と光路を示すYZ断面図である。 本実施の形態に係る投射型画像表示装置の歪性能を表す図である。 本実施の形態に係る投射型画像表示装置の光学部品の面番号を説明する図である。 本実施の形態に係る投射型画像表示装置のスポット性能を表す図である。 本実施の形態に係る投射型画像表示装置の要部を表す斜視図である。 本実施の形態に係る投射型画像表示装置の要部を表す斜視図である。
符号の説明
1…投射型画像表示装置、2…キャスター、4…スタンド、6…底板、8…画像発生源、10…画像表示素子、12…投射レンズ、14…前群、15…反射ミラー、16…後群、18…自由曲面ミラー、20…スクリーン、22…自由曲面レンズ、24…透明カバー、26…レンズ鍔、28…ミラー鍔、L1…光線、L2…光線、L3…画面中央光線、L4…法線

Claims (7)

  1. 画像を生成する画像発生源と、
    前記画像発生源からの前記画像を拡大投射し、複数のレンズを有する第1光学系と、
    前記第1光学系からの前記画像を反射する第2光学系と、
    前記第1光学系と前記第2光学系を覆う部材を備え、
    前記複数のレンズのうち前記第2光学系に最も近い位置に配置されたレンズの前記画像を出射する面と前記第2光学系の前記画像を反射する面の間の、前記第2光学系により反射された前記画像が通過する、前記部材上の領域は透明であり、
    前記第2光学系と前記部材は、当該第2光学系により反射された画像光の当該部材への入射角度が20°から33°となるように形成され
    前記第1光学系は容器に収納され、更に、
    前記容器の前記第2光学系側の端部に形成された第1鍔部と、
    前記第2光学系の側縁部に形成された第2鍔部を備え、
    前記部材の両端は、それぞれ、前記第1鍔部と前記第2鍔部に取り付けられる、投射型表示装置。
  2. 前記部材の前記第2光学系で反射した画像が通過する領域以外の領域は、遮光領域である、請求項1記載の投射型表示装置。
  3. 前記遮光領域は、塗装又は印刷により作られる、請求項2記載の投射型表示装置。
  4. 前記第1光学系における前記第2光学系に最も近い位置に配置されたレンズは自由曲面レンズであり、前記第2光学系は自由曲面ミラー又は非球面ミラーである、請求項1記載の投射型表示装置。
  5. 前記第2光学系は、前記画像を反射する方向に対して凸形状である、請求項4記載の投射型表示装置。
  6. 前記部材は、可撓性を有する、請求項1記載の投射型表示装置。
  7. 前記部材は、湾曲形成される、請求項1記載の投射型表示装置。
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