JP6167492B2 - 画像表示装置 - Google Patents

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本発明は、画像表示装置に関し、さらに詳しくは、画像を拡大してスクリーンなどに投写するプロジェクタの投写光学系に関する。
一般的にプロジェクタと称されている画像表示装置は、画像表示素子の違いによって、CRTプロジェクタ、液晶プロジェクタ、DMD(Digital Micromirror Device)プロジェクタなどがある。
上記DMDは、2次元的に配置された複数の微小ミラーを有し、個々の微小ミラーの傾斜角度を変化させて反射光をオン・オフする反射型画像表示素子である。
上述したDMDを反射型画像表示素子として備えた画像表示装置としては、特許文献1乃至3に示す技術が知られている。
特許文献1には、白色光源、カラーフィルタ、レンズ、平面ミラー、球面ミラー、反射型画像表示素子の一種であるDMD、投写レンズがこの順に配置され、上記球面ミラーを投写レンズの入射部の直下に配置し、かつ、上記レンズの中心軸と投写レンズの中心軸とを平面から見て所定角度で交差させた画像表示装置が記載されている。
特許文献2に記載されている画像表示装置も特許文献1に記載されている画像表示装置と略同じ構成になっていて、レンズを通った光線を反射させてDMDに導く折り返しミラーを単一の凹面形状のミラーとし、この折り返しミラーを、上記DMDの微小ミラーから投写レンズに向かう反射光の光路外に配置したものである。
特許文献3には、発光体、集光手段、光ミキシング手段、第1レンズ群、第2レンズ群、反射型画像表示素子の一種であるライトバルブをこの順に配置してなる照明装置を備え、また、上記ライトバルブから出射した光をスクリーンに伝達する投写レンズ(投写光学系に相当)を備えた投写型表示装置が記載されている。
投写型表示装置に平板ガラスが備わっている場合、平板ガラスが被投写面における照度むらの一因になるが、上記特許文献記載の発明では、この点についての考慮がなされていない。
本発明の目的は、被投写面における照度むらを低減し、表示画像の高品質化を実現した画像表示装置を提供することにある。
この目的を達成するため、本発明は、光源から出射される光を反射型画像表示素子に導く照明光学系と、前記反射型画像表示素子からの光を被投写面に投写する投写光学系とを有した画像表示装置において、前記投写光学系は投写レンズ系と投写ミラー系とを有し、前記投写レンズ系の光軸は前記被投写面に平行に配置され、前記投写ミラー系は前記投写レンズ系を透過した光束を前記被投写面に向けて反射するように配置され、反射防止膜が形成され、前記被投写面に対して直角をなすように配置された平板ガラスを具備しており、前記反射防止膜は、τCC/τAC≧τCN/τAN、およびτCC/τAC≧0.8を満足する多層膜構造であ、(但し、τAC:平板ガラス入射光線の波長550[nm]、入射角15〜65[度]における平均透過率、τCC:平板ガラス入射光線の波長550[nm]、前記被投写面へ向かう光束の平板ガラスへの最大入射角度における透過率、τAN:反射防止膜が無い場合における平板ガラス入射光線の波長550[nm]、入射角15〜65[度]における平均透過率、τCN:反射防止膜が無い場合における平板ガラス入射光線の波長550[nm]、前記被投写面へ向かう光束の平板ガラスへの最大入射角度における透過率)、前記照明光学系は、前記光源から出射される光を集光して所定の位置に集光像を形成する集光器と、前記集光像の近傍に入射端を有する光ミキシング素子と、前記光ミキシング素子の入射端近傍または出射端近傍に配置された回転カラーフィルタと、前記光ミキシング素子の出射端から前記反射型画像表示素子までの間に配置されているレンズと照明用ミラーとからなり、前記反射型画像表示素子は、2次元的に配置された複数の微小ミラーを有し、個々の微小ミラーの傾き角度をオン状態とオフ状態で変化させることにより反射光の出射をオン・オフさせ、前記照明用ミラーは、前記反射型画像表示素子で反射され、前記投写レンズ系に入射する光束の最大サイズをRfとすると、前記照明用ミラーの反射面の稜線の一部が前記Rf内に入り込むように配置されていることを特徴とする画像表示装置にある。
本発明によれば、被投写面に投射される画像の照度むらを低減することができる。これにより、投写画像の品質を高めることが可能となる。
本発明の実施形態を説明するための実施例に係る画像表示装置の要部を一方向からみた側面図である。 上記実施例の要部を別の角度から見た側面図である。 上記実施例に用いる照明用ミラーと投写レンズ鏡筒の部分を拡大して示す側面図である。 上記照明用ミラーと投写レンズ鏡筒の部分を別の角度から示す側面図である。 上記照明用ミラーと投写レンズ鏡筒の部分を拡大して示す底面図である。 上記照明用ミラーと投写レンズ鏡筒の部分を拡大して示す底面図である。 本発明の実施形態を説明するための実施例1に係る画像表示装置において第2投写ミラーから平板ガラスへ入射する光線の入射角度を被投写面の各領域に分けて示す図である。 上記実施例1の反射型画像表示素子における照度分布の例を示す等高線図である。 上記実施例1における第1照明用ミラーの曲率を説明するためのモデル図である。 上記実施例1における第2照明用ミラーの外形および稜線を説明するための正面図である。 本発明の実施形態を説明するための実施例に係る画像表示装置における光源から光ミキシング素子に至るまでの光学部品配置例を示す側面図である。 本発明の実施形態を説明するための実施例に係る画像表示装置の実施例と被投写面との関係を示す正面図である。 本発明の実施形態を説明するための実施例に係る画像表示装置の実施例と被投写面との関係を示す側面図である。 上記実施例における第2照明用ミラーのローカル座標系を示す斜視図である。 本発明の実施形態を説明するための実施例に係る画像表示装置において反射防止膜の無い平板ガラスを用いた場合の片面当たりの透過率を被投写面の各領域に分けて示す図である。 上記実施例における反射型画像表示素子としてのDMDの微小ミラー配置例を示す斜視図である。 本発明の実施形態を説明するための実施例に係る画像表示装置において、本発明の反射防止膜を有する平板ガラスの片面当たりの透過率波長分布を示す図である。 本発明の実施形態を説明する実施例に係る画像表示装置において本発明の反射防止膜を有する平板ガラスを用いた場合の片面当たりの透過率を被投写面の各領域に分けて示す図である。 本発明の実施形態を説明するための実施例に係る画像表示装置における反射防止膜の膜構成を説明するための図である。 本発明の実施形態を説明するための実施例2による画像表示装置における反射防止膜の膜構成を説明するための図である。 本発明の実施例2による画像表示装置において本発明の反射防止膜を有する平板ガラスを用いた場合の片面当たりの透過率を被投写面の各領域に分けて示す図である。 本発明の実施例2による画像表示装置において、本発明の反射防止膜を有する平板ガラスの片面当たりの透過率波長分布を示す図である。 本発明の実施形態を説明するための実施例3による画像表示装置における反射防止膜の膜構成を説明するための図である。 実施例3による画像表示装置において本発明の反射防止膜を有する平板ガラスを用いた場合の片面当たりの透過率を被投写面の各領域に分けて示す図である。 実施例3による画像表示装置において、本発明の反射防止膜を有する平板ガラスの片面当たりの透過率波長分布を示す図である。
以下、図面に示された実施例により本発明を実施するための形態について説明する。
なお、図示の実施例は、投写光学系に投写レンズ系と投写ミラーとが装備され、投写レンズ系の光軸が被投写面に平行に配置されるとともに、投写レンズ系を透過する光束を投写ミラーが被投写面に向けて反射するように各部材が配置されている構成を対象としている。しかし、本発明に用いられる投写光学系はこの構成に限定されるものではない。
まず、図12、図13を参照しながら本実施例に係る画像表示装置の概略を説明する。
図12、図13において、符号100は画像表示装置を、101はスクリーンすなわち被投写面を示している。
本実施例の絶対座標原点は、後述する反射型画像表示素子の中心とし、水平面内の一方向をx軸、これに直交する水平面内の一方向をz軸、x軸にもz軸にも直交する垂直方向の軸をy軸とする。
図13は画像表示装置100を−z方向から見た図である。
図12、図13に表されている画像表示装置100の構成部材は、光源1と、光源1から放射される光を集光して所定の位置に集光像を形成する集光器と、集光像の近傍に入射端を有する光ミキシング素子2と、第1照明用ミラー4と、第2照明用ミラー5と、投写レンズ系を保持している鏡筒10と、投写レンズ系とともに投写光学系を構成する第1投写ミラー84と、第2投写ミラー85と、平板ガラス9とを備えている。
光源1およびその集光器と、光ミキシング素子2と、第1照明用ミラー4と、第2照明用ミラー5は照明光学系を構成しており、図示されない反射型画像表示素子の反射面を均等に照明するようになっている。
反射型画像表示素子は前記DMDからなり、DMDに表示されている画像に対応した反射光が投写光学系を構成するレンズ鏡筒10内の投写レンズ系、第1、第2の投写ミラー84、85(以下、便宜上、第1投写ミラー84、第2投写ミラー85と表示する場合もある)を経て被投写面101に投写されるように構成されている。なお、画像表示素子としては、上述したDMD(デジタルミラーデバイス)に限らず、LCD(液晶)パネルを用いることも可能である。
上記投写レンズ系の光軸はy軸方向に向いており、被投写面101はxy面に平行に、投写レンズ系の光軸はy軸に平行に設置されている。
画像表示装置100は、被投写面101の下端よりも下方にあって、斜め上方にある被投写面101に向かい投写光が斜め上方に出射するように構成されている。被投写面101に向かい斜め上方に出射されて被投写面101に投写される画像の上下左右の歪みを矯正するために、第2投写ミラー85の反射面は、自由曲面に形成されている。
上記画像表示装置100の構成をより具体的に説明する。
図1、図2は、上記照明光学系と投写光学系を含む画像表示装置100の構成を、見る方向を変えて示している。図2は画像表示装置100を+x方向から見た図である。
図1、図2において、光源1は、キセノンランプ、水銀ランプ、あるいはメタルハライドランプなどからなる発光体を内部に備えている。上記発光体から放射される照明光はリフレクタ401の内側に設けられている集光ミラーにより所定の位置で集光される。
光源1はその前部に図示されないランプカバーが取り付けられており、図11に示すように、ランプカバーの前面には、発光体の光軸(絶対座標のz軸方向)に対し角度を10度だけ傾けて防爆ガラス12が配置されている。また、防爆ガラス12の先には回転カラーフィルタ(カラーホイール)13が配置されている。
回転カラーフィルタ13は、防爆ガラス12と同様に光源1の光軸(図中、z軸方向)に対して10度傾けて配置されている。
回転カラーフィルタ13は、輪帯部分が光の三原色〔赤(R)、緑(G)、青(B)〕に分割され、または、上記赤、緑、青に加えて白(W)に分割された周知の光学フィルタである。
回転カラーフィルタ13が回転駆動されると、照明光の光路を上記輪帯部分が横切り、光源1からの照明光は、R、G、B、さらにはWの各色の照明光に時分割され、後方の光ミキシング素子2に入射する。この回転カラーフィルタ13により被投写面にはカラー画像が形成できる。
図1、図2において、光源1から出射する照明光の光路上には光ミキシング素子2が配置され、上記照明光の焦点位置近傍に光ミキシング素子2の入射端が位置している。光ミキシング素子2として本実施例では矩形の開口を有する周知のライトトンネルが用いられている。
ライトトンネルは、4枚の板状のミラーを、反射面を内側にして四角筒を形成するように結合したものである。
ライトトンネルの一端近傍に上記照明光の焦点位置があることによって照明光がライトトンネルに入射する。この入射光は4枚のミラーの内面で反射を繰り返し、ライトトンネルの他端の出射端からは、照度分布が均一化された横断面矩形の照明光が出射される。
光ミキシング素子2として、ライトトンネルのほかに、公知のロッドインテグレータ、ライトパイプなどを用いてもよい。
光ミキシング素子2から出射した照明光の進路上にはレンズ3、第1照明用ミラー4、第2照明用ミラー5がこの順に配置されている。
レンズ3と第1照明用ミラー4は、光ミキシング素子2から出射する照明光の略直進路上にある。
第1照明用ミラー4は、レンズ3から出射される照明光を斜め後ろ上方に向かって折り曲げるように、x軸方向にもz軸方向にも傾いた斜め上向きの姿勢で設置されている。
第2照明用ミラー5は、第1照明用ミラー4による反射光を、下方に設置されている反射型画像表示素子であるDMD7に向かい下前方に折り曲げるように、x軸方向にもz軸方向にも傾いた斜め下向きの姿勢で設置されている。
このように、照明光がレンズ3、第1照明用ミラー4、第2照明用ミラー5の順に透過し反射されることにより、照明光の横断面形状が整形され、第2照明用ミラー5で反射された照明光がDMD7に照射されるようになっている。
光ミキシング素子2の出射端には非図示のライトトンネルの配置調整手段が設けられており、光ミキシング素子2の出射端を矩形開口の長手方向、短手方向(それぞれ、図1の105、106の方向)に傾動させることでDMD7の照射光の位置調整がなされる。
DMD7の前面にはカバーガラス6が配置されている。DMD7はほぼ水平面に沿って配置され、DMD7が有している微小ミラーがオンのとき、第2照明用ミラー5を経て照射される照明光を垂直方向上方に向かって反射するようになっている。
光ミキシング素子2の出射端とDMD7の、後述する微小ミラー面は、レンズ3、第1照明用ミラー4、第2照明用ミラー5からなる照明光学系に関し共役な位置にあり、光ミキシング素子2の出射端の均一な照明光がDMD7の微小ミラー面に均一に照射される。
上記のように、照明光は、レンズ3から、第1照明用ミラー4、第2照明用ミラー5、DMD7を経て投写光学系8に至るまでに、三次元的に数回反射される。その間に照明光が上記各部材によって干渉されないように、第1照明用ミラー4、第2照明用ミラー5は、x軸、y軸方向に対して傾くとともに、平面方向から見て、投写レンズ系81の光軸を中心にしてその周囲に配置されている。
上記光源1からDMD7に至る光学系の部品仕様を表1に、そして各光学部品の位置座標を表2に示す。
Figure 0006167492
Figure 0006167492
表1、表2において、「ランプ1」とは上記光源1のことである。また、「レンズ1」および「レンズ2」とは、レンズ3を構成する第1レンズおよび第2レンズ、「第1ミラー4」とは第1照明用ミラー4、「第2ミラー5」とは第2照明用ミラー5をそれぞれ示している。
反射型画像表示素子であるDMD7は、図16に示すように、7−1から7−kまで2次元状に配置された微小ミラーを有している。
各微小ミラーは独立して傾きを変化させ、所定の向きから所定の角度で入射する光の反射角度を変化させることによりオン状態とオフ状態を作ることができる。各微小ミラーの偏向角度はおよそ±12度である。
上記オン状態とは、例えば反射光を後続の光学系に入射させる状態、オフ状態とは反射光が後続の光学系からそれる状態をいう。本実施例におけるDMD7は、長手方向の微小ミラー数Mが、M=1280個、短手方向の微小ミラー数Nが、N=800個、合計k=M×N=1024000個の微小ミラーにより構成され、アスペクト比は1280:800=16:10である。各微小ミラーの配置間隔(画素ピッチ)は10.8ミクロンである。
上記光学系を構成する各光学部品の絶対座標の原点は、図1、図2、図12、図16に示すように、DMD7の反射面の中心とする。DMD7の長手方向をz軸、短手方向をx軸、DMD7の法線方向をy軸とし、x、y、z軸回りの回転をそれぞれα、β、γとする。光源1から出射する照明光の光軸はz軸方向になる。
レンズ3は、それぞれ出射面に非球面を有する2枚のレンズ(表1、表2における「レンズ1」と「レンズ2」)によって構成され、非球面は数式1で定義される非球面と、表1に示した曲率半径、非球面係数によって表される。
ただし、非球面の定義式(数式1)におけるz’は個々のレンズの面頂点を原点としたローカル座標系x’、y’、z’で表される。すなわち、z’がレンズ面のサグ量である。
Figure 0006167492
第1照明用ミラー4はシリンダ形状の反射面を持つミラーであり、第2照明用ミラー5は球面形状の反射面を持つ凹面ミラーである。第1照明用ミラー4のシリンダ面は、図9に示すように、x軸方向の曲率半径をRx、y軸方向の曲率半径をRyとするとき、Rx=−475mm、Ry=∞(平面)の凹のシリンダ面である。
DMD7のオン状態にある微小ミラーは、第2照明用ミラー5で反射される照明光を投写光学系8に向けて反射する。微小ミラーからの反射光は、投写光学系8により、y軸およびz軸を含む平面に平行に設置された被投写面101上に結像投写される。投写画像サイズは最大80インチである。
図1、図2に示すように、投写光学系8は、鏡筒10によってその内部に保持されている投写レンズ系81と、投写ミラーとで構成され、投写ミラーは、第1投写ミラー84と第2投写ミラー85で構成されている。
投写レンズ系81は、入射端のレンズ811から出射端のレンズ821に至る11枚のレンズで構成されている。
表3は、投写レンズ系81のデータを示している。上記入射端のレンズ811から出射端のレンズ821に向かって順に「投写レンズ1」から「投写レンズ11」としている。Rは面番号に該当する面の曲率半径、dは隣り合う面相互の間隔、ndは各レンズのD線に対する屈折率、νdは各レンズのアッベ数を示している。
Figure 0006167492
上記表3中の「投写レンズ1」、「投写レンズ10」、「投写レンズ11」は両側の面がともに非球面のレンズである。各々の非球面形状は数式1で定義されるローカル座標系を用いた非球面式と表4に示す非球面係数で表される。
Figure 0006167492
また、第2投写ミラー85に該当する「投写ミラー2」の反射面は、図14に示すようにローカル座標軸x´、y´、z´をとったとき、数式2で定義される非球面式と表5の非球面係数を用いて表される非球面に形成される。
Figure 0006167492
Figure 0006167492
表6は、投写光学系8を構成する投写レンズおよび第2投写ミラー85以外の光学部品の仕様を示す。表6において「投写ミラー1」は、第2投写ミラー84に該当する。「絞り1」、「絞り2」、「絞り3」は図示していない。
Figure 0006167492
表7は、被投写面101に投写される画面サイズが43インチの場合における投写光学系の光学部品の配置座標を示す。
Figure 0006167492
図1、図2において、第1投写ミラー84、第2投写ミラー85の上端に近接してx軸とz軸を含む面に平行に平板ガラス9が配置されている。
本実施例での画像表示装置100は図示されない筐体内に組み込まれていて、上記筐体の上端開口に平板ガラス9が嵌め込まれることにより、画像表示装置100内部の防塵が図られている。
次に、図3から図6を参照しながら、照明光学系、特に、第1照明用ミラー4、第2照明用ミラー5と、投写光学系8を構成する投写レンズ系81およびその鏡筒10の配置関係および形状についてより詳細に説明する。図5、図6では、錯綜を避けるためにDMD7とカバーガラス6は描かれていない。
図3から図6において、前記光ミキシング素子2の出射端で均一化された輝度分布をもつ照明光は、レンズ3、第1照明用ミラー4、第2照明用ミラー5の順に配置された光学素子を経てDMD7の照射光となる。したがって、光路の途中で光束が物理的に干渉されていわゆる「けられ」が生じると、DMD7の照明光照射領域で照度むらが生じ、被投写面に投写される画像に照度むらを生じ、投写画像の品質が劣化する。
光ミキシング素子2の出射端からDMD7に至る光路上では、第2照明用ミラー5が投写レンズ系81に近接しているため、第2照明用ミラー5と投写レンズ系81の鏡胴10が干渉しないように、第2照明用ミラー5を部分的に切り欠くことが多い。そのため、第2照明用ミラー5の上記切り欠きの部分で光束の「けられ」が発生しやすかった。
そこで、図示の実施例では、上記の問題点を解消するために、光ミキシング素子2から反射型画像表示素子であるDMD7に至る光路においてDMD7に最も近い位置に第2照明用ミラー5を配置し、この照明用ミラー5の反射面を、投写光学系8の一部を構成する投写レンズ系81よりもDMD7側に位置させている。
図3において符号15を付して点線で示す円弧は、第2照明用ミラー5の反射面およびその延長線を示している。第2照明用ミラー5の反射面を、上記のように投写レンズ系81よりもDMD7側に位置させたことにより、第2照明用ミラー5の反射面を大きくしても、第2照明用ミラー5が投写レンズ系81やその鏡筒10と干渉することはない。
また、本発明では、反射型画像表示素子であるDMD7の中心を原点、DMD7が配置されている面をx軸およびこれに直交するz軸を含む面とし、投写光学系8を構成する投写レンズ系81の光軸方向を前記x軸およびz軸に直交するy軸、照明用ミラー(本実施例では第2照明用ミラー5)のy軸方向最大高さをymax、投写レンズ系81を保持する鏡胴10の入射端からy=ymaxの範囲における上記光軸からx軸方向およびz軸方向の最大サイズをRmaxとすると、上記第2照明用ミラー5の反射面の稜線の一部が投写レンズ系81の光軸から上記Rmaxまでの間に位置している。
上記反射面の「稜線」とは、第2照明用ミラー5の反射面をx軸とz軸を含む面に投写したときに生成される投写像の限界線のことである。
図10は第2照明用ミラー5の反射面をy軸方向から見た図であって、点線51は上記稜線を示している。
本実施例では、投写レンズ鏡胴10の入射端部のy座標はy=42.13、第2照明用ミラー5のy軸方向最大高さはymax=46.65mm、上記鏡胴10の入射端からy=ymaxの範囲における光軸からの最大半径はRmax=13.2mmである。
本実施例ではまた、DMD7で反射され、投写レンズ系81に入射する光束の最大サイズをRfとすると、上記稜線51の一部が上記Rf内に入り込むように配置されている。換言すれば、投写レンズ系81の光軸方向の投写面において、上記稜線51の一部が投写レンズ系81の投写面に侵入している。
本実施例では、Rf=10.1mmで、図5、図6に示すように、投写レンズ系81の光軸から第2照明用ミラー5の反射面の稜線51までの距離の最小値をdspとすると、dsp=8.9[mm]である。上記の構成を備えていることにより、DMD7の被照射面の照度の均一性が向上し、被投写面に投写される画像の品質を高めることができる。
図8は、上記実施例の光学系構成において、照明用光学系による照明光のDMD7の反射面における照度分布をシミュレーションによって求めた結果を示す。
DMD7の照度分布位置は、−z方向が被投写面(スクリーン)を正面から見て左方向、+z方向が右方向、−x方向が被投写面を正面から見て上方向、+x方向が下方向にそれぞれ対応する。
図8中、点線71で囲まれた領域がDMD7の有効領域である。照度分布は領域内最大照度を1すなわち100[%]として規格化して表示している。有効範囲内での規格化照度分布の最小値は76.4[%]、被投写面に投写される投写画像を正面から見た時、その四隅に対応する規格化照度分布は、左上76.4[%]、左下83.7[%]、右上76.4[%]、右下85.6[%]である。
ところで、本実施例に示す画像表示装置100は、表5に示したように投写レンズ系81の光軸がy軸に平行、すなわち被投写面に平行で、図1、図2に示すように防塵用の平板ガラス9がx軸およびz軸を含む面に平行すなわち被投写面に対して直角をなす方向に設置されている。
このため、投写光学系8の第2投写ミラー85で反射され平板ガラス9を透過する光線のうち、被投写面の左右下隅に向かう光線は、平板ガラス9への入射角度が大きくなり、透過損失が大きくなる。
(図面に、x、y、z軸方向)
図7は、被投写面を正面から見た場合の投写画像のANSI9ポイント(投写画面を縦3列×横3行の計9個のセルに均等分割した際の各セルの中心点)と四隅に向かう光線との平板ガラス9への入射角度を示している。
平板ガラス9への入射角度は、ANSI9ポイントでは最小17.2[度]、最大63.3[度]、被投写面全域では最小17.2[度]、最大80.2[度]で角度範囲63[度]の広範囲なものになる。
平板ガラス9への入射角度は被投写面の中央から左右下隅に近づくにしたがって大きくなり、左右下隅に向かう光線の入射角度は最大の80.2[度]になる。
一般に光学素子への入出射角度は大きくなるほど透過率が低下するため、被投写面の左右下隅では平板ガラス9による透過損失により照度低下が発生しやすい。
最大入射角を小さくする方法として、平板ガラス9を傾けたり、ドーム型(メニスカス形状)の曲面カバーに代替する方法があるが、装置の上部に凸部ができ、装置の小型化の妨げになる。
図15は平板ガラス9の光入出射面がノンコート(反射防止膜無し)の場合における片面当たりの透過率のシミュレーション結果である。各セルは図7のセルと1対1対応している。
なお、シミュレーションはランダム偏光、波長は比視感度曲線のピーク波長近傍の550[nm]の光線を選んで計算した。
ここで、被投写面のANSI9ポイントに向かう光線に対応するものとして入射角度15[度]から65[度]までの平均透過率をτANとするとτAN=93.8[%]、一方、被投写面に投射される画像の左右下隅に向かう光線に対応するものとして最大入射角度80.2[度]の透過率をτCNとすると、τCN=60.2%であるから、その比はτCN/τAN=0.64になる。
これを平板ガラス9の透過率でみると平板ガラス9の光入出射の両面を考慮する必要があるので、ANSI9ポイントに向かう光線の平均透過率と投写画像の左右下隅に向かう光線の透過率の比は、(τCN/τAN)^2=0.41となる。
これは、被投写面に投写される画像の中央付近から左右下隅にかけての照度が次第に低下することを意味する。上述したようにDMD7上における投写画像の左右下隅に対応する位置の規格化照度は、左下83.7[%]、右下85.6[%]であったから、投写画像の左右下隅では少なくとも左下0.837×0.41=34.3[%]、右下0.85.6×0.41=35.1[%]になる。
一般に人間の眼は、画面内で50%程度以下の照度分布があるとその違いを認識できるので、このような照度分布は画像品質の劣化になる。なお、被投写面に投射される画像の左右上隅に向かう光線の透過率はいずれもτAN以上になっており、平板ガラス9に起因する照度低下の影響は小さく、問題は生じない。以下に実施例における具体的な特性を実施例として示す。
(実施例1)
本発明では上記の問題に対応するために平板ガラス9の光入出射面(図1、図2における9−aと9−b)に多層構造の反射防止膜を形成している。この反射防止膜の具体例な構造を図19に示す。反射防止膜は7層からなる多層膜構造をしている。
図19において,dが膜厚、λが基準波長、NMとNTはそれぞれ膜材質であるMgFとTiOの屈折率である。
膜厚dは、平板ガラス9側より順に略、0.470λ/NM、0.046λ/NT、0.164λ/NM、0.092λ/NT、0.094λ/NM、0.411λ/NT、0.336λ/NMである。
なお,基板(平板ガラス9)は(株)オハラ製のS−BSL7としている。基準波長を比視感度曲線のピーク波長近傍のλ=550[nm]とすると、MgFとTiOの屈折率はそれぞれ、NM=1.3844、NT=2.31836−0.00016i≒2.31836。これより、前記膜厚は平板ガラス9側より順に略、186.5[nm]、10.8[nm]、65.3[nm]、21.8[nm]、37.4[nm]、97.4[nm]、133.1[nm] とすればよい。
図17はこの多層構造反射防止膜を有する平板ガラス9の片面当たりの透過率の波長分布である。平板ガラス9へ光線入射角をパラメータとしている。図17からわかるように、τAC=91.9[%]≦τANになっており、τAN=93.8[%]よりも小さい値に抑えられている。
τACを抑制することは次に述べるように投射画像の中心部と四隅の照度むら低減に寄与する。
図18は、光入出射面に本発明の多層構造反射防止膜を有する平板ガラス9の片面当たりの波長550[nm]における透過率のシミュレーション結果で、図7同様に投写画像のANSI9ポイントと四隅に向かう光線の透過率に対応している。
ANSI9ポイントに向かう光線に対応するものとして入射角度15[度]から65[度]までの平均透過率をτACとするとτAC=91.9[%]、一方、被投写面の左右下隅に向かう光線の透過率をτCCとするとτCC=77.6[%]であるから、その比はτCC/τAC=0.84である。τACの抑制はτCC/τACの向上に寄与している。
先述した反射防止膜無しの場合における透過率の比τCN/τANと比較すると、τCC/τAC≧τCN/τANの関係を満足している。
これは、投写画像中央付近から左右下隅に向かって生じる透過率の変動が反射防止膜無しの場合と比べて緩やかになっていることであり、投射画像の面内照度むらが改善できていることになる。
平板ガラス9の透過率でみると、(τCC/τAC)^2=0.71になる。上述したようにDMD上における投写画像の左右下隅に対応する位置の規格化照度は、左下83.7[%]、右下85.6[%]であったから、投写画像の左右下隅では少なくとも左下0.837×0.71=59.4[%]、右下0.85.6×0.71=60.8[%]となり、照度分布は問題ならないレベル(>50[%])にできる。
このような構造と特性を有する反射防止膜は、先述したように平板ガラス9への入射角度は角度範囲が60[度]以上になるような光学系を有するが俗表示装置において、特にその効果を発揮する。
(実施例2)
図20に本発明の別の実施例として7層構造反射防止膜の構造を示す。
各々の層の膜厚dは、基準波長をλ、基準波長におけるMgFとTiOの屈折率をそれぞれNM、NT とするとき、平板ガラス9側より順に略、0.475λ/NM、0.043λ/NT、0.170λ/NM、0.088λ/NT、0.0982/NM、0.410λ/NT、0.333λ/NMである。
基板(平板ガラス9)は(株)オハラ製のS−BSL7としている。基準波長を比視感度曲線のピーク波長近傍の550[nm]とすると、MgFとTiOの屈折率はそれぞれ、NM=1.3844、NT=2.31836−0.00016i≒2.31836。これより、前記膜厚は平板ガラス9側より順に略、188.6[nm]、10.1[nm]、67.7[nm]、20.9[nm]、39.0[nm]、97.4[nm]、132.3[nm]とすればよい。
図22は、この多層構造反射防止膜を有する平板ガラス9の片面当たりの透過率の波長分布である。平板ガラス9へ光線入射角をパラメータとしている。図22からわかるように、τAC=92.1[%]≦92.5[%]になっており、τAN=93.8[%]よりも小さい値に抑えられている。
図21は、光入出射面に本発明の多層構造反射防止膜を有する平板ガラス9の片面当たりの波長550[nm]における透過率のシミュレーション結果を示している。
図7同様に投写画像のANSI9ポイントと四隅に向かう光線の透過率に対応している。ANSI9ポイントに向かう光線に対応するものとして入射角度15[度]から65[度]までの平均透過率をτACとするとτAC=92.1[%]、一方、被投写面の左右下隅に向かう光線の透過率をτCCとするとτCC=77.4[%]であるから、その比はτCC/τAC=0.84である。τACの抑制はτCC/τACの向上に寄与している。
先述した反射防止膜無しの場合における透過率の比τCN/τANと比較すると、τCC/τAC≧τCN/τANの関係を満足している。
これは、投写画像中央付近から左右下隅に向かって生じる透過率の変動が反射防止膜無しの場合と比べて緩やかになっていることであり、投射画像の面内照度むらが改善できていることになる。
平板ガラス9の透過率でみると、(τCC/τAC)^2=0.71になる。
上述したようにDMD上における投写画像の左右下隅に対応する位置の規格化照度は、左下83.7[%]、右下85.6[%]であったから、投写画像の左右下隅では少なくとも左下0.837×0.71=59.4[%]、右下0.85.6×0.71=60.8[%]となり、照度分布は問題ならないレベル(>50[%])にできる。
このような構造と特性を有する反射防止膜は、先述したように平板ガラス9への入射角度は角度範囲が60[度]以上になるような光学系を有するが俗表示装置において、特にその効果を発揮する。
(実施例3)
図23に本発明の別の実施例として5層構造反射防止膜の構造を示す。
各々の層の膜厚dは、基準波長をλ、基準波長におけるMgFとTiOの屈折率をそれぞれNM、NT とするとき、平板ガラス9側より順に略、0.152λ/NM、0.045λ/NT、0.096λ/NM、0.353λ/NT、0.322λ/NMである。基板(平板ガラス9)は(株)オハラ製のS−BSL7としている。
基準波長を比視感度曲線のピーク波長近傍の550[nm]とすると、MgFとTiOの屈折率はそれぞれ、NM=1.3844、NT=2.31836−0.00016i≒2.31836。これより、前記膜厚は平板ガラス9側より順に略、60.4[nm]、10.8[nm]、38.2[nm]、83.7[nm]、128.0[nm]とすればよい。
図25はこの多層構造反射防止膜を有する平板ガラス9の片面当たりの透過率の波長分布である。平板ガラス9へ光線入射角をパラメータとしている。
図25からわかるように、τAC=92.1[%]≦92.5[%]になっており、τAN=93.8[%]よりも小さい値に抑えられている。
図24は光入出射面に本発明の多層構造反射防止膜を有する平板ガラス9の片面当たりの波長550[nm]における透過率のシミュレーション結果で、図7同様に投写画像のANSI9ポイントと四隅に向かう光線の透過率に対応している。
ANSI9ポイントに向かう光線に対応するものとして入射角度15[度]から65[度]までの平均透過率をτACとするとτAC=92.1[%]、一方、被投写面の左右下隅に向かう光線の透過率をτCCとするとτCC=77.2[%]であるから、その比はτCC/τAC=0.83である。τACの抑制はτCC/τACの向上に寄与している。
先述した反射防止膜無しの場合における透過率の比τCN/τANと比較すると、τCC/τAC≧τCN/τANの関係を満足している。
これは、投写画像中央付近から左右下隅に向かって生じる透過率の変動が反射防止膜無しの場合と比べて緩やかになっていることであり、投射画像の面内照度むらが改善できていることになる。
平板ガラス9の透過率でみると、(τCC/τAC)^2=0.69になる。上述したようにDMD上における投写画像の左右下隅に対応する位置の規格化照度は、左下83.7[%]、右下85.6[%]であったから、投写画像の左右下隅では少なくとも左下0.837×0.69=57.8[%]、右下0.85.6×0.69=59.1[%]となり、照度分布は問題ならないレベル(>50[%])にできる。
このような構造と特性を有する反射防止膜は、先述したように平板ガラス9への入射角度は角度範囲が60[度]以上になるような光学系を有するが俗表示装置において、特にその効果を発揮する。
以上、本発明の多層構造反射防止膜は、膜材質にMgFとTiOを使用した場合を示したが同様の光学特性を有するものであれば別の材質であっても良い。また、層数もこれに限るものではない。
上記実施の形態においては、画像表示素子がDMDである場合について説明してあるが、本発明は、画像表示素子としてCRTプロジェクタ、液晶プロジェクタ等、他の表示素子を用いる形態であっても適用可能である。
また、本発明に係る画像表示装置は、パソコン、テレビ、DVDプレーヤ等からの映像信号を表示するためのプロジェクタ、その他の画像表示装置として広く利用することができる。
1 光源
3 照明光学系に用いられるレンズ
4 照明光学系に用いられる第1照射用ミラー
5 照明光学系に用いられる第2照射用ミラー
7 DMD
8 投写光学系
9 平板ガラス
特開2000−98272号公報 特許第3121843号公報 特許第4158317号公報

Claims (7)

  1. 光源から出射される光を反射型画像表示素子に導く照明光学系と、
    前記反射型画像表示素子からの光を被投写面に投写する投写光学系とを有した画像表示装置において、
    前記投写光学系は投写レンズ系と投写ミラー系とを有し、
    前記投写レンズ系の光軸は前記被投写面に平行に配置され、
    前記投写ミラー系は前記投写レンズ系を透過した光束を前記被投写面に向けて反射するように配置され、
    反射防止膜が形成され、前記被投写面に対して直角をなすように配置された平板ガラスを具備しており、
    前記反射防止膜は、τCC/τAC≧τCN/τAN、およびτCC/τAC≧0.8を満足する多層膜構造であ
    (但し、τAC:平板ガラス入射光線の波長550[nm]、入射角15〜65[度]における平均透過率
    τCC:平板ガラス入射光線の波長550[nm]、前記被投写面へ向かう光束の平板ガラスへの最大入射角度における透過率
    τAN:反射防止膜が無い場合における平板ガラス入射光線の波長550[nm]、入射角15〜65[度]における平均透過率
    τCN:反射防止膜が無い場合における平板ガラス入射光線の波長550[nm]、前記被投写面へ向かう光束の平板ガラスへの最大入射角度における透過率)
    前記照明光学系は、
    前記光源から出射される光を集光して所定の位置に集光像を形成する集光器と、
    前記集光像の近傍に入射端を有する光ミキシング素子と、
    前記光ミキシング素子の入射端近傍または出射端近傍に配置された回転カラーフィルタと、
    前記光ミキシング素子の出射端から前記反射型画像表示素子までの間に配置されているレンズと照明用ミラーとからなり、
    前記反射型画像表示素子は、2次元的に配置された複数の微小ミラーを有し、個々の微小ミラーの傾き角度をオン状態とオフ状態で変化させることにより反射光の出射をオン・オフさせ、
    前記照明用ミラーは、前記反射型画像表示素子で反射され、前記投写レンズ系に入射する光束の最大サイズをRfとすると、前記照明用ミラーの反射面の稜線の一部が前記Rf内に入り込むように配置されていることを特徴とする画像表示装置。
  2. 前記反射防止膜は、前記平板ガラスの光入出射面に形成されていることを特徴とする請求項1記載の画像表示装置。
  3. 前記反射防止膜は、前記平板ガラス側より順にMgF とTiO とが交互に形成されている多層膜構造であることを特徴とする請求項1または2に記載の画像表示装置。
  4. 前記多層膜構造は、5層構造乃至7層構造であることを特徴とする請求項記載の画像表示装置。
  5. 前記多層膜構造を構成する各々の層の膜厚は、基準波長をλ=550[nm]、該基準波長におけるMgF とTiO の屈折率をそれぞれN M 、N T とするとき平板ガラス側より順に略、0.470λ/N M 、0.046λ/N T 、0.164λ/N M 、0.092λ/N T 、0.094λ/N M 、0.411λ/N T 、0.336λ/N M であることを特徴とする請求項1、3または4に記載の画像表示装置。
  6. 前記多層膜構造を構成する各々の層の膜厚は、基準波長をλ=550[nm]、該基準波長におけるMgF とTiO の屈折率をそれぞれN M 、N T とするとき平板ガラス側より順に略、0.475λ/N M 、0.043λ/N T 、0.170λ/N M 、0.088λ/N T 、0.0982/N M 、0.410λ/N T 、0.333λ/N M であることを特徴とする請求項1、3または4に記載の画像表示装置。
  7. 前記多層膜構造を構成する各々の層の膜厚は、基準波長をλ=550[nm]、該基準波長におけるMgF とTiO の屈折率をそれぞれN M 、N T とするとき平板ガラス側より順に略、0.152λ/N M 、0.045λ/N T 、0.096λ/N M 、0.353λ/N T 、0.322λ/N M であることを特徴とする請求項1、3または4に記載の画像表示装置。
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