JP5975012B2 - 画像投射装置 - Google Patents

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Description

この発明は画像投射装置に関する。
画像投射装置はプロジェクタとして実施できる。
近年、プロジェクタが広く普及しつつある。
なかでも、画像表示素子からの光束を屈折光学系と凹面鏡とを介してスクリーンに結像させる「投射距離の短いプロジェクタ」の普及が著しい。
このようなプロジェクタにおいて「屈折光学系と凹面鏡」とを有し、投射画像を結像させる光学系は「投射光学系」と呼ばれる。
このタイプのプロジェクタの投射光学系は「光軸を共有する複数枚のレンズによる屈折光学系」と「非球面や自由曲面形状の凹面ミラー」の組み合わせが一般的であった。
近来、投射光学系の屈折光学系に「自由曲面レンズ」を採用する方式が提案されている(特許文献1〜6)。
自由曲面レンズを屈折光学系に採用すると、自由曲面の「レンズ面の位置に応じた光学機能」により、光線の向きを細かく制御できる。
このため、自由曲面レンズの採用により、投射画像の歪(歪曲収差)を小さくでき、画像品質を改善できるとともに、投射光学系全体の小型化が可能になる。
しかしながら反面、以下の如き問題もある。
即ち、自由曲面レンズが設計通りに組み付けられた投射光学系は、上記効果を有効に発揮するが、組み付け誤差が存在すると、投射画像を結像する機能が極端に損なわれる。
即ち、自由曲面レンズのレンズ面形状が「自由曲面」であるため、わずかな組み付け誤差でも、自由曲面の機能を発揮できない。
このため、組み付け誤差の存在は、投射画像の画質を著しく劣化させる原因となる。
この問題に対処する方策の1つは、自由曲面レンズの集光作用を弱め、自由曲面レンズの機能を、主として「歪曲収差や像面湾曲の補正の微調整」に当てることである。
自由曲面レンズの集光作用を弱め「自由曲面レンズへの入射光線と射出光線の屈折角差が小さいレンズ形状」にすれば、自由曲面の機能劣化が組付け誤差に対して鈍くなる。
このため、組み付け誤差による画質劣化を小さく抑えることができる。
しかし、集光作用を弱められた自由曲面レンズは、レンズの肉厚が薄くなり、ゴースト光の影響が現れやすい。
即ち、画像表示素子側からの光線が、自由曲面レンズに入射し、射出側のレンズ面から射出する際に、光線の一部が射出側のレンズ面で反射する。
この反射した光線は入射側レンズ面に戻り、このレンズ面で反射されたのち、射出側レンズ面から射出して「正規の光線に対するゴースト光」となる。
自由曲面レンズの形状が「入射光線と射出光線の屈折角差が小さい形状」であるため、ゴースト光となる光線は、正規の光線と近接した光路を辿る。
そして、投射画像にゴースト像を発生させる。
自由曲面レンズを用いるプロジェクタを提案する特許文献1〜6には、このようなゴースト光に対する対処は開示されておらず、また示唆されてもいない。
この発明は、自由曲面レンズに起因する上述のゴースト光の影響に対処可能な画像投射装置の実現を課題とする。
この発明の画像投射装置は、画像表示素子に表示される画像を、投射画像としてスクリーン上に拡大投射する画像投射装置であって、拡大投射されるべき画像を表示する画像表示素子と、自由曲面レンズを有する屈折光学系と、少なくとも1つの凹面ミラーを有する反射光学系と、画像形成に利用される光線を通す開口部を有し、画像形成に利用されない不要光となり得る光を遮光する遮光部材と、を有し、前記画像表示素子から前記屈折光学系に取り込まれスクリーンに結像する全ての光線の集まりである全体光束の前記凹面ミラー以後の光束断面において、投射画像の長辺方向に対応する方向をA方向、短辺方向に対応する方向をB方向とするとき、前記遮光部材を、前記全体光束の前記A方向の光束幅がもっとも狭まる位置と、前記全体光束のB方向の光束幅がもっとも狭まる位置との間に前記開口部が位置するように配置したことを特徴とする。
この発明によれば、自由曲面レンズに起因するゴースト光に対処可能な画像投射装置を実現できる。
光源からの光が、投射光学系を介してスクリーンに向かう状態を説明するための図である。 屈折光学系と凹面ミラーを組み合わせた投射光学系による一般的な結像の様子を説明するための図である。 図2に示す如き投射光学系12、14と、画像表示素子10とを、ケーシング16に収納した状態を示す図である。 自由曲面レンズに起因するゴースト光の1例を説明するための図である。 自由曲面レンズに起因するゴースト光の別例を説明するための図である。 遮光部材によりゴースト光を除去する1例を説明するための図である。 遮光部材によりゴースト光を除去する別例を説明するための図である。 発明の実施の1形態を説明するための図である。 発明の実施の1形態を説明するための図である。 投射光学系の実施例1を説明するための図である。 投射光学系の実施例1の構成を説明するための図である。 投射光学系の実施例1のデータを示す図である。 投射光学系の実施例1の非球面データを示す図である。 投射光学系の実施例1の自由曲面データを示す図である。 自由曲面の形状表現を説明する図である。 投射光学系の実施例1の各レンズの焦点距離を示す図である。 投射光学系の実施例2を説明するための図である。 投射光学系の実施例2のレンズデータと位置データを示す図である。 投射光学系の実施例2の非球面データを示す図である。 投射光学系の実施例2の自由曲面データを示す図である。 投射光学系の実施例2の各レンズの焦点距離を示す図である。 実施例1における全体光束の集束状態を説明するための図である。
以下、実施の形態を説明する。
先ず、プロジェクタの一般的な構成を説明する。
図1は、光源からの光が、投射光学系を介してスクリーンに向かう様子を説明するための図である。
図1において、符号1はランプ、符号2はリフレクタを示している。ランプ1とリフレクタ2とは「光源」を構成する。
ランプ1を発光させると、ランプ1からの光およびリフレクタ2により反射された光は、インテグレータロッド3の入射口を集光照明する。
インテグレータロッド3は、4面のミラーを組み合わせてトンネル状の導光路とした光学素子であり、入射口から入射した光は導光路内で反射を繰り返しつつ射出口に向かう。
そして、射出口で「光量分布が均一な光束」となって射出する。
この射出口を「光強度均一の面光源」とし、この面光源の像を「画像表示素子の画像表示面」に結像させる。この結像は「照明光学系」により行われる。
図1の例では、照明光学系は、レンズ系4と、ミラー5、曲面ミラー6により構成されている。
インテグレータロッド3の射出口から射出した光は、レンズ系4を透過し、ミラー5により光路を折り曲げられ、曲面ミラー6によりさらに光路を折り曲げられる。
そして、画像表示素子7の「画像表示面」に照射される。画像表示面は「投射光学系により拡大投射されるべき画像」を表示する面積部分である。
画像表示面には、インテグレータロッド3の射出口の「光強度均一の面光源」の照明光学系による像が、レンズ系4と曲面ミラー6の合成パワーにより結像される。
画像表示面に結像するのは、上記面光源の像であるので、画像表示面は均一な光強度の照明光で照明されることになる。
画像表示素子は「ライトバルブ」とも呼ばれ、液晶パネルを初めとする種々のものが知られている。図1の例では、画像表示素子7として、DMDが想定されている。
DMD(デジタル・マイクロミラー・デバイス)は、多数の微小なミラー(マイクロミラー)を、個々のマイクロミラーを独立して傾けられるように2次元的に配列してなる。
個々のマイクロミラーの傾き角の範囲は±12度程度である。
個々のマイクロミラーは「画像の1画素」をなす。表示すべき画像を構成する画素に対応するマイクロミラーの傾き角を制御し、照明光を所定の方向へ反射する。
所定の方向とは、拡大投射するべき画像に応じた反射光(以下「画像光」とも言う。)が投射光学系8に向かう方向である。
画像光は、投射光学系8により、図示されないスクリーン上に拡大された投射画像として結像投射される。
このようにして、画像表示素子の画像表示面に表示される画像が、投射光学系により投射画像としてスクリーン上に拡大投射される。
以上の説明は、一般的な説明であり、既に良く知られたものである。
上の説明では、画像表示素子としてDMDを例示した。DMDは「自ら発光する機能」を持たないので、照明光による照明を行う必要がある。
しかし、例えば、フォトダイオードを2次元的に配列した画像表示素子であれば、画像表示素子が自ら発光する機能を持つので、この場合「照明光による照明」は不要である。
また、図1に即して説明したのは、モノクロ画像を投射する場合であるが、既に広く知られた種々の方式で、カラー画像の投射も可能である。
図2は「屈折光学系と凹面ミラーを組み合わせた投射光学系」による一般的な結像の様子を説明するための図である。
この例では、投射光学系が屈折光学系12と凹面ミラー14とにより構成されている。
符号10は画像表示素子を示している。屈折光学系と凹面ミラーを組み合わせる投射光学系の場合、一般には「斜光線」を用いて結像が行われる。
このため、画像表示素子10の画像表示面は、屈折光学系12に対し、図で上方へずれており、画像表示面の「図で下方の縁部」は、屈折光学系12の光軸よりも上にある。
画像表示素子10からの「画像光」は、屈折光学系12に入射し、屈折光学系12から射出すると、凹面ミラー14に入射して反射され、スクリーン20上に結像する。
凹面ミラー14により反射されてスクリーン20に向かう結像光束は、凹面ミラー14の近傍で一端「光束径が絞られた」のち、発散しつつスクリーン20に入射する。
図2において、符号Pで示すのは「結像光束の光束径が最も細くなる部分」である。
図3は、図2に示す如き投射光学系12、14と、画像表示素子10とを、ケーシング16に収納した状態を示している。
ケーシング16は「遮光性」であり、凹面ミラー14により反射された結像光束を射出させる開口部APを有する。
開口部APは、凹面ミラー14により反射された結像光束の「光束径が最も細く」なる部位Pの位置に形成され、最小の開口径で結像光束を通過させることができる。
ケーシング16は「開口部を有する遮光部材」の1例である。
以上、屈折光学系と凹面ミラーとを有する投射光学系と、これを用いる画像投射装置の一般的な構成を簡単に説明した。
以下に、屈折光学系が自由曲面レンズを含む場合の「ゴースト光」について説明する。
なお、繁雑を避けるため、図4以下の図においても、混同の恐れが無いと思われるものについては、図2、図3と符号を共通化する。
図4に示す画像投射装置では、投射光学系における屈折光学系が、共軸レンズ系121と自由曲面レンズ122により構成されている。
共軸レンズ系121は「光軸を共有する複数のレンズ」により構成されたレンズ系である。
自由曲面レンズ122は、少なくとも一方のレンズ面を自由曲面としたレンズである。
自由曲面レンズ122は、この例において、共軸レンズ系121と凹面ミラー14との間に配置されている。
画像表示素子10からの画像光は、共軸レンズ系121に入射し、共軸レンズ系121から射出すると、自由曲面レンズ122に入射する。
自由曲面122から射出した光束は凹面ミラー14に入射して反射され、図示されないスクリーン上に投射画像として結像する。
図4の符号LNは、共軸レンズ系121と自由曲面レンズ122と凹面ミラー14の結像作用により、図示されないスクリーン上に投射画像を結像する結像光束である。
この結像光束LNを構成する光線を「正規の光線」と呼ぶ。
図4の符号LGは「ゴースト光束」を示す。ゴースト光束を構成する光線を「ゴースト光」と呼ぶ。
ゴースト光は、以下の如くして発生する。
図4に示す如く、共軸レンズ系121から射出した正規の光線が、自由曲面レンズ122を透過するとき、その一部が自由曲面レンズ122の射出面122bで反射される。
射出面122bで反射された光線は自由曲面レンズ122の入射面122aに戻り、入射面122aで反射され、ゴースト光となって凹面ミラー14に入射する。
凹面ミラー14に反射されたゴースト光は、ゴースト光束LGをなし、図示されないスクリーンに「投射画像」に重なるように照射される。
ゴースト光束LGも画像として結像するが、その結像位置は正規の光線による結像位置とは離れており、ゴースト画像としては視認されない。
しかし、正規の光線により結像する投射画像の周辺部では「ゴースト像」が目立ち易くなる。
図4において、符号LGUN、LGUPは、投射画像の周辺部(図では上下の周辺部)に向かうゴースト光を示している。
これらのうちで、ゴースト光LGUNはスクリーンの下側に向かうゴースト光、ゴースト光LGUPはスクリーンの上側に向かうゴースト光である。
これらのゴースト光の「スクリーンへの入射角」は、ゴースト光LGUNにおいて、より大きい。従って、ゴースト光LGUNの結像の焦点深度は相対的に深い。
このため、スクリーンの下側の部分では「ゴースト像」が相対的に目立ち易い。
ゴースト光LGUPはスクリーンへの入射角が大きいので、ゴースト光LGUPの結像の焦点深度は相対的に浅く、ゴースト像は相対的に目立ち難い。
図4において、符号Pは、結像光束LNの光束径が「最も小さくなる位置(「P位置」と言う。)」である。
符号PGは、ゴースト光束LGの光束径が「最も小さくなる位置(「PG位置」と言う。)」である。
図5に示す画像投射装置は、投射光学系における屈折光学系が、共軸レンズ系121と自由曲面レンズ122により構成されている。
図5の投射光学系と、図4の投射光学系とは、具体的なレンズ構成・レンズ系体としては異なるが、繁雑を避けるため図5においても図4におけると同一の符号を付した。
画像表示素子10からの画像光は、共軸レンズ系121に入射し、共軸レンズ系121から射出すると、自由曲面レンズ122に入射する。
図4におけると同じく、正規の光線による結像光束LNは、図示されないスクリーン上に投射画像を結像する。ゴースト光によるゴースト光束LGはゴースト像を結像する。
ゴースト光は、自由曲面レンズ122の射出面122bで反射され、入射面122aに戻り、入射面122aに反射された光線である。
この場合にも、ゴースト光の「スクリーンへの入射角」は、投射画像の下側に入射する
ゴースト光LGUNにおいて、より大きい。
従って、ゴースト光LGUNの結像の焦点深度は相対的に深く、スクリーンの下側の部分では「ゴースト像」が相対的に目立ち易い。
投射画像の上側に入射するゴースト光LGUPは、スクリーンへの入射角が大きく、結像の焦点深度は相対的に浅く、ゴースト像は相対的に目立ち難い。
図4と図5とを比較すると、図4では、P位置の方がPG位置よりも凹面ミラー14から離れ、図5では、PG位置の方がP位置よりも凹面ミラー14から離れている。
また、ゴースト光束LGと結像光束LNとの「光束の太さ」を見ると、図4の場合では、ゴースト光束LGは、P位置よりもスクリーン側で結像光束LNよりも太い。
図5の場合では、ゴースト光束LGは、P位置よりも凹面ミラー14の側で結像光束LNよりも太い。
このように、P位置とPG位置との位置を結像光束LNの光路上で分離し「P位置とPG位置のどちらを凹面ミラー14側に位置させるか」は、投射光学系の設計により選択可能である。
そこで、P位置とPG位置の位置関係が図4の如くである場合には、図6に示すように、遮光部材161によりゴースト光LGUN、LGUPを遮断すればよい。
結像光束LNは開口部APを通過し、遮光部材161によっては遮光されない。
また、P位置とPG位置の位置関係が図5の如くである場合には、図7に示すように、遮光部材162によりゴースト光LGUN、LGUPを遮断すればよい。
結像光束LNは開口部APを通過し、遮光部材162によっては遮光されない。
前述したように、スクリーン上で目立ち易いゴースト像は、ゴースト光LGUNにより「投射画像の下側に発生」するものである。
従って、ゴースト光LGUPによるゴースト像が、殆ど目立たないような場合には、遮光部材161、162が、ゴースト光LGUNのみを遮断するようにしても効果がある。
以上が、ゴースト像の影響除去の基本的な説明である。
ここで、自由曲面レンズについて説明を補足する。
前述の如く、自由曲面レンズは組み付け誤差に大きく影響され易い。
この発明の投射画像装置では、自由曲面レンズを「集光作用の弱いレンズ」としてこの問題に対処している。
このような「集光作用の弱いレンズ」としての自由曲面レンズのレンズ系体としては、以下の如きものが好ましい。
即ち、画像表示素子側からの全体光束が入射する第1面と、該全体光束を射出する第2面からなる集光作用の弱いレンズである。
「全体光束」は、画像表示素子から屈折光学系に取り込まれスクリーンに結像する全ての光線の集まりである。上述の「結像光束」に対応する。
ゴースト光束は「スクリーン上には結像しない」ので全体光束には含まれない。
そして、第1面と第2面が「同じ方向に凸面形状または凹面形状を向けたレンズ形状」であることが好ましい。
図4〜図7に示した自由曲面レンズ122も「第1面と第2面が同じ方向(凹面ミラー14側)に凸面形状を向けたレンズ形状」となっている。
このようなレンズ形状であると、たとえ入射面(第1面)または出射面(第2面)の屈折力が強く、屈折角度が大きくても「自由曲面レンズ全体での屈折力」を弱くできる。
従って、組み付け誤差に対する感度を鈍く抑えることができる。
自由曲面レンズが「集光作用の弱いレンズ」であることは、以下のように言うことができる。
自由曲面レンズを光線が通過する領域での「自由曲面レンズの光軸方向の厚さ」が、最も厚い部分の厚さを「α」、最も薄い部分の厚さを「β」とする。
このとき、これらの比:α/βが、条件:
α/β < 1.5
を満足することである。
この発明の画像投射装置では「斜光線を用いた結像」により投射画像を形成する。
このため、画像表示素子における画像表示面は、屈折光学系に対し、スクリーンのある側へずれ、画像表示面の「下方の縁部」は、屈折光学系の光軸よりも上にある。
その結果、ゴースト光のスクリーンへの入射角が大きい「投射画像の下部」において、ゴースト像が目立ちやすくなる。
この点を考慮すると、画像表示素子の「最も光軸に近い画素から屈折光学系に取り込まれた画素光束が、自由曲面レンズの第1面と第2面を透過する領域」が重要になる。
これらの領域は自由曲面形状であるが、これらの領域における自由曲面形状との差が最も小さい球面形状の曲率半径を「近似曲率半径」と定義する。
即ち、上記領域の非球面形状に最も良くフィットする(即ち、自由曲面形状との差が最も小さくなる)球面形状の曲率半径が「近似曲率半径」である。
この近似曲率半径を、第1面についてR1、第2面についてR2とすると、これらが、条件:|R1|>|R2|
を満足することが好ましい。
この条件を満足することにより、投射画像の下側にゴースト画像を発生させやすい部分の「組み付け誤差に対する感度」を鈍く抑えることが容易になる。
また、画像表示素子の長辺(画像表示面における長辺)に垂直な断面をY断面、Y断面において光軸と垂直な方向をY方向、Y方向に垂直な断面をX断面、X断面において光軸と垂直な方向をX方向とすると、以下の条件が満足されることが好ましい。
即ち、自由曲面レンズの、Y方向における第1面の近似曲率半径:R1X、第2面の近似曲率半径:R2Y、X方向における第1面の近似曲率半径:R1X、第2面の近似曲率半径:R2Xが、条件:
|R1Y|>|R2Y|または|R1X|>|R2X|
を満足するのが好ましい。
屈折光学系内に自由曲面レンズを組み付ける際の「自由曲面レンズと共軸レンズ系の光軸との位置関係を調整する工程」を考慮すると、X方向またはY方向だけでも屈折力を小さくすることは自由曲面レンズの組み付け作業の容易性に有効である。
上記X方向もY方向も「組付け誤差感度が高い」場合、調整工程では、自由曲面レンズを光軸に対してX方向もY方向も精度良く組付ける必要がある。
しかし、X方向のみ、もしくはY方向のみで、精度の良い組み付けが要求されるのであれば、組み付け作業が「格段に容易」となる。
従って、組付け時間が短縮され、量産時に画像投射装置間での品質差を小さく抑えることができる。
さらに、自由曲面レンズの材質の屈折率と近似曲率半径:R1YとR2Yとから求まるY断面での近似焦点距離:fY、屈折率と近似曲率半径:R1XとR2Xとから求まるX断面での近似焦点距離:fXとするとき、屈折光学系内部のレンズまたは接合レンズの焦点距離の絶対値において、|fY|または|fX|が最も大きいことが好ましい。
このようにすると、自由曲面レンズの上記領域におけるX方向もしくはY方向の屈折力を屈折光学系内で最も弱くでき、組付け誤差感度を有効に低くできる。
図4〜図7を参照して「ゴースト光と、その影響の除去」を説明した。
この説明では、説明の簡単のため、全体光束がP位置で、ゴースト光束がPG位置で、最も「光束の大きさが小さくなる」ものとして説明した。
これは、投射光学系のパワーが等方的であることに相当する。
屈折光学系と凹面ミラーを有し「屈折光学系に自由曲面レンズを用いた投射光学系」では、一般にパワーは「等方性」にならず、結像の縦横方向でパワーが異なるものになる。
自由曲面レンズの屈折力が「X方向とY方向で異なる」ためである。
以下、全体光束の「凹面ミラー以後の光束断面」において、投射画像の長辺方向に対応する方向をA方向、短辺方向に対応する方向をB方向とする。
「光束断面」は、光束の進行方向に交わる仮想的な断面」である。
上記の投射光学系では、一般に、投射光学系のパワーは、A方向とB方向とで異なるものとなる。
このように、パワーがA方向、B方向で互に異なると、前記光束の光束幅が「A方向で最も狭まる位置」と「B方向で最も狭まる位置」とが光束の進行方向に分離する。
図8は、この場合の結像光束LNの状態を「A方向」から見た状態を示している。
図に示すように、図の左右方向が「B方向」、上下方向が前述の「Y方向」で、図面に直交する方向が「A方向」である。
図中の符号「PA」で示すPA位置は結像光束LNが「A方向で最も狭まる位置」、符号「PB」で示すPB位置は結像光束LNが「B方向で最も狭まる位置」である。
図9は、図8の状態をB方向から見た状態である。図9では「B方向」は図面に直交する方向である。
符号「LNPU」は、結像光束のうち、スクリーンの上部に向かう部分、符号「LNUN」は、結像光束のうち、スクリーンの下部に向かう部分を示す。
このように、PA位置とPB位置とが「光束の進行方向に分離」する場合、遮光部材160は、図8、図9のように「PA位置とPB位置の間に開口部が位置する」ように配置するのが良い。
ただし、X方向またはY方向において「屈折力が弱い方向」ほど、ゴースト像がスクリーン上で目立ち易い。
したがって、自由曲面レンズのX方向あるいはY方向で、屈折力が弱い方(fXまたはfYが大きい方)の集光部寄りに開口部を位置させることが好ましい。
図8、図9に示した例では、自由曲面レンズ122の焦点距離:fX、fYの大小関係が「fY>fX」の場合を想定して「PB位置より」に開口部を位置させている。
また、図7、図8に示した例では、これらの図の上下方向が「重力方向」となる。
これらの図において、遮光部材160は、重力方向に直交する面(図の左右方向)に対して傾いている。
そして、この傾きは「図示されないスクリーン面(図の左方に位置する)から遠い側から近い側にかけて、重力方向」に向かって傾いている。
遮光部材160の傾きを逆にして「スクリーン面に近い側から遠い側にかけて、重力方向」に向かって傾ける」と、遮光部材160の開口部が過大になってしまう。
後述の実施例に即して説明するが、前記X断面またはY断面における全体光束の幅:ZH、遮光部材の開口部のX断面またはY断面における開口幅:KHと「投射倍率」とが、X断面またはY断面において、以下の条件(1)を満足することが好ましい。
(1) √(投射倍率)×0.3+ZH < KH 。
「投射倍率」は、「スクリーンサイズ/画像表示素子の画像表示面のサイズ」として定義される。
以下、投射光学系の具体的な実施例を2例あげる。
「実施例1」
図10は実施例1の投射光学系の図である。
図10において、符号100は「画像表示素子と投射光学系」の全体を示す。
図10(a)において符号20はスクリーンを示し、同図は、全体光束がスクリーン20上に拡大画像を結像している状態を示す。
図10(b)において、符号160で示す遮光部材の開口部APは、全体光束がA方向(図面に直交する方向)において最も光束径が小さくなる位置と、A方向において最も光束径が小さくなる位置の間に配置されている。
図11に、実施例1の投射光学系の具体的な構成を示した。煩雑を避けるため、図の各部には、図2以下におけると同じ符号を付している。
符号10は画像表示素子、符号121は屈折光学系の共軸レンズ系を示し、符号122は自由曲面レンズ、符号14は凹面ミラーを示している。
符号PX1は、画像表示素子10の画像表示面において「共軸レンズ系121の光軸に最も近い画素」を示す。
画素PX1から射出した光は、光束LN1となり、凹面ミラー14に反射されると、スクリーンにおける投射画像の下端部に向かう。
符号PX2は、画像表示素子10の画像表示面において、共軸レンズ系121の光軸から最も遠い画素である。
画素PX2から射出した光は、光束LN2となり、凹面ミラー14に反射されると、スクリーンにおける投射画像の上端部に向かう。
図12に、実施例1のデータを示す。
屈折光学系は12枚のレンズで構成されている。
図12において、面番号1と2とは、画像表示素子(DMDが想定されている。)のカバーガラスの両面である。
画像表示素子側から第1〜第11番目のレンズは、光軸を共有する「共軸レンズ系」をなし、これらのレンズは球面レンズもしくは非球面レンズである。
画像表示素子側から12枚目のレンズは、自給曲面レンズである。
自由曲面レンズは、fxが−750mm、fyが−677mmで「X方向の形状」の方が、屈折力が弱い。
これらfxやfyを定めるR1x、R2x、R1y、R2yの「近似曲率半径」は、図11に示す光束LN1が「自由曲面レンズを透過する領域」から求めたものである。
因みに、R1x=−37.9mm、R2x=−45.7mm、R1y=−30.9mm、R2y=−37.6mmである。
実施例1の投射光学系の「共軸レンズ系に含まれる非球面レンズ」のデータを、図13に示す。非球面は、図13の下図に示された周知の式による。
自由曲面レンズの両面と凹面ミラーの反射面とは、ともに自由曲面形状であり、これらの面の自由曲面のデータを図14に示す。自由曲面の表現形式は、図15の要領に従う。
図16に、実施例1におけるレンズおよび自由曲面レンズの焦点距離を示す。
左欄のL1〜L11が、共軸レンズ系を構成するレンズを表し、「自由曲面L」は、自由曲面レンズを表す。
「実施例2」
図17に、実施例2の光学構成を図10にならって示す。(a)はスクリーンまでの結像の様子を示す。符号200は、画像表示素子まで含めた投射光学系をあらわす。
図17(b)に示すように、この投射光学系でも、画像表示素子10からの画像光をスクリーン上に結像させる投射光学系は、屈折光学系と反射光学系とを有する。
図17で、図中の「上下方向」は、(a)についてはY方向、(b)についてはB方向であり、「左右方向」は、(a)についてはB方向、(b)についてはY方向である。
屈折光学系は、共軸レンズ系211と自由曲面レンズ222とにより構成され、反射光学系は、平面鏡15と凹面ミラー14とにより構成されている。
平面ミラー15は、全体光束を凹面ミラー14に向けて折り返す機能を持つ。
実施例2の投射光学系のデータを図12に倣って図18に示す。図18下図は、レンズデータの26面の面頂点を基準とした、反射面形状とスクリーンの基準点の位置である。
また、共軸レンズ系中の非球面レンズの非球面データを図19に示す。
投射光学系中における自由曲面は、自由曲面レンズの両面と凹面ミラーの反射面であり、これらの自由曲面データを図14に倣って図20に示す。
また、図21には、実施例2におけるレンズおよび自由曲面レンズの焦点距離を、図16に倣って示す。
左欄のL1〜L12が、共軸レンズ系を構成するレンズを表し、「自由曲面L」は、自由曲面レンズを表す。
自由曲面レンズは、fxが154mm、fyが142mmであり、「X方向の形状」の方が屈折力が弱い。
因みに、R1x=−35.9mm、R2x=−27.4mm、R1y=−31.8mm、R2y=−24.8mmである。
fxの絶対値は、図21に示すように、屈折光学系の中で最も長く、この自由曲面レンズは、少なくとも「X方向への組付けについては組付け誤差による感度」が鈍く、X方向における組み付け誤差による光学性能劣化は少ないといえる。
図22は、実施例1の投射光学系を用い、画像表示素子から放出される多数の光線が、開口窓を通過する位置座標をA方向を横軸、B方向を縦軸としてプロットした図である。
「開口窓」は、遮光部材の開口部近傍に仮想的に設定した窓である。
「開口窓0mm」とあるのは、結像光束の光束幅が「A方向において最も小さくなった位置」である。
開口窓の位置をY方向の正の向きに2mmずらすと「開口窓Y方向に+2mm」のように、結像光束の光束幅は、B方向には小さくなるが、A方向には大きくなる。
開口窓の位置をY方向の正の向きに4mmずらすと「開口窓Y方向に+4mm」のように、結像光束の光束幅は、B方向には最も小さくなるが、A方向にはさらに大きくなる。
このことから、遮光部材は、その開口部が「開口窓0mm」の位置、すなわち、結像光束の光束幅がA方向に最も小さくなる位置に設けるのが好ましいことがわかる。
これは、実施例1の投射光学系では、自由曲面レンズ222の焦点距離:fX、fYの大小関係が「fx>fy」であることによる。
このように、遮光部材の開口部(の凹面ミラー側の面)は「A方向において全体光束が最も絞られる位置」に近いことが望ましい。
しかし、実施例1の光学系の場合には、A方向で最も絞られる位置(開口窓0mm)とB方向で最も絞られる位置(開口窓Y方向に4mm)の差が4mm程度しかない。
したがって、これら2つの間に開口部を配置すれば、ゴースト光の影響を有効に除去できる。
実施例1の投射光学系においては、スクリーン上の拡大された投射画像のサイズは、対角長:80インチ、画像表示素子の画像表示面の対角長:0.65インチである。
従って、実施例1の投射光学系の投射倍率は略123倍である。
前述の条件(1)の式:
√(投射倍率)×0.3+ZH<(KH)
に、投射倍率(=123倍)と、図22における「開口窓0mm位置」でのZHを当てはめると、以下のようになる。
方向Aについて:3.3+20=23.3mm
方向Bについて:3.3+35=38.3mm 。
このことから、開口部の開口幅:KHは「23.3mm×38.3mmよりも少し大きい程度のサイズ」にすること良いと言える。
条件(1)の意義は、以下のように考えられる。
前述の如く投射倍率は「投射倍率=スクリーンサイズ/画像表示素子サイズ」である。
実施例1の投射光学系は、全体光束の光路上において、屈折光学系と凹面ミラーの間に「中間像」を形成する。従って、投射倍率は以下のように表すことができる。
投射倍率=スクリーンサイズ÷中間像サイズ×中間像サイズ÷画像表示素子サイズ
即ち「投射倍率の平方根」は、スクリーンと中間像の「サイズ比」の目安である。
例えば、「投射倍率が100」の場合、「スクリーンサイズ÷中間像サイズ」は10であることも5であることもあり得るが、概ねの比は分かる。
この値(比)に0.3を掛けた値に全体光束幅を加えた値が、開口窓サイズの最小値の目安になる。
例えば、図11を見れば明らかなように、中間像のサイズは概ね「凹面ミラー14上での光線幅」であり、スクリーンサイズは図10(a)のスクリーン20上で「光線が当たっている範囲」である。
このサイズ比の目安である√(投射倍率)の増加は「投射倍率の増大」であり、スクリーン20に当たっている光線エリアが広がることを意味する。
これは「凹面ミラー14からスクリーン20に向かう光線の角度が広がる」ことを意味する。
これを図10(a)で説明すると、スクリーン20の下側に向かう光線が「より下方」に向かい、上側に向かう構成が「より上方」に向かうことになる。
すなわち、「凹面ミラー14からスクリーン20に向かう光線角度が大きく」なる。
従って、開口部のサイズを「投射倍率が小さい場合よりも大きめ」に取らないと、少しの部品組付け誤差で「スクリーンに行くべき光線」が遮光部材で遮光されてしまう。
このように「√(投射倍率)」は、「投射画像と中間像のサイズ比の目安」、換言すれば「凹面ミラーからスクリーンに向かう光線角度の目安」である。
このことから、条件(1)は「開口部の開口を最小にして、ゴースト光の影響を最小にする」のに有効な条件であることが理解される。
条件(1)における「0.3という数値」は、画像投射装置内部品の組付け精度と、凹面ミラーからスクリーンへの光線角度の2つから検討した結果、投射倍率が100倍のときにおよそ3mm程度の余裕がないと全体光束が遮光されてしまうことから設定した。
なお、図16に示すように、実施例1の投射光学系の自由曲面レンズは、屈折光学系内部でfx,fyともに焦点距離の絶対値が最も大きい。
従って、組付け誤差感度に強い形状であることがわかる。
なお、自由曲面レンズを光線が通過する領域での「自由曲面レンズの光軸方向の厚さ」が、最も厚い部分の厚さ:αと、最も薄い部分の厚さ:βの比:α/βは、実施例1において「1.3」、実施例2において「1.2」であり、1.5を超えていない。
10 画像表示素子
121 屈折光学系の共軸レンズ系
122 自由曲面レンズ
14 凹面ミラー
20 スクリーン
PA 全体光束の光束径がA方向において最も小さくなる位置
PB 全体光束の光束径がB方向において最も小さくなる位置
160 遮光部材
AP 開口部
特開2008−225455号公報 特開2008−242025号公報 特開2008−242028号公報 特開2011−033738号公報 特開2011−150029号公報 特開2011−150030号公報

Claims (11)

  1. 画像表示素子に表示される画像を、投射画像としてスクリーン上に拡大投射する画像投射装置であって、
    拡大投射されるべき画像を表示する画像表示素子と、
    自由曲面レンズを有する屈折光学系と、
    少なくとも1つの凹面ミラーを有する反射光学系と、
    画像形成に利用される光線を通す開口部を有し、画像形成に利用されない不要光となり得る光を遮光する遮光部材と、を有し、
    前記画像表示素子から前記屈折光学系に取り込まれスクリーンに結像する全ての光線の集まりである全体光束の前記凹面ミラー以後の光束断面において、投射画像の長辺方向に対応する方向をA方向、短辺方向に対応する方向をB方向とするとき、前記遮光部材を、前記全体光束の前記A方向の光束幅がもっとも狭まる位置と、前記全体光束のB方向の光束幅がもっとも狭まる位置との間に前記開口部が位置するように配置したことを特徴とする画像投射装置。
  2. 請求項1記載の画像投射装置において、
    自由曲面レンズは、画像表示素子側からの全体光束が入射する第1面と、該全体光束を射出する第2面からなるレンズであり、
    前記第1面と前記第2面が、同じ方向に凸面形状または凹面形状を向けたレンズ形状であることを特徴とする画像投射装置。
  3. 請求項1または2記載の画像投射装置において、
    自由曲面レンズを光線が通過する領域での前記自由曲面レンズの光軸方向の厚さが、最も厚い部分の厚さ:αと、最も薄い部分の厚さ:βの比:α/βが、条件:
    α/β < 1.5
    を満足することを特徴とする画像投射装置。
  4. 請求項1乃至3の何れか1項に記載の画像投射装置において、
    屈折光学系は、光軸を共有する複数のレンズを有し、
    自由曲面レンズは、画像表示素子側からの全体光束が入射する第1面と、該全体光束を射出する第2面からなるレンズであり、
    画像表示素子の画像表示面が、前記屈折光学系の光軸から所定方向へ離れており、
    前記画像表示素子の画素のうち最も前記光軸に近い画素から前記屈折光学系に取り込まれた画素光束が、自由曲面レンズの前記第1面と前記第2面を透過する領域において、該領域における自由曲面形状との差が最も小さい球面形状の曲率を近似曲率半径とするとき、
    前記第1面の近似曲率半径:R1、前記第2面の近似曲率半径:R2が、条件:
    |R1|>|R2|
    を満足することを特徴とする画像投射装置。
  5. 請求項4記載の画像投射装置において、
    画像表示素子の長辺に垂直な断面をY断面、Y断面において光軸と垂直な方向をY方向、Y方向に垂直な断面をX断面、X断面において光軸と垂直な方向をX方向として、
    自由曲面レンズの、Y方向における第1面の近似曲率半径:R1X、第2面の近似曲率半径:R2Y、X方向における第1面の近似曲率半径:R1X、第2面の近似曲率半径:R2Xが、条件:
    |R1Y|>|R2Y|
    または、
    |R1X|>|R2X|
    を満足することを特徴とする画像投射装置。
  6. 請求項1乃至5の何れか1項に記載の画像投射装置において、
    自由曲面レンズの、画像表示素子側からの全体光束が入射する面を第1面、該全体光束を射出する面を第2面、画像表示素子の長辺に直交する断面をY断面、Y断面において光軸と直交する方向をY方向、Y方向に直交する断面をX断面、X断面において光軸と直交する方向をX方向とし、
    前記自由曲面レンズの、Y方向における第1面の近似曲率半径:R1X、第2面の近似曲率半径:R2Y、X方向における第1面の近似曲率半径:R1X、第2面の近似曲率半径:R2Xとするとき、
    前記自由曲面レンズの材質の屈折率と前記近似曲率半径R1YとR2Yとから求まるY断面での近似焦点距離:fY、前記屈折率と前記近似曲率半径R1XとR2Xとから求まるX断面での近似焦点距離:fXとするとき、
    屈折光学系内部のレンズまたは接合レンズの焦点距離の絶対値において、|fY|または|fX|が最も大きいことを特徴とする画像投射装置。
  7. 請求項1乃至6の何れか1項に記載の投射装置において、
    屈折光学系から自由曲面レンズを除いた光学系Cは、光学系Cのうち最も凹面ミラーに近いレンズ面から凹面ミラーに到る光路の途中に、画像表示素子に表示された画像の中間像を形成することを特徴とする画像投射装置。
  8. 請求項1乃至7の何れか1項に記載の画像投射装置において、
    遮光部材は、重力方向に直交する面に対して傾き、
    該傾きは、スクリーン面から遠い側から近い側にかけて、重力方向に傾いていることを特徴とする画像投射装置。
  9. 請求項1乃至8の何れか1項に記載の画像投射装置において、
    遮光部材は、全体光束が方向Aにおいて最も細くなる位置と、方向Bにおいて最も細くなる位置の間に、開口部が位置するように配置され、
    自由曲面レンズの、画像表示素子側からの全体光束が入射する面を第1面、該全体光束を射出する面を第2面、画像表示素子の長辺に直交する断面をY断面、Y断面において光軸と直交する方向をY方向、Y方向に直交する断面をX断面、X断面において光軸と直交する方向をX方向とし、
    前記自由曲面レンズの、Y方向における第1面の近似曲率半径:R1X、第2面の近似曲率半径:R2Y、X方向における第1面の近似曲率半径:R1X、第2面の近似曲率半径:R2Xとするとき、
    前記自由曲面レンズの材質の屈折率と前記近似曲率半径R1YとR2Yとから求まるY断面での近似焦点距離:fY、前記屈折率と前記近似曲率半径R1XとR2Xとから求まるX断面での近似焦点距離:fXとするとき、
    fX>fYのときは方向Aにおいて全体光束が最も細くなる位置寄りに、fX<fYのときは方向Bにおいて全体光束が最も細くなる位置よりに配置されることを特徴とする画像投射装置。
  10. 請求項1乃至9の任意の1に記載の画像投射装置において、
    画像表示素子の長辺に直交する断面をY断面、Y断面において光軸と直交する方向をY方向、Y方向に直交する断面をX断面、X断面において光軸と直交する方向をX方向とし、X断面またはY断面における全体光束の幅:ZH、遮光部材の開口部のX断面またはY断面における開口幅:KH、スクリーンサイズ/画像表示素子の画像表示面のサイズとして定義される投射倍率が、前記X断面または前記Y断面において、条件:
    (1) √(投射倍率)×0.3+ZH < KH
    を満足することを特徴とする画像投射装置。
  11. 請求項1乃至10の何れか1項に記載の画像投射装置において、
    遮光部材は、凹面ミラーにより反射した光線のうち、画像形成に利用されない不要光線を遮光する機能を有することを特徴とする画像投射装置。
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