JPH05289176A - 透過型スクリーン - Google Patents

透過型スクリーン

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JPH05289176A
JPH05289176A JP4085457A JP8545792A JPH05289176A JP H05289176 A JPH05289176 A JP H05289176A JP 4085457 A JP4085457 A JP 4085457A JP 8545792 A JP8545792 A JP 8545792A JP H05289176 A JPH05289176 A JP H05289176A
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JP
Japan
Prior art keywords
lens sheet
lenticular lens
light
screen
layer
Prior art date
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Pending
Application number
JP4085457A
Other languages
English (en)
Inventor
Katsuaki Mitani
勝昭 三谷
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 テレビジョン受像機等の透過型スクリーンに
関するもので外光の吸収とスクリーン面の外光の乱反射
を防ぎ、適視視野角内での対外光コントラストの向上と
写り込みのない画質改善を目的とする。 【構成】 フレネルレンズシート26とレンチキュラー
レンズシート1の少なくとも一方に透明のふっ素樹脂に
よる薄膜1aをほどこすことにより投射光や外部からの
光の表面での反射を低下し、コントラストの向上と写り
込みのない画質を得る。又、レンチキュラーレンズシー
ト1を2層構成とし、又、可視光線吸収材料の含有と組
み合わせによりコントラストの向上と写り込みのない画
質を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は投写型テレビジョン受像
機に用いて有効な透過型スクリーンに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、透過型スクリーンの構成としては
図4に示すように、フレネルレンズ45を有したフレネ
ルレンズシート26の前面にレンチキュラーレンズシー
ト48を重ねて配置した構成のものが用いられている。
【0003】このレンチキュラーレンズシート48は、
スクリーン基材の中にガラスや高分子材よりなる光拡散
材4が混入され、両面にシリンドリカル状のレンチキュ
ラーレンズ2,5を配設している。さらに、入射光側レ
ンチキュラーレンズ5の非集光部に突起状の外光吸収層
3(以下ブラックストライプという)を所定ピッチの縞
状に形成し、外光によるコントラストの低下を防いでい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記のよ
うな従来の構成のレンチキュラーレンズシート48にお
いては、画像を結像させるためや、垂直視野角拡大のた
めにガラスビーズや、ポリマービーズ等の光拡散材4が
混入されており、この光拡散材の一部がレンチキュラー
レンズシート48のシリンドリカル状のレンチキュラー
レンズ2や縞状で非集光部突起状のブラックストライプ
3の表面に突出しているのが一般的である。
【0005】また周囲の物体の映り込みを防ぐために、
観察者に最も近い面を形成する金型の表面に微細な凹凸
を形成し、成形時に転写させて乱反射面としている。
【0006】このためにレンチキュラーレンズシート4
8の出射光側表面に外光が照射されたときに乱反射が起
こりスクリーン面が白っぽくなり、コントラストの劣化
が生じるという問題がある。
【0007】外光によるコントラストの低下を改善する
ために、スクリーンの前面に光の透過率を落としたガラ
スや透明プラスチック製鏡面板を取りつける方法がある
が、これは鏡面板の外光(蛍光灯、電灯、周囲の人や窓
や物、等)の映り込みが極端に発生するため画面が見に
くいという問題がある。
【0008】本発明は上記問題に鑑み、レンチキュラー
レンズシートを2層構造とし、外光の吸収と、スクリー
ン面の外光の乱反射防止による適視視野角内での外光コ
ントラストの低下を防ぎ、映り込みを防ぐことが可能な
透過型スクリーン用レンチキュラーレンズシートとフレ
ネルレンズシートとレンチキュラーレンズシートにふっ
素樹脂よりなる薄膜をほどこすことにより、投射光や外
部からの光のスクリーン表面での反射率を下げることが
できるスクリーンを提供するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の透過型スクリーン用レンチキュラーレンズ
シート及びフレネルレンズシートの構成は、スクリーン
基材の主平面にレンチキュラーレンズを形成し、出射光
側に縞状または網目状のブラックストライプを設けてな
る透過型スクリーン用レンチキュラーレンズシート及び
フレネルレンズシートにおいて、前記フレネルレンズシ
ート及びレンチキュラーレンズシートの少なくとも一方
に透明ふっ素樹脂よりなる薄膜をほどこし、前記レンチ
キュラーレンズシートの表層面側が拡散材を含まない層
より成り、その内面は拡散材を含む層より成る2層構造
とする。または逆に、表層面側が拡散材を含む層より成
りその内面は拡散材を含まない層より成る2層構造とす
る。
【0010】この透明ふっ素樹脂の薄膜(コーティング
層)は、屈折率が1.30〜1.35と低く、一般に
1.34程度であり、安定な反射防止膜を溶液からのコ
ーティングにより容易に作成することができ、また膜厚
が数十μから数十nmの薄膜まで、とくに0.05〜0.
2μ程度、例えば0.1μであり、光線透過率が単層コ
ートだけでも、99%以上が得られるものである。
【0011】このようなふっ素樹脂としては、例えば、
旭硝子(株)製「サイトップ」(商品名)が用いられ
る。
【0012】この2層構造からなるレンチキュラーレン
ズシートにおいて、観察者に最も近い面の層に可視光線
を吸収する材料を含有させる、または観察者に最も近い
面に含まれた拡散材層の拡散材に可視光線を吸収する材
料を含ませることにより、可視光線波長領域における光
吸収率を増加させ、対外光コントラストを改善させるこ
とができる。
【0013】この際、可視光線を吸収する材料としては
熱可塑性樹脂と相溶性のある色素、顔料、カーボン、金
属塩等を用いることができる。
【0014】更に、前記可視光線を吸収する材料の吸収
スペクトルは必ずしも平坦である必要はなく、投写型テ
レビジョン受像機で使用される三色のCRTの強度比
や、色純度向上の目的等により、波長特性やピークがあ
ってもよい。
【0015】また、この2層構造のレンチキュラーレン
ズシートの観察者に最も近い面の層のレンチキュラーレ
ンズ表面あるいはブラックストライプ表面のどちらか一
方の表面を鏡面とする、あるいは両方を鏡面とすること
により外光の乱反射を減少させ適視視野角内に外光が届
かないように対外光コントラストを改善させることがで
きる。
【0016】また更に、前記2層構造のレンチキュラー
レンズシートの観察者に最も近い面の層に可視光線を吸
収する材料を含ませかつ表面を鏡面とする組合せにより
対外光コントラストを大きく改善させることができる。
【0017】また表面に可視光線を吸収する材料で薄膜
を形成する製造方法により2層構造にできる。
【0018】
【作用】本発明は上記した構成によって、対外光コント
ラストを向上させ、簡単な構成で低コストの透過型スク
リーン用のレンチキュラーレンズシートとフレネルレン
ズシートを得ることができる。
【0019】
【実施例】
(実施例1)以下本発明の第1の実施例について図1で
説明する。
【0020】図1(A),(B),(C)は、それぞれ
本発明の第1の実施例の透過型スクリーンの上断面図と
正面図及び側面の断面図を示す。図1において、本発明
の透過型スクリーンは、陰極線管からの出力光27の入
射光側にフレネルレンズシート26が配置され出射光側
(観察者側)にレンチキュラーレンズシート1が配置さ
れた2枚の構成の構造となっている。
【0021】本発明のレンチキュラーレンズシート1は
レンチキュラーレンズシート基材の両主平面の入射光側
にレンチキュラーレンズ5を形成し、入射光側のレンチ
キュラーレンズ5の集光部に出射光側レンチキュラーレ
ンズ2が配設され、入射光側のレンチキュラーレンズ5
の非集光部に縞状のブラックストライプ3を等ピッチで
配設している。更に出射光側のレンチキュラーレンズシ
ート1が拡散材4を含み、フレネルレンズシート26と
レンチキュラーレンズシート1の両方に透明ふっ素樹脂
のコーティング層1aがほどこされている。更にレンチ
キュラーレンズシート1には可視光線を吸収する材料
(図示せず)が含まれている。そしてこの可視光線吸収
材料が外光を吸収して対外光コントラストを向上させ
る。
【0022】本発明では可視光線吸収材料をレンチキュ
ラーレンズシート全体に混入したが他の実施例として、
2層構造のレンチキュラーレンズシートの拡散材を含む
拡散材層1bあるいは拡散材4に可視光線吸収材料を混
入、または表面と内面層の2層または2層と拡散材全て
に可視光線吸収材料を混入しても同様な改善ができるこ
とはいうまでもない。
【0023】(実施例2)次に本発明の第2の実施例に
ついて、図2に示す図面とともに説明する。
【0024】図2(A),(B),(C)は、それぞれ
本発明の第1の実施例と比較して拡散材の含有される層
が異なった構造の透過型スクリーンの上断面図と正面図
及び側面の断面図を示す。図2において、本発明の透過
型スクリーンは、陰極線管からの出力光27の入射光側
にフレネルレンズシート26が配置され出射光側(観察
者側)にレンチキュラーレンズシート8が配置された2
枚の構成の構造となっている。
【0025】本発明のレンチキュラーレンズシート8は
レンチキュラーレンズシート基材の両主平面の入射光側
にレンチキュラーレンズ5を形成し、入射光側のレンチ
キュラーレンズ5の集光部に出射光側レンチキュラーレ
ンズ2が配設され、入射光側のレンチキュラーレンズ5
の非集光部に縞状のブラックストライプ3を等ピッチで
配設している。
【0026】更に出射光側のレンチキュラーレンズシー
ト8は表層面側のみに拡散材4を含む層8aと、その内
面が拡散材を含まない基材層8bの2層で構成され、フ
レネルレンズシート26とレンチキュラーレンズシート
1の両方に透明ふっ素樹脂のコーティング層8cがほど
こされている。更に表層面側の拡散材4を含む層8aに
は可視光線を吸収する材料が含まれている。そしてこの
可視光線吸収材料が外光を吸収して対外光コントラスト
を向上させる。勿論、また可視光線吸収材料を拡散材4
に含ませてもよい。
【0027】本発明実施例では可視光線吸収材料を表面
層の拡散材を含む層8aに混入したが、他の実施例とし
て2層構造のレンチキュラーレンズシートの拡散材を含
まない基材層8bに可視光線吸収材料を混入しても同様
な改善ができることはいうまでもない。
【0028】(実施例3)以下本発明の第3の実施例に
ついて図3に示す図面とともに説明する。
【0029】図3(A),(B),(C)は、それぞれ
本発明の第1の実施例と比較して拡散材の含有される層
が異なった構造の透過型スクリーンの上断面図と正面図
及び側面の断面図を示す。図3において、本発明の透過
型スクリーンは、陰極線管からの出力光27の入射光側
にフレネルレンズシート26が配置され出射光側(観察
者側)にレンチキュラーレンズシート9が配置された2
枚の構成の構造となっている。
【0030】本発明のレンチキュラーレンズシート9は
レンチキュラーレンズシート基材の両主平面の入射光側
にレンチキュラーレンズ5を形成し、入射光側のレンチ
キュラーレンズ5の集光部に出射光側レンチキュラーレ
ンズ2が配設され、入射光側のレンチキュラーレンズ5
の非集光部に縞状のブラックストライプ3を等ピッチで
配設している。
【0031】更に出射光側のレンチキュラーレンズシー
ト9は表面層が拡散材4を多量に含む層9aと、その内
面が拡散材を少量含む内面層9bの2層で構成されてい
る。すなわち表面層と内面層とで拡散材の量を異ならせ
たものであり、フレネルレンズシート26とレンチキュ
ラーレンズシート1の両方に透明ふっ素樹脂のコーティ
ング層8cがほどこされている。更に表面層の拡散材4
を多量に含む層9aには可視光線を吸収する材料が含ま
れている。そしてこの可視光線吸収材料が外光を吸収し
て対外光コントラストを向上させる。勿論、可視光線吸
収材料を拡散材4に含ませてもよい。
【0032】本発明では可視光線吸収材料を表面層の拡
散材を多量に含む層9aに混入したが他の実施例として
拡散材を少量含む内面層9bに可視光線吸収材料を混入
しても同様な改善ができることはいうまでもない。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように、フレネルレンズシ
ートとレンチキュラーレンズシートの少なくとも一方に
透明のふっ素樹脂よりなる薄膜をほどこすことにより、
投射光や外部からの光のスクリーン表面での反射率を下
げることができ、投射画像のコントラストを向上させる
ことができ、解像度を高めると共に画像の照度を向上さ
せることができる。
【0034】また、レンチキュラーレンズに拡散防止材
を混入させることにより、外光の吸収と反射が少ない対
外光コントラストの向上と写り込みのない良質な鮮明度
の高い画像が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)本発明の第1の実施例におけるレンチキ
ュラーレンズシートとフレネルレンズシートの上断面図 (B)本発明の第1の実施例におけるレンチキュラーレ
ンズシートの正面図 (C)本発明の第1の実施例におけるレンチキュラーレ
ンズシートとフレネルレンズシートの側面の断面図と外
光の入射と反射光路を示す概略図
【図2】(A)本発明の第2の実施例におけるレンチキ
ュラーレンズシートとフレネルレンズシートの上断面図 (B)本発明の第2の実施例におけるレンチキュラーレ
ンズシートの正面図 (C)本発明の第2の実施例におけるレンチキュラーレ
ンズシートとフレネルレンズシートの側面の断面図
【図3】(A)本発明の第3の実施例におけるレンチキ
ュラーレンズシートとフレネルレンズシートの上断面図 (B)本発明の第3の実施例におけるレンチキュラーレ
ンズシートの正面図 (C)本発明の第3の実施例におけるレンチキュラーレ
ンズシートとフレネルレンズシートの側面の断面図
【図4】従来のスクリーン構成斜視図
【符号の説明】
1 レンチキュラーレンズシート 1a コーティング層 1b 拡散材層 2 出射光側レンチキュラーレンズ 3 出射光側ブラックストライプ 4 拡散材 5 入射光側レンチキュラーレンズ 8 レンチキュラーレンズシート 8a 拡散材を含む層 8b 拡散材を含まない層 8c コーティング層 9 レンチキュラーレンズシート 9a 拡散材を含む層 9b 拡散材を含まない層 9c コーティング層 26 フレネルレンズシート 27 陰極線管出力光 45 フレネルレンズ 48 レンチキュラーレンズシート

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】フレネルレンズシートとレンチキュラーレ
    ンズシートからなる2枚構成の透過型スクリーン、また
    は光入射面にフレネルレンズを形成し、光出射面にレン
    チキュラーレンズを形成してなる1枚構成の透過型スク
    リーンにおいて、前記フレネルレンズシートとレンチキ
    ュラーレンズシートの少なくとも一方に透明ふっ素樹脂
    よりなる薄膜をほどこし、前記レンチキュラーレンズシ
    ートが拡散材を含むことを特徴とする透過型スクリー
    ン。
  2. 【請求項2】フレネルレンズシートとレンチキュラーレ
    ンズシートからなる2枚構成の透過型スクリーン、また
    は光入射面にフレネルレンズを形成し、光出射面にレン
    チキュラーレンズを形成してなる1枚構成の透過型スク
    リーンにおいて、前記フレネルレンズシートとレンチキ
    ュラーレンズシートの少なくとも一方に透明ふっ素樹脂
    よりなる薄膜をほどこし、前記レンチキュラーレンズシ
    ートの表層面側のみに拡散材を含むことを特徴とする透
    過型スクリーン。
  3. 【請求項3】フレネルレンズシートとレンチキュラーレ
    ンズシートからなる2枚構成の透過型スクリーン、また
    は光入射面にフレネルレンズを形成し、光出射面にレン
    チキュラーレンズを形成してなる1枚構成の透過型スク
    リーンにおいて、前記フレネルレンズシートとレンチキ
    ュラーレンズシートの少なくとも一方に透明ふっ素樹脂
    よりなる薄膜をほどこし、前記レンチキュラーレンズシ
    ートの表層面側により多く拡散材を含むことを特徴とす
    る透過型スクリーン。
JP4085457A 1992-04-07 1992-04-07 透過型スクリーン Pending JPH05289176A (ja)

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