JP2009047883A - スクリーン - Google Patents

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Abstract

【課題】投射光の入射角が大きな場合にも、輝度ムラや輝度低下が発生しにくく、外光等の不要光の取り込みを抑えることができるスクリーンを提供すること。
【解決手段】一対のシリンドリカルレンズ15と共通のライン状ミラー16とによって反射系を形成し、下側のシリンドリカルレンズ15に入射した投射光L1を、ライン状ミラー16で反射させ、上側のシリンドリカルレンズ15から反射光L2として射出させるので、ライン状ミラー16に対する入射光すなわち投射光L1の方向と、ライン状ミラー16に対する射出光すなわち反射光L2の方向との間に無理なく大きな角度差αを持たせることができる。これにより、プロジェクタ20からスクリーン10までの投射距離を縮めて、近距離から大きな入射角度で投射することができる。
【選択図】図2

Description

本発明は、反射型のスクリーンに関し、特に、投射方向と観察方向とが大きく異なる場合であっても良好な反射特性を有するスクリーンに関する。
従来のスクリーンとして、表面側にマイクロレンズアレイ又はレンチキュラレンズアレイを設け、背面側に反射鏡アレイを配置するとともに、各反射鏡の周囲の境界部分に光吸収層を設けて、投射光の方向以外からの光を吸収させ、黒レベルを沈ませる技術が存在する(特許文献1〜4参照)。この際、投射光がスクリーンに対して斜めに入射することを考慮して、反射面を傾けているものもある(特許文献2、4参照)。
その他のスクリーンとして、透明部材の背面側にマトリクス状に形成された凸の反射面を備えるものがあり、それぞれの反射面は、投射光の入射角に応じて傾斜状が調整されている(特許文献5参照)。
特開平4−214547号公報 特開平3−156435号公報 特開平9−146172号公報 特開平4−56837号公報 特開2003−228133号公報
しかしながら、マイクロレンズアレイ等と反射鏡アレイとを重ねて配置した前者のタイプのスクリーンでは、投射距離を縮めて近距離から大きな入射角度で投射する場合には、投射光のケラレすなわち意図しない遮光が生じ、投射画像の輝度ムラや輝度低下の原因となっていた。
また、凸反射面を傾けてマトリクス状に配置した後者のタイプのスクリーンでは、投射光以外の方向からの不要光が投射光と同様に反射される可能性があり、反射面の加工が容易でない。
そこで、本発明は、投射光の入射角が大きな場合にも、輝度ムラや輝度低下が発生しにくく、外光等の不要光の取り込みを抑えることができるスクリーンを提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明に係るスクリーンは、(a)スクリーン面に沿って配列された複数のレンズと、(b)複数のレンズの背後に配置される複数のミラーとを備え、(c)複数のレンズのうちいずれか1つのレンズと、いずれか1つのレンズに隣接する1つのレンズとを一組とする一対のレンズと、複数のミラーのうち一対のレンズの背後に配置される共通のミラーとによって反射系を形成し、(d)いずれか1つのレンズに入射した投射光が、共通のミラーで反射されるとともに、隣接する1つのレンズから射出される。
上記スクリーンでは、一対のレンズと共通のミラーとによって反射系を形成し、いずれか1つのレンズに入射した投射光を、共通のミラーで反射させ、隣接する1つのレンズから射出させるので、共通のミラーに対する入射光の方向と射出光の方向との間に無理なく大きな角度差を持たせることができる。これにより、プロジェクタからスクリーンまでの投射距離を縮めて、近距離から大きな入射角度で投射することができる。さらに、一対のレンズによって反射系を形成するので、各レンズが絞りとして機能し、投射光以外の方向からの不要光が観察側に反射される可能性を低減できる。
本発明の具体的な態様では、上記スクリーンにおいて、一対のレンズを構成するいずれか1つのレンズと隣接する1つのレンズとは、平坦な反射面である共通のミラーを介して、略共焦点の状態で配置される。この場合、共通のミラーの位置の調節によって、スクリーンに入射した投射光がスクリーン発散する角度範囲を調整することができる。
本発明の別の態様では、複数のレンズが、透明板の表面上に凹凸パターンとして形成されているレンチキュラレンズである。この場合、複数のレンズを樹脂等の成形によって一体的に形成することができる。
本発明のさらに別の態様では、レンチキュラレンズが、それぞれ母線が円弧状に延びるとともにスクリーン面に沿って配列される複数のシリンドリカルレンズを複数のレンズとして含む。この場合、スクリーンに入射する投射光の入射角に合わせて各シリンドリカルレンズを形成することができ、スクリーンの各部で投射光の入射角に適合させたレンチキュラレンズとすることができる。
本発明のさらに別の態様では、複数のレンズが、中央側における曲率と、周辺側における曲率とが互いに異なっている。この場合、中央側における投射光の入射角と、周辺側における投射光の入射角とが異なる場合であっても、その相違を調整して一様な反射特性を実現することができる。
本発明のさらに別の態様では、複数のミラーの間に配置される光吸収部をさらに備える。この場合、光吸収部がマスクとなって外光等の不要光の反射を回避でき、外光等の写り込みを避けることができる。
本発明のさらに別の態様では、スクリーン面の法線といずれか1つのレンズを経た投射光の中心線とがなす角をαとした場合に、いずれか1つのレンズに対応する共通のミラーは、法線に対してα/2だけ傾いている。この場合、スクリーン面に対してα程度傾いた方向からの投射光を、スクリーン面の正面側に反射することができ、投射距離を縮めて近距離から投射する用途において、スクリーンの画面全体を明るく、輝度ムラを少なく、コントラストを高めることができる。
本発明のさらに別の態様では、いずれか1つのレンズと、対応する共通のミラーとの距離は、一対のレンズ間の実効距離と、一対のレンズの光学面の曲率と、一対のレンズの屈折率とに基づいて定まる。この場合、各反射系の作用を同等にすることができ、スクリーン全体を一様なものとすることができる。
〔第1実施形態〕
図1は、本発明に係る第1実施形態のスクリーンを組み込んだプロジェクタシステムを示す概略図である。
本プロジェクタシステムは、図1に示すように、室内の壁WA部分に固定されるスクリーン10と、スクリーン10に対して所望の画像を投射するプロジェクタ装置20とから構成されている。プロジェクタ装置20は、スクリーン10に比較的近接した状態で下方に配置されている。このため、プロジェクタ装置20からの投射光L1は、斜め上方向に射出され、平均的に大きな入射角でスクリーン10の正面側の平面であるスクリーン面10aに入射する。スクリーン10は、後述する特殊な反射構造により、入射した投射光L1を、主に正面方向に反射光L2として射出する。スクリーン10の正面に居るユーザUSは、スクリーン10上に形成された明るい画像を比較的少ない輝度ムラで観察することができる。
なお、明るい部屋では、例えば窓WI、照明装置IL等からの不要光L3,L4も、スクリーン10に入射している。しかしながら、このスクリーン10は、斜め下方のプロジェクタ装置20からの投射光L1のみを選択的に正面側に反射する機能を有し、窓WI、照明装置IL等からの不要光L3,L4は、ユーザUSのいるスクリーン10の正面方向に反射されにくくなっている。つまり、反射光L2の強度を確保しつつ不要光L3,L4の正面反射を低減することで、スクリーン10上に表示される投射画像の白レベルを維持しつつ黒レベルを低くしている。
図2は、スクリーン10の構造を説明する拡大側方断面図であり、図3は、スクリーン10の正面の概念図であり、図4は、スクリーン10を構成する一つのシリンドリカルレンズの母線に沿ったAA断面の構造を説明する図である。
スクリーン10は、透明樹脂板11の表面側にレンチキュラ層12を形成し、透明樹脂板11の裏面側にミラー層13を形成したものである。表面側のレンチキュラ層12は、プロジェクタ装置20からの投射光L1を透明樹脂板11内に導いて集光させる部分であり、ミラー層13は、透明樹脂板11を通過した投射光L1を反射して正面方向に折り返しレンチキュラ層12に再度入射する反射光L2とする部分である。なお、レンチキュラ層12は、ミラー層13からの反射光L2を正面方向に発散角を制御しつつ射出させる役割も有する。
レンチキュラ層12は、多数の細長いシリンドリカルレンズ15を縦方向すなわちY方向に隙間なく配列した構造を有し、各シリンドリカルレンズ15は、図3等に示すように、プロジェクタ装置20の投射レンズからスクリーン10の延長平面上に下ろした垂線とこの延長平面との交点を基準点HPとして、この基準点HPを中心とする同心円に沿って円弧状に延びている。これにより、同一のシリンドリカルレンズ15には、プロジェクタ装置20からの投射光L1を同一の入射角θで入射させることができる。ここで、各シリンドリカルレンズ15の屈折面15aの曲率等の光学的条件は、後で詳述するが、投射光L1の入射角θに応じた値に設定されており、投射光L1によって照明されたスクリーン10からの反射光L2がスクリーン10の法線方向すなわちZ方向を中心にしてその周囲に略均等な角度分布で射出するように設定されている。なお、これらのシリンドリカルレンズ15は、全体として平坦に配列されており、プロジェクタ装置20からの様様な入射角θの投射光L1を入射させるスクリーン面10aを構成する。
ミラー層13は、図2の紙面に垂直な方向に延びるライン状ミラー16を縦方向に隙間なく配列した構造を有し、各ライン状ミラー16は、Z方向に関し各シリンドリカルレンズ15に対向して配置されている。つまり、ミラー層13は、多数のシリンドリカルレンズ15に対応してそれぞれ設けた多数の平坦なライン状ミラー16を縦方向すなわちY方向に隙間なく配列した構造を有し、基準点HPを中心とする同心円に沿って円弧状に延びている。各ライン状ミラー16の表面には、金属膜又は多層膜が形成されて反射面16aをなしており、投射光L1を少ないロスで反射する。ここで、ライン状ミラー16には、正面すなわち+Z方向に対向するシリンドリカルレンズ15ではなく、これの下側に隣接するシリンドリカルレンズ15を経た投射光L1が入射する。そして、このライン状ミラー16は、これに入射した投射光L1をスクリーン10の平面10aに垂直な方向すなわちZ方向に反射する役割を有する。つまり、各ライン状ミラー16の反射面16aの傾斜角ηは、投射光L1の入射角θに応じて調整されており、斜め下のシリンドリカルレンズ15から入射した投射光L1に対応する反射光L2が正面のシリンドリカルレンズ15に入射するように設定されている。別の見方をすると、両シリンドリカルレンズ15,15と共通のライン状ミラー16とによって、部分的に共有しあう多数の反射系19が上下方向に連続して配列されており、各反射系19は、略共焦点の光学系を構成する。各反射系19において、ライン状ミラー16の反射面16aは、投射光L1の光路と基準点HPとを通る各光路断面において等しい傾斜角ηを有しており、各ライン状ミラー16の反射面16a全体としては、円錐面を対称軸に垂直に帯状に切り出した形状を有する。
以下、各シリンドリカルレンズ15の曲率や幅と、各ライン状ミラー16の傾斜角との設定方法について説明する。まず、シリンドリカルレンズ15に設けた屈折面15aの幅方向(図2ではY方向)に関する曲率は、投射光L1をライン状ミラー16の反射面16aの前後近傍に収束させるように集光するとともに、この反射面16aからの反射光L2をコリメートされた状態に近いが少し発散させた状態にするものになっている。つまり、上下一対の屈折面15a,15aと反射面16aとは、共焦点に近い光学系を構成するが、反射面16aが正確に焦点位置にないため、反射光L2は、あまり大きくない発散角で正面方向に射出される。この際、一対の屈折面15a,15aと反射面16aとの間隔を調整することで、反射光L2の発散角を調整できる。反射光L2が略コリメートされている場合を考えると、近似的には、屈折面15aの幅方向の曲率をRとし、透明樹脂板11の屈折率をnとし、透明樹脂板11の厚みをtとすると、近軸光線近似により、R≒t・(n−1)・nとなる。つまり、透明樹脂板11の厚みtに略比例して屈折面15aの曲率をRも増加することになる。
次に、図2を参照して、シリンドリカルレンズ15の幅やライン状ミラー16の傾斜角について説明する。上述のように、投射光L1は、スクリーン10上に斜め入射しており、その入射角θは、スクリーン10上の入射位置で異なっている。より詳細には、特定のシリンドリカルレンズ15への入射角θは、その母線に沿って一致しているが、各シリンドリカルレンズ15ごとに異なった値となっている。ここで、投射光L1がシリンドリカルレンズ15の屈折面15a中央に入射角θで入射して屈折角αとなるように屈折されるものとする。つまり、スクリーン面10aの法線に対して略角度θを成す投射光L1のうち、屈折面15a中央に入射する中心線の光束は、屈折面15a中央に角度θで入射した後に、スクリーン面10aの法線に対して角度αだけ傾いた状態となる。この場合において、反射光L2を、投射光L1が入射する着目シリンドリカルレンズ15に隣接する1つ上側のシリンドリカルレンズ15に背後から入射させるものとする。このため、上側に隣接するシリンドリカルレンズ15に対向するライン状ミラー16の反射面16aは、その傾斜角ηが2/αになるように設定されている。ここで、上下に関して隣接する一対のシリンドリカルレンズ15,15のY方向の位置ずれ量すなわち両シリンドリカルレンズ15,15間の実効距離をPとする。つまり、投射光L1の下側シリンドリカルレンズ15への入射点と、反射光L2の上側シリンドリカルレンズ15からの射出点とは、Y方向に位置ずれ量Pだけずれた位置となっている。なお、図2はスクリーン10の中央のY方向の光路断面を示しており、位置ずれ量PがY方向となっているが、例えばスクリーン10の左右の端部では、Y方向に対して傾いた光路断面となる。この場合も、投射光L1の光路と基準点HPとを通る各光路断面においては、隣接する一対のシリンドリカルレンズ15,15間の位置ずれ量Pが維持される。以上の入射角θや位置ずれ量Pと、透明樹脂板11の屈折率n及び厚みtとの間には、以下の関係、
Figure 2009047883
が成り立つ。ここで、スネルの法則により、sinα=(1/n)・sinθであり、また、幾何学的な関係から、P=t・tanαであることを利用した。上記式(1)は、投射光L1の入射角θに応じて位置ずれ量Pが設定されることを意味し、各シリンドリカルレンズ15が投射光L1の入射角θに応じて変化することを示している。具体的には、スクリーン10の上側ほど入射角θが大きくなるので、反射面16aの傾斜角ηも大きくなって、位置ずれ量Pも大きくなることが分かる。
なお、シリンドリカルレンズ15は、その母線方向に沿って配列された多数のレンズ素子15cからなるものとすることができる。この際、各レンズ素子15cの表面すなわち屈折面15aの曲率をシリンドリカルレンズ15の母線に沿って連続的に又は段階的に徐々に変化させることができる。また、同様に、ライン状ミラー16も、図5の変形例に示すように、その長手方向に沿って配列された多数のミラー素子16aからなるものとすることができる。この場合、ミラー素子16aの角度調整によって、スクリーン10の各部からの反射光の方向を、例えばスクリーン10の中央の正面に居るユーザUSの方向に集めるようなものとすることができる。
上記実施形態のスクリーン10では、一対のシリンドリカルレンズ15,15と、両レンズ15,15に共通のライン状ミラー16とによって反射系19を形成し、下側のシリンドリカルレンズ15に入射した投射光L1を、ライン状ミラー16で反射させ、上側のシリンドリカルレンズ15から反射光L2として射出させるので、ライン状ミラー16から見た入射光すなわち投射光L1の方向と、ライン状ミラー16から見た射出光すなわち反射光L2の方向との間に無理なく大きな角度差(実施形態の場合、屈折角αに相当)を持たせることができる。これにより、プロジェクタ20からスクリーン10までの投射距離を縮めて、近距離から大きな入射角度で投射することができる。さらに、一対のシリンドリカルレンズ15,15によって反射系を形成するので、各シリンドリカルレンズ15,15が絞りとして機能し、投射光L1以外の方向からの不要光L3,L4が観察側に反射される可能性を低減できる。
〔第2実施形態〕
図6は、第2実施形態に係るスクリーンの構造を説明する拡大側方断面図である。なお、第2実施形態のスクリーン110は、図1に示す第1実施形態のスクリーン10を変形例であり、特に説明しない部分については、第1実施形態のスクリーン10と同様であるものとする。
スクリーン110は、透過層114とミラー層113と接合した構造を有する。ここで、透過層114は、第1実施形態の透明樹脂板11と同様の構造を有するが、上述のミラー層113が別体として設けられている。
ミラー層113は、多数のライン状ミラー116と、多数の外光吸収部117とを備える。ライン状ミラー116は、図1に示す第1実施形態のスクリーン10におけるライン状ミラー16よりも幅が狭いが、ライン状ミラー16と同様に基準点HPを中心とする同心円に沿って円弧状に延びている。各ライン状ミラー116は、Z方向に関し各シリンドリカルレンズ15に対向して配置されており、Y方向に関し外光吸収部117を間に挟むようにストライプ状に配置されている。ライン状ミラー116は、シリンドリカルレンズ15に対向する斜面であり、その表面には、金属膜又は多層膜である反射面116aが形成されている。これにより、ライン状ミラー116は、これに入射した投射光L1をスクリーン110の平面に垂直な方向すなわちZ方向に反射する役割を有する。また、外光吸収部117は、黒色の樹脂材料等で形成されており、これに入射した不要光等を吸収する。つまり、第2実施形態のスクリーン110も、第1実施形態のスクリーン10と同様に、入射した投射光L1を、主に正面方向に反射光L2として射出する。さらに、第2実施形態のスクリーン110の場合、斜め下方のプロジェクタ装置20から以外の不要光は、スクリーン110の正面方向に反射されにくいだけでなく、外光吸収部117に吸収される。よって、スクリーン110上に表示される投射画像の黒レベルを低くできる。
以下、第2実施形態のスクリーン110の製造方法の一例について説明する。予めミラー層113の本体を適当な樹脂材で形成する。この際、ライン状ミラー116に対応する突起が形成される。その後、ミラー層113の本体の表面に金属膜又は多層膜を被覆し、ライン状ミラー116間の各溝に黒色の樹脂材料等をインクジェット方式等を利用して充填。硬化する。これにより、外光吸収部117が完成する。最後に、二色成形と同様の手法で、ミラー層113上に透過層114が積層され、透過層114とミラー層113と接合したスクリーン110が完成する。
なお、以上実施形態に即して本発明を説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。例えば、上記実施形態のスクリーン10,110では、レンチキュラ層12をシリンドリカルレンズ15で構成したが、シリンドリカルレンズ15に代えてマイクロレンズアレイを配置することもできる。この際、マイクロレンズアレイを構成する略矩形輪郭のマイクレンズは、例えばシリンドリカルレンズ15の長手方向に沿って配列されるだけでなく、投射光L1の光路と基準点HPとを通る各光路断面と、スクリーン10,110面との交線に沿って配列される。なお、レンチキュラ層12を略矩形輪郭のマイクレンズからなるマイクレンズアレイとする場合、各マイクレンズについては、これを単なる凸の球面とする必要はなく、視野角依存性の調整等を考慮して非球面、円錐面等とすることもできる。
また、上記実施形態では、ライン状ミラー16,116を略平面としたが、例えばライン状ミラー16がその長手方向に沿って配列された多数のミラー素子16aからなる場合、個々のミラー素子16aを平面にする必要はなく、球面、円筒面等からなる凸面や凹面とすることもできる。さらに、ライン状ミラー16,116については、全部又は一部を散乱面にすることができ、レンチキュラ面とすることもできる。
また、上記実施形態では、単なる透明樹脂板11を用いているが、拡散剤を混入させた透明樹脂板11とすることもできる。
また、上記実施形態において、ライン状ミラー16、116が多数のミラー素子16aからなるものとする場合(図5参照)、個々のミラー素子16aの境界に、外光吸収部117を設けることもできる。
本発明に係るプロジェクタシステムの使用状態を示す概略図である。 第1実施形態のスクリーンの構造を説明する拡大側方断面図である。 スクリーンの正面の概念図である。 スクリーンを構成する一つのシリンドリカルレンズの母線に沿った断面構造を説明する図である。 第1実施形態のスクリーンの変形例を説明する図であり、図3に対応する断面構造を示している。 第2実施形態のスクリーンの構造を説明する拡大側方断面図である。
符号の説明
10…スクリーン、 11…透明樹脂板、 12…レンチキュラ層、 13…ミラー層、 15…シリンドリカルレンズ、 15a…屈折面、 15c…レンズ素子、 16…ライン状ミラー、 16a…ミラー素子、 16a…反射面、 20…プロジェクタ装置、 H…基準点、 L1…投射光、 L2…反射光、 L3,L4…不要光

Claims (8)

  1. スクリーン面に沿って配列された複数のレンズと、
    前記複数のレンズの背後に配置される複数のミラーとを備え、
    前記複数のレンズのうちいずれか1つのレンズと、前記いずれか1つのレンズに隣接する1つのレンズとを一組とする一対のレンズと、前記複数のミラーのうち前記一対のレンズの背後に配置される共通のミラーとによって反射系を形成し、
    前記いずれか1つのレンズに入射した投射光が、前記共通のミラーで反射されるとともに、前記隣接する1つのレンズから射出される、
    スクリーン。
  2. 前記一対のレンズを構成する前記いずれか1つのレンズと前記隣接する1つのレンズとは、平坦な反射面である前記共通のミラーを介して、略共焦点の状態で配置される、請求項1記載のスクリーン。
  3. 前記複数のレンズは、透明板の表面上に凹凸パターンとして形成されているレンチキュラレンズである、請求項1及び請求項2のいずれか一項に記載のスクリーン。
  4. 前記レンチキュラレンズは、それぞれ母線が円弧状に延びるとともに前記スクリーン面に沿って配列される複数のシリンドリカルレンズを前記複数のレンズとして含む、請求項3に記載のスクリーン。
  5. 前記複数のレンズは、中央側における曲率と、周辺側における曲率とが互いに異なっている、請求項1から請求項4までのいずれか一項に記載のスクリーン。
  6. 前記複数のミラーの間に配置される光吸収部をさらに備える請求項1から請求項5までのいずれか一項に記載のスクリーン。
  7. 前記スクリーン面の法線と前記いずれか1つのレンズを経た投射光の中心線とがなす角をαとした場合に、前記いずれか1つのレンズに対応する前記共通のミラーは、前記法線に対してα/2だけ傾いている、請求項1から請求項6までのいずれか一項に記載のスクリーン。
  8. 前記いずれか1つのレンズと、対応する前記共通のミラーとの距離は、前記一対のレンズ間の実効距離と、前記一対のレンズの光学面の曲率と、前記一対のレンズの屈折率とに基づいて定まる、請求項1から請求項7までのいずれか一項に記載のスクリーン。
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JPWO2017138298A1 (ja) * 2016-02-09 2018-05-24 三菱電機株式会社 ビーム整形装置、及びレーザ発振器
JP7048897B2 (ja) 2016-08-31 2022-04-06 日亜化学工業株式会社 光学部材、光源装置及び照射システム

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