JP2005292299A - 透過型スクリーン及び背面投射型ディスプレイ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 偏心した光軸を有するフレネルレンズを用いることにより、背面投射型ディスプレイ装置の薄型化を図った場合であっても、映像光のロスを極力少なくする。
【解決手段】 レンチキュラーレンズシート40のシート本体41を、遮光部45及び通過部46を含む直線上での断面で見たときに、フレネルレンズからの出射光の75%が通過部46を通過する場合において通過部46に対向配置される入射面上の一点43Aと通過部46の端部46A,46Aとを結ぶ直線同士がなす挟角をαとし、入射面上の一点43Aからシリンドリカルレンズ43の集光部までの距離をHとし、シリンドリカルレンズ43のピッチをPとすると、出射面41A上での遮光部45の比率Bが、B≦1−(2・H・tan(α/2)/P)を満たすようにする。
【選択図】 図6

Description

本発明は、例えばリアプロジェクションテレビなどの背面投射型ディスプレイ装置に用いられる透過型スクリーンに関するものである。
従来より、透過型スクリーンを備えた背面投射型ディスプレイ装置として、例えば図16に示すようなリアプロジェクションテレビ1が知られている。
リアプロジェクションテレビ1は、図16に示すように、光源としてのプロジェクタ2から投射される映像光を、反射鏡3A,3Bによって反射させて略長方形平板状をなす透過型スクリーン4の背面に入射させることにより、この透過型スクリーン4の前面側に位置する観察者が、透過型スクリーン4を透過して出射する映像光を観察することができるように構成されている。
透過型スクリーン4は、例えば図17に示すように、入射光の方向を整えて出射光とするフレネルレンズ部5Cを有するフレネルレンズ5と、このフレネルレンズ5からの出射光をスクリーンの左右方向(水平方向)に拡散させる拡散レンズ部6Cを有するレンチキュラーレンズシート(拡散レンズシート)6と、このレンチキュラーレンズシート6からの出射光をスクリーンの上下方向(垂直方向)に拡散させる拡散層7とを備えている(例えば特許文献1参照)。
この透過型スクリーン4に用いられるフレネルレンズ5のレンズ本体5Aは、図17及び図18に示すように、レンズ基板5Bにおける例えばレンチキュラーレンズシート6側を向く片面に、同心円状の凹凸からなるフレネルレンズ部5Cがレンズ本体5Aの出射面側に位置するように設けられて構成されており、このフレネルレンズ5の光軸5D(レンズ部5Cの凹凸がなす同心円の中心)は、レンズ本体5Aの中心5Eと一致させられている。
また、透過型スクリーン4に用いられるレンチキュラーレンズシート6のシート本体6Aは、図17に示すように、シート基板6Bにおけるフレネルレンズ5側を向く片面に、複数のシリンドリカルレンズ(単位レンズ)6Dが配列されてなる拡散レンズ部6Cがシート本体6の入射面側に位置するように設けられ、かつ、シート基板6Bにおける拡散層7側を向く片面に、複数のシリンドリカルレンズ6Dの非集光部を遮光する遮光部6Eがシート本体6の出射面側に位置するように設けられて構成されている。
このような透過型スクリーン4の背面に入射する映像光は、まず、フレネルレンズ5により略平行光となり、次いで、レンチキュラーレンズシート6によりスクリーンの左右方向に拡散するとともに拡散層7によりスクリーンの上下方向に拡散する。これにより、スクリーン左右方向及び上下方向の視野角が制御される。
ここで、レンチキュラーレンズシート6のシート本体6Aには、その出射面側に上記遮光部6Eが設けられており、フレネルレンズ5からの出射光を、複数のシリンドリカルレンズ6Dの集光部に位置する通過部6Fだけを通過させるようにして拡散させる構成となっている。そのため、上記遮光部6Eによって複数のシリンドリカルレンズ6Dによる集光部以外の部分を確実に遮光し、ノイズ成分となる外光を吸収してS/N比を向上させるとともに、高いコントラストを得ることが可能となっている。
ところで、リアプロジェクションテレビ1においては、透過型スクリーンの背面に映像光を入射させるための光学系の占める空間が大きいため、反射鏡3A,3Bによってプロジェクタ2から投射される映像光の光路を偏向させて、プロジェクタ2を透過型スクリーン4と反射鏡3Bとの間の領域から下方側に外れた領域に配置することにより、奥行きを極力小さくして薄型化を図るようにしている。
しかしながら、プロジェクタ2は、フレネルレンズ5の光軸5D上に配置されるため、上記のようにフレネルレンズ5の光軸5Dがレンズ本体5Aの中心5Eに一致していると、このプロジェクタ2が、反射鏡3A,3Bによって映像光の光路を偏向させていない状態において、図16中の2点鎖線で示すように透過型スクリーン4の背面に対向配置されることになる。
そのため、映像光の光路を偏向させる反射鏡3A,3Bのうち、透過型スクリーン4の背面に対向配置される反射鏡3Bを、透過型スクリーン4に対して大きな傾斜角で傾斜させなければ、プロジェクタ2を透過型スクリーン4と反射鏡3Bとの間の領域から下方側に外れた領域に配置することができず、これに起因してリアプロジェクションテレビ1の奥行きを小さくすることに限界が生じていた。
つまり、反射鏡3Bを傾斜させた分だけ、リアプロジェクションテレビ1の奥行きを大きく確保しなければならないことになり、この反射鏡3Bの傾斜が、リアプロジェクションテレビ1の薄型化を図る上での大きな障害となっていたのである。
特開2002−174703号公報
これに対して最近では、図19に示すように、光軸5Dがレンズ本体5Aの中心5Eを通るレンズ本体5Aの短辺に沿う方向Xにおいて中心5Eから外れた位置を通るように配置されたフレネルレンズ5を用いることにより、上記反射鏡3Bの傾斜を緩やかにして、リアプロジェクションテレビ1の薄型化を図ることが考えられている。
しかしながら、このようにフレネルレンズ5の光軸5Dを偏心させると、このフレネルレンズ5の光軸5D上に配置される光源から投射された映像光は、従来よりも大きな入射角度でもってフレネルレンズ5のレンズ本体5Aに入射するため、映像光のロスが大きくなってしまう。
図20に示すように、フレネルレンズ5のレンズ本体5Aに対して入射する映像光は、まず、レンズ本体5Aにおける略平坦な入射面5Fによって屈折させられ、次いで、フレネルレンズ部5Cのフレネル面5Gによってさらに屈折させられて略平行光として出射される。
そのため、映像光の入射角度θが大きくなると、入射面5Fでの反射や散乱によるロス(図20中のA1部分)、フレネル面5Gのフレネル角が大きくなることに起因したフレネル面5Gでの反射や散乱によるロス(図20中のA2部分)、フレネル角の増大に対応してライズ面5Hの面積が増大することに起因したライズ面5Hでの散乱によるロス(図20中のA3部分)などが大きくなるのである。
そして、このような偏心した光軸5Dを有するフレネルレンズ5と、遮光部6Eを有する従来のレンチキュラーレンズシート6とによって透過型スクリーン4を構成した場合、上述したようにフレネルレンズ5からの出射光には略平行光ではない散乱成分が多く含まれてしまうことから、図21に示すように、レンチキュラーレンズシート6のシート本体6Aに対して入射する映像光のうち、遮光部6Eによって遮られる量が多くなる。
したがって、さらなる映像光のロスを生じさせるという悪循環を招いてしまい、リアプロジェクションテレビ1における透過型スクリーン2上に、暗い映像を表示させてしまうという問題があった。また、リアプロジェクションテレビ1のより一層の薄型化を図るため、フレネルレンズ5の光軸5D上に配置される光源からフレネルレンズ5のレンズ本体5Aまでの投射距離を短くすることも求められているが、このような場合においても映像光の入射角度θが大きくなるので、上記の問題が助長される。
例えば、フレネルレンズ5のレンズ本体5Aの中心5Dと光軸5Eとの間の距離Sと、レンズ本体5Aの短辺の長さDとの比S/Dが40%であり、プロジェクタ2からフレネルレンズ5のレンズ本体5Aまでの投射距離Lと、レンズ本体5Aの短辺の長さDとの比L/Dが0.5である場合には、フレネルレンズ5のレンズ本体5Aに対して入射する映像光の入射角度θの最大値、つまり最大入射角度θmaxは約60°となる。この場合、上記反射によるロスが約10%、上記散乱によるロスが約10%となって、合わせて20%以上の映像光のロスが生じることになるため、上記遮光部6Eによって遮られる映像光の量が多くなり、暗い画像が透過型スクリーン4上に表示されるのである。
一般に、このような入射角度θの増大に起因した映像光のロスの影響は、入射角度θが約45°よりも大きくなる領域で確認され、約60°よりも大きくなる領域でとくに顕著になる。また、このような影響は、フレネルレンズ5のフレネルレンズ部5Cが、レンズ本体5Aの出射面側に設けられている場合に顕著になる。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたもので、偏心した光軸を有するフレネルレンズを用いることにより、背面投射型ディスプレイ装置の薄型化を図った場合であっても、映像光のロスを極力少なくすることができる透過型スクリーンと、この透過型スクリーンを用いた背面投射型ディスプレイ装置とを提供することを目的としている。
上記の課題を解決して、このような目的を達成するために、本発明による透過型スクリーンは、入射光の方向を整えて出射光とするフレネルレンズ部が設けられた略長方形平板状のレンズ本体を有し、光軸が前記レンズ本体の中心を通る前記レンズ本体の短辺に沿う方向において前記中心から外れた位置を通るように配置されたフレネルレンズと、複数の単位レンズが配列されてなる拡散レンズ部と前記単位レンズの非集光部を遮光する遮光部とが設けられたシート本体を有し、前記フレネルレンズからの前記出射光を、前記単位レンズの集光部に位置する通過部を通過させるようにして拡散させる拡散レンズシートと、を備えた透過型スクリーンであって、前記拡散レンズシートのシート本体を、前記遮光部及び前記通過部を含む直線上での断面で見たときに、前記フレネルレンズからの前記出射光の75%が前記通過部を通過する場合において前記通過部に対向配置される入射面上の一点と前記通過部の端部とを結ぶ直線同士がなす挟角をαとし、前記入射面上の一点から前記単位レンズの集光部までの距離をHとし、前記単位レンズのピッチをPとすると、前記出射面上での前記遮光部の比率Bが、B≦1−(2・H・tan(α/2)/P)を満たしていることを特徴としている。
また、本発明による背面投射型ディスプレイ装置は、本発明の透過型スクリーンと、前記フレネルレンズの光軸上に配置され、前記フレネルレンズに映像光を投射する光源とを備えていることを特徴としている。
本発明の透過型スクリーンでは、まず、フレネルレンズの光軸がレンズ本体の中心から外れるように配置されていることから、この透過型スクリーンを用いて背面投射型ディスプレイ装置を構成したときには、透過型スクリーンの背面に対向配置される反射鏡の傾斜を緩やかにして、背面投射型ディスプレイ装置の薄型化を図ることが可能となっている。
ここで、上記のように光軸が偏心したフレネルレンズを用いたことにより、このフレネルレンズのレンズ本体に入射する映像光の入射角度が大きくなって、フレネルレンズから拡散レンズシートに向けて出射される映像光に略平行光ではない散乱成分が多く含まれてしまう。しかしながら、本発明の透過型スクリーンにおいては、このような映像光が入射する拡散レンズシートのシート本体に設けられた遮光部の比率Bを、上記の範囲に設定したことから、この拡散レンズシートのシート本体に対して入射する映像光の75%以上が、拡散レンズ部の単位レンズによる集光部に位置する通過部を確実に通過して出射される。そのため、映像光のロスを極力少なくして、透過型スクリーン上に暗い画像が表示されてしまうのを防止することができる。また、透過型スクリーン上での光量ムラを抑制する効果を得ることもできる。
本発明は、以下に示すような場合において、有効に活用される。
(1)前記フレネルレンズのレンズ本体の中心と前記フレネルレンズの光軸との間の距離Sと、前記レンズ本体の短辺の長さDとの関係が、(S/D)≧40%を満たしている場合。
(2)前記フレネルレンズの光軸上に配置される光源から前記フレネルレンズのレンズ本体までの投射距離Lと、前記レンズ本体の短辺の長さDとの関係が、(L/D)≦1.0を満たしている場合。
(3)前記フレネルレンズのフレネルレンズ部が、前記レンズ本体の出射面側に設けられている場合。
(4)前記フレネルレンズの光軸上に配置される光源から投射されて前記フレネルレンズのレンズ本体に入射する入射光の最大入射角度θmaxが、θmax≧45°を満たしている場合。
以下、本発明の実施形態を添付した図面を参照しながら説明する。
本実施形態による背面投射型ディスプレイ装置としてのリアプロジェクションテレビ10は、図1に示すように、筐体11と、前面側(図1中の左側)を筐体11の外部へ露出させるとともに背面側(図1中の右側)を筐体11の内部へ露出させた略長方形平板状をなす透過型スクリーン20と、筐体11内に配置され、透過型スクリーン20の背面に対して映像光を投射する光源としてのプロジェクタ12と、同じく筐体11内に配置され、プロジェクタ12から投射される映像光の光路を偏向させる例えば2枚の反射鏡13,14とを備えている。
透過型スクリーン20は、図2に示すように、入射光の方向を整えて出射光とするフレネルレンズ部33を有するフレネルレンズ30と、このフレネルレンズ30からの出射光をスクリーンの左右方向(水平方向)に拡散させる拡散レンズ部44を有するレンチキュラーレンズシート(拡散レンズシート)40と、このレンチキュラーレンズシート40からの出射光をスクリーンの上下方向(垂直方向)に拡散させる拡散層50とを備えている。
これらフレネルレンズ30、レンチキュラーレンズシート40、拡散層50は、透過型スクリーン20の背面側(図2中の右側)から前面側(図2中の左側)にかけて順次配置されているとともに、互いに略平行となるように配置されている。
フレネルレンズ30のレンズ本体31は、図2及び図3に示すように、略長方形平板状をなすレンズ基板32におけるレンチキュラーレンズシート40側を向く片面(透過型スクリーン20の前面側を向く片面)に、フレネルレンズ部33が設けられることによって構成されている。このフレネルレンズ部33は、同心円状の凹凸からなり、レンズ本体31の出射面側に位置させられている。
本実施形態において、レンズ部33の凹凸がなす同心円の中心を通ってレンズ本体31の法線に沿う方向、つまり、フレネルレンズ30の光軸P1は、図3に示すように、レンズ本体31の中心P2を通るレンズ本体31の短辺31Aに沿う方向Xにおいて中心P2から距離Sだけ離間した位置を通るように配置されている。そして、この距離S(フレネルレンズ30のレンズ本体31の中心P2と光軸P1との間の距離S)と、フレネルレンズ30のレンズ本体31の短辺31Aの長さDとの関係が、(S/D)≧40%を満たしており、とくに(S/D)≧50%を満たしている。
このようなフレネルレンズ30を製造するには、図3に示すように、略円形平板状をなすレンズ基板の片面に、このレンズ基板の中心を通ってレンズ基板の法線に沿う方向を中心(光軸P1)とする同心円状の凹凸からなるフレネルレンズ部が設けられることによって構成されたフレネルレンズ素材34を用意する。このフレネルレンズ素材34は、金型法によりフレネルレンズを製作する場合には、その金型に相当する。
このフレネルレンズ素材34から、上記光軸P1から距離Sだけ離間した位置を通ってフレネルレンズ素材34の法線に沿う方向を中心P2とするように、かつ、上記光軸P1及び中心P2を短辺31Aに沿う方向X上に位置させるように、略長方形平板状のレンズ本体31を切り出すことによって、上述したフレネルレンズ30を得ることができる。
上記のような構成とされたフレネルレンズ30は、その光軸P1を例えば下方側に位置させるようにして透過型スクリーン20に備えられている。
そして、プロジェクタ12から投射される映像光を透過型スクリーン20の背面に入射させる、つまり、プロジェクタ12から投射される映像光を透過型スクリーン20の背面側に位置するフレネルレンズ30に入射させると、このフレネルレンズ30は、入射した映像光の方向を整えて略平行光としてからレンチキュラーレンズシート40に向けて出射する。
ここで、プロジェクタ12から投射される映像光の光路を反射鏡13,14によって偏向させていない状態を考えると、プロジェクタ12は、フレネルレンズ30の光軸P1上に配置されるために、図1中の2点鎖線で示すように透過型スクリーン20の背面に対向する領域から例えば下方側に外れた領域に配置された状態となっている。
そして、このような配置とされるプロジェクタ12から投射される映像光の光路を、透過型スクリーン20の背面に対向配置されるとともに透過型スクリーン20に対して略平行となるように配置される反射鏡14とさらにもう一つの反射鏡13とによって偏向させることにより、プロジェクタ12が、筐体11内において透過型スクリーン20と反射鏡14との間の領域から例えば下方側に外れた領域に配置されている。
また、上記X方向に沿う断面で見て図4に示すように、光軸P1上に配置されるプロジェクタ12から投射されてレンズ本体31に入射する入射光の最大入射角θmax、つまり、レンズ本体31の一対の長辺31B,31Bのうちの光軸P1から離れた一方の長辺31B(図4における上側の長辺31B)に対して入射する入射光が光軸P1に対してなす傾斜角θmaxは、θmax≧45°、とくにθmax≧60°を満たしている。
さらに、上記X方向に沿う断面で見て図4に示すように、光軸P1上に配置されるプロジェクタ12(の投射レンズの投射瞳)からフレネルレンズ30のレンズ本体31までの投射距離L、つまり、反射鏡13,14によって映像光の光路を偏向させていない状態において、プロジェクタ12(の投射レンズの投射瞳)からフレネルレンズ30のレンズ本体31までの光軸P1に沿った方向での距離Lと、フレネルレンズ30のレンズ本体31の短辺31Aの長さDとの関係が、(L/D)≦1.0、とくに(L/D)≦0.5を満たしている。なお、投射距離Lは、一般的にはフレネルレンズ30の焦点距離と略等しくなるように設定される。
レンチキュラーレンズシート40のシート本体41は、図2及び図5に示すように、略長方形平板状をなすシート基板42におけるフレネルレンズ30側を向く片面(透過型スクリーン20の背面側を向く片面)に、拡散レンズ部44が設けられ、かつ、シート基板42における拡散層50側を向く片面(透過型スクリーン20の前面側を向く片面)に、遮光部45が設けられることによって構成されている。
拡散レンズ部44は、略半円柱状をなす複数のシリンドリカルレンズ(単位レンズ)43が互いに略平行となるように配列されてなり、シート本体41の入射面側に位置させられている。
この拡散レンズ部44を構成する複数のシリンドリカルレンズ43は、その長さ方向をスクリーンの上下方向(垂直方向)に略一致させており、フレネルレンズ30から出射される映像光がレンチキュラーレンズシート40に入射すると、このレンチキュラーレンズシート40は、入射した映像光をスクリーンの左右方向(水平方向)で集光・拡散してストライプ状の光としてから拡散層50に向けて出射する。なお、図2においては、説明上分かりやすくするため、シリンドリカルレンズ43の長さ方向をスクリーンの上下方向(垂直方向)ではなく左右方向(水平方向)に略一致させて示してある。
遮光部(BS=ブラック・ストライプ)45は、複数のシリンドリカルレンズ43によるストライプ状の非集光部を遮光するように、シート本体41の出射面41A側に位置させられている。
これに対し、複数のシリンドリカルレンズ43によるストライプ状の集光部に対応する領域は、シート本体41の出射面41A側に位置させられた通過部46とされており、シリンドリカルレンズ43によって集光した映像光が、この通過部46を通過するようにして拡散することになる。
ここで、図6に示すように、レンチキュラーレンズシート40のシート本体41を、遮光部45及び通過部46を含む直線上での断面で見たとき、つまり、スクリーンの左右方向において遮光部45及び通過部46を含む直線上での断面で見たときを考える。
まず、フレネルレンズ30から出射される映像光の75%が上記通過部46を通過する場合について、この通過部46に対向配置される入射面上の一点43A、つまり入射面となるシリンドリカルレンズ43の外周面の頂部43Aと、出射面41A上における通過部46の一対の端部46A,46Aとをそれぞれ結んだ一対の直線同士がなす挟角をαとし、上記入射面上の一点43Aからシリンドリカルレンズ43の集光部までの光軸P1に沿った方向での距離(=上記入射面上の一点43Aからレンチキュラーレンズシート40のシート本体41の出射面41Aまでの光軸P1に沿った方向での距離)をHとし、複数のシリンドリカルレンズ43のピッチをPとする。
すると、上記断面における出射面41Aでの通過部46の幅xを、
2・H・tan(α/2)
で表すことができ、さらに、上記断面における出射面41A上での遮光部45の比率を、
1−(2・H・tan(α/2)/P)
で表すことができる。
そして、本実施形態では、上記断面で見たときの出射面41A上での遮光部45の比率Bが下記の(1)式を満たすように、この遮光部45が形成されている。
B≦1−(2・H・tan(α/2)/P) … (1)
拡散層50は、略長方形平板状をなす基材中に拡散材が分散配置されることによって構成されており、レンチキュラーレンズシート40から出射される映像光が拡散層50に入射すると、この拡散層50は、入射した映像光をスクリーンの上下方向(垂直方向)へ拡散してから透過型スクリーン20の前面側に向けて出射する。
以上のような構成とされた本実施形態によるリアプロジェクションテレビ10では、まず、透過型スクリーン20に用いられるフレネルレンズ30の光軸P1が、レンズ本体31の中心P2を通るレンズ本体31の短辺31Aに沿う方向Xにおいて、中心P2から短辺31Aの長さDの50%以上の距離Sだけ離間した位置を通るように配置されている。
そのため、フレネルレンズ30の光軸P1上に配置されるプロジェクタ12を、反射鏡13,14によって映像光の光路を偏向させていない状態において、透過型スクリーン20の背面に対向する領域から例えば下方側に外れた領域に配置することができている。
したがって、本実施形態によるリアプロジェクションテレビ10において、プロジェクタ12から投射される映像光の光路を透過型スクリーン20の背面に対向配置された反射鏡14によって偏向させるときには、この反射鏡14が透過型スクリーン20の背面に対して略平行となっていたとしても、プロジェクタ12を透過型スクリーン20と反射鏡14との間の領域から例えば下方側に外れた領域に配置することができる。
このように、透過型スクリーン20の背面に対向配置される反射鏡14を透過型スクリーン20に対して略平行となるように配置することができていると、従来では反射鏡14の傾斜の分だけ必要となっていた筐体11の奥行きが不必要になり、リアプロジェクションテレビ10のさらなる薄型化を実現することができる。
ここで、上記のように光軸P1が偏心したフレネルレンズ30を用いたことにより、このフレネルレンズ30のレンズ本体31に入射する映像光の入射角度が大きなっており、例えば、最大入射角度θmaxが45°以上、とくに最大入射角度θmaxが60°以上となっている。
そのため、フレネルレンズ30からレンチキュラーレンズシート40に向けて出射される映像光には略平行光ではない散乱成分が多く含まれてしまい、映像光のロスが生じやすいのであるが、本実施形態では、レンチキュラーレンズシート40の遮光部45についての上記比率Bを上記(1)式を満たす範囲に設定することにより、このような問題を解決することができている。
すなわち、上記(1)式を満たす遮光部45を有するレンチキュラーレンズシート40のシート本体41に対して入射する映像光は、その75%以上がシリンドリカルレンズ43による集光部に位置する通過部46を確実に通過して出射されることになる。
したがって、映像光のロスを極力少なくすることができるので、リアプロジェクションテレビ10の透過型スクリーン20上に暗い画像が表示されてしまうのを防止することが可能となり、また、透過型スクリーン20上での光量ムラを抑制することも可能となる。
具体的に言うと、遮光部45の上記比率Bは、70%以下に設定することが好ましく、さらに、遮光部45の上記比率Bは、63%以下に設定することがより好ましい。
これは、フレネルレンズ30から出射された映像光の75%が、−8°〜+8°の範囲に入っており、さらに、フレネルレンズ30から出射された映像光の85%が、−11°〜+11°の範囲に入っていることになる。
一方、遮光部45の上記比率Bの下限については、この比率Bが小さくなりすぎると、ノイズ成分となる外光を吸収してS/N比を向上させることができなくなったり、高いコントラストを得ることができなくなってしまうので、これらの効果を損ねない範囲内においてレンチキュラーレンズシート40の諸元に基づいて適宜設定される。
例えば、上記比率Bは、図6を用いて説明したのと同様に、フレネルレンズ30から出射される映像光の98%が上記通過部46を通過する場合について上記挟角αがβになるとして、
B≧1−(2・H・tan(β/2)/P)
を満たすように設定される。
また、本実施形態では、リアプロジェクションテレビ10の薄型化を図るために、フレネルレンズ30のレンズ本体31の中心P2と光軸P1との間の距離Sと、レンズ本体31の短辺31Aの長さDとの関係が、(S/D)≧40%、とくに(S/D)≧50%を満たし、かつ、フレネルレンズ30の光軸P1上に配置されるプロジェクタ12からフレネルレンズ30のレンズ本体31までの投射距離Lと、レンズ本体31の短辺31Aの長さDとの関係が、(L/D)≦1.0、とくに(L/D)≦0.5を満たしている。
つまり、フレネルレンズ30のレンズ本体31Aに入射する映像光の入射角度がとくに大きくなっていることから、遮光部45の上記比率Bを上記(1)式を満たすような範囲に設定したことによって得られる効果が大きくなっている。
さらに、本実施形態では、フレネルレンズ30のフレネルレンズ部33が、レンズ本体31の出射面側に設けられており、レンズ本体31の入射面が略平坦面となっている。
そのため、映像光が大きな入射角度でもってフレネルレンズ30のレンズ本体31に入射する際に、レンズ本体31の入射面での反射や散乱による映像光のロスが大きくなるので、遮光部45の上記比率Bを上記(1)式を満たすような範囲に設定したことによって得られる効果をより大きくすることができる。
なお、本実施形態においては、フレネルレンズ30のフレネルレンズ部33をレンズ本体31の出射面側に設けるようにしているが、フレネルレンズ30のフレネルレンズ部33をレンズ本体31の入射面側に設け、このレンズ本体31に入射する映像光をフレネルレンズ部33内で少なくとも1回全反射させて方向を整えてから出射するようにしてもよい。
また、本実施形態においては、透過型スクリーン20が、フレネルレンズ30からの出射光をスクリーンの左右方向に拡散させる拡散レンズシートとして、複数のシリンドリカルレンズ43が略平行に配列されてなる拡散レンズ部44を有するレンチキュラーレンズシート40を備え、フレネルレンズ30からの出射光をスクリーンの上下方向に拡散させる拡散手段として、拡散層50を備えているようにしたが、上記のような拡散レンズシートだけに限定されることはない。
例えば、透過型スクリーン20が、フレネルレンズ30からの出射光をスクリーンの左右方向(水平方向)及び上下方向(垂直方向)に拡散させる拡散レンズシートとして、複数の単位レンズが配列されてなる拡散レンズ部を有するマイクロレンズシートを備えているようにしてもよい。なお、必要に応じて透過型スクリーン20が拡散層50を備えていてもよい。
具体的な一例を説明すると、図7及び図8に示すように、マイクロレンズシート140のシート本体141は、略長方形平板状をなすシート基板142におけるフレネルレンズ30側を向く片面(透過型スクリーン20の背面側を向く片面)に、拡散レンズ部144が設けられ、かつ、シート基板142における透過型スクリーン20の前面側を向く片面に、遮光部145が設けられることによって構成されている。
拡散レンズ部144は、略半球状をなす複数の単位レンズ143がマトリックス状に配列されてなり、シート本体141の入射面側に位置させられている。
フレネルレンズ30から出射される映像光がマイクロレンズシート140に入射すると、このマイクロレンズシート140は、入射した映像光をスクリーンの左右方向(水平方向)及び上下方向(垂直方向)で集光・拡散してマトリックス状の光としてから透過型スクリーン20の前面側に向けて出射する。
遮光部(BM=ブラック・マトリックス)145は、複数の単位レンズ143によるマトリックス状の非集光部を遮光するように、シート本体141の出射面141A側に位置させられている。
これに対し、複数の単位レンズ143によるマトリックス状の集光部に対応する領域は、シート本体141の出射面141A側に位置させられた通過部146とされており、単位レンズ143によって集光した映像光が、この通過部146を通過するようにして拡散することになる。
ここで、図9に示すように、マイクロレンズシート140のシート本体141を、遮光部145及び通過部146を含む直線上での断面で見たときを考える。
まず、フレネルレンズ30から出射される映像光の75%が上記通過部146を通過する場合について、この通過部146に対向配置される入射面上の一点143A、つまり入射面となる単位レンズ143の外周面の頂部143Aと、出射面141A上における通過部146の一対の端部146A,146Aとをそれぞれ結んだ一対の直線同士がなす挟角をαとし、上記入射面上の一点143Aから単位レンズ143の集光部までの光軸P1に沿った方向での距離(=上記入射面上の一点143Aからマイクロレンズシート140のシート本体141までの光軸P1に沿った方向での距離)をHとし、複数のシリンドリカルレンズ143のピッチをPとする。
すると、上記断面における出射面141Aでの通過部146の幅xを、
2・H・tan(α/2)
で表すことができ、さらに、上記断面における出射面141A上での遮光部145の比率を、
1−(2・H・tan(α/2)/P)
で表すことができる。
そして、上記断面で見たときの出射面141A上での遮光部145の比率Bが下記の(1)式を満たすように、この遮光部145が形成されている。
B≦1−(2・H・tan(α/2)/P) … (1)
また、例えば、透過型スクリーン20が、フレネルレンズ30からの出射光をスクリーンの左右方向(水平方向)及び上下方向(垂直方向)に拡散させる拡散レンズシートとして、複数のシリンドリカルレンズが略平行に配列された第1のレンズアレイと複数のシリンドリカルレンズが略平行に配列された第2のレンズアレイとがそれらのシリンドリカルレンズの長さ方向を互いに交差させるように同一平面上に配置されてなる拡散レンズ部を有するクロスレンチレンズシートを備えているようにしてもよい。なお、必要に応じて透過型スクリーン20が拡散層50を備えていてもよい。
具体的な一例を説明すると、図10及び図11に示すように、クロスレンチレンズシート240のシート本体241は、略長方形平板状をなすシート基板242におけるフレネルレンズ30側を向く片面(透過型スクリーン20の背面側を向く片面)に、拡散レンズ部247が設けられ、かつ、シート基板242における透過型スクリーン20の前面側を向く片面に、遮光部248が設けられることによって構成されている。
拡散レンズ部247は、略半円柱状をなす複数のシリンドリカルレンズ(単位レンズ)243が互いに略平行となるように配列された第1のレンズアレイ244と、同じく略半円柱状をなす複数のシリンドリカルレンズ(単位レンズ)245が互いに略平行となるように配置された第2のレンズアレイ246とが、それらのシリンドリカルレンズ243,245の長さ方向を互いに略直交させるように同一平面上に配置されてなり、シート本体141の入射面側に位置させられている。
この拡散レンズ部247の第1のレンズアレイ244を構成する複数のシリンドリカルレンズ243と第2のレンズアレイ246を構成する複数のシリンドリカルレンズ245とは、それらの長さ方向をそれぞれスクリーンの上下方向(垂直方向)及び左右方向(水平方向)に略一致させており、フレネルレンズ30から出射される映像光がクロスレンチレンズシート240に入射すると、このクロスレンチレンズシート240は、入射した映像光をスクリーンの左右方向(水平方向)及び上下方向(垂直方向)で集光・拡散してマトリックス状の光としてから透過型スクリーン20の前面側に向けて出射する。
遮光部(BM=ブラック・マトリックス)248は、第1のレンズアレイ244及び第2のレンズアレイ246の複数のシリンドリカルレンズ243,245によるマトリックス状の非集光部を遮光するように、シート本体241の出射面241A側に位置させられている。
これに対し、第1のレンズアレイ244及び第2のレンズアレイ246の複数のシリンドリカルレンズ243,245によるマトリックス状の集光部に対応する領域は、シート本体241の出射面241A側に位置させられた通過部249とされており、シリンドリカルレンズ243,245によって集光した映像光が、この通過部249を通過するようにして拡散することになる。
ここで、図12に示すように、クロスレンチレンズシート240のシート本体241を、遮光部248及び通過部249を含む直線上での断面で見たとき、つまり、スクリーンの左右方向(あるいは上下方向)において遮光部248及び通過部249を含む直線上での断面で見たときを考える。
まず、フレネルレンズ30から出射される映像光の75%が上記通過部249を通過する場合について、この通過部249に対向配置される入射面上の一点243A(245A)、つまり入射面となるシリンドリカルレンズ243,245の交差部分の外周面の頂部243A(245A)と、出射面241A上における通過部249の一対の端部249A,249Aとをそれぞれ結んだ一対の直線同士がなす挟角をαとし、上記入射面上の一点243A(245A)からシリンドリカルレンズ243(245)の集光部までの光軸P1に沿った方向での距離(=上記入射面上の一点243Aからクロスレンチレンズシート240のシート本体241の出射面241Aまでの光軸P1に沿った方向での距離)をHとし、複数のシリンドリカルレンズ243(245)のピッチをPとする。
すると、上記断面における出射面241Aでの通過部249の幅xを、
2・H・tan(α/2)
で表すことができ、さらに、上記断面における出射面241A上での遮光部248の比率を、
1−(2・H・tan(α/2)/P)
で表すことができる。
そして、上記断面で見たときの出射面241A上での遮光部248の比率Bが下記の(1)式を満たすように、この遮光部248が形成されている。
B≦1−(2・H・tan(α/2)/P) … (1)
また、例えば、透過型スクリーン20が、フレネルレンズ30からの出射光をスクリーンの左右方向(水平方向)に拡散させる拡散レンズシートとして、映像光を反射して拡散させる複数の単位レンズが配列されてなる拡散レンズ部を有するプリズムレンズシートを備え、フレネルレンズ30からの出射光をスクリーンの上下方向(垂直方向)に拡散させる拡散手段として、拡散層50を備えているようにしてもよい。
具体的な一例を説明すると、図13及び図14に示すように、プリズムレンズシート340のシート本体341は、略長方形平板状をなすシート基板342における拡散層50側を向く片面(透過型スクリーン20の前面側を向く片面)側の内部に、拡散レンズ部344が設けられることによって構成されている。
拡散レンズ部344は、略三角柱状をなす複数の単位レンズ343が互いに略平行かつ所定間隔を介して配列されてなり、シート本体341の出射面側に位置させられている。
複数の単位レンズ343は、それらの断面がなす略三角形の頂点をフレネルレンズ30側に向けて配置されている。また、単位レンズ343を構成する材料は、所定の濃度に着色されているとともに、屈折率がシート基板342を構成する材料とは異なっている。これにより、略三角柱状をなす複数の単位レンズ343の斜面が、入射する映像光を反射して、隣接する単位レンズ343同士の間(後述する通過部345)を通過するように拡散させて出射する反射面343Aとなっている。
この拡散レンズ部344を構成する複数の単位レンズ343は、その長さ方向をスクリーンの上下方向(垂直方向)に略一致させており、フレネルレンズ30から出射される映像光がプリズムレンズシート340に入射すると、このプリズムレンズシート340は、入射した映像光を単位レンズ343の反射面343Aによってスクリーンの左右方向(水平方向)で反射・拡散してストライプ状の光としてから拡散層50に向けて出射する。なお、図13においては、説明上分かりやすくするため、単位レンズ343の長さ方向をスクリーンの上下方向(垂直方向)ではなく左右方向(水平方向)に略一致させて示してある。
また、複数の単位レンズ343が所定の濃度に着色されていることから、この単位レンズ343自体が、複数の単位レンズ343によるストライプ状の非集光部を遮光するように、シート本体341の出射面341A側に位置させられた遮光部となっている。
これに対し、複数の単位レンズ343によるストライプ状の集光部に対応する領域は、シート本体341の出射面341A側に位置させられた上記通過部345とされており、単位レンズ343によって集光した映像光が、この通過部345を通過するようにして拡散することになる。
ここで、図15に示すように、プリズムレンズシート340のシート本体341を、遮光部(単位レンズ343)及び通過部345を含む直線上での断面で見たとき、つまり、スクリーンの左右方向において遮光部(単位レンズ343)及び通過部345を含む直線上での断面で見たときを考える。
まず、フレネルレンズ30から出射される映像光の75%が上記通過部345を通過する場合について、この通過部345に対向配置される入射面上の一点342Aと、出射面341A上における通過部345の一対の端部345A,345Aとをそれぞれ結んだ一対の直線同士がなす挟角をαとし、上記入射面上の一点342Aから単位レンズ343の集光部までの光軸P1に沿った方向での距離(=上記入射面上の一点342Aからプリズムレンズシート340のシート本体341の出射面341Aまでの光軸P1に沿った方向での距離)をHとし、複数の単位レンズ343のピッチをPとする。
すると、上記断面における出射面341Aでの通過部345の幅xを、
2・H・tan(α/2)
で表すことができ、さらに、上記断面における出射面341A上での遮光部(単位レンズ343)の比率を、
1−(2・H・tan(α/2)/P)
で表すことができる。
そして、上記断面で見たときの出射面341A上での遮光部(単位レンズ343)の比率Bが下記の(1)式を満たすように、この遮光部(単位レンズ343)が形成されている。
B≦1−(2・H・tan(α/2)/P) … (1)
拡散層50は、略長方形平板状をなす基材中に拡散材が分散配置されることによって構成されており、プリズムレンズシート340から出射される映像光が拡散層50に入射すると、この拡散層50は、入射した映像光をスクリーンの上下方向(垂直方向)へ拡散してから透過型スクリーン20の前面側に向けて出射する。
なお、プリズムレンズシート340における複数の単位レンズ343の形状・配列によっては、必ずしも拡散層50を必要としない。
本発明の実施形態によるリアプロジェクションテレビの一例を示す概略説明図である。 本発明の実施形態による透過型スクリーンの一例を示す概略説明図である。 本発明の実施形態によるフレネルレンズの一例を示す概略説明図である。 本発明の実施形態によるフレネルレンズの一例を示す概略説明図である。 本発明の実施形態による拡散レンズシートの一例を示す概略説明図である。 本発明の実施形態による拡散レンズシートの一例を示す要部拡大断面図である。 本発明の実施形態による透過型スクリーンの他の一例を示す概略説明図である。 本発明の実施形態による拡散レンズシートの他の一例を示す概略説明図である。 本発明の実施形態による拡散レンズシートの他の一例を示す要部拡大断面図である。 本発明の実施形態による透過型スクリーンの他の一例を示す概略説明図である。 本発明の実施形態による拡散レンズシートの他の一例を示す概略説明図である。 本発明の実施形態による拡散レンズシートの他の一例を示す要部拡大断面図である。 本発明の実施形態による透過型スクリーンの他の一例を示す概略説明図である。 本発明の実施形態による拡散レンズシートの他の一例を示す概略説明図である。 本発明の実施形態による拡散レンズシートの他の一例を示す要部拡大断面図である。 従来のリアプロジェクションテレビの一例を示す概略説明図である。 従来の透過型スクリーンの一例を示す概略説明図である。 従来のフレネルレンズの一例を示す概略説明図である。 従来のフレネルレンズの他の一例を示す概略説明図である。 従来のフレネルレンズの問題点を示す概略説明図である。 従来の透過型スクリーンの問題点を示す概略説明図である。
符号の説明
10 リアプロジェクションテレビ(背面投射型ディスプレイ装置)
12 プロジェクタ(光源)
20 透過型スクリーン
30 フレネルレンズ
31 レンズ本体
33 フレネルレンズ部
40 レンチキュラーレンズシート(拡散レンズシート)
43 シリンドリカルレンズ(単位レンズ)
44 拡散レンズ部
45 遮光部
46 通過部
50 拡散層
140 マイクロレンズシート(拡散レンズシート)
143 単位レンズ
144 拡散レンズ部
145 遮光部
146 通過部
240 クロスレンチレンズシート(拡散レンズシート)
243,245 シリンドリカルレンズ(単位レンズ)
247 拡散レンズ部
248 遮光部
249 通過部
340 プリズムレンズシート(拡散レンズシート)
343 単位レンズ(遮光部)
344 拡散レンズ部
345 通過部
P1 フレネルレンズの光軸
P2 フレネルレンズのレンズ本体の中心

Claims (6)

  1. 入射光の方向を整えて出射光とするフレネルレンズ部が設けられた略長方形平板状のレンズ本体を有し、光軸が前記レンズ本体の中心を通る前記レンズ本体の短辺に沿う方向において前記中心から外れた位置を通るように配置されたフレネルレンズと、
    複数の単位レンズが配列されてなる拡散レンズ部と前記単位レンズの非集光部を遮光する遮光部とが設けられたシート本体を有し、前記フレネルレンズからの前記出射光を、前記単位レンズの集光部に位置する通過部を通過させるようにして拡散させる拡散レンズシートと、を備えた透過型スクリーンであって、
    前記拡散レンズシートのシート本体を、前記遮光部及び前記通過部を含む直線上での断面で見たときに、
    前記フレネルレンズからの前記出射光の75%が前記通過部を通過する場合において前記通過部に対向配置される入射面上の一点と前記通過部の端部とを結ぶ直線同士がなす挟角をαとし、前記入射面上の一点から前記単位レンズの集光部までの距離をHとし、前記単位レンズのピッチをPとすると、前記出射面上での前記遮光部の比率Bが、
    B≦1−(2・H・tan(α/2)/P)
    を満たしていることを特徴とする透過型スクリーン。
  2. 請求項1に記載の透過型スクリーンにおいて、
    前記フレネルレンズのレンズ本体の中心と前記フレネルレンズの光軸との間の距離Sと、前記レンズ本体の短辺の長さDとの関係が、
    (S/D)≧40%
    を満たしていることを特徴とする透過型スクリーン。
  3. 請求項1または請求項2に記載の透過型スクリーンにおいて、
    前記フレネルレンズの光軸上に配置される光源から前記フレネルレンズのレンズ本体までの投射距離Lと、前記レンズ本体の短辺の長さDとの関係が、
    (L/D)≦1.0
    を満たしていることを特徴とする透過型スクリーン。
  4. 請求項1〜請求項3のいずれかに記載の透過型スクリーンにおいて、
    前記フレネルレンズのフレネルレンズ部が、前記レンズ本体の出射面側に設けられていることを特徴とする透過型スクリーン。
  5. 請求項1〜請求項4のいずれかに記載の透過型スクリーンにおいて、
    前記フレネルレンズの光軸上に配置される光源から投射されて前記フレネルレンズのレンズ本体に入射する入射光の最大入射角度θmaxが、
    θmax≧45°
    を満たしていることを特徴とする透過型スクリーン。
  6. 請求項1〜請求項5のいずれかに記載の透過型スクリーンと、
    前記フレネルレンズの光軸上に配置され、前記フレネルレンズに映像光を投射する光源とを備えていることを特徴とする背面投射型ディスプレイ装置。
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