JP4635490B2 - 光学システム及び背面投射型ディスプレイ装置 - Google Patents

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本発明は、例えばリアプロジェクションテレビなどの背面投射型ディスプレイ装置に用いられる光学システムに関するものである。
従来より、このような光学システムを備えた背面投射型ディスプレイ装置として知られるリアプロジェクションテレビは、光源としてのプロジェクタから投射される映像光を、平面鏡によって反射させて略長方形平板状をなす透過型スクリーンの背面に入射させることにより、この透過型スクリーンの前面側に位置する観察者が、透過型スクリーンを透過して出射する映像光を観察することができるように構成されたものである。
透過型スクリーンは、入射光の方向を整えて出射光とするフレネルレンズ部を有するフレネルレンズと、このフレネルレンズからの出射光をスクリーンの左右方向(水平方向)に拡散させる拡散レンズ部を有するレンチキュラーレンズシート(拡散レンズシート)と、このレンチキュラーレンズシートからの出射光をスクリーンの上下方向(垂直方向)に拡散させる拡散層とを備えている。
透過型スクリーンの背面に入射する映像光は、まず、フレネルレンズにより略平行光となり、次いで、レンチキュラーレンズシートによりスクリーンの左右方向に拡散するとともに拡散層によりスクリーンの上下方向に拡散する。これにより、スクリーン左右方向及び上下方向の視野角が制御される。
また、例えば特許文献1には、プロジェクタから投射された映像光を、スクリーン上下方向において拡大するように凸面鏡で拡大反射させることにより、透過型スクリーンの背面に入射する映像光の入射角度を大きくして、薄型化を図るようにしたリアプロジェクションテレビが開示されている。
特開2003−149744号公報
しかしながら、上記のような凸面鏡を備えたリアプロジェクションテレビでは、映像光が凸面鏡で拡大反射させられる際に、この映像光に歪みが生じてしまうため、プロジェクタの投射レンズを特殊なものとしたり、プロジェクタを光軸からずらして配置したりするなどして、凸面鏡で拡大反射させられる際に生じる映像光の歪みを補正するようにしている。そのため、このようなリアプロジェクションテレビでは、その光学システム全体の構成が非常に複雑なものとなってしまうという問題があった。
また、別の問題として、凸面鏡を用いて透過型スクリーンの背面に入射する映像光の入射角度を大きくしたために、透過型スクリーンにおけるフレネルレンズの光軸をレンズ本体の中心から大きく偏心させなければならないということが挙げられる。
つまり、フレネルレンズの光軸の偏心量を増大させると、そのフレネルレンズ部を成形する金型を加工するための切削機が非常に大きなものとなり、また、フレネルレンズ部のフレネル角が大きくなって、これを成形する金型を加工するための切削機に無理な負担がかかってしまうという問題がある。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたもので、簡略な構成で背面投射型ディスプレイ装置の薄型化を図ることができる光学システムと、この光学システムを用いた背面投射型ディスプレイ装置とを提供することを主たる目的としている。
上記の課題を解決して、このような目的を達成するために、本発明による光学システムは、入射光の方向を整えるとともにこの入射光を拡散させる透過型スクリーンと、映像光を投射する光源と、前記映像光がスクリーン上下方向において拡大するように前記映像光を反射させる反射鏡と、前記拡大反射させられた前記映像光に生じる歪みを補正するように前記映像光を屈折させる屈折レンズとを備え、前記屈折レンズはリニアフレネルレンズであり、前記光源から投射された映像光が、前記反射鏡に入射して反射してから、前記リニアフレネルレンズに入射して屈折することにより、前記透過型スクリーンに入射するように構成されていることを特徴としている。
また、本発明による背面投射型ディスプレイ装置は、本発明の光学システムを備えていることを特徴としている。
本発明の光学システムでは、光源から投射された映像光が、スクリーン上下方向において拡大するように反射鏡で拡大反射した後に、透過型スクリーンの背面に入射するため、この拡大反射した映像光が透過型スクリーンの法線方向に対してなす傾斜角度を大きくして、背面投射型ディスプレイ装置の薄型化を図ることができるようになっている。そして、反射鏡で拡大反射した映像光を屈折レンズで屈折させることにより、上記反射鏡による拡大反射で映像光に生じた歪みを補正していることから、光学システム全体の構成が複雑になってしまうこともない。したがって、本発明によれば、背面投射型ディスプレイ装置としての機能を損なうことなく、簡略な構成で薄型化を図ることができる。
しかも、本発明においては、前記屈折レンズがリニアフレネルレンズであることを特徴とするから、屈折レンズの薄型化を図ることができるので、この屈折レンズの重量や大きさによって光学システムの設計が制限されることがなくなり、高い自由度でもって光学システムの設計を行うことができる。
また、本発明においては、前記屈折レンズが、前記映像光をスクリーン上下方向において屈折させることが好ましい。
このような構成とすると、映像光を透過型スクリーンの背面に入射する手前でスクリーン上下方向に屈折させることにより、反射鏡で拡大反射した映像光に生じた歪みを補正するのと同時に、実際に透過型スクリーンの背面に入射するときの映像光の入射角度を小さくすることができる。そのため、透過型スクリーンにおけるフレネルレンズの光軸の偏心量をさほど増大させなくても、背面投射型ディスプレイ装置の十分な薄型化を図ることができ、これにともない、フレネルレンズの製造上の不具合が生じることもない。
以下、本発明の第1実施形態を添付した図面を参照しながら説明する。
本第1実施形態による光学システムを備えた背面投射型ディスプレイ装置としてのリアプロジェクションテレビ10は、図1に示すように、筐体11と、前面側(図1中の右側)を筐体11の外部へ露出させるとともに背面側(図1中の左側)を筐体11の内部へ露出させた略長方形平板状をなす透過型スクリーン20と、筐体11内に配置され、透過型スクリーン20の背面に対して映像光を投射する光源としてのプロジェクタ12と、同じく筐体11内に配置され、プロジェクタ12から投射される映像光の光路を偏向させる反射鏡としての凸面鏡60、平面鏡70、屈折レンズとしてのリニアフレネルレンズ80とを備えている。
透過型スクリーン20は、図2に示すように、入射光の方向を整えて出射光とするフレネルレンズ部33を有するフレネルレンズ30と、このフレネルレンズ30からの出射光をスクリーンの左右方向(水平方向)に拡散させる拡散レンズ部44を有するレンチキュラーレンズシート(拡散レンズシート)40と、このレンチキュラーレンズシート40からの出射光をスクリーンの上下方向(垂直方向)に拡散させる拡散層50とを備えている。
これらフレネルレンズ30、レンチキュラーレンズシート40、拡散層50は、透過型スクリーン20の背面側(図2中の左側)から前面側(図2中の右側)にかけて順次配置されているとともに、互いに略平行となるように配置されている。
フレネルレンズ30のレンズ本体31は、図2に示すように、略長方形平板状をなすレンズ基板32におけるレンチキュラーレンズシート40側を向く片面(透過型スクリーン20の前面側を向く片面)に、フレネルレンズ部33が設けられることによって構成されている。このフレネルレンズ部33は、同心円状に配列された複数のフレネル面からなり、レンズ本体31の出射面側に位置させられている。すなわち、このフレネルレンズ30は、入射する映像光がレンズ基板32を透過してからフレネルレンズ部33のフレネル面で屈折させられることにより、その方向が整えられて略平行光として出射される、いわゆる透過型フレネルレンズ30となっている。
また、本第1実施形態において、フレネルレンズ部33の凹凸がなす同心円の中心を通ってレンズ本体31の法線に沿う方向、つまり、フレネルレンズ30の光軸P1は、図2に示すように、レンズ本体31の中心P2を通るレンズ本体31の短辺に沿う方向においてレンズ本体31の長辺よりも外側でレンズ本体31から外れた位置を通るように配置されている。
上記のような構成とされたフレネルレンズ30は、その光軸P1を例えば下方側に位置させるようにして透過型スクリーン20に備えられている。
そして、プロジェクタ12から投射される映像光を透過型スクリーン20の背面に入射させる、つまり、プロジェクタ12から投射される映像光を透過型スクリーン20の背面側に位置するフレネルレンズ30に入射させると、このフレネルレンズ30は、入射した映像光の方向を整えて略平行光としてからレンチキュラーレンズシート40に向けて出射する。
レンチキュラーレンズシート40のシート本体41は、図2に示すように、略長方形平
板状をなすシート基板42におけるフレネルレンズ30側を向く片面(透過型スクリーン20の背面側を向く片面)に、拡散レンズ部44が設けられ、かつ、シート基板42における拡散層50側を向く片面(透過型スクリーン20の前面側を向く片面)に、遮光部45が設けられることによって構成されている。
拡散レンズ部44は、略半円柱状をなす複数のシリンドリカルレンズ(単位レンズ)43が互いに略平行となるように配列されてなり、シート本体41の入射面側に位置させられている。
この拡散レンズ部44を構成する複数のシリンドリカルレンズ43は、その長さ方向をスクリーンの上下方向(垂直方向)に略一致させており、フレネルレンズ30から出射される映像光がレンチキュラーレンズシート40に入射すると、このレンチキュラーレンズシート40は、入射した映像光をスクリーンの左右方向(水平方向)で集光・拡散してストライプ状の光としてから拡散層50に向けて出射する。なお、図2においては、説明上分かりやすくするため、シリンドリカルレンズ43の長さ方向をスクリーンの上下方向(垂直方向)ではなく左右方向(水平方向)に略一致させて示してある。
遮光部(BS=ブラック・ストライプ)45は、複数のシリンドリカルレンズ43によるストライプ状の非集光部を遮光するように、シート本体41の出射面側に位置させられている。
これに対し、複数のシリンドリカルレンズ43によるストライプ状の集光部に対応する領域は、シート本体41の出射面側に位置させられた通過部46とされており、シリンドリカルレンズ43によって集光した映像光が、この通過部46を通過するようにして拡散することになる。
拡散層50は、略長方形平板状をなす基材中に拡散材が分散配置されることによって構成されており、レンチキュラーレンズシート40から出射される映像光が拡散層50に入射すると、この拡散層50は、入射した映像光をスクリーンの上下方向(垂直方向)へ拡散してから透過型スクリーン20の前面側に向けて出射する。
ここで、上記のような透過型スクリーン20を備えたリアプロジェクションテレビ10において、プロジェクタ12から投射される映像光の光路を凸面鏡60、平面鏡70、リニアフレネルレンズ80によって偏向させていない状態を考えると、プロジェクタ12は、フレネルレンズ30の光軸P1上に配置されるために、図1中の2点鎖線で示すように透過型スクリーン20の背面に対向する領域から例えば下方側に外れた領域に配置された状態となっている。
そして、このような配置とされるプロジェクタ12から投射される映像光の光路を、反射鏡としての凸面鏡60と、筐体11内の背面側に配置されるとともに透過型スクリーン20に対して略平行となるように配置される平面鏡70と、屈折レンズとしてのリニアフレネルレンズ80とによって偏向させることにより、図1に示すように、プロジェクタ12が、筐体11内において透過型スクリーン20と平面鏡70との間の領域から例えば下方側に外れた領域に配置されている。
凸面鏡60は、入射面及び反射面となる非球面あるいは自由曲面を有する例えばシリンドリカルレンズの一部をなすように構成され、その長さ方向をスクリーンの左右方向に略一致させるようにしてプロジェクタ12の前方側に配置されている。
これにより、凸面鏡60は、入射する映像光をスクリーンの上下方向において拡大するように反射させ、この拡大反射させた映像光についての透過型スクリーン20の法線方向(図1中の左右方向)に対する傾斜角度を大きくする機能を有している。
リニアフレネルレンズ80のレンズ本体81は、略長方形平板状をなすレンズ基板82の片面に、略直線状に配列された複数のフレネル面からなるリニアフレネルレンズ部83が、レンズ本体81の例えば入射面側(あるいは出射面側)に位置するように設けられて構成されている。また、このリニアフレネルレンズ80は、そのリニアフレネルレンズ部83のフレネル面の長さ方向をスクリーンの左右方向に略一致させるようにして透過型スクリーン20の背面に対向配置されている。
これにより、リニアフレネルレンズ80は、入射する映像光をスクリーンの上下方向において屈折させ、上記凸面鏡60で拡大反射させた映像光に生じた歪み(映像の縦横比の歪み)を補正するとともに、この屈折させた映像光についての透過型スクリーン20の法線方向に対する傾斜角度を小さくする機能を有している。
ここで、本第1実施形態において、リニアフレネルレンズ80の光軸は、レンズ本体81の中心を通るレンズ本体81の短辺に沿う方向においてレンズ本体81の長辺よりも外側でレンズ本体81から例えば下方側に外れた位置を通るように配置されている。
そのため、このリニアフレネルレンズ80は、上記凸面鏡60で拡大反射させることによって上記傾斜角度が大きくなった状態の映像光を、その傾斜角度が十分に小さくなるように屈折させることができる。
次に、プロジェクタ12から所定の投射角度で投射された映像光が、透過型スクリーン20の背面に入射するまでの光路について説明する。
図1に示すように、プロジェクタ12から投射された映像光は、まず、このプロジェクタ12の前方側に配置された凸面鏡60に最初に入射する。なお、プロジェクタ12から投射された映像光が、少なくとも1枚の平面鏡によって反射させられてから、凸面鏡60に最初に入射するようにしてもよい。
凸面鏡60に入射した映像光は、スクリーンの上下方向において拡大するように反射し、透過型スクリーン20の法線方向に対してなす傾斜角度が大きくなる。また、この凸面鏡60で拡大反射した映像光には、映像の縦横比が変化する歪みが生じている。
凸面鏡60で拡大反射した映像光は、透過型スクリーン20の法線方向に対してなす傾斜角度が大きく、かつ、歪みが生じた状態のまま、筐体11内の背面側に配置された平面鏡70に入射して反射した後に、透過型スクリーン20の背面に対向配置されたリニアフレネルレンズ80に入射する。なお、凸面鏡60で拡大反射した映像光が、直接リニアフレネルレンズ80に入射するようにしてもよい。
リニアフレネルレンズ80に入射した映像光は、スクリーンの上下方向において屈折し、凸面鏡60で拡大反射した際に生じた歪みが補正されるとともに、透過型スクリーン20の法線方向に対してなす傾斜角度が小さくなる。
そして、このリニアフレネルレンズ80から出射された映像光が、透過型スクリーン20の法線方向に対してなす傾斜角度が小さく、かつ、歪みがない状態で、透過型スクリーン20の背面に入射するのである。
以上のような構成とされた本第1実施形態による光学システムを備えたリアプロジェクションテレビ10では、プロジェクタ12から投射された映像光が、スクリーンの上下方向において拡大するように凸面鏡60で拡大反射してから、リニアフレネルレンズ80でスクリーンの上下方向において屈折した後に、透過型スクリーン20の背面に入射するようになっている。
そのため、映像光が凸面鏡60で反射してからリニアフレネルレンズ80に入射するまでの間において、この映像光が透過型スクリーン20の法線方向に対してなす傾斜角度を大きくして(例えば最大傾斜角度が50°〜70°程度)、リアプロジェクションテレビ10の薄型化を実現することができる。
また、凸面鏡60で拡大反射させた映像光をリニアフレネルレンズ80で屈折させることによって、この拡大反射した映像光に生じた歪みを補正していることから、光学システム全体の構成が複雑になってしまうこともない。
したがって、本第1実施形態によれば、映像光に歪みを生じさせることなくリアプロジェクションテレビ10としての機能を十分に得ることができて、簡略な構成で薄型化を図ることができるのである。
さらに、リニアフレネルレンズ80は、映像光を透過型スクリーン20の背面に入射する手前でスクリーンの上下方向において屈折させることにより、映像光に生じた歪みを補正するだけではなく、この映像光が透過型スクリーン20の法線方向に対してなす傾斜角度を小さくする機能を有していることから、実際に透過型スクリーン20の背面に入射する映像光の入射角度を小さくすることが可能となっている。
つまり、フレネルレンズ30の光軸P1の偏心量をさほど増大させずとも、リアプロジェクションテレビ10の十分な薄型化を図ることができ、これにともない、フレネルレンズの製造上の不具合が生じるのをなくすことができる。
加えて、実際に透過型スクリーン20の背面に入射する映像光の入射角度がさほど大きくならないことから、本第1実施形態においては、映像光の入射角度が大きくなったときにはその透過率を低下させるが、製造の容易な透過型フレネルレンズ30を用いることができている。
もちろん、このような透過型フレネルレンズ30に代えて、全反射型フレネルレンズ30、つまり、レンズ基板32における透過型スクリーン20の背面側を向く片面に、フレネルレンズ部33がレンズ本体31の入射面側に位置するように設けられることによってレンズ本体31が構成され、入射する映像光がフレネルレンズ部33のフレネル面で全反射させられることにより、その方向が整えられて略平行光として出射されるフレネルレンズ30を用いても構わない。
なお、リニアフレネルレンズ80が、そのフレネルレンズ部83のフレネル面の長さ方向をスクリーンの上下方向に略一致させるようにして透過型スクリーン20の背面に対向配置され、入射する映像光をスクリーンの左右方向において屈折させることにより、映像光の歪みを補正するようにしてもよい。要は、凸面鏡60で拡大反射した映像光に生じた歪みを補正することができればよいのである。
また、本第1実施形態において、映像光に生じた歪みを補正する屈折レンズとしてリニアフレネルレンズ80を用いていることから、屈折レンズの薄型化を図ることができ、この屈折レンズの重量や大きさによって光学システムの設計が制限されることがなくなり、高い自由度でもって光学システムの設計を行うことができるようになっている。
しかしながら、例えば図3に示す本発明の第2実施形態のように、リニアフレネルレンズ80に代えて、入射面及び屈折面となる非球面あるいは自由曲面を有するシリンドリカルレンズの一部をなすように構成され、その長さ方向をスクリーンの左右方向(上下方向でもよい)に略一致させるようにして透過型スクリーン20の背面に対向配置された屈折レンズ85を用いてもよい。
なお、上述した各実施形態においては、透過型スクリーン20が、フレネルレンズ30からの出射光をスクリーンの左右方向に拡散させる拡散レンズシートとして、複数のシリンドリカルレンズ(単位レンズ)43が略平行に配列されてなる拡散レンズ部44を有するレンチキュラーレンズシート40を備え、フレネルレンズ30からの出射光をスクリーンの上下方向に拡散させる拡散手段として、拡散層50を備えているようにしたが、上記のような拡散レンズシートだけに限定されることはない。
例えば、透過型スクリーン20が、フレネルレンズ30からの出射光をスクリーンの左右方向(水平方向)及び上下方向(垂直方向)に拡散させる拡散レンズシートとして、複数の単位レンズがマトリックス状に配列されてなる拡散レンズ部を有するマイクロレンズシートを備えているようにしてもよい。また、例えば、透過型スクリーン20が、フレネルレンズ30からの出射光をスクリーンの左右方向(水平方向)及び上下方向(垂直方向)に拡散させる拡散レンズシートとして、複数のシリンドリカルレンズ(単位レンズ)が略平行に配列された第1のレンズアレイと複数のシリンドリカルレンズ(単位レンズ)が略平行に配列された第2のレンズアレイとがそれらのシリンドリカルレンズの長さ方向を互いに交差させるように同一平面上に配置されてなる拡散レンズ部を有するクロスレンチレンズシートを備えているようにしてもよい。なお、これらの場合でも、必要に応じて透過型スクリーン20が拡散層50を備えていてもよい。
さらに、例えば、透過型スクリーン20が、フレネルレンズ30からの出射光をスクリーンの左右方向(水平方向)に拡散させる拡散レンズシートとして、映像光を反射して拡散させる複数の単位レンズが配列されてなる拡散レンズ部を有するプリズムレンズシートを備え、フレネルレンズ30からの出射光をスクリーンの上下方向(垂直方向)に拡散させる拡散手段として、拡散層50を備えているようにしてもよい。なお、プリズムレンズシートにおける複数の単位レンズの形状・配列によっては、必ずしも拡散層50を必要としない。
本発明の第1実施形態によるリアプロジェクションテレビの一例を示す概略断面図である。 本発明の第1実施形態による透過型スクリーンの一例を示す概略断面図である。 本発明の第2実施形態によるリアプロジェクションテレビの一例を示す概略断面図である。
符号の説明
10 リアプロジェクションテレビ(背面投射型ディスプレイ装置)
12 プロジェクタ(光源)
20 透過型スクリーン
30 フレネルレンズ
40 レンチキュラーレンズシート(拡散レンズシート)
50 拡散層
60 凸面鏡(反射鏡)
70 平面鏡
80 リニアフレネルレンズ(屈折レンズ)
85 屈折レンズ

Claims (3)

  1. 入射光の方向を整えるとともにこの入射光を拡散させる透過型スクリーンと、映像光を投射する光源と、前記映像光がスクリーン上下方向において拡大するように前記映像光を反射させる反射鏡と、前記拡大反射させられた前記映像光に生じる歪みを補正するように前記映像光を屈折させる屈折レンズとを備え、
    前記屈折レンズはリニアフレネルレンズであり、
    前記光源から投射された映像光が、前記反射鏡に入射して反射してから、前記リニアフレネルレンズに入射して屈折することにより、前記透過型スクリーンに入射するように構成されていることを特徴とする光学システム。
  2. 請求項1に記載の光学システムであって、
    前記屈折レンズが、前記映像光をスクリーン上下方向において屈折させることを特徴とする光学システム。
  3. 請求項1〜請求項2のいずれかに記載の光学システムを備えていることを特徴とする背面投射型ディスプレイ装置。
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