JP4635490B2 - 光学システム及び背面投射型ディスプレイ装置 - Google Patents
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Description
透過型スクリーンの背面に入射する映像光は、まず、フレネルレンズにより略平行光となり、次いで、レンチキュラーレンズシートによりスクリーンの左右方向に拡散するとともに拡散層によりスクリーンの上下方向に拡散する。これにより、スクリーン左右方向及び上下方向の視野角が制御される。
つまり、フレネルレンズの光軸の偏心量を増大させると、そのフレネルレンズ部を成形する金型を加工するための切削機が非常に大きなものとなり、また、フレネルレンズ部のフレネル角が大きくなって、これを成形する金型を加工するための切削機に無理な負担がかかってしまうという問題がある。
また、本発明による背面投射型ディスプレイ装置は、本発明の光学システムを備えていることを特徴としている。
しかも、本発明においては、前記屈折レンズがリニアフレネルレンズであることを特徴とするから、屈折レンズの薄型化を図ることができるので、この屈折レンズの重量や大きさによって光学システムの設計が制限されることがなくなり、高い自由度でもって光学システムの設計を行うことができる。
このような構成とすると、映像光を透過型スクリーンの背面に入射する手前でスクリーン上下方向に屈折させることにより、反射鏡で拡大反射した映像光に生じた歪みを補正するのと同時に、実際に透過型スクリーンの背面に入射するときの映像光の入射角度を小さくすることができる。そのため、透過型スクリーンにおけるフレネルレンズの光軸の偏心量をさほど増大させなくても、背面投射型ディスプレイ装置の十分な薄型化を図ることができ、これにともない、フレネルレンズの製造上の不具合が生じることもない。
本第1実施形態による光学システムを備えた背面投射型ディスプレイ装置としてのリアプロジェクションテレビ10は、図1に示すように、筐体11と、前面側(図1中の右側)を筐体11の外部へ露出させるとともに背面側(図1中の左側)を筐体11の内部へ露出させた略長方形平板状をなす透過型スクリーン20と、筐体11内に配置され、透過型スクリーン20の背面に対して映像光を投射する光源としてのプロジェクタ12と、同じく筐体11内に配置され、プロジェクタ12から投射される映像光の光路を偏向させる反射鏡としての凸面鏡60、平面鏡70、屈折レンズとしてのリニアフレネルレンズ80とを備えている。
これらフレネルレンズ30、レンチキュラーレンズシート40、拡散層50は、透過型スクリーン20の背面側(図2中の左側)から前面側(図2中の右側)にかけて順次配置されているとともに、互いに略平行となるように配置されている。
また、本第1実施形態において、フレネルレンズ部33の凹凸がなす同心円の中心を通ってレンズ本体31の法線に沿う方向、つまり、フレネルレンズ30の光軸P1は、図2に示すように、レンズ本体31の中心P2を通るレンズ本体31の短辺に沿う方向においてレンズ本体31の長辺よりも外側でレンズ本体31から外れた位置を通るように配置されている。
そして、プロジェクタ12から投射される映像光を透過型スクリーン20の背面に入射させる、つまり、プロジェクタ12から投射される映像光を透過型スクリーン20の背面側に位置するフレネルレンズ30に入射させると、このフレネルレンズ30は、入射した映像光の方向を整えて略平行光としてからレンチキュラーレンズシート40に向けて出射する。
板状をなすシート基板42におけるフレネルレンズ30側を向く片面(透過型スクリーン20の背面側を向く片面)に、拡散レンズ部44が設けられ、かつ、シート基板42における拡散層50側を向く片面(透過型スクリーン20の前面側を向く片面)に、遮光部45が設けられることによって構成されている。
この拡散レンズ部44を構成する複数のシリンドリカルレンズ43は、その長さ方向をスクリーンの上下方向(垂直方向)に略一致させており、フレネルレンズ30から出射される映像光がレンチキュラーレンズシート40に入射すると、このレンチキュラーレンズシート40は、入射した映像光をスクリーンの左右方向(水平方向)で集光・拡散してストライプ状の光としてから拡散層50に向けて出射する。なお、図2においては、説明上分かりやすくするため、シリンドリカルレンズ43の長さ方向をスクリーンの上下方向(垂直方向)ではなく左右方向(水平方向)に略一致させて示してある。
これに対し、複数のシリンドリカルレンズ43によるストライプ状の集光部に対応する領域は、シート本体41の出射面側に位置させられた通過部46とされており、シリンドリカルレンズ43によって集光した映像光が、この通過部46を通過するようにして拡散することになる。
そして、このような配置とされるプロジェクタ12から投射される映像光の光路を、反射鏡としての凸面鏡60と、筐体11内の背面側に配置されるとともに透過型スクリーン20に対して略平行となるように配置される平面鏡70と、屈折レンズとしてのリニアフレネルレンズ80とによって偏向させることにより、図1に示すように、プロジェクタ12が、筐体11内において透過型スクリーン20と平面鏡70との間の領域から例えば下方側に外れた領域に配置されている。
これにより、凸面鏡60は、入射する映像光をスクリーンの上下方向において拡大するように反射させ、この拡大反射させた映像光についての透過型スクリーン20の法線方向(図1中の左右方向)に対する傾斜角度を大きくする機能を有している。
これにより、リニアフレネルレンズ80は、入射する映像光をスクリーンの上下方向において屈折させ、上記凸面鏡60で拡大反射させた映像光に生じた歪み(映像の縦横比の歪み)を補正するとともに、この屈折させた映像光についての透過型スクリーン20の法線方向に対する傾斜角度を小さくする機能を有している。
そのため、このリニアフレネルレンズ80は、上記凸面鏡60で拡大反射させることによって上記傾斜角度が大きくなった状態の映像光を、その傾斜角度が十分に小さくなるように屈折させることができる。
図1に示すように、プロジェクタ12から投射された映像光は、まず、このプロジェクタ12の前方側に配置された凸面鏡60に最初に入射する。なお、プロジェクタ12から投射された映像光が、少なくとも1枚の平面鏡によって反射させられてから、凸面鏡60に最初に入射するようにしてもよい。
凸面鏡60で拡大反射した映像光は、透過型スクリーン20の法線方向に対してなす傾斜角度が大きく、かつ、歪みが生じた状態のまま、筐体11内の背面側に配置された平面鏡70に入射して反射した後に、透過型スクリーン20の背面に対向配置されたリニアフレネルレンズ80に入射する。なお、凸面鏡60で拡大反射した映像光が、直接リニアフレネルレンズ80に入射するようにしてもよい。
そして、このリニアフレネルレンズ80から出射された映像光が、透過型スクリーン20の法線方向に対してなす傾斜角度が小さく、かつ、歪みがない状態で、透過型スクリーン20の背面に入射するのである。
そのため、映像光が凸面鏡60で反射してからリニアフレネルレンズ80に入射するまでの間において、この映像光が透過型スクリーン20の法線方向に対してなす傾斜角度を大きくして(例えば最大傾斜角度が50°〜70°程度)、リアプロジェクションテレビ10の薄型化を実現することができる。
したがって、本第1実施形態によれば、映像光に歪みを生じさせることなくリアプロジェクションテレビ10としての機能を十分に得ることができて、簡略な構成で薄型化を図ることができるのである。
つまり、フレネルレンズ30の光軸P1の偏心量をさほど増大させずとも、リアプロジェクションテレビ10の十分な薄型化を図ることができ、これにともない、フレネルレンズの製造上の不具合が生じるのをなくすことができる。
もちろん、このような透過型フレネルレンズ30に代えて、全反射型フレネルレンズ30、つまり、レンズ基板32における透過型スクリーン20の背面側を向く片面に、フレネルレンズ部33がレンズ本体31の入射面側に位置するように設けられることによってレンズ本体31が構成され、入射する映像光がフレネルレンズ部33のフレネル面で全反射させられることにより、その方向が整えられて略平行光として出射されるフレネルレンズ30を用いても構わない。
しかしながら、例えば図3に示す本発明の第2実施形態のように、リニアフレネルレンズ80に代えて、入射面及び屈折面となる非球面あるいは自由曲面を有するシリンドリカルレンズの一部をなすように構成され、その長さ方向をスクリーンの左右方向(上下方向でもよい)に略一致させるようにして透過型スクリーン20の背面に対向配置された屈折レンズ85を用いてもよい。
12 プロジェクタ(光源)
20 透過型スクリーン
30 フレネルレンズ
40 レンチキュラーレンズシート(拡散レンズシート)
50 拡散層
60 凸面鏡(反射鏡)
70 平面鏡
80 リニアフレネルレンズ(屈折レンズ)
85 屈折レンズ
Claims (3)
- 入射光の方向を整えるとともにこの入射光を拡散させる透過型スクリーンと、映像光を投射する光源と、前記映像光がスクリーン上下方向において拡大するように前記映像光を反射させる反射鏡と、前記拡大反射させられた前記映像光に生じる歪みを補正するように前記映像光を屈折させる屈折レンズとを備え、
前記屈折レンズはリニアフレネルレンズであり、
前記光源から投射された映像光が、前記反射鏡に入射して反射してから、前記リニアフレネルレンズに入射して屈折することにより、前記透過型スクリーンに入射するように構成されていることを特徴とする光学システム。 - 請求項1に記載の光学システムであって、
前記屈折レンズが、前記映像光をスクリーン上下方向において屈折させることを特徴とする光学システム。 - 請求項1〜請求項2のいずれかに記載の光学システムを備えていることを特徴とする背面投射型ディスプレイ装置。
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