JP3658246B2 - 画像表示装置および画像投影装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像表示装置および画像投影装置に係わり、特に、両眼視差の原理を用い、眼鏡を着用することなく立体視が可能な画像表示装置に適用して有効な技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、両眼視差を用い、特殊な眼鏡を着用することなく立体視を可能にするディスプレイ装置として画像投影装置と指向性の反射または透過スクリーンを組み合わせた装置が知られている。
中でも、例えば、「三次元画像工学」(大越孝敬著、朝倉書店、28頁および91〜97頁)に記載されているように、鑑賞者に対する水平方向の集光手段として合わせ鏡群を用いた指向性反射スクリーンが開示されている。
それらを図12、図13に示す。
図12に示す指向性反射スクリーン1は、画像投影装置(プロジェクタ)からの投影画像を、水平方向(鑑賞者の両眼を結ぶ方向)には、2面直交合わせ鏡群11によって光学的に集光し、また、垂直方向(鑑賞者の両眼を結ぶ方向と垂直な方向)には、2面直交合わせ鏡群11の各鏡面111に凹凸112を設けて若干の拡散性を与えてある。
図13に示す指向性反射スクリーン1は、画像投影装置からの投影画像を、水平方向には、2面直交合わせ鏡群11によって光学的に集光し、また、垂直方向には、2面直交合わせ鏡群11とレンチキュラ板12とを組み合わせることで拡散性を与えている。
図14に示すように、2面直交合わせ鏡群11において、水平方向(鑑賞者の両眼を結ぶ方向)では、入射した光線13は、入射してきた方向に反射する。
したがって、水平方向では、2面直交合わせ鏡群11で反射された画像投影装置からの投影画像は、画像投影装置の位置に集光する。
ゆえに、図15に示すように、2個の画像投影装置(51,52)を、鑑賞者2の右眼および左眼の直上(または直下)の位置に配置し、併せて両眼視差の原理に基づく立体画像を生成する一対の投影画像を、各画像投影装置(51,52)から指向性反射スクリーンに投射することによって、立体画像を観察することができる(以下、これを2眼立体画像表示装置と称する)。
さらに、図16に示すように、画像投影装置5を3個以上に増やし、3個以上の画像投影装置5を鑑賞者2の右眼および左眼の直上(または直下)の位置(図16の550)に配置し、それに応じた視差を持つ投影画像を照射すると、鑑賞者2が鑑賞位置を水平方向に移動した場合にも、新たな一対の投影画像を左右の眼で鑑賞することにより立体画像を楽しむことができる(以下、これを多眼立体画像表示装置と称する)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
図17に示すように、光60が、縁(あ)を有するレンズから縁(い)を有するレンズの方向に、レンズ70の光軸に対して斜めに入射するとき、レンズ70の縁(あ)、(い)で光が制限される。
そのときレンズ70から射出される光の光束幅80は、光軸方向に射出される光の光束幅、即ち、縁(い)を有するレンズの幅よりも狭くなる(この現象を口径蝕という)。
前記口径蝕のために、図18に示すように、画像投影装置の構成部品である射出レンズ500の射出瞳面530における光束幅(以下、射出光束幅と称する)は、指向性反射スクリーン1の左端1Lに向かって射出される場合、(B+C)となり、指向性反射スクリーン1の右端1Rに向かって射出される場合、(A+B)となる。
これらの射出光束幅は、中央1C(射出レンズ500の光軸方向)に射出される射出光束幅(A+B+C)よりも狭くなる。
先に述べたように従来技術では、指向性反射スクリーン1で反射された反射光の射出瞳面530における反射光束幅は、射出光束幅と等しい。
したがって、射出瞳面530には、指向性反射スクリーン1からの全ての方向の反射光が重なる領域Bと、そうではなく一部重なる領域A,Cが存在する。
鑑賞者の眼がBの領域にある場合には、画面状況B’に示すように画像の全てを鑑賞することができるが、AまたはCの領域にある場合には、画面状況A’,C’に示すように、左右が欠落した画像を鑑賞することになる。
上記のことが原因で、従来の多眼立体画像表示装置では、隣合う画像投影装置から投影される投影画像の鑑賞範囲を、間隙なく、かつオーバーラップすることなく隣接させることができず、鑑賞者が、隣の画像投影装置の投影画像の鑑賞範囲に移動する際に、鑑賞者が見る投影画像に輝度変化やクロストークを生じるという問題点があった。
また、従来の2眼立体画像表示装置あるいは多眼立体画像表示装置においては、立体画像の鑑賞位置によっては、立体画像の左端または右端の画像の輝度の低下、あるいは、立体画像の左端または右端の画像が欠落するという問題点があった。
本発明は、前記従来技術の問題点を解決するためになされたものであり、本発明の目的は、画像表示装置において、立体画像の鑑賞範囲内で、立体画像の輝度の低下、あるいは立体画像の一部の画像の欠落をなくすことが可能となる技術を提供することにある。
また、本発明の他の目的は、画像表示装置において、各画像投影装置から投影される投影画像の鑑賞範囲を、間隙なく、かつオーバーラップすることなく隣接させることが可能となる技術を提供することにある。
また、本発明の他の目的は、画像表示装置において、鑑賞者が、隣の画像投影装置の投影画像の鑑賞範囲に移動する際に、鑑賞者が見る投影画像に生じる輝度変化、あるいはクロストークを低減することが可能となる技術を提供することにある。
また、本発明の他の目的は、前記画像表示装置に最適な画像投影装置を提供することにある。
本発明の前記ならびにその他の目的と新規な特徴は、本明細書の記述及び添付図面によって明らかにする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本願において開示される発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、下記の通りである。
即ち、本発明は、画像投影装置と、水平方向に指向性をもって反射する指向性反射スクリーンとを有する画像表示装置において、前記画像投影装置から前記指向性反射スクリーンに画像を投影した際に、前記指向性反射スクリーンの左端に投影した射出光束と、右端に投影した射出光束と、中央に投影した射出光束の水平方向の幅を、前記画像投影装置の射出瞳面において比較すると、その射出光束幅が一致することを特徴とする。
また、本発明は、画像投影装置と、水平方向に指向性をもって反射する指向性反射スクリーンとを有する画像表示装置において、前記画像投影装置から前記指向性反射スクリーンに画像を投影した際に、前記指向性反射スクリーンの左端に投影した射出光束と、右端に投影した射出光束と、中央に投影した射出光束の水平方向の幅を、前記画像投影装置の射出瞳面において比較すると、その射出光束幅が一致し、かつ前記指向性反射スクリーンの左端、右端、中央からの各反射光束幅を前記画像投影装置の射出瞳面の水平方向において比較すると、その反射光束幅が一致することを特徴とする。
また、本発明は、画像投影装置と、水平方向に指向性をもって反射する指向性反射スクリーンとを有する画像表示装置において、前記画像投影装置から前記指向性反射スクリーンに画像を投影した際に、前記指向性反射スクリーンの左端に投影した射出光束と、右端に投影した射出光束と、中央に投影した射出光束の水平方向の幅を、前記画像投影装置の射出瞳面において比較すると、その射出光束幅が一致し、かつ前記画像投影装置を複数個有することを特徴とする。
また、本発明は、画像投影装置と、水平方向に指向性をもって反射する指向性反射スクリーンとを有する画像表示装置において、前記画像投影装置から前記指向性反射スクリーンに画像を投影した際に、前記指向性反射スクリーンの左端に投影した射出光束と、右端に投影した射出光束と、中央に投影した射出光束の水平方向の幅を、前記画像投影装置の射出瞳面において比較すると、その射出光束幅が一致するとともに、前記指向性反射スクリーンの左端、右端、中央からの各反射光束幅を前記画像投影装置の射出瞳面の水平方向において比較すると、その反射光束幅が一致し、かつ、前記画像投影装置を複数個有することを特徴とする。
また、本発明は、前記複数の画像投影装置が、両眼視差を有する複数の画像を投影することを特徴とする。
また、本発明は、前記複数の画像投影装置が、前記反射光束幅の間隔で水平方向にそれぞれ配置されていることを特徴とする。
また、本発明は、前記画像投影装置が、前記指向性反射スクリーンの左端、右端、中央に投影した射出光束の前記射出光束幅を一致せしめる絞りを有することを特徴とする。
また、本発明は、前記絞りが、前記射出光の光量を前記絞りの垂直方向に積分した値が、前記絞りの水平方向で一定になるように開口されていることを特徴とする。
また、本発明は、前記絞りが、前記射出光の光量を前記絞りの垂直方向に積分した値が、前記絞りの水平方向で一定にならないように開口されており、かつ、前記絞りの水平方向をx軸、前記積分値をy軸とするxy座標系において、前記絞りの水平方向の幅の最大値を1に規格化し、前記積分値を前記絞りの水平方向の幅の範囲内で打点しその最大値を1に規格化したとき、前記x軸と前記規格化された積分値を結んだ線で囲まれる面積が0.79より大きくなるように開口されていることを特徴とする。
【0005】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を詳細に説明する。
なお、実施の形態を説明するための全図において、同一機能を有するものは同一符号を付け、その繰り返しの説明は省略する。
【0006】
[実施の形態1]
図1は、本発明の実施の形態1の画像表示装置の概略構成を示す図である。
同図に示すように、本実施の形態の画像表示装置は、指向性反射スクリーン1と、観察者2の両眼を結ぶ方向に並べられた3台の画像投影装置(以下、プロジェクタと称する)とで構成される。
ここで、観察者2の両眼を結ぶ方向とは、観察者2の左眼および右眼の並んでいる方向(以下、単に、水平方向と称する)を意味し、観察者2の両眼を結ぶ方向に垂直な垂直方向とは、指向性反射スクリーン1に平行な平面上で、観察者2の両眼を結ぶ方向と垂直な方向(以下、単に、垂直方向と称する)である。
また、各プロジェクタ(51,52,53)は、それぞれ視差のある画像を指向性反射スクリーン1に投影する。
指向性反射スクリーン1は、前記図13に示す指向性反射スクリーンと同様、光束を水平方向に集光する2面直交合わせ鏡群11と、垂直方向に拡散するレンチキュラ12で構成され、2面直交合わせ鏡群11の稜線は、鑑賞者2の両眼を結ぶ方向に垂直な垂直方向となっている。
また、図2に示すように、指向性反射スクリーン1は、2面直交合わせ鏡群11の稜線方向に凹面構造を持つ基体15に貼付けられ、指向性反射スクリーン1は2面直交合わせ鏡群11の稜線方向に湾曲されている。
これにより、プロジェクタ5の表面,裏面反射光50(プロジェクタ5の光源の指向性反射スクリーン1での反射光)を一個所に集光させ、鑑賞者2に、プロジェクタ5の表面,裏面反射光50が見えない構造となっている。
また、2面直交合わせ鏡群11は加工しやすいように、高分子材料から構成されている。
【0007】
本実施の形態の画像表示装置では、図3の水平断面図に示すように、各プロジェクタ(51,52,53)が射出レンズ500内に絞り510を備えている。この射出レンズ500内に設けられた絞り510により、指向性反射スクリーン1の左右端に向かって射出される光束が、射出レンズ500の縁520で遮られないようになっている。
いま、図3に示すように、指向性反射スクリーン1の左端へ向かって射出される光束を53L、中央へ向かって射出される光束を53Cとすると、射出レンズ500の縁520で光束53Lが遮られなければ、射出瞳面530における光束幅Wは射出角度θ依存性を持たず、一定である。
したがって、図4に示すように、本実施の形態の画像表示装置では、プロジェクタ(51,52,53)の射出レンズ500の光軸方向に指向性反射スクリーン1に射出される射出光束と、プロジェクタ(51,52,53)の射出レンズ500から指向性反射スクリーン1の左右両端に向かって射出される射出光束とは、同じ光束幅となり、同じ反射光束幅を持つ。
そのため、図4に示すように、指向性反射スクリーン1からの全ての反射光が重なる領域BBと、全く重ならない領域AA,CCが存在する。
鑑賞者の眼がBBの領域にある場合には、画面状況BB’に示すように全画像を欠落なく鑑賞できるが、AAまたはCCの領域にある場合には、画面状況AA’またはCC’に示すように、画像が全く存在しない。
このように、絞りによって全ての方向の射出光束幅を等しくすることにより、全ての画像を鑑賞できる領域BBと、画像が全く存在しない領域AAまたはCCとの境界を急峻にすることができる。
【0008】
また、従来の画像表示装置(多眼立体画像表示装置)において、前記説明した立体画像の欠落がないように、複数のプロジェクタを配列した場合には、例えば、図5の従来(1)に示すように、鑑賞者2の鑑賞位置により輝度むらが生じていた。
さらに、この輝度むらがない(即ち、鑑賞者2の鑑賞位置に係わらず輝度が一定になる)ように、複数のプロジェクタを配列した場合には、例えば、図5の従来(2)に示すように、鑑賞者2の鑑賞位置により隣接する各プロジェクタから投影される立体画像との間でクロストークが生じるという問題点があった。
しかしながら、本実施の形態の画像表示装置では、射出レンズ500内に設けられた絞り510により、指向性反射スクリーン1の左右端に向かって射出される光束が、射出レンズ500の縁520で遮られないようになっており、射出瞳面530における光束幅Wは射出角度θ依存性を持たず、一定である。
よって、指向性反射スクリーン1により反射された光束の、射出瞳面上530における光束幅W’も、一定の幅Wを持つ。
したがって、図1に示すように、プロジェクタ(51,52,53)を間隔W=W’で並べると、図4において説明した画像が全く存在しない領域AA、CCを削除できるので、各プロジェクタ(51,52,53)から投影される投影画像は射出瞳面上で幅W’で集光し、投影画像をオーバーラップすることなく、かつ、間隙なく並べることができる。
そのため、本実施の形態の画像表示装置では、図5の従来(1)、あるいは従来(2)に示すような、鑑賞者2の鑑賞位置により、各プロジェクタからの投影画像に輝度むら、あるいは、隣接する各プロジェクタ(51,52,53)からの投影画像との間でクロストークが生じることがない。
このように、本実施の形態によれば、良好な鑑賞領域を有する画像表示装置を提供することができる。
なお、間隔W=W’で、プロジェクタ(51,52,53)を一直線上に配置できない場合には、例えば、プロジェクタ(51,52,53)を一つおきに、上下に配置すればよい。
【0009】
次に、射出レンズ500の絞り510の形状について説明する。
図6に示すように、絞り510を含む平面内で、水平方向(観察者2の両眼を結ぶ方向)をx軸、垂直方向(観察者2の両眼を結ぶ方向に垂直な方向)をy軸として、座標(x、y)における光量i(x、y)を下記(1)式のように表現する。
【0010】
【数1】
Figure 0003658246
【0011】
前記(1)式に示す絞り510のy方向の積分値I(x)が、図7に示すようにx方向の位置によらず一定になるように絞り510を開口することで、各プロジェクタ(51,52,53)から投影される投影画像における、水平方向の輝度分布は、鑑賞範囲内で均一になる。
例えば、光量i(x、y)が位置によらず一定ならば、図8(a)に示すように、絞り510の形状を長方形511あるいは正方形の長方形形状にすればよい。
光量i(x、y)が原点では多く周辺部では少なくなる場合、図8(b)に示すように、絞り510の形状を糸巻き型512にすればよい。
【0012】
また、前記(1)式のy方向の積分値I(x)がx方向の位置によらず一定になるように絞りを開口する場合が最適な実施の形態であるが、一定にならない場合においても、輝度むらを改善する効果がある。
以下に、これを説明する。
従来技術では、絞りがないために口径蝕が存在する。
ただし、光軸方向のみ見れば、図9に示すように口径蝕がなく、円形181に開口されているので、このときの開口の面積が従来技術における最大の値である。
【0013】
円形の開口181の水平方向最大幅(円形の直径)と、円形の開口181の光量i(x,y)のy方向の積分値I(x)の最大値をそれぞれ1に規格化して、x軸と円形の開口181の積分値I(x)を結んだ線184で囲まれる面積Sを求めるとS≒0.79となる(光量i(x,y)一定)。
この値は、従来技術の最大値なので、S>0.79となるように、絞りを開口すれば、従来技術より輝度むらを改善できる。
例えば、絞りの形状が図9に示す正八角形182の場合、規格化された積分値I(x)を結んだ線185とx軸とで囲まれる面積SはS≒0.83となる。
この値は、従来技術の0.79より大きいので、輝度むらを改善できる。
また、図9に示す正方形183の場合、規格化された積分値I(x)を結んだ線186とx軸とで囲まれる面積SはS=1となる。
この値は、従来技術の0.79より大きいので、輝度むらを改善できる。
さらにこの場合は、積分値I(x)が一定となる最適実施の形態である。
【0014】
[実施の形態2]
図10は、本発明の実施の形態2の画像表示装置の概略構成を示す図である。本実施の形態の画像表示装置は、指向性反射スクリーン100に、反射光を水平方向に拡散する手段を設けた点で、前記実施の形態1の画像表示装置と相違する。
図10に示すように、指向性反射スクリーン100に、反射光を水平方向に拡散する手段を設けた場合は、各プロジェクタ(51,52,53)から光束幅Wで射出された射出光束は、指向性反射スクリーン100により反射され、反射光束は光束幅W’=αW(α>1)で集光する。
各プロジェクタ(51,52,53)を反射光束の光束幅W’と等しい間隔で並べることで、各プロジェクタ(51,52,53)から投影される投影画像をオーバーラップすることなく、かつ、間隙なく並べることができる。
このように、本実施の形態によれば、良好な鑑賞領域を有する画像表示装置を提供することができる。
【0015】
[実施の形態3]
図11は、本発明の実施の形態3の画像表示装置の概略構成を示す図である。図11に示すように、本実施の形態の画像表示装置は、指向性反射スクリーン110の合わせ鏡群の挟角を非直交にした点で、前記実施の形態1の表示装置を相違する。
合わせ鏡群の挟角を非直交にした指向性反射スクリーン110を用いると、指向性反射スクリーン110で反射された各プロジェクタ(51,52,53)からの投影画像は複数箇所に集光するので、本実施の形態の画像表示装置では、多人数が同時に、立体画像を鑑賞することができる。
なお、図11では、2箇所に集光した2人同時鑑賞用の画像表示装置を示しているが、3人以上用の画像表示装置とすることもできる。
各プロジェクタ(51,52,53)から光束幅Wで射出された射出光束は、指向性反射スクリーン110により反射され、反射光束は、2箇所のそれぞれの集光位置で光束幅W’=Wで集光する。
各プロジェクタ(51,52,53)を反射光束の光束幅W’と等しい間隔で並べることにより、各プロジェクタ(51,52,53)から投影される投影画像をオーバーラップすることなく、かつ、間隙なく並べることができる。
このように、本実施の形態によれば、それぞれの鑑賞位置で良好な鑑賞領域を有する画像表示装置を提供することができる。
【0016】
以上、本発明者によってなされた発明を、前記実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は、前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々変更可能であることは勿論である。
【0017】
【発明の効果】
本願において開示される発明のうち代表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、下記の通りである。
(1)本発明によれば、立体画像の鑑賞範囲内で、立体画像の輝度の低下、あるいは立体画像の一部の画像の欠落をなくすことが可能となる。
(2)本発明によれば、各画像投影装置から投影される投影画像の鑑賞範囲を、間隙なく、かつオーバーラップすることなく隣接させることが可能となる。
(3)本発明によれば、鑑賞者が、隣の画像投影装置の投影画像の鑑賞範囲に移動する際に、鑑賞者が見る投影画像に生じる輝度変化、あるいはクロストークを低減することが可能となる。
(4)本発明によれば、鑑賞者に見やすい鑑賞領域を提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1の画像表示装置の概略構成を示す図である。
【図2】本発明の実施の形態1の画像表示装置の概略構成を示す側面図である。
【図3】本発明の実施の形態1の画像投影装置の射出レンズの水平断面図である。
【図4】本発明の実施の形態1の画像表示装置で従来例の問題点を解決できることを説明するための図である。
【図5】従来の画像表示装置と、本発明の実施の形態1の画像表示装置との輝度分布を示す図である。
【図6】本発明の実施の形態1で使用される絞りを含む平面内の座標を示す図である。
【図7】本発明の実施の形態1の絞りの水平方向と垂直方向光量積分値の関係図である。
【図8】本発明の実施の形態1の画像投影装置における射出レンズの絞りの形状と光量との関係を示す図である。
【図9】本発明の実施の形態1の画像投影装置における射出レンズの絞りの形状と、規格化された垂直方向光量積分値の面積との関係を示す図である。
【図10】本発明の実施の形態2の画像表示装置の概略構成を示す図である。
【図11】本発明の実施の形態3の画像表示装置の概略構成を示す図である。
【図12】従来例の指向性反射スクリーンの一例を示す斜視図である。
【図13】従来例の指向性反射スクリーンの他の例を示す斜視図である。
【図14】直交合わせ鏡群の水平方向の光線軌跡を示す図である。
【図15】従来例の画像表示装置の一例の概略構成を示す図である。
【図16】従来例の画像表示装置の他の例の概略構成を示す図である。
【図17】レンズの口径蝕を説明するための図である。
【図18】従来の画像表示装置の問題点を説明するための図である。
【符号の説明】
1,100,110…指向性反射スクリーン、2…鑑賞者、5,51,52,53…プロジェクタ、11…2面合わせ鏡群、111…鏡面、112…凹凸、12…レンチキュラ板、13…光線、15…基体、53L,53C,60,80…光束、50…表面,裏面反射光、70…レンズ、181,182,183…絞りの開口形状、500…射出レンズ、510…絞り、520…射出レンズの縁、530…射出瞳面。

Claims (10)

  1. 画像投影装置と、
    水平方向に指向性をもって反射する指向性反射スクリーンとを有する画像表示装置において、
    前記画像投影装置から前記指向性反射スクリーンに画像を投影した際に、前記指向性反射スクリーンの左端に投影した射出光束と、右端に投影した射出光束と、中央に投影した射出光束の水平方向の幅を、前記画像投影装置の射出瞳面において比較すると、その射出光束幅が一致することを特徴とする画像表示装置。
  2. 画像投影装置と、
    水平方向に指向性をもって反射する指向性反射スクリーンとを有する画像表示装置において、
    前記画像投影装置から前記指向性反射スクリーンに画像を投影した際に、前記指向性反射スクリーンの左端に投影した射出光束と、右端に投影した射出光束と、中央に投影した射出光束の水平方向の幅を、前記画像投影装置の射出瞳面において比較すると、その射出光束幅が一致し、かつ前記指向性反射スクリーンの左端、右端、中央からの各反射光束幅を前記画像投影装置の射出瞳面の水平方向において比較すると、その反射光束幅が一致することを特徴とする画像表示装置。
  3. 画像投影装置と、
    水平方向に指向性をもって反射する指向性反射スクリーンとを有する画像表示装置において、
    前記画像投影装置から前記指向性反射スクリーンに画像を投影した際に、前記指向性反射スクリーンの左端に投影した射出光束と、右端に投影した射出光束と、中央に投影した射出光束の水平方向の幅を、前記画像投影装置の射出瞳面において比較すると、その射出光束幅が一致し、かつ前記画像投影装置を複数個有することを特徴とする画像表示装置。
  4. 画像投影装置と、
    水平方向に指向性をもって反射する指向性反射スクリーンとを有する画像表示装置において、
    前記画像投影装置から前記指向性反射スクリーンに画像を投影した際に、前記指向性反射スクリーンの左端に投影した射出光束と、右端に投影した射出光束と、中央に投影した射出光束の水平方向の幅を、前記画像投影装置の射出瞳面において比較すると、その射出光束幅が一致するとともに、前記指向性反射スクリーンの左端、右端、中央からの各反射光束幅を前記画像投影装置の射出瞳面の水平方向において比較すると、その反射光束幅が一致し、かつ、前記画像投影装置を複数個有することを特徴とする画像表示装置。
  5. 前記複数の画像投影装置は、両眼視差を有する複数の画像を投影することを特徴とする請求項3または請求項4に記載の画像表示装置。
  6. 前記複数の画像投影装置は、前記反射光束幅の間隔で水平方向にそれぞれ配置されていることを特徴とする請求項3ないし請求項5のいずれか1項に記載の画像表示装置。
  7. 前記画像投影装置は、前記指向性反射スクリーンの左端、右端、中央に投影した射出光束の前記射出光束幅を一致せしめる絞りを有することを特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれか1項に記載の画像表示装置。
  8. 前記絞りは、前記射出光の光量を前記絞りの垂直方向に積分した値が、前記絞りの水平方向で一定になるように開口されていることを特徴とする請求項7に記載の画像表示装置。
  9. 前記絞りは、前記射出光の光量を前記絞りの垂直方向に積分した値が、前記絞りの水平方向で一定にならないように開口されており、
    かつ、前記絞りの水平方向をx軸、前記積分値をy軸とするxy座標系において、前記絞りの水平方向の幅の最大値を1に規格化し、前記積分値を前記絞りの水平方向の幅の範囲内で打点しその最大値を1に規格化したとき、前記x軸と前記規格化された積分値を結んだ線で囲まれる面積が0.79より大きくなるように開口されていることを特徴とする請求項7に記載の画像表示装置。
  10. 前記指向性反射スクリーンは、稜線が垂直方向に向いた合わせ鏡群と、前記射出光を垂直方向に拡散するレンチキュラ板とを有し、かつ、前記指向性反射スクリーンは垂直方向に湾曲していることを特徴とする請求項1ないし請求項9のいずれか1項に記載の画像表示装置。
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