JP3840932B2 - リアプロジェクタ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、投写画像を表示するスクリーンと、投写光を生成して射出する投写光学系と、投写光学系が射出した投写光をスクリーンに導く反射ミラーと、を備えたリアプロジェクタに関し、特に、ゴースト象の発生を抑えたリアプロジェクタに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、大画面表示を比較的容易に実現できるリアプロジェクタが注目されている。リアプロジェクタは、投写光学系、透過型スクリーン、筐体などが一体となった装置であり、投写光学系による投写光を透過型スクリーンの背面側から投写し、正面側から観察者が画像を見る様式の投写型表示装置である。この様なリアプロジェクタに対しては、設置場所の自由度を高めるために、薄型化が求められる。そこで、一般的なリアプロジェクタでは、投写光学系からの投写光を大型の反射ミラーで反射させて透過型スクリーンに導く構成とすることで薄型化を実現している。
【0003】
また、投写光学系を短焦点化して、投写光学系から透過スクリーンまでの投写距離を短縮化すると共に、反射ミラーを透過スクリーンに接近させ、かつ立てて配置することで、さらなる薄型化を達成している。ここで、「反射ミラーを立てて配置する」とは、反射ミラーの反射面と透過スクリーンの表示面とのなす角が小さくなるように配置することをいう。換言すれば、これらの面が平行に近づくように配置することをいう。なお、投写光学系の短焦点化を図ったリアプロジェクタでは、一般的に透過型スクリーンの入射側に、投写光を平行化するフレネルレンズを設けて、投写効率の向上を図っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した従来のリアプロジェクタでは、投写光学系から反射ミラーを介してスクリーンに到達した投写光の一部がスクリーンやフレネルレンズ等によって反射され、この反射光が反射ミラーによって再び反射されてスクリーンに入射するため、ゴースト像やフレアを発生しやすく、投写画像の表示品質が著しく低下するという問題点があった。なお、投写光学系から反射ミラーを介してスクリーンに到達した投写光のうち、スクリーンやフレネルレンズ等によって反射され、さらに、反射ミラーによって再び反射されてスクリーンに入射する光を、便宜的に2次投写光と呼ぶことにする。また、ゴースト像やフレアの発生を抑制するために、フレネルレンズに光散乱性を持たせたり、或いは、スクリーンの入射側に大きな光拡散性を有する拡散板を配置するなどの対策をとる場合が多いが、この場合、光散乱性の増大によって表示画像の解像度が低下するという新たな問題が発生するため、根本的な解決法とはなっていない。
【0005】
この発明は上記の問題点を鑑みてなされたものであって、表示画像の解像度の低下を招くことなく、ゴースト像の発生を抑え、表示品質に優れた投写画像を表示できるリアプロジェクタを実現することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、本発明のリアプロジェクタは、投写画像を表示するスクリーンと、投写光を生成して射出する投写光学系と、前記投写光学系が射出した前記投写光を前記スクリーンに導く反射ミラーと、を備えたリアプロジェクタにおいて、前記反射ミラーと前記スクリーンとの間の光路中に設けられ、所定の方向から入射する光を選択的に透過し、他の方向から入射する光を選択的に減衰させる入射角制御素子を具備し、前記入射角制御素子は、前記スクリーンと前記反射ミラーとの間の距離が短くなる一部にのみ設けられることを特徴とするものである。また、本発明のリアプロジェクタは、投写画像を表示するスクリーンと、投写光を生成して射出する投写光学系と、前記投写光学系が射出した前記投写光を前記スクリーンに導く反射ミラーと、を備えたリアプロジェクタにおいて、前記反射ミラーと前記スクリーンとの間の光路中に設けられ、所定の方向から入射する光を選択的に透過し、他の方向から入射する光を選択的に減衰させる入射角制御素子を具備し、前記入射角制御素子の選択機能を、前記スクリーンと前記反射ミラーとの間の距離が短くなる一部にのみ持たせることを特徴とするものである。
【0007】
本発明のリアプロジェクタにあっては、所定の方向から入射する光を選択的に透過し、他の方向から入射する光を選択的に減衰させる入射角制御素子を備えているため、投写に不要な2次投写光を選択的に減衰させ、スクリーンへの入射を防止することができる。そのため、このリアプロジェクタによれば、表示画像の解像度を低下させることなく、ゴースト像やフレアの発生を抑え、高品位な投写画像を表示することができる。
【0008】
また、本発明のリアプロジェクタは、さらに、前記スクリーンの入射側にフレネルレンズを具備し、前記入射角制御素子が、前記フレネルレンズと前記スクリーンとの間の光路中に配置されることが好ましい。
【0009】
この様な構成では、投写に必要な本来の投写光はフレネルレンズによって略平行化され、入射角制御素子に対して略垂直に入射する。しかも、入射角制御素子の入射側の面上の位置に依らず、常に同じ角度で本来の投写光が入射角制御素子に入射するため、不要な投写光のみを選択的に減衰させる性能を高め易い。したがって、入射角制御素子として一方向に対称性を有する構造を採用することができるため、入射角制御素子の構造を簡略化でき、その実現が容易になる。
【0010】
また、本発明のリアプロジェクタにおいて、前記入射角制御素子は、複数の光吸収体を少なくとも1方向に、所定の間隔で並べて構成した光学素子とすることが可能である。
【0011】
このような光学素子を用いれば、複数の光吸収体が2次投写光を吸収することによって、選択的に2次投写光を減衰させることができる。なお、薄膜状の光吸収体としては、例えば、グラファイトを使用できる。あるいは、樹脂などの透明な媒質中に黒色顔料や染料を薄膜状に混入させることでも実現できる。隣接する光吸収体同士の間は、透明な構造体が存在していても良いし、構造体が存在しない空気層であっても良い。この様な構成により、入射角制御素子を容易に実現できると共に、不要な2次投写光を有効に吸収することができる。
【0012】
また、このような光学素子を用いた場合、前記複数の光吸収体を、前記スクリーンの面の法線および前記反射ミラーの反射面の法線を含む平面に対して垂直となるように配置することが好ましい。
【0013】
2次投写光によるゴースト像は、反射ミラーとスクリーンとの配置関係から、前記スクリーンの面の法線および前記反射ミラーの反射面の法線を含む平面に沿った方向に発生し易い。
【0014】
そのため、スクリーンの面の法線および前記反射ミラーの反射面の法線を含む平面に対して垂直となるように光吸収体を配置した構造とすることにより、スクリーンへの投写に不要な2次投写光の吸収を行って2次投写光を有効に減衰することができ、ゴースト像の発生を抑えることができる。
【0015】
また、複数の光吸収体を少なくとも1方向に、所定の間隔で並べて構成した光学素子を入射角度制御素子として用いた場合、前記複数の光吸収体の前記入射角度制御素子の入射側の面に対する角度を、前記入射角度制御素子の入射側の面上の位置によって、連続的に変化させることも可能である。
【0016】
このように構成すれば、フレネルレンズを備えないスクリーンを使用したリアプロジェクタにおいても高画質化を図ることができる。また、フレネルレンズを備えたスクリーンを使用したリアプロジェクタにおいては、フレネルレンズの入射側に入射角制御素子を配置できるようになるため、入射角制御素子の設置の自由度を向上できる。また、フレネルレンズとスクリーンとが隣接するため、フレネルレンズとスクリーンとを一体化し易いメリットもある。
【0017】
さらに、複数の光吸収体を、井桁状に2方向に並べるようにしても良い。この様に光吸収体を2方向に並べた構造とすることにより、反射ミラーの法線とスクリーンの法線とを含む平面に沿わない方向においても、不要な2次投写光の吸収を有効に行うことができる。
【0018】
また、本発明のリアプロジェクタにおいて、前記入射角制御素子は、複数の光散乱体または光拡散体を少なくとも1方向に、所定の間隔で並べた光学素子としても良い。
【0019】
このような光学素子を用いた場合、複数の光散乱体または光拡散体が2次投写光を散乱または拡散することによって、選択的に2次投写光を減衰させることができる。なお、光散乱体としては、例えば、透明な媒質中に光の波長の数倍から100倍程度の大きさを有する微粒子を薄膜状に配置することで実現できる。あるいは、局所的に平坦性の悪い界面や屈折率が変化する界面を形成することでも実現できる。隣接する光散乱体同士の間は、透明な構造体が存在していても良いし、構造体が存在しない空気層であっても良い。この様な構成により、入射角制御素子を容易に実現できると共に、不要な2次投写光を有効に散乱させることができる。
【0020】
また、このような光学素子を用いた場合において、前記複数の光散乱体または光拡散体を、前記スクリーンの面の法線および前記反射ミラーの反射面の法線を含む平面に対して垂直となるように配置することが好ましい。
【0021】
このような構造とすることにより、スクリーンへの投写に不要な2次投写光の散乱または拡散を行って2次投写光を有効に減衰することができるため、ゴースト像の発生を抑えることができる。
【0022】
また、複数の光散乱体または光拡散体を少なくとも1方向に、所定の間隔で並べた光学素子を入射角制御素子として用いた場合、前記複数の散乱体または光拡散体の前記入射角度制御素子の入射側の面に対する角度を、前記入射角度制御素子の入射側の面上の位置によって、連続的に変化させることも可能である。
【0023】
このように構成すれば、フレネルレンズを備えないスクリーンを使用したリアプロジェクタにおいても高画質化を図ることができる。また、フレネルレンズを備えたスクリーンを使用したリアプロジェクタにおいては、フレネルレンズの入射側に入射角制御素子を配置できるようになるため、入射角制御素子の設置の自由度を向上できる。また、フレネルレンズとスクリーンとが隣接するため、フレネルレンズとスクリーンとを一体化し易いメリットもある。
【0024】
さらに、前記複数の光散乱体または光拡散体を、井桁状に2方向に並べるようにしても良い。この様に光散乱体または光拡散体を2方向に並べた構造とすることにより、反射ミラーの法線とスクリーンの法線とを含む平面に沿わない方向においても、不要な2次投写光を有効に散乱または拡散させることができる。
【0025】
また、本発明のリアプロジェクタにおいて、前記入射角制御素子は、所定の角度範囲内で入射する光を透過し、他の角度範囲で入射する光を散乱させる異方性散乱素子であっても良い。
【0026】
このように、所定の角度範囲内で入射する光を透過し、他の角度範囲で入射する光を散乱させる異方性散乱素子を入射角制御素子として用いれば、2次投写光を有効に散乱させることができる。
【0027】
また、このとき、前記異方性散乱素子が光を透過/散乱させる角度範囲を、入射側の面上の位置によって変化させれば、フレネルレンズを備えないスクリーンを使用したリアプロジェクタにおいても高画質化を図ることができる。また、フレネルレンズを備えたスクリーンを使用したリアプロジェクタにおいては、フレネルレンズの入射側に入射角制御素子を配置できるようになるため、入射角制御素子の設置の自由度を向上できる。また、フレネルレンズとスクリーンとが隣接するため、フレネルレンズとスクリーンとを一体化し易いメリットもある。
【0028】
また、さらに、前記異方性散乱素子が、二方向において、所定の角度範囲で入射する光を透過/散乱させる機能を有しておれば、反射ミラーの法線とスクリーンの法線とを含む平面に沿わない方向においても、不要な2次投写光を有効に散乱または拡散させることができる。
【0029】
【発明の実施の形態】
以下に、この発明の実施の形態を、添付の図面を参照して詳細に説明する。なお、この実施の形態によってこの発明が限定されるものではない。また、以下の説明では、特に説明のない限り、光の進行方向をz方向とし、z方向からみて12時の方向をy方向とし、z方向からみて3時の方向をx方向とする。
【0030】
(実施の形態1)
図1は、この発明の実施の形態1にかかるリアプロジェクタの概略内部構成を示す側面図である。図1では、説明を容易にするために、主要な構成要素のみを示している。実施の形態1のリアプロジェクタ1は、投写画像を表示する透過型のスクリーン部2と、投写光を生成して射出する投写光学系3と、投写光学系3が射出した投写光を反射してスクリーン部2に導く反射ミラー4と、を備えている。投写光学系3は、図示しない光源装置、画像形成光学系および投写レンズ等を有し、投写光を生成して射出する。この投写光は、広がりながら反射ミラー4へと達し、反射ミラー4で反射され、スクリーン部2に到達する。このスクリーン部2では、後述するように、本来の投写光のみを光軸2aに対して略平行化して透過させて、画像として表示する。
【0031】
図2は、図1に示したスクリーン部2を水平面で切断し、y方向(装置天面側)から眺めた断面図である。スクリーン部2は、フレネルレンズ11と、入射角制御素子12と、メインスクリーン13と、を備えている。フレネルレンズ11は、反射ミラー4からの投写光を平行化する。メインスクリーン13は、レンチキュラーレンズや拡散層が形成されたスクリーン本体である。入射角制御素子12は、フレネルレンズ11とメインスクリーン13との間の光路中に設けられ、所定の方向から入射する光を選択的に透過させ、他の方向から入射する光を選択的に減衰させる光学素子である。
【0032】
図3は、図2に示した入射角制御素子12の概略構成を示す正面図である。入射角制御素子12は、薄膜状の複数の光吸収体12aをy方向に、所定の間隔を隔てて並べたものである。このような入射角制御素子12として、例えば、3M社のライトコントロールフィルムが挙げられる。光吸収体12aは、透光体12b内に設けられている。本実施形態では、透光体12bの材料はプラスチックであるが、光を透過する材料であれば、プラスチック以外の固体や液体、さらには気体によって構成しても構わない。また、透光体12bの部分は、何も配置しない空気で満たされた空間であってもよい。
【0033】
図4は、実施の形態1にかかる光吸収体12aの配置を説明する説明図である。光吸収体12aは、スクリーン部2のスクリーン面の法線および反射ミラー4の反射面の法線を含む平面14(yz平面)に対して垂直となるように、所定の間隔で、1次元状に配置されている。ここで、光吸収体12aを1次元状に配置する、とは、光吸収体12aを1方向にのみ並べることを意味する。本実施形態の場合は、y軸方向にのみ並べられている。
【0034】
投写光学系3が射出した投写光は、反射ミラー4で反射され、スクリーン部2のフレネルレンズ11に入射する。フレネルレンズ11は、広がりながら入射した投写光を光軸2aに対して略平行化する。平行化された投写光は、入射角制御素子12とメインスクリーン13とを透過し、画像として表示される。一方、1点鎖線で示す2次投写光が生じた場合には、入射角制御素子12の光吸収体12aが2次投写光を吸収してメインスクリーン13側に透過させない。2次投写光は、1点鎖線で示すように、フレネルレンズ11の入射端面側や射出端面側で反射し、フレネルレンズ11の入射端面側または反射ミラー4で反射して、再びメインスクリーン13側に向けて入射する光であって、本来の投写に不要な光である。そのため、光吸収体12aで不要な2次投写光を吸収することによってメインスクリーン13側へは本来の投写光のみを透過させ、その本来の投写光のみによって画像表示を行うことができるようになる。以下、光吸収体12aの機能をさらに詳細に説明する。
【0035】
図5は、実施の形態1にかかる光吸収体12aの機能を説明する説明図である。入射角制御素子12に入射した光のうち、光吸収体12aに当たった光15は光吸収体12aに吸収され、光吸収体12a間を通過した光16は吸収されることなく射出される。すなわち、光吸収体12aに対して平行に近い所定の角度範囲で入射する光16はほぼそのまま透過され、それ以外の角度範囲で入射する光15は光吸収体12aで吸収される。したがって、入射角制御素子12はそこを通過する光を角度に応じて透過させたり吸収したりする選択機能を有している。ここで、入射光の透過/吸収を受ける角度範囲は、光吸収体12aの奥行き方向の寸法(図5のz方向の寸法)、間隔および角度(光吸収面の向き)等によって決まる。また、透過光の強度は光吸収体12aや透光体12bの光透過率などの影響を受ける。
【0036】
以上の構成を備えた実施の形態1にかかるリアプロジェクタ1の作用について説明する。投写光学系3から射出された投写光は、広がりながら反射ミラー4へと達し、反射ミラー4で反射され、スクリーン部2のフレネルレンズ11に到達する。フレネルレンズ11に到達した投写光は、光軸2aに対して略平行化され、本来の投写光として入射角制御素子12に入射する。ここで、フレネルレンズ11に到達した投写光の一部は、フレネルレンズ11の入射側や射出側の面で反射され、反射ミラー4を経て、不要な2次投写光となって、再びフレネルレンズ11を通り入射角制御素子12に入射する(図4の1点鎖線参照)。なお、光軸2aは、本来の投写光の中心軸である。
【0037】
ここで、2次投写光が入射角制御素子12に入射する方向と本来の投写光が入射角制御素子12に入射する方向とは異なっている。ここでいう「入射する方向」とは、入射角度および入射光が進む方向を考慮したものであり、入射角度が同じであっても入射する方向が異なる場合がある。すなわち、本来の投写光は、光軸2aに対してほぼ平行な状態、すなわち、光吸収体12aに対してほぼ平行な所定の角度範囲で入射角制御素子12に入射するため、遮ぎられることなくメインスクリーン13へと到達し、スクリーン面上に画像を形成する。一方、2次投写光は、光軸2aに対して非平行な状態、すなわち所定の角度範囲外で入射角制御素子12に入射するため、光吸収体12aで吸収されて遮ぎられ、入射角制御素子12から射出されることはない。したがって、本来の投写光のみがメインスクリーン13に入射して画像を形成し、2次投写光はメインスクリーン13に入射しないため、2次投写光によるゴーストやフレアなどは形成されない。
【0038】
ここで、平面14に沿ったy方向に光吸収体12aを並べるのは、平面14に沿った方向、またはこの方向に近い方向に進む2次投写光が最もゴースト像を発生させやすいからである。このように光吸収体12aを並べることによって効果的にゴースト像の発生を低減させることができる。
【0039】
以上述べたように、実施の形態1によれば、入射角制御素子12が、反射ミラー4とメインスクリーン13との間の光路中に設けられ、所定の方向から入射する光を透過し、他の方向から入射する光を吸収する。この入射角度制御素子12は、投写光学系3からの本来の投写光を透過し、本来の投写光以外の不要な2次投写光を吸収して遮光する。これにより、本来の投写光のみがメインスクリーン13に入射し画像を形成する。一方、不要な2次投写光はメインスクリーン13にほとんど入射しないため、ゴースト像やフレアの発生を抑えた高品位な投写画像を表示することができる。
【0040】
(実施の形態2)
この発明の実施の形態2は、フレネルレンズ11の入射側に入射角制御素子を設けた点、並びに、光吸収体22aの配置が連続的に変化している点において、前述した実施の形態1と相違している。その他の部分については、実施の形態の1にかかるプロジェクタ1と同様に構成することが可能であるため、説明と図示を省略する。また、図6において、実施の形態1にかかるプロジェクタ1と同様の構成部分については、図1〜5で用いたのと同じ符号を付し、その詳細な説明を省略する。
【0041】
図6は、この発明の実施の形態2にかかるプロジェクタのスクリーン部21の概略構成を示す側面図である。実施の形態2のスクリーン部21では、入射角制御素子22が、フレネルレンズ11の射出側ではなく入射側に設けられている。この入射角制御素子22は、投写光学系3から射出され、反射ミラー4によって反射された本来の投写光を透過させるように、広がりながら入射する本来の投写光の投写角に応じた入射角度に合わせて、光吸収体22aの配置を連続的に変化させて放射状に傾けた構造になっている。
【0042】
投写光学系3が射出した本来の投写光は、反射ミラー4で反射され、スクリーン部2の入射角制御素子22に入射する。このとき、入射角制御素子22の中央部の端面に入射する投写光の入射角度は略0度(略垂直)であり、中央部から周辺部に向かうにしたがってその角度は連続的に大きくなっている。この入射角制御素子22では、連続的に変化させて放射状に傾けて配置した光吸収体22aが、投写光学系3から射出された投写光を吸収することなく透過させてフレネルレンズ11に入射させる。このフレネルレンズ11は、放射状に広がりながら入射した投写光を光軸2aに対して略平行化する。平行化された投写光は、メインスクリーン13を透過し、画像として表示される。
【0043】
一方、1点鎖線で示すように、2次投写光が生じた場合には、入射角制御素子22の光吸収体22aが2次投写光を吸収してメインスクリーン13側に透過させない。本実施の形態における2次投写光は、1点鎖線で示すように、入射角制御素子22を透過した投写光の一部が、フレネルレンズ11の入射端面側または射出端面側によって反射され、再び入射角制御素子22を通って反射ミラー4に到達し、再び反射されて入射角制御素子22に入射する光であって、本来の投写に不要な光である。そのため、光吸収体22aで不要な2次投写光を吸収することによってメインスクリーン13側へは本来の投写光のみを透過させ、その本来の投写光のみによって画像表示を行うことができるようになる。なお、光吸収体22aの機能は、前記光吸収体12aの機能と同様であり、説明を省略する。
【0044】
本実施の形態では、このように、本来の投写光が入射する方向に対応させて、入射側の面上の位置によって配置方向が連続的に変化した光吸収体22aを有する入射角制御素子22を用いるため、平行化されていない本来の投写光が入射角制御素子22に入射する場合でも、本来の投写光を遮ることなく透過してメインスクリーン13に入射させつつ、不要な2次投写光のメインスクリーン13への入射を低減することができる。また、一般的に、光効率を考慮してフレネルレンズのフレネル面は射出側に形成され、入射側は平面状に形成される場合が多い。そのため、実施の形態1の入射角制御素子12では入射角制御素子とフレネルレンズとの一体化が難しいが、本実施の形態2の入射角制御素子22を用いれば、フレネルレンズ11の平面状の入射側に入射角制御素子22を配置できるため、入射角制御素子とフレネルレンズとの一体化が容易であり、界面を減らして、スクリーン部における光利用効率を高めることができる。
【0045】
なお、実施の形態1の入射角制御素子12のように、光吸収体12aをy方向に沿って略平行に配置したものをフレネルレンズ11の入射側に配置することも可能である。しかしながら、この場合には、本来の投写光が光吸収体12aで遮られる可能性が高くなると共に、不要な2次投写光を十分低減させることが難しくなるため、入射角制御素子の有効性はやや低下する場合がある。
【0046】
(実施の形態3)
前述した実施の形態1または実施の形態2では、入射角制御素子が1次元的に配置されていたが、2次元的に配置してもよい。この発明の実施の形態3は、実施の形態1または実施の形態2の光吸収体の配置の変形例である。光吸収体の配置以外は、実施の形態1や実施の形態2と同様に構成することができる。よって、光吸収体の配置以外の部分の詳細な説明と図示は省略する。
【0047】
ここで、光吸収体を1次元状に配置する、とは、先に第1の実施の形態で説明した通り、光吸収体を1方向にのみ並べることを意味する。この場合、入射角度制御素子を通過する光は、入射角度制御素子の入射側の面と交わる一つの平面内における角度に応じて透過或いは吸収されることになる。また、光吸収体を2次元状に配置するとは、光吸収体を2方向に並べることを意味する。この場合、入射角度制御素子を通過する光は、入射角制御素子の入射側の面と交わる2つの平面内における角度に応じて透過あるいは吸収されることになる。
【0048】
図7は、この発明の実施の形態3にかかる入射角制御素子31の概略構成を示す正面図であり、図8は、実施の形態3にかかる光吸収体の配置を示す斜視図である。実施の形態3の入射角制御素子31は、実施の形態1または実施の形態2の入射角制御素子において、さらに、平面14と直交する平面に沿った方向に光吸収体32を並べたものである。すなわち、入射角制御素子31は、実施の形態1または実施の形態2と同様にy方向に並ぶ光吸収体33に加え、x方向に並ぶ光吸収体32を備えている。
【0049】
ここで、2つの光吸収体32、33は、図8(A)に示したように異なる平面内に形成しても良いが、図8(B)に示したように一つの平面内に形成しても良く、その場合には入射角制御素子31を薄型化できる。さらに、図9に示すように、光吸収体32および33をそれぞれ斜め方向に並べることもできる。また、各光吸収体32、33は、入射角制御素子31の入射側の面に対して常に一定の角度を成すように配置しても良いし、図6に示したように本来の投写光の入射角に応じて入射側の面上の場所ごとに異なる角度を持たせて配置してもよい。要するに、2つの光吸収体32、33を並べる方向と2つの光吸収体32、33を配置する角度は、本来の投写光や不要な2次投写光の角度分布や強度分布、そしてそれらの画質への影響を考慮して設定することができる。
【0050】
本実施の形態によれば、このように光吸収体32および33が並ぶことによって、複数の井桁形状が形成され、入射光の透過/吸収を受ける角度範囲を2次元的に設定できる。従って、2次投写光をさらに効果的に除去することができる。よって、ゴースト像やフレアの発生をさらに低減することができ、一層高品位な投写画像を表示することができる。
【0051】
(実施の形態4)
前述した実施の形態1〜3では、入射角制御素子が光吸収体を備えていたが、光吸収体に代えて光散乱体(光拡散体)を用いても良い。この実施の形態4では、光吸収体に代えて光散乱体を備えた入射角制御素子について説明する。光吸収体を光散乱体に代える以外は、実施の形態1〜3と同様に構成することができる。よって、光散乱体の作用以外の部分の詳細な説明と図示は省略する。
【0052】
図10は、この発明の実施の形態4にかかる入射角制御素子41の光散乱体(光拡散体)42の作用を説明する説明図である。入射角制御素子41に入射した光のうち、光散乱体(光拡散体)42に当たった光15は散乱(拡散)され、光散乱体(光拡散体)42間を通過した光16は散乱(拡散)されることなく射出される。すなわち、光散乱体(光拡散体)42が配列する平面(xy平面)に対して垂直に近い所定の角度範囲で入射する光16はほぼそのまま透過され、それ以外の角度で入射する光15は光散乱体(光拡散体)42で散乱(拡散)される。
【0053】
したがって、入射角制御素子41は、そこを通過する光を角度に応じて透過させたり散乱(拡散)させたりする選択機能を有している。ここで、入射光の透過/散乱を受ける角度範囲は、光散乱体42の奥行き方向の寸法(図10のz方向の寸法)、間隔および角度(光散乱(拡散)面の向き)等によって決まる。また、透過光の強度は光散乱体42の散乱特性の影響を受ける。光散乱体42で散乱された光は散乱によって進行方向を大きく変化させるため、メインスクリーン13に略垂直に入射する光は大幅に減少する。したがって、これらの光がゴースト像やフレアを形成する可能性は大幅に低下する。
【0054】
以上説明したように、光吸収体に代えて光散乱体(光拡散体)42を用いた場合にも、実施の形態1〜実施の形態3と同様の効果を得ることができる。
【0055】
(実施の形態5)
前述した実施の形態1、実施の形態4では、光吸収体や光散乱体を備えた入射角制御素子を用いていたが、入射角制御素子として、所定の方向から入射する光を透過し、他の方向から入射する光を散乱させる異方性散乱素子を用いても良い。この実施の形態5では、入射角制御素子として異方性散乱素子を用いた例について説明する。入射角制御素子として異方性散乱素子を用いる以外は、実施の形態1や4と同様に構成することができる。よって、光散乱体の作用以外の部分の詳細な説明と図示は省略する。
【0056】
異方性散乱素子とは、所定の角度範囲で入射する光をそのまま透過し、それ以外の角度範囲内で入射する光を散乱する素子である。このような異方性散乱素子は、特開2000−297111号公報に開示された「異方性散乱フィルム用組成物」や住友化学のルミスティー(登録商標)のように、局所的に、屈折率が異なる構造体を配置することによって形成することができる。
【0057】
図11は、異方性散乱素子を入射角制御素子として用いた場合の作用を説明する説明図である。異方性散乱素子を用いた入射角制御素子51は、yz平面内において所定の角度範囲で入射する光はほぼそのまま透過し、それ以外の角度範囲で入射する光を散乱する。すなわち、入射角度制御素子は、そこを通過する光を角度に応じて透過させたり散乱させたりする選択機能を有している。光を透過させる入射方向の範囲53および光を散乱させる入射方向の範囲52は任意に定めることができる。また、この角度範囲は、入射角制御素子51の入射側の面の全面に渡って均一としてもよいし、実施の形態2の入射角制御素子22のように、入射側の面上の位置に応じて変化させるようにしてもよい。
【0058】
このように、入射角制御素子51として異方性散乱素子を用いた場合も、実施の形態1または実施の形態4と同様の効果を得ることができる。
【0059】
(実施の形態6)
前述した実施の形態5では、入射角制御素子として用いた異方性散乱素子の入射光の選択機能を1次元的なものとしていたが、異方性散乱素子に2次元的な入射光の選択機能を持たせても良い。この発明の実施の形態6では、入射角制御素子として2次元的な選択機能を持たせた異方性散乱素子を用いた例について説明する。2次元的な選択機能を持たせた異方性散乱素子を用いる以外は、実施の形態5と同様に構成することができる。よって、光散乱体の作用以外の部分の詳細な説明と図示は省略する。
【0060】
ここで、1次元的な選択機能、とは、一方向において、所定の角度範囲で入射する光を透過/散乱させる機能を言い、2次元的な選択機能とは、二方向において、所定の角度範囲で入射する光を透過/散乱させる機能を言う。
【0061】
図12は、2次元的な選択機能を持たせた異方性光散乱素子を入射角制御素子として用いた場合の作用を説明する説明図である。このような異方性散乱素子を用いた入射角制御素子61は、図12に示すように、yz平面内において所定の角度範囲で入射する光をほぼそのまま透過し、それ以外の角度範囲で入射する光を散乱させると共に、xz平面内においても、所定の角度範囲63で入射する光はほぼそのまま透過し、それ以外の角度範囲62で入射する光を散乱させる入射光の選択機能を有する。入射角度制御素子61は、一つの素子の内部に散乱を生じる角度範囲を2次元的に形成した異方性散乱素子を用いたものであっても良いし、あるいは、縦方向に散乱特性を有する異方性散乱素子と横方向に散乱特性を有する異方性散乱素子とを2枚重ねたものであってもよい。このような異方性散乱素子61の場合も、1次元的な選択機能を持たせた異方性散乱素子を用いた異方性散乱素子51の場合と同様、光を透過させる入射方向の範囲や光を散乱させる入射方向の範囲を任意に定めることができる。また、入射側の面上の位置に応じてその角度範囲を変化させるようにしてもよい。
【0062】
このように、2次元的な選択機能を持たせた異方性光散乱素子を入射角制御素子として用いれば、不要な2次投写光を効果的に散乱させて減衰させることができるため、ゴースト像やフレアの発生をさらに低減することができ、一層高品位な投写画像を表示することができる。
【0063】
(実施の形態7)
前述した実施の形態1〜実施の形態6では、反射ミラーが1枚の場合を例に挙げたが、反射ミラーは複数枚であってもよい。図13は、反射ミラーを複数枚とした場合のリアプロジェクタの概略内部構成を示す側面図である。
【0064】
リアプロジェクタ71では、投写光学系3から射出された投写光は、複数の反射ミラー4a,4bを順次反射して進み、スクリーン部72に入射する。スクリーン部72の構成としては、実施の形態1〜6のどの構成を採用しても良い。このように、複数の反射ミラー4a.4bを設けた場合も、実施の形態1〜実施の形態6と同様の効果を得ることができる。
【0065】
(変形例)
なお、この発明は、上記の実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
【0066】
上記の実施の形態では、スクリーン全体に渡って入射光の選択機能を持たせた入射角制御素子を用いていた。しかし、ゴースト像が顕著に現れるのは、スクリーンと反射ミラーとの間の距離が短くなるスクリーン上部であるので、スクリーン上部のみに選択機能を持たせるようにしてもよい。すなわち、入射角制御素子をスクリーンの一部にのみ設けるようにしてもよい。また、入射角制御素子の選択機能を、スクリーンの一部にのみ持たせるようにしてもよい。
【0067】
また、実施の形態2では、入射角制御素子の入射側の面上の位置によって光吸収体の配置を連続的に変化させた構成を紹介したが、この様な配置形態は、光吸収体や光散乱体を2次元的に配置してなる入射角制御素子においても、同様に採用することができる。光散乱体の場合には、入射角制御素子の入射側の面上の位置によって、光散乱特性(例えば、散乱強度や散乱方向)を連続的に変化させた構成とすることもできる。
【0068】
上記の実施の形態では、本来の投写光の光軸がスクリーンに対してほぼ垂直となる構成であったが、本来の投写光の光軸がスクリーンに対して垂直とはならない構成(いわゆるあおり投写系)に対しても、本発明を適用することができる。その場合には、本来の投写光や不要な2次投写光の角度分布や強度分布、そしてそれらの画質への影響を考慮して、入射角制御素子の配置や素子内の光吸収体や光散乱体の配置を設定すれば良い。
【0069】
また、投写光学系3は、透過型光学系であっても反射型光学系であってもよい。ここで、「透過型」とは、光変調装置が光を透過するタイプであることを意味しており、「反射型」とは、光変調装置が光を反射するタイプであることを意味している。透過型の光変調装置としては、液晶パネルが、また、反射型の光変調装置としては、液晶パネルやマイクロミラーを用いたデバイスが一般的に用いられるが、本発明の適用範囲は、このような光変調装置を用いたプロジェクタに限られない。
【0070】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明のリアプロジェクタによれば、所定の方向から入射する光を選択的に透過し、他の方向から入射する光を選択的に減衰させる入射角制御素子を備えたため、投写に不要な2次投写光を選択的に減衰させ、スクリーンへの入射を防止できる効果が得られる。そのため、この発明のリアプロジェクタによれば、表示画像の解像度を低下させることなく、ゴースト像やフレアの発生を抑え、高品位な投写画像を表示できる効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態1にかかるリアプロジェクタの概略内部構成を示す側面図である。
【図2】図1に示したスクリーン部を水平面で切断し、y方向(上方向)から眺めた断面図である。
【図3】図2に示した入射角制御素子の概略構成を示す正面図である。
【図4】実施の形態1にかかる光吸収体の配置を説明する説明図である。
【図5】実施の形態1にかかる光吸収体による透過/吸収作用を説明する説明図である。
【図6】この発明の実施の形態2にかかるスクリーン部の概略構成を示す側面図である。
【図7】この発明の実施の形態3にかかる入射角制御素子の概略構成を示す正面図である。
【図8】実施の形態3にかかる光吸収体の配置を示す斜視図である。
【図9】実施の形態3にかかる光吸収体の他の配置を示す斜視図である。
【図10】この発明の実施の形態4にかかる光散乱体による透過/散乱作用を説明する説明図である。
【図11】この発明の実施の形態5にかかる異方性光散乱素子による透過/散乱作用を説明する説明図である。
【図12】この発明の実施の形態6にかかる異方性光散乱素子による透過/散乱作用を説明する説明図である。
【図13】この発明の実施の形態7にかかるリアプロジェクタの概略内部構成を示す側面図である。
【符号の説明】
1,71 リアプロジェクタ
2,21,72 スクリーン部
2a 光軸
3 投写光学系
4,4a,4b 反射ミラー
11 フレネルレンズ
12,22,31,41,51,61 入射角制御素子
12a,22a,32,33 光吸収体
12b 透光体
13 メインスクリーン
14 平面
42 光散乱体

Claims (14)

  1. 投写画像を表示するスクリーンと、投写光を生成して射出する投写光学系と、前記投写光学系が射出した前記投写光を前記スクリーンに導く反射ミラーと、を備えたリアプロジェクタにおいて、
    前記反射ミラーと前記スクリーンとの間の光路中に設けられ、所定の方向から入射する光を選択的に透過し、他の方向から入射する光を選択的に減衰させる入射角制御素子を具備し、
    前記入射角制御素子は、前記スクリーンと前記反射ミラーとの間の距離が短くなる一部にのみ設けられることを特徴とするリアプロジェクタ。
  2. 投写画像を表示するスクリーンと、投写光を生成して射出する投写光学系と、前記投写光学系が射出した前記投写光を前記スクリーンに導く反射ミラーと、を備えたリアプロジェクタにおいて、
    前記反射ミラーと前記スクリーンとの間の光路中に設けられ、所定の方向から入射する光を選択的に透過し、他の方向から入射する光を選択的に減衰させる入射角制御素子を具備し、
    前記入射角制御素子の選択機能を、前記スクリーンと前記反射ミラーとの間の距離が短くなる一部にのみ持たせることを特徴とするリアプロジェクタ。
  3. さらに、前記スクリーンの入射側にフレネルレンズを具備し、
    前記入射角制御素子は、前記フレネルレンズと前記スクリーンとの間の光路中に配置されることを特徴とする請求項1または2に記載のリアプロジェクタ。
  4. 前記入射角制御素子は、複数の光吸収体を少なくとも1方向に、所定の間隔で並べた光学素子であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のリアプロジェクタ。
  5. 前記複数の光吸収体は、前記スクリーンの面の法線および前記反射ミラーの反射面の法線を含む平面に対して垂直となるように配置されていることを特徴とする請求項4に記載のリアプロジェクタ。
  6. 前記複数の光吸収体の前記入射角度制御素子の入射側の面に対する角度を、前記入射角度制御素子の入射側の面上の位置によって、連続的に変化させてなることを特徴とする請求項4に記載のリアプロジェクタ。
  7. 前記複数の光吸収体は、井桁状に2方向に並べられることを特徴とする請求項4〜6のいずれかに記載のリアプロジェクタ。
  8. 前記入射角制御素子は、複数の光散乱体または光拡散体を少なくとも1方向に、所定の間隔で並べた光学素子であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のリアプロジェクタ。
  9. 前記複数の光散乱体または光拡散体は、前記スクリーンの面の法線および前記反射ミラーの反射面の法線を含む平面に対して垂直となるように並べられることを特徴とする請求項8に記載のリアプロジェクタ。
  10. 前記複数の散乱体または光拡散体の前記入射角度制御素子の入射側の面に対する角度を、前記入射角度制御素子の入射側の面上の位置によって、連続的に変化させてなることを特徴とする請求項8に記載のリアプロジェクタ。
  11. 前記複数の光散乱体または光拡散体は、井桁状に2方向に並べられることを特徴とする請求項8〜10のいずれかに記載のリアプロジェクタ。
  12. 前記入射角制御素子は、所定の角度範囲内で入射する光を透過し、他の角度範囲で入射する光を散乱させる異方性散乱素子であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のリアプロジェクタ。
  13. 前記異方性散乱素子が光を透過/散乱させる角度範囲を、入射側の面上の位置によって変化させてなることを特徴とする請求項12に記載のリアプロジェクタ。
  14. 前記異方性散乱素子は、二方向において、所定の角度範囲で入射する光を透過/散乱させる機能を有することを特徴とする請求項12に記載のリアプロジェクタ。
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