JP2003075913A - リアプロジェクタ - Google Patents

リアプロジェクタ

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JP2003075913A JP2001264652A JP2001264652A JP2003075913A JP 2003075913 A JP2003075913 A JP 2003075913A JP 2001264652 A JP2001264652 A JP 2001264652A JP 2001264652 A JP2001264652 A JP 2001264652A JP 2003075913 A JP2003075913 A JP 2003075913A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 表示画像の解像度を低下させることなく、ゴ
ースト像の発生を抑えること。 【解決手段】 投写画像を表示するメインスクリーン1
3と、投写光を生成して射出する投写光学系3と、投写
光学系3が射出した投写光をメインスクリーン13に導
く反射ミラー4と、を備えたリアプロジェクタ1におい
て、反射ミラー4とメインスクリーン13との間の光路
中に設けられ、所定の方向から入射する光を透過し、ほ
かの方向から入社する光を減衰させる入射角度制御素子
12を備える。この入射角度制御素子12が、本来の投
写光以外の2次投写光を減衰させ、投写光学系3からの
本来の投写光のみを透過する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、投写画像を表示
するスクリーンと、投写光を生成して射出する投写光学
系と、投写光学系が射出した投写光をスクリーンに導く
反射ミラーと、を備えたリアプロジェクタに関し、特
に、ゴースト象の発生を抑えたリアプロジェクタに関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、大画面表示を比較的容易に実現で
きるリアプロジェクタが注目されている。リアプロジェ
クタは、投写光学系、透過型スクリーン、筐体などが一
体となった装置であり、投写光学系による投写光を透過
型スクリーンの背面側から投写し、正面側から観察者が
画像を見る様式の投写型表示装置である。この様なリア
プロジェクタに対しては、設置場所の自由度を高めるた
めに、薄型化が求められる。そこで、一般的なリアプロ
ジェクタでは、投写光学系からの投写光を大型の反射ミ
ラーで反射させて透過型スクリーンに導く構成とするこ
とで薄型化を実現している。
【0003】また、投写光学系を短焦点化して、投写光
学系から透過スクリーンまでの投写距離を短縮化すると
共に、反射ミラーを透過スクリーンに接近させ、かつ立
てて配置することで、さらなる薄型化を達成している。
ここで、「反射ミラーを立てて配置する」とは、反射ミ
ラーの反射面と透過スクリーンの表示面とのなす角が小
さくなるように配置することをいう。換言すれば、これ
らの面が平行に近づくように配置することをいう。な
お、投写光学系の短焦点化を図ったリアプロジェクタで
は、一般的に透過型スクリーンの入射側に、投写光を平
行化するフレネルレンズを設けて、投写効率の向上を図
っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来のリアプロジェクタでは、投写光学系から反射ミ
ラーを介してスクリーンに到達した投写光の一部がスク
リーンやフレネルレンズ等によって反射され、この反射
光が反射ミラーによって再び反射されてスクリーンに入
射するため、ゴースト像やフレアを発生しやすく、投写
画像の表示品質が著しく低下するという問題点があっ
た。なお、投写光学系から反射ミラーを介してスクリー
ンに到達した投写光のうち、スクリーンやフレネルレン
ズ等によって反射され、さらに、反射ミラーによって再
び反射されてスクリーンに入射する光を、便宜的に2次
投写光と呼ぶことにする。また、ゴースト像やフレアの
発生を抑制するために、フレネルレンズに光散乱性を持
たせたり、或いは、スクリーンの入射側に大きな光拡散
性を有する拡散板を配置するなどの対策をとる場合が多
いが、この場合、光散乱性の増大によって表示画像の解
像度が低下するという新たな問題が発生するため、根本
的な解決法とはなっていない。
【0005】この発明は上記の問題点を鑑みてなされた
ものであって、表示画像の解像度の低下を招くことな
く、ゴースト像の発生を抑え、表示品質に優れた投写画
像を表示できるリアプロジェクタを実現することを目的
とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明のリアプロジェクタは、投写画像を表示す
るスクリーンと、投写光を生成して射出する投写光学系
と、前記投写光学系が射出した前記投写光を前記スクリ
ーンに導く反射ミラーと、を備えたリアプロジェクタに
おいて、前記反射ミラーと前記スクリーンとの間の光路
中に設けられ、所定の方向から入射する光を選択的に透
過し、他の方向から入射する光を選択的に減衰させる入
射角制御素子を具備するものである。
【0007】本発明のリアプロジェクタにあっては、所
定の方向から入射する光を選択的に透過し、他の方向か
ら入射する光を選択的に減衰させる入射角制御素子を備
えているため、投写に不要な2次投写光を選択的に減衰
させ、スクリーンへの入射を防止することができる。そ
のため、このリアプロジェクタによれば、表示画像の解
像度を低下させることなく、ゴースト像やフレアの発生
を抑え、高品位な投写画像を表示することができる。
【0008】また、本発明のリアプロジェクタは、さら
に、前記スクリーンの入射側にフレネルレンズを具備
し、前記入射角制御素子が、前記フレネルレンズと前記
スクリーンとの間の光路中に配置されることが好まし
い。
【0009】この様な構成では、投写に必要な本来の投
写光はフレネルレンズによって略平行化され、入射角制
御素子に対して略垂直に入射する。しかも、入射角制御
素子の入射側の面上の位置に依らず、常に同じ角度で本
来の投写光が入射角制御素子に入射するため、不要な投
写光のみを選択的に減衰させる性能を高め易い。したが
って、入射角制御素子として一方向に対称性を有する構
造を採用することができるため、入射角制御素子の構造
を簡略化でき、その実現が容易になる。
【0010】また、本発明のリアプロジェクタにおい
て、前記入射角制御素子は、複数の光吸収体を少なくと
も1方向に、所定の間隔で並べて構成した光学素子とす
ることが可能である。
【0011】このような光学素子を用いれば、複数の光
吸収体が2次投写光を吸収することによって、選択的に
2次投写光を減衰させることができる。なお、薄膜状の
光吸収体としては、例えば、グラファイトを使用でき
る。あるいは、樹脂などの透明な媒質中に黒色顔料や染
料を薄膜状に混入させることでも実現できる。隣接する
光吸収体同士の間は、透明な構造体が存在していても良
いし、構造体が存在しない空気層であっても良い。この
様な構成により、入射角制御素子を容易に実現できると
共に、不要な2次投写光を有効に吸収することができ
る。
【0012】また、このような光学素子を用いた場合、
前記複数の光吸収体を、前記スクリーンの面の法線およ
び前記反射ミラーの反射面の法線を含む平面に対して垂
直となるように配置することが好ましい。
【0013】2次投写光によるゴースト像は、反射ミラ
ーとスクリーンとの配置関係から、前記スクリーンの面
の法線および前記反射ミラーの反射面の法線を含む平面
に沿った方向に発生し易い。
【0014】そのため、スクリーンの面の法線および前
記反射ミラーの反射面の法線を含む平面に対して垂直と
なるように光吸収体を配置した構造とすることにより、
スクリーンへの投写に不要な2次投写光の吸収を行って
2次投写光を有効に減衰することができ、ゴースト像の
発生を抑えることができる。
【0015】また、複数の光吸収体を少なくとも1方向
に、所定の間隔で並べて構成した光学素子を入射角度制
御素子として用いた場合、前記複数の光吸収体の前記入
射角度制御素子の入射側の面に対する角度を、前記入射
角度制御素子の入射側の面上の位置によって、連続的に
変化させることも可能である。
【0016】このように構成すれば、フレネルレンズを
備えないスクリーンを使用したリアプロジェクタにおい
ても高画質化を図ることができる。また、フレネルレン
ズを備えたスクリーンを使用したリアプロジェクタにお
いては、フレネルレンズの入射側に入射角制御素子を配
置できるようになるため、入射角制御素子の設置の自由
度を向上できる。また、フレネルレンズとスクリーンと
が隣接するため、フレネルレンズとスクリーンとを一体
化し易いメリットもある。
【0017】さらに、複数の光吸収体を、井桁状に2方
向に並べるようにしても良い。この様に光吸収体を2方
向に並べた構造とすることにより、反射ミラーの法線と
スクリーンの法線とを含む平面に沿わない方向において
も、不要な2次投写光の吸収を有効に行うことができ
る。
【0018】また、本発明のリアプロジェクタにおい
て、前記入射角制御素子は、複数の光散乱体または光拡
散体を少なくとも1方向に、所定の間隔で並べた光学素
子としても良い。
【0019】このような光学素子を用いた場合、複数の
光散乱体または光拡散体が2次投写光を散乱または拡散
することによって、選択的に2次投写光を減衰させるこ
とができる。なお、光散乱体としては、例えば、透明な
媒質中に光の波長の数倍から100倍程度の大きさを有
する微粒子を薄膜状に配置することで実現できる。ある
いは、局所的に平坦性の悪い界面や屈折率が変化する界
面を形成することでも実現できる。隣接する光散乱体同
士の間は、透明な構造体が存在していても良いし、構造
体が存在しない空気層であっても良い。この様な構成に
より、入射角制御素子を容易に実現できると共に、不要
な2次投写光を有効に散乱させることができる。
【0020】また、このような光学素子を用いた場合に
おいて、前記複数の光散乱体または光拡散体を、前記ス
クリーンの面の法線および前記反射ミラーの反射面の法
線を含む平面に対して垂直となるように配置することが
好ましい。
【0021】このような構造とすることにより、スクリ
ーンへの投写に不要な2次投写光の散乱または拡散を行
って2次投写光を有効に減衰することができるため、ゴ
ースト像の発生を抑えることができる。
【0022】また、複数の光散乱体または光拡散体を少
なくとも1方向に、所定の間隔で並べた光学素子を入射
角制御素子として用いた場合、前記複数の散乱体または
光拡散体の前記入射角度制御素子の入射側の面に対する
角度を、前記入射角度制御素子の入射側の面上の位置に
よって、連続的に変化させることも可能である。
【0023】このように構成すれば、フレネルレンズを
備えないスクリーンを使用したリアプロジェクタにおい
ても高画質化を図ることができる。また、フレネルレン
ズを備えたスクリーンを使用したリアプロジェクタにお
いては、フレネルレンズの入射側に入射角制御素子を配
置できるようになるため、入射角制御素子の設置の自由
度を向上できる。また、フレネルレンズとスクリーンと
が隣接するため、フレネルレンズとスクリーンとを一体
化し易いメリットもある。
【0024】さらに、前記複数の光散乱体または光拡散
体を、井桁状に2方向に並べるようにしても良い。この
様に光散乱体または光拡散体を2方向に並べた構造とす
ることにより、反射ミラーの法線とスクリーンの法線と
を含む平面に沿わない方向においても、不要な2次投写
光を有効に散乱または拡散させることができる。
【0025】また、本発明のリアプロジェクタにおい
て、前記入射角制御素子は、所定の角度範囲内で入射す
る光を透過し、他の角度範囲で入射する光を散乱させる
異方性散乱素子であっても良い。
【0026】このように、所定の角度範囲内で入射する
光を透過し、他の角度範囲で入射する光を散乱させる異
方性散乱素子を入射角制御素子として用いれば、2次投
写光を有効に散乱させることができる。
【0027】また、このとき、前記異方性散乱素子が光
を透過/散乱させる角度範囲を、入射側の面上の位置に
よって変化させれば、フレネルレンズを備えないスクリ
ーンを使用したリアプロジェクタにおいても高画質化を
図ることができる。また、フレネルレンズを備えたスク
リーンを使用したリアプロジェクタにおいては、フレネ
ルレンズの入射側に入射角制御素子を配置できるように
なるため、入射角制御素子の設置の自由度を向上でき
る。また、フレネルレンズとスクリーンとが隣接するた
め、フレネルレンズとスクリーンとを一体化し易いメリ
ットもある。
【0028】また、さらに、前記異方性散乱素子が、二
方向において、所定の角度範囲で入射する光を透過/散
乱させる機能を有しておれば、反射ミラーの法線とスク
リーンの法線とを含む平面に沿わない方向においても、
不要な2次投写光を有効に散乱または拡散させることが
できる。
【0029】
【発明の実施の形態】以下に、この発明の実施の形態
を、添付の図面を参照して詳細に説明する。なお、この
実施の形態によってこの発明が限定されるものではな
い。また、以下の説明では、特に説明のない限り、光の
進行方向をz方向とし、z方向からみて12時の方向を
y方向とし、z方向からみて3時の方向をx方向とす
る。
【0030】(実施の形態1)図1は、この発明の実施
の形態1にかかるリアプロジェクタの概略内部構成を示
す側面図である。図1では、説明を容易にするために、
主要な構成要素のみを示している。実施の形態1のリア
プロジェクタ1は、投写画像を表示する透過型のスクリ
ーン部2と、投写光を生成して射出する投写光学系3
と、投写光学系3が射出した投写光を反射してスクリー
ン部2に導く反射ミラー4と、を備えている。投写光学
系3は、図示しない光源装置、画像形成光学系および投
写レンズ等を有し、投写光を生成して射出する。この投
写光は、広がりながら反射ミラー4へと達し、反射ミラ
ー4で反射され、スクリーン部2に到達する。このスク
リーン部2では、後述するように、本来の投写光のみを
光軸2aに対して略平行化して透過させて、画像として
表示する。
【0031】図2は、図1に示したスクリーン部2を水
平面で切断し、y方向(装置天面側)から眺めた断面図
である。スクリーン部2は、フレネルレンズ11と、入
射角制御素子12と、メインスクリーン13と、を備え
ている。フレネルレンズ11は、反射ミラー4からの投
写光を平行化する。メインスクリーン13は、レンチキ
ュラーレンズや拡散層が形成されたスクリーン本体であ
る。入射角制御素子12は、フレネルレンズ11とメイ
ンスクリーン13との間の光路中に設けられ、所定の方
向から入射する光を選択的に透過させ、他の方向から入
射する光を選択的に減衰させる光学素子である。
【0032】図3は、図2に示した入射角制御素子12
の概略構成を示す正面図である。入射角制御素子12
は、薄膜状の複数の光吸収体12aをy方向に、所定の
間隔を隔てて並べたものである。このような入射角制御
素子12として、例えば、3M社のライトコントロール
フィルムが挙げられる。光吸収体12aは、透光体12
b内に設けられている。本実施形態では、透光体12b
の材料はプラスチックであるが、光を透過する材料であ
れば、プラスチック以外の固体や液体、さらには気体に
よって構成しても構わない。また、透光体12bの部分
は、何も配置しない空気で満たされた空間であってもよ
い。
【0033】図4は、実施の形態1にかかる光吸収体1
2aの配置を説明する説明図である。光吸収体12a
は、スクリーン部2のスクリーン面の法線および反射ミ
ラー4の反射面の法線を含む平面14(yz平面)に対
して垂直となるように、所定の間隔で、1次元状に配置
されている。ここで、光吸収体12aを1次元状に配置
する、とは、光吸収体12aを1方向にのみ並べること
を意味する。本実施形態の場合は、y軸方向にのみ並べ
られている。
【0034】投写光学系3が射出した投写光は、反射ミ
ラー4で反射され、スクリーン部2のフレネルレンズ1
1に入射する。フレネルレンズ11は、広がりながら入
射した投写光を光軸2aに対して略平行化する。平行化
された投写光は、入射角制御素子12とメインスクリー
ン13とを透過し、画像として表示される。一方、1点
鎖線で示す2次投写光が生じた場合には、入射角制御素
子12の光吸収体12aが2次投写光を吸収してメイン
スクリーン13側に透過させない。2次投写光は、1点
鎖線で示すように、フレネルレンズ11の入射端面側や
射出端面側で反射し、フレネルレンズ11の入射端面側
または反射ミラー4で反射して、再びメインスクリーン
13側に向けて入射する光であって、本来の投写に不要
な光である。そのため、光吸収体12aで不要な2次投
写光を吸収することによってメインスクリーン13側へ
は本来の投写光のみを透過させ、その本来の投写光のみ
によって画像表示を行うことができるようになる。以
下、光吸収体12aの機能をさらに詳細に説明する。
【0035】図5は、実施の形態1にかかる光吸収体1
2aの機能を説明する説明図である。入射角制御素子1
2に入射した光のうち、光吸収体12aに当たった光1
5は光吸収体12aに吸収され、光吸収体12a間を通
過した光16は吸収されることなく射出される。すなわ
ち、光吸収体12aに対して平行に近い所定の角度範囲
で入射する光16はほぼそのまま透過され、それ以外の
角度範囲で入射する光15は光吸収体12aで吸収され
る。したがって、入射角制御素子12はそこを通過する
光を角度に応じて透過させたり吸収したりする選択機能
を有している。ここで、入射光の透過/吸収を受ける角
度範囲は、光吸収体12aの奥行き方向の寸法(図5の
z方向の寸法)、間隔および角度(光吸収面の向き)等
によって決まる。また、透過光の強度は光吸収体12a
や透光体12bの光透過率などの影響を受ける。
【0036】以上の構成を備えた実施の形態1にかかる
リアプロジェクタ1の作用について説明する。投写光学
系3から射出された投写光は、広がりながら反射ミラー
4へと達し、反射ミラー4で反射され、スクリーン部2
のフレネルレンズ11に到達する。フレネルレンズ11
に到達した投写光は、光軸2aに対して略平行化され、
本来の投写光として入射角制御素子12に入射する。こ
こで、フレネルレンズ11に到達した投写光の一部は、
フレネルレンズ11の入射側や射出側の面で反射され、
反射ミラー4を経て、不要な2次投写光となって、再び
フレネルレンズ11を通り入射角制御素子12に入射す
る(図4の1点鎖線参照)。なお、光軸2aは、本来の
投写光の中心軸である。
【0037】ここで、2次投写光が入射角制御素子12
に入射する方向と本来の投写光が入射角制御素子12に
入射する方向とは異なっている。ここでいう「入射する
方向」とは、入射角度および入射光が進む方向を考慮し
たものであり、入射角度が同じであっても入射する方向
が異なる場合がある。すなわち、本来の投写光は、光軸
2aに対してほぼ平行な状態、すなわち、光吸収体12
aに対してほぼ平行な所定の角度範囲で入射角制御素子
12に入射するため、遮ぎられることなくメインスクリ
ーン13へと到達し、スクリーン面上に画像を形成す
る。一方、2次投写光は、光軸2aに対して非平行な状
態、すなわち所定の角度範囲外で入射角制御素子12に
入射するため、光吸収体12aで吸収されて遮ぎられ、
入射角制御素子12から射出されることはない。したが
って、本来の投写光のみがメインスクリーン13に入射
して画像を形成し、2次投写光はメインスクリーン13
に入射しないため、2次投写光によるゴーストやフレア
などは形成されない。
【0038】ここで、平面14に沿ったy方向に光吸収
体12aを並べるのは、平面14に沿った方向、または
この方向に近い方向に進む2次投写光が最もゴースト像
を発生させやすいからである。このように光吸収体12
aを並べることによって効果的にゴースト像の発生を低
減させることができる。
【0039】以上述べたように、実施の形態1によれ
ば、入射角制御素子12が、反射ミラー4とメインスク
リーン13との間の光路中に設けられ、所定の方向から
入射する光を透過し、他の方向から入射する光を吸収す
る。この入射角度制御素子12は、投写光学系3からの
本来の投写光を透過し、本来の投写光以外の不要な2次
投写光を吸収して遮光する。これにより、本来の投写光
のみがメインスクリーン13に入射し画像を形成する。
一方、不要な2次投写光はメインスクリーン13にほと
んど入射しないため、ゴースト像やフレアの発生を抑え
た高品位な投写画像を表示することができる。
【0040】(実施の形態2)この発明の実施の形態2
は、フレネルレンズ11の入射側に入射角制御素子を設
けた点、並びに、光吸収体22aの配置が連続的に変化
している点において、前述した実施の形態1と相違して
いる。その他の部分については、実施の形態の1にかか
るプロジェクタ1と同様に構成することが可能であるた
め、説明と図示を省略する。また、図6において、実施
の形態1にかかるプロジェクタ1と同様の構成部分につ
いては、図1〜5で用いたのと同じ符号を付し、その詳
細な説明を省略する。
【0041】図6は、この発明の実施の形態2にかかる
プロジェクタのスクリーン部21の概略構成を示す側面
図である。実施の形態2のスクリーン部21では、入射
角制御素子22が、フレネルレンズ11の射出側ではな
く入射側に設けられている。この入射角制御素子22
は、投写光学系3から射出され、反射ミラー4によって
反射された本来の投写光を透過させるように、広がりな
がら入射する本来の投写光の投写角に応じた入射角度に
合わせて、光吸収体22aの配置を連続的に変化させて
放射状に傾けた構造になっている。
【0042】投写光学系3が射出した本来の投写光は、
反射ミラー4で反射され、スクリーン部2の入射角制御
素子22に入射する。このとき、入射角制御素子22の
中央部の端面に入射する投写光の入射角度は略0度(略
垂直)であり、中央部から周辺部に向かうにしたがって
その角度は連続的に大きくなっている。この入射角制御
素子22では、連続的に変化させて放射状に傾けて配置
した光吸収体22aが、投写光学系3から射出された投
写光を吸収することなく透過させてフレネルレンズ11
に入射させる。このフレネルレンズ11は、放射状に広
がりながら入射した投写光を光軸2aに対して略平行化
する。平行化された投写光は、メインスクリーン13を
透過し、画像として表示される。
【0043】一方、1点鎖線で示すように、2次投写光
が生じた場合には、入射角制御素子22の光吸収体22
aが2次投写光を吸収してメインスクリーン13側に透
過させない。本実施の形態における2次投写光は、1点
鎖線で示すように、入射角制御素子22を透過した投写
光の一部が、フレネルレンズ11の入射端面側または射
出端面側によって反射され、再び入射角制御素子22を
通って反射ミラー4に到達し、再び反射されて入射角制
御素子22に入射する光であって、本来の投写に不要な
光である。そのため、光吸収体22aで不要な2次投写
光を吸収することによってメインスクリーン13側へは
本来の投写光のみを透過させ、その本来の投写光のみに
よって画像表示を行うことができるようになる。なお、
光吸収体22aの機能は、前記光吸収体12aの機能と
同様であり、説明を省略する。
【0044】本実施の形態では、このように、本来の投
写光が入射する方向に対応させて、入射側の面上の位置
によって配置方向が連続的に変化した光吸収体22aを
有する入射角制御素子22を用いるため、平行化されて
いない本来の投写光が入射角制御素子22に入射する場
合でも、本来の投写光を遮ることなく透過してメインス
クリーン13に入射させつつ、不要な2次投写光のメイ
ンスクリーン13への入射を低減することができる。ま
た、一般的に、光効率を考慮してフレネルレンズのフレ
ネル面は射出側に形成され、入射側は平面状に形成され
る場合が多い。そのため、実施の形態1の入射角制御素
子12では入射角制御素子とフレネルレンズとの一体化
が難しいが、本実施の形態2の入射角制御素子22を用
いれば、フレネルレンズ11の平面状の入射側に入射角
制御素子22を配置できるため、入射角制御素子とフレ
ネルレンズとの一体化が容易であり、界面を減らして、
スクリーン部における光利用効率を高めることができ
る。
【0045】なお、実施の形態1の入射角制御素子12
のように、光吸収体12aをy方向に沿って略平行に配
置したものをフレネルレンズ11の入射側に配置するこ
とも可能である。しかしながら、この場合には、本来の
投写光が光吸収体12aで遮られる可能性が高くなると
共に、不要な2次投写光を十分低減させることが難しく
なるため、入射角制御素子の有効性はやや低下する場合
がある。
【0046】(実施の形態3)前述した実施の形態1ま
たは実施の形態2では、入射角制御素子が1次元的に配
置されていたが、2次元的に配置してもよい。この発明
の実施の形態3は、実施の形態1または実施の形態2の
光吸収体の配置の変形例である。光吸収体の配置以外
は、実施の形態1や実施の形態2と同様に構成すること
ができる。よって、光吸収体の配置以外の部分の詳細な
説明と図示は省略する。
【0047】ここで、光吸収体を1次元状に配置する、
とは、先に第1の実施の形態で説明した通り、光吸収体
を1方向にのみ並べることを意味する。この場合、入射
角度制御素子を通過する光は、入射角度制御素子の入射
側の面と交わる一つの平面内における角度に応じて透過
或いは吸収されることになる。また、光吸収体を2次元
状に配置するとは、光吸収体を2方向に並べることを意
味する。この場合、入射角度制御素子を通過する光は、
入射角制御素子の入射側の面と交わる2つの平面内にお
ける角度に応じて透過あるいは吸収されることになる。
【0048】図7は、この発明の実施の形態3にかかる
入射角制御素子31の概略構成を示す正面図であり、図
8は、実施の形態3にかかる光吸収体の配置を示す斜視
図である。実施の形態3の入射角制御素子31は、実施
の形態1または実施の形態2の入射角制御素子におい
て、さらに、平面14と直交する平面に沿った方向に光
吸収体32を並べたものである。すなわち、入射角制御
素子31は、実施の形態1または実施の形態2と同様に
y方向に並ぶ光吸収体33に加え、x方向に並ぶ光吸収
体32を備えている。
【0049】ここで、2つの光吸収体32、33は、図
8(A)に示したように異なる平面内に形成しても良い
が、図8(B)に示したように一つの平面内に形成して
も良く、その場合には入射角制御素子31を薄型化でき
る。さらに、図9に示すように、光吸収体32および3
3をそれぞれ斜め方向に並べることもできる。また、各
光吸収体32、33は、入射角制御素子31の入射側の
面に対して常に一定の角度を成すように配置しても良い
し、図6に示したように本来の投写光の入射角に応じて
入射側の面上の場所ごとに異なる角度を持たせて配置し
てもよい。要するに、2つの光吸収体32、33を並べ
る方向と2つの光吸収体32、33を配置する角度は、
本来の投写光や不要な2次投写光の角度分布や強度分
布、そしてそれらの画質への影響を考慮して設定するこ
とができる。
【0050】本実施の形態によれば、このように光吸収
体32および33が並ぶことによって、複数の井桁形状
が形成され、入射光の透過/吸収を受ける角度範囲を2
次元的に設定できる。従って、2次投写光をさらに効果
的に除去することができる。よって、ゴースト像やフレ
アの発生をさらに低減することができ、一層高品位な投
写画像を表示することができる。
【0051】(実施の形態4)前述した実施の形態1〜
3では、入射角制御素子が光吸収体を備えていたが、光
吸収体に代えて光散乱体(光拡散体)を用いても良い。
この実施の形態4では、光吸収体に代えて光散乱体を備
えた入射角制御素子について説明する。光吸収体を光散
乱体に代える以外は、実施の形態1〜3と同様に構成す
ることができる。よって、光散乱体の作用以外の部分の
詳細な説明と図示は省略する。
【0052】図10は、この発明の実施の形態4にかか
る入射角制御素子41の光散乱体(光拡散体)42の作
用を説明する説明図である。入射角制御素子41に入射
した光のうち、光散乱体(光拡散体)42に当たった光
15は散乱(拡散)され、光散乱体(光拡散体)42間
を通過した光16は散乱(拡散)されることなく射出さ
れる。すなわち、光散乱体(光拡散体)42が配列する
平面(xy平面)に対して垂直に近い所定の角度範囲で
入射する光16はほぼそのまま透過され、それ以外の角
度で入射する光15は光散乱体(光拡散体)42で散乱
(拡散)される。
【0053】したがって、入射角制御素子41は、そこ
を通過する光を角度に応じて透過させたり散乱(拡散)
させたりする選択機能を有している。ここで、入射光の
透過/散乱を受ける角度範囲は、光散乱体42の奥行き
方向の寸法(図10のz方向の寸法)、間隔および角度
(光散乱(拡散)面の向き)等によって決まる。また、透
過光の強度は光散乱体42の散乱特性の影響を受ける。
光散乱体42で散乱された光は散乱によって進行方向を
大きく変化させるため、メインスクリーン13に略垂直
に入射する光は大幅に減少する。したがって、これらの
光がゴースト像やフレアを形成する可能性は大幅に低下
する。
【0054】以上説明したように、光吸収体に代えて光
散乱体(光拡散体)42を用いた場合にも、実施の形態1
〜実施の形態3と同様の効果を得ることができる。
【0055】(実施の形態5)前述した実施の形態1、
実施の形態4では、光吸収体や光散乱体を備えた入射角
制御素子を用いていたが、入射角制御素子として、所定
の方向から入射する光を透過し、他の方向から入射する
光を散乱させる異方性散乱素子を用いても良い。この実
施の形態5では、入射角制御素子として異方性散乱素子
を用いた例について説明する。入射角制御素子として異
方性散乱素子を用いる以外は、実施の形態1や4と同様
に構成することができる。よって、光散乱体の作用以外
の部分の詳細な説明と図示は省略する。
【0056】異方性散乱素子とは、所定の角度範囲で入
射する光をそのまま透過し、それ以外の角度範囲内で入
射する光を散乱する素子である。このような異方性散乱
素子は、特開2000−297111号公報に開示され
た「異方性散乱フィルム用組成物」や住友化学のルミス
ティー(登録商標)のように、局所的に、屈折率が異な
る構造体を配置することによって形成することができ
る。
【0057】図11は、異方性散乱素子を入射角制御素
子として用いた場合の作用を説明する説明図である。異
方性散乱素子を用いた入射角制御素子51は、yz平面
内において所定の角度範囲で入射する光はほぼそのまま
透過し、それ以外の角度範囲で入射する光を散乱する。
すなわち、入射角度制御素子は、そこを通過する光を角
度に応じて透過させたり散乱させたりする選択機能を有
している。光を透過させる入射方向の範囲53および光
を散乱させる入射方向の範囲52は任意に定めることが
できる。また、この角度範囲は、入射角制御素子51の
入射側の面の全面に渡って均一としてもよいし、実施の
形態2の入射角制御素子22のように、入射側の面上の
位置に応じて変化させるようにしてもよい。
【0058】このように、入射角制御素子51として異
方性散乱素子を用いた場合も、実施の形態1または実施
の形態4と同様の効果を得ることができる。
【0059】(実施の形態6)前述した実施の形態5で
は、入射角制御素子として用いた異方性散乱素子の入射
光の選択機能を1次元的なものとしていたが、異方性散
乱素子に2次元的な入射光の選択機能を持たせても良
い。この発明の実施の形態6では、入射角制御素子とし
て2次元的な選択機能を持たせた異方性散乱素子を用い
た例について説明する。2次元的な選択機能を持たせた
異方性散乱素子を用いる以外は、実施の形態5と同様に
構成することができる。よって、光散乱体の作用以外の
部分の詳細な説明と図示は省略する。
【0060】ここで、1次元的な選択機能、とは、一方
向において、所定の角度範囲で入射する光を透過/散乱
させる機能を言い、2次元的な選択機能とは、二方向に
おいて、所定の角度範囲で入射する光を透過/散乱させ
る機能を言う。
【0061】図12は、2次元的な選択機能を持たせた
異方性光散乱素子を入射角制御素子として用いた場合の
作用を説明する説明図である。このような異方性散乱素
子を用いた入射角制御素子61は、図12に示すよう
に、yz平面内において所定の角度範囲で入射する光を
ほぼそのまま透過し、それ以外の角度範囲で入射する光
を散乱させると共に、xz平面内においても、所定の角
度範囲63で入射する光はほぼそのまま透過し、それ以
外の角度範囲62で入射する光を散乱させる入射光の選
択機能を有する。入射角度制御素子61は、一つの素子
の内部に散乱を生じる角度範囲を2次元的に形成した異
方性散乱素子を用いたものであっても良いし、あるい
は、縦方向に散乱特性を有する異方性散乱素子と横方向
に散乱特性を有する異方性散乱素子とを2枚重ねたもの
であってもよい。このような異方性散乱素子61の場合
も、1次元的な選択機能を持たせた異方性散乱素子を用
いた異方性散乱素子51の場合と同様、光を透過させる
入射方向の範囲や光を散乱させる入射方向の範囲を任意
に定めることができる。また、入射側の面上の位置に応
じてその角度範囲を変化させるようにしてもよい。
【0062】このように、2次元的な選択機能を持たせ
た異方性光散乱素子を入射角制御素子として用いれば、
不要な2次投写光を効果的に散乱させて減衰させること
ができるため、ゴースト像やフレアの発生をさらに低減
することができ、一層高品位な投写画像を表示すること
ができる。
【0063】(実施の形態7)前述した実施の形態1〜
実施の形態6では、反射ミラーが1枚の場合を例に挙げ
たが、反射ミラーは複数枚であってもよい。図13は、
反射ミラーを複数枚とした場合のリアプロジェクタの概
略内部構成を示す側面図である。
【0064】リアプロジェクタ71では、投写光学系3
から射出された投写光は、複数の反射ミラー4a,4b
を順次反射して進み、スクリーン部72に入射する。ス
クリーン部72の構成としては、実施の形態1〜6のど
の構成を採用しても良い。このように、複数の反射ミラ
ー4a.4bを設けた場合も、実施の形態1〜実施の形
態6と同様の効果を得ることができる。
【0065】(変形例)なお、この発明は、上記の実施
形態に限られるものではなく、その用紙を逸脱しない範
囲において種々の態様において実施することが可能であ
り、例えば次のような変形も可能である。
【0066】上記の実施の形態では、スクリーン全体に
渡って入射光の選択機能を持たせた入射角制御素子を用
いていた。しかし、ゴースト像が顕著に現れるのは、ス
クリーンと反射ミラーとの間の距離が短くなるスクリー
ン上部であるので、スクリーン上部のみに選択機能を持
たせるようにしてもよい。すなわち、入射角制御素子を
スクリーンの一部にのみ設けるようにしてもよい。ま
た、入射角制御素子の選択機能を、スクリーンの一部に
のみ持たせるようにしてもよい。
【0067】また、実施の形態2では、入射角制御素子
の入射側の面上の位置によって光吸収体の配置を連続的
に変化させた構成を紹介したが、この様な配置形態は、
光吸収体や光散乱体を2次元的に配置してなる入射角制
御素子においても、同様に採用することができる。光散
乱体の場合には、入射角制御素子の入射側の面上の位置
によって、光散乱特性(例えば、散乱強度や散乱方向)
を連続的に変化させた構成とすることもできる。
【0068】上記の実施の形態では、本来の投写光の光
軸がスクリーンに対してほぼ垂直となる構成であった
が、本来の投写光の光軸がスクリーンに対して垂直とは
ならない構成(いわゆるあおり投写系)に対しても、本
発明を適用することができる。その場合には、本来の投
写光や不要な2次投写光の角度分布や強度分布、そして
それらの画質への影響を考慮して、入射角制御素子の配
置や素子内の光吸収体や光散乱体の配置を設定すれば良
い。
【0069】また、投写光学系3は、透過型光学系であ
っても反射型光学系であってもよい。ここで、「透過
型」とは、光変調装置が光を透過するタイプであること
を意味しており、「反射型」とは、光変調装置が光を反
射するタイプであることを意味している。透過型の光変
調装置としては、液晶パネルが、また、反射型の光変調
装置としては、液晶パネルやマイクロミラーを用いたデ
バイスが一般的に用いられるが、本発明の適用範囲は、
このような光変調装置を用いたプロジェクタに限られな
い。
【0070】
【発明の効果】以上説明したように、この発明のリアプ
ロジェクタによれば、所定の方向から入射する光を選択
的に透過し、他の方向から入射する光を選択的に減衰さ
せる入射角制御素子を備えたため、投写に不要な2次投
写光を選択的に減衰させ、スクリーンへの入射を防止で
きる効果が得られる。そのため、この発明のリアプロジ
ェクタによれば、表示画像の解像度を低下させることな
く、ゴースト像やフレアの発生を抑え、高品位な投写画
像を表示できる効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態1にかかるリアプロジェ
クタの概略内部構成を示す側面図である。
【図2】図1に示したスクリーン部を水平面で切断し、
y方向(上方向)から眺めた断面図である。
【図3】図2に示した入射角制御素子の概略構成を示す
正面図である。
【図4】実施の形態1にかかる光吸収体の配置を説明す
る説明図である。
【図5】実施の形態1にかかる光吸収体による透過/吸
収作用を説明する説明図である。
【図6】この発明の実施の形態2にかかるスクリーン部
の概略構成を示す側面図である。
【図7】この発明の実施の形態3にかかる入射角制御素
子の概略構成を示す正面図である。
【図8】実施の形態3にかかる光吸収体の配置を示す斜
視図である。
【図9】実施の形態3にかかる光吸収体の他の配置を示
す斜視図である。
【図10】この発明の実施の形態4にかかる光散乱体に
よる透過/散乱作用を説明する説明図である。
【図11】この発明の実施の形態5にかかる異方性光散
乱素子による透過/散乱作用を説明する説明図である。
【図12】この発明の実施の形態6にかかる異方性光散
乱素子による透過/散乱作用を説明する説明図である。
【図13】この発明の実施の形態7にかかるリアプロジ
ェクタの概略内部構成を示す側面図である。
【符号の説明】
1,71 リアプロジェクタ 2,21,72 スクリーン部 2a 光軸 3 投写光学系 4,4a,4b 反射ミラー 11 フレネルレンズ 12,22,31,41,51,61 入射角制御素子 12a,22a,32,33 光吸収体 12b 透光体 13 メインスクリーン 14 平面 42 光散乱体

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 投写画像を表示するスクリーンと、投写
    光を生成して射出する投写光学系と、前記投写光学系が
    射出した前記投写光を前記スクリーンに導く反射ミラー
    と、を備えたリアプロジェクタにおいて、 前記反射ミラーと前記スクリーンとの間の光路中に設け
    られ、所定の方向から入射する光を選択的に透過し、他
    の方向から入射する光を選択的に減衰させる入射角制御
    素子を具備することを特徴とするリアプロジェクタ。
  2. 【請求項2】 さらに、前記スクリーンの入射側にフレ
    ネルレンズを具備し、 前記入射角制御素子は、前記フレネルレンズと前記スク
    リーンとの間の光路中に配置されることを特徴とする請
    求項1に記載のリアプロジェクタ。
  3. 【請求項3】 前記入射角制御素子は、複数の光吸収体
    を少なくとも1方向に、所定の間隔で並べた光学素子で
    あることを特徴とする請求項1または2に記載のリアプ
    ロジェクタ。
  4. 【請求項4】 前記複数の光吸収体は、前記スクリーン
    の面の法線および前記反射ミラーの反射面の法線を含む
    平面に対して垂直となるように配置されていることを特
    徴とする請求項3に記載のリアプロジェクタ。
  5. 【請求項5】 前記複数の光吸収体の前記入射角度制御
    素子の入射側の面に対する角度を、前記入射角度制御素
    子の入射側の面上の位置によって、連続的に変化させて
    なることを特徴とする請求項3に記載のリアプロジェク
    タ。
  6. 【請求項6】 前記複数の光吸収体は、井桁状に2方向
    に並べられることを特徴とする請求項3〜5のいずれか
    に記載のリアプロジェクタ。
  7. 【請求項7】 前記入射角制御素子は、複数の光散乱体
    または光拡散体を少なくとも1方向に、所定の間隔で並
    べた光学素子であることを特徴とする請求項1または2
    に記載のリアプロジェクタ。
  8. 【請求項8】 前記複数の光散乱体または光拡散体は、
    前記スクリーンの面の法線および前記反射ミラーの反射
    面の法線を含む平面に対して垂直となるように並べられ
    ることを特徴とする請求項7に記載のリアプロジェク
    タ。
  9. 【請求項9】 前記複数の散乱体または光拡散体の前記
    入射角度制御素子の入射側の面に対する角度を、前記入
    射角度制御素子の入射側の面上の位置によって、連続的
    に変化させてなることを特徴とする請求項7に記載のリ
    アプロジェクタ。
  10. 【請求項10】 前記複数の光散乱体または光拡散体
    は、井桁状に2方向に並べられることを特徴とする請求
    項7〜9のいずれかに記載のリアプロジェクタ。
  11. 【請求項11】 前記入射角制御素子は、所定の角度範
    囲内で入射する光を透過し、他の角度範囲で入射する光
    を散乱させる異方性散乱素子であることを特徴とする請
    求項1または2に記載のリアプロジェクタ。
  12. 【請求項12】 前記異方性散乱素子が光を透過/散乱
    させる角度範囲を、入射側の面上の位置によって変化さ
    せてなることを特徴とする請求項11に記載のリアプロ
    ジェクタ。
  13. 【請求項13】 前記異方性散乱素子は、二方向におい
    て、所定の角度範囲で入射する光を透過/散乱させる機
    能を有することを特徴とする請求項11に記載のリアプ
    ロジェクタ。
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