JPWO2003101102A1 - 携帯通信装置の動画ファイル再生方法及び携帯通信装置用の動画ファイル再生装置 - Google Patents

携帯通信装置の動画ファイル再生方法及び携帯通信装置用の動画ファイル再生装置 Download PDF

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Abstract

フォーマットを共通とする映像データを含む複数種類の動画ファイルを扱う携帯通信装置であって、インストールされたソフトウェア群は、動画ファイルに基づく映像を表示装置4に表示させるビデオデコーダ・ドライバ32と、記録再生ライブラリ22とを含む。記録再生ライブラリ22には、複数種類の動画ファイルが提供され、動画ファイルがビデオデコーダ・ドライバ32により処理可能なフォーマットであるときには、動画ファイルをビデオデコーダ・ドライバ32に提供し、動画ファイルがビデオデコーダ・ドライバ32により処理可能なフォーマットでないときには、動画ファイルを分離することによって、動画ファイルに含まれる映像データをビデオデコーダ・ドライバ32に提供する。

Description

技術分野
本発明は、ネットワークを通してダウンロードしたデータファイル(以下「動画ファイル」という。)の再生機能、テレビ電話(ビデオ・コンファレンス)中に蓄積した動画ファイルの再生機能、カメラ撮影により蓄積した動画ファイルの再生機能等を備えた次世代携帯電話装置(例えば、IMT2000規格に準拠)のような携帯通信装置に関し、特に、携帯通信装置において動画ファイルを再生するためのソフトウェア群の実装方式に関するものである。
背景技術
高速動作可能な汎用的なハードウェアとその上で動作する専用のソフトウェアとの組合せで動作するパーソナルコンピュータとは異なり、携帯通信装置により動画再生機能やテレビ電話機能等を実現するためには、各機能を実現する専用のハードウェアと、各ハードウェアを制御するソフトウェアとが必要になる。携帯通信装置のソフトウェア構成の一例は、例えば、月刊誌「Interface(インターフェース)」2000年2月号、第100頁(CQ出版社発行)に掲載されている。
従来のソフトウェア構成には、テレビ電話中に蓄積された動画ファイルを再生する機能を提供するライブラリ、ダウンロードにより蓄積された動画ファイルを再生する機能を提供するライブラリ、自端末のカメラ撮影機能により取得された動画ファイルを再生する機能を提供するライブラリのように、各機能に対応したライブラリが含まれる。従って、例えば、コンテンツ配信サーバからダウンロードされ蓄積された動画ファイルを再生する場合には、蓄積動画ファイルの再生機能を提供するライブラリを介してデバイスドライバ群を制御して再生機能を実現し、テレビ電話中に蓄積されたデータを再生する場合には、テレビ電話機能を実現するライブラリを介してデバイスドライバ群を制御して再生機能を実現していた。
上記したように、従来の携帯通信装置は、ダウンロードにより取得した動画ファイルの再生とテレビ電話機能により取得した動画ファイルの再生とを実現するために、それぞれの再生機能を実行するライブラリを実装していた。言い換えれば、従来の携帯通信装置の記憶装置には、動画ファイルの種類に応じた数の再生実行用のライブラリがインストールされていた。従って、携帯通信装置で扱うことができる動画ファイルの種類を増やすことによって携帯通信装置の多機能化を図ろうとすると、インストールされるプログラム全体のサイズが大きくなり過ぎる傾向にあった。このため、従来の携帯通信装置のソフトウェアの実装方式では、記憶装置の容量が小さいためにプログラムの格納領域に制限のある携帯通信装置の多機能化が困難であるという問題があった。また、この問題は、携帯通信装置の記憶装置の容量を増やすことにより解消できるが、記憶装置の容量の増加は、携帯通信装置の製造コストの上昇という別の問題を生じさせる。
そこで、本発明は、上記したような従来技術の課題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、実装されるプログラム全体のサイズの増大を抑えつつ多機能化を実現できるソフトウェアの実装方式を採用した携帯通信装置を提供することにある。
発明の開示
本発明の携帯通信装置の一形態は、フォーマットを共通とする映像データを含む複数種類の動画ファイルを扱う装置であって、動画ファイルを取得する動画ファイル取得手段と、映像を表示する表示手段と、記憶手段と、前記記憶手段にインストールされたソフトウェア群を用いて、前記動画ファイル取得手段、前記記憶手段、及び前記表示手段の動作を制御する制御手段とを有し、前記記憶手段にインストールされたソフトウェア群が、少なくとも前記映像データを処理可能であり、前記動画ファイル取得手段により取得された動画ファイルに基づく映像を前記表示手段に表示させるデバイスドライバと、前記動画ファイル取得手段により取得された動画ファイルが前記デバイスドライバにより処理可能なフォーマットであるときには、前記動画ファイル取得手段により取得された動画ファイルを前記デバイスドライバに提供し、前記動画ファイル取得手段により取得された動画ファイルが前記デバイスドライバにより処理可能なフォーマットでないときには、前記動画ファイル取得手段により取得された動画ファイルを分離することによって、前記動画ファイル取得手段により取得された動画ファイルに含まれる映像データを前記デバイスドライバに提供する再生制御処理を実行するライブラリとを含むものである。
また、本発明の携帯通信装置の他の形態は、前記複数種類の動画ファイルのそれぞれが、少なくとも映像データと音声データとを含むものである。
また、本発明の携帯通信装置のさらに他の形態は、前記記憶手段にインストールされたソフトウェア群が、前記複数種類の動画ファイルのそれぞれについてのユーザインターフェースを提供するアプリケーションを含むものである。
また、本発明の携帯通信装置のさらに他の形態は、前記動画ファイル取得手段が、動画ファイルを取得する通信手段と、映像入力装置、映像情報処理装置、マイク装置、及び音声情報処理装置を有し、前記映像入力装置により取得され前記映像情報処理装置により符号化された映像データ及び前記マイク装置により取得され前記音声情報処理装置により符号化された音声データを含む動画ファイルを生成する動画撮影手段とを含むものである。
また、本発明の携帯通信装置のさらに他の形態は、前記通信手段により取得される動画ファイルには、コンテンツ配信サーバからダウンロードされた動画ファイルと、テレビ電話の通話先から送信された動画ファイルとが含まれているものである。
また、本発明の携帯通信装置のさらに他の形態は、前記ライブラリが、前記動画ファイル取得手段により取得された動画ファイルを前記記憶手段に記録し、前記記憶手段に記録された動画ファイルについて前記再生制御処理を実行するものである。
また、本発明の携帯通信装置のさらに他の形態は、前記ライブラリが、前記動画撮影手段により取得された動画ファイルを、前記ダウンロードされた動画ファイルのフォーマットに変換して前記記憶手段に記録するものである。
また、本発明の携帯通信装置のさらに他の形態は、前記ライブラリが、前記動画撮影手段により取得された動画ファイルを、前記テレビ電話の通話先から送信された動画ファイルのフォーマットに変換して前記記憶手段に記録するものである。
また、本発明の携帯通信装置のさらに他の形態は、前記動画ファイル取得手段により取得された動画ファイルがタイムスタンプを付加可能なデータで構成されている場合に、前記動画ファイル取得手段により取得された動画ファイルのデータをタイムスタンプに従い復号化する機能と、タイムスタンプを無視して復号化する機能とを有する情報処理手段を有するものである。
発明を実施するための最良の形態
図1は、本発明の実施の形態1から5までに係る携帯通信装置のハードウェア構成を概略的に示すブロック図である。実施の形態1から5までに係る携帯通信装置は、例えば、ダウンロードした動画ファイルの再生機能、テレビ電話(ビデオ・コンファレンス)機能、カメラ撮影機能等を備えた携帯電話装置又は携帯情報端末装置である。
図1に示されるように、実施の形態1から5までに係る携帯通信装置は、無線又は有線の通信回線を通して複数種類のデータを送受信する通信装置1を備えている。通信装置1で受信される動画ファイルには、映像データと音声データとを多重化したテレビ電話用の動画ファイル(ITU−TH.324規格、H.324/M規格、又は、3GPP(3rd Generation Partnership Project)で規定された3G−324M規格等に準拠)と、コンテンツ配信サーバからダウンロードされた動画ファイル(例えば、ASF(Advanced Streaming Format)形式やMP4形式(画像圧縮方式「MPEG4」と音声圧縮方式「MP3(MPEG−1 audio layer 3)」、「QCELP(Qualcomm Code Exited Linear Predictivecoding)」によるファイルフォーマット))が含まれる。
また、図1に示されるように、実施の形態1から5までに係る携帯通信装置は、映像データの符号化・復号化を行う映像情報処理装置(映像符号化・復号化装置)2と、音声データの符号化・復号化を行う音声情報処理装置(音声符号化・復号化装置)3とを備えている。映像情報処理装置2及び音声情報処理装置3は、動画ファイルがタイムスタンプを付加可能なデータで構成されている場合に、この動画ファイルを、圧縮データ内のタイムスタンプに従い復号化する機能と、タイムスタンプを無視してデータ受信直後に復号化する機能とを有する。このため、異なるフォーマットのデータを共通のデコーダで復号することができる。
また、実施の形態1から5までに係る携帯通信装置は、映像を表示する表示装置4と、音を出力するスピーカ装置5と、カメラ撮影により映像信号を生成する映像入力装置6と、音声信号を生成するマイク装置7とを備えている。さらに、実施の形態1から5までに係る携帯通信装置は、記憶装置(メモリ)8と、CPU(中央処理装置)9とを備えている。なお、記憶装置8を複数設けて、プログラム格納用と動画ファイル蓄積用に分けて使用してもよい。また、CPU9は、記憶装置8にインストールされたソフトウェア群及びリアルタイム・オペレーティングシステム(リアルタイムOS)を用いて、各構成1から8までの動作を制御する。
実施の形態1.
図2は、本発明の実施の形態1に係る携帯通信装置のソフトウェア構成を示すブロック図である。なお、図2において矢印は、携帯通信装置のソフトウェア間におけるデータの授受を示す。
図2に示されるように、記憶装置8にインストールされたソフトウェア群は、ユーザーインターフェース(UI)を提供するソフトウェアを有するアプリケーション層10と、データ処理を行うソフトウェアを有するライブラリ層20と、デバイス(上記構成1から8までを含む)を制御するソフトウェアを有するドライバ層30と、上記各層10,20,30に含まれるソフトウェアを制御するリアルタイムOS40とに分類できる。
アプリケーション層10には、テレビ電話実行時に使用するビデオ・コンファレンス・アプリケーション(テレビ電話アプリケーション:Video Conference Application)11と、記憶装置8に蓄積された動画ファイルを再生する際に使用するムービー・ビューワ・アプリケーション(動画ビューワ・アプリケーション:Movie Viewer Application)12とが含まれる。
ライブラリ層20には、テレビ電話実行時にテレビ電話シーケンス制御を行うビデオ・コンファレンス・ライブラリ(テレビ電話ライブラリ:Video Conference Library)21と、動画ファイルの記録再生機能を有する記録再生ライブラリ(ビデオ録画再生ライブラリ:Video Record/Play Library)22と、ネットワークを介して(例えば、ネットワーク上のコンテンツ配信サーバから)ダウンロードした動画ファイルのデータを映像データと音声データとに分離するマルチメディア・サービス・ライブラリ(Multimedia Service Library)23とが含まれる。
ドライバ層30には、ハードウェア機器を制御するためのソフトウェアである、カメラ・ビデオエンコーダ・ドライバ(Camera V−Encoder Driver)31と、多重分離ビデオデコーダ・ドライバ(MUX/DEMUX V−Decoder Driver)32と、オーディオ・ドライバ(Audio Driver)33と、ファイル・システム・ドライバ(File System Driver)34とが含まれる。
実施の形態1における記録再生ライブラリ22は、入力された動画ファイルが多重分離ビデオデコーダ・ドライバ32により処理可能なフォーマットであるか否かを判定する。実施の形態1においては、多重分離ビデオデコーダ・ドライバ32に入力される動画ファイルは、通信装置1を通してダウンロードされた動画ファイル、通信装置1を通してダウンロードされ記憶装置8に蓄積された動画ファイル、テレビ電話機能により通信装置1を通して取得された動画ファイル、テレビ電話機能により通信装置1を通して取得され記憶装置8に蓄積された動画ファイルを含む。多重分離ビデオデコーダ・ドライバ32に入力される動画ファイルは、少なくともフォーマットを共通とする映像データを含む動画ファイルであれば、他の種類の動画ファイルであってもよい。
記録再生ライブラリ22は、取得された動画ファイルが多重分離ビデオデコーダ・ドライバ32により処理可能なフォーマットであると判定したときには、取得された動画ファイルを多重分離ビデオデコーダ・ドライバ32に提供する。また、記録再生ライブラリ22は、取得された動画ファイルが多重分離ビデオデコーダ・ドライバ32により処理可能なフォーマットでないと判定したときには、マルチメディア・サービス・ライブラリ23にその動画ファイルを送り、分離することによって、その動画ファイルに含まれる映像データを多重分離ビデオデコーダ・ドライバ32に提供する。以上の再生制御処理により、フォーマットの異なる複数種類の動画ファイルを共通の再生制御ライブラリである記録再生ライブラリ22を使用して再生することができる。
また、記録再生ライブラリ22は、ファイル・システム・ドライバ34を制御して、通信装置1により取得された動画ファイルを記憶装置8に記録させる蓄積処理と、記憶装置8に記録された動画ファイルを再生するための再生制御処理をも実行する。蓄積処理の詳細は、後述の実施の形態2において説明する。
<ダウンロードした動画ファイルの再生処理>
図3は、本発明の実施の形態1に係る携帯通信装置によるダウンロードした動画ファイルの再生処理における要求及びデータの流れを示す図である。図3に基づいて、実施の形態1に係る携帯通信装置によるダウンロードした動画ファイルの再生処理を説明する。
ダウンロードした動画ファイルを再生する場合には、先ず、ユーザの操作(操作部は図示せず)により、動画再生のためのユーザーインタフェースを提供するアプリケーションであるムービー・ビューワ・アプリケーション12を通して、動画ファイル選択命令及び再生要求50aとが共通の再生制御ライブラリとしての記録再生ライブラリ22に対して発行される。
次に、再生要求50aを受けた記録再生ライブラリ22は、再生対象である動画ファイル51aのデータのフォーマット(規格)を判別し、ネットワークからダウンロードされた動画ファイルであるか否か、即ち、動画ファイルを構成するデータを映像データと音声データに分離する必要があるか否かを判断する。
再生対象である動画ファイル51aがダウンロードにより取得された動画ファイルである場合には、動画ファイル51aを構成する多重化データ52を、マルチメディア・サービス・ライブラリ23に提供し、分離要求を行う。マルチメディア・サービス・ライブラリ23は、多重化データ52を映像データと音声データとに分離して得られた分離データ53を記録再生ライブラリ22に返す。
次に、記録再生ライブラリ22は、分離データ53のうちの映像データ56を、映像再生を行うハードウェアを制御するためのドライバである多重分離ビデオデコーダ・ドライバ32に渡すと共に、分離データ53のうちの音声データ54を、音声再生を行うハードウェアを制御するためのドライバであるオーディオ・ドライバ33に渡すことにより、動画ファイルの再生(即ち、表示装置4による映像の表示及びスピーカ装置5による音響の出力)を実現する。音声データ54の再生に際しては、オーディオ・ドライバ33は、再生した音声データ54のサイズ55を記録再生ライブラリ22に返し、記録再生ライブラリ22は、サイズ55から再生された経過時間を割り出し、この経過時間に同期して映像データ56を多重分離ビデオデコーダ・ドライバ32に渡すことにより、映像データと音声データとの再生の同期をとる。
<テレビ電話中における動画ファイルの蓄積処理>
図1及び図2に基づいて、実施の形態1に係る携帯通信装置による動画ファイルの蓄積処理を説明する。テレビ電話中に受信した動画ファイルを記録する場合には、先ず、ユーザの操作により、テレビ電話のためのユーザインタフェースを提供するアプリケーションであるビデオ・コンファレンス・アプリケーション11を通して、テレビ電話中の動画ファイルの録画要求を、テレビ電話機能を提供するライブラリであるビデオ・コンファレンス・ライブラリ21に対して発行する。
次に、録画要求を受けたビデオ・コンファレンス・ライブラリ21は、動画記録再生制御を行うライブラリである記録再生ライブラリ22に録画要求を発行する。記録再生ライブラリ22は、テレビ電話中の動画ファイルの授受を行うハードウェアを制御する多重分離ビデオデコーダ・ドライバ32に録画要求を発行し、受信した動画ファイルを多重分離ビデオデコーダ・ドライバ32により受け取り、記憶装置8(又は図示しない他の記憶装置)への蓄積を行う。蓄積の際に、動画ファイルのデータに、テレビ電話中の録画データであることを示す識別情報を付加する。
<テレビ電話中に蓄積された動画ファイルの再生処理>
図4は、本発明の実施の形態1に係る携帯通信装置によるテレビ電話中に蓄積された動画ファイルの再生処理における要求及びデータの流れを示す図である。図1、図2、及び図4に基づいて、実施の形態1に係る携帯通信装置によるテレビ電話中に記録された動画ファイルの再生処理を説明する。
テレビ電話中に録画した動画ファイルを再生する場合には、先ず、ユーザの操作により、蓄積動画ファイル再生のためのユーザインタフェースを提供するアプリケーションであるムービー・ビューワ・アプリケーション12を通して、蓄積動画ファイルの再生要求50bを、ムービー・ビューワ・ライブラリ21を介して、記録再生ライブラリ22に対して発行する。
記録再生ライブラリ22は、再生対象である動画ファイル51bのデータがテレビ電話中に録画した動画ファイルであり、映像データと音声データとの再生タイミングの同期をとる必要のないデータであると判断する。この場合には、記録再生ライブラリ22は、動画ファイル51bの多重化データ57を多重分離ビデオデコーダ・ドライバ32に渡し、動画再生を実現する。自端末で録画された動画ファイル51bの、映像データ及び音声データの再生タイミングの同期は、多重分離ビデオデコーダ・ドライバ32内で行い、音声データ58は必要に応じてオーディオ・ドライバ33に渡される。
以上のようにして、異なるフォーマットを有する2種類の動画ファイル(ここでは、ダウンロードした動画ファイル51aとテレビ電話中に録画した動画ファイル51b)の再生を共通の再生機能ライブラリである記録再生ライブラリ22、共通のドライバである多重分離ビデオデコーダ・ドライバ32、及び共通のハードウェアを使用して実現することが可能となる。
以上説明したように、実施の形態1に係る携帯通信装置においては、複数種類の動画ファイル(例えば、動画ファイル51a及び51b)について共通の再生機能ライブラリである記録再生ライブラリ22を使用している。即ち、実施の形態1に係る携帯通信装置においては、現状又は将来の携帯通信装置用として規格化されている複数種類の動画ファイルの映像データが共通のフォーマットで構成された映像データであることに着目し、複数種類の動画ファイルのそれぞれについて再生機能ライブラリを備える従来方式を採用していない。代わりに、実施の形態1に係る携帯通信装置においては、複数種類の動画ファイルに共通する映像データを処理可能な共通の再生機能ライブラリである記録再生ライブラリ22を用いて再生制御処理を実行している。
このように、実施の形態1に係る携帯通信装置においては、複数種類の動画ファイルを、分離という処理を経ることによって共通の記録再生ライブラリ22により再生可能にしているので、携帯通信装置で扱うことができる動画ファイルの種類を増やすことによって携帯通信装置の多機能化を図る場合であっても、複数種類の動画ファイルのそれぞれについて再生機能ライブラリを備えた従来技術に比べて、インストールされるプログラム(ソフトウェア群)全体のサイズを小さくすることができる。このため、記憶装置の容量が小さいためにプログラムの格納領域に制限のある携帯通信装置であっても、多くの種類の動画ファイルに対応できる多機能化を実現できる。
なお、上記実施の形態1の説明においては、携帯通信装置が、ダウンロードした動画ファイルの再生機能及びテレビ電話中の動画ファイルの記録再生機能を持つ場合を説明したが、実施の形態1に係る携帯通信装置に他の機能を持たせることもできる。
また、上記実施の形態1の説明においては、ダウンロードした動画ファイルについては、データを分離してから記録再生ライブラリ22に渡し、テレビ電話中に録画した動画ファイルについては、データを分離せずに記録再生ライブラリ22に渡す場合を説明したが、動画ファイルのフォーマットが異なる場合には、動画ファイルの処理方法も異なる。従って、動画ファイルのフォーマットが異なる場合には、ダウンロードした動画ファイルについては、データを分離せずに記録再生ライブラリ22に渡し、テレビ電話中に録画した動画ファイルについては、データを分離してから記録再生ライブラリ22に渡す場合もあり得る。
実施の形態2.
図5は、本発明の実施の形態2(又は実施の形態3,4)に係る携帯通信装置のソフトウェア構成を示すブロック図である。なお、図5において矢印は、携帯通信装置のソフトウェア間におけるデータの授受を示す。
実施の形態1のソフトウェア構成と同様に、実施の形態2における記憶装置8にインストールされたソフトウェア群は、アプリケーション層10と、ライブラリ層20と、ドライバ層30と、リアルタイムOS40とに分類できる。
アプリケーション層10には、テレビ電話実行時に使用するビデオ・コンファレンス・アプリケーション11と、記憶装置8に蓄積された動画ファイルを再生する際に使用するムービー・ビューワ・アプリケーション12と、ネットワーク上のサーバからダウンロードされた動画ファイルを蓄積する際に、ネットワークアクセスのためのユーザインターフェースと提供するウェブ・ブラウザ・アプリケーション(Web Browser Application)13と、映像入力装置6で映像を撮影する際に使用するカメラ・アプリケーション(Camera Application)14とが含まれる。
ライブラリ層20には、テレビ電話実行時にテレビ電話シーケンス制御を行うビデオ・コンファレンス・ライブラリ21と、動画ファイルの記録再生機能を有する記録再生ライブラリ22と、ネットワークを介して(例えば、ネットワーク上のコンテンツ配信サーバから)ダウンロードした動画ファイルのデータを映像データと音声データとに分離するマルチメディア・サービス・ライブラリ23とが含まれる。
ドライバ層30には、ハードウェア機器を制御するためのソフトウェアである、カメラ・ビデオエンコーダ・ドライバ31と、多重分離ビデオデコーダ・ドライバ32と、オーディオ・ドライバ33と、ファイル・システム・ドライバ34とが含まれる。
実施の形態2における記録再生ライブラリ22は、入力された動画ファイルが多重分離ビデオデコーダ・ドライバ32により処理可能なフォーマットであるか否かを判定する。実施の形態2においては、多重分離ビデオデコーダ・ドライバ32に入力される動画ファイルは、通信装置1を通してダウンロードされた動画ファイル、通信装置1を通してダウンロードされ記憶装置8に蓄積された動画ファイル、テレビ電話機能により通信装置1を通して取得された動画ファイル、テレビ電話機能により通信装置1を通して取得され記憶装置8に蓄積された動画ファイル、映像入力装置6及びマイク装置7を通して取得された動画ファイルを含む。ただし、入力される動画ファイルは、少なくともフォーマットを共通とする映像データを含む動画ファイルであれば、他の種類の動画ファイルであってもよい。
記録再生ライブラリ22は、入力された動画ファイルが多重分離ビデオデコーダ・ドライバ32により処理可能なフォーマットであると判定したときには、取得された動画ファイルを多重分離ビデオデコーダ・ドライバ32に提供する。また、記録再生ライブラリ22は、入力された動画ファイルが多重分離ビデオデコーダ・ドライバ32により処理可能なフォーマットでないと判定したときには、マルチメディア・サービス・ライブラリ23に動画ファイルを送り、分離することによって、動画ファイルに含まれる映像データを多重分離ビデオデコーダ・ドライバ32に提供する。以上の再生制御処理により、フォーマットの異なる複数種類の動画ファイルを共通の再生制御ライブラリである記録再生ライブラリ22を使用して再生することができる。
また、記録再生ライブラリ22は、ファイル・システム・ドライバ34を制御して、通信装置1により取得された動画ファイルを記憶装置8に記録させる蓄積処理と、記憶装置8に蓄積された動画ファイルを再生するための再生制御処理をも実行する。
<ダウンロードした動画ファイルの蓄積処理>
図6は、本発明の実施の形態2に係る携帯通信装置によるダウンロードされた動画ファイルの蓄積処理における要求及びデータの流れを示す図である。図1、図5、及び図6に基づいて、実施の形態2に係る携帯通信装置による動作を説明する。
ネットワーク上のサーバから通信回線を経由してダウンロードした動画ファイルを蓄積する場合には、ユーザの操作により、ネットワークアクセスのためのユーザインタフェースを提供するアプリケーションであるウェブ・ブラウザ・アプリケーション13を通して、動画ファイルのダウンロード要求61を記録再生ライブラリ22に対して発行する。記録再生ライブラリ22は、ネットワークアクセス中の動画ファイル63の授受を行うハードウェアを制御する多重分離ビデオデコーダ・ドライバ32に録画要求62を発行し、受信した動画ファイル63に対応する多重化データ64を多重分離ビデオデコーダ・ドライバ32から受け取り、多重化データ64に対応する多重化データ65をファイルシステムを制御するドライバであるファイル・システム・ドライバ34を介して、記憶装置8に蓄積する。蓄積の際には、動画ファイルのデータにダウンロードしたデータであることを示す識別情報を付加する。
<テレビ電話動画ファイルの蓄積処理>
図7は、本発明の実施の形態2に係る携帯通信装置によるテレビ電話の動画ファイルの蓄積処理における要求及びデータの流れを示す図である。図1、図5、及び図7に基づいて、実施の形態2に係る携帯通信装置による動作を説明する。
テレビ電話中の動画ファイルを蓄積する場合には、ユーザの操作により、テレビ電話のためのユーザインタフェースを提供するアプリケーションであるビデオ・コンファレンス・アプリケーション11を通して、テレビ電話中の録画要求71を、テレビ電話機能を提供するライブラリであるビデオ・コンファレンス・ライブラリ21に対して発行する。録画要求71を受けたビデオ・コンファレンス・ライブラリ21は、動画記録再生制御を行うライブラリである記録再生ライブラリ22へ録画要求72を発行する。記録再生ライブラリ22は、テレビ電話中の動画ファイルの授受を行うハードウェアを制御する多重分離ビデオデコーダ・ドライバ32に録画要求73を発行し、受信した動画ファイル74に対応する多重化データ75を多重分離ビデオデコーダ・ドライバ32から受け取り、多重化データ75に対応する多重化データ76をファイルシステムを制御するドライバであるファイル・システム・ドライバ34を介して、記憶装置8に蓄積する。蓄積の際には、動画ファイルのデータにテレビ電話中の録画データであることを示す識別情報を付加する。
<映像入力装置によって撮像された動画ファイルの蓄積処理>
図8は、本発明の実施の形態2に係る携帯通信装置によるカメラ撮影データの蓄積処理における要求及びデータの流れを示す図である。図1、図5、及び図8に基づいて、実施の形態2に係る携帯通信装置による動作を説明する。
自端末に付属した映像入力装置6のカメラによって撮像された動画ファイルを蓄積する場合には、ユーザの操作により、カメラ撮影のためのユーザインタフェースを提共するアプリケーションであるカメラ・アプリケーション14を通して、撮像画像の録画要求81を、記録再生ライブラリ22に対して発行する。記録再生ライブラリ22は、カメラ撮影中の映像データと音声データの合成を行うハードウェアを制御する多重分離ビデオデコーダ・ドライバ32に録画要求81を発行する。多重分離ビデオデコーダ・ドライバ32は、カメラ・ビデオエンコーダ・ドライバ31からの映像データ84とオーディオ・ドライバ33からの音声データ83とが合成された多重化データ85を記録再生ライブラリ22に提供する。記録再生ライブラリ22は、多重化データ85に対応する多重化データ86を、ファイルシステムを制御するドライバであるファイル・システム・ドライバ34にを介して、記憶装置8に蓄積する。蓄積の際には、動画ファイルのデータにカメラ撮像による録画データであることを示す識別情報を付加する。
<蓄積動画ファイルの再生処理>
図9は、本発明の実施の形態2に係る携帯通信装置による蓄積動画ファイルの再生処理における要求及びデータの流れを示す図である。図1、図5、及び図9に基づいて、実施の形態2に係る携帯通信装置による動作を説明する。
蓄積された複数種類のフォーマットの動画ファイルを再生する場合には、ムービー・ビューワ・アプリケーション12は、ユーザ操作によるファイル選択と再生要求50を、記録再生ライブラリ22に対して発行する。再生要求50を受けた記録再生ライブラリ22は、再生対象である動画ファイルのデータを判別し、ダウンロードした動画ファイルであるか否か、即ち、動画ファイルを構成する多重化データを映像データと音声データに分離する必要があるか否かを判断する。
再生対象である動画ファイル51がダウンロードにより取得された動画ファイルである場合には、動画ファイル51を構成する多重化データ52を、マルチメディア・サービス・ライブラリ23に提供し、分離要求を行う。マルチメディア・サービス・ライブラリ23は、多重化データ52を映像データと音声データとに分離して、分離データ53を記録再生ライブラリ22に返す。
次に、記録再生ライブラリ22は、映像データ56を、映像再生を行うハードウェアを制御するためのドライバである多重分離ビデオデコーダ・ドライバ32に渡すと共に、音声データ54を、音声再生を行うハードウェアを制御するためのドライバであるオーディオ・ドライバ33に渡すことにより、動画ファイルの再生を実現する。音声データの再生に際しては、オーディオ・ドライバ33は、再生した音声データのサイズ55を記録再生ライブラリ22に返し、記録再生ライブラリ22は、サイズ55から再生された経過時間を割り出し、この経過時間に同期して映像データ56を多重分離ビデオデコーダ・ドライバ32に渡すことにより、映像データと音声データとの再生の同期をとる。
テレビ電話中に録画した動画ファイルを再生する場合には、先ず、ユーザの操作により、蓄積動画ファイル再生のためのユーザインタフェースを提供するアプリケーションであるムービー・ビューワ・アプリケーション12を通して、蓄積動画ファイルの再生要求50を、記録再生ライブラリ22に対して発行する。
記録再生ライブラリ22は、再生対象である動画ファイル51のデータがテレビ電話中に録画した動画ファイルであり、映像データと音声データとの再生タイミングの同期をとる必要のないデータであると判断する。この場合には、記録再生ライブラリ22は、動画ファイル51の多重化データ57を多重分離ビデオデコーダ・ドライバ32に渡し、動画再生を実現する。自端末で録画された動画ファイル51bの、映像データ及び音声データの再生タイミングの同期は、多重分離ビデオデコーダ・ドライバ32内で行い、音声データ58は必要に応じてオーディオ・ドライバ33に渡される。
映像入力装置6によるカメラ撮影により取得され蓄積された動画ファイルを再生する場合には、先ず、ユーザの操作により、蓄積動画ファイル再生のためのユーザインタフェースを提供するアプリケーションであるムービー・ビューワ・アプリケーション12を通して、蓄積動画ファイルの再生要求50を、記録再生ライブラリ22に対して発行する。
記録再生ライブラリ22は、再生対象である動画ファイル51のデータがカメラ撮影により蓄積された動画ファイルであり、例えば、映像データと音声データとの再生タイミングの同期をとる必要のないデータであると判断する。この場合には、記録再生ライブラリ22は、動画ファイル51の多重化データ57を多重分離ビデオデコーダ・ドライバ32に渡し、動画再生を実現する。自端末で録画された動画ファイル51bの、映像データ及び音声データの再生タイミングの同期は、多重分離ビデオデコーダ・ドライバ32内で行い、音声データ58は必要に応じてオーディオ・ドライバ33に渡される。
以上のようにして、異なるフォーマットを有する複数種類の動画ファイル(ここでは、ダウンロードした動画ファイルと、テレビ電話中に録画した動画ファイルと、カメラ撮影により蓄積された動画ファイル)の再生を共通の再生機能ライブラリである記録再生ライブラリ22、共通のドライバである多重分離ビデオデコーダドライバ32、及び共通のハードウェアを使用して実現することが可能となる。
以上説明したように、実施の形態2に係る携帯通信装置においては、複数種類の動画ファイル(例えば、ダウンロードされた動画ファイル、テレビ電話中に録画された動画ファイル、カメラ撮影により蓄積された動画ファイル)について共通の再生機能ライブラリである記録再生ライブラリ22を使用している。即ち、実施の形態2に係る携帯通信装置においては、現状又は将来の携帯通信装置用として規格化されている複数種類の動画ファイルの映像データが共通のフォーマットで構成された映像データであることに着目し、複数種類の動画ファイルのそれぞれについて再生機能ライブラリを備える従来方式を採用していない。代わりに、実施の形態2に係る携帯通信装置においては、複数種類の動画ファイルに共通する映像データを処理可能な共通の再生機能ライブラリである記録再生ライブラリ22を用いて再生制御処理を実行している。
このように、実施の形態2に係る携帯通信装置においては、複数種類の動画ファイルを、分離という処理を経ることによって共通の記録再生ライブラリ22により再生可能にしているので、携帯通信装置で扱うことができる動画ファイルの種類を増やすことによって携帯通信装置の多機能化を図る場合であっても、複数種類の動画ファイルのそれぞれについて再生機能ライブラリを備えた従来技術に比べて、インストールされるプログラム(ソフトウェア群)全体のサイズを小さくすることができる。このため、記憶装置の容量が小さいためにプログラムの格納領域に制限のある携帯通信装置であっても、多くの種類の動画ファイルに対応できる多機能化を実現できる。
なお、上記実施の形態2の説明においては、携帯通信装置が、ダウンロードされた動画ファイル、テレビ電話中に録画された動画ファイル、カメラ撮影により蓄積された動画ファイルを扱う場合を説明したが、実施の形態2に係る携帯通信装置は他の動画ファイルを扱うように構成してもよい。
また、上記実施の形態2の説明においては、ダウンロードした動画ファイルについては、データを分離してから記録再生ライブラリ22に渡し、テレビ電話中に録画した動画ファイル及びカメラ撮影により蓄積された動画ファイルについては、データを分離せずに記録再生ライブラリ22に渡す場合を説明したが、動画ファイルのフォーマットが異なる場合には、動画ファイルの処理方法も異なる。例えば、ダウンロードした動画ファイル及びカメラ撮影により蓄積された動画ファイルについては、データを分離してから記録再生ライブラリ22に渡し、テレビ電話中に録画した動画ファイルについては、データを分離せずに記録再生ライブラリ22に渡す場合のように、動画ファイルのフォーマットが異なる場合には、異なる処理方式が採用される。
実施の形態3.
図10は、本発明の実施の形態3及び4に係る携帯通信装置によるカメラ撮影データの変換・蓄積処理における要求及びデータの流れを示す図である。実施の形態3に係る携帯通信装置のハードウェア構成は図1の構成と同様であり、実施の形態3に係る携帯通信装置のソフトウェア構成は図5の構成と同様である。実施の形態3に係る携帯通信装置は、自端末の映像入力装置6で撮影した動画をテレビ電話通信で使用する動画フォーマットに変換して保存する。図1、図5、及び図10に基づいて、実施の形態3に係る携帯通信装置の動作を説明する。
自端末の映像入力装置6によりカメラ撮影して、撮像された動画ファイルを蓄積する場合には、カメラ・アプリケーション14によるユーザ操作により、撮像画像の録画要求71が記録再生ライブラリ22に対して発行される。記録再生ライブラリ22は、カメラ撮影中の映像データと音声データの合成を行うハードウェアを制御する多重分離ビデオデコーダ・ドライバ32に録画要求72を発行する。
多重分離ビデオデコーダ・ドライバ32は、カメラ・ビデオエンコーダ・ドライバ31により符号化された映像データ74とオーディオ・ドライバ33より符号化された音声データ73を受け取る。多重分離ビデオデコーダ・ドライバ32は、映像データ74及び音声データ73を分離したままのデータ75として記録再生ライブラリ22に渡す。記録再生ライブラリ22は、受け取った映像データ/音声データ76をマルチメディア・サービス・ライブラリ23に渡し、マルチメディア・サービス・ライブラリ23は、テレビ電話通信で使用する動画フォーマットに変換を行う。
記録再生ライブラリ22は、フォーマット変換されたデータからなる動画ファイル77をマルチメディア・サービス・ライブラリ23から受け取り、ファイル・システム・ドライバ34を介して、ファイルシステムへデータの蓄積を行う。なお、蓄積の際に、カメラ撮像中の録画データであることを示す識別情報を動画ファイルに付加する。
実施の形態3に係る携帯通信装置によれば、カメラ撮影により取得された動画ファイルを、テレビ電話の通話先から送信された動画ファイルのフォーマットに変換して記憶装置8に蓄積するので、あらかじめ自端末で撮影した動画ファイルを相手端末へ迅速且つ容易に送信することができる。
なお、実施の形態3において、上記以外の点は、上記実施の形態2と同様である。
実施の形態4.
実施の形態4に係る携帯通信装置のハードウェア構成は図1の構成と同様であり、実施の形態4に係る携帯通信装置のソフトウェア構成は図5に示される構成と同様である。実施の形態4に係る携帯通信装置は、自端末の映像入力装置6によりカメラ撮影して取得された動画ファイルをダウンロードした動画ファイルと同じフォーマットに変換して記憶装置8に保存する。図1、図5、及び図10に基づいて、実施の形態4に係る携帯通信装置によるカメラ撮影動作を説明する。
自端末の映像入力装置6によりカメラ撮影して、撮像された動画ファイルを蓄積する場合には、カメラ・アプリケーション14によるユーザ操作により、撮像画像の録画要求71が記録再生ライブラリ22に対して発行される。記録再生ライブラリ22は、カメラ撮影中の映像データと音声データの合成を行うハードウェアを制御する多重分離ビデオデコーダ・ドライバ32に録画要求72を発行する。
多重分離ビデオデコーダ・ドライバ32は、カメラ・ビデオエンコーダ・ドライバ31より符号化された映像データ74とオーディオ・ドライバ33より符号化された音声データ73を受け取る。多重分離ビデオデコーダ・ドライバ32は、映像データ74及び音声データ73を分離したままのデータ75として記録再生ライブラリ22に渡す。記録再生ライブラリ22は、受け取った映像データ/音声データ76をマルチメディア・サービス・ライブラリ23へ渡し、マルチメディア・サービス・ライブラリ23は、ダウンロードした動画ファイルと同じフォーマットに変換を行う。
記録再生ライブラリ22は、フォーマット変換されたデータからなる動画ファイル77をマルチメディア・サービス・ライブラリ23から受け取り、ファイル・システム・ドライバ34を介して、ファイルシステムへデータの蓄積を行う。なお、蓄積の際に、カメラ撮像中の録画データであることを示す識別情報を動画ファイルに付加する。
実施の形態4に係る携帯通信装置によれば、カメラ撮影により取得された動画ファイルを、ダウンロードした動画ファイルと同じフォーマットに変換して記憶装置8に蓄積するので、あらかじめ自端末で撮影した動画ファイルをネットワークに迅速且つ容易にアップロードすることができる。
なお、実施の形態4において、上記以外の点は、上記実施の形態2と同様である。
実施の形態5.
図11は、本発明の実施の形態5に係る携帯通信装置により、ダウンロードした動画ファイルを再生する場合の、音声データと映像データの同期を合わせるためのシーケンスを示す図である。実施の形態5に係る携帯通信装置のハードウェア構成は図1と同様であり、実施の形態5に係る携帯通信装置のソフトウェア構成は図2の構成と同様である。実施の形態5に係る携帯通信装置は、ダウンロードした動画ファイルを再生する際に、音声データと映像データの同期をとって再生を行う。図2、図3及び図11に基づいて実施の形態5に係る携帯通信装置の動作を説明する。
図2又は図3に示されるように、ダウンロードした動画ファイルを再生する場合には、ユーザの操作により、動画再生のためのユーザーインタフェースを提供するアプリケーションであるムービー・ビューワ・アプリケーション12を通して、動画ファイル選択命令及び再生要求50aが共通の再生制御ライブラリとしての記録再生ライブラリ22に対して発行される。
図2又は図3に示されるように、再生対象である動画ファイル51aがダウンロードにより取得された動画ファイルである場合には、記録再生ライブラリ22は動画ファイル51aを構成する多重化データ52を、マルチメディア・サービス・ライブラリ23に提供し、分離要求を行う。マルチメディア・サービス・ライブラリ23は、多重化データ52を映像データと音声データとに分離して、分離データ53を記録再生ライブラリ22に返す。
次に、図11に示されるように、記録再生ライブラリ22は、分離データ53より、音声データと映像データの同期を合わせるためのタイムテーブル225を作成する。このタイムテーブル225には、ある時刻での音声データの累積処理サイズ及び映像データの累積処理サイズが記述されている。
再生開始時刻Aにおいて、記録再生ライブラリ22は、1フレーム分の映像データ56を、映像再生を行うハードウェアを制御するためのドライバである多重分離ビデオデコーダ・ドライバ32に渡すと共に、音声データ54を、音声再生を行うハードウェアを制御するためのドライバであるオーディオ・ドライバ33に渡す。また、エラーが原因でオーディオ・ドライバ33からの通知が発生しなかったときのために、内部タイマ221を設定する。内部タイマ221のイベント発生の間隔は、オーディオ・ドライバ33からの通知の間隔と同じΔTに設定する。
オーディオ・ドライバ33は、一定の時間間隔ΔTごとに、処理した音声データの累積サイズ(即ち、音声データサイズ)55を記録再生ライブラリ22に返す。ここで、間隔ΔTは、一定時間内に表示させる映像フレームの枚数であるフレームレート〔s−1〕に応じて決められる間隔であり、1フレーム期間(=1÷フレームレート〔s−1〕)よりも短い間隔である必要がある。記録再生ライブラリ22は、タイムテーブル225を用いて、処理された音声データの累積サイズ55から現在時刻を割り出す。さらに、記録再生ライブラリ22は、タイムテーブル225を参照し、時刻Bにおいて、処理された映像データの累積サイズが動画の1フレーム分に達しているかを判定する。時刻Bにおいては、処理された音声データの累積サイズ55は1フレーム分の映像データに達していないため、記録再生ライブラリ22は、映像データを多重分離ビデオデコーダ・ドライバ32に渡すことはしない。
さらに、オーディオ・ドライバ33からの通知があった時刻Cにおいて、記録再生ライブラリ22は、時刻Bと同様に、タイムテーブル225を参照し、処理された映像データの累積サイズが1フレーム分に達しているかを判定する。時刻Cにおいては、処理された映像データの累積サイズが1フレーム分に達しているため、記録再生ライブラリ22は、そのフレームサイズの映像データ56を多重分離ビデオデコーダ・ドライバ32に渡し、映像データが表示される。
オーディオ・ドライバ33からの通知があった時刻Dにおいて、音声データの累積サイズ55(例えば、時刻AからDまでの間に処理された音声データの累積サイズ)が、オーディオ・ドライバ33に渡した音声データ54(例えば、時刻Aにおいて、記録再生ライブラリ22がオーディオ・ドライバ33に渡した音声データ)のサイズに達する前に、記録再生ライブラリ22は、再び、音声データ54をオーディオ・ドライバ33に渡し(例えば、時刻Dにおいて)、オーディオ・ドライバ43において処理すべき音声データが枯渇しないようにする。
さらに、オーディオ・ドライバ33からの通知があった時刻Eにおいて、記録再生ライブラリ22は、時刻Cと同様にタイムテーブル225を参照し、映像データの累積サイズが、(それまでに再生を行ったフレームのデータ)+(1フレーム分のデータ)に達していれば、記録再生ライブラリ22がフレームサイズ分の映像データ56を多重分離ビデオデコーダ・ドライバ33に渡し、映像データが表示される。
以上説明したように、実施の形態5に係る携帯通信装置によれば、記録再生ライブラリ22がオーディオ・ドライバ33から音声データ処理量を受け取り、音声の処理に合わせて映像の再生を行うため、音声が途切れることなく音声と映像の同期をとることができる。
次に音声データが欠けた、不正なコンテンツを再生する場合の例を説明する。
図11から理解できるように、内部タイマ221のみを用いて音声、映像データ再生の制御を行った場合は、時刻Aの次に映像データを表示するのは時刻Cとなる。時刻Aから時刻Bの間の音声データが欠けた不正なコンテンツの場合、音声再生を途切れさせないためには、時刻Bから時刻Cの音声データを時刻Aから時刻Bの間に再生させる必要があり、このため、時刻Cの時点で再生している音声データは時刻Dのものとなる。従って、音声、映像データ再生の同期が合わないという結果になる。
実施の形態5に係る携帯通信装置では、時刻Aから時刻Bの間で再生すべき音声データが存在しない場合、オーディオ・ドライバ33は、再生音が途切れないように時刻Bから時刻Cの間に再生すべき音声データを時刻Aから時刻Bの間に再生する。この結果、時刻Bにてオーディオ・ドライバ33から記録再生ライブラリ22へ返す累積データサイズは、本来時刻Cにて返す値となる。記録再生ライブラリ22は時刻Bにて、タイムテーブル225を用い、音声データの累積データサイズから現在時刻を割り出すため、その結果時刻Cであると判断し、映像データ56を多重分離ビデオデコーダ・ドライバ32に渡し、映像データが表示される。このため、内部タイマ221のみを用いた音声、映像の同期方法では、途中から同期が合わなくなるようなオーディオデータが欠けた不正なコンテンツでも、常に音声データが途切れることなく、音声データと映像データの同期を合わせることができる。
図12は、実施の形態5に係る携帯通信装置により、音声データと映像データの同期を合わせながら動画ファイルを再生する際に、エラーが発生した場合のシーケンスを示す図である。図12に基づいて実施の形態5に係る携帯通信装置のエラー処理の動作を説明する。
図2又は図3に示されるように、正常動作と同様に、ユーザの操作により、ムービー・ビューワ・アプリケーション12を通して、動画ファイル選択命令及び再生要求50aが共通の再生制御ライブラリとしての記録再生ライブラリ22に対して発行される。
図2又は図3に示されるように、記録再生ライブラリ22は、動画ファイル51aを構成する多重化データ52を、マルチメディア・サービス・ライブラリ23に提供し、分離要求を行う。マルチメディア・サービス・ライブラリ23は、多重化データ52を映像データと音声データとに分離して、分離データ53を記録再生ライブラリ22に返す。
次に、図12に示されるように、記録再生ライブラリ22は、分離データ53より、音声データと映像データの同期を合わせるためのタイムテーブル225を作成する。このタイムテーブル225には、ある時刻での音声データの累積処理サイズ及び映像データの累積処理サイズが記述されている。
再生開始時刻Aにおいて、記録再生ライブラリ22は、1フレーム分の映像データ56を、映像再生を行うハードウェアを制御するためのドライバである多重分離ビデオデコーダ・ドライバ32に渡すと共に、音声データ54を、音声再生を行うハードウェアを制御するためのドライバであるオーディオ・ドライバ33に渡す。また、エラーが原因でオーディオ・ドライバからの通知が発生しなかったときのために、内部タイマ221を設定する。内部タイマ221のイベント発生の間隔は、オーディオ・ドライバ33から発生する通知の間隔と同じΔTに設定する。
オーディオ・ドライバ33は、一定の間隔ΔTごとに、それまでに処理した音声データの累積サイズを記録再生ライブラリ22に返す。何らかの理由で音声データサイズ55が記録再生ライブラリ22に返らなかった場合(図12の符号P)、あらかじめ設定しておいた内部タイマ221のイベント223が発生し、記録再生ライブラリ22は、時刻Bで、処理された映像データの累積サイズが動画の1フレーム分に達しているかを判定することができる。時刻Bにおいては、処理された映像データの累積サイズが1フレーム分のデータに達していないため、記録再生ライブラリ22は、映像データを多重分離ビデオデコーダ・ドライバ32に渡すことはしない。
さらに、何らかの理由で、オーディオ・ドライバ33からの通知が記録再生ライブラリ22に返らなかった場合(図12の符号Q)においても同様に、あらかじめ設定しておいた内部タイマ221のイベント223が発生し、時刻Cにおいて、記録再生ライブラリ22は、処理された映像データの累積サイズが動画の1フレーム分に達しているかを判定することができる。時刻Cにおいては、処理された映像データの累積サイズが1フレーム分のデータに達しているため、記録再生ライブラリ22は、1フレーム分の映像データ56を多重分離ビデオデコーダ・ドライバ32に渡すことができる。
オーディオ・ドライバ33からの通知が記録再生ライブラリ22に返らなかった場合(図12の符号R)においても同様に、あらかじめ設定しておいた内部タイマ221のイベントが発生し、記録再生ライブラリ22は、時刻Dで、映像データ及び音声データの処理状況の判定を行うことができる。時刻Dにおいては、タイムテーブル225より、あらかじめオーディオ・ドライバ33に渡した音声データ54が枯渇する可能性があると判定できるため、記録再生ライブラリ22は、次の音声データ54をオーディオ・ドライバ33に渡す。
以上のように、実施の形態5に係る携帯通信装置によれば、オーディオ・ドライバ33からの音声データ処理量の通知(即ち、音声データサイズ)55が何らかの理由により、記録再生ライブラリ22に到達しない場合においても、あらかじめ設定した内部タイマ221のイベント223により、音声データ及び映像データの再生タイミングを取ることができる。このため、音声と映像の同期をとりながら、動画の再生を行うことができる。
図13は、実施の形態5に係る携帯通信装置により、映像データのみで構成される動画ファイルを再生するシーケンスを示す図である。図13に基づいて実施の形態5に係る携帯通信装置の映像データのみで構成される動画像ファイルの再生動作を説明する。
図2又は図3に示されるように、ユーザの操作により、ムービー・ビューワ・アプリケーション12を通して、動画ファイル選択命令及び再生要求50aが共通の再生制御ライブラリとしての記録再生ライブラリ22に対して発行される。
図2又は図3に示されるように、記録再生ライブラリ22は、動画ファイル51aを構成する多重化データ52をマルチメディア・サービス・ライブラリ23に提供し、分離要求を行う。マルチメディア・サービス・ライブラリ23は、多重化データ52を映像データと音声データとに分離して、分離データ53を記録再生ライブラリ22に返す。ただし、図13で示す動画再生の形態では、動画ファイルは映像データのみで構成されるため、音声データが存在しない。
次に、図13に示されるように、記録再生ライブラリ22は、分離データ53より、音声データと映像データの再生タイミングを合わせるためのタイムテーブル225を作成する。この場合は音声データがないため、このタイムテーブル225には、ある時刻での映像データの累積処理サイズのみが記述されている。
再生開始時刻Aにおいて、記録再生ライブラリ22は、1フレーム分の映像データ56を、映像再生を行うハードウェアを制御するためのドライバである多重分離ビデオデコーダ・ドライバ32に渡す。この場合は、音声データが存在しないため、記録再生ライブラリ22は、オーディオ・ドライバ33に音声データを渡さないので、オーディオ・ドライバからの一定間隔ΔTごとの通知が返って来ない。また、図11及び図12の例と同様に、内部タイマ221を一定間隔ΔTで設定する。
内部タイマ221は、時間ΔT後に、イベント223を記録再生ライブラリ22に通知する(図13の時刻B)。記録再生ライブラリ22は、この時刻Bにおいて、処理された映像データの累積サイズが動画の1フレーム分に達しているかを判定することができる。時刻Bにおいては、処理された映像データの累積サイズが1フレーム分のデータに達していないため、記録再生ライブラリ22は、映像データを多重分離ビデオデコーダ・ドライバ32に渡すことはしない。
さらに、時間ΔTが経過し、内部タイマ221がイベント223を記録再生ライブラリ22に通知する(図13の時刻C)。時刻Cにおいては、処理された映像データの累積サイズが動画の1フレーム分に達しているため、記録再生ライブラリ22は、1フレーム分の映像データ56を多重分離ビデオデコーダ・ドライバ32に渡すことができる。
以上のように、実施の形態5に係る携帯通信装置によれば、音声データを含まない動画ファイルの再生時においても、内部タイマ221が発生するイベント223によって、映像データから作成したタイムテーブル225に従って動画の再生を行うことができる。
図14は、本発明の実施の形態6に係る携帯通信装置による、ダウンロードした動画ファイルをコマ送り再生する際の再生方法について示した図である。実施の形態6に係る携帯通信装置のハードウェア構成は図1の構成と同様であり、実施の形態6に係る携帯通信装置のソフトウェア構成は図2の構成と同様である。実施の形態6に係る携帯通信装置はダウンロードした動画ファイルをコマ送り再生することができるが、図14に基づいて実施の形態6に係る携帯通信装置の動作を説明する。
ムービー・ビューワ・アプリケーション12はコマ送りを進めるユーザインターフェースを有しており、これの入力に従って、コマ送り要求81が記録再生ライブラリ22に送られる。時刻Aにおいて、ムービー・ビューワ・アプリケーション12からのコマ送り要求81を受けた、記録再生ライブラリ22は、その時点で再生を行っていない場合は、マルチメディア・サービス・ライブラリ23より受け取った分離データ83から、1フレーム分の映像データ86を多重分離ビデオデコーダ・ドライバに渡す。再生を行っていた場合は、その時点で再生を停止するが、多重分離ビデオデコーダ・ドライバ32が表示した映像データ86はそのまま表示し続ける。
続けて送られるムービー・ビューワ・アプリケーション12からのコマ送り要求81に対して、記録再生ライブラリ22は、次のフレームの映像データ86を多重分離ビデオデコーダ・ドライバ32に渡す。このようにして、実施の形態6に係る携帯通信装置では、ユーザからの入力に対して映像データをコマ送りで表示することができる。
図15は、実施の形態6に係る携帯通信装置がダウンロードした動画ファイルをコマ送り再生している際に、コマ送りしている映像データを静止画として取り込む方法を示したものである。
ムービー・ビューワ・アプリケーション12は、コマ送りを進めるユーザインターフェースに加え、静止画取り込みを行うユーザインターフェースを有しており、これの入力に従って、取り込み要求91を記録再生ライブラリ22に送られる。
静止画取り込みはコマ送り再生中に行われる。ムービー・ビューワ・アプリケーション12から通知されたコマ送り要求81に対して記録再生ライブラリ22は、1フレーム分の映像データ86を多重分離ビデオデコーダ・ドライバ32に渡し、そのデータは表示メモリ41に送られ表示デバイスに表示される。コマ送り再生の表示を見たエンドユーザが、取り込みのユーザインターフェースを操作することにより、ムービー・ビューワ・アプリケーション12からの取り込み要求91が記録再生ライブラリ22に送られる。記録再生ライブラリ22はそのときに表示デバイスに表示されている映像データ96aを表示メモリ41から取り込む。映像データ96aは保存に適した静止画フォーマットに変換され、変換された映像データ96bはファイル・システム・ドライバ34に渡されファイルシステムに保存される。
このようにして、実施の形態6に係る携帯通信装置では、エンドユーザがコマ送り再生した画像データを静止画として記録保存することができる。
なお、実施の形態6において、上記以外の点は、上記実施の形態5と同様である。
産業上の利用可能性
以上説明したように、本発明においては、記憶手段にインストールされたソフトウェア群に、複数種類の動画ファイルに共通して含まれる映像データを処理可能なライブラリが含まれている。このライブラリは、動画ファイルの種類を判別する機能と再生制御機能とを有し、動画ファイル取得手段により取得された動画ファイルがデバイスドライバにより処理可能なフォーマットであるときには、動画ファイル取得手段により取得された動画ファイルをデバイスドライバに提供し、動画ファイル取得手段により取得された動画ファイルがデバイスドライバにより処理可能なフォーマットでないときには、動画ファイル取得手段により取得された動画ファイルを分離することによって、動画ファイル取得手段により取得された動画ファイルに含まれる映像データをデバイスドライバに提供する。このように、本発明によれば、異なるフォーマットの動画ファイルを共通のライブラリによって再生できるので、記憶装置にインストールされるプログラム全体のサイズの増大を最小限に抑えつつ、多機能化を実現できる。
また、本発明は、異なるフォーマットの動画ファイルを共通のライブラリによって判別する機能を持つので、動画再生時に、動画ファイルのフォーマットの種類に関係なく共通のユーザーインタフェースを利用するソフトウェア構成を採用でき、この場合には、ユーザの使い勝手を向上させることができる。
また、動画撮影手段により取得された動画ファイルを、ダウンロードされた動画ファイルのフォーマットに変換して記憶手段に記録する場合には、予め自端末で撮影した動画をネットワーク上のサーバへ迅速且つ容易にアップロードすることができる。
また、動画撮影手段により取得された動画ファイルを、テレビ電話の通話先から送信された動画ファイルのフォーマットに変換して記憶手段に記録する場合には、テレビ電話通信中に、あらかじめ自端末で撮像した動画像を相手端末へ迅速且つ容易に送信することができる。
また、動画ファイル取得手段により取得された動画ファイルのデータをタイムスタンプに従い復号化する機能と、タイムスタンプを無視して復号化する機能を有する場合には、異なるフォーマットのデータを共通のデコーダで復号することができ、プログラム全体のサイズの増大を抑えつつ、複数種類のフォーマットの動画ファイルの再生機能を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
図1は、本発明の実施の形態1から5までに係る携帯通信装置のハードウェア構成を概略的に示すブロック図であり、
図2は、本発明の実施の形態1に係る携帯通信装置のソフトウェア構成を示すブロック図であり、
図3は、本発明の実施の形態1に係る携帯通信装置によるダウンロードによる動画ファイルの再生処理における要求及びデータの流れを示す図であり、
図4は、本発明の実施の形態1に係る携帯通信装置によるテレビ電話による動画ファイルの再生処理における要求及びデータの流れを示す図であり、
図5は、本発明の実施の形態2に係る携帯通信装置のソフトウェア構成を示すブロック図であり、
図6は、本発明の実施の形態2に係る携帯通信装置によるダウンロードによる動画ファイルの記録処理における要求及びデータの流れを示す図であり、
図7は、本発明の実施の形態2に係る携帯通信装置によるテレビ電話による動画ファイルの記録処理おける要求及びデータの流れを示す図であり、
図8は、本発明の実施の形態2に係る携帯通信装置によるカメラ撮影による動画ファイルの記録処理おける要求及びデータの流れを示す図であり、
図9は、本発明の実施の形態2に係る携帯通信装置による動画ファイルの再生処理における要求及びデータの流れを示す図であり、
図10は、本発明の実施の形態3及び4に係る携帯通信装置によるカメラ撮影データの変換・蓄積処理における要求及びデータの流れを示す図であり、
図11は、本発明の実施の形態5に係る携帯通信装置により、ダウンロードした動画ファイルを再生する場合の、音声データと映像データの同期を合わせるためのシーケンスを示す図であり、
図12は、本発明の実施の形態5に係る携帯通信装置により、音声データと映像データの同期を合わせながら動画ファイルを再生する際に、エラーが発生した場合のシーケンスを示す図であり、
図13は、本発明の実施の形態5に係る携帯通信装置により、映像データのみで構成される動画ファイルを再生するシーケンスを示す図であり、
図14は、本発明の実施の形態6に係る携帯通信装置による、ダウンロードした動画ファイルをコマ送り再生する際の再生方法について示した図であり、
図15は、実施の形態6に係る携帯通信装置がダウンロードした動画ファイルをコマ送り再生している際に、コマ送りしている映像データを静止画として取り込む方法を示したものである。
【書類名】 明細書
【技術分野】
【0001】
本発明は、ネットワークを通してダウンロードしたデータファイル(以下「動画ファイル」という。)の再生機能、テレビ電話(ビデオ・コンファレンス)中に蓄積した動画ファイルの再生機能、カメラ撮影により蓄積した動画ファイルの再生機能等を備えた次世代携帯電話装置(例えば、IMT2000規格に準拠)のような携帯通信装置に関し、特に、携帯通信装置において動画ファイルを再生するためのソフトウェア群の実装方式に関するものである。
【背景技術】
【0002】
高速動作可能な汎用的なハードウェアとその上で動作する専用のソフトウェアとの組合せで動作するパーソナルコンピュータとは異なり、携帯通信装置により動画再生機能やテレビ電話機能等を実現するためには、各機能を実現する専用のハードウェアと、各ハードウェアを制御するソフトウェアとが必要になる。携帯通信装置のソフトウェア構成の一例は、例えば、月刊誌「Interface(インターフェース)」2000年2月号、第100頁(CQ出版社発行)に掲載されている。
【0003】
従来のソフトウェア構成には、テレビ電話中に蓄積された動画ファイルを再生する機能を提供するライブラリ、ダウンロードにより蓄積された動画ファイルを再生する機能を提供するライブラリ、自端末のカメラ撮影機能により取得された動画ファイルを再生する機能を提供するライブラリのように、各機能に対応したライブラリが含まれる。従って、例えば、コンテンツ配信サーバからダウンロードされ蓄積された動画ファイルを再生する場合には、蓄積動画ファイルの再生機能を提供するライブラリを介してデバイスドライバ群を制御して再生機能を実現し、テレビ電話中に蓄積されたデータを再生する場合には、テレビ電話機能を実現するライブラリを介してデバイスドライバ群を制御して再生機能を実現していた。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記したように、従来の携帯通信装置は、ダウンロードにより取得した動画ファイルの再生とテレビ電話機能により取得した動画ファイルの再生とを実現するために、それぞれの再生機能を実行するライブラリを実装していた。言い換えれば、従来の携帯通信装置の記憶装置には、動画ファイルの種類に応じた数の再生実行用のライブラリがインストールされていた。従って、携帯通信装置で扱うことができる動画ファイルの種類を増やすことによって携帯通信装置の多機能化を図ろうとすると、インストールされるプログラム全体のサイズが大きくなり過ぎる傾向にあった。このため、従来の携帯通信装置のソフトウェアの実装方式では、記憶装置の容量が小さいためにプログラムの格納領域に制限のある携帯通信装置の多機能化が困難であるという問題があった。また、この問題は、携帯通信装置の記憶装置の容量を増やすことにより解消できるが、記憶装置の容量の増加は、携帯通信装置の製造コストの上昇という別の問題を生じさせる。
【0005】
そこで、本発明は、上記したような従来技術の課題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、携帯通信装置に実装されるプログラム全体のサイズの増大を抑えつつ、多機能化を実現できるソフトウェアの実装方式を採用した動画ファイル再生方法及び動画ファイル再生装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の動画ファイルの再生方法の一形態は、
音声データと映像データとが多重化された動画ファイルを再生する動画ファイル再生方法であって、
前記動画ファイルが、前記音声データと前記映像データとの同期が取れている状態で多重化されている動画ファイルか否かを判断する判断ステップと、
前記動画ファイルを前記音声データと前記映像データとに分離する分離ステップと、
前記音声データを所定のサイズ毎に再生する音声再生ステップと、
前記映像データを所定のフレーム数毎に再生する映像再生ステップと
を備え、
前記判断ステップにて、前記動画ファイルが、前記音声データと前記映像データとの同期の取れている状態で多重化されている動画ファイルでないと判断した場合は、
前記所定のサイズの音声データの再生終了毎に、前記所定のフレーム数の映像データを再生するか否かを決定する
ものである。
【発明の効果】
【0007】
本発明の動画ファイルの再生方法によれば、動画ファイルの種類に応じた数の再生実行用のライブラリをインストールする必要が無くなり、その結果、プログラム全体のサイズが大きくなることを防止できる。また、音声が途切れることなく、音声と映像の同期をとることが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1から5までに係る携帯通信装置のハードウェア構成を概略的に示すブロック図である。実施の形態1から5までに係る携帯通信装置は、例えば、ダウンロードした動画ファイルの再生機能、テレビ電話(ビデオ・コンファレンス)機能、カメラ撮影機能等を備えた携帯電話装置又は携帯情報端末装置である。
【0009】
図1に示されるように、実施の形態1から5までに係る携帯通信装置は、無線又は有線の通信回線を通して複数種類のデータを送受信する通信装置1を備えている。通信装置1で受信される動画ファイルには、映像データと音声データとを多重化したテレビ電話用の動画ファイル(ITU−TH.324規格、H.324/M規格、又は、3GPP(3rd Generation Partnership Project)で規定された3G−324M規格等に準拠)と、コンテンツ配信サーバからダウンロードされた動画ファイル(例えば、ASF(Advanced
Streaming Format)形式やMP4形式(画像圧縮方式「MPEG4」と音声圧縮方式「MP3(MPEG-1 audio layer 3)」、「QCELP(Qualcomm Code Exited Linear Predictive coding)」によるファイルフォーマット))が含まれる。
【0010】
また、図1に示されるように、実施の形態1から5までに係る携帯通信装置は、映像データの符号化・復号化を行う映像情報処理装置(映像符号化・復号化装置)2と、音声データの符号化・復号化を行う音声情報処理装置(音声符号化・復号化装置)3とを備えている。映像情報処理装置2及び音声情報処理装置3は、動画ファイルがタイムスタンプを付加可能なデータで構成されている場合に、この動画ファイルを、圧縮データ内のタイムスタンプに従い復号化する機能と、タイムスタンプを無視してデータ受信直後に復号化する機能とを有する。このため、異なるフォーマットのデータを共通のデコーダで復号することができる。
【0011】
また、実施の形態1から5までに係る携帯通信装置は、映像を表示する表示装置4と、音を出力するスピーカ装置5と、カメラ撮影により映像信号を生成する映像入力装置6と、音声信号を生成するマイク装置7とを備えている。さらに、実施の形態1から5までに係る携帯通信装置は、記憶装置(メモリ)8と、CPU(中央処理装置)9とを備えている。なお、記憶装置8を複数設けて、プログラム格納用と動画ファイル蓄積用に分けて使用してもよい。また、CPU9は、記憶装置8にインストールされたソフトウェア群及びリアルタイム・オペレーティングシステム(リアルタイムOS)を用いて、各構成1から8までの動作を制御する。
【0012】
図2は、本発明の実施の形態1に係る携帯通信装置のソフトウェア構成を示すブロック図である。なお、図2において矢印は、携帯通信装置のソフトウェア間におけるデータの授受を示す。
【0013】
図2に示されるように、記憶装置8にインストールされたソフトウェア群は、ユーザーインターフェース(UI)を提供するソフトウェアを有するアプリケーション層10と、データ処理を行うソフトウェアを有するライブラリ層20と、デバイス(上記構成1から8までを含む)を制御するソフトウェアを有するドライバ層30と、上記各層10,20,30に含まれるソフトウェアを制御するリアルタイムOS40とに分類できる。
【0014】
アプリケーション層10には、テレビ電話実行時に使用するビデオ・コンファレンス・アプリケーション(テレビ電話アプリケーション:Video Conference Application)11と、記憶装置8に蓄積された動画ファイルを再生する際に使用するムービー・ビューワ・アプリケーション(動画ビューワ・アプリケーション:Movie Viewer Application)12とが含まれる。
【0015】
ライブラリ層20には、テレビ電話実行時にテレビ電話シーケンス制御を行うビデオ・コンファレンス・ライブラリ(テレビ電話ライブラリ:Video Conference Library)21と、動画ファイルの記録再生機能を有する記録再生ライブラリ(ビデオ録画再生ライブラリ:Video Record/Play Library)22と、ネットワークを介して(例えば、ネットワーク上のコンテンツ配信サーバから)ダウンロードした動画ファイルのデータを映像データと音声データとに分離するマルチメディア・サービス・ライブラリ(Multimedia
Service Library)23とが含まれる。
【0016】
ドライバ層30には、ハードウェア機器を制御するためのソフトウェアである、カメラ・ビデオエンコーダ・ドライバ(Camera V-Encoder Driver)31と、多重分離ビデオデコーダ・ドライバ(MUX/DEMUX V-Decoder Driver)32と、オーディオ・ドライバ(Audio Driver)33と、ファイル・システム・ドライバ(File System Driver)34とが含まれる。
【0017】
実施の形態1における記録再生ライブラリ22は、入力された動画ファイルが多重分離ビデオデコーダ・ドライバ32により処理可能なフォーマットであるか否かを判定する。実施の形態1においては、多重分離ビデオデコーダ・ドライバ32に入力される動画ファイルは、通信装置1を通してダウンロードされた動画ファイル、通信装置1を通してダウンロードされ記憶装置8に蓄積された動画ファイル、テレビ電話機能により通信装置1を通して取得された動画ファイル、テレビ電話機能により通信装置1を通して取得され記憶装置8に蓄積された動画ファイルを含む。多重分離ビデオデコーダ・ドライバ32に入力される動画ファイルは、少なくともフォーマットを共通とする映像データを含む動画ファイルであれば、他の種類の動画ファイルであってもよい。
【0018】
記録再生ライブラリ22は、取得された動画ファイルが多重分離ビデオデコーダ・ドライバ32により処理可能なフォーマットであると判定したときには、取得された動画ファイルを多重分離ビデオデコーダ・ドライバ32に提供する。また、記録再生ライブラリ22は、取得された動画ファイルが多重分離ビデオデコーダ・ドライバ32により処理可能なフォーマットでないと判定したときには、マルチメディア・サービス・ライブラリ23にその動画ファイルを送り、分離することによって、その動画ファイルに含まれる映像データを多重分離ビデオデコーダ・ドライバ32に提供する。以上の再生制御処理により、フォーマットの異なる複数種類の動画ファイルを共通の再生制御ライブラリである記録再生ライブラリ22を使用して再生することができる。
【0019】
また、記録再生ライブラリ22は、ファイル・システム・ドライバ34を制御して、通信装置1により取得された動画ファイルを記憶装置8に記録させる蓄積処理と、記憶装置8に記録された動画ファイルを再生するための再生制御処理をも実行する。蓄積処理の詳細は、後述の実施の形態2において説明する。
【0020】
<ダウンロードした動画ファイルの再生処理>
図3は、本発明の実施の形態1に係る携帯通信装置によるダウンロードした動画ファイルの再生処理における要求及びデータの流れを示す図である。図3に基づいて、実施の形態1に係る携帯通信装置によるダウンロードした動画ファイルの再生処理を説明する。
【0021】
ダウンロードした動画ファイルを再生する場合には、先ず、ユーザの操作(操作部は図示せず)により、動画再生のためのユーザーインタフェースを提供するアプリケーションであるムービー・ビューワ・アプリケーション12を通して、動画ファイル選択命令及び再生要求50aとが共通の再生制御ライブラリとしての記録再生ライブラリ22に対して発行される。
【0022】
次に、再生要求50aを受けた記録再生ライブラリ22は、再生対象である動画ファイル51aのデータのフォーマット(規格)を判別し、ネットワークからダウンロードされた動画ファイルであるか否か、即ち、動画ファイルを構成するデータを映像データと音声データに分離する必要があるか否かを判断する。
【0023】
再生対象である動画ファイル51aがダウンロードにより取得された動画ファイルである場合には、動画ファイル51aを構成する多重化データ52を、マルチメディア・サービス・ライブラリ23に提供し、分離要求を行う。マルチメディア・サービス・ライブラリ23は、多重化データ52を映像データと音声データとに分離して得られた分離データ53を記録再生ライブラリ22に返す。
【0024】
次に、記録再生ライブラリ22は、分離データ53のうちの映像データ56を、映像再生を行うハードウェアを制御するためのドライバである多重分離ビデオデコーダ・ドライバ32に渡すと共に、分離データ53のうちの音声データ54を、音声再生を行うハードウェアを制御するためのドライバであるオーディオ・ドライバ33に渡すことにより、動画ファイルの再生(即ち、表示装置4による映像の表示及びスピーカ装置5による音響の出力)を実現する。音声データ54の再生に際しては、オーディオ・ドライバ33は、再生した音声データ54のサイズ55を記録再生ライブラリ22に返し、記録再生ライブラリ22は、サイズ55から再生された経過時間を割り出し、この経過時間に同期して映像データ56を多重分離ビデオデコーダ・ドライバ32に渡すことにより、映像データと音声データとの再生の同期をとる。
【0025】
<テレビ電話中における動画ファイルの蓄積処理>
図1及び図2に基づいて、実施の形態1に係る携帯通信装置による動画ファイルの蓄積処理を説明する。テレビ電話中に受信した動画ファイルを記録する場合には、先ず、ユーザの操作により、テレビ電話のためのユーザインタフェースを提供するアプリケーションであるビデオ・コンファレンス・アプリケーション11を通して、テレビ電話中の動画ファイルの録画要求を、テレビ電話機能を提供するライブラリであるビデオ・コンファレンス・ライブラリ21に対して発行する。
【0026】
次に、録画要求を受けたビデオ・コンファレンス・ライブラリ21は、動画記録再生制御を行うライブラリである記録再生ライブラリ22に録画要求を発行する。記録再生ライブラリ22は、テレビ電話中の動画ファイルの授受を行うハードウェアを制御する多重分離ビデオデコーダ・ドライバ32に録画要求を発行し、受信した動画ファイルを多重分離ビデオデコーダ・ドライバ32により受け取り、記憶装置8(又は図示しない他の記憶装置)への蓄積を行う。蓄積の際に、動画ファイルのデータに、テレビ電話中の録画データであることを示す識別情報を付加する。
【0027】
<テレビ電話中に蓄積された動画ファイルの再生処理>
図4は、本発明の実施の形態1に係る携帯通信装置によるテレビ電話中に蓄積された動画ファイルの再生処理における要求及びデータの流れを示す図である。図1、図2、及び図4に基づいて、実施の形態1に係る携帯通信装置によるテレビ電話中に記録された動画ファイルの再生処理を説明する。
【0028】
テレビ電話中に録画した動画ファイルを再生する場合には、先ず、ユーザの操作により、蓄積動画ファイル再生のためのユーザインタフェースを提供するアプリケーションであるムービー・ビューワ・アプリケーション12を通して、蓄積動画ファイルの再生要求50bを、ムービー・ビューワ・ライブラリ21を介して、記録再生ライブラリ22に対して発行する。
【0029】
記録再生ライブラリ22は、再生対象である動画ファイル51bのデータがテレビ電話中に録画した動画ファイルであり、映像データと音声データとの再生タイミングの同期をとる必要のないデータであると判断する。この場合には、記録再生ライブラリ22は、動画ファイル51bの多重化データ57を多重分離ビデオデコーダ・ドライバ32に渡し、動画再生を実現する。自端末で録画された動画ファイル51bの、映像データ及び音声データの再生タイミングの同期は、多重分離ビデオデコーダ・ドライバ32内で行い、音声データ58は必要に応じてオーディオ・ドライバ33に渡される。
【0030】
以上のようにして、異なるフォーマットを有する2種類の動画ファイル(ここでは、ダウンロードした動画ファイル51aとテレビ電話中に録画した動画ファイル51b)の再生を共通の再生機能ライブラリである記録再生ライブラリ22、共通のドライバである多重分離ビデオデコーダ・ドライバ32、及び共通のハードウェアを使用して実現することが可能となる。
【0031】
以上説明したように、実施の形態1に係る携帯通信装置においては、複数種類の動画ファイル(例えば、動画ファイル51a及び51b)について共通の再生機能ライブラリである記録再生ライブラリ22を使用している。即ち、実施の形態1に係る携帯通信装置においては、現状又は将来の携帯通信装置用として規格化されている複数種類の動画ファイルの映像データが共通のフォーマットで構成された映像データであることに着目し、複数種類の動画ファイルのそれぞれについて再生機能ライブラリを備える従来方式を採用していない。代わりに、実施の形態1に係る携帯通信装置においては、複数種類の動画ファイルに共通する映像データを処理可能な共通の再生機能ライブラリである記録再生ライブラリ22を用いて再生制御処理を実行している。
【0032】
このように、実施の形態1に係る携帯通信装置においては、複数種類の動画ファイルを、分離という処理を経ることによって共通の記録再生ライブラリ22により再生可能にしているので、携帯通信装置で扱うことができる動画ファイルの種類を増やすことによって携帯通信装置の多機能化を図る場合であっても、複数種類の動画ファイルのそれぞれについて再生機能ライブラリを備えた従来技術に比べて、インストールされるプログラム(ソフトウェア群)全体のサイズを小さくすることができる。このため、記憶装置の容量が小さいためにプログラムの格納領域に制限のある携帯通信装置であっても、多くの種類の動画ファイルに対応できる多機能化を実現できる。
【0033】
なお、上記実施の形態1の説明においては、携帯通信装置が、ダウンロードした動画ファイルの再生機能及びテレビ電話中の動画ファイルの記録再生機能を持つ場合を説明したが、実施の形態1に係る携帯通信装置に他の機能を持たせることもできる。
【0034】
また、上記実施の形態1の説明においては、ダウンロードした動画ファイルについては、データを分離してから記録再生ライブラリ22に渡し、テレビ電話中に録画した動画ファイルについては、データを分離せずに記録再生ライブラリ22に渡す場合を説明したが、動画ファイルのフォーマットが異なる場合には、動画ファイルの処理方法も異なる。従って、動画ファイルのフォーマットが異なる場合には、ダウンロードした動画ファイルについては、データを分離せずに記録再生ライブラリ22に渡し、テレビ電話中に録画した動画ファイルについては、データを分離してから記録再生ライブラリ22に渡す場合もあり得る。
【0035】
実施の形態2.
図5は、本発明の実施の形態2(又は実施の形態3,4)に係る携帯通信装置のソフトウェア構成を示すブロック図である。なお、図5において矢印は、携帯通信装置のソフトウェア間におけるデータの授受を示す。
【0036】
実施の形態1のソフトウェア構成と同様に、実施の形態2における記憶装置8にインストールされたソフトウェア群は、アプリケーション層10と、ライブラリ層20と、ドライバ層30と、リアルタイムOS40とに分類できる。
【0037】
アプリケーション層10には、テレビ電話実行時に使用するビデオ・コンファレンス・アプリケーション11と、記憶装置8に蓄積された動画ファイルを再生する際に使用するムービー・ビューワ・アプリケーション12と、ネットワーク上のサーバからダウンロードされた動画ファイルを蓄積する際に、ネットワークアクセスのためのユーザインターフェースと提供するウェブ・ブラウザ・アプリケーション(Web Browser Application)13と、映像入力装置6で映像を撮影する際に使用するカメラ・アプリケーション(Camera
Application)14とが含まれる。
【0038】
ライブラリ層20には、テレビ電話実行時にテレビ電話シーケンス制御を行うビデオ・コンファレンス・ライブラリ21と、動画ファイルの記録再生機能を有する記録再生ライブラリ22と、ネットワークを介して(例えば、ネットワーク上のコンテンツ配信サーバから)ダウンロードした動画ファイルのデータを映像データと音声データとに分離するマルチメディア・サービス・ライブラリ23とが含まれる。
【0039】
ドライバ層30には、ハードウェア機器を制御するためのソフトウェアである、カメラ・ビデオエンコーダ・ドライバ31と、多重分離ビデオデコーダ・ドライバ32と、オーディオ・ドライバ33と、ファイル・システム・ドライバ34とが含まれる。
【0040】
実施の形態2における記録再生ライブラリ22は、入力された動画ファイルが多重分離ビデオデコーダ・ドライバ32により処理可能なフォーマットであるか否かを判定する。実施の形態2においては、多重分離ビデオデコーダ・ドライバ32に入力される動画ファイルは、通信装置1を通してダウンロードされた動画ファイル、通信装置1を通してダウンロードされ記憶装置8に蓄積された動画ファイル、テレビ電話機能により通信装置1を通して取得された動画ファイル、テレビ電話機能により通信装置1を通して取得され記憶装置8に蓄積された動画ファイル、映像入力装置6及びマイク装置7を通して取得された動画ファイルを含む。ただし、入力される動画ファイルは、少なくともフォーマットを共通とする映像データを含む動画ファイルであれば、他の種類の動画ファイルであってもよい。
【0041】
記録再生ライブラリ22は、入力された動画ファイルが多重分離ビデオデコーダ・ドライバ32により処理可能なフォーマットであると判定したときには、取得された動画ファイルを多重分離ビデオデコーダ・ドライバ32に提供する。また、記録再生ライブラリ22は、入力された動画ファイルが多重分離ビデオデコーダ・ドライバ32により処理可能なフォーマットでないと判定したときには、マルチメディア・サービス・ライブラリ23に動画ファイルを送り、分離することによって、動画ファイルに含まれる映像データを多重分離ビデオデコーダ・ドライバ32に提供する。以上の再生制御処理により、フォーマットの異なる複数種類の動画ファイルを共通の再生制御ライブラリである記録再生ライブラリ22を使用して再生することができる。
【0042】
また、記録再生ライブラリ22は、ファイル・システム・ドライバ34を制御して、通信装置1により取得された動画ファイルを記憶装置8に記録させる蓄積処理と、記憶装置8に蓄積された動画ファイルを再生するための再生制御処理をも実行する。
【0043】
<ダウンロードした動画ファイルの蓄積処理>
図6は、本発明の実施の形態2に係る携帯通信装置によるダウンロードされた動画ファイルの蓄積処理における要求及びデータの流れを示す図である。図1、図5、及び図6に基づいて、実施の形態2に係る携帯通信装置による動作を説明する。
【0044】
ネットワーク上のサーバから通信回線を経由してダウンロードした動画ファイルを蓄積する場合には、ユーザの操作により、ネットワークアクセスのためのユーザインタフェースを提供するアプリケーションであるウェブ・ブラウザ・アプリケーション13を通して、動画ファイルのダウンロード要求61を記録再生ライブラリ22に対して発行する。記録再生ライブラリ22は、ネットワークアクセス中の動画ファイル63の授受を行うハードウェアを制御する多重分離ビデオデコーダ・ドライバ32に録画要求62を発行し、受信した動画ファイル63に対応する多重化データ64を多重分離ビデオデコーダ・ドライバ32から受け取り、多重化データ64に対応する多重化データ65をファイルシステムを制御するドライバであるファイル・システム・ドライバ34を介して、記憶装置8に蓄積する。蓄積の際には、動画ファイルのデータにダウンロードしたデータであることを示す識別情報を付加する。
【0045】
<テレビ電話動画ファイルの蓄積処理>
図7は、本発明の実施の形態2に係る携帯通信装置によるテレビ電話の動画ファイルの蓄積処理における要求及びデータの流れを示す図である。図1、図5、及び図7に基づいて、実施の形態2に係る携帯通信装置による動作を説明する。
【0046】
テレビ電話中の動画ファイルを蓄積する場合には、ユーザの操作により、テレビ電話のためのユーザインタフェースを提供するアプリケーションであるビデオ・コンファレンス・アプリケーション11を通して、テレビ電話中の録画要求71を、テレビ電話機能を提供するライブラリであるビデオ・コンファレンス・ライブラリ21に対して発行する。録画要求71を受けたビデオ・コンファレンス・ライブラリ21は、動画記録再生制御を行うライブラリである記録再生ライブラリ22へ録画要求72を発行する。記録再生ライブラリ22は、テレビ電話中の動画ファイルの授受を行うハードウェアを制御する多重分離ビデオデコーダ・ドライバ32に録画要求73を発行し、受信した動画ファイル74に対応する多重化データ75を多重分離ビデオデコーダ・ドライバ32から受け取り、多重化データ75に対応する多重化データ76をファイルシステムを制御するドライバであるファイル・システム・ドライバ34を介して、記憶装置8に蓄積する。蓄積の際には、動画ファイルのデータにテレビ電話中の録画データであることを示す識別情報を付加する。
【0047】
<映像入力装置によって撮像された動画ファイルの蓄積処理>
図8は、本発明の実施の形態2に係る携帯通信装置によるカメラ撮影データの蓄積処理における要求及びデータの流れを示す図である。図1、図5、及び図8に基づいて、実施の形態2に係る携帯通信装置による動作を説明する。
【0048】
自端末に付属した映像入力装置6のカメラによって撮像された動画ファイルを蓄積する場合には、ユーザの操作により、カメラ撮影のためのユーザインタフェースを提供するアプリケーションであるカメラ・アプリケーション14を通して、撮像画像の録画要求81を、記録再生ライブラリ22に対して発行する。記録再生ライブラリ22は、カメラ撮影中の映像データと音声データの合成を行うハードウェアを制御する多重分離ビデオデコーダ・ドライバ32に録画要求81を発行する。多重分離ビデオデコーダ・ドライバ32は、カメラ・ビデオエンコーダ・ドライバ31からの映像データ84とオーディオ・ドライバ33からの音声データ83とが合成された多重化データ85を記録再生ライブラリ22に提供する。記録再生ライブラリ22は、多重化データ85に対応する多重化データ86を、ファイルシステムを制御するドライバであるファイル・システム・ドライバ34にを介して、記憶装置8に蓄積する。蓄積の際には、動画ファイルのデータにカメラ撮像による録画データであることを示す識別情報を付加する。
【0049】
<蓄積動画ファイルの再生処理>
図9は、本発明の実施の形態2に係る携帯通信装置による蓄積動画ファイルの再生処理における要求及びデータの流れを示す図である。図1、図5、及び図9に基づいて、実施の形態2に係る携帯通信装置による動作を説明する。
【0050】
蓄積された複数種類のフォーマットの動画ファイルを再生する場合には、ムービー・ビューワ・アプリケーション12は、ユーザ操作によるファイル選択と再生要求50を、記録再生ライブラリ22に対して発行する。再生要求50を受けた記録再生ライブラリ22は、再生対象である動画ファイルのデータを判別し、ダウンロードした動画ファイルであるか否か、即ち、動画ファイルを構成する多重化データを映像データと音声データに分離する必要があるか否かを判断する。
【0051】
再生対象である動画ファイル51がダウンロードにより取得された動画ファイルである場合には、動画ファイル51を構成する多重化データ52を、マルチメディア・サービス・ライブラリ23に提供し、分離要求を行う。マルチメディア・サービス・ライブラリ23は、多重化データ52を映像データと音声データとに分離して、分離データ53を記録再生ライブラリ22に返す。
【0052】
次に、記録再生ライブラリ22は、映像データ56を、映像再生を行うハードウェアを制御するためのドライバである多重分離ビデオデコーダ・ドライバ32に渡すと共に、音声データ54を、音声再生を行うハードウェアを制御するためのドライバであるオーディオ・ドライバ33に渡すことにより、動画ファイルの再生を実現する。音声データの再生に際しては、オーディオ・ドライバ33は、再生した音声データのサイズ55を記録再生ライブラリ22に返し、記録再生ライブラリ22は、サイズ55から再生された経過時間を割り出し、この経過時間に同期して映像データ56を多重分離ビデオデコーダ・ドライバ32に渡すことにより、映像データと音声データとの再生の同期をとる。
【0053】
テレビ電話中に録画した動画ファイルを再生する場合には、先ず、ユーザの操作により、蓄積動画ファイル再生のためのユーザインタフェースを提供するアプリケーションであるムービー・ビューワ・アプリケーション12を通して、蓄積動画ファイルの再生要求50を、記録再生ライブラリ22に対して発行する。
【0054】
記録再生ライブラリ22は、再生対象である動画ファイル51のデータがテレビ電話中に録画した動画ファイルであり、映像データと音声データとの再生タイミングの同期をとる必要のないデータであると判断する。この場合には、記録再生ライブラリ22は、動画ファイル51の多重化データ57を多重分離ビデオデコーダ・ドライバ32に渡し、動画再生を実現する。自端末で録画された動画ファイル51bの、映像データ及び音声データの再生タイミングの同期は、多重分離ビデオデコーダ・ドライバ32内で行い、音声データ58は必要に応じてオーディオ・ドライバ33に渡される。
【0055】
映像入力装置6によるカメラ撮影により取得され蓄積された動画ファイルを再生する場合には、先ず、ユーザの操作により、蓄積動画ファイル再生のためのユーザインタフェースを提供するアプリケーションであるムービー・ビューワ・アプリケーション12を通して、蓄積動画ファイルの再生要求50を、記録再生ライブラリ22に対して発行する。
【0056】
記録再生ライブラリ22は、再生対象である動画ファイル51のデータがカメラ撮影により蓄積された動画ファイルであり、例えば、映像データと音声データとの再生タイミングの同期をとる必要のないデータであると判断する。この場合には、記録再生ライブラリ22は、動画ファイル51の多重化データ57を多重分離ビデオデコーダ・ドライバ32に渡し、動画再生を実現する。自端末で録画された動画ファイル51bの、映像データ及び音声データの再生タイミングの同期は、多重分離ビデオデコーダ・ドライバ32内で行い、音声データ58は必要に応じてオーディオ・ドライバ33に渡される。
【0057】
以上のようにして、異なるフォーマットを有する複数種類の動画ファイル(ここでは、ダウンロードした動画ファイルと、テレビ電話中に録画した動画ファイルと、カメラ撮影により蓄積された動画ファイル)の再生を共通の再生機能ライブラリである記録再生ライブラリ22、共通のドライバである多重分離ビデオデコーダドライバ32、及び共通のハードウェアを使用して実現することが可能となる。
【0058】
以上説明したように、実施の形態2に係る携帯通信装置においては、複数種類の動画ファイル(例えば、ダウンロードされた動画ファイル、テレビ電話中に録画された動画ファイル、カメラ撮影により蓄積された動画ファイル)について共通の再生機能ライブラリである記録再生ライブラリ22を使用している。即ち、実施の形態2に係る携帯通信装置においては、現状又は将来の携帯通信装置用として規格化されている複数種類の動画ファイルの映像データが共通のフォーマットで構成された映像データであることに着目し、複数種類の動画ファイルのそれぞれについて再生機能ライブラリを備える従来方式を採用していない。代わりに、実施の形態2に係る携帯通信装置においては、複数種類の動画ファイルに共通する映像データを処理可能な共通の再生機能ライブラリである記録再生ライブラリ22を用いて再生制御処理を実行している。
【0059】
このように、実施の形態2に係る携帯通信装置においては、複数種類の動画ファイルを、分離という処理を経ることによって共通の記録再生ライブラリ22により再生可能にしているので、携帯通信装置で扱うことができる動画ファイルの種類を増やすことによって携帯通信装置の多機能化を図る場合であっても、複数種類の動画ファイルのそれぞれについて再生機能ライブラリを備えた従来技術に比べて、インストールされるプログラム(ソフトウェア群)全体のサイズを小さくすることができる。このため、記憶装置の容量が小さいためにプログラムの格納領域に制限のある携帯通信装置であっても、多くの種類の動画ファイルに対応できる多機能化を実現できる。
【0060】
なお、上記実施の形態2の説明においては、携帯通信装置が、ダウンロードされた動画ファイル、テレビ電話中に録画された動画ファイル、カメラ撮影により蓄積された動画ファイルを扱う場合を説明したが、実施の形態2に係る携帯通信装置は他の動画ファイルを扱うように構成してもよい。
【0061】
また、上記実施の形態2の説明においては、ダウンロードした動画ファイルについては、データを分離してから記録再生ライブラリ22に渡し、テレビ電話中に録画した動画ファイル及びカメラ撮影により蓄積された動画ファイルについては、データを分離せずに記録再生ライブラリ22に渡す場合を説明したが、動画ファイルのフォーマットが異なる場合には、動画ファイルの処理方法も異なる。例えば、ダウンロードした動画ファイル及びカメラ撮影により蓄積された動画ファイルについては、データを分離してから記録再生ライブラリ22に渡し、テレビ電話中に録画した動画ファイルについては、データを分離せずに記録再生ライブラリ22に渡す場合のように、動画ファイルのフォーマットが異なる場合には、異なる処理方式が採用される。
【0062】
実施の形態3.
図10は、本発明の実施の形態3及び4に係る携帯通信装置によるカメラ撮影データの変換・蓄積処理における要求及びデータの流れを示す図である。実施の形態3に係る携帯通信装置のハードウェア構成は図1の構成と同様であり、実施の形態3に係る携帯通信装置のソフトウェア構成は図5の構成と同様である。実施の形態3に係る携帯通信装置は、自端末の映像入力装置6で撮影した動画をテレビ電話通信で使用する動画フォーマットに変換して保存する。図1、図5、及び図10に基づいて、実施の形態3に係る携帯通信装置の動作を説明する。
【0063】
自端末の映像入力装置6によりカメラ撮影して、撮像された動画ファイルを蓄積する場合には、カメラ・アプリケーション14によるユーザ操作により、撮像画像の録画要求71が記録再生ライブラリ22に対して発行される。記録再生ライブラリ22は、カメラ撮影中の映像データと音声データの合成を行うハードウェアを制御する多重分離ビデオデコーダ・ドライバ32に録画要求72を発行する。
【0064】
多重分離ビデオデコーダ・ドライバ32は、カメラ・ビデオエンコーダ・ドライバ31により符号化された映像データ74とオーディオ・ドライバ33より符号化された音声データ73を受け取る。多重分離ビデオデコーダ・ドライバ32は、映像データ74及び音声データ73を分離したままのデータ75として記録再生ライブラリ22に渡す。記録再生ライブラリ22は、受け取った映像データ/音声データ76をマルチメディア・サービス・ライブラリ23に渡し、マルチメディア・サービス・ライブラリ23は、テレビ電話通信で使用する動画フォーマットに変換を行う。
【0065】
記録再生ライブラリ22は、フォーマット変換されたデータからなる動画ファイル77をマルチメディア・サービス・ライブラリ23から受け取り、ファイル・システム・ドライバ34を介して、ファイルシステムへデータの蓄積を行う。なお、蓄積の際に、カメラ撮像中の録画データであることを示す識別情報を動画ファイルに付加する。
【0066】
実施の形態3に係る携帯通信装置によれば、カメラ撮影により取得された動画ファイルを、テレビ電話の通話先から送信された動画ファイルのフォーマットに変換して記憶装置8に蓄積するので、あらかじめ自端末で撮影した動画ファイルを相手端末へ迅速且つ容易に送信することができる。
【0067】
なお、実施の形態3において、上記以外の点は、上記実施の形態2と同様である。
【0068】
実施の形態4.
実施の形態4に係る携帯通信装置のハードウェア構成は図1の構成と同様であり、実施の形態4に係る携帯通信装置のソフトウェア構成は図5に示される構成と同様である。実施の形態4に係る携帯通信装置は、自端末の映像入力装置6によりカメラ撮影して取得された動画ファイルをダウンロードした動画ファイルと同じフォーマットに変換して記憶装置8に保存する。図1、図5、及び図10に基づいて、実施の形態4に係る携帯通信装置によるカメラ撮影動作を説明する。
【0069】
自端末の映像入力装置6によりカメラ撮影して、撮像された動画ファイルを蓄積する場合には、カメラ・アプリケーション14によるユーザ操作により、撮像画像の録画要求71が記録再生ライブラリ22に対して発行される。記録再生ライブラリ22は、カメラ撮影中の映像データと音声データの合成を行うハードウェアを制御する多重分離ビデオデコーダ・ドライバ32に録画要求72を発行する。
【0070】
多重分離ビデオデコーダ・ドライバ32は、カメラ・ビデオエンコーダ・ドライバ31より符号化された映像データ74とオーディオ・ドライバ33より符号化された音声データ73を受け取る。多重分離ビデオデコーダ・ドライバ32は、映像データ74及び音声データ73を分離したままのデータ75として記録再生ライブラリ22に渡す。記録再生ライブラリ22は、受け取った映像データ/音声データ76をマルチメディア・サービス・ライブラリ23へ渡し、マルチメディア・サービス・ライブラリ23は、ダウンロードした動画ファイルと同じフォーマットに変換を行う。
【0071】
記録再生ライブラリ22は、フォーマット変換されたデータからなる動画ファイル77をマルチメディア・サービス・ライブラリ23から受け取り、ファイル・システム・ドライバ34を介して、ファイルシステムへデータの蓄積を行う。なお、蓄積の際に、カメラ撮像中の録画データであることを示す識別情報を動画ファイルに付加する。
【0072】
実施の形態4に係る携帯通信装置によれば、カメラ撮影により取得された動画ファイルを、ダウンロードした動画ファイルと同じフォーマットに変換して記憶装置8に蓄積するので、あらかじめ自端末で撮影した動画ファイルをネットワークに迅速且つ容易にアップロードすることができる。
【0073】
なお、実施の形態4において、上記以外の点は、上記実施の形態2と同様である。
【0074】
実施の形態5.
図11は、本発明の実施の形態5に係る携帯通信装置により、ダウンロードした動画ファイルを再生する場合の、音声データと映像データの同期を合わせるためのシーケンスを示す図である。実施の形態5に係る携帯通信装置のハードウェア構成は図1と同様であり、実施の形態5に係る携帯通信装置のソフトウェア構成は図2の構成と同様である。実施の形態5に係る携帯通信装置は、ダウンロードした動画ファイルを再生する際に、音声データと映像データの同期をとって再生を行う。図2、図3及び図11に基づいて実施の形態5に係る携帯通信装置の動作を説明する。
【0075】
図2又は図3に示されるように、ダウンロードした動画ファイルを再生する場合には、ユーザの操作により、動画再生のためのユーザーインタフェースを提供するアプリケーションであるムービー・ビューワ・アプリケーション12を通して、動画ファイル選択命令及び再生要求50aが共通の再生制御ライブラリとしての記録再生ライブラリ22に対して発行される。
【0076】
図2又は図3に示されるように、再生対象である動画ファイル51aがダウンロードにより取得された動画ファイルである場合には、記録再生ライブラリ22は動画ファイル51aを構成する多重化データ52を、マルチメディア・サービス・ライブラリ23に提供し、分離要求を行う。マルチメディア・サービス・ライブラリ23は、多重化データ52を映像データと音声データとに分離して、分離データ53を記録再生ライブラリ22に返す。
【0077】
次に、図11に示されるように、記録再生ライブラリ22は、分離データ53より、音声データと映像データの同期を合わせるためのタイムテーブル225を作成する。このタイムテーブル225には、ある時刻での音声データの累積処理サイズ及び映像データの累積処理サイズが記述されている。
【0078】
再生開始時刻Aにおいて、記録再生ライブラリ22は、1フレーム分の映像データ56を、映像再生を行うハードウェアを制御するためのドライバである多重分離ビデオデコーダ・ドライバ32に渡すと共に、音声データ54を、音声再生を行うハードウェアを制御するためのドライバであるオーディオ・ドライバ33に渡す。また、エラーが原因でオーディオ・ドライバ33からの通知が発生しなかったときのために、内部タイマ221を設定する。内部タイマ221のイベント発生の間隔は、オーディオ・ドライバ33からの通知の間隔と同じΔTに設定する。
【0079】
オーディオ・ドライバ33は、一定の時間間隔ΔTごとに、処理した音声データの累積サイズ(即ち、音声データサイズ)55を記録再生ライブラリ22に返す。ここで、間隔ΔTは、一定時間内に表示させる映像フレームの枚数であるフレームレート〔s−1〕に応じて決められる間隔であり、1フレーム期間(=1÷フレームレート〔s−1〕)よりも短い間隔である必要がある。記録再生ライブラリ22は、タイムテーブル225を用いて、処理された音声データの累積サイズ55から現在時刻を割り出す。さらに、記録再生ライブラリ22は、タイムテーブル225を参照し、時刻Bにおいて、処理された映像データの累積サイズが動画の1フレーム分に達しているかを判定する。時刻Bにおいては、処理された音声データの累積サイズ55は1フレーム分の映像データに達していないため、記録再生ライブラリ22は、映像データを多重分離ビデオデコーダ・ドライバ32に渡すことはしない。
【0080】
さらに、オーディオ・ドライバ33からの通知があった時刻Cにおいて、記録再生ライブラリ22は、時刻Bと同様に、タイムテーブル225を参照し、処理された映像データの累積サイズが1フレーム分に達しているかを判定する。時刻Cにおいては、処理された映像データの累積サイズが1フレーム分に達しているため、記録再生ライブラリ22は、そのフレームサイズの映像データ56を多重分離ビデオデコーダ・ドライバ32に渡し、映像データが表示される。
【0081】
オーディオ・ドライバ33からの通知があった時刻Dにおいて、音声データの累積サイズ55(例えば、時刻AからDまでの間に処理された音声データの累積サイズ)が、オーディオ・ドライバ33に渡した音声データ54(例えば、時刻Aにおいて、記録再生ライブラリ22がオーディオ・ドライバ33に渡した音声データ)のサイズに達する前に、記録再生ライブラリ22は、再び、音声データ54をオーディオ・ドライバ33に渡し(例えば、時刻Dにおいて)、オーディオ・ドライバ43において処理すべき音声データが枯渇しないようにする。
【0082】
さらに、オーディオ・ドライバ33からの通知があった時刻Eにおいて、記録再生ライブラリ22は、時刻Cと同様にタイムテーブル225を参照し、映像データの累積サイズが、(それまでに再生を行ったフレームのデータ)+(1フレーム分のデータ)に達していれば、記録再生ライブラリ22がフレームサイズ分の映像データ56を多重分離ビデオデコーダ・ドライバ33に渡し、映像データが表示される。
【0083】
以上説明したように、実施の形態5に係る携帯通信装置によれば、記録再生ライブラリ22がオーディオ・ドライバ33から音声データ処理量を受け取り、音声の処理に合わせて映像の再生を行うため、音声が途切れることなく音声と映像の同期をとることができる。
【0084】
次に音声データが欠けた、不正なコンテンツを再生する場合の例を説明する。
図11から理解できるように、内部タイマ221のみを用いて音声、映像データ再生の制御を行った場合は、時刻Aの次に映像データを表示するのは時刻Cとなる。時刻Aから時刻Bの間の音声データが欠けた不正なコンテンツの場合、音声再生を途切れさせないためには、時刻Bから時刻Cの音声データを時刻Aから時刻Bの間に再生させる必要があり、このため、時刻Cの時点で再生している音声データは時刻Dのものとなる。従って、音声、映像データ再生の同期が合わないという結果になる。
【0085】
実施の形態5に係る携帯通信装置では、時刻Aから時刻Bの間で再生すべき音声データが存在しない場合、オーディオ・ドライバ33は、再生音が途切れないように時刻Bから時刻Cの間に再生すべき音声データを時刻Aから時刻Bの間に再生する。この結果、時刻Bにてオーディオ・ドライバ33から記録再生ライブラリ22へ返す累積データサイズは、本来時刻Cにて返す値となる。記録再生ライブラリ22は時刻Bにて、タイムテーブル225を用い、音声データの累積データサイズから現在時刻を割り出すため、その結果時刻Cであると判断し、映像データ56を多重分離ビデオデコーダ・ドライバ32に渡し、映像データが表示される。このため、内部タイマ221のみを用いた音声、映像の同期方法では、途中から同期が合わなくなるようなオーディオデータが欠けた不正なコンテンツでも、常に音声データが途切れることなく、音声データと映像データの同期を合わせることができる。
【0086】
図12は、実施の形態5に係る携帯通信装置により、音声データと映像データの同期を合わせながら動画ファイルを再生する際に、エラーが発生した場合のシーケンスを示す図である。図12に基づいて実施の形態5に係る携帯通信装置のエラー処理の動作を説明する。
【0087】
図2又は図3に示されるように、正常動作と同様に、ユーザの操作により、ムービー・ビューワ・アプリケーション12を通して、動画ファイル選択命令及び再生要求50aが共通の再生制御ライブラリとしての記録再生ライブラリ22に対して発行される。
【0088】
図2又は図3に示されるように、記録再生ライブラリ22は、動画ファイル51aを構成する多重化データ52を、マルチメディア・サービス・ライブラリ23に提供し、分離要求を行う。マルチメディア・サービス・ライブラリ23は、多重化データ52を映像データと音声データとに分離して、分離データ53を記録再生ライブラリ22に返す。
【0089】
次に、図12に示されるように、記録再生ライブラリ22は、分離データ53より、音声データと映像データの同期を合わせるためのタイムテーブル225を作成する。このタイムテーブル225には、ある時刻での音声データの累積処理サイズ及び映像データの累積処理サイズが記述されている。
【0090】
再生開始時刻Aにおいて、記録再生ライブラリ22は、1フレーム分の映像データ56を、映像再生を行うハードウェアを制御するためのドライバである多重分離ビデオデコーダ・ドライバ32に渡すと共に、音声データ54を、音声再生を行うハードウェアを制御するためのドライバであるオーディオ・ドライバ33に渡す。また、エラーが原因でオーディオ・ドライバからの通知が発生しなかったときのために、内部タイマ221を設定する。内部タイマ221のイベント発生の間隔は、オーディオ・ドライバ33から発生する通知の間隔と同じΔTに設定する。
【0091】
オーディオ・ドライバ33は、一定の間隔ΔTごとに、それまでに処理した音声データの累積サイズを記録再生ライブラリ22に返す。何らかの理由で音声データサイズ55が記録再生ライブラリ22に返らなかった場合(図12の符号P)、あらかじめ設定しておいた内部タイマ221のイベント223が発生し、記録再生ライブラリ22は、時刻Bで、処理された映像データの累積サイズが動画の1フレーム分に達しているかを判定することができる。時刻Bにおいては、処理された映像データの累積サイズが1フレーム分のデータに達していないため、記録再生ライブラリ22は、映像データを多重分離ビデオデコーダ・ドライバ32に渡すことはしない。
【0092】
さらに、何らかの理由で、オーディオ・ドライバ33からの通知が記録再生ライブラリ22に返らなかった場合(図12の符号Q)においても同様に、あらかじめ設定しておいた内部タイマ221のイベント223が発生し、時刻Cにおいて、記録再生ライブラリ22は、処理された映像データの累積サイズが動画の1フレーム分に達しているかを判定することができる。時刻Cにおいては、処理された映像データの累積サイズが1フレーム分のデータに達しているため、記録再生ライブラリ22は、1フレーム分の映像データ56を多重分離ビデオデコーダ・ドライバ32に渡すことができる。
【0093】
オーディオ・ドライバ33からの通知が記録再生ライブラリ22に返らなかった場合(図12の符号R)においても同様に、あらかじめ設定しておいた内部タイマ221のイベントが発生し、記録再生ライブラリ22は、時刻Dで、映像データ及び音声データの処理状況の判定を行うことができる。時刻Dにおいては、タイムテーブル225より、あらかじめオーディオ・ドライバ33に渡した音声データ54が枯渇する可能性があると判定できるため、記録再生ライブラリ22は、次の音声データ54をオーディオ・ドライバ33に渡す。
【0094】
以上のように、実施の形態5に係る携帯通信装置によれば、オーディオ・ドライバ33からの音声データ処理量の通知(即ち、音声データサイズ)55が何らかの理由により、記録再生ライブラリ22に到達しない場合においても、あらかじめ設定した内部タイマ221のイベント223により、音声データ及び映像データの再生タイミングを取ることができる。このため、音声と映像の同期をとりながら、動画の再生を行うことができる。
【0095】
図13は、実施の形態5に係る携帯通信装置により、映像データのみで構成される動画ファイルを再生するシーケンスを示す図である。図13に基づいて実施の形態5に係る携帯通信装置の映像データのみで構成される動画像ファイルの再生動作を説明する。
【0096】
図2又は図3に示されるように、ユーザの操作により、ムービー・ビューワ・アプリケーション12を通して、動画ファイル選択命令及び再生要求50aが共通の再生制御ライブラリとしての記録再生ライブラリ22に対して発行される。
【0097】
図2又は図3に示されるように、記録再生ライブラリ22は、動画ファイル51aを構成する多重化データ52をマルチメディア・サービス・ライブラリ23に提供し、分離要求を行う。マルチメディア・サービス・ライブラリ23は、多重化データ52を映像データと音声データとに分離して、分離データ53を記録再生ライブラリ22に返す。ただし、図13で示す動画再生の形態では、動画ファイルは映像データのみで構成されるため、音声データが存在しない。
【0098】
次に、図13に示されるように、記録再生ライブラリ22は、分離データ53より、音声データと映像データの再生タイミングを合わせるためのタイムテーブル225を作成する。この場合は音声データがないため、このタイムテーブル225には、ある時刻での映像データの累積処理サイズのみが記述されている。
【0099】
再生開始時刻Aにおいて、記録再生ライブラリ22は、1フレーム分の映像データ56を、映像再生を行うハードウェアを制御するためのドライバである多重分離ビデオデコーダ・ドライバ32に渡す。この場合は、音声データが存在しないため、記録再生ライブラリ22は、オーディオ・ドライバ33に音声データを渡さないので、オーディオ・ドライバからの一定間隔ΔTごとの通知が返って来ない。また、図11及び図12の例と同様に、内部タイマ221を一定間隔ΔTで設定する。
【0100】
内部タイマ221は、時間ΔT後に、イベント223を記録再生ライブラリ22に通知する(図13の時刻B)。記録再生ライブラリ22は、この時刻Bにおいて、処理された映像データの累積サイズが動画の1フレーム分に達しているかを判定することができる。時刻Bにおいては、処理された映像データの累積サイズが1フレーム分のデータに達していないため、記録再生ライブラリ22は、映像データを多重分離ビデオデコーダ・ドライバ32に渡すことはしない。
【0101】
さらに、時間ΔTが経過し、内部タイマ221がイベント223を記録再生ライブラリ22に通知する(図13の時刻C)。時刻Cにおいては、処理された映像データの累積サイズが動画の1フレーム分に達しているため、記録再生ライブラリ22は、1フレーム分の映像データ56を多重分離ビデオデコーダ・ドライバ32に渡すことができる。
【0102】
以上のように、実施の形態5に係る携帯通信装置によれば、音声データを含まない動画ファイルの再生時においても、内部タイマ221が発生するイベント223によって、映像データから作成したタイムテーブル225に従って動画の再生を行うことができる。
【0103】
実施の形態6.
図14は、本発明の実施の形態6に係る携帯通信装置による、ダウンロードした動画ファイルをコマ送り再生する際の再生方法について示した図である。実施の形態6に係る携帯通信装置のハードウェア構成は図1の構成と同様であり、実施の形態6に係る携帯通信装置のソフトウェア構成は図2の構成と同様である。実施の形態6に係る携帯通信装置はダウンロードした動画ファイルをコマ送り再生することができるが、図14に基づいて実施の形態6に係る携帯通信装置の動作を説明する。
【0104】
ムービー・ビューワ・アプリケーション12はコマ送りを進めるユーザインターフェースを有しており、これの入力に従って、コマ送り要求81が記録再生ライブラリ22に送られる。時刻Aにおいて、ムービー・ビューワ・アプリケーション12からのコマ送り要求81を受けた、記録再生ライブラリ22は、その時点で再生を行っていない場合は、マルチメディア・サービス・ライブラリ23より受け取った分離データ83から、1フレーム分の映像データ86を多重分離ビデオデコーダ・ドライバに渡す。再生を行っていた場合は、その時点で再生を停止するが、多重分離ビデオデコーダ・ドライバ32が表示した映像データ86はそのまま表示し続ける。
【0105】
続けて送られるムービー・ビューワ・アプリケーション12からのコマ送り要求81に対して、記録再生ライブラリ22は、次のフレームの映像データ86を多重分離ビデオデコーダ・ドライバ32に渡す。このようにして、実施の形態6に係る携帯通信装置では、ユーザからの入力に対して映像データをコマ送りで表示することができる。
【0106】
図15は、実施の形態6に係る携帯通信装置がダウンロードした動画ファイルをコマ送り再生している際に、コマ送りしている映像データを静止画として取り込む方法を示したものである。
【0107】
ムービー・ビューワ・アプリケーション12は、コマ送りを進めるユーザインターフェースに加え、静止画取り込みを行うユーザインターフェースを有しており、これの入力に従って、取り込み要求91を記録再生ライブラリ22に送られる。
【0108】
静止画取り込みはコマ送り再生中に行われる。ムービー・ビューワ・アプリケーション12から通知されたコマ送り要求81に対して記録再生ライブラリ22は、1フレーム分の映像データ86を多重分離ビデオデコーダ・ドライバ32に渡し、そのデータは表示メモリ41に送られ表示デバイスに表示される。コマ送り再生の表示を見たエンドユーザが、取り込みのユーザインターフェースを操作することにより、ムービー・ビューワ・アプリケーション12からの取り込み要求91が記録再生ライブラリ22に送られる。記録再生ライブラリ22はそのときに表示デバイスに表示されている映像データ96aを表示メモリ41から取り込む。映像データ96aは保存に適した静止画フォーマットに変換され、変換された映像データ96bはファイル・システム・ドライバ34に渡されファイルシステムに保存される。
【0109】
このようにして、実施の形態6に係る携帯通信装置では、エンドユーザがコマ送り再生した画像データを静止画として記録保存することができる。
【0110】
なお、実施の形態6において、上記以外の点は、上記実施の形態5と同様である。
【0111】
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、本発明の実施の形態1から5までに係る携帯通信装置のハードウェア構成を概略的に示すブロック図である。
【図2】 図2は、本発明の実施の形態1に係る携帯通信装置のソフトウェア構成を示すブロック図である。
【図3】 図3は、本発明の実施の形態1に係る携帯通信装置によるダウンロードによる動画ファイルの再生処理における要求及びデータの流れを示す図である。
【図4】 図4は、本発明の実施の形態1に係る携帯通信装置によるテレビ電話による動画ファイルの再生処理における要求及びデータの流れを示す図である。
【図5】 図5は、本発明の実施の形態2に係る携帯通信装置のソフトウェア構成を示すブロック図である。
【図6】 図6は、本発明の実施の形態2に係る携帯通信装置によるダウンロードによる動画ファイルの記録処理における要求及びデータの流れを示す図である。
【図7】 図7は、本発明の実施の形態2に係る携帯通信装置によるテレビ電話による動画ファイルの記録処理おける要求及びデータの流れを示す図である。
【図8】 図8は、本発明の実施の形態2に係る携帯通信装置によるカメラ撮影による動画ファイルの記録処理おける要求及びデータの流れを示す図である。
【図9】 図9は、本発明の実施の形態2に係る携帯通信装置による動画ファイルの再生処理における要求及びデータの流れを示す図である。
【図10】 図10は、本発明の実施の形態3及び4に係る携帯通信装置によるカメラ撮影データの変換・蓄積処理における要求及びデータの流れを示す図である。
【図11】 図11は、本発明の実施の形態5に係る携帯通信装置により、ダウンロードした動画ファイルを再生する場合の、音声データと映像データの同期を合わせるためのシーケンスを示す図である。
【図12】 図12は、本発明の実施の形態5に係る携帯通信装置により、音声データと映像データの同期を合わせながら動画ファイルを再生する際に、エラーが発生した場合のシーケンスを示す図である。
【図13】 図13は、本発明の実施の形態5に係る携帯通信装置により、映像データのみで構成される動画ファイルを再生するシーケンスを示す図である。
【図14】 図14は、本発明の実施の形態6に係る携帯通信装置による、ダウンロードした動画ファイルをコマ送り再生する際の再生方法について示した図である。
【図15】 図15は、実施の形態6に係る携帯通信装置がダウンロードした動画ファイルをコマ送り再生している際に、コマ送りしている映像データを静止画として取り込む方法を示したものである。
【符号の説明】
【0112】
1 通信装置、 2 映像情報処理装置、 3 音声情報処理装置、 4 表示装置、 5 スピーカ装置、 6 映像入力装置、 7 マイク装置、 8 記憶装置、 9 CPU、 10 アプリケーション層、 11 ビデオコンファレンスアプリケーション、 12 ムービー・ビューワ・アプリケーション、 13 ウェブブラウザアプリケーション、 14 カメラアプリケーション、 20 ライブラリ層、 21 ビデオコンファレンスライブラリ、 22 記録再生ライブラリ、 23 マルチ・メディア・サービスライブラリ、 30 ドライバ層、 31 カメラ・ビデオエンコードドライバ、 32 多重分離ビデオデコーダドライバ、 33 オーディオドライバ、 34 ファイルシステムドライバ。


本発明の携帯通信装置の動画ファイルの再生方法の一形態は、
音声データと映像データとが多重化された複数種類の動画ファイルを再生する携帯通信装置の動画ファイル再生方法であって、
前記動画ファイルが、前記音声データと前記映像データとの同期が取れている状態で多重化されている動画ファイルか否かを判断する判断ステップと、
前記動画ファイルを前記音声データと前記映像データとに分離する分離ステップと、
前記音声データを所定のサイズ毎に再生する音声再生ステップと、
前記映像データを所定のフレーム数毎に再生する映像再生ステップと
を備え、
前記判断ステップにて、前記動画ファイルが、前記音声データと前記映像データとの同期の取れている状態で多重化されている動画ファイルでないと判断した場合は、
前記所定のサイズの音声データの再生終了毎に、当該所定サイズの音声データの再生時間より再生時間が長くなるフレーム数の映像データを再生するか否かを決定する
ものである。
本発明の携帯通信装置の動画ファイルの再生方法によれば、動画ファイルの種類に応じた数の再生実行用のライブラリをインストールする必要が無くなり、その結果、プログラム全体のサイズが大きくなることを防止できる。また、音声が途切れることなく、音声と映像の同期をとることが可能となる。

Claims (12)

  1. フォーマットを共通とする映像データを含む複数種類の動画ファイルを扱う携帯通信装置において、
    前記動画ファイルを取得する動画ファイル取得手段と、
    映像を表示する表示手段と、
    記憶手段と、
    前記記憶手段にインストールされたソフトウェア群を用いて、前記動画ファイル取得手段、前記記憶手段、及び前記表示手段の動作を制御する制御手段と
    を有し、
    前記記憶手段にインストールされたソフトウェア群が、
    少なくとも前記フォーマットを共通とする映像データを処理可能であり、前記動画ファイル取得手段により取得された動画ファイルに基づく映像を前記表示手段に表示させるデバイスドライバと、
    前記動画ファイル取得手段により取得された動画ファイルが前記デバイスドライバにより処理可能なフォーマットであるときには、前記動画ファイル取得手段により取得された動画ファイルを前記デバイスドライバに提供し、前記動画ファイル取得手段により取得された動画ファイルが前記デバイスドライバにより処理可能なフォーマットでないときには、前記動画ファイル取得手段により取得された動画ファイルを分離することによって、前記動画ファイル取得手段により取得された動画ファイルに含まれる前記フォーマットを共通とする映像データを前記デバイスドライバに提供する再生制御処理を実行するライブラリとを含む
    ことを特徴とする携帯通信装置。
  2. 前記複数種類の動画ファイルのそれぞれが、少なくとも映像データと音声データとを含むことを特徴とする請求項1に記載の携帯通信装置。
  3. 前記記憶手段にインストールされたソフトウェア群が、前記複数種類の動画ファイルについてのユーザインターフェースを提供するアプリケーションを含むことを特徴とする請求項1又は2のいずれかに記載の携帯通信装置。
  4. 前記動画ファイル取得手段が、
    動画ファイルを取得する通信手段と、
    映像入力装置、映像情報処理装置、マイク装置、及び音声情報処理装置を有し、前記映像入力装置により取得され前記映像情報処理装置により符号化された映像データ及び前記マイク装置により取得され前記音声情報処理装置により符号化された音声データを含む動画ファイルを生成する動画撮影手段と
    を含むことを特徴とする請求項1又は2のいずれかに記載の携帯通信装置。
  5. 前記通信手段により取得される動画ファイルには、
    コンテンツ配信サーバからダウンロードされた動画ファイルと、
    テレビ電話の通話先から送信された動画ファイルと
    が含まれることを特徴とする請求項4に記載の携帯通信装置。
  6. 前記ライブラリが、前記動画ファイル取得手段により取得された動画ファイルを前記記憶手段に記録し、前記記憶手段に記録された動画ファイルについて前記再生制御処理を実行することを特徴とする請求項1又は2のいずれかに記載の携帯通信装置。
  7. 前記ライブラリが、前記動画撮影手段により取得された動画ファイルを、前記ダウンロードされた動画ファイルのフォーマットに変換して前記記憶手段に記録することを特徴とする請求項5に記載の携帯通信装置。
  8. 前記ライブラリが、前記動画撮影手段により取得された動画ファイルを、前記テレビ電話の通話先から送信された動画ファイルのフォーマットに変換して前記記憶手段に記録することを特徴とする請求項5に記載の携帯通信装置。
  9. 前記動画ファイル取得手段により取得された動画ファイルがタイムスタンプを付加可能なデータで構成されている場合に、前記動画ファイル取得手段により取得された動画ファイルのデータをタイムスタンプに従い復号化する機能と、タイムスタンプを無視して復号化する機能とを有する情報処理手段を有することを特徴とする請求項1又は2のいずれかに記載の携帯通信装置。
  10. 音声データを処理するオーディオドライバを有し、
    前記動画ファイルから分離された前記音声データを前記オーディオドライバに提供し、
    前記動画ファイルから分離された映像データを1フレームずつ前記デバイスドライバに提供し、
    前記オーディオドライバにより処理された音声データの累積サイズに基づい決められる時間間隔ごとに、前記デバイスドライバによって処理された映像データの累積サイズを確認し、処理された映像データの累積サイズが所定の基準に達している場合には、前記映像データの前記デバイスドライバへの提供を実行する
    ことを特徴とする請求項2に記載の携帯通信装置。
  11. 内部タイマを有し、
    前記オーディオドライバにより処理された音声データの累積サイズが通知されない場合に、前記内部タイマにより決められる時間間隔ごとに、前記デバイスドライバによって処理された映像データの累積サイズの確認を行うことを特徴とする請求項10に記載の携帯通信装置。
  12. 内部タイマを有し、
    前記動画ファイルから分離された映像データを1フレームずつ前記デバイスドライバに提供し、
    前記内部タイマにより決められる時間間隔ごとに、前記デバイスドライバによって処理された映像データの累積サイズを確認し、処理された映像データの累積サイズが所定の基準に達している場合には、前記映像データの前記デバイスドライバへの提供を実行する
    ことを特徴とする請求項1に記載の携帯通信装置。
JP2004507247A 2002-05-24 2003-05-21 携帯通信装置の動画ファイル再生方法及び携帯通信装置用の動画ファイル再生装置 Pending JPWO2003101102A1 (ja)

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