JPWO2003028892A1 - 自走式リサイクル機械、自走式リサイクル機械のベースユニット及びベースフレーム - Google Patents
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Abstract
リサイクル原料を受け入れ、このリサイクル原料を処理作業してリサイクル品とする自走式リサイクル機械において、並設した走行装置2と、この走行装置2間に動力装置3を収納する空間を形成するように、これら走行装置2間に設けたベースフレーム29と、このベースフレーム29の空間に配設した動力装置3と、上記ベースフレーム29上に設けた混合装置23とを備える構成とする。これにより、各機器のレイアウトの自由度を向上させることができる。
Description
技術分野
本発明は、リサイクル原料を受け入れて所定の処理を行いリサイクル品とする自走式リサイクル機械に関するものである。
背景技術
近年、再生資源促進法(いわゆるリサイクル法)の施行(平成3年10月)により、廃棄物再利用促進の機運が高まっている。この背景の下、例えば建設現場で発生する岩石、建設廃材、産業廃棄物等の被破砕物をリサイクル原料とし、所定の大きさに破砕処理してリサイクル品(破砕物製品)とする自走式破砕機や、様々な現場で発生する建設発生土等をリサイクル原料とし、固化材(土質改良材)と共に混合処理してリサイクル品(改良土製品)とする自走式土質改良機等に代表される自走式リサイクル機械のニーズが拡がりつつある。
例えば、上記自走式破砕機としては、特開平10−137624号公報に記載のように2軸せん断形の破砕装置(いわゆるシュレッダ)を処理装置として搭載したものや、特開平11−28383号公報に記載のように、いわゆるジョークラッシャを処理装置として搭載したもの等が既に多数提唱されている。一方、上記自走式土質改良機としても、例えば特開平9−195265号公報に記載のように、処理装置として混合装置を搭載したものが多数提唱されている。そして、いずれの従来技術においても、処理装置は本体フレーム上に搭載されており、この処理装置により受入部(ホッパ)で受け入れたリサイクル原料に所定の処理を施し、本体フレーム下方から立ち上がる排出コンベアにより機外に排出するようになっている。
発明の開示
ここで、通常、この種の自走式リサイクル機械においては、処理装置や走行装置等の各機器の駆動源となる動力装置(パワーユニット)が本体フレームの長手方向一方側端部に搭載されている場合が多い。従って、自走時や処理作業時等における機械全体の重量的なバランスを考慮すると、処理装置等の各機器の配置は、必然的に本体フレーム上の特定の位置にほぼ限定され、機械全体として、各機器のレイアウトに大きく制約を受けることになる。
本発明の目的は、各機器のレイアウトの自由度を向上させることができる自走式リサイクル機械を提供することにある。
(1)上記目的を達成するために、本発明は、リサイクル原料を受け入れ、このリサイクル原料を処理作業してリサイクル品とする自走式リサイクル機械において、内部に空間を有するベースフレームと、このベースフレームの両側部に設けた走行装置と、前記ベースフレームの前記空間に収容した動力装置と、前記ベースフレーム上に設けた処理装置とを備える構成とする。
本発明の自走式リサイクル機械は、並設した走行装置間に設けた収納空間を有し、この収納空間に動力装置を収納したベースフレームを設け、従来、本体フレーム上に設けられていた動力装置を走行装置間に配設することにより、ベースフレーム上のスペースが広く確保されると共に、機械全体の安定性を飛躍的に向上させることができる。これにより、従来のように、走行装置上に本体フレームを設け、この本体フレームの長手方向一方側に動力装置を配置していた場合に比べ、各機器のレイアウトの自由度を大きく向上させることができる。
(2)上記目的を達成するために、本発明は、リサイクル原料を受け入れ、このリサイクル原料を処理作業してリサイクル品とする自走式リサイクル機械において、内部に空間を有する第1の部材と、この第1の部材の両側部上端に略水平に配設した第2の部材とからなるベースフレームと、前記第2の部材の下方に位置するよう、前記第1の部材の両側部に設けた走行装置と、前記第1の部材の前記空間に収容した動力装置と、前記ベースフレーム上に設けた処理装置とを備える構成とする。
(3)上記(1)又は(2)において、好ましくは、前記動力装置は、エンジンと、このエンジンの燃料タンクと、作動油タンクと、前記エンジンにより駆動される油圧ポンプと、前記エンジンを冷却するラジエータとを備える。
(4)上記(3)において、また好ましくは、前記エンジン、燃料タンク、作動油タンク、油圧ポンプ、ラジエータを前記走行装置間のほぼ長手方向全長に渡って配設する。
(5)上記(3)において、また好ましくは、前記エンジン、油圧ポンプ、ラジエータを前記走行装置間の長手方向一方側に集約配置する。
(6)上記(4)又は(5)において、好ましくは、前記ベースフレームの長手方向他方側上方に設けた前記リサイクル原料の受入部と、前記ベースフレームの長手方向一方側に向かって延設した移送排出手段とを設ける。
(7)上記(6)において、好ましくは、前記移送排出手段は、その排出側端部が前記受入部よりも高くなるように設けられている。
(8)上記(1)乃至(7)のいずれか1つにおいて、好ましくは、前記処理装置は、前記リサイクル原料を混合する混合装置である。
(9)上記(8)において、また好ましくは、前記ベースフレーム上に、前記リサイクル原料を前記混合装置に供給する搬送コンベアと、前記リサイクル原料に固化材を供給する固化材供給装置とを更に設ける。
(10)上記(9)において、更に好ましくは、前記移送排出手段の上方に、前記移送排出手段により搬送されるリサイクル原料の切り出し量を調節する切り出し量調節手段を設ける。
(11)上記(1)乃至(7)のいずれか1つにおいて、好ましくは、前記処理装置は、前記リサイクル原料を粒度に応じて選別する篩装置である。
(12)上記(1)乃至(7)のいずれか1つにおいて、また好ましくは、前記処理装置は、前記リサイクル原料を圧縮し混練する圧縮混練装置と、この圧縮混練装置で圧縮混練したリサイクル原料をせん断する解砕装置とから構成される。
(13)上記(1)乃至(7)のいずれか1つにおいて、また好ましくは、前記処理装置は、前記リサイクル原料を破砕処理する破砕装置である。
(14)上記目的を達成するために、また本発明は、リサイクル原料を受け入れ、このリサイクル原料を処理作業してリサイクル品とする自走式リサイクル機械のベースユニットにおいて、内部に空間を有するベースフレームと、このベースフレームの両側部に設けた走行装置と、前記ベースフレームの前記空間に収容した動力装置とを備える構成とする。
(15)上記目的を達成するために、また本発明は、リサイクル原料を受け入れ、このリサイクル原料を処理作業してリサイクル品とする自走式リサイクル機械のベースフレームにおいて、走行装置間に動力装置の収納空間を形成するように構成する。
発明を実施するための最良の形態
以下、本発明の自走式リサイクル機械の一実施の形態を図面を用いて説明する。本実施の形態では、自走式リサイクル機械として、改質対象土砂をリサイクル原料として受け入れ、固化材とともに混合してリサイクル品として改良土を排出する自走式土質改良機を例に挙げて説明する。
図1は本発明の自走式リサイクル機械の一実施の形態の全体構造を表す側面図、図2は本発明の自走式リサイクル機械の一実施の形態に備えられたベースユニットの外観構造を表す側面図、図3はその上面図である。
これら図1〜図3において、1はベースユニットで、このベースユニット1は、左右に並設した1対の走行装置2と、この自走式土質改良機の動力源となる動力装置3(パワーユニット)と、この動力装置3を走行装置2間に収納する空間を形成するように、走行装置2間に設けたベースフレーム29とで構成されている。上記走行装置2は、ベースフレーム29下部の幅方向(図3中上下方向)両側部に突設したトラックフレーム4と、このトラックフレーム4の両端に設けた駆動輪5及び従動輪(アイドラ)6と、これら駆動輪5及び従動輸6に巻回した履帯(無限軌道履帯)7と、前記駆動輪5に直結した駆動装置8とで構成されている。
図4は上記ベースユニット1の詳細構造を表す内部側面図、図5はベースユニット1の詳細構造を表す内部上面図、図6はベースフレーム29の詳細構造を表す斜視図である。
これら図4乃至図6、及び先の図2、図3に示すように、上記ベースフレーム29は、走行装置2間に動力装置3を収納する空間を形成するように、走行装置2間に略箱状に設けた第1の部材29aと、この第1の部材29aの上端から走行装置2の上方にかけて配設した第2の部材29bとで構成されている。
ここで、図7及び図8は、それぞれベースフレーム29の一構成例及び他の構成例の幅方向断面を表す断面図である。先の各図においては、走行装置2のトラックフレーム4を、図7の一構成例に示すように、ベースフレーム29の第1の部材29aにおける下端部の側部に対し、例えば溶接等によって取付けてある(図6も参照)。但し、これに限られず、例えば図8に他の構成例として示したように、ベースフレーム29の第2の部材29bに接触しない程度に、履帯7が適度なクリアランスを持って第1の部材29aの下部に近接するよう、トラックフレーム4を第1の部材29aの下端よりも上方に寄せた位置に設けても良い。
なお、先の図6においては、第1の部材29aが、例えば各パイプ等の鋼材によって枠組みされた状態を表したが、その枠組みの側部4面及び底面を板状の部材で覆い箱状にし、これにより動力装置3の収容空間を形成するようにしても良い。また、枠組みの形状に関しては、勿論図6に示した態様に限られるものではない。例えば、動力装置3等を収容するだけの内部容積が確保されていれば、枠組み形状は適宜設計変更可能であり、その構造上設ける梁等に関しても、所望の強度が得られるよう構成すれば如何様に設けても構わず、また設けずに足りる場合には勿論省略して構わない。
また、ベースフレーム1そのものの態様としても、先に図6に示したものに限られず、ベースフレーム29の第1の部材29aの両側部に、走行装置2のトラックフレーム4を一体的に組み込むことも考えられる。即ち、例としては、図9にベースユニット1の他の構成として示したように、トラックフレーム4を第1の部材29aの両側部の下部側フレームとして用い、このトラックフレーム4とその上に設けた板状フレーム29aaとで第1の部材29aの両側部を形成し、これら両側部を例えば梁等で適宜接続して第1の部材29aとする。また、図6とほぼ同じ要領で第1の部材を枠状に組上げ、その第1の部材の両側部の前後部分に対し、それぞれトラックフレームのうちの駆動輪5及び従動輪6の支持部を取付ける構成等も考えられる。なお、図9においては、繁雑を避けるために、第2の部材29bを図示していないが、実際には、第1の部材29a両側部の上部に第2の部材29bが載置され、例えば溶接、或いはボルト締結等によって連接される。
続いて図4及び図5に戻って動力装置3の構成を説明する。9はこの自走式土質改良機の駆動源となるエンジン、10はこのエンジン9の燃料タンク、11は上記駆動装置8等の各油圧アクチュエータに供給する作動油を貯留する作動油タンクで、燃料タンク10及び作動油タンク11には、それぞれ給油口10a,11aが備えられている。12はエンジン9により駆動され、作動油タンク11の作動油を吐出する油圧ポンプ、13はこの油圧ポンプ12から吐出される圧油の方向及び流量(或いは方向のみ)を制御する複数のコントロールバルブを備えた制御弁装置である。14はエンジン9を冷却するラジエータ、15はバッテリー、17はエンジン9からの排気を消音する排気マフラである。
また、16はベースフレーム29における動力装置3の収納空間を覆うカバーで、図4及び図5に示すように、動力装置3を構成するエンジン9、燃料タンク10、作動油タンク11、油圧ポンプ12、制御弁装置13、ラジエータ14、バッテリー15、排気マフラ17等、動力装置3を構成する各機器は、このベースフレーム29及びカバー16に内包され走行装置2間のほぼ長手方向(図4中左右方向)全長に渡って配設されている。
また、繁雑防止のため特に図示しないが、動力装置3はファンを有しており、エンジン9を起動すると、油圧ポンプ12と共にこのファンが駆動され、吸気口(図示しず)を介して動力装置3内に外気を吸い込み、ラジエータ14を始め、エンジン9、油圧ポンプ12、マフラ17等を冷却し、排気口(図示せず)から大気放出するようになっている。また、エンジン9と排気マフラ17は、排気マニホールドを介して接続しており、エンジン9からの排気ガスは、この排気マニホールドを介して排気マフラ17に流入して消音され、大気放出されるようになっている。また、動力装置3には、エンジン9への吸入空気を清浄化するエアクリーナ(図示せず)が設けられている。
図1〜図3に戻り、18は例えば油圧ショベル等により投入されるリサイクル原料としての土砂の受入部(ホッパ)で、この受入部18は、上方拡開の概略枠型に形成され、ベースユニット1の長手方向他方側(図1中右側)上方に位置している。19はこの受入部18内の土砂を搬送する搬送コンベア、20はこの搬送コンベア19上の土砂に固化材(土質改良材)を添加する固化材供給装置で、この固化材供給装置20は、固化材の貯留タンク21と、この貯留タンク21の下部に設けた固化材のフィーダ22(例えばスクリューフィーダ、ロータリフィーダ等)とで構成されている。
23は本実施の形態の自走式リサイクル機械(自走式土質改良機)100の処理装置としての混合装置で、この混合装置23は内部にパドルミキサ(図示せず)を備えており、搬送コンベア19、固化材供給装置20から入口24を介してそれぞれ導入された土砂及び固化材を、パドルミキサにより混合して改良土とし、出口25を介して導出するようになっている。26はパドルミキサを回転駆動する駆動装置である。
27はこの混合装置23で生成した改良土を機外に排出する移送排出手段(排出コンベア)で、この移送排出手段27は、混合装置23の出口25の下方からベースユニット1の長手方向一方側(図1中左方向)に延設されている。そして、この移送排出手段27は、搬送方向(図1中左方向)に対して上り傾斜となっており、その排出側端部(図1中左側)が受入部18よりも高くなっている。
28は例えば角パイプ等の鋼材で適宜構成した支持フレームで、上述の受入部18、搬送コンベア19、固化材供給装置20、混合装置23、移送排出手段27といった各機器は、この支持フレーム28により支持され、一体的にベースユニット1上に設けられている。
30は上記ベースフレーム29(厳密には第2の部材29b)及びカバー16の上面に適宜設けた複数の取付部で、上記支持フレーム28は、この取付部30に対して例えばボルト等により取付けられている。なお、この取付部30は、例えば鋼板にネジ穴を複数設けたもので、カバー16、ベースフレーム29に対して適宜溶接等により固着するようになっている。即ち、混合装置23等の各機器の配置により支持フレーム28の構成がある程度異なっても、その支持フレーム28の形状に応じた位置に適宜固着することができるようになっている。
31は走行装置2の操作レバー、32は搬送コンベア19、固化材供給装置20、混合装置23、移送排出手段27等の各機器の操作盤、33は上記エンジン9やその周辺のメンテナンスのために動力装置3のカバー16に設けた点検口(図3参照)である。
以上の構成の自走式土質改良機100において、例えば油圧ショベル等によりホッパ18に改質対象となる土砂を投入すると、ホッパ18で受け入れられた土砂は、その下方の搬送コンベア19により搬送され、固化材供給装置20からの固化材と共に混合装置23内に導入される。混合装置23に導入された土砂及び固化材は、パドルミキサにより均一に攪拌混合され、移送排出手段27上に改良土として導出される。そして、この改良土は移送排出手段27により搬送され、機外(この場合図1中左側)に排出される。
ここで、従来、自走式土質改良機を始め、この種の自走式リサイクル機械においては、処理装置(本実施の形態では混合装置23に相当)や走行装置等の各機器の駆動源となる動力装置(パワーユニット)が本体フレームの長手方向一方側端部に搭載されている場合が多かった。従って、自走時や処理作業時等における機械全体の重量的なバランスを考慮すると、処理装置等の他の機器の配置は、必然的に本体フレーム上の特定の位置にほぼ限定され、機械全体として、各機器のレイアウトに大きく制約を受けることになる。
そこれに対し、本実施の形態においては、並設した走行装置2間に設けた収納空間を有し、この収納空間に動力装置3を収納したベースフレーム29を設け、従来、本体フレーム上に設けられていた動力装置3を走行装置2間に配設することにより、ベースフレーム29上のスペースが広く確保されると共に、重心が低くなるため、搭載する各機器の配置がある程度移動しても安定性を損なうことはなく、機械全体の安定性を飛躍的に向上させることができる。これにより、従来のように、走行装置上に本体フレームを設け、この本体フレームの長手方向一方側に動力装置を配置していた場合に比べ、各機器のレイアウトの自由度を大きく向上させることができる。また、先に図8に示すたように、走行装置2のトラックフレーム4を、ベースフレーム29の第1の部材29aにおける下端部よりも、可能な範囲で上方寄りに設けることにより、ベースユニット1の重心は更に低いものとなり、より安定性が増し、より一層の効果を得ることができる。
また、本実施の形態においては、第1の部材29a及び第2の部材29bでベースフレーム29を構成したが、必ずしもこの構成としなくても、例えば単に走行装置2間(具体的にはトラックフレーム4間)にプレートを設け、このプレート上に動力装置3を搭載して走行装置2間に配設してベースユニット1を構成するようにしても構わない。即ち、本実施の形態のように、第1及び第2の部材29a,29bを一体的に構成しなくとも、動力装置3を走行装置2間に配設し、適宜上方に各機器を搭載できるようなフレームを組み上げれば足りる。
なお、自走式リサイクル機械は、例えば自走式土質改良機、自走式破砕機等といったように種類の異なるものであっても、上部に搭載する各機器を除き、一般的な走行装置や動力装置等の基本構造は、ほぼ同様である。そのため、各種自走式リサイクル機械を製作する上で、走行装置や動力装置は、各種自走式リサイクル機械で共有できることが望ましい。
しかしながら、実際には、各種自走式リサイクル機械において、搭載する各機器と共に機械全体の重量バランスを確保するためには、慎重に検討した上で、各機器の配置に応じて動力装置の位置を本体フレームの長手方向にある程度移動させなければならない。つまり、従来、自走式リサイクル機械を製作する場合、自走式リサイクル機械の種類によって、それぞれ機械全体のレイアウト設計を行わなければならなかった。そして、各機器や動力装置を支持する本体フレームも専用のものが必要となり、走行装置及び動力装置を同一の位置関係にしたまま、各種自走式リサイクル機械間で共有することは困難であった。
それに対し、本実施の形態において、動力装置3が1対の走行装置2間にほぼ長手方向全長に渡って配置されているため、重心位置を低く、ベースユニット1のほぼ中央に位置させることができる。そのため、従来のように走行装置上に本体フレームを設け、この本体フレームの長手方向一方側に動力装置を搭載していた場合と比べ、飛躍的に重量バランスを向上させることができ、ベースユニット1上部に搭載する各機器の全体的な重心が、ある程度ベースユニット1の中央からずれても、自走時や処理作業時における十分な安定性を確保することができる。これにより、このベースユニット1を共通の下回りとして、上部に搭載する各機器をアタッチメント化することが可能となる。従って、各種自走式リサイクル機械の製作コストを低減することができると共に、各種自走式リサイクル機械を必要とする現場等において、各種機械をそれぞれ入れ替え、また買い揃える必要もなく、エンドユーザ或いはレンタル業者等に対する経済的負担を低減することができる。
ここで、図10〜図20を用い、本発明の自走式リサイクル機械の一実施の形態に備えられたベースユニット1を用いて構成した各種自走式リサイクル機械を以下に順次説明する。
図10は本発明の自走式リサイクル機械の一実施の形態に備えられたベースユニット1を用いて構成した自走式混合機の全体構成を表す側面図である。但し、この図10において、先の図1と同様の部分には同符号を付し説明を省略する。
この図10において、23Aは上記混合装置23とほぼ同様の混合装置で、この混合装置23Aは、内部のパドルミキサ(図示せず)により受け入れたリサイクル原料を攪拌混合するものである。18Aはリサイクル原料の投入部で、この受入部18Aは、混合装置23Aの入口を兼用している。即ち、この自走式混合機100Aは、支持フレーム28Aにより支持された混合装置23A、移送排出手段27をアタッチメントとしてベースユニット1上に設けたものである。この自走式混合機100Aにおいて、投入されたリサイクル原料は、受入部18Aを介して混合装置23Aに導入され、パドルミキサにより攪拌され、移送排出手段27により機外に排出されるようになっている。
図11は本発明の自走式リサイクル機械の一実施の形態に備えられたベースユニット1を用いて構成した他の自走式混合機の全体構成を表す側面図である。但し、この図11において、先の図1と同様の部分には同符号を付し説明を省略する。
この図11において、34はタブ式の混合装置で、この図11の自走式混合機100Bは、支持フレーム28Bにより支持された混合装置34及び移送排出手段27をアタッチメントとしてベースユニット1上に設けたものである。この自走式混合機100Bにおいて、投入されたリサイクル原料は、受入部18Bを介して混合装置34に導入され、この混合装置34により攪拌されて移送排出手段27により機外に排出されるようになっている。
図12は本発明の自走式リサイクル機械の一実施の形態に備えられたベースユニット1を用いて構成した自走式供給装置の全体構成を表す側面図、図13はこの自走式供給装置に備えられた受入部の側断面図である。但し、これら図12及び図13において、先の図1と同様の部分には同符号を付し説明を省略する。
これら図12及び図13に示した自走式供給装置100Cは、支持フレーム28Cにより支持された受入部18C及び移送排出手段27をアタッチメントとしてベースユニット1上に設けたものである。18Caはリサイクル原料(例えば土砂等)の切り出だし用の開口(図13参照)で、この開口18Caは、受入部18Cにおける移送排出手段27の搬送方向下流側(図12中左側)の壁面に、移送排出手段27の搬送面に対向するように所定の高さで形成されている。また、その開口幅は移送排出手段27の搬送面の幅とほぼ同じかそれより僅かに狭く設けられている。この自走式供給装置100Cにおいて、受入部18Cに投入されたリサイクル原料は、開口18Caを介して、移送排出手段27により機外に排出され、例えば自走式土質改良機等、他の自走式リサイクル機械の受入部に導入されるようになっている。
図14は本発明の自走式リサイクル機械の一実施の形態に備えられたベースユニット1を用いて構成した他の自走式供給装置の全体構成を表す側面図、図15はこの自走式供給装置に備えられた受入部の側断面図である。但し、この図14及び図15において、先の図1と同様の部分には同符号を付し説明を省略する。
これら図14及び図15に示した自走式供給装置100C’は、先に図12及び図13で説明した自走式供給装置100Cにおいて、受入部18Cの外壁に切り出し量調整手段35を設けたものである。この切り出し量調整手段35は、開口18Caの外側に設けたゲート35aと、このゲート35aを上下にスライドさせる油圧シリンダ35bとで構成されている。つまり、この自走式供給装置100C’において、ゲート35aを上下スライドさせることにより、開口18Caの開口面積を調節できるようになっている。これにより、受入部18Cに投入されたリサイクル原料は、開口18Caを通過する際、ゲート35aにより調節された開口18Caの面積分のものが切り出され、移送排出手段27により機外に排出されるようになっている。
図16は本発明の自走式リサイクル機械の一実施の形態に備えられたベースユニット1を用いて構成した自走式選別機の全体構成を表す側面図である。但し、この図16において、先の図1と同様の部分には同符号を付し説明を省略する。
この図16において、36はいわゆる振動型の篩装置で、この篩装置36は、その略枠状の本体36aがバネ36bを介して支持フレーム28Dに対して振動可能に支持されている。また、36cは本体36aを加振する駆動装置で、この駆動装置36は、本体36a内に挿通された回転軸(図示せず)に直結しており、図示しない偏振ドラムを回転させることにより、本体36aを加振するようになっている。これにより、この自走式選別機100Dは、振動する篩装置36上部の受入部18Dに投入されたリサイクル原料のうち、本体36a内に設けた格子(図示せず)の目より大きなものを除去して機外(この場合、図16中右側)に除去すると共に、格子の目よりも小さなものを選別して移送排出手段27上に導き、例えば自走式土質改良機等、他の自走式リサイクル機械の受入部に導入するようになっている。勿論、要求されるリサイクル原料の粒度に応じ、目の大きさの異なる格子を適宜使用することにより、リサイクル原料を所望の粒度に選別することができるようになっている。
図17は本発明の自走式リサイクル機械の一実施の形態に備えられたベースユニット1を用いて構成した自走式造粒機の全体構成を表す側面図である。但し、この図17において、先の図1と同様の部分には同符号を付し説明を省略する。
この図17において、37は投入されたリサイクル原料を造粒する造粒装置で、この造粒装置37は、受入部18Eで受け入れたリサイクル原料を圧縮し混練する圧縮混練装置37aと、この圧縮混練装置37aで圧縮混練したリサイクル原料をせん断して移送排出手段27上に導く解砕装置37bとで構成されている。
詳細な内部構造は特に図示ないが、圧縮混練装置37aは、例えば2つの圧縮ロータを内蔵しており、いわゆる脱水ケーキ等、高含水率の土砂等をリサイクル原料として圧縮ロータ間に導入し、適度に水分を除去し脆い状態にして解砕装置37bに導出するようになっている。一方、解砕装置37bは、例えば2つの高速回転ミルを内蔵しており、この高速回転ミルにより脆い状態となったリサイクル原料をせん断するように解砕して所定の粒度に造粒するようになっている。
この自走式造粒機100Eは、支持フレーム28Eにより支持された上記圧縮混練装置37a及び解砕装置37bを、移送排出手段27と共にアタッチメントとしてベースユニット1上に設けたものである。そして、この自走式造粒機100Eにおいて、投入されたリサイクル原料は、受入部18Eを介して造粒装置37に導入され、所定粒度に造粒されて移送排出手段27により機外に排出されるようになっている。
図18は本発明の自走式リサイクル機械の一実施の形態に備えられたベースユニット1を用いて構成した自走式紛体定量供給装置の全体構成を表す側面図である。但し、この図18において、先の図1と同様の部分には同符号を付し説明を省略する。
この図18において、38は例えば石灰やセメント等といった紛体の貯留タンク(サイロ)で、この貯留タンク38の下部には、スクリューコンベアで構成した移送排出手段27Aを図18中左側に立ち上がるように延設している。即ち、この自走式紛体定量供給装置100Fは、支持フレーム28Fにより支持された貯留タンク38及び移送排出手段27Aをアタッチメントとしてベースユニット1上に設けたもので、受入部18Fを介し、粒度が極めて小さく飛散し易い粉体を貯留タンク38内に貯留し、この貯留タンク38内の粉体を移送排出手段27Aにより密閉状態で機外に排出し、例えば自走式混合機等の自走式リサイクル機械の受入部に導入するようになっている。
図19は本発明の自走式リサイクル機械の一実施の形態に備えられたベースユニット1を用いて構成した自走式破砕機の全体構成を表す側面図である。但し、この図19において、先の図1と同様の部分には同符号を付し説明を省略する。
この図19において、39は例えば廃タイヤ等、リサイクル原料としての被破砕物を破砕処理する破砕装置(シュレッダ)である。繁雑防止のため特に図示しないが、この破砕装置39は、回転軸に多数のカッタを挿通した回転体を複数(例えば2つ)内蔵している。これら回転体は、隣接するもの同士互いに噛み合っており、これら回転体間に導入されたリサイクル原料をせん断するように破砕するようになっている。
即ち、この自走式破砕機100Gは、支持フレーム28Gにより支持された破砕装置39、受入部18G、移送排出手段27をアタッチメントとしてベースユニット1上に設けたもので、投入されたリサイクル原料は、受入部18Gを介して破砕装置39に導入され、破砕処理されて移送排出手段27により機外に排出されるようになっている。
図20は本発明の自走式リサイクル機械の一実施の形態に備えられたベースユニット1を用いて構成した他の自走式破砕機の全体構成を表す側面図である。但し、この図20において、先の図1と同様の部分には同符号を付し説明を省略する。
この図20において、39Aは例えば岩石等、リサイクル原料としての被破砕物を破砕処理する破砕装置(いわゆるジョークラッシャ)である。繁雑防止のため特に図示しないが、この破砕装置39Aは、揺動する動歯と固定歯とを設けており、これら動歯及び固定歯間に導入されたリサイクル原料を、動歯の揺動運動により噛み砕くように破砕処理するようになっている。
また、40はいわゆるグリズリフィーダで、特に図示しないが、先端が櫛歯状になった複数枚のプレートを階段状に配置し、これらプレートを加振することにより、受入部18Hを介して投入された被破砕物を順次破砕装置39Aに搬送供給するものである。また、同時に、その搬送中においてリサイクル原料中に含まれる細粒や細かい土砂等をプレートの櫛歯の隙間からシュート41を介し下方に落下させ移送排出手段27上へ導くようになっている。
即ち、この自走式破砕機100Hは、支持フレーム28Hにより支持された受入部18H、破砕装置39A、グリズリフィーダ40、シュート41、移送排出手段27等をアタッチメントとしてベースユニット1上に設けたものである。この自走式破砕機100Hにおいて、受入部18Hを介してグリズリフィーダ40に導入されたリサイクル原料は、破砕装置39Aにより破砕処理され、シュート41を介して導かれた細粒とともに移送排出手段27により機外に排出されるようになっている。
以上、図10〜図20を用いて説明したように、上記ベースユニット1は、各種自走式リサイクル機械で共有することができ、このベースユニット1を共通の下回りとして、上部に搭載する各機器をアタッチメントとして容易に載せ替えることができる。また、これにより、各種自走式リサイクル機械の製作コストを大幅に低減することもできる。
また、一般的に、この種の自走式リサイクル機械においては、移送排出手段(排出コンベア)によりリサイクル品を機外に排出し、例えば地面等に集積する場合が多い。この場合、作業の進展と共にリサイクル品の集積高さが増し、やがて移送排出手段に接触してしまうため、リサイクル品がある程度集積したら自走式リサイクル機械を移動させ、新たな集積位置を確保して再び作業に復帰することになる。従って、移送排出手段(排出コンベア)の排出高さ、即ち移送排出手段の搬送方向下流側端部高さが高い方が、1箇所に大量のリサイクル品を集積することができ、作業位置の変更頻度を低減し、作業効率を向上させることができると言える。
一方、従来、自走式リサイクル機械においては、移送排出手段は本体フレームの下方に位置し、各種処理装置の下方から機外に向かって立ち上がるように設けられている場合が多い。そして、本体フレームの両端には、動力装置及び各機器が機外に向かって張り出すように配置されており、これらとの干渉してしまうため移送排出手段の傾斜角度には制限があった。また、移送排出手段は、その搬送ベルト表面とリサイクル品との間に作用する摩擦により、リサイクル品の搬送力を得るため、この観点においても傾斜角度をあまり急にすることはできない。しかしながら、この種の自走式リサイクル機械は、トレーラ等で輸送される場合が多く、機長や高さに制限が設けられている。つまり、移送排出手段の排出高さが好ましい一方で、機械全長に制限があるために移送排出手段の排出高さを十分に確保することは難しかった。
本実施の形態においては、移送排出手段27は、ベースユニット1上に設けられているため、従来の自走式リサイクル機械と比べ、そのまま上方にスライドした位置にあり、機長を長くすることなく、移送排出手段27の排出高さを高くすることができる。従って、作業の進展と共に機械を移動させることなく、リサイクル品の生産効率を向上させることができ、また、仮にホイールローダ等により、集積したリサイクル品を定期的に移送する場合等は、ほとんど作業位置を変更することなく連続してリサイクル品を生産することもでき、作業効率を向上させることができる。また、仮に排出高さを従来程度とした場合、機長を大幅に低減することができ、稼動現場において小回りがよりきくようになり、機動性を向上させることもできる。
また、本実施の形態においては、移送排出手段27の排出高さが受入部18よりも高いので、例えば、図21に示したように、前述の自走式選別機100D、自走式供給装置100C、自走式混合機100Aをタンデムに配置してシステムを構成することができる。
この図21において、例えば油圧ショベル等で投入された土砂等は、リサイクル原料として自走式選別機100Dの篩装置36に受入部18Dを介して導入される。そして、篩装置36により選別された土砂は移送排出手段27により、自走式供給装置100Cの受入部18Cに導入され、この受入部18Cから所定体積づつ切り出されて、自走式混合機100Aの受入部18Aに導入される。そして、最終的に混合装置23Aで均一に攪拌混合されて移送排出手段27により排出される。
つまり、移送排出手段の排出高さが受入部よりも高く設けられていることで、他の自走式リサイクル機械の受入部に、移送排出手段の排出物を直接導入することができ、別途ベルトコンベア等を設置しなくても、所望の機能を有する各種自走式リサイクル機械を適宜縦列配置し、目的の処理を行うことができるリサイクル原料の処理システムを容易に構成することができる。そして、このように自走式の機械でリサイクル原料の処理システムを容易に構成することができるので、システム全体に機動性を持たせることもできる。
次に、本発明の自走式リサイクル機械の他の実施の形態を説明する。
図22は本発明の自走式リサイクル機械の他の実施の形態の全体構造を表す側面図、図23は本発明の自走式リサイクル機械の他の実施の形態に備えられたベースユニットの外観構造を表す側面図、図24はその上面図である。但し、これら図22〜図24において、先の図1〜図3と同様の部分、或いは同様の機能を有する部分には同符号を付し説明を省略する。
これら図22〜図24において、1Aは本実施の形態に備えられたベースユニットで、このベースユニット1Aは、走行装置2、動力装置3A及びベースフレーム29から構成されている。42はタンクカバーで、このタンクカバー42は、ベースフレーム29の長手方向一方側(図22中左側)上に設けられ、前述の燃料タンク10及び作動油タンク11を収容している。また、このタンクカバー42は、走行装置2の片側(この例では図24中上側の走行装置2)の上方に位置している。
図25は上記動力装置3Aの詳細構造を表す内部上面図である。但し、この図25において、先の図5と同様の部分、或いは同様の機能を有する部分には同符号を付し説明を省略する。
この図25に示すように、動力装置3Aは、これを構成する各機器のうち、前述のエンジン9、油圧ポンプ12、制御弁装置13、ラジエータ14、バッテリー15等を上記ベースフレーム29の収納空間及びそのカバー16内に収容して走行装置2間の長手方向一方側(図25中左側)に集約配置し、燃料タンク10、作動油タンク22を走行装置2の上方に配置している。このような配置とすることにより、ベースプレート29における走行装置2間の長手方向他方側(図25中右側)に、新たな区画43(図24参照)を創出している。そして、ベースフレーム29におけるこの区画43の上面には上記取付部30が複数箇所(この例では3箇所)設けられている。これにより、本実施の形態においては、移送排出手段27の搬送方向上流側(図22中右側)部分を区画43から支持することにより、上記一実施の形態に比べて低く配置され、受入部18の高さが低くなっている。その他の構成は上記一実施の形態と同様である。
この種の自走式リサイクル機械においては、一般的に、油圧ショベル等の投入重機でリサイクル原料を投入する場合が多く、リサイクル原料の投入高さとなる受入部の高さはできるだけ低い方が好ましい。そこで、本実施の形態においては、上記一実施の形態に比べて受入部18の位置を低くすることができ、一実施の形態とほぼ同様の効果を得つつも、リサイクル原料の投入作業性を向上させることができる。
勿論、本実施の形態に備えられたベースユニット1Aを用いても、搭載する各機器をアタッチメント化して、容易に各種自走式リサイクル機械を構成することができる。以下に、そのような各種自走式リサイクル機械の構成例を図26〜図33を用いて順次説明する。
図26は本発明の自走式リサイクル機械の他の実施の形態に備えられたベースユニット1Aを用いて構成した自走式混合機の全体構成を表す側面図で、先の図10に対応する図である。この図26に示す自走式混合機200Aは、支持フレーム28A’により支持された混合装置23A、移送排出手段27をベースユニット1A上に設けたもので、投入されたリサイクル原料を混合装置23Aで攪拌して、移送排出手段27により機外に排出するようになっている。
図27は本発明の自走式リサイクル機械の他の実施の形態に備えられたベースユニット1Aを用いて構成した他の自走式混合機の全体構成を表す側面図で、先の図11に対応する図である。この図27に示す自走式混合機200Bは、支持フレーム28B’により支持された受入部18B、混合装置34及び移送排出手段27をベースユニット1A上に設けたもので、投入されたリサイクル原料を混合装置34により攪拌されて機外に排出されるようになっている。
図28は本発明の自走式リサイクル機械の他の実施の形態に備えられたベースユニット1Aを用いて構成した自走式供給装置の全体構成を表す側面図で、先の図12に対応する図である。この図28に示した自走式供給装置200Cは、支持フレーム28C’により支持された受入部18C及び移送排出手段27をベースユニット1A上に設けたもので、受入部18Cに投入されたリサイクル原料は、移送排出手段27により機外に排出され、例えば自走式土質改良機等、他の自走式リサイクル機械の受入部に一定量づつ導入されるようになっている。
図29は本発明の自走式リサイクル機械の他の実施の形態に備えられたベースユニット1Aを用いて構成した自走式選別機の全体構成を表す側面図で、先の図16に対応する図である。この図29に示した自走式選別機200Dは、支持フレーム28D’により支持された篩装置36及び移送排出手段27をベースユニット1A上に設けたもので、投入されたリサイクル原料を粒度に応じて選別して移送排出手段27上に導き、例えば自走式土質改良機等、他の自走式リサイクル機械の受入部に導入するようになっている。
図30は本発明の自走式リサイクル機械の他の実施の形態に備えられたベースユニット1Aを用いて構成した自走式造粒機の全体構成を表す側面図で、先の図17に対応する図である。この図30に示した自走式造粒機200Eは、支持フレーム28E’により支持された受入部18E、造粒装置37、移送排出手段27をベースユニット1A上に設けたもので、投入されたリサイクル原料を、造粒装置37により所定粒度に造粒して機外に排出するようになっている。
図31は本発明の自走式リサイクル機械の他の実施の形態に備えられたベースユニット1Aを用いて構成した自走式紛体定量供給装置の全体構成を表す側面図で、先の図18に対応する図である。この図31に示した自走式紛体定量供給装置200Fは、支持フレーム28F’により支持された貯留タンク38及び移送排出手段27Aをベースユニット1A上に設けたもので、貯留タンク38内の粉体を移送排出手段27Aにより密閉状態で機外に排出し、例えば自走式混合機等の自走式リサイクル機械の受入部に導入するようになっている。
図32は本発明の自走式リサイクル機械の他の実施の形態に備えられたベースユニット1Aを用いて構成した自走式破砕機の全体構成を表す側面図で、先の図19に対応する図である。この図32に示した自走式破砕機200Gは、支持フレーム28G’により支持した破砕装置39、受入部18G、移送排出手段27をベースユニット1A上に設けたもので、投入されたリサイクル原料を破砕装置39によりせん断し、破砕処理して機外に排出するようになっている。
図33は本発明の自走式リサイクル機械の他の実施の形態に備えられたベースユニット1Aを用いて構成した他の自走式破砕機の全体構成を表す側面図で、先の図20に対応する図である。この図33に示した自走式破砕機200Hは、支持フレーム28H’により支持された受入部18H、破砕装置39A、グリズリフィーダ40、シュート41、移送排出手段27等をベースユニット1A上に設けたもので、投入されたリサイクル原料を破砕装置39Aにより破砕し、シュート41を介して導かれた細粒とともに機外に排出するようになっている。
以上、図26〜図33を用いて説明したように、上記ベースユニット1Aも、各種自走式リサイクル機械で共有することができ、このベースユニット1Aを共通の下回りとして、上部に搭載する各機器をアタッチメントとして容易に載せ替えることができる。
また、本実施の形態においても、移送排出手段の排出高さが受入部よりも高いので、例えば、図34や図35に示したように、各種自走式リサイクル機械を適宜タンデムに配置して所望の処理システムを構成することができる。以下、図34及び図35に示したリサイクル原料の処理システムを簡単に説明する。
図34に示した処理システムは、前述の自走式供給装置200C、自走式造粒機200E、自走式選別機200Dをこの順で縦列配置したもので、自走式供給装置200Cの受入部18Cに、例えば油圧ショベル等で脱水ケーキ等の高含水率の土砂等を投入して自走式造粒機200Eに定量供給し、ほぼ所定の粒度に造粒したものを更に自走式選別機200Dで選別して、最終的に所望の粒度に造粒された土砂を集積するようになっている。
図35に示した処理システムは、従来の自走式土質改良機300と前述の自走式選別機200Dとを縦列配置した土質改良システムである。この土質改良システムにおいて、例えば油圧ショベル等により自走式土質改良機300の篩装置301にリサイクル原料となる土砂を投入すると、この篩装置301の図示しない格子を通過した土砂が下方のホッパ302へ導入される。ホッパ302に導入された土砂は、その下方の搬送コンベア303上に載置され、搬送中に固化材供給装置304により固化材を添加されて混合装置(図示せず)に導入される。混合装置へ導入された土砂及び固化材は、図示しないパドルミキサで均一に攪拌混合され、リサイクル品である改良土として排出コンベア305により自走式選別機200Dの篩装置36に供給される。そして、最終的にこの篩装置36により所定粒度以下の改良土のみが選別されて集積される。
このように、移送排出手段の排出高さが受入部よりも高く設けられていることで、他の自走式リサイクル機械の受入部に、移送排出手段の排出物を容易に導入することができ、所望の機能を有する各種自走式リサイクル機械を適宜縦列配置し、所望の目的の処理を行うことができ、かつ機動性を有するリサイクル原料の処理システムを容易かつコンパクトに構成することができる。
なお、以上において、自走式破砕機として、いわゆるシュレッダやジョークラッシャといった破砕装置を搭載したものを例に挙げて説明したが、これに限られず、森林で伐採された木材を枝払いするときに発生する剪定枝材・間伐材や、造成・緑地維持管理等で発生する枝木材、あるいは木造家屋に使用された廃木材等の被破砕木材をリサイクル原料として受入れて破砕処理してリサイクル品としての破砕物を生成するいわゆる自走式木材破砕機にも、本発明は適用可能である。また、この木材破砕機を構成する場合においても、受入部、木材破砕装置、移送排出手段等、必要な各機器を支持フレームで支持し、アタッチメントとしてベースフレーム1,1A上に設けることができることは言うまでもない。勿論、コーンクラッシャ、インパクトクラッシャ等、他の型の破砕装置や、汚泥を処理する流動化処理機等、他の処理装置をベースユニット1,1A上に設け、自走式リサイクル機械を容易に構成することができ、それぞれ上記と同様の効果を得ることができる。
最後に、以上においては、ベースユニット1,1Aの走行装置2として履帯7を備える自走式リサイクル機械を例にとって説明してきたが、これにも限られず、例えばホイール式の走行装置を備える構成としても良い。この場合も、同様の効果が得られる。
産業上の利用可能性
本発明によれば、並設した走行装置間に設けた収納空間を有し、この収納空間に動力装置を収納したベースフレームを設け、従来、本体フレーム上に設けられていた動力装置を走行装置間に配設することにより、ベースフレーム上のスペースが広く確保されると共に、機械全体の安定性を飛躍的に向上させることができる。これにより、従来のように、走行装置上に本体フレームを設け、この本体フレームの長手方向一方側に動力装置を配置していた場合に比べ、各機器のレイアウトの自由度を大きく向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
図1は、本発明の自走式リサイクル機械の一実施の形態の全体構造を表す側面図である。
図2は、本発明の自走式リサイクル機械の一実施の形態に備えられたベースユニットの外観構造を表す側面図である。
図3は、本発明の自走式リサイクル機械の一実施の形態に備えられたベースユニットの外観構造を表す上面図である。
図4は、本発明の自走式リサイクル機械の一実施の形態に備えられた動力装置の詳細構造を表す内部側面図である。
図5は、本発明の自走式リサイクル機械の一実施の形態に備えられた動力装置の詳細構造を表す内部上面図である。
図6は、本発明の自走式リサイクル機械の一実施の形態に備えられたベースフレームの詳細構造を表す斜視図である。
図7は、本発明の自走式リサイクル機械の一実施の形態に備えられたベースフレームの一構成例の幅方向断面を表す断面図である。
図8は、本発明の自走式リサイクル機械の一実施の形態に備えられたベースフレームの他の構成例の幅方向断面を表す断面図である。
図9は、本発明の自走式リサイクル機械の一実施の形態に備えられたベースユニット1の他の構成例を表す斜視図である。
図10は、本発明の自走式リサイクル機械の一実施の形態に備えられたベースユニットを用いて構成した自走式混合機の全体構成を表す側面図である。
図11は、本発明の自走式リサイクル機械の一実施の形態に備えられたベースユニットを用いて構成した他の自走式混合機の全体構成を表す側面図である。
図12は、本発明の自走式リサイクル機械の一実施の形態に備えられたベースユニットを用いて構成した自走式供給装置の全体構成を表す側面図である。
図13は、本発明の自走式リサイクル機械の一実施の形態に備えられたベースユニットを用いて構成した自走式供給装置に備えられた受入部の側断面図である。
図14は、本発明の自走式リサイクル機械の一実施の形態に備えられたベースユニットを用いて構成した他の自走式供給装置の全体構成を表す側面図である。
図15は、本発明の自走式リサイクル機械の一実施の形態に備えられたベースユニットを用いて構成した他の自走式供給装置に備えられた受入部の側断面図である。
図16は、本発明の自走式リサイクル機械の一実施の形態に備えられたベースユニットを用いて構成した自走式選別機の全体構成を表す側面図である。
図17は、本発明の自走式リサイクル機械の一実施の形態に備えられたベースユニットを用いて構成した自走式造粒機の全体構成を表す側面図である。
図18は、本発明の自走式リサイクル機械の一実施の形態に備えられたベースユニットを用いて構成した自走式紛体定量供給装置の全体構成を表す側面図である。
図19は、本発明の自走式リサイクル機械の一実施の形態に備えられたベースユニットを用いて構成した自走式破砕機の全体構成を表す側面図である。
図20は、本発明の自走式リサイクル機械の一実施の形態に備えられたベースユニットを用いて構成した他の自走式破砕機の全体構成を表す側面図である。
図21は、本発明の自走式リサイクル機械の一実施の形態に備えられたベースユニットを用いて構成した自走式選別機、自走式供給装置、自走式混合機を縦列配置して構成したリサイクル原料の処理システムの側面図である。
図22は、本発明の自走式リサイクル機械の他の実施の形態の全体構造を表す側面図である。
図23は、本発明の自走式リサイクル機械の他の実施の形態に備えられたベースユニットの外観構造を表す側面図である。
図24は、本発明の自走式リサイクル機械の他の実施の形態に備えられたベースユニットの外観構造を表す上面図である。
図25は、本発明の自走式リサイクル機械の他の実施の形態に備えられた動力装置の詳細構造を表す内部上面図である。
図26は、本発明の自走式リサイクル機械の他の実施の形態に備えられたベースユニットを用いて構成した自走式混合機の全体構成を表す側面図で、図10に対応する図である。
図27は、本発明の自走式リサイクル機械の他の実施の形態に備えられたベースユニットを用いて構成した他の自走式混合機の全体構成を表す側面図で、図11に対応する図である。
図28は、本発明の自走式リサイクル機械の他の実施の形態に備えられたベースユニットを用いて構成した自走式供給装置の全体構成を表す側面図で、図12に対応する図である。
図29は、本発明の自走式リサイクル機械の他の実施の形態に備えられたベースユニットを用いて構成した自走式選別機の全体構成を表す側面図で、図16に対応する図である。
図30は、本発明の自走式リサイクル機械の他の実施の形態に備えられたベースユニットを用いて構成した自走式造粒機の全体構成を表す側面図で、図17に対応する図である。
図31は、本発明の自走式リサイクル機械の他の実施の形態に備えられたベースユニットを用いて構成した自走式紛体定量供給装置の全体構成を表す側面図で、図18に対応する図である。
図32は、本発明の自走式リサイクル機械の他の実施の形態に備えられたベースユニットを用いて構成した自走式破砕機の全体構成を表す側面図で、図19に対応する図である。
図33は、本発明の自走式リサイクル機械の他の実施の形態に備えられたベースユニットを用いて構成した他の自走式破砕機の全体構成を表す側面図で、図20に対応する図である。
図34は、本発明の自走式リサイクル機械の他の実施の形態に備えられたベースユニットを用いて構成した自走式供給装置、自走式造粒機、自走式選別機を縦列配置して構成したリサイクル原料の処理システムの側面図である。
図35は、本発明の自走式リサイクル機械の他の実施の形態に備えられたベースユニットを用いて構成した自走式選別機と、従来の自走式土質改良機とを縦列配置して構成したリサイクル原料の処理システムの側面図である。
本発明は、リサイクル原料を受け入れて所定の処理を行いリサイクル品とする自走式リサイクル機械に関するものである。
背景技術
近年、再生資源促進法(いわゆるリサイクル法)の施行(平成3年10月)により、廃棄物再利用促進の機運が高まっている。この背景の下、例えば建設現場で発生する岩石、建設廃材、産業廃棄物等の被破砕物をリサイクル原料とし、所定の大きさに破砕処理してリサイクル品(破砕物製品)とする自走式破砕機や、様々な現場で発生する建設発生土等をリサイクル原料とし、固化材(土質改良材)と共に混合処理してリサイクル品(改良土製品)とする自走式土質改良機等に代表される自走式リサイクル機械のニーズが拡がりつつある。
例えば、上記自走式破砕機としては、特開平10−137624号公報に記載のように2軸せん断形の破砕装置(いわゆるシュレッダ)を処理装置として搭載したものや、特開平11−28383号公報に記載のように、いわゆるジョークラッシャを処理装置として搭載したもの等が既に多数提唱されている。一方、上記自走式土質改良機としても、例えば特開平9−195265号公報に記載のように、処理装置として混合装置を搭載したものが多数提唱されている。そして、いずれの従来技術においても、処理装置は本体フレーム上に搭載されており、この処理装置により受入部(ホッパ)で受け入れたリサイクル原料に所定の処理を施し、本体フレーム下方から立ち上がる排出コンベアにより機外に排出するようになっている。
発明の開示
ここで、通常、この種の自走式リサイクル機械においては、処理装置や走行装置等の各機器の駆動源となる動力装置(パワーユニット)が本体フレームの長手方向一方側端部に搭載されている場合が多い。従って、自走時や処理作業時等における機械全体の重量的なバランスを考慮すると、処理装置等の各機器の配置は、必然的に本体フレーム上の特定の位置にほぼ限定され、機械全体として、各機器のレイアウトに大きく制約を受けることになる。
本発明の目的は、各機器のレイアウトの自由度を向上させることができる自走式リサイクル機械を提供することにある。
(1)上記目的を達成するために、本発明は、リサイクル原料を受け入れ、このリサイクル原料を処理作業してリサイクル品とする自走式リサイクル機械において、内部に空間を有するベースフレームと、このベースフレームの両側部に設けた走行装置と、前記ベースフレームの前記空間に収容した動力装置と、前記ベースフレーム上に設けた処理装置とを備える構成とする。
本発明の自走式リサイクル機械は、並設した走行装置間に設けた収納空間を有し、この収納空間に動力装置を収納したベースフレームを設け、従来、本体フレーム上に設けられていた動力装置を走行装置間に配設することにより、ベースフレーム上のスペースが広く確保されると共に、機械全体の安定性を飛躍的に向上させることができる。これにより、従来のように、走行装置上に本体フレームを設け、この本体フレームの長手方向一方側に動力装置を配置していた場合に比べ、各機器のレイアウトの自由度を大きく向上させることができる。
(2)上記目的を達成するために、本発明は、リサイクル原料を受け入れ、このリサイクル原料を処理作業してリサイクル品とする自走式リサイクル機械において、内部に空間を有する第1の部材と、この第1の部材の両側部上端に略水平に配設した第2の部材とからなるベースフレームと、前記第2の部材の下方に位置するよう、前記第1の部材の両側部に設けた走行装置と、前記第1の部材の前記空間に収容した動力装置と、前記ベースフレーム上に設けた処理装置とを備える構成とする。
(3)上記(1)又は(2)において、好ましくは、前記動力装置は、エンジンと、このエンジンの燃料タンクと、作動油タンクと、前記エンジンにより駆動される油圧ポンプと、前記エンジンを冷却するラジエータとを備える。
(4)上記(3)において、また好ましくは、前記エンジン、燃料タンク、作動油タンク、油圧ポンプ、ラジエータを前記走行装置間のほぼ長手方向全長に渡って配設する。
(5)上記(3)において、また好ましくは、前記エンジン、油圧ポンプ、ラジエータを前記走行装置間の長手方向一方側に集約配置する。
(6)上記(4)又は(5)において、好ましくは、前記ベースフレームの長手方向他方側上方に設けた前記リサイクル原料の受入部と、前記ベースフレームの長手方向一方側に向かって延設した移送排出手段とを設ける。
(7)上記(6)において、好ましくは、前記移送排出手段は、その排出側端部が前記受入部よりも高くなるように設けられている。
(8)上記(1)乃至(7)のいずれか1つにおいて、好ましくは、前記処理装置は、前記リサイクル原料を混合する混合装置である。
(9)上記(8)において、また好ましくは、前記ベースフレーム上に、前記リサイクル原料を前記混合装置に供給する搬送コンベアと、前記リサイクル原料に固化材を供給する固化材供給装置とを更に設ける。
(10)上記(9)において、更に好ましくは、前記移送排出手段の上方に、前記移送排出手段により搬送されるリサイクル原料の切り出し量を調節する切り出し量調節手段を設ける。
(11)上記(1)乃至(7)のいずれか1つにおいて、好ましくは、前記処理装置は、前記リサイクル原料を粒度に応じて選別する篩装置である。
(12)上記(1)乃至(7)のいずれか1つにおいて、また好ましくは、前記処理装置は、前記リサイクル原料を圧縮し混練する圧縮混練装置と、この圧縮混練装置で圧縮混練したリサイクル原料をせん断する解砕装置とから構成される。
(13)上記(1)乃至(7)のいずれか1つにおいて、また好ましくは、前記処理装置は、前記リサイクル原料を破砕処理する破砕装置である。
(14)上記目的を達成するために、また本発明は、リサイクル原料を受け入れ、このリサイクル原料を処理作業してリサイクル品とする自走式リサイクル機械のベースユニットにおいて、内部に空間を有するベースフレームと、このベースフレームの両側部に設けた走行装置と、前記ベースフレームの前記空間に収容した動力装置とを備える構成とする。
(15)上記目的を達成するために、また本発明は、リサイクル原料を受け入れ、このリサイクル原料を処理作業してリサイクル品とする自走式リサイクル機械のベースフレームにおいて、走行装置間に動力装置の収納空間を形成するように構成する。
発明を実施するための最良の形態
以下、本発明の自走式リサイクル機械の一実施の形態を図面を用いて説明する。本実施の形態では、自走式リサイクル機械として、改質対象土砂をリサイクル原料として受け入れ、固化材とともに混合してリサイクル品として改良土を排出する自走式土質改良機を例に挙げて説明する。
図1は本発明の自走式リサイクル機械の一実施の形態の全体構造を表す側面図、図2は本発明の自走式リサイクル機械の一実施の形態に備えられたベースユニットの外観構造を表す側面図、図3はその上面図である。
これら図1〜図3において、1はベースユニットで、このベースユニット1は、左右に並設した1対の走行装置2と、この自走式土質改良機の動力源となる動力装置3(パワーユニット)と、この動力装置3を走行装置2間に収納する空間を形成するように、走行装置2間に設けたベースフレーム29とで構成されている。上記走行装置2は、ベースフレーム29下部の幅方向(図3中上下方向)両側部に突設したトラックフレーム4と、このトラックフレーム4の両端に設けた駆動輪5及び従動輪(アイドラ)6と、これら駆動輪5及び従動輸6に巻回した履帯(無限軌道履帯)7と、前記駆動輪5に直結した駆動装置8とで構成されている。
図4は上記ベースユニット1の詳細構造を表す内部側面図、図5はベースユニット1の詳細構造を表す内部上面図、図6はベースフレーム29の詳細構造を表す斜視図である。
これら図4乃至図6、及び先の図2、図3に示すように、上記ベースフレーム29は、走行装置2間に動力装置3を収納する空間を形成するように、走行装置2間に略箱状に設けた第1の部材29aと、この第1の部材29aの上端から走行装置2の上方にかけて配設した第2の部材29bとで構成されている。
ここで、図7及び図8は、それぞれベースフレーム29の一構成例及び他の構成例の幅方向断面を表す断面図である。先の各図においては、走行装置2のトラックフレーム4を、図7の一構成例に示すように、ベースフレーム29の第1の部材29aにおける下端部の側部に対し、例えば溶接等によって取付けてある(図6も参照)。但し、これに限られず、例えば図8に他の構成例として示したように、ベースフレーム29の第2の部材29bに接触しない程度に、履帯7が適度なクリアランスを持って第1の部材29aの下部に近接するよう、トラックフレーム4を第1の部材29aの下端よりも上方に寄せた位置に設けても良い。
なお、先の図6においては、第1の部材29aが、例えば各パイプ等の鋼材によって枠組みされた状態を表したが、その枠組みの側部4面及び底面を板状の部材で覆い箱状にし、これにより動力装置3の収容空間を形成するようにしても良い。また、枠組みの形状に関しては、勿論図6に示した態様に限られるものではない。例えば、動力装置3等を収容するだけの内部容積が確保されていれば、枠組み形状は適宜設計変更可能であり、その構造上設ける梁等に関しても、所望の強度が得られるよう構成すれば如何様に設けても構わず、また設けずに足りる場合には勿論省略して構わない。
また、ベースフレーム1そのものの態様としても、先に図6に示したものに限られず、ベースフレーム29の第1の部材29aの両側部に、走行装置2のトラックフレーム4を一体的に組み込むことも考えられる。即ち、例としては、図9にベースユニット1の他の構成として示したように、トラックフレーム4を第1の部材29aの両側部の下部側フレームとして用い、このトラックフレーム4とその上に設けた板状フレーム29aaとで第1の部材29aの両側部を形成し、これら両側部を例えば梁等で適宜接続して第1の部材29aとする。また、図6とほぼ同じ要領で第1の部材を枠状に組上げ、その第1の部材の両側部の前後部分に対し、それぞれトラックフレームのうちの駆動輪5及び従動輪6の支持部を取付ける構成等も考えられる。なお、図9においては、繁雑を避けるために、第2の部材29bを図示していないが、実際には、第1の部材29a両側部の上部に第2の部材29bが載置され、例えば溶接、或いはボルト締結等によって連接される。
続いて図4及び図5に戻って動力装置3の構成を説明する。9はこの自走式土質改良機の駆動源となるエンジン、10はこのエンジン9の燃料タンク、11は上記駆動装置8等の各油圧アクチュエータに供給する作動油を貯留する作動油タンクで、燃料タンク10及び作動油タンク11には、それぞれ給油口10a,11aが備えられている。12はエンジン9により駆動され、作動油タンク11の作動油を吐出する油圧ポンプ、13はこの油圧ポンプ12から吐出される圧油の方向及び流量(或いは方向のみ)を制御する複数のコントロールバルブを備えた制御弁装置である。14はエンジン9を冷却するラジエータ、15はバッテリー、17はエンジン9からの排気を消音する排気マフラである。
また、16はベースフレーム29における動力装置3の収納空間を覆うカバーで、図4及び図5に示すように、動力装置3を構成するエンジン9、燃料タンク10、作動油タンク11、油圧ポンプ12、制御弁装置13、ラジエータ14、バッテリー15、排気マフラ17等、動力装置3を構成する各機器は、このベースフレーム29及びカバー16に内包され走行装置2間のほぼ長手方向(図4中左右方向)全長に渡って配設されている。
また、繁雑防止のため特に図示しないが、動力装置3はファンを有しており、エンジン9を起動すると、油圧ポンプ12と共にこのファンが駆動され、吸気口(図示しず)を介して動力装置3内に外気を吸い込み、ラジエータ14を始め、エンジン9、油圧ポンプ12、マフラ17等を冷却し、排気口(図示せず)から大気放出するようになっている。また、エンジン9と排気マフラ17は、排気マニホールドを介して接続しており、エンジン9からの排気ガスは、この排気マニホールドを介して排気マフラ17に流入して消音され、大気放出されるようになっている。また、動力装置3には、エンジン9への吸入空気を清浄化するエアクリーナ(図示せず)が設けられている。
図1〜図3に戻り、18は例えば油圧ショベル等により投入されるリサイクル原料としての土砂の受入部(ホッパ)で、この受入部18は、上方拡開の概略枠型に形成され、ベースユニット1の長手方向他方側(図1中右側)上方に位置している。19はこの受入部18内の土砂を搬送する搬送コンベア、20はこの搬送コンベア19上の土砂に固化材(土質改良材)を添加する固化材供給装置で、この固化材供給装置20は、固化材の貯留タンク21と、この貯留タンク21の下部に設けた固化材のフィーダ22(例えばスクリューフィーダ、ロータリフィーダ等)とで構成されている。
23は本実施の形態の自走式リサイクル機械(自走式土質改良機)100の処理装置としての混合装置で、この混合装置23は内部にパドルミキサ(図示せず)を備えており、搬送コンベア19、固化材供給装置20から入口24を介してそれぞれ導入された土砂及び固化材を、パドルミキサにより混合して改良土とし、出口25を介して導出するようになっている。26はパドルミキサを回転駆動する駆動装置である。
27はこの混合装置23で生成した改良土を機外に排出する移送排出手段(排出コンベア)で、この移送排出手段27は、混合装置23の出口25の下方からベースユニット1の長手方向一方側(図1中左方向)に延設されている。そして、この移送排出手段27は、搬送方向(図1中左方向)に対して上り傾斜となっており、その排出側端部(図1中左側)が受入部18よりも高くなっている。
28は例えば角パイプ等の鋼材で適宜構成した支持フレームで、上述の受入部18、搬送コンベア19、固化材供給装置20、混合装置23、移送排出手段27といった各機器は、この支持フレーム28により支持され、一体的にベースユニット1上に設けられている。
30は上記ベースフレーム29(厳密には第2の部材29b)及びカバー16の上面に適宜設けた複数の取付部で、上記支持フレーム28は、この取付部30に対して例えばボルト等により取付けられている。なお、この取付部30は、例えば鋼板にネジ穴を複数設けたもので、カバー16、ベースフレーム29に対して適宜溶接等により固着するようになっている。即ち、混合装置23等の各機器の配置により支持フレーム28の構成がある程度異なっても、その支持フレーム28の形状に応じた位置に適宜固着することができるようになっている。
31は走行装置2の操作レバー、32は搬送コンベア19、固化材供給装置20、混合装置23、移送排出手段27等の各機器の操作盤、33は上記エンジン9やその周辺のメンテナンスのために動力装置3のカバー16に設けた点検口(図3参照)である。
以上の構成の自走式土質改良機100において、例えば油圧ショベル等によりホッパ18に改質対象となる土砂を投入すると、ホッパ18で受け入れられた土砂は、その下方の搬送コンベア19により搬送され、固化材供給装置20からの固化材と共に混合装置23内に導入される。混合装置23に導入された土砂及び固化材は、パドルミキサにより均一に攪拌混合され、移送排出手段27上に改良土として導出される。そして、この改良土は移送排出手段27により搬送され、機外(この場合図1中左側)に排出される。
ここで、従来、自走式土質改良機を始め、この種の自走式リサイクル機械においては、処理装置(本実施の形態では混合装置23に相当)や走行装置等の各機器の駆動源となる動力装置(パワーユニット)が本体フレームの長手方向一方側端部に搭載されている場合が多かった。従って、自走時や処理作業時等における機械全体の重量的なバランスを考慮すると、処理装置等の他の機器の配置は、必然的に本体フレーム上の特定の位置にほぼ限定され、機械全体として、各機器のレイアウトに大きく制約を受けることになる。
そこれに対し、本実施の形態においては、並設した走行装置2間に設けた収納空間を有し、この収納空間に動力装置3を収納したベースフレーム29を設け、従来、本体フレーム上に設けられていた動力装置3を走行装置2間に配設することにより、ベースフレーム29上のスペースが広く確保されると共に、重心が低くなるため、搭載する各機器の配置がある程度移動しても安定性を損なうことはなく、機械全体の安定性を飛躍的に向上させることができる。これにより、従来のように、走行装置上に本体フレームを設け、この本体フレームの長手方向一方側に動力装置を配置していた場合に比べ、各機器のレイアウトの自由度を大きく向上させることができる。また、先に図8に示すたように、走行装置2のトラックフレーム4を、ベースフレーム29の第1の部材29aにおける下端部よりも、可能な範囲で上方寄りに設けることにより、ベースユニット1の重心は更に低いものとなり、より安定性が増し、より一層の効果を得ることができる。
また、本実施の形態においては、第1の部材29a及び第2の部材29bでベースフレーム29を構成したが、必ずしもこの構成としなくても、例えば単に走行装置2間(具体的にはトラックフレーム4間)にプレートを設け、このプレート上に動力装置3を搭載して走行装置2間に配設してベースユニット1を構成するようにしても構わない。即ち、本実施の形態のように、第1及び第2の部材29a,29bを一体的に構成しなくとも、動力装置3を走行装置2間に配設し、適宜上方に各機器を搭載できるようなフレームを組み上げれば足りる。
なお、自走式リサイクル機械は、例えば自走式土質改良機、自走式破砕機等といったように種類の異なるものであっても、上部に搭載する各機器を除き、一般的な走行装置や動力装置等の基本構造は、ほぼ同様である。そのため、各種自走式リサイクル機械を製作する上で、走行装置や動力装置は、各種自走式リサイクル機械で共有できることが望ましい。
しかしながら、実際には、各種自走式リサイクル機械において、搭載する各機器と共に機械全体の重量バランスを確保するためには、慎重に検討した上で、各機器の配置に応じて動力装置の位置を本体フレームの長手方向にある程度移動させなければならない。つまり、従来、自走式リサイクル機械を製作する場合、自走式リサイクル機械の種類によって、それぞれ機械全体のレイアウト設計を行わなければならなかった。そして、各機器や動力装置を支持する本体フレームも専用のものが必要となり、走行装置及び動力装置を同一の位置関係にしたまま、各種自走式リサイクル機械間で共有することは困難であった。
それに対し、本実施の形態において、動力装置3が1対の走行装置2間にほぼ長手方向全長に渡って配置されているため、重心位置を低く、ベースユニット1のほぼ中央に位置させることができる。そのため、従来のように走行装置上に本体フレームを設け、この本体フレームの長手方向一方側に動力装置を搭載していた場合と比べ、飛躍的に重量バランスを向上させることができ、ベースユニット1上部に搭載する各機器の全体的な重心が、ある程度ベースユニット1の中央からずれても、自走時や処理作業時における十分な安定性を確保することができる。これにより、このベースユニット1を共通の下回りとして、上部に搭載する各機器をアタッチメント化することが可能となる。従って、各種自走式リサイクル機械の製作コストを低減することができると共に、各種自走式リサイクル機械を必要とする現場等において、各種機械をそれぞれ入れ替え、また買い揃える必要もなく、エンドユーザ或いはレンタル業者等に対する経済的負担を低減することができる。
ここで、図10〜図20を用い、本発明の自走式リサイクル機械の一実施の形態に備えられたベースユニット1を用いて構成した各種自走式リサイクル機械を以下に順次説明する。
図10は本発明の自走式リサイクル機械の一実施の形態に備えられたベースユニット1を用いて構成した自走式混合機の全体構成を表す側面図である。但し、この図10において、先の図1と同様の部分には同符号を付し説明を省略する。
この図10において、23Aは上記混合装置23とほぼ同様の混合装置で、この混合装置23Aは、内部のパドルミキサ(図示せず)により受け入れたリサイクル原料を攪拌混合するものである。18Aはリサイクル原料の投入部で、この受入部18Aは、混合装置23Aの入口を兼用している。即ち、この自走式混合機100Aは、支持フレーム28Aにより支持された混合装置23A、移送排出手段27をアタッチメントとしてベースユニット1上に設けたものである。この自走式混合機100Aにおいて、投入されたリサイクル原料は、受入部18Aを介して混合装置23Aに導入され、パドルミキサにより攪拌され、移送排出手段27により機外に排出されるようになっている。
図11は本発明の自走式リサイクル機械の一実施の形態に備えられたベースユニット1を用いて構成した他の自走式混合機の全体構成を表す側面図である。但し、この図11において、先の図1と同様の部分には同符号を付し説明を省略する。
この図11において、34はタブ式の混合装置で、この図11の自走式混合機100Bは、支持フレーム28Bにより支持された混合装置34及び移送排出手段27をアタッチメントとしてベースユニット1上に設けたものである。この自走式混合機100Bにおいて、投入されたリサイクル原料は、受入部18Bを介して混合装置34に導入され、この混合装置34により攪拌されて移送排出手段27により機外に排出されるようになっている。
図12は本発明の自走式リサイクル機械の一実施の形態に備えられたベースユニット1を用いて構成した自走式供給装置の全体構成を表す側面図、図13はこの自走式供給装置に備えられた受入部の側断面図である。但し、これら図12及び図13において、先の図1と同様の部分には同符号を付し説明を省略する。
これら図12及び図13に示した自走式供給装置100Cは、支持フレーム28Cにより支持された受入部18C及び移送排出手段27をアタッチメントとしてベースユニット1上に設けたものである。18Caはリサイクル原料(例えば土砂等)の切り出だし用の開口(図13参照)で、この開口18Caは、受入部18Cにおける移送排出手段27の搬送方向下流側(図12中左側)の壁面に、移送排出手段27の搬送面に対向するように所定の高さで形成されている。また、その開口幅は移送排出手段27の搬送面の幅とほぼ同じかそれより僅かに狭く設けられている。この自走式供給装置100Cにおいて、受入部18Cに投入されたリサイクル原料は、開口18Caを介して、移送排出手段27により機外に排出され、例えば自走式土質改良機等、他の自走式リサイクル機械の受入部に導入されるようになっている。
図14は本発明の自走式リサイクル機械の一実施の形態に備えられたベースユニット1を用いて構成した他の自走式供給装置の全体構成を表す側面図、図15はこの自走式供給装置に備えられた受入部の側断面図である。但し、この図14及び図15において、先の図1と同様の部分には同符号を付し説明を省略する。
これら図14及び図15に示した自走式供給装置100C’は、先に図12及び図13で説明した自走式供給装置100Cにおいて、受入部18Cの外壁に切り出し量調整手段35を設けたものである。この切り出し量調整手段35は、開口18Caの外側に設けたゲート35aと、このゲート35aを上下にスライドさせる油圧シリンダ35bとで構成されている。つまり、この自走式供給装置100C’において、ゲート35aを上下スライドさせることにより、開口18Caの開口面積を調節できるようになっている。これにより、受入部18Cに投入されたリサイクル原料は、開口18Caを通過する際、ゲート35aにより調節された開口18Caの面積分のものが切り出され、移送排出手段27により機外に排出されるようになっている。
図16は本発明の自走式リサイクル機械の一実施の形態に備えられたベースユニット1を用いて構成した自走式選別機の全体構成を表す側面図である。但し、この図16において、先の図1と同様の部分には同符号を付し説明を省略する。
この図16において、36はいわゆる振動型の篩装置で、この篩装置36は、その略枠状の本体36aがバネ36bを介して支持フレーム28Dに対して振動可能に支持されている。また、36cは本体36aを加振する駆動装置で、この駆動装置36は、本体36a内に挿通された回転軸(図示せず)に直結しており、図示しない偏振ドラムを回転させることにより、本体36aを加振するようになっている。これにより、この自走式選別機100Dは、振動する篩装置36上部の受入部18Dに投入されたリサイクル原料のうち、本体36a内に設けた格子(図示せず)の目より大きなものを除去して機外(この場合、図16中右側)に除去すると共に、格子の目よりも小さなものを選別して移送排出手段27上に導き、例えば自走式土質改良機等、他の自走式リサイクル機械の受入部に導入するようになっている。勿論、要求されるリサイクル原料の粒度に応じ、目の大きさの異なる格子を適宜使用することにより、リサイクル原料を所望の粒度に選別することができるようになっている。
図17は本発明の自走式リサイクル機械の一実施の形態に備えられたベースユニット1を用いて構成した自走式造粒機の全体構成を表す側面図である。但し、この図17において、先の図1と同様の部分には同符号を付し説明を省略する。
この図17において、37は投入されたリサイクル原料を造粒する造粒装置で、この造粒装置37は、受入部18Eで受け入れたリサイクル原料を圧縮し混練する圧縮混練装置37aと、この圧縮混練装置37aで圧縮混練したリサイクル原料をせん断して移送排出手段27上に導く解砕装置37bとで構成されている。
詳細な内部構造は特に図示ないが、圧縮混練装置37aは、例えば2つの圧縮ロータを内蔵しており、いわゆる脱水ケーキ等、高含水率の土砂等をリサイクル原料として圧縮ロータ間に導入し、適度に水分を除去し脆い状態にして解砕装置37bに導出するようになっている。一方、解砕装置37bは、例えば2つの高速回転ミルを内蔵しており、この高速回転ミルにより脆い状態となったリサイクル原料をせん断するように解砕して所定の粒度に造粒するようになっている。
この自走式造粒機100Eは、支持フレーム28Eにより支持された上記圧縮混練装置37a及び解砕装置37bを、移送排出手段27と共にアタッチメントとしてベースユニット1上に設けたものである。そして、この自走式造粒機100Eにおいて、投入されたリサイクル原料は、受入部18Eを介して造粒装置37に導入され、所定粒度に造粒されて移送排出手段27により機外に排出されるようになっている。
図18は本発明の自走式リサイクル機械の一実施の形態に備えられたベースユニット1を用いて構成した自走式紛体定量供給装置の全体構成を表す側面図である。但し、この図18において、先の図1と同様の部分には同符号を付し説明を省略する。
この図18において、38は例えば石灰やセメント等といった紛体の貯留タンク(サイロ)で、この貯留タンク38の下部には、スクリューコンベアで構成した移送排出手段27Aを図18中左側に立ち上がるように延設している。即ち、この自走式紛体定量供給装置100Fは、支持フレーム28Fにより支持された貯留タンク38及び移送排出手段27Aをアタッチメントとしてベースユニット1上に設けたもので、受入部18Fを介し、粒度が極めて小さく飛散し易い粉体を貯留タンク38内に貯留し、この貯留タンク38内の粉体を移送排出手段27Aにより密閉状態で機外に排出し、例えば自走式混合機等の自走式リサイクル機械の受入部に導入するようになっている。
図19は本発明の自走式リサイクル機械の一実施の形態に備えられたベースユニット1を用いて構成した自走式破砕機の全体構成を表す側面図である。但し、この図19において、先の図1と同様の部分には同符号を付し説明を省略する。
この図19において、39は例えば廃タイヤ等、リサイクル原料としての被破砕物を破砕処理する破砕装置(シュレッダ)である。繁雑防止のため特に図示しないが、この破砕装置39は、回転軸に多数のカッタを挿通した回転体を複数(例えば2つ)内蔵している。これら回転体は、隣接するもの同士互いに噛み合っており、これら回転体間に導入されたリサイクル原料をせん断するように破砕するようになっている。
即ち、この自走式破砕機100Gは、支持フレーム28Gにより支持された破砕装置39、受入部18G、移送排出手段27をアタッチメントとしてベースユニット1上に設けたもので、投入されたリサイクル原料は、受入部18Gを介して破砕装置39に導入され、破砕処理されて移送排出手段27により機外に排出されるようになっている。
図20は本発明の自走式リサイクル機械の一実施の形態に備えられたベースユニット1を用いて構成した他の自走式破砕機の全体構成を表す側面図である。但し、この図20において、先の図1と同様の部分には同符号を付し説明を省略する。
この図20において、39Aは例えば岩石等、リサイクル原料としての被破砕物を破砕処理する破砕装置(いわゆるジョークラッシャ)である。繁雑防止のため特に図示しないが、この破砕装置39Aは、揺動する動歯と固定歯とを設けており、これら動歯及び固定歯間に導入されたリサイクル原料を、動歯の揺動運動により噛み砕くように破砕処理するようになっている。
また、40はいわゆるグリズリフィーダで、特に図示しないが、先端が櫛歯状になった複数枚のプレートを階段状に配置し、これらプレートを加振することにより、受入部18Hを介して投入された被破砕物を順次破砕装置39Aに搬送供給するものである。また、同時に、その搬送中においてリサイクル原料中に含まれる細粒や細かい土砂等をプレートの櫛歯の隙間からシュート41を介し下方に落下させ移送排出手段27上へ導くようになっている。
即ち、この自走式破砕機100Hは、支持フレーム28Hにより支持された受入部18H、破砕装置39A、グリズリフィーダ40、シュート41、移送排出手段27等をアタッチメントとしてベースユニット1上に設けたものである。この自走式破砕機100Hにおいて、受入部18Hを介してグリズリフィーダ40に導入されたリサイクル原料は、破砕装置39Aにより破砕処理され、シュート41を介して導かれた細粒とともに移送排出手段27により機外に排出されるようになっている。
以上、図10〜図20を用いて説明したように、上記ベースユニット1は、各種自走式リサイクル機械で共有することができ、このベースユニット1を共通の下回りとして、上部に搭載する各機器をアタッチメントとして容易に載せ替えることができる。また、これにより、各種自走式リサイクル機械の製作コストを大幅に低減することもできる。
また、一般的に、この種の自走式リサイクル機械においては、移送排出手段(排出コンベア)によりリサイクル品を機外に排出し、例えば地面等に集積する場合が多い。この場合、作業の進展と共にリサイクル品の集積高さが増し、やがて移送排出手段に接触してしまうため、リサイクル品がある程度集積したら自走式リサイクル機械を移動させ、新たな集積位置を確保して再び作業に復帰することになる。従って、移送排出手段(排出コンベア)の排出高さ、即ち移送排出手段の搬送方向下流側端部高さが高い方が、1箇所に大量のリサイクル品を集積することができ、作業位置の変更頻度を低減し、作業効率を向上させることができると言える。
一方、従来、自走式リサイクル機械においては、移送排出手段は本体フレームの下方に位置し、各種処理装置の下方から機外に向かって立ち上がるように設けられている場合が多い。そして、本体フレームの両端には、動力装置及び各機器が機外に向かって張り出すように配置されており、これらとの干渉してしまうため移送排出手段の傾斜角度には制限があった。また、移送排出手段は、その搬送ベルト表面とリサイクル品との間に作用する摩擦により、リサイクル品の搬送力を得るため、この観点においても傾斜角度をあまり急にすることはできない。しかしながら、この種の自走式リサイクル機械は、トレーラ等で輸送される場合が多く、機長や高さに制限が設けられている。つまり、移送排出手段の排出高さが好ましい一方で、機械全長に制限があるために移送排出手段の排出高さを十分に確保することは難しかった。
本実施の形態においては、移送排出手段27は、ベースユニット1上に設けられているため、従来の自走式リサイクル機械と比べ、そのまま上方にスライドした位置にあり、機長を長くすることなく、移送排出手段27の排出高さを高くすることができる。従って、作業の進展と共に機械を移動させることなく、リサイクル品の生産効率を向上させることができ、また、仮にホイールローダ等により、集積したリサイクル品を定期的に移送する場合等は、ほとんど作業位置を変更することなく連続してリサイクル品を生産することもでき、作業効率を向上させることができる。また、仮に排出高さを従来程度とした場合、機長を大幅に低減することができ、稼動現場において小回りがよりきくようになり、機動性を向上させることもできる。
また、本実施の形態においては、移送排出手段27の排出高さが受入部18よりも高いので、例えば、図21に示したように、前述の自走式選別機100D、自走式供給装置100C、自走式混合機100Aをタンデムに配置してシステムを構成することができる。
この図21において、例えば油圧ショベル等で投入された土砂等は、リサイクル原料として自走式選別機100Dの篩装置36に受入部18Dを介して導入される。そして、篩装置36により選別された土砂は移送排出手段27により、自走式供給装置100Cの受入部18Cに導入され、この受入部18Cから所定体積づつ切り出されて、自走式混合機100Aの受入部18Aに導入される。そして、最終的に混合装置23Aで均一に攪拌混合されて移送排出手段27により排出される。
つまり、移送排出手段の排出高さが受入部よりも高く設けられていることで、他の自走式リサイクル機械の受入部に、移送排出手段の排出物を直接導入することができ、別途ベルトコンベア等を設置しなくても、所望の機能を有する各種自走式リサイクル機械を適宜縦列配置し、目的の処理を行うことができるリサイクル原料の処理システムを容易に構成することができる。そして、このように自走式の機械でリサイクル原料の処理システムを容易に構成することができるので、システム全体に機動性を持たせることもできる。
次に、本発明の自走式リサイクル機械の他の実施の形態を説明する。
図22は本発明の自走式リサイクル機械の他の実施の形態の全体構造を表す側面図、図23は本発明の自走式リサイクル機械の他の実施の形態に備えられたベースユニットの外観構造を表す側面図、図24はその上面図である。但し、これら図22〜図24において、先の図1〜図3と同様の部分、或いは同様の機能を有する部分には同符号を付し説明を省略する。
これら図22〜図24において、1Aは本実施の形態に備えられたベースユニットで、このベースユニット1Aは、走行装置2、動力装置3A及びベースフレーム29から構成されている。42はタンクカバーで、このタンクカバー42は、ベースフレーム29の長手方向一方側(図22中左側)上に設けられ、前述の燃料タンク10及び作動油タンク11を収容している。また、このタンクカバー42は、走行装置2の片側(この例では図24中上側の走行装置2)の上方に位置している。
図25は上記動力装置3Aの詳細構造を表す内部上面図である。但し、この図25において、先の図5と同様の部分、或いは同様の機能を有する部分には同符号を付し説明を省略する。
この図25に示すように、動力装置3Aは、これを構成する各機器のうち、前述のエンジン9、油圧ポンプ12、制御弁装置13、ラジエータ14、バッテリー15等を上記ベースフレーム29の収納空間及びそのカバー16内に収容して走行装置2間の長手方向一方側(図25中左側)に集約配置し、燃料タンク10、作動油タンク22を走行装置2の上方に配置している。このような配置とすることにより、ベースプレート29における走行装置2間の長手方向他方側(図25中右側)に、新たな区画43(図24参照)を創出している。そして、ベースフレーム29におけるこの区画43の上面には上記取付部30が複数箇所(この例では3箇所)設けられている。これにより、本実施の形態においては、移送排出手段27の搬送方向上流側(図22中右側)部分を区画43から支持することにより、上記一実施の形態に比べて低く配置され、受入部18の高さが低くなっている。その他の構成は上記一実施の形態と同様である。
この種の自走式リサイクル機械においては、一般的に、油圧ショベル等の投入重機でリサイクル原料を投入する場合が多く、リサイクル原料の投入高さとなる受入部の高さはできるだけ低い方が好ましい。そこで、本実施の形態においては、上記一実施の形態に比べて受入部18の位置を低くすることができ、一実施の形態とほぼ同様の効果を得つつも、リサイクル原料の投入作業性を向上させることができる。
勿論、本実施の形態に備えられたベースユニット1Aを用いても、搭載する各機器をアタッチメント化して、容易に各種自走式リサイクル機械を構成することができる。以下に、そのような各種自走式リサイクル機械の構成例を図26〜図33を用いて順次説明する。
図26は本発明の自走式リサイクル機械の他の実施の形態に備えられたベースユニット1Aを用いて構成した自走式混合機の全体構成を表す側面図で、先の図10に対応する図である。この図26に示す自走式混合機200Aは、支持フレーム28A’により支持された混合装置23A、移送排出手段27をベースユニット1A上に設けたもので、投入されたリサイクル原料を混合装置23Aで攪拌して、移送排出手段27により機外に排出するようになっている。
図27は本発明の自走式リサイクル機械の他の実施の形態に備えられたベースユニット1Aを用いて構成した他の自走式混合機の全体構成を表す側面図で、先の図11に対応する図である。この図27に示す自走式混合機200Bは、支持フレーム28B’により支持された受入部18B、混合装置34及び移送排出手段27をベースユニット1A上に設けたもので、投入されたリサイクル原料を混合装置34により攪拌されて機外に排出されるようになっている。
図28は本発明の自走式リサイクル機械の他の実施の形態に備えられたベースユニット1Aを用いて構成した自走式供給装置の全体構成を表す側面図で、先の図12に対応する図である。この図28に示した自走式供給装置200Cは、支持フレーム28C’により支持された受入部18C及び移送排出手段27をベースユニット1A上に設けたもので、受入部18Cに投入されたリサイクル原料は、移送排出手段27により機外に排出され、例えば自走式土質改良機等、他の自走式リサイクル機械の受入部に一定量づつ導入されるようになっている。
図29は本発明の自走式リサイクル機械の他の実施の形態に備えられたベースユニット1Aを用いて構成した自走式選別機の全体構成を表す側面図で、先の図16に対応する図である。この図29に示した自走式選別機200Dは、支持フレーム28D’により支持された篩装置36及び移送排出手段27をベースユニット1A上に設けたもので、投入されたリサイクル原料を粒度に応じて選別して移送排出手段27上に導き、例えば自走式土質改良機等、他の自走式リサイクル機械の受入部に導入するようになっている。
図30は本発明の自走式リサイクル機械の他の実施の形態に備えられたベースユニット1Aを用いて構成した自走式造粒機の全体構成を表す側面図で、先の図17に対応する図である。この図30に示した自走式造粒機200Eは、支持フレーム28E’により支持された受入部18E、造粒装置37、移送排出手段27をベースユニット1A上に設けたもので、投入されたリサイクル原料を、造粒装置37により所定粒度に造粒して機外に排出するようになっている。
図31は本発明の自走式リサイクル機械の他の実施の形態に備えられたベースユニット1Aを用いて構成した自走式紛体定量供給装置の全体構成を表す側面図で、先の図18に対応する図である。この図31に示した自走式紛体定量供給装置200Fは、支持フレーム28F’により支持された貯留タンク38及び移送排出手段27Aをベースユニット1A上に設けたもので、貯留タンク38内の粉体を移送排出手段27Aにより密閉状態で機外に排出し、例えば自走式混合機等の自走式リサイクル機械の受入部に導入するようになっている。
図32は本発明の自走式リサイクル機械の他の実施の形態に備えられたベースユニット1Aを用いて構成した自走式破砕機の全体構成を表す側面図で、先の図19に対応する図である。この図32に示した自走式破砕機200Gは、支持フレーム28G’により支持した破砕装置39、受入部18G、移送排出手段27をベースユニット1A上に設けたもので、投入されたリサイクル原料を破砕装置39によりせん断し、破砕処理して機外に排出するようになっている。
図33は本発明の自走式リサイクル機械の他の実施の形態に備えられたベースユニット1Aを用いて構成した他の自走式破砕機の全体構成を表す側面図で、先の図20に対応する図である。この図33に示した自走式破砕機200Hは、支持フレーム28H’により支持された受入部18H、破砕装置39A、グリズリフィーダ40、シュート41、移送排出手段27等をベースユニット1A上に設けたもので、投入されたリサイクル原料を破砕装置39Aにより破砕し、シュート41を介して導かれた細粒とともに機外に排出するようになっている。
以上、図26〜図33を用いて説明したように、上記ベースユニット1Aも、各種自走式リサイクル機械で共有することができ、このベースユニット1Aを共通の下回りとして、上部に搭載する各機器をアタッチメントとして容易に載せ替えることができる。
また、本実施の形態においても、移送排出手段の排出高さが受入部よりも高いので、例えば、図34や図35に示したように、各種自走式リサイクル機械を適宜タンデムに配置して所望の処理システムを構成することができる。以下、図34及び図35に示したリサイクル原料の処理システムを簡単に説明する。
図34に示した処理システムは、前述の自走式供給装置200C、自走式造粒機200E、自走式選別機200Dをこの順で縦列配置したもので、自走式供給装置200Cの受入部18Cに、例えば油圧ショベル等で脱水ケーキ等の高含水率の土砂等を投入して自走式造粒機200Eに定量供給し、ほぼ所定の粒度に造粒したものを更に自走式選別機200Dで選別して、最終的に所望の粒度に造粒された土砂を集積するようになっている。
図35に示した処理システムは、従来の自走式土質改良機300と前述の自走式選別機200Dとを縦列配置した土質改良システムである。この土質改良システムにおいて、例えば油圧ショベル等により自走式土質改良機300の篩装置301にリサイクル原料となる土砂を投入すると、この篩装置301の図示しない格子を通過した土砂が下方のホッパ302へ導入される。ホッパ302に導入された土砂は、その下方の搬送コンベア303上に載置され、搬送中に固化材供給装置304により固化材を添加されて混合装置(図示せず)に導入される。混合装置へ導入された土砂及び固化材は、図示しないパドルミキサで均一に攪拌混合され、リサイクル品である改良土として排出コンベア305により自走式選別機200Dの篩装置36に供給される。そして、最終的にこの篩装置36により所定粒度以下の改良土のみが選別されて集積される。
このように、移送排出手段の排出高さが受入部よりも高く設けられていることで、他の自走式リサイクル機械の受入部に、移送排出手段の排出物を容易に導入することができ、所望の機能を有する各種自走式リサイクル機械を適宜縦列配置し、所望の目的の処理を行うことができ、かつ機動性を有するリサイクル原料の処理システムを容易かつコンパクトに構成することができる。
なお、以上において、自走式破砕機として、いわゆるシュレッダやジョークラッシャといった破砕装置を搭載したものを例に挙げて説明したが、これに限られず、森林で伐採された木材を枝払いするときに発生する剪定枝材・間伐材や、造成・緑地維持管理等で発生する枝木材、あるいは木造家屋に使用された廃木材等の被破砕木材をリサイクル原料として受入れて破砕処理してリサイクル品としての破砕物を生成するいわゆる自走式木材破砕機にも、本発明は適用可能である。また、この木材破砕機を構成する場合においても、受入部、木材破砕装置、移送排出手段等、必要な各機器を支持フレームで支持し、アタッチメントとしてベースフレーム1,1A上に設けることができることは言うまでもない。勿論、コーンクラッシャ、インパクトクラッシャ等、他の型の破砕装置や、汚泥を処理する流動化処理機等、他の処理装置をベースユニット1,1A上に設け、自走式リサイクル機械を容易に構成することができ、それぞれ上記と同様の効果を得ることができる。
最後に、以上においては、ベースユニット1,1Aの走行装置2として履帯7を備える自走式リサイクル機械を例にとって説明してきたが、これにも限られず、例えばホイール式の走行装置を備える構成としても良い。この場合も、同様の効果が得られる。
産業上の利用可能性
本発明によれば、並設した走行装置間に設けた収納空間を有し、この収納空間に動力装置を収納したベースフレームを設け、従来、本体フレーム上に設けられていた動力装置を走行装置間に配設することにより、ベースフレーム上のスペースが広く確保されると共に、機械全体の安定性を飛躍的に向上させることができる。これにより、従来のように、走行装置上に本体フレームを設け、この本体フレームの長手方向一方側に動力装置を配置していた場合に比べ、各機器のレイアウトの自由度を大きく向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
図1は、本発明の自走式リサイクル機械の一実施の形態の全体構造を表す側面図である。
図2は、本発明の自走式リサイクル機械の一実施の形態に備えられたベースユニットの外観構造を表す側面図である。
図3は、本発明の自走式リサイクル機械の一実施の形態に備えられたベースユニットの外観構造を表す上面図である。
図4は、本発明の自走式リサイクル機械の一実施の形態に備えられた動力装置の詳細構造を表す内部側面図である。
図5は、本発明の自走式リサイクル機械の一実施の形態に備えられた動力装置の詳細構造を表す内部上面図である。
図6は、本発明の自走式リサイクル機械の一実施の形態に備えられたベースフレームの詳細構造を表す斜視図である。
図7は、本発明の自走式リサイクル機械の一実施の形態に備えられたベースフレームの一構成例の幅方向断面を表す断面図である。
図8は、本発明の自走式リサイクル機械の一実施の形態に備えられたベースフレームの他の構成例の幅方向断面を表す断面図である。
図9は、本発明の自走式リサイクル機械の一実施の形態に備えられたベースユニット1の他の構成例を表す斜視図である。
図10は、本発明の自走式リサイクル機械の一実施の形態に備えられたベースユニットを用いて構成した自走式混合機の全体構成を表す側面図である。
図11は、本発明の自走式リサイクル機械の一実施の形態に備えられたベースユニットを用いて構成した他の自走式混合機の全体構成を表す側面図である。
図12は、本発明の自走式リサイクル機械の一実施の形態に備えられたベースユニットを用いて構成した自走式供給装置の全体構成を表す側面図である。
図13は、本発明の自走式リサイクル機械の一実施の形態に備えられたベースユニットを用いて構成した自走式供給装置に備えられた受入部の側断面図である。
図14は、本発明の自走式リサイクル機械の一実施の形態に備えられたベースユニットを用いて構成した他の自走式供給装置の全体構成を表す側面図である。
図15は、本発明の自走式リサイクル機械の一実施の形態に備えられたベースユニットを用いて構成した他の自走式供給装置に備えられた受入部の側断面図である。
図16は、本発明の自走式リサイクル機械の一実施の形態に備えられたベースユニットを用いて構成した自走式選別機の全体構成を表す側面図である。
図17は、本発明の自走式リサイクル機械の一実施の形態に備えられたベースユニットを用いて構成した自走式造粒機の全体構成を表す側面図である。
図18は、本発明の自走式リサイクル機械の一実施の形態に備えられたベースユニットを用いて構成した自走式紛体定量供給装置の全体構成を表す側面図である。
図19は、本発明の自走式リサイクル機械の一実施の形態に備えられたベースユニットを用いて構成した自走式破砕機の全体構成を表す側面図である。
図20は、本発明の自走式リサイクル機械の一実施の形態に備えられたベースユニットを用いて構成した他の自走式破砕機の全体構成を表す側面図である。
図21は、本発明の自走式リサイクル機械の一実施の形態に備えられたベースユニットを用いて構成した自走式選別機、自走式供給装置、自走式混合機を縦列配置して構成したリサイクル原料の処理システムの側面図である。
図22は、本発明の自走式リサイクル機械の他の実施の形態の全体構造を表す側面図である。
図23は、本発明の自走式リサイクル機械の他の実施の形態に備えられたベースユニットの外観構造を表す側面図である。
図24は、本発明の自走式リサイクル機械の他の実施の形態に備えられたベースユニットの外観構造を表す上面図である。
図25は、本発明の自走式リサイクル機械の他の実施の形態に備えられた動力装置の詳細構造を表す内部上面図である。
図26は、本発明の自走式リサイクル機械の他の実施の形態に備えられたベースユニットを用いて構成した自走式混合機の全体構成を表す側面図で、図10に対応する図である。
図27は、本発明の自走式リサイクル機械の他の実施の形態に備えられたベースユニットを用いて構成した他の自走式混合機の全体構成を表す側面図で、図11に対応する図である。
図28は、本発明の自走式リサイクル機械の他の実施の形態に備えられたベースユニットを用いて構成した自走式供給装置の全体構成を表す側面図で、図12に対応する図である。
図29は、本発明の自走式リサイクル機械の他の実施の形態に備えられたベースユニットを用いて構成した自走式選別機の全体構成を表す側面図で、図16に対応する図である。
図30は、本発明の自走式リサイクル機械の他の実施の形態に備えられたベースユニットを用いて構成した自走式造粒機の全体構成を表す側面図で、図17に対応する図である。
図31は、本発明の自走式リサイクル機械の他の実施の形態に備えられたベースユニットを用いて構成した自走式紛体定量供給装置の全体構成を表す側面図で、図18に対応する図である。
図32は、本発明の自走式リサイクル機械の他の実施の形態に備えられたベースユニットを用いて構成した自走式破砕機の全体構成を表す側面図で、図19に対応する図である。
図33は、本発明の自走式リサイクル機械の他の実施の形態に備えられたベースユニットを用いて構成した他の自走式破砕機の全体構成を表す側面図で、図20に対応する図である。
図34は、本発明の自走式リサイクル機械の他の実施の形態に備えられたベースユニットを用いて構成した自走式供給装置、自走式造粒機、自走式選別機を縦列配置して構成したリサイクル原料の処理システムの側面図である。
図35は、本発明の自走式リサイクル機械の他の実施の形態に備えられたベースユニットを用いて構成した自走式選別機と、従来の自走式土質改良機とを縦列配置して構成したリサイクル原料の処理システムの側面図である。
Claims (15)
- リサイクル原料を受け入れ、このリサイクル原料を処理作業してリサイクル品とする自走式リサイクル機械において、
内部に空間を有するベースフレーム(29)と、
このベースフレーム(29)の両側部に設けた走行装置(2)と、
前記ベースフレーム(29)の前記空間に収容した動力装置(3;3A)と、
前記ベースフレーム(29)上に設けた処理装置(18C;23;23A;34;36;37;38;39;39A)と
を備えたことを特徴とする自走式リサイクル機械(100;100A;100B;100C;100C’;100D;100E;100F;100G;100H;200;200A;200B;200C;200D;200E;200F;200G;200H)。 - リサイクル原料を受け入れ、このリサイクル原料を処理作業してリサイクル品とする自走式リサイクル機械において、
内部に空間を有する第1の部材(29a)と、この第1の部材(29a)の両側部上端に略水平に配設した第2の部材(29b)とからなるベースフレーム(29)と、
前記第2の部材(29b)の下方に位置するよう、前記第1の部材(29a)の両側部に設けた走行装置(2)と、
前記第1の部材(29a)の前記空間に収容した動力装置(3;3A)と、
前記ベースフレーム(29)上に設けた処理装置(18C;23;23A;34;36;37;38;39;39A)と
を備えたことを特徴とする自走式リサイクル機械(100;100A;100B;100C;100C’;100D;100E;100F;100G;100H;200;200A;200B;200C;200D;200E;200F;200G;200H)。 - 請求項1又は2記載の自走式リサイクル機械において、前記動力装置(3;3A)は、エンジン(9)と、このエンジン(9)の燃料タンク(10)と、作動油タンク(11)と、前記エンジン(9)により駆動される油圧ポンプ(12)と、前記エンジン(9)を冷却するラジエータ(14)とを備えることを特徴とする自走式リサイクル機械(100;100A;100B;100C;100C’;100D;100E;100F;100G;100H;200;200A;200B;200C;200D;200E;200F;200G;200H)。
- 請求項3記載の自走式リサイクル機械において、前記エンジン(9)、燃料タンク(10)、作動油タンク(11)、油圧ポンプ(12)、ラジエータ(14)を前記走行装置(2)間のほぼ長手方向全長に渡って配設したことを特徴とする自走式リサイクル機械(100;100A;100B;100C;100C’;100D;100E;100F;100G;100H)。
- 請求項3記載の自走式リサイクル機械において、前記エンジン(9)、油圧ポンプ(10)、ラジエータ(14)を前記走行装置(2)間の長手方向一方側に集約配置したことを特徴とする自走式リサイクル機械(200;200A;200B;200C;200D;200E;200F;200G;200H)。
- 請求項4又は5記載の自走式リサイクル機械において、前記ベースフレーム(29)の長手方向他方側上方に設けた前記リサイクル原料の受入部(18;18A;18B;18C;18D;18E;18F;18G;18H)と、前記ベースフレーム(29)の長手方向一方側に向かって延設した移送排出手段(27)とを設けたことを特徴とする自走式リサイクル機械(100;100A;100B;100C;100C’;100D;100E;100F;100G;100H;200;200A;200B;200C;200D;200E;200F;200G;200H)。
- 請求項6記載の自走式リサイクル機械において、前記移送排出手段(27)は、その排出側端部が前記受入部(18;18A;18B;18C;18D;18E;18F;18G;18H)よりも高くなるように設けられていることを特徴とする自走式リサイクル機械(100;100A;100B;100C;100C’;100D;100E;100F;100G;100H;200;200A;200B;200C;200D;200E;200F;200G;200H)。
- 請求項1乃至7のいずれか1項記載の自走式リサイクル機械において、前記処理装置は、前記リサイクル原料を混合する混合装置(23;23A;34)であることを特徴とする自走式リサイクル機械(100;100A;100B;200;200A;200B)。
- 請求項8記載の自走式リサイクル機械において、前記ベースフレーム(29)上に、前記リサイクル原料を前記混合装置(23)に供給する搬送コンベア(19)と、前記リサイクル原料に固化材を供給する固化材供給装置(20)とを更に設けたことを特徴とする自走式リサイクル機械(100;200)。
- 請求項6又は7記載の自走式リサイクル機械において、前記移送排出手段(27)の上方に、前記移送排出手段(27)により搬送されるリサイクル原料の切り出し量を調節する切り出し量調節手段(35)を設けたことを特徴とする自走式リサイクル機械(100C’)。
- 請求項1乃至7のいずれか1項記載の自走式リサイクル機械において、前記処理装置は、前記リサイクル原料を粒度に応じて選別する篩装置(36)であることを特徴とする自走式リサイクル機械(100D;200D)。
- 請求項1乃至7のいずれか1項記載の自走式リサイクル機械において、前記処理装置(37)は、前記リサイクル原料を圧縮し混練する圧縮混練装置(37a)と、この圧縮混練装置(37a)で圧縮混練したリサイクル原料をせん断する解砕装置(37b)とから構成されることを特徴とする自走式リサイクル機械(100E;200E)。
- 請求項1乃至7のいずれか1項記載の自走式リサイクル機械において、前記処理装置は、前記リサイクル原料を破砕処理する破砕装置(39;39A)であることを特徴とする自走式リサイクル機械(100G;100H;200G;200H)。
- リサイクル原料を受け入れ、このリサイクル原料を処理作業してリサイクル品とする自走式リサイクル機械のベースユニットにおいて、
内部に空間を有するベースフレーム(29)と、
このベースフレーム(29)の両側部に設けた走行装置(2)と、
前記ベースフレーム(29)の前記空間に収容した動力装置(3;3A)と
とを備えたことを特徴とする自走式リサイクル機械のベースユニット(1;1A)。 - リサイクル原料を受け入れ、このリサイクル原料を処理作業してリサイクル品とする自走式リサイクル機械のベースフレームにおいて、
走行装置(2)間に動力装置(3;3A)の収納空間を形成するように構成したことを特徴とする自走式リサイクル機械のベースフレーム(29)。
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