JPWO2003009394A1 - 透明電極層の成膜方法および装置 - Google Patents

透明電極層の成膜方法および装置 Download PDF

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Abstract

化合物半導体薄膜による太陽電池における透明電極層をスパッタ法により成膜するに際して、DCスパッタのみによって、スパッタダメージの悪影響を受けることなく、品質の良い透明電極層の成膜を高速かつ容易に行わせることができるように、ターゲットにスパッタダメージを抑制するように予め規制された低電力を供給してDCスパッタを行わせる第1のスパッタリング工程と、同一のターゲットへの電力供給を高電力に切り換えてDCスパッタを行わせる第2のスパッタリング工程とによって、また同一材料による一対のターゲットを用いた対向ターゲット式スパッタによって、透明電極層を成膜するようにした透明電極層の成膜方法および装置。

Description

技術分野
本発明は、化合物半導体薄膜による太陽電池における透明電極層をスパッタ法により成膜する透明電極層の成膜方法および装置に関する。
背景技術
第1図は化合物半導体薄膜による太陽電池の基本的な構造を示しており、SLG(ソーダライムガラス)基板1上に、プラス側の裏面電極となるMo電極層2、CIGS薄膜による光吸収層(p型)3、ZnSからなるバッファ層(n型)4およびマイナス側の透明電極層5が順次形成されている。
一般に、透明電極層5は太陽電池への入射光に対する集電効率を良くするために低抵抗率で光透過率の高いものが要求されており、量産性、品質の点でスパッタ法によって透明電極層5を成膜するのが有利となっている。
しかし、スパッタ法によって透明電極5を成膜する場合、スパッタ粒子の衝突エネルギーによってバッファ層4にダメージを与えて、バッファ層4と光吸収層3との接合界面に悪影響を与えてしまうという問題があるものになっている。
スパッタダメージを抑制するためには、低電力によるRFスパッタリングが適しているが、成膜速度が遅いものになってしまう。
そのため、従来では、スパッタ法により透明電極層5の成膜を行わせるに際して、最初はスパッタダメージが少ない低電力によるRFスパッタリングによって接合界面の保護膜として機能する第1の導電膜を形成したうえで、DCスパッタリングに切り換えて第2の導電膜を高速で成膜させることによって、第1の導電膜および第2の導電膜による透明電極層5を成膜させるようにしている(特開平11−284211号公報参照)。
しかし、RFスパッタリングを採用する限り透明電極層5の成膜速度を上げることができず、高速での量産性が要求される太陽電池の製造のネックになっている。また、RFスパッタリングとDCスパッタリングとを併用するのでは、RF電源とDC電源とを必要とするとともに、その両電源装置の切換えの制御を必要として電源およびその制御系統が複雑なものになっている。
このように、スパッタダメージが少ない低電力によるRFスパッタリングと高速での成膜が可能なDCスパッタリングとを併用して透明電極層の成膜を行わせるのでは、透明電極層の成膜速度を充分に上げることができないとともに、RF電源とDC電源との両電源装置を必要として電源およびその制御系統が複雑なものになってしまうという問題がある。
発明の開示
本発明による透明電極層の成膜方法にあっては、化合物半導体薄膜による太陽電池における透明電極層をスパッタ法により成膜するに際して、その成膜をDC電源のみを用いることにより、スパッタダメージの悪影響を受けることなく、高速かつ容易に行わせるようにするべく、ターゲットにスパッタダメージを抑制するように予め規制された低電力を供給してDCスパッタを行わせる第1のスパッタリング工程と、同一のターゲットへの電力供給を高電力に切り換えてDCスパッタを行わせる第2のスパッタリング工程とによって透明電極層を成膜させるようにしている。
そして、本発明は、真空槽内に配設されたターゲットに直流電力を供給して、DCスパッタによりその真空槽内に設けられた基材の表面に透明電極層を成膜する装置にあって、ターゲットへの供給電力を段階的に制御する電力供給制御手段を設けて、ターゲットへの供給電力を低から高に変化させて透明電極層の成膜を段階的に行わせるようにしている。
また、本発明による透明電極層の成膜方法にあっては、化合物薄膜半導体による太陽電池における透明電極層をスパッタ法により成膜するに際して、その成膜をDC電源のみを用いることにより、スパッタダメージの悪影響を受けることなく、高速かつ容易に行わせるようにするべく、同一材料による一対のターゲットを用いた対向ターゲット式スパッタによって透明電極層を成膜させるようにしている。
そして、本発明による透明電極層の成膜方法にあっては、透明電極層をより高速で成膜させるようにするべく、同一材料による一対のターゲットを用いた対向ターゲット式スパッタによって第1段階の成膜を行わせる工程と、単一のターゲットを用いた高電力供給のDCスパッタによって第2段階の成膜を行わせる工程とによって透明電極層を成膜させるようにしている。
そしてまた、本発明は、化合物薄膜半導体による太陽電池における透明電極層を対向ターゲット式スパッタを用いて成膜する透明電極層の成膜装置において、同一材料による各ターゲットへの供給電力を可変に制御する電力供給制御手段を設けて、ターゲットへの供給電力を低から高に変化させて透明電極層の成膜を行わせるようにしている。
発明を実施するための最良の形態
第2図は、透明電極層を成膜させるための具体的な装置の一構成例を示している。それは、真空槽6内に配設されたターゲット7に直流電力を供給して、DCスパッタによりその真空槽6内に設けられた基材8の表面に透明電極層を成膜するスパッタ装置にあって、ターゲット7へ電力を供給する直流電源9の系統にその供給電力を調整する電力供給コントローラ10を設けて、ターゲット7への供給電力を低から高に変化させて透明電極層の成膜を段階的に行わせることができるように構成されている。
この構成では、基材8の表面に成膜される透明電極層の膜厚分布の均一化を有効に図るべく、基材8を支持するホルダー11を回転機構12によって回転駆動させるようにしている。ホルダー11には、基材8を加熱するヒータが内蔵されている。
基材8には、SLG(ソーダライムガラス)基板1上に、Mo電極層2、CIGS薄膜による光吸収層3およびZnSからなるバッファ層4が予め形成されている。その際、Mo電極層2はスパッタ法により、光吸収層3は蒸着法、スパッタ法、蒸着法とセレン化法の組合せ、スパッタ法とセレン化法の組合せ、メッキ法などにより、バッファ層4はCBD法によってそれぞれ成膜される。
ターゲット7の材料としては、ZnO:X((X:Ga,Al,InまたはB)が用いられる。
透明電極層の成膜に際して、真空槽6の内部を真空引きするとともに、ヒータによって基材8を加熱して、内部を所定の真空度(5×10−5Pa程度)に、基材8を所定の温度(室温〜300℃程度)にそれぞれ保持する。
基材8の保持温度としては、成膜のためには高いほどよいが、あまり温度を高くすると300℃以上で下地の光吸収層3およびバッファ層4が熱破壊されてしまうおそれがあるために、安全性を考えて200〜300℃の範囲で加熱制御するようにするのが望ましい。
また、成膜時の微妙な組成コントロールのために、真空槽6の内部に、2.0%以下の水素または酸素ガスを導入する場合もある。それは、透明電極として基材8に成膜されるZnOを化学量論比に維持するための酸素の補給および還元による酸素の除去を目的としている。
本発明は、このような構成にあって、電力供給コントローラ10の制御下において、ターゲット7にスパッタダメージを抑制するように予め規制された低電力を供給してDCスパッタを行わせる第1のスパッタリング工程と、ターゲット7への電力供給を高電力に切り換えてDCスパッタを行わせる第2のスパッタリング工程とをとることによって基材8に透明電極層を成膜させるようにしている。 具体的には、第1のスパッタリング工程にあって、ターゲット7の大きさが480cm程度の場合、300〜1000W(単位面積1cm当り0.6〜2.1W)の範囲の低電力をターゲット7に供給して、0.02〜0.2μm程度の膜厚になるように成膜する。
その際、ターゲット7への供給電力は高いほど成膜速度が早くなって有利であるが、最初から供給電力を高くすると前述したようにスパッタダメージによってバッファ層4との接合界面に損傷を与えてしまうために、スパッタダメージを抑制できるように規制された低電力を供給する。
また、低電力によるDCスパッタによって成膜される層の膜厚としては、それが薄いほど低速での成膜時間を短くすることができるが、界面保護の観点から、下地のバッファ層4の膜質に左右されるが、実際には0.08μm程度の膜厚になるように成膜している。
そして、第2のスパッタリング工程にあって、1000〜5000W(単位面積1cm当り2.1〜10.4W)の範囲の高電力をターゲット7に供給して、最終膜厚が0.3〜3.0μm程度の膜厚になるように成膜する。なお、最終膜厚は、使用するターゲット材料および製造される太陽電池の大きさによって決定されることになる。
その際、第1のスパッタリング工程によって成膜された層によってバッファ層4の界面が保護されているために、ターゲット7への供給電力を高くして高速での成膜を行わせることが可能であるが、あまり供給電力を高くすると、ターゲット7が酸化材料であるために放電が不安定となってしまう。
DCスパッタによって透明電極層を成膜するに際して、電力供給コントローラ10の制御下において、ターゲット7への供給電力を低から高に多段階に切り換えて成膜させるようにしてもよい。
このように、本発明によれば、DCスパッタのみによって透明電極層を成膜するに際して、先に低電力によるDCスパッタ(第1のスパッタリング工程)を行ってバッファ層4に対する界面保護層を形成したうえで、高電力によるDCスパッタ(第2のスパッタリング工程)を行わせるようにしているので、スパッタダメージの悪影響が有効に低減された品質の良い透明電極層を高速で成膜させることができるようになる。
本発明によって透明電極層が成膜された太陽電池にあっては、従来のRFスパッタによって透明電極層が成膜された太陽電池と比べて、性能指標となる光電変換効率において遜色はない。しかし、同一膜厚の透明電極層を成膜させるのに要する時間は、本発明によればRFスパッタによる場合の約40%程度ですむようになる。
第3図は、透明電極層5を形成するための量産用装置の一構成例を示している。
それは、基材収納扉13から収納されて、内部に多数セットされている基材(SLG基板1にMo電極層2、光吸収層3およびバッファ層4が形成されているもの)14を真空排気後に順次供給する基材供給室P11と、その供給される基材14を搬送しながら、ヒータ15によって所定温度に加熱したうえで、低電力供給によるDCスパッタ部SP11において第1段階の成膜を行わせ、次いで高電力供給によるDCスパッタ部SP21において第2段階の成膜を行わせる透明電極層の成膜室P21と、その成膜室P21から次々と送られてくる透明電極層が成膜された基材14′を一時貯えて、大気圧ベント作業の後に基材取出し扉16から基材14′をとり出す基材排出室P31とによって構成されている。なお、基材供給室P11、透明電極層の成膜室P21および基材排出室P31は密閉状態で連通している。
なお、スパッタリングに際して、装置内部を所定の真空度(5×10−5Pa程度)になるように真空引きしたうえで、ヒータ15によって基材14を加熱して、基材14を所定の温度(室温〜300℃程度)に保持する。
基材14の加熱温度としては、成膜のためには高いほどよいが、あまり温度を高くすると300℃以上で下地の光吸収層3およびバッファ層4が熱破壊されてしまうおそれがあるために、安全性を考えて200〜300℃の範囲で加熱保持させるようにするのが望ましい。
また、成膜時の微妙な組成コントロールのために、スパッタ室の内部に、2.0%以下の水素または酸素ガスを導入する場合もある。それは、透明電極として基材に成膜されるZnOを化学量論比に維持するための酸素の補給および還元による酸素の除去を目的としている。
表1は、以下の共通条件下で、複数の基材に対して1層目成膜時の放電密度を変えながら試験を行ったときの電池性能としての変換効率の相関を示している。
共通条件
光吸収層:セレン化法によるCIGS膜
バッファ層:ZnS
透明電極ターゲット:ZnOAl(Al2O3=2wt%)
到達真空度:8×10E−5Pa
成膜圧力:0.5Pa
スパッタガス:Ar100%
基板温度:150℃
Figure 2003009394
第4図は、そのときの各基材における変換効率の特性を示している。
この試験結果によれば、基材No.1の場合、高電力でのDCスパッタによる単層成膜を行わせると、変換効率が悪くなって電池性能が低下するものとなる。基材No.2およびNo.3の場合、従来のように、RFスパッタによる1層目の成膜を行ったうえで、DCスパッタによる2層目の成膜を行わせると、スパッタダメージが軽減されて変換効率が向上して高い電池性能が得られる。基材No.4およびNo.5の場合、バッファ層との界面側に低電力によるDCスパッタによって1層目の成膜を行ったうえで、高電力によるDCスパッタによる2層目の成膜を行わせると、1層目の成膜時の放電密度が2.1W/cm以下のときには変換効率が基材No.2およびNo.3の場合と同等の高い電池性能が得られる。また、基材No.6〜No.8の場合、バッファ層との界面側に低電力によるDCスパッタによって1層目の成膜を行ったうえで、高電力によるDCスパッタによる2層目の成膜を行わせると、1層目の成膜時の放電密度が4.1W/cm以上のときには変換効率が悪くなって電池性能が低下する。したがって、この1層目成膜時の放電密度の違いが電池性能に与える影響の評価としての試験結果からして、基材No.4およびNo.5による透明電極層の形成が望ましい。
また、表2は、前述の共通条件下で、複数の基材に対して、先の試験下で得られた最適な放電密度で、1層目成膜時の膜厚を変えながら試験を行ったときの電池性能としての変換効率の相関を示している。
Figure 2003009394
第5図は、そのときの各基材における変換効率の特性を示している。
この試験結果によれば、1層目の膜厚が300Å以下の場合には変換効率が悪くなって電池性能が低下するが、その膜厚が600Å以上であれば変換効率が向上して電池性能が良くなり、その変換効率が1層目の膜厚が1500Åまでほとんど差がない。
この試験結果からして、成膜速度による生産性を考慮して、1層目の膜厚は600〜1000Å程度が望ましい。
また、本発明にあっては、第6図に示すように、SLG基板1にMo電極層2、光吸収層3およびバッファ層4が予め形成されている基材上に、ZnO:X(X:Ga,Al,InまたはB)による同一材料からなる一対のターゲットT1,T2を用いた対向ターゲット式スパッタによって透明電極層5を成膜させるようにしている。
この対向ターゲット式スパッタは、一対のターゲットT1,T2が対向する空間を囲むように磁界をかけることにより、その空間にスパッタプラズマを捕捉して、その空間に対面するように側方に配設した基材上にスパッタ粒子を付着させるようにしたもので、DC電源を用いている。
第7図は、対向ターゲット式のスパッタによって、ZnO:Xからなる一対のターゲットT1,T2における各スパッタ粒子が基材におけるバッファ層4の表面に付着して透明導電膜5が成膜されるときのスパッタ粒子の状態を示している。
一対に設けられたターゲットT1,T2のスパッタリングを同時に行わせると、各ターゲットT1,T2からスパッタされた粒子の一部が他方のターゲット表面に到達するが、その大部分が直接バッファ層4に向けて飛び出して付着する。
この対向ターゲット式スパッタによれば、各ターゲットT1,T2への供給電力を適宜調整することによって成膜条件を変えることができ、常温でも充分に品質の良い透明導電膜5を高速で成膜させることができるようになる。
通常のDCスパッタ(マグネトロンスパッタ)では単一のターゲットに対して基材が対面するように配されており、スパッタリング時に発生する負イオンがクーロン力により加速されて衝突エネルギーによって基材にスパッタダメージを与えてしまう。そのため、初期時にスパッタダメージの少ない低電力のRFスパッタを行わせることによって保護膜を形成したうえで、DCスパッタに切り換えて高速での成膜を行わせるようにする必要がある。
この点、対向ターゲット式スパッタによれば、一対のターゲットT1,T2の対向空間の側方にその空間に対面するように基材が配されているので、その基材面が電磁界に対して平行となって、負イオンの衝突によるスパッタダメージを抑制できるようになり、保護膜の形成が必要ではなくなる。
さらに、通常のDCスパッタによるのでは、スパッタダメージによってバッファ層4と光吸収層3との接合界面に悪影響を与えることがないように、バッファ層4の膜厚が500Å以上とされていたものが、対向ターゲット式スパッタによれば、スパッタダメージの悪影響を有効に抑制できるために、バッファ層4の膜厚を500Å以下にすることが可能になり、太陽電池の薄膜化に寄与できるようになる。
本発明の対向ターゲット式スパッタにより透明電極層5が形成された太陽電池によれば、通常のDCスパッタによって同等の成膜速度で透明電極層が形成された太陽電池に比べて、光電変換効率において上回る性能が得られた。
また、本発明の対向ターゲット式スパッタにより透明電極層5が形成された太陽電池と、スパッタダメージを軽減させるためにRFスパッタのみによって透明電極層を形成した太陽電池とを比較すると、光電変換効率においてはさほどの差異はないが、その成膜速度が2倍以上となっている。
対向ターゲット式スパッタにより成膜される透明電極層5は、スパッタ時の供給電力が大きいほどその成膜時間が短縮される。しかし、実際には、バッファ層4の表面に与えるスパッタダメージをより有効に軽減させて高品質な膜質をもった透明電極層5を成膜させるべく、初期時には定常よりも低い電力を供給してスパッタリングを行わせることが望ましい。その初期時のスパッタリング工程によって成膜される膜厚が、0.08μm程度となるようにしている。
その際、初期時のスパッタリング工程によって成膜された層によってバッファ層4の界面が保護されているために、ターゲットT1,T2への供給電力を高くして高速での成膜を行わせることが可能であるが、あまり供給電力を高くすると、ターゲットT1,T2が酸化材料であるために放電が不安定となってしまう。
初期時および定常時にターゲットT1,T2への供給電力を低から高に変化させるための具体的な手段としては、第7図に示すように、直流電源17に供給電力調整器18を設けて、図示しないコントローラの制御下で、各ターゲットT1,T2に供給する電力を段階的に調整するようにしている。
その際、各ターゲットT1,T2に供給する電力を初期時と定常時との2段階に切り換えるほか、成膜が進むにしたがって供給電力を多階階に徐々に切り換えるようにしてもよい。
また、バッファ層4に対するスパッタダメージを軽減させるために対向ターゲット式スパッタによって第1段階の成膜を行わせたのち、同一材料(ZnO:X)による単一のターゲットを用いた高電力供給のDCスパッタ(マグネトロンスパッタ)によって第2段階(多段階)の成膜を行わせることによって、透明電極層5をより高速で形成させるようにすることも可能である。
第8図は、そのときの透明電極層5を実際に形成するための量産用の装置を示している。
それは、ヒータ41によって内部が一定温度に保持され、内部に予め多数用意されている基材(SLG基板1にMo電極層2、光吸収層3およびバッファ層4が形成されているもの)42を順次供給する基材供給室P12と、連続して供給される基材42を搬送しながら、対向ターゲット式スパッタ部SP12において第1段階の成膜を行わせ、次いで単一のターゲットを用いた高電力供給のDCスパッタ部SP22において第2段階の成膜を行わせる透明電極層の成膜室P22と、その成膜室P22から次々と送られてくる透明電極層が成膜された基材42′を一時貯えて冷却する基材冷却室P32とによって構成されている。
スパッタリングに際して、スパッタ室の内部を所定の真空度(5×10−5Pa程度)になるように真空引きしたうえで、ヒータによって基材を加熱して、基材を所定の温度(室温〜300℃程度)に保持する。
基材の保持温度としては、成膜のためには高いほどよいが、あまり温度を高くすると300℃以上で下地の光吸収層3およびバッファ層4が熱破壊されてしまうおそれがあるために、安全性を考えて200〜300℃の範囲で加熱制御するようにするのが望ましい。
また、成膜時の微妙な組成コントロールのために、スパッタ室の内部に、2.0%以下の水素または酸素ガスを導入する場合もある。それは、透明電極として基材に成膜されるZnOを化学量論比に維持するための酸素の補給および還元による酸素の除去を目的としている。
表3は、以下の共通条件下で、複数の基材に対して透明電極層を成膜する試験を行ったときの1層目放電出力と変換効率の相関を示している。
共通条件
光吸収層:セレン化法によるCIGS膜
バッファ層:ZnS
ターゲット:ZnOAl(Al2O3=2wt%)
透明電極膜厚:1層目1000Å,2層目6500Å
到達真空度:8×10E−5Pa
成膜圧力:0.5Pa
スパッタガス:Ar100%
基板温度:250℃
Figure 2003009394
第9図に、そのときの各基材における変換効率の特性を示している。
この試験結果からして、対向ターゲット式DCスパッタリングを用いることにより、従来手法より高出力の成膜を行わせるようにしても平均効率に及ぼす悪影響が少ない。1のマグネトロンRF(従来)と3の対向ターゲットDCによる変換効率の測定結果は同等であり、成膜速度は前者に比べて後者は2.5倍と高速になる。対向ターゲットDCスパッタリングは、更に出力を上げても変換効率への影響は少なく、成膜速度や放電安定性を考慮に入れると、4の1500W(4.2W/cm)程度での成膜条件が望ましい。
また、表4は、以下の共通条件下で、複数の基材に対して透明電極層を成膜する試験を行ったときの1層目膜厚と変換効率の相関を示している。
共通条件
光吸収層:セレン化法によるCIGS膜
バッファ層:ZnS
ターゲット:ZnOAl(Al2O3=2wt%)
透明電極膜厚:合計7500Å
到達真空度:8×10E−5Pa
成膜圧力:0.5Pa
スパッタガス:Ar100%
基板温度:250℃
Figure 2003009394
第10図に、そのときの各基材における変換効率の特性を示している。
この試験結果からして、全体の成膜速度を速くするためには、1層目が薄いことが望ましい。試験結果によると、750Åを境界としてこの膜厚より厚くなっても変換効率はさほど変動しない。逆に500Å以下にすると、変換効率の低下がみられる。以上のことより、1層目の膜厚は750Å程度が望ましい。
産業上の利用の可能性
以上、本発明によれば、化合物半導体薄膜による太陽電池における透明電極層をスパッタ法により成膜するに際して、先にターゲットにスパッタダメージを抑制するように予め規制された低電力を供給してDCスパッタを行わせたのち、同一のターゲットへの電力供給を高電力に切り換えてDCスパッタを行わせるようにしているので、DCスパッタのみによって、スパッタダメージの悪影響を受けることなく、品質の良い透明電極層の成膜を高速かつ容易に行わせることができ、太陽電池の製造に有利となる。
また、本発明によれば、化合物薄膜半導体による太陽電池における透明電極層をスパッタ法により成膜するに際して、同一材料による一対のターゲットを用いた対向ターゲット式スパッタによって透明電極層を成膜させるようにしているので、DCスパッタによって、スパッタダメージの悪影響を受けることなく、品質の良い透明電極層の成膜を高速かつ容易に行わせることができるようになる。
また、本発明によれば、化合物薄膜半導体による太陽電池における透明電極層を対向ターゲット式スパッタを用いて成膜するに際して、同一材料による一対のターゲットへの供給電力を低から高に変化させて透明電極層の成膜を行わせるようにしているので、スパッタダメージの悪影響を受けることなく、品質の良い透明電極層をより高速で成膜させることができるようになる。
さらに、本発明によれば、同一材料による一対のターゲットを用いた対向ターゲット式スパッタによって第1段階の成膜を行わせる工程と、単一のターゲットを用いた高速DCスパッタによって第2段階の成膜を行わせる工程とによって透明電極層を成膜させるようにしているので、スパッタダメージの悪影響を受けることなく、品質の良い透明電極層をより高速で成膜させることができるようになる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、一般的な化合物薄膜半導体による太陽電池の基本的な構造を示す正断面図である。
第2図は、本発明によって透明電極層を成膜させるための具体的な装置の一構成例を示す簡略図である。
第3図は、本発明により透明電極層を形成するための量産用装置の一構成例を示す簡略図である。
第4図は、複数の基材に対して成膜条件を変えながら透明電極層を形成したときの第1の試験結果にもとづく各変換効率を示す特性図である。
第5図は、複数の基材に対して成膜条件を変えながら透明電極層を形成したときの第2の試験結果にもとづく各変換効率を示す特性図である。
第6図は、本発明によって透明電極層を成膜するプロセスを示す図である。
第7図は、本発明による対向ターゲット式スパッタにより基材の表面に透明電極層が成膜される状態を示す図である。
第8図は、本発明により透明電極層を実際に形成するための量産用装置の他の構成例を示す簡略図である。
第9図は、複数の基材に対して成膜条件を変えながら対向ターゲット式スパッタにより透明電極層を形成したときの第3の試験結果にもとづく各変換効率を示す特性図である。
第10図は、複数の基材に対して成膜条件を変えながら対向ターゲット式スパッタにより透明電極層を形成したときの第4の試験結果にもとづく各変換効率を示す特性図である。
【0001】
明 細 書
透明電極層の成膜方法
技術分野
本発明は、化合物半導体薄膜による太陽電池における透明電極層をスパッタ法により成膜する透明電極層の成膜方法に関する。
背景技術
第1図は化合物半導体薄膜による太陽電池の基本的な構造を示しており、SLG(ソーダライムガラス)基板1上に、プラス側の裏面電極となるMo電極層2、CIGS薄膜による光吸収層(p型)3、ZnSからなるバッファ層(n型)4およびマイナス側の透明電極層5が順次形成されている。
一般に、透明電極層5は太陽電池への入射光に対する集電効率を良くするために低抵抗率で光透過率の高いものが要求されており、量産性、品質の点でスパッタ法によって透明電極層5を成膜するのが有利となっている。
しかし、スパッタ法によって透明電極5を成膜する場合、スパッタ粒子の衝突エネルギーによってバッファ層4にダメージを与えて、バッファ層4と光吸収層3との接合界面に悪影響を与えてしまうという問題があるものになっている。
スパッタダメージを抑制するためには、低電力によるRFスパッタリングが適しているが、成膜速度が遅いものになってしまう。
そのため、従来では、スパッタ法により透明電極層5の成膜を行わせるに際して、最初はスパッタダメージが少ない低電力によるRFスパッタリングによって接合界面の保護膜として機能する第1の導電膜を形成したうえで、DCスパッタリングに切り換えて第2の導電膜を高速で成膜させることによって、第1の導電膜および第2の導電膜による透明電極層5を成膜させるようにしている(特開平11−284211号公報参照)。
しかし、RFスパッタリングを採用する限り透明電極層5の成膜速度を上げることができず、高速での量産性が要求される太陽電池の製造のネックになっている。また、RFスパッタリングとDCスパッタリングとを併用するのでは、RF電源とDC電源とを必要とするとともに、その両電源装置の切換えの制御を必要
【0002】
として電源およびその制御系統が複雑なものになっている。
このように、スパッタダメージが少ない低電力によるRFスパッタリングと高速での成膜が可能なDCスパッタリングとを併用して透明電極層の成膜を行わせるのでは、透明電極層の成膜速度を充分に上げることができないとともに、RF電源とDC電源との両電源装置を必要として電源およびその制御系統が複雑なものになってしまうという問題がある。
発明の開示
本発明による透明電極層の成膜方法にあっては、化合物半導体薄膜による太陽電池における透明電極層をスパッタ法により成膜するに際して、その成膜をDC電源のみを用いることにより、スパッタダメージの悪影響を受けることなく、高速かつ容易に行わせるようにするべく、ターゲットにスパッタダメージを抑制するように予め規制された低電力を供給して、600Åから1500Åの範囲の膜厚となるようにDCスパッタを行わせる第1のスパッタリング工程と、同一のターゲットへの電力供給を高電力に切り換えてDCスパッタを行わせる第2のスパッタリング工程とによって透明電極層を成膜させるようにしている。
また、本発明による透明電極層の成膜方法にあっては、化合物薄膜半導体による太陽電池における透明電極層をスパッタ法により成膜するに際して、その成膜をDC電源のみを用いることにより、スパッタダメージの悪影響を受けることなく、高速かつ容易に行わせるようにするべく、同一材料による一対のターゲットを用いた対向ターゲット式スパッタによって透明電極層を成膜させるようにしている。
そして、本発明による透明電極層の成膜方法にあっては、透明電極層をより高速で成膜させるようにするべく、同一材料による一対のターゲットを用いた対向ターゲット式スパッタによって、600Åから1500Åの範囲の膜厚となるように第1段階の成膜を行わせる工程と、単一のターゲ
【0003】
ットを用いた高電力供給のDCスパッタによって第2段階の成膜を行わせる工程とによって透明電極層を成膜させるようにしている。
図面の簡単な説明
第1図は、一般的な化合物薄膜半導体による太陽電池の基本的な構造を示す正断面図である。
第2図は、本発明によって透明電極層を成膜させるための具体的な装置の一構成例を示す簡略図である。
第3図は、本発明により透明電極層を形成するための量産用装置の一構成例を示す簡略図である。
第4図は、複数の基材に対して成膜条件を変えながら透明電極層を形成したときの第1の試験結果にもとづく各変換効率を示す特性図である。
第5図は、複数の基材に対して成膜条件を変えながら透明電極層を形成したときの第2の試験結果にもとづく各変換効率を示す特性図である。
第6図は、本発明によって透明電極層を成膜するプロセスを示す図である。
第7図は、本発明による対向ターゲット式スパッタにより基材の表面に透明電極層が成膜される状態を示す図である。
第8図は、本発明により透明電極層を実際に形成するための量産用装置の他の構成例を示す簡略図である。
第9図は、複数の基材に対して成膜条件を変えながら対向ターゲット式スパッタにより透明電極層を形成したときの第3の試験結果にもとづく各変換効率を示す特性図である。
第10図は、複数の基材に対して成膜条件を変えながら対向ターゲット式スパッタにより透明電極層を形成したときの第4の試験結果にもとづく各変換効率を示す特性図である。

Claims (13)

  1. 化合物半導体薄膜による太陽電池における透明電極層をスパッタ法により成膜する透明電極層の成膜方法であって、ターゲットにスパッタダメージを抑制するように予め規制された低電力を供給してDCスパッタを行わせる第1のスパッタリング工程と、同一のターゲットへの電力供給を高電力に切り換えてDCスパッタを行わせる第2のスパッタリング工程とによって透明電極層を成膜させるようにした透明電極層の成膜方法。
  2. 第1のスパッタリング工程における低電力供給がターゲットの単位面積1cm当り0.6〜2.1Wの範囲であり、第2のスパッタリング工程における高電力供給がターゲットの単位面積1cm当り2.1〜10.4Wの範囲であることを特徴とする請求項1の記載による透明電極層の成膜方法。
  3. 第1のスパッタリング工程によって、0.02〜0.2μmの膜厚になるように成膜することを特徴とする請求項1の記載による透明電極層の成膜方法。
  4. ZnO:X(X:Ga,Al,InまたはB)のターゲットを用いて、絶縁基板上にMo電極層、p型の光吸収層およびn型のバッファ層が順次形成された基材におけるバッファ層の表面にZnO系の透明電極層を成膜するようにしたことを特徴とする請求項1の記載による透明電極層の成膜方法。
  5. 真空槽内に配設されたターゲットに直流電力を供給して、DCスパッタによりその真空槽内に設けられた基材の表面に透明電極層を成膜する装置であって、ターゲットへの供給電力を段階的に制御する電力供給制御手段を設けて、ターゲットへの供給電力を低から高に変化させて透明電極層の成膜を段階的に行わせるようにした透明電極層の成膜装置。
  6. ターゲットがZnO:X(X:Ga,Al,InまたはB)であり、基材が絶縁基板上にMo電極層、p型の光吸収層およびn型のバッファ層が順次形成されたものであり、その基材におけるバッファ層の表面にZnO系の透明電極層を成膜するようにしたことを特徴とする請求項5の記載による透明電極層の成膜装置。
  7. 化合物薄膜半導体による太陽電池における透明電極層をスパッタ法により成膜する透明電極層の成膜方法であって、同一材料による一対のターゲットを用いた対向ターゲット式スパッタによって透明電極層を成膜させるようにした透明電極層の成膜方法。
  8. ZnO:X(X:Ga,Al,InまたはB)のターゲット材料を用いて、絶縁基板上にMo電極層、p型の光吸収層およびn型のバッファ層が順次形成された基材におけるバッファ層の表面にZnO系の透明電極層を成膜するようにしたことを特徴とする請求項7の記載による透明電極層の成膜方法。
  9. 対向ターゲット式スパッタにおける各ターゲットへの電力供給がターゲットの単位面積1cm当り0.7〜10Wの範囲であることを特徴とする請求項7の記載による透明電極層の成膜方法。
  10. 対向ターゲット式スパッタにおける各ターゲットへの電力供給を低電力から高電力へ段階的に変化させるようにしたことを特徴とする請求項7の記載による透明電極層の成膜方法。
  11. 化合物薄膜半導体による太陽電池における透明電極層をスパッタ法により成膜する透明電極層の成膜方法であって、同一材料による一対のターゲットを用いた対向ターゲット式スパッタによって第1段階の成膜を行わせる工程と、単一のターゲットを用いた高電力供給のDCスパッタによって第2段階の成膜を行わせる工程とによって透明電極層を成膜させるようにした透明電極層の成膜方法。
  12. 化合物薄膜半導体による太陽電池における透明電極層を対向ターゲット式スパッタを用いて成膜する透明電極層の成膜装置であって、同一材料による各ターゲットへの供給電力を可変に制御する電力供給制御手段を設けて、各ターゲットへの供給電力を低から高に変化させて透明電極層の成膜を行わせるようにした透明電極層の成膜装置。
  13. ターゲットがZnO:X(X:Ga,Al,InまたはB)であり、絶縁基板上にMo電極層、p型の光吸収層およびn型のバッファ層が順次形成された基材におけるバッファ層の表面にZnO系の透明電極層を成膜するようにしたことを特徴とする請求項12の記載による透明電極層の成膜装置。
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