JP2014110300A - 半導体発光素子の製造方法 - Google Patents

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弘明 蔭山
Shinya Kondo
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Abstract

【課題】半導体層上に銀層を形成することを含む半導体発光素子の製造方法であって、半導体発光素子の駆動電圧を低下させ得る方法を提供する。
【解決手段】第1導電型の半導体層(7)および第2導電型の半導体層(3)を含む半導体構造体(9)を有する半導体発光素子(30)の製造方法において、第1出力にて銀または銀混合物をスパッタリングすることにより、第1導電型の半導体層(7)上に銀を含む第1層を形成し、第2出力にて銀または銀混合物をスパッタリングすることにより、第1層上に銀を含む第2層を形成し、これら第1層および第2層は電極層(11)の少なくとも一部(11a)を成す。第1出力は0.05W/cm以上0.60W/cm以下の範囲にあり、かつ、第2出力は第1出力より大きい。
【選択図】図1

Description

本発明は、半導体発光素子の製造方法に関し、より詳細には、半導体層上に銀層を形成することを含む半導体発光素子の製造方法に関する。なお、本明細書において「銀層」とは、「銀を含む層」(銀含有層)を意味し、代表的には、銀から成る層、または銀とその他の少なくとも1種類の元素とを含む層であり得る。
従来、半導体発光素子において、半導体層と接触して形成される電極について、様々な材料および構成のものが知られている(特許文献1〜5)。
なかでも、銀層は、高い光反射率を有するため、特に、いわゆるフリップチップ実装タイプの半導体発光素子において基板側からの光の取り出し効率を高める目的で、電極層として利用されている。例えば、特許文献1では、p型半導体層上に、銀から成る第1金属層を直接形成し、SiOなどの絶縁性の保護膜を適宜設け、その上に金などから成る第2金属層を形成している。また、特許文献2では、p型半導体層上に、ITOなどの透光性の導電性材料から成る第1の電極を形成し、その上面の凹みに銀またはその他の金属から成る第2の電極を形成している。従来の半導体発光素子の製造方法において、銀層は、真空蒸着やスパッタリングなどにより形成されている。上記特許文献1のように、半導体層上に銀層を直接形成する場合、この銀層は、半導体層との間で電気的コンタクト、好ましくはオーミックコンタクトを提供する役割を果たしている。
特開2003−168823号公報 特開2007−134533号公報 特開2007−142028号公報 特開2008−47864号公報 特開2010−287761号公報
現在、半導体発光素子に対して、その消費電力を低減するために、駆動電圧の一層の低下が要請されている。かかる要請に応えるべく、本発明の目的は、半導体層上に銀層を形成することを含む半導体発光素子の製造方法であって、半導体発光素子の駆動電圧を低下させ得る方法を提供することにある。
半導体層上に銀層を直接形成する場合、得られる半導体発光素子の消費電力を小さくするためには、銀層と半導体層との間のコンタクト抵抗は、できるだけ小さいことが望ましい。本発明者らは、銀層を半導体層上にスパッタリングにより形成する場合、特に、スパッタリングの出力によって、銀層と半導体層との間のコンタクト抵抗が変化することを見出し、更なる鋭意研究の結果、本発明を完成するに至った。
概略的には、第1導電型の半導体層および第2導電型の半導体層を含む半導体構造体を備える半導体発光素子の製造方法であって、
(a)第1出力にて銀または銀混合物をスパッタリングすることにより、前記第1導電型の半導体層上に銀を含む第1層を形成する工程と、
(b)第2出力にて銀または銀混合物をスパッタリングすることにより、前記第1層上に銀を含む第2層を形成する工程と
を含み、前記第1層および前記第2層が電極層の少なくとも一部を成し、
前記第2出力が前記第1出力より大きい(換言すれば、前記第1出力が前記第2出力より小さい)ことを特徴とする、半導体発光素子の製造方法が提供される。
より詳細には、本発明によれば、第1導電型の半導体層および第2導電型の半導体層を含む半導体構造体を備える半導体発光素子の製造方法であって、
(a)第1出力にて銀または銀混合物をスパッタリングすることにより、前記第1導電型の半導体層上に銀を含む第1層(本明細書において「第1銀層」とも言う)を形成する工程と、
(b)第2出力にて銀または銀混合物をスパッタリングすることにより、前記第1層上に銀を含む第2層(本明細書において「第2銀層」とも言う)を形成する工程と
を含み、前記第1層および前記第2層が電極層の少なくとも一部を成し、
前記第1出力が0.05W/cm以上0.60W/cm以下の範囲にあり、かつ、前記第2出力が前記第1出力より大きいことを特徴とする、半導体発光素子の製造方法が提供される。
本発明の半導体発光素子の製造方法によれば、0.05W/cm以上0.60W/cm以下の第1出力で銀または銀混合物をスパッタリングして第1層(第1銀層)を半導体層上に直接形成することによって、銀層と半導体層との間のコンタクト抵抗を効果的に低下させることができ、これにより、半導体発光素子の駆動電圧を低下させることができる。そして、本発明の半導体発光素子の製造方法によれば、第1出力より大きい第2出力で銀または銀混合物をスパッタリングして第2層(第2銀層)を第1層(第1銀層)上に形成することによって、高い生産効率を得ることができる。なお、本明細書における第1出力及び第2出力(W/cm)は、スパッタリングのターゲット(銀または銀混合物)に対するもの(より詳細には、該ターゲットの面積に対する出力)である。
本発明によれば、半導体層上に銀層を形成することを含む半導体発光素子の製造方法において、0.05W/cm以上0.60W/cm以下の第1出力で銀または銀混合物をスパッタリングして第1層(第1銀層)を半導体層上に直接形成し、そして、第1出力より大きい第2出力で銀または銀混合物をスパッタリングして第2層(第2銀層)を第1層(第1銀層)上に形成することによって、高い生産効率を確保しつつ、銀層と半導体層との間のコンタクト抵抗を効果的に低下させることができ、これにより、半導体発光素子の駆動電圧を低下させることができる。
本発明により製造可能な半導体発光素子の1つの例を示す概略断面図である。 本発明により製造可能な半導体発光素子のもう1つの例を示す概略断面図である。 図2の半導体発光素子の例の概略上面図である。 コンタクト抵抗(Ω・cm)のスパッタリング出力(W/cm)に対する依存性を示すグラフである。 コンタクト抵抗(Ω・cm)のスパッタリング圧力(Pa)に対する依存性を示すグラフである。 半導体発光素子の順方向電圧Vf(V)および光出力Po(mW)のスパッタリング出力(W/cm)に対する依存性を示すグラフである。
本発明の基本概念は、第1導電型の半導体層および第2導電型の半導体層を含む半導体構造体を備える半導体発光素子の製造方法であって、
(a)第1出力にて銀または銀混合物をスパッタリングすることにより、前記第1導電型の半導体層上に銀を含む第1層を形成する工程と、
(b)第2出力にて銀または銀混合物をスパッタリングすることにより、前記第1層上に銀を含む第2層を形成する工程と
を含み、前記第1層および前記第2層が電極層の少なくとも一部を成し、
前記第2出力が前記第1出力より大きいことを特徴とする。
以下、本発明の実施形態における半導体発光素子の製造方法について、図面を参照しながら詳述する。
図1に例示的に示すように、本実施形態によって製造される半導体発光素子30は、基板1と、その上に形成された、n型半導体層3、活性層5およびp型半導体層7を含む半導体構造体9と、保護膜15と、n型半導体層3およびp型半導体層7上にそれぞれ設けられたn側電極19およびp側電極21とを有して成る。より詳細には、p側電極21は、少なくとも金属電極層11を含み、好ましくはカバー電極層13およびパッド電極層17を更に含んで成る。金属電極層(電極層)11は、少なくともp型半導体層7に直接接触している銀層11aを含み、この銀層11aは、後述するように第1銀層および第2銀層から形成される。金属電極層11は、銀(Ag)以外の他の少なくとも1種類の金属を含む層(金属または金属混合物、代表的には合金の層であって、銀を含まない層、以下、単に「銀非含有金属層」と言う)11bを更に含んで成ることが好ましい。他方、n側電極19は、本実施形態においてはそれ自体がパッド電極層として機能するものとするが、これに限定されない。保護膜15は、半導体発光素子30の基板1と反対側の面に形成され、n側電極19およびp側電極21(より詳細にはパッド電極層17)の少なくとも一部の表面(窓部)を露出させつつ、これら電極19および21の残部の表面および半導体構造体9のうちn型半導体層3の素子端面(切断面)を除く表面を被覆している。しかしながら、本発明によって製造される半導体発光素子は、かかる構成に限定されず、半導体層上に銀層が形成される限り、任意の適切な構成を有し得る。
かかる半導体発光素子30は、本実施形態において、以下のようにして製造することができる。
まず、基板1の上に、n型半導体層3、活性層5およびp型半導体層7を含む半導体構造体9を作製する。
基板1は、半導体層をエピタキシャル成長させることができる基板であればよく、絶縁性および導電性のいずれであってもよい。例えば、サファイア、スピネル、SiC、ZnS、ZnO、Si、GaN、AlN、GaAsなどを基板1として用いることができる。より詳細には、半導体構造体9として、窒化物半導体材料から成る半導体層を成長させる場合、サファイア基板が好適に用いられる。また、基板1は、図1に示すように、半導体層を成長させる側の面に複数の凸部を有していてよいが、これに限定されるものではない。基板1が、かかる凸部を有する場合、光の取り出し効率を向上させることができる。
図1に示すような半導体構造体9は、基板1上に半導体層を順次形成し、得られた積層体の所定の領域を、基板1と反対側の面(成長面側)からエッチングして、n型半導体層3を露出させることにより得られる。各半導体層は、例えば、MOVPE、有機金属気相成長法(MOCVD)、ハイドライド気相成長法(HVPE)、分子線エピタキシャル成長法(MBE)等の公知の技術により形成することができる。また、エッチングには、ドライエッチング(気相エッチング、プラズマエッチング、反応性イオンエッチングなど)やウェットエッチングとして公知の技術を利用できる。
なお、半導体構造体9は、少なくともn型半導体層3およびp型半導体層7を有する発光可能な半導体構造体であればよい。かかる構造体としては、MIS接合、PIN接合やPN接合を有したホモ構造、ヘテロ構造あるいはダブルへテロ構造のものが挙げられる。本実施形態においては、n型半導体層3とp型半導体層7との間に活性層5を設けているが、この活性層5は、量子効果が生ずる薄膜に形成させた単一量子井戸構造や多重量子井戸構造とすることもできる。また、各半導体層の膜厚は特に限定されるものではなく、種々の膜厚のものを適用することができる。更に、各半導体層は、単層構造でもよいが、組成および膜厚等の異なる2つまたはそれ以上の層の積層構造または超格子構造等であってもよい。
半導体構造体9の半導体材料としては、一般式InAlGa1−x−yN(0≦x≦1、0≦y≦1、0≦x+y≦1、以下同様)で表されるような窒化物半導体材料が挙げられるが、これに限定されない。
より具体的には、窒化物半導体材料から成る積層構造体は、例えば、AlGaNよりなるバッファ層、アンドープGaN層、Siドープn型GaNよりなるn側コンタクト層、GaN層とInGaN層とを交互に積層させた超格子層、GaN層とInGaN層とを交互に積層させた多重量子井戸構造の活性層、MgドープAlGaN層とMgドープInGaN層とを交互に積層させた超格子層、MgドープGaNよりなるp側コンタクト層、等が挙げられる。
次に、かかる半導体構造体9を作製した基板1に対して、スパッタリングを2つの工程(a)および工程(b)にて実施して、第1銀層および第2銀層をそれぞれ形成し、これら2つの層から銀層11aを形成する。より詳細には、以下の通りである。
・工程(a)
まず、銀または銀混合物のターゲットを所定の第1条件にてスパッタリングすることにより、p型半導体層7上に第1銀層を形成する。
本発明において、上記所定の第1条件は、スパッタリングの出力を0.05W/cm以上0.60W/cm以下の範囲、好ましくは0.10W/cm以上0.25W/cm以下の範囲にある第1出力とすることを含む。加えて、上記所定の第1条件は、0.1Pa以上0.7Pa以下の範囲、好ましくは0.2Pa以上0.4Pa以下の範囲の第1圧力とすることを含み得るが、必ずしもこれに限定されない。本発明はいかなる理論によっても拘束されないが、0.60W/cm以下の低い出力、および好ましくは0.1Pa以上の高い圧力下で、銀または銀混合物をスパッタリングすると、スパッタリングによりその下の半導体層(本実施形態においてはp型半導体層7)にダメージが導入されることを効果的に低減することができ、この結果、コンタクト抵抗を低下させることができると考えられる。スパッタリングの出力が低い程、銀または銀混合物のターゲットから弾き出されて半導体層に衝突するAg原子のエネルギーが小さくなり、半導体層に導入されるダメージが小さくなると考えられる。また、周囲(装置内)の圧力が高い程、銀または銀ターゲットから弾き出されたAg原子のエネルギーが半導体層に衝突するまでに小さくなり、半導体層に導入されるダメージが小さくなると考えられる。しかしながら、出力が低くなる程および圧力が高くなる程、所望の膜厚を得るために必要な成膜時間が長くなる傾向にある。よって、0.05W/cm以上の出力、および好ましくは0.7Pa以下の圧力下でスパッタリングすることにより、第1銀層の成膜時間が長くなり過ぎるのを防止でき、効率的に第1銀層を形成することができる。また、あまり高すぎる圧力は、膜の剥がれが懸念されることから好ましくない。なお、スパッタリング条件である出力および圧力のうち、圧力よりも出力のほうが、コンタクト抵抗の低減に大きく影響することから、本発明において工程(a)のスパッタリングは上記第1出力で行うものであればよく、上記第1圧力下で行うことは必須でない点に留意されたい。
・工程(b)
次に、銀または銀混合物のターゲットを所定の第2条件にてスパッタリングすることにより、第1銀層上に第2銀層を形成する。
本発明において、上記所定の第2条件は、スパッタリングの出力を上記第1出力より大きい第2出力とすること(換言すれば、第1出力が第2出力より小さいこと)を含む。加えて、上記所定の第2条件は、上記第1圧力より低い第2圧力とすること(換言すれば、第1圧力が第2圧力より高いこと)を含み得るが、必ずしもこれに限定されない。スパッタリングによる半導体層へのダメージの導入は、スパッタリングにより形成されていく銀層がある程度の厚さに達すれば、その後は無視可能な程度となる。よって、最初、上記第1出力および好ましくは第1圧力下にて、半導体層へのダメージの導入を防止しながら第1銀層を形成し、その後、第2出力および好ましくは第2圧力下にて、第2出力を第1出力より高くし、および好ましくは第2圧力を第1圧力より低くして、第2銀層を形成すれば、第1銀層の成膜レートより第2銀層の成膜レートが大きくなるので、これら二層を合わせた所望の膜厚の銀層11aを得るのに必要な成膜時間を短縮することができ、これにより、生産効率を向上させることができ、量産性に優れる。なお、スパッタリング条件である出力および圧力のうち、圧力よりも出力のほうが、成膜時間の短縮に大きく影響することから、本発明において工程(b)のスパッタリングは上記第2出力で行うものであればよく、上記第2圧力下で行うことは必須でない点に留意されたい。
上記第1銀層の膜厚は、例えば1nm以上100nm以下、好ましくは1nm以上30nm以下であり得る。少なくとも1nm以上の膜厚の第1銀層を上述の第1出力および好ましくは第1圧力下にて形成すれば、その下の半導体層にダメージが導入されることを効果的に防止でき、コンタクト抵抗の低減効果を確保することができる。上記第1銀層および上記第2銀層の合計膜厚は、半導体構造体9内にて生じた光を有効に反射させ得る程度であればよく、例えば200nm以下の範囲で選択可能である。
工程(a)および工程(b)に使用するターゲットの組成、スパッタリング装置、スパッタリングガスなどは、互いに異なっていても、同じであってもよい。
上記第1銀層および上記第2銀層は、いずれも少なくとも銀を含むものであればよく、使用するターゲットの組成に応じて様々であり得る。ターゲットは、銀または銀混合物(代表的には銀合金)である(なお、第1銀層を形成するために使用するターゲットと、第2銀層を形成するために使用するターゲットとは、同じであっても、異なっていてもよい。)よって、第1銀層および第2銀層は、銀から成る層(以下、「純銀層」と言う。本明細書において純銀とは、純度4N(99.99%)以上のものを示す。)であっても、銀と銀以外の他の少なくとも1種類の元素とを含む層(以下、「銀混合物層」と言い、代表的には銀合金層)であってもよい。第1銀層/第2銀層の組み合わせとしては、純銀層/純銀層、純銀層/銀混合物層、銀混合物層/純銀層、銀混合物層/銀混合物層のいずれかであり得る。このうち、純銀層/純銀層は、第1銀層および第2銀層に同じターゲットを使用できるので製造が容易であり、純銀層/銀混合物層は得られる半導体発光素子の特性に優れるという利点がある。純銀層は、熱処理および/または実使用の間にマイグレーションが起こり易いという不利点があり、凝集により表面状態が粗面化して反射率が下がる傾向がある。純銀層よりも銀混合物層のほうが、マイグレーションを抑制でき、高い反射率を得ることができる。
例えば、第1銀層および第2銀層の少なくとも一方が、Agに加えて、更に、Ti、Zr、Hf、V、Nb、Ta、Cr、Mo、W、Fe、Ru、Co、Rh、Ir、Ni、Pd、Pt、Cu、Au、Zn、Al、Ga、In、SiおよびGeからなる群から選択される少なくとも1種類の元素を含んでいてよく、好ましくは、Au、Cu、PdおよびPtからなる群から選択される少なくとも1種類の元素を含み得る。
工程(a)および工程(b)の各々において、スパッタリングには、高周波(RF)スパッタリング、直流スパッタリングなどを利用することができる。特に、高周波(RF)スパッタリングは、他のスパッタリング方法に比べて半導体層にダメージが導入され易いため、本発明によるダメージ低減効果が著しい。
スパッタリングの他の条件は適宜選択できる。温度は、例えば10〜100℃であってよい。スパッタリングガスには、一般的には、アルゴンガスなどの不活性ガスが使用され得る。
以上のようにして得られた第1銀層および第2銀層は、上述した金属電極層11の銀層11aを形成するものである。なお、第1銀層と第2銀層とが異なる組成を有する場合、銀層11aにおいて、後述する熱処理および/または実使用などによって、第1銀層と第2銀層との間で元素拡散が生じていてもよい。
次に、好ましくは、銀層11aの上に、銀非含有金属層11bを形成する。銀非含有金属層11bを銀層11a上に設けると、銀非含有金属層11bが銀層11aに対してバリア層として機能し得るため、銀の耐熱性が上がり、かつ、銀の拡散を防止することができる。かかる銀非含有金属層11bの材料としては、例えばZn、Ni、Pt、Pd、Rh、Ru、Os、Ir、Ti、Zr、Hf、V、Nb、Ta、Co、Fe、Mn、Mo、Cr、W、La、Cu、Y、Au、Al等の金属およびこれらの2種以上の混合物(合金)が挙げられる。銀非含有金属層11bは、単層であっても、多層であってもよく、例えば、Ni/Ti/Ptの3層構造膜、W/Niの2層構造膜等が好ましく利用される。銀非含有金属層11bの膜厚は適宜設定し得るが、例えば100nm以上400nm以下(多層の場合は合計)である。銀非含有金属層11bは、スパッタリング、蒸着などの公知の方法により形成できる。なお、本明細書において積層構造は、特に記載がない場合は下にあるものを左から記載する。例えば、下から順にNi、Ti、Ptと積層されている場合は、Ni/Ti/Ptと表す。
その後、得られた構造体を熱処理に付すことにより、少なくともp型半導体層7と銀層11aとの間にオーミックコンタクトを確立することが好ましい。かかる熱処理は、特に限定されないが、例えば、500〜550℃にて5〜15分間維持することにより実施され得る。なお、本発明において、オーミックコンタクトは、半導体−金属の分野で通常用いられている通りの意味で用い、例えばその電流−電圧特性が直線または略直線となる接合を指す。この熱処理により、存在する場合には、銀非含有金属層11bは一部拡散または合金化していてもよい。熱処理を実施するタイミングは、特に限定されず、例えば、このタイミングに代えて、より後の工程にて適宜実施してもよい。
以上により、銀層11aおよび好ましくは銀非含有金属層11bを含んで成る金属電極層11がp型半導体層7上に形成される。金属電極層11は、例えばリフトオフ技術、エッチングなどにより、p型半導体層7上の所定の領域に形成可能である。
次に、上記で作製した金属電極層11の表面(露出面)の好ましくは全部を被覆するように、カバー電極層13を形成する。カバー電極層13で金属電極層11を被覆すると、適宜実施され得る熱処理および/または実使用時に起こり得る銀のマイグレーションを効果的に防止することができる。かかるカバー電極層13の材料としては、熱により金属間の拡散を回避すべく、バリア性(拡散防止性)の高い材料が好ましく、例えばNi、Ti、W、Au、Ru、Al、Cu、Si、およびこれらの2種以上を含む混合物(合金)等が挙げられる。カバー電極層13は、単層であっても、多層であってもよく、例えば、Ni/AuやTi/Auの2層構造膜、AlCu合金/Ru/Tiの3層構造膜、AlCu合金の単層構造膜が好ましく利用される。カバー電極層13の膜厚は、特に限定されないが、例えば500nm以上3000nm以下(多層の場合は合計)である。カバー電極層13は、リフトオフ技術、エッチングなどの公知の方法により形成できる。
その後、得られた構造体の基板1と反対側の面(図1の上面側)を、パッド電極層17およびパッド電極層(n側電極層)19を形成すべき領域(窓部)を除いて、絶縁性材料から成る保護膜15で被覆する。保護膜15は、半導体発光素子を保護すると共に、電極の短絡を防止することができる。保護膜15の絶縁性材料には、例えば酸化物(SiO、Al等)、窒化物(SiN、TiN、SiO等)を用い得る。保護膜15の膜厚は、特に限定されないが、例えば400〜1000nm程度であり得る。保護膜15は、化学気相成長法(CVD)およびフォトリソグラフィー技術などの公知の方法により形成できる。
そして、保護膜15の窓部に、パッド電極層17および19を形成する。これらパッド電極層17および19は、半導体発光素子30を所定の基材上にバンプにより実装する場合に、バンプ用のパッドとして利用され得る。パッド電極層17および19は、互いに同じまたは異なる導電性材料から成っていてよく、導電性材料としては、例えばAl、Ti、Rh、Pt、Au、Cu、Si、およびこれらの2種以上を含む混合物(合金)等が挙げられる。パッド電極層17および19は、単層であっても、多層であってもよく、例えば、Al合金/Ti/Rh/Au、Al合金/Ti/Pt/Auが好ましく利用される。パッド電極層17および19の各膜厚は適宜設定し得るが、例えば400〜1000nm(多層の場合は合計)である。パッド電極層17および19は、リフトオフ技術などの公知の方法により形成できる。
以上により、金属電極層11ならびに好ましくはカバー電極層13およびパッド電極層17を含んで成るp側電極21と、パッド電極層そのものであるn側電極19が形成される。なお、本実施形態においては、n型半導体層3上にn側電極19としてパッド電極層のみを形成するものとした。かかる態様は、n型半導体層3が、窒化物半導体材料から成る場合に適する。しかしながら、本発明はこれに限定されず、n型半導体層3上に、銀層を上記銀層11aと同様にしてスパッタリングにより形成し、必要に応じて、銀非含有金属層やカバー電極層などを設けてもよい。
これにより、本実施形態に従って、図1に示す半導体発光素子30が製造される。かかる半導体発光素子30は、一般的にはフリップチップ実装により、所定の基材上に実装され得る。
以上、本発明の実施形態における半導体発光素子の製造方法について説明したが、本発明は種々の改変が可能である。
例えば、図2に示すような、2つのn側電極19を備えるような半導体発光素子40を製造することも可能である。図2中、図1を参照して上述した部材と同様の部材には同じ符号を付している。図2の半導体発光素子40の概略上面図を図3に示す。図3のA−A’線における断面図が図2に相当する(なお、図3中、素子周縁部分において、保護膜15から、カバー電極層13、p型半導体層7およびn型半導体層3を露出させて示しているが、このことは特に必要でない)。この半導体発光素子40においては、その上面の大部分を占めるように、複数のp側パッド電極層17が設けられ、図3に示す例では、半導体発光素子40の中央付近において1つのp側パッド電極層17が一対のn側パッド電極層19の間に配置され、残り8つのp側パッド電極層17は半導体発光素子40の周辺部に配置されている。各p側パッド電極層17の下方に、図2に示すようにカバー電極層13および金属電極層11が配置されている。半導体層9は、2つのn側パッド電極層19の各々の周囲を取り囲んで繋がっている。
また、基板1として絶縁性基板を用いる場合は、絶縁性基板を最終的に取り除いてもよいし、取り除かなくてもよい。絶縁性基板を最終的に取り除かない場合、p側電極21およびn側電極19は、図1と同様に、いずれも半導体構造体9上の同一面側に形成することが好ましい。また、最終的に絶縁性基板を除去する場合や、GaN基板、Si基板、SiC基板などの導電性の基板を用いる場合には、p側電極21およびn側電極19はいずれも半導体構造体9上の同一面側に形成してもよいし、互いに異なる面、例えば半導体発光素子の対向する面に、それぞれの電極を形成してもよい。
本発明は、活性層5の有無にかかわらず、発光が可能なすべての半導体素子に適用可能である。例えば、pn接合のみのダイオードを製造する場合も、本発明の技術的範囲に含まれる。
加えて、本発明は、半導体発光素子の製造方法に関するものであるが、半導体層上に銀から成る層を形成することを含む広範に様々な半導体装置の製造方法に応用可能である。すなわち、かかる半導体装置の製造方法において、0.60W/cm以下の出力にて銀または銀混合物をスパッタリングして半導体層上に銀層を直接形成することによって、銀層と半導体層との間のコンタクト抵抗を効果的に低下させることができ、これにより、半導体装置の駆動電圧を低下させることができる。また、かかる半導体装置の製造方法において、銀または銀混合物を2段階でスパッタリングして半導体層上に第1銀層および第2銀層を形成する場合に、第2のスパッタリングの出力(第2出力)を第1のスパッタリングの出力(第1出力)より大きくすること、および/または第2のスパッタリングの圧力(第2圧力)を第1のスパッタリングの圧力(第1圧力)より低くすることによって、銀層と半導体層との間のコンタクト抵抗を効果的に低下させることができ、これにより、半導体装置の駆動電圧を低下させることができる。
(実験)
まず、本発明の効果を確認するため、CTLM(circular transmission line model)法により、半導体層上に銀層および銀非含有金属層を形成し、これらから成る金属電極層のコンタクト抵抗を測定した。
サファイア基板をMOCVD反応装置に設置して、サファイア基板上にn型半導体層3、活性層5、p型半導体層7を順次積層して、560℃で熱処理してエピウェハのサンプルを作製した。n型半導体層3、p型半導体層7はそれぞれ、コンタクト層、クラッド層等の必要な機能に対応させた複数の層で構成でき、用途に応じた発光特性を実現することができる。本実施例では、n型半導体層3として、Siドープのn型GaN層からなるn型コンタクト層、およびGaN層とInGaN層とを交互に積層させた超格子構造のn型クラッド層を、活性層5として、GaNとInGaNとからなる多重量子井戸層を、そして、p型半導体層7として、Mgドープのp型AlGaN層からなるp型クラッド層、およびMgドープのp型GaN層からなるp型コンタクト層を、順次積層した。
次に、このエピウェハのサンプルを8つ(No.1〜8)準備し、各サンプルをスパッタリング装置に設置し、銀(純銀)ターゲットを用いて、スパッタリングガスとしてアルゴンガスを装置内に導入して、各サンプルで出力および圧力を異ならせて、銀を高周波(RF)スパッタリングすることにより、最上層のp型コンタクト層上に銀層(単層の純銀層)をCTLM法コンタクト抵抗測定用のパターンで形成した。サンプル1〜4については、圧力を0.4Paとして、出力はサンプル1で0.51W/cm、サンプル2で0.25W/cm、サンプル3で0.13W/cm、サンプル4で0.06W/cmとした。サンプル5〜8については、出力を0.51W/cmとして、圧力はサンプル5で0.14Pa、サンプル6で0.2Pa、サンプル7で0.4Pa、サンプル8で0.7Paとした。いずれのサンプルにおいても、銀層のターゲット膜厚は100nmとした。
更に、各サンプルに対して、銀層(Ag層)の上にNi層、Ti層、Pt層をこの順にスパッタリングで成膜しリフトオフすることにより形成した。Ni層、Ti層、Pt層のターゲット膜厚は、いずれも100nmとした。
その後、各サンプルを、550℃程度で熱処理した。
以上により得られた各サンプルにつき、CTLM法に従って、コンタクト抵抗(サンプル1〜4では5点平均、サンプル5〜8では3点平均)を求めた。サンプル1〜4(圧力0.4Pa)の結果を図4に、サンプル5〜8(出力0.51W/cm)の結果を図5に示す。なお、上述した圧力および出力以外の他の条件(例えば、適用したエピタキシャル成長条件、使用したMOCVD反応装置等)は、サンプル1〜4とサンプル5〜8とでは異なるものの、サンプル1〜4では同一とし、また、サンプル5〜8では同一とした点に留意されたい。よって、サンプル1〜8の結果を一概に比較検討することはできないが、サンプル1〜4の結果から出力依存性の傾向を調べ、また、サンプル5〜8から圧力依存性の傾向を調べるには、何ら差し支えない。
図4を参照して、スパッタリングの圧力条件を同一としたサンプル1〜4では、スパッタリングの出力を低くすると、約0.60W/cm以下、本サンプルに基づくならば0.51W/cm以下、例えば0.50W/cm以下、特に約0.25W/cm以下とすると、コンタクト抵抗が低下する傾向が認められた。これは、スパッタリングの出力を低くするほど、銀層下の半導体層へのダメージの導入を低減できたことによるものと理解される。
また、図5を参照して、スパッタリングの出力条件を同一としたサンプル5〜8では、スパッタリングの圧力を高くすると、約0.1Pa以上、特に0.2Pa以上とすると、コンタクト抵抗が低下する傾向が認められた。これは、スパッタリングの圧力を高くするほど、銀層下の半導体層へのダメージの導入を低減できたことによるものと理解される。
よって、本実験の結果から、0.60W/cm以下の低い出力、および好ましくは0.1Pa以上の高い圧力下で銀をスパッタリングすると、コンタクト抵抗を低下させ得ることが確認された。
(実施例)
本発明に従って半導体発光素子を製造し、その順方向電圧Vfおよび光出力Poを測定して、半導体発光素子の初期特性を評価した。
より詳細には、図2を参照して上述した半導体発光素子40を、以下の手順に従って作成した。
基板1としてサファイア基板を用い、MOCVD反応装置に設置して、サファイア基板上に、上記実験と同様の半導体層を順次積層した。
これにより得られたエピウェハを、所定の領域でドライエッチングしてn型コンタクト層を露出させ、これにより、半導体構造体9(図2参照)を得た。
これにより得られた構造体のサンプルを4つ(A〜D)準備し、各サンプルをスパッタリング装置に設置し、銀(純銀)ターゲットを用いて、スパッタリングガスとしてアルゴンガスを装置内に導入して、各サンプルで出力を異ならせて、銀を高周波(RF)スパッタリングすることにより、最上層のp型コンタクト層上の所定の領域に銀層(純銀層)11aを形成した。サンプルAでは、銀層11aを単層で構成し、サンプルB〜Dでは銀層11aを二層で構成するものとした(サンプルAは比較例であり、サンプルB〜Dは本発明の実施例である)。より詳細には、サンプルA〜Dについて、圧力を0.4Paとして、出力はサンプルAで0.51W/cm(単層)、サンプルBで0.13W/cm(第1銀層)およびその後0.51W/cm(第2銀層)、サンプルCで0.09W/cm(第1銀層)およびその後0.51W/cm(第2銀層)、サンプルDで0.06W/cm(第1銀層)およびその後0.51W/cm(第2銀層)とした。いずれのサンプルにおいても、銀層11a全体でのターゲット膜厚は100nmとし、サンプルAでは単層100nm、サンプルB〜Dでは第1銀層10nmおよび第2銀層90nmとした。
更に、上記のようにして種々の条件で銀層11aを形成した各構造体のサンプルに対して、銀層(Ag層)11aの上に、銀非含有金属層11bとして、上記実験と同様のNi層、Ti層、Pt層を形成した。
その後、各サンプルを、550℃程度で熱処理した。これにより、銀層11a(Ag)および銀非含有金属層11b(Ni/Ti/Pt)から成る金属電極層11(Ag/Ni/Ti/Pt)が得られた。
次いで、金属電極層11上に、金属電極層11の表面(露出面)を完全に被覆するように、スパッタリングによりTi層、Au層、W層、Ti層をこの順に積層することにより、カバー電極層13(Ti/Au/W/Ti)を形成した。その後、得られた構造体の基板1と反対側の全面に、保護膜15として、SiO膜を厚さ300nmで形成し、パッド電極層17および19に対応する位置に開口部(窓部)を設けた。そして、保護膜15の開口部から露出したカバー電極層13およびn型半導体層3上に、スパッタリングにより、それぞれパッド電極層17および19を形成した。これにより、金属電極層11、カバー電極層13およびパッド電極層17から成るp側電極21と、パッド電極層から成るn側電極19を得た。
加えて、パッド電極層17および19上にAuバンプ(図示せず)を形成し、基板1の底面側を研磨し、1mm×1mmの寸法にレーザーカットして、半導体発光素子40のサンプルを個々の素子に分離して得た。
かかる半導体発光素子40のサンプル(上記サンプルA〜Dに対応する)を、各条件につき5個ずつ作製し、同条件にて所定の基材に実装し、350mAの電流を流して、5個平均での順方向電圧Vfおよび光出力Poを求めた。サンプルA〜Dの結果を図6に示す。
図6から理解されるように、スパッタリングの圧力条件を同一とした場合、銀層を単層で形成した場合よりも、銀層を2層で形成し、第1銀層形成の出力を第2銀層形成の出力よりも小さくした場合のほうが、順方向電圧Vfが低下した。また、第1銀層形成のスパッタリングの出力を低くするほど、順方向電圧Vfが低下する傾向が認められた。これは、スパッタリングの出力を低くするほど、銀層下の半導体層へのダメージの導入を低減でき、コンタクト抵抗が低くなったことによるものと理解される。他方、光出力Poは、スパッタリングの出力を低くしても、ほとんど低下せず、同等レベルを維持できることが確認された。
本発明の半導体発光素子の製造方法は、照明用光源、各種インジケーター用光源、車載用光源、ディスプレイ用光源、液晶のバックライト用光源、センサー用光源、光通信用光源、信号機等、種々の半導体発光素子または装置の製造方法に利用可能である。
1 基板
3 n型半導体層
5 活性層
7 p型半導体層
9 半導体構造体
11a 銀層(第1層および第2層から形成される)
11b 銀非含有金属層
11 金属電極層
13 カバー電極層
15 保護膜
17 パッド電極層
19 n側電極(パッド電極層)
21 p側電極
30、40 半導体発光素子

Claims (11)

  1. 第1導電型の半導体層および第2導電型の半導体層を含む半導体構造体を備える半導体発光素子の製造方法であって、
    (a)第1出力にて銀または銀混合物をスパッタリングすることにより、前記第1導電型の半導体層上に銀を含む第1層を形成する工程と、
    (b)第2出力にて銀または銀混合物をスパッタリングすることにより、前記第1層上に銀を含む第2層を形成する工程と
    を含み、前記第1層および前記第2層が電極層の少なくとも一部を成し、
    前記第1出力が0.05W/cm以上0.60W/cm以下の範囲にあり、かつ、前記第2出力が前記第1出力より大きいことを特徴とする、半導体発光素子の製造方法。
  2. 前記第1出力が0.10W/cm以上0.25W/cm以下の範囲にあることを特徴とする、請求項1に記載の半導体発光素子の製造方法。
  3. 前記工程(a)は、前記第1出力でのスパッタリングを第1圧力下で実施して前記第1層を形成するものであり、
    前記工程(b)は、前記第2出力でのスパッタリングを第2圧力下で実施して前記第2層を形成するものであり、
    前記第1圧力が0.1Pa以上0.7Pa以下の範囲にあり、かつ、前記第2圧力が前記第1圧力より低いことを特徴とする、請求項1または2に記載の半導体発光素子の製造方法。
  4. 前記第1圧力が0.2Pa以上0.4Pa以下の範囲にあることを特徴とする、請求項3に記載の半導体発光素子の製造方法。
  5. 前記第1層が、1nm以上100nm以下の厚さで形成することを特徴とする、請求項1〜4のいずれか一項に記載の半導体発光素子の製造方法。
  6. 前記第1層と前記第2層の厚さの合計が200nm以下で形成することを特徴とする、請求項1〜5のいずれか一項に記載の半導体発光素子の製造方法。
  7. 前記第1層および前記第2層の少なくとも一方が、Ti、Zr、Hf、V、Nb、Ta、Cr、Mo、W、Fe、Ru、Co、Rh、Ir、Ni、Pd、Pt、Cu、Au、Zn、Al、Ga、In、SiおよびGeからなる群から選択される少なくとも1種類の元素を更に含むことを特徴とする、請求項1〜6のいずれか一項に記載の半導体発光素子の製造方法。
  8. 前記第1層および前記第2層の少なくとも一方が、Au、Cu、PdおよびPtからなる群から選択される少なくとも1種類の元素を更に含むことを特徴とする、請求項7に記載の半導体発光素子の製造方法。
  9. 前記工程(a)および前記工程(b)の各々のスパッタリングとして高周波スパッタリングを実施することを特徴とする、請求項1〜8のいずれか一項に記載の半導体発光素子の製造方法。
  10. 前記半導体構造体が、窒化物半導体材料から成ることを特徴とする、請求項1〜9のいずれか一項に記載の半導体発光素子の製造方法。
  11. 前記第1導電型がp型であり、前記第2導電型がn型であることを特徴とする、請求項1〜10のいずれか一項に記載の半導体発光素子の製造方法。
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