JPS64932Y2 - - Google Patents

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JPS64932Y2
JPS64932Y2 JP13183779U JP13183779U JPS64932Y2 JP S64932 Y2 JPS64932 Y2 JP S64932Y2 JP 13183779 U JP13183779 U JP 13183779U JP 13183779 U JP13183779 U JP 13183779U JP S64932 Y2 JPS64932 Y2 JP S64932Y2
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JP
Japan
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sustained
release material
heating
resin
sustained release
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JP13183779U
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JPS5648501U (ja
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  • Agricultural Chemicals And Associated Chemicals (AREA)
  • Catching Or Destruction (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は加温により生理活性物質を放出する徐
放体の改良に関するものである。
ここに、生理活性物質とは生物(動物、微生
物)の生理(生育、生長、生殖、代謝制御)に影
響を与える有機物質であり、具体的には殺虫剤、
忌避剤、誘引剤、殺菌剤、カビ防止剤、香料等を
いう。
従来、この種の製品として、所謂蚊取線香が周
知であるが、着火して使用するものであるため、
安全性に欠け、火災、火傷等の事故が懸念され
る。
このため、近年においては、不織布、或いは紙
パルプに殺虫成分を含浸して、電熱等により加温
して用いる方式の徐放体が用いられている。
この徐放体によれば、蚊取線香の上記難点を解
消できるが、殺虫成分の初期放出量が多量に過
ぎ、殺虫成分の大部分が短時間のうちに揮散して
しまい、時間の経過に伴う殺虫効力の激減が避け
られない。
本考案者等は、上記現状に鑑み、鋭意検討の結
果、徐放体の担体主体として硬化された熱硬化性
合成樹脂を用いれば、生理活性物質の初期放出量
を抑制できること、および、経時毎の放出量を均
一化できることを見出し、硬化された熱硬化性合
成樹脂を主体とする担体中に、気化性の生理活性
物質を分散保持させた加熱用徐放体を既に提案ず
みである(特願昭53−119975号)。
この改良された加熱用徐放体の実用的な厚さの
上限は2.5mm程度である。これ以上の厚さでは、
担体が生理活性物質の放出バリヤーとして顕著に
作用し、徐放体の効能を効果的に発揮させ難い。
ところで、上記改良された加熱用徐放体は、熱
硬化性合成樹脂を担体とする比較的に脆弱なもの
であり、上限厚さが2.5mm以下といつた薄厚のも
のでは、取扱中での割損、細片化による使用不能
が往々して生じる。
本考案は、本考案者等が既に発明した加温用徐
放体を、上述の点に鑑みて改良したものである。
すなわち、本考案に係る加温用徐放体は、硬化
された熱硬化性樹脂を主体とする担体中に、徐徐
に放出すべき気化性物質を分散保持させた薄肉徐
放体の少くとも片面に、可撓性を有する耐熱性の
多孔質層を設けたことを特徴とする構成である。
以下、図面により本考案を説明する。
第1図において、1は厚さ0.5〜2.0mm程度の薄
肉徐放体であり、硬化された熱硬化性樹脂を主体
とする担体中に、気化性の生理活性物質を分散保
持させた組成である。
2は可撓性を有する耐熱性の多孔質層であり、
上記薄肉徐放体1の両面に一体的に固着されてい
る。この多孔質層2の耐熱温度は、徐放体の加熱
時に焼損するようなことがないものであればよ
い。
本考案において、担体を形成する主体材料には
フエノール樹脂、ユリア樹脂、エポキシ樹脂、不
飽和ポリエステル樹脂、メラミン樹脂、シリコー
ン樹脂、ポリウレタン樹脂、ジアリルフタレート
樹脂、フラン樹脂等を用いることができる。
気化性物質には、殺虫剤、忌避剤、誘引剤、殺
菌剤、カビ防止剤、香料等の生理活性物質を、そ
の目的に応じて用いることができる。
担体への生理活性物質の分散量は、該活性物質
の種類、他の添加剤等の有無等によつて多少異な
るが、通常、担体100重量部に対し、約1〜230重
量部好ましくは5〜100重量部である。
本考案において、可撓性を有する多孔質層に
は、厚さ0.5〜2.0mm程度のパルプ紙またはパルプ
リンター混抄紙、リンター紙等を用いることがで
きる。
なお、保管中に徐放体が高温に曝されるような
恐れがあるようなときは、従来知られている如
く、徐放体を生理活性物質に対してバリアー性を
有するアルミニウム箔やプラスチツクフイルム等
により密封すれば、活性物質の不用意な飛散消失
を防止し得る。
本考案に係る加温用徐放体は上述した通りの構
成であり、薄肉徐放体を、硬化された熱硬化性合
成樹脂を主体とする担体中に、気化性の生理活性
物質を分散保持させた組成としたから、後述する
実施例からも明らかなように、加温使用初期にお
ける生理活性物質の不要な大量放出を抑制でき、
均一な効能を長時間にわたつて良好に持続でき
る。
更に、可撓性の多孔質層が薄肉徐放体に一体的
に設けられているから、比較的脆弱な硬化性樹脂
を担体とする薄肉徐放体が万一割れても、可撓性
の多孔質層のために、細かく散らばることがな
く、充分に使用可能である。
実施例 室温で液状のエポキシ樹脂(シエル社製、商品
名エピコート828)60部(重量部、以下同じ)に
対し、アミン系硬化剤(サンワ化学社製、商品名
サンマイド#2100)40部およびベンジルアセテー
ト(ジヤスミン系香料)25部を加えて撹拌し、前
記ベンジルアセテートをエポキシ樹脂に均一に分
散せしめた後、この混合液を、パルプ紙(厚さ1
mm)上に厚さ2mmに流延し、この流延層上に同上
のパルプ紙を重畳し、30±2℃の温度に保ち
30hrs放置して硬化させ、プレート状徐放体Aを
得た。
この徐放体Aにおける香料の揮散速度を知るた
め、徐放体Aを22×35mmの寸法に切断し、これを
市販電気蚊取器(加温温度150±5℃)にセツト
して通電し、経時毎の香料の揮散量を測定したと
ころ、第2図に示す通りであつた。
第2図には比較のために、厚さ2mmのポリエス
テル製不織布に上記香料を含浸せしめて上記と同
寸法に切断した徐放体Bのデータも示してある。
更に、常温での上記徐放体Aの香料揮散量を測
定しようとしたが、揮散量が微量であり測定不可
能であつたので、50±2℃で経時毎の香料の揮散
量を測定したところ第3図の通りであつた。な
お、徐放体Bのデータも示してある。
なお、本考案において、加熱面側の可撓性多孔
質層は、第4図に示すように、パルプ紙21等を
粘着剤等の接着剤3で貼着することによつて設け
てもよい。また、可撓性多孔質層を、薄肉徐放体
の片面にのみ設けるようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係る加熱用徐放体を示す説明
図、第2図は150±5℃の加熱状態における本考
案の加熱用徐放体Aと比較例の徐放体Bの生理活
性物質の揮散状態図、第3図は50±2℃における
徐放体A,Bの生理活性物質の揮散状態図、第4
図は本考案の別実施例を示す説明図である。 図において、1は薄肉徐放体、2,2,21は
多孔質層である。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 硬化された熱硬化性樹脂を主体とする担体中
    に、徐徐に放出すべき気化性物質を分散保持させ
    た薄肉徐放体の少くとも片面に、可撓性を有する
    耐熱性の多孔質層を設けたことを特徴とする加熱
    用徐放体。
JP13183779U 1979-09-21 1979-09-21 Expired JPS64932Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13183779U JPS64932Y2 (ja) 1979-09-21 1979-09-21

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JP13183779U JPS64932Y2 (ja) 1979-09-21 1979-09-21

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JPS5648501U JPS5648501U (ja) 1981-04-30
JPS64932Y2 true JPS64932Y2 (ja) 1989-01-10

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ID=29363482

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JP13183779U Expired JPS64932Y2 (ja) 1979-09-21 1979-09-21

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JP6328739B2 (ja) * 2015-12-25 2018-05-23 アース製薬株式会社 加熱蒸散剤

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JPS5648501U (ja) 1981-04-30

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