JPH0240804Y2 - - Google Patents

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JPH0240804Y2
JPH0240804Y2 JP1984099440U JP9944084U JPH0240804Y2 JP H0240804 Y2 JPH0240804 Y2 JP H0240804Y2 JP 1984099440 U JP1984099440 U JP 1984099440U JP 9944084 U JP9944084 U JP 9944084U JP H0240804 Y2 JPH0240804 Y2 JP H0240804Y2
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JP
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bag
mixed
adhesive
insect
adhesive layer
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JP1984099440U
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JPS6113621U (ja
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Description

【考案の詳細な説明】
技術分野 本考案は防虫性の付与された防虫鞄に関する。 従来的背景 鞄、特にスーツケース、オープンケース、スー
ツバツク及び着物パツク、旅行カバンなどのよう
に比較的使用頻度が低くて押入れなどに長期間保
管されることの多い鞄に於いて、長期保管の間に
その内部にダニ、ナンキン虫その他の害虫が侵入
し内装部分の布帛や収納されたままになつている
衣類などに棲み付き、これでは非常に不衛生であ
るのみならず虫喰いなどの原因となる。また旅行
携帯時などにごきぶり、アリなどの害虫が内部に
侵入することがあり、不快感を受けることがあ
る。このような問題は、例えば市販の防虫材を鞄
内に投入しておくことにより防止できるが、この
ような防虫材の投入は一定期間ごとに行なわなけ
ればならず仲々面倒であると共に、投入を忘れる
とたちまち防虫効果が失なわれてしまう不利があ
る。 考案の目的 本考案はこのような従来の問題を一掃すること
を目的としてなされたものである。 考案の構成 本考案は、密閉型鞄であつて、鞄本体の内装部
分に使用されている接着剤層の少なくとも一部
に、常温揮散性の害虫防除用薬剤が0.01〜15重量
%且つ1m2当り10mg〜100gとなるように混入さ
れていることを、特徴とする防虫鞄に係る。 考案の実施例 以下に本考案の一実施例を添附図面にもとづき
説明すると次の通りである。 第1図は密閉型鞄の内部構造を示し、1は鞄本
体、2はその内張り部、3はその中仕切り、4は
そのエプロンであり、之等の構造は従来品と実質
的に異なる所がない、尚密閉型鞄としてスーツケ
ースが示されているが、その他密閉型のスーツパ
ツク、オープンケース、旅行カバン及び着物パツ
クなど衣類を収納携帯するような鞄であればよ
い。 第2図は内張り部2の断面構造を示し、該内張
り部2は本体1の内面に接着剤層21及び22を
介して順次接着一体化されたクツシヨン層(発泡
ウレタン)23及び布帛24から構成され、内外
2層の接着剤層のうち内側の接着剤層22に害虫
防除用薬剤が混入されている。この薬剤は接着剤
層22に代え又は加えて、外側の接着剤層21に
混入してもよい。 第3図は中仕切り3の断面構造を有し、該中仕
切り3はボール紙などからなる芯材31と、該芯
材31の表裏両面に接着剤32,32を介して接
着された布帛33,33から構成され、接着剤層
32,32に害虫防除用薬剤が混入されている。 第4図はエプロン4の断面構造を示し、エプロ
ン4は発泡ウレタンなどのような可撓性芯材41
と、該芯材41の表裏両面に接着剤層42,42
を介して接着された布帛43,43から構成さ
れ、接着剤層42,42に薬剤が混入されてい
る。 第5図及び第6図は他の実施例を示し、第5図
は、薬剤を密閉型旅行カバンの本体1の底部とこ
れは敷設される底板5間に設けられた接着剤層5
1に混入した場合を、また第6図は同薬剤を密閉
型スーツパツクの本体1の補強材6の芯材61
と、これを被覆する外皮62に接着する接着剤層
63に混入した場合を示している。 接着剤層に混入された薬剤は徐々に揮散して長
期間に亘り薬効を持続発揮する。特に鞄は密閉型
であるので、揮散した薬剤ガスは鞄本体1内にこ
もり、鞄本体1内に害虫が侵入することを防止す
る。 本考案では薬剤が特に接着剤層に混入され、そ
の揮散性が抑制されているので、薬効の持続期間
が長く、この持続期間は接着剤層の組成、薬剤の
種類及び混入量などにより異なるが通常5〜15年
程度であり、鞄の耐用年数の略全期間に亘つて薬
効を持続できる。 更に薬剤は外部に露出することのない接着剤層
に混入されているので、鞄内に収納される衣類が
薬剤に汚染されることがない。 本考案に於て、薬剤は内装部分に使用されてい
る接着剤層のうちの全部に混入される場合の他
に、例えば中仕切り4や内張り部2に用いられて
いる接着剤にのみ混入するなど、その一部に混入
するようにしてもよい。 本考案に於て、接着剤としては、熱硬化性樹脂
としてフエノール、レゾルシノール、尿素、エチ
レン尿素、フエノール、レゾルシノール、α−オ
レフイン系メラミン、エポキシ、不飽和ポリ−エ
ステル、ポリウレタン、シリコン、ポリジアリル
フタレート等の樹脂またはこれ等の共縮合体、熱
可塑性樹脂としてポリ酢酸ビニル、ポリビニルア
ルコール、ポリメチルメタクリレート、ポリビニ
ルブチラール、メチルシアノアクリレート、α−
シアノアクリレート、エチレン酢ビ共重合体、ポ
リスチレン、等の樹脂、ゴム系として天然ゴム、
スチレン・ブタジエンゴム、アクリロニトリル・
ブタジエンゴム、ポリアクリレート、ポリクロロ
プレン等、複合系として尿素−ポリ酢酸ビニル、
フエノール樹脂−ポリ酢酸ビニール、フエノール
樹脂−ニトリルゴム、メラミン樹脂−アルキド樹
脂、エポキシ樹脂−ナイロン等、天然高分子とし
て、でん粉類、にかわ、カゼイン、セラツク、ロ
ジン、うるし等、半合成高分子としてセルロース
誘導体等が挙げられる。 接着剤は混入される薬剤は常温揮散性であるこ
とが必要であり、これ等接着剤に対し任意に混合
し、溶解もしくは乳化、または分散状態で使用出
来るが好ましくは、接着剤には0.01〜15重量%添
加することが望ましい。これ以上添加すると接着
強度面で、逆にこれ以下の場合は薬効の面で好ま
しくない結果を招く虞れがあるので、望ましくな
い。以下に接着剤中の薬剤濃度範囲と接着力につ
いての試験結果を示す。 [接着力試験] 接着剤中に種々濃度となるよう薬剤を混合し、
これをABC製シート(10×5×0.2cm)に100
g/m2塗布した後、布貼発泡ウレタンシート(2
mm厚)を貼つた。次にこれを20℃下に1週間放置
した後、指でウレタンシートを引張り、剥離のし
易さを比較した。 A:全く剥離できず。 判定 B:少し剥離した。 C:容易に剥離した。
【表】 以上のように、接着剤中の薬剤濃度が15%を越
えると、接着強度の低下が著しくなり、接着剤と
しての機能を果さなくなつた。 本考案において、害虫防除用薬剤としてはピレ
スロイド系化合物(ピレトリン、アレスリン、レ
スメトリン、ペルメトリン、フエノトリン、テト
ラメスリン、フラメトリン、テラレスリン、エム
ペンスリン、デカメスリン、サイパ−メスリン、
フエンバレレート、フエンプロパスリン、1−エ
チニル−2−メチル−2−ペンテニル−2,2,
3,3−テトラメチルシクロプロパンカルボキシ
レート、1−エチニル−2−メチル−2−ペンテ
ニル−2,2−ジメチル−3−(2′,2′−ジクロ
ルビニル)−シクロプロパン−1−カルボキシレ
ート等の幾何、光学異性体の少なくとも1種以
上)有機リン系化合物(フエニトロチオン、
DDVP、ピリダフエンチオン、マラソン、ダイ
アジノン、サイアノツクス)、カーバメート系化
合物(カルバリル)、バラジクロルベンゼン、ナ
フタリン、樟脳等が挙げられるが、ピレスロイド
系化合物が好ましい。 本考案において、上記害虫防除用薬剤の使用量
は接着剤層1m2当り10mg〜100gが好ましい。10
mg未満では効力が不十分となる傾向となり、100
g以上では効力は十分なるも必要以上の量となり
コスト的にも無駄となり、好ましくない。以下に
薬剤処理量と防虫効果についての試験結果を示
す。 [防虫試験結果] 種々接着剤、防虫剤(表参照)を用いて薬剤混
入接着剤に作製し、これをABC製鞄(内寸45×
60×15cm)の内面に処理した後、2mm厚の発泡ウ
レタンを全面に貼り防虫鞄を作製した。 この中にセーターを5着収納し、2週間経過し
た後、次の防虫効力試験を行つた。 即ちイガ幼虫(30日令)10頭と2×2cmのモス
リン布を入れた60メツシユナイロンゴウス袋の2
袋を、上記防虫鞄中のセーター中央部に設置し、
蓋を閉めた後、25℃下に放置した。 2週間後ゴウス袋を取出し、イガ幼虫の到死数
を観察した。 その結果は次の判定基準にて類別した。 :100%到死 :80〜99%到死 +:50〜70%到死 −:50%未満到死 各試験例及び比較試験例について表にまとめる
と下記の通りである。
【表】
【表】 シクロプロ
パンカルボ
キシレート

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 密閉型鞄であつて、鞄本体の内装部分に使用さ
    れている接着剤層の少なくとも一部に、常温揮散
    性の害虫防除用薬剤が0.01〜15%且つ1m2当り10
    mg〜100gとなるように混入されていることを特
    徴とする防虫鞄。
JP9944084U 1984-06-29 1984-06-29 防虫鞄 Granted JPS6113621U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9944084U JPS6113621U (ja) 1984-06-29 1984-06-29 防虫鞄

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9944084U JPS6113621U (ja) 1984-06-29 1984-06-29 防虫鞄

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6113621U JPS6113621U (ja) 1986-01-27
JPH0240804Y2 true JPH0240804Y2 (ja) 1990-10-31

Family

ID=30658943

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9944084U Granted JPS6113621U (ja) 1984-06-29 1984-06-29 防虫鞄

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Country Link
JP (1) JPS6113621U (ja)

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59141821U (ja) * 1983-03-14 1984-09-21 大昭和紙工産業株式会社 芳香性を有する包装容器

Also Published As

Publication number Publication date
JPS6113621U (ja) 1986-01-27

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