JP2006513707A - 二区画散布マット - Google Patents

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Abstract

揮発性材料を散布するマット(10)が開示される。このマットは、中央のくぼみ(18)と、この中央のくぼみを取り囲む堀(20)とを有する。第1揮発性材料が、中央のくぼみに付与されて、マットの、前記くぼみと前記堀との間の部分に染み込む。第2揮発性材料が、前記堀の外側に付与される。前記堀は、マットのそれぞれの部分間に揮発性材料が染み込むのを防ぐように機能する。これらの揮発性材料は、周囲に対して迅速に効果をもたらし、その後、長時間効果が持続する。

Description

関連出願の相互参照
該当なし
政府支援による研究/開発に関する記述
該当なし
本発明は、殺虫剤、防虫剤、芳香剤、及び脱臭剤のような、揮発性材料を散布することに関する。本発明は、加熱されると揮発性材料を放出するように設計されたマットを提供する。
固体の多孔性マットに揮発性材料を含浸させる、若しくはコーティングする、及び/又は、揮発性材料を金属の皿のような構造に入れることは、知られている。これらの構造は加熱器の上に置かれ、揮発性材料が周囲空気中に気化される。米国特許第6,031,967号及び国際公開第99/66791号を参照されたい。これらの公報及び本明細書中で言及するその他全ての公報の開示内容は、この言及により、それらが完全に説明されたのと同然に本明細書中に組み込まれる。
しかしながら、マットの加熱を開始する時と、部屋において活性材料の濃度が所望のレベルに達する時との間には、時間の差があり得る。例えば、マットが殺虫剤を含む場合、蚊又はその他の害虫に対して所望の保護レベルが達成されるまでには、数分かかる。これは、その製品が主に長時間にわたって活性材料を放出する(例えば、夜通し蚊から保護する)ように作られている場合、特に問題である。
このような時間差を最小限にするために、マットにおける活性材料の濃度を高くすることが可能である。しかしながら、活性材料はコストが高いことが多い。また、濃度を高くした場合、開始後しばらくすると、高レベルの殺虫剤又はその他の活性材料が空気中に散布される場合もあり得る。
別の方法としては、開始段階ではある温度で作動し、それ以外の時にはより低い温度で作動するように、加熱器を変えることが考えられる。しかしながら、現在の加熱器を捨ててこのような機能を有する新しい加熱器に買い換えることを、たいていの人は望みそうにない。また、このような機能を有する加熱器はコストが高くなる。
米国特許第5,657,574号は蚊取り線香に係るもので、害虫防除剤が均一な濃度で広がっており、点火端部が大きくされている。この蚊取り線香に火を点けると、蚊取り線香の大きな部分がまず燃焼するので、殺虫剤が集中して散布される。しかしながら、この方法は、底部全体が一度に熱源に晒されるように設計されたマットには適さない。
国際公開第99/66791号には、割り送り方式で加熱器に挿入する厚板タイプのマットが開示されている。このマットは、別々の領域が順に加熱される。この厚板マットの主な目的は、前のマット部分を使い終わったら新しいマット部分を加熱器上に割り送る機構を提供することである。なお、この公報には、これらの連続領域には異なる揮発性成分を含ませることができ、同じ揮発性成分を異なる濃度で含ませることもできる、ということも記載されている。挙げられている一例には、夜間に使用される高濃度部分と、昼間に使用される低濃度部分とが設けられている。この方法では、ユーザは次の区画を使用したい場合、厚板マットを連続的に動かす必要がある。
国際公開第02/17977号には、外側マットと、マットを貫通するように延出する縦溝によって区分された中央低部とを備える、マットが開示されている。これらの2つのセルロース部分にはそれぞれ、異なる殺虫剤を含ませてもよく、異なる濃度の活性材料を含ませてもよい。一般的には、(発展途上国で一般的に用いられているような低価格の加熱器は、その中央付近で最も熱くなることが多いので、)中央部の方がより速く加熱される。その結果、中央部における殺虫剤がより速く散布される一方で、外側マットにおける殺虫剤は遅れて散布される。
このようなマットは、製造時に材料を完全に切り抜かなければならず、複数の材料部分を組み立てる必要もあり、製造するのがやや困難である。そのため、製造コストが増加する。
米国特許第4,439,415号には、異なる殺虫剤又はその他の揮発性材料を含浸させた別々の領域を有する、殺虫剤蒸気を散布する基体が開示されている。これらの別々の領域は、1つの基体上においてその揮発性材料に対し非吸収性である物質により、各部分を区分することによって形成するか、或いは、異なる基体の部分を結合させることによって形成する。この装置も同じく、複数の材料部分を必要とする。
英国特許第2,122,903号には、1つ以上の紙セグメントが取り付けられたアルミ箔底層を有する基体が教示される。これらのセグメントは、液体の浸透を防ぐゴム又は合成樹脂から構成された分離器によって分割される。従って、第1セグメントの揮発性材料が第2セグメントに染み出すことなく、異なる揮発性材料をこれらのセグメントに含ませることができる。この方法もまた、面倒な製造工程を必要とする。
米国特許第6,031,967号明細書 国際公開第99/66791号パンフレット 米国特許第5,657,574号明細書 国際公開第02/17977号パンフレット 米国特許第4,439,415号明細書 英国特許第2,122,903号明細書
依然として、改良された揮発性材料散布マットが必要とされている。
本発明の一の形態は、揮発性蒸気を散布するマットであって、第1基体部分と、第2基体部分と、を備える基体を有し、前記第2基体部分は、前記第1基体部分より少なくともいくらか半径方向外側に位置する。
また、前記基体の上壁に、上方に向けて開放されたくぼみと、前記くぼみよりも半径方向外側に形成された堀を有する。前記第1基体部分は、半径方向において前記くぼみと前記堀との間に位置し、上方に開放した前記くぼみは、基体の中央に位置するカップ構造であるのが好ましい。
前記第1基体部分には、害虫防除剤、芳香剤、脱臭剤、及びこれらの組み合わせから成る群から選択された活性材料を含む、第1揮発性材料が付与される。前記第2基体部分は、前記堀の半径方向外側に位置し、前記第2基体部分には、害虫防除剤、芳香剤、脱臭剤、及びこれらの組み合わせから成る群から選択された活性材料である、第2揮発性材料が付与される。
前記第1揮発性材料は、前記第2揮発性材料には含まれていない活性材料を有していてもよいし、前記第2揮発性材料は、前記第1揮発性材料には含まれていない活性材料を有していてもよい。或いは、前記第1揮発性材料中に、前記第2揮発性材料中の活性材料と同じ活性材料を少なくとも1つ含むが、この活性材料が、前記第2揮発性材料とは異なる濃度(一般的には、第1揮発性材料の方が高い)で含まれるようにしてもよい。
さらに、前記第1揮発性材料は、前記第2揮発性材料中の活性材料と同じ活性材料を少なくとも1つ有するが、前記第1揮発性材料の残部は、前記第2揮発性材料の残部と完全には一致しなくてもよい。この点については、適切な溶剤又は結合剤を選択することによって、散布速度を遅くしたり速くしたりすることができる。
本明細書中において、「マット」という語は、実際の形状に関係なく、従来の蒸気散布器と共に用いるのに適したあらゆる構造を含むものとして用いられている。特に、厚板状のマットが好ましい。
「害虫防除」という語は、害虫を殺すことや追い払うこと、或いは、害虫の活動又は成長に影響を与えることを意味するものとして用いられている。本明細書中において、「害虫防除剤」とは、殺虫剤や防虫剤だけでなく、成長調節剤や害虫を防除することのできるその他の薬剤も含む、最も広い意味で用いられている。「害虫」とは、実際の害虫だけでなく、蜘蛛、ヤスデ、及び害虫と同じ方法で又は同じ薬剤で一般的に防除されるその他の小動物も含むものとして用いられている。
基体における上方に開放したくぼみの位置を、基体を加熱器の上に配置したときに、加熱器のホットスポット上にくぼみのほぼ中心がくるように選択することができる。ほとんどのマットの場合、上方に開放したくぼみはマットの中心に位置する。
害虫防除用途では、中央のくぼみに対して、より揮発性の高い活性材料を用いるのが好ましい。外側基体領域の揮発性材料中の活性材料はピナミン・フォルテ(Pynamin Forte)(散布速度は、ピペロニル・ブトキシドによっていくらか遅くなる)であり、中央のくぼみの揮発性材料中の活性材料はトランスフルスリンであるのが、特に好ましい。
本発明の別の形態は、害虫を防除する方法を提供する。上述したようなマットが加熱器上に置かれ、次に、前記マットが加熱されることによって、第1揮発性材料及び第2揮発性材料が前記マットから散布される。
本発明のさらに別の形態では、上述したような散布マットを構成する方法が提供される。基体材料から成る厚板を用意し、次に、前記厚板の中央部分と、半径方向において前記中央部分を取り囲む部分とを、同時に圧縮することによって、上方に開放した中央のくぼみと、前記くぼみの半径方向外側を囲む堀を形成する。
次に、上方に開放した中央の前記くぼみに、第1揮発性材料が付与され、前記厚板の、前記堀よりも半径方向外側の部分に、第1揮発性材料とは異なる第2揮発性材料が付与される。前記堀は、(例えば、出荷、在庫調査、又は店舗陳列のために、マットが保管されている間に、)マットのこれらの2つの部分間における揮発性材料の染み込みを最小限に抑えるように機能する。
また、この方法は、前記厚板の底面に金属層を付着させるさらなる工程を含んでもよい。これにより、加熱器からの熱がより速く広がる(例えば、加熱器のホットスポットからの熱が、含浸された基体全体に広がる)。
本発明の装置が害虫防除装置として用いられる場合、ユーザは、長時間にわたる防虫を犠牲にすることなく、所望の防虫を非常に迅速に得ることができる。本発明は、脱臭剤又は芳香剤を散布する場合、長時間にわたり芳香を供給する能力を犠牲にすることなく、(例えば、トイレにおいて)既存の悪臭を非常に迅速に覆い隠す、という利点を有する。
本発明は、さらに、安価な加熱器の欠点(加熱面にわたる不均一な加熱)を利点に変えることができる。これは、中央のくぼみを加熱器の中央部分の上方に置くことにより成し遂げられる。
これらの利点が達成されると同時に、非常に効率的な製造工程でこの製品を製造することができる。コストの低いプレス加工作業によって、上方に開放したくぼみ及び堀を迅速に形成することができ、このカップを用いることにより、揮発性材料の含浸を容易に行うことができる。
このカップには2つの主な機能がある。第1に、カップにより、マットの中央領域が迅速に含浸される(カップに揮発性材料を注入し、揮発性材料をカップの側壁を通して第1部分へ染み込ませることができる)。これにより、効果的な含浸を行うのに必要な時間が削減され、製造工程が迅速化される。
第2に、カップの底面は、加熱器に対してより近接するので、いくつかの実施形態(例えば、基体材料が除去された場合)では、これにより、材料自体による断熱効果が減少し、加熱が始まるとすぐに活性材料の散布が迅速に開始される。
本発明のこれらの、及びさらにその他の利点は、以下の説明から明らかになるであろう。この説明においては、例として本発明の好適な実施形態が示されている添付の図面を参照する。しかしながら、本発明の全範囲の判断には、特許請求の範囲が参照されるべきである。
図1には、マット10が、加熱器14の水平なバーナー面12上に置かれている。加熱器14は、エス.シー.ジョンソン アンド サン,インコーポレイテッド(S.C. Johnson & Son, Inc.)によりレイド(RAID)(登録商標)加熱器として販売されているような、電気抵抗加熱器である。しかしながら、その他の加熱器を用いてもよく、例えば、加熱面の向きが水平、垂直、又はその他の向きである加熱器を用いてもよく、また、それらに限定されるわけではない。
図2に示すように、マット10は、主として厚板状の基体16であり、基体16には、ほぼ中央にカップ型のくぼみ18が形成され、中央のくぼみ18から近い距離に円形の堀20が形成されている。堀20によって、基体16は、(中央のくぼみ18と堀20との間に形成された)第1/内側基体部分22と、(堀20の半径方向外側に位置する)第2基体部分24とに、分割されている。
基体16は、基体16の中央から材料を取り除くことによって構成してもよく、この部分の材料を圧縮することによって構成してもよい。同様に、堀20も、基体16から切除してもよく、圧縮装置を用いてプレス加工してもよい。くぼみ18及び堀20は、基体に圧縮プレス加工を1回施すことにより、同時に形成されることが最も好ましい。
基体16が1部品から成る材料であるように、くぼみ18及び堀20は、基体16の底部を貫通しないことが好ましい。第1基体部分22及び第2基体部分24は、異なる活性材料及び/又は異なるレベルの活性材料で処理することによって、或いは、異なる非活性添加剤を施すことによって、散布速度又は効果に変化をつけてもよい。
本発明の最も好ましいマットでは、基体16には、金属箔の裏当て26が付着される。これにより、加熱器14からマット10に沿った熱伝導が向上する。
基体16の上部は、ボール紙又はボール紙と綿との混合物のような、パルプ/セルロースを基材とした材料であるのが好ましい。基体16は、従来の加熱器14の加熱面12上に置けるように寸法が決められる。
或いは、基体16は、その他の多孔性材料から形成されてもよく、例としては、合成繊維、焼結ガラス、高分子ブロック、プラスチック・ビーズ、天然又は合成織物、セラミック材料(例えば、テラコッタや陶器)、並びに、その他の吸収性材料及び吸収性且つ多孔性材料が挙げられる。セラミック材料が用いられる場合、中央のくぼみ18は、シリカを基材とした耐火性の透明な釉のような、適切なセラミック釉でコーティングされてもよい。
図3〜図5は、様々な構成のマット10を示している。基体16に適した材料が選択された後、基体16に中央のくぼみ18が形成される。また、円形の堀20も形成される。
最も好適な形態では、内側基体部分22は救命具の形状をしている。図6A〜図6Fは、中央のくぼみ18及び堀20をいくつかの異なる形状に形成したもので、その結果として、内側基体部分22が様々な形状となった例を示す。堀20が、中央のくぼみ18を完全に、又は、少なくとも180°取り囲むことによって、第1基体部分22と外側基体部分24とが分離していることが最も望ましい。堀20によって、活性材料又は揮発性材料が内側基体部分22から外側基体部分24へ染み込むことを最小限に抑える。
堀20が厚板を貫通するようには切り抜かれない場合、金属箔の裏当て26付近の内側基体部分22と外側基体部分24との間において、わずかな染み込みが生じる可能性がある。しかしながら、堀20が比較的深い場合、特に、揮発性材料が最も散布される加熱過程においては、染み込みは実質的に回避される。
図5では、金属箔の裏当て層26を、基体16の底部側に付着させている。裏当て層26は、アルミニウム又はその他の金属箔でできており、例えば高分子接着剤を用いて基体に付着される。このような接着剤の1つは、「711」(米国、ウィスコンシン州、ニューベルリン(New Berlin)にある、マニュファクチャラー リゾーシズ,インコーポレイテッド(Manufacturer Resources, Inc.)により市販)である。その他の適切な接着剤としては、アクリル、ウレタン、又はその他の耐熱性材料でできたものである。或いは、他の方法により金属箔を基体16に接合してもよい。
基体16が金属箔の裏当て層26に接合された後、所望の活性材料を含む第1揮発性材料28が中央のくぼみ18に滴下又は注入される。第1揮発性材料28は、第1基体部分22に素早く染み込んで含浸する。堀20は、活性材料がマット10の残り部分である外側基体部分24へさらに染み込む、若しくは浸入するのを阻止する。
第1揮発性材料とは異なる、好ましい活性材料を含む第2揮発性材料30が、外側基体部分24にコーティング、含浸、又はその他の方法で付与される。堀20は、同じく、第2揮発性材料が第1基体部分22に向かって内側へ染み込むことも制限する。
外側基体部分24には、放出速度のより遅い活性成分を有する第2揮発性材料30が含浸し、中央のくぼみ18には、放出速度のより速い活性成分を有する化学的に異なった第1揮発性材料28をコーティングすることもできる。最も好ましい害虫防除装置としては、第2揮発性材料30が、ピナミン・フォルテ(登録商標)(殺虫剤活性成分)40%と、ピペロニル・ブトキシド(PBO、相乗剤/剥離剤)40%と、イソパール(Isopar)M(炭化水素溶剤)20%という、化学組成を有する溶液100mgである。
第1揮発性材料28は、トランスフルスリン(殺虫剤活性成分)4%と、イソパールE(炭化水素溶剤)96%という、化学組成を有する溶液50mgである。トランスフルスリンは、ピナミン・フォルテよりも、気化圧が高いので、より速く気化する。
或いは、これらの揮発性材料28及び30は、その他適切な既知の殺虫剤、防虫剤、成長調節剤、又はその他の害虫防除剤を含み得る。例えば、これらの揮発性材料22及び24としては、有機リン殺虫剤、リピドアニド(lipidaniide)殺虫剤、天然防虫剤(例えば、シトロネラ油、天然除虫菊、除虫菊抽出物)、及び合成ピレスロイドが挙げられる。適切な合成ピレスロイドとしては、D−アレスリンのようなアレスリン、ピナミン(登録商標)、ベンフルスリン(benfluthrin)、ビフェンスリン、S−バイオアレスリン、エスビオスリン、エスバイオール、バイオレスメスリン、シクロプロスリン、シフルスリン、ベータ−シフルスリン、サイハロスリン、デルタメスリン、エンペンスリン、エスフェンバレレート、フェンプロパスリン、フェンバレレート、フルシスリネート、タウ−フルバリネート、カデスリン、パーメスリン、フェノスリン、エトック(Etoc)(登録商標)のようなプラレスリン、レスメスリン、テフルスリン、テトラメスリン、又はトラロメスリンが挙げられる。また、米国特許第4,439,415号に記載されているような、その他の揮発性殺虫剤を用いてもよい。
また、メソプレン及びヒドロプロン(hydroprone)のような揮発性の害虫成長調節剤を用いてもよい。或いは、リモネン、ユーカリ、及びシトロネラのような芳香剤及び脱臭剤を用いることもできる。
堀20は、活性材料28が第1基体部分22から第2基体部分24へ(及びその逆に)浸入する、若しくは染み込むのを効果的に制限するが、堀20をゴム、樹脂、又は、活性材料28の吸収を阻止する別のタイプの材料のようなシーリング剤で処理することによって、活性材料の浸入を阻止するようにしてもよい。
本発明の一形態では、マット10がまず加熱されると、マット10は、揮発性材料28を非常に大量に散布させる。その後、この散布速度は、残りの散布が主に第2基体部分24から生じると安定する。これにより、一定領域を迅速に防虫するとともに、環境条件も適切に調整し、かつ、その後の長時間にわたる防虫をも実現することができる。
本発明の一形態(図4の型とある程度似ているが、より幅広い堀を備える)では、中央のくぼみ18は、基体16の中央に形成され、直径が約0.34cmである。堀20は、内径が約1.06cm、外径が約1.75cmのリング形状をしている。基体16の厚さは約0.26cmであり、中央のくぼみ18及び堀20の深さはそれぞれ約0.1cm以上である。
中央部分18及び堀20のいくつかの様々な構成が、図6A〜図6Fに示されている。具体的には、堀20は、多角形(6A)、楕円形(6B)、星(6C)、幅の広い円(6D)、変形の星(6E)、及び4つの矢のパターン(6F)で示されている。含浸材料中に様々な染料を含ませることにより、異なるマット領域の色を、別々に且つ様々に染めることができる。この染料も揮発性である場合には、色の変化即ち退色が使い切りの合図となり得る。また、中央部分18の形状も、例えば図6Bに示されているように様々であってよく、図6Bには、楕円形の中央のくぼみ18が示されている。
上記の説明はいずれも、堀20が1つの場合を示しているが、「蛇の目」パターンを用いて、複数の同心円状の堀をマットに形成し、様々な揮発性材料を付与して、3つ以上の異なる散布領域を備えたマットを提供することもできる。また、上記の実施形態に対する更なる他の変更も、本発明の特許請求の範囲内であると考える。
さらに、本発明のマットは、殺菌剤/芳香剤/脱臭剤であってもよく、このような目的で、様々な活性成分(当該技術分野で既知のグリコール、トリメチレン、及びジプロピレンを含むが、これらに限定されるわけではない)のうちのいずれかを用いる。さらに、本発明により構成されたマットは、同じ活性材料及び基体を用いる場合でも、溶剤や結合剤などを調整して散布速度を適切に制御することにより、功を奏することができる。例えば、中央の揮発性材料が、炭化水素溶剤中にピナミン・フォルテを含む一方で、外側の揮発性材料は、同じ材料であるが、いくらかのピペロニル・ブトキシドを含むようにする。従って、本発明の全範囲を判断するには、特許請求の範囲を参照するべきである。
本発明は、害虫防除剤、芳香剤、殺菌剤、及び同種の有用な揮発性材料を制御して散布するための改良されたマットを提供するもので、具体的には、製品の使用開始時に、より多量の散布を行うマットを提供するものである。
加熱器の上に配置された、本発明の散布マットの斜視図である。 図1の散布マットの、2−2線断面図である。 中央のくぼみが形成された、マットの基体部分の斜視図である。 さらに堀が形成された、図3の基体の斜視図である。 図1のマットの分解斜視図である。 A〜Fはそれぞれ、本発明のマットの異なる実施形態の平面図である。

Claims (15)

  1. 第1基体部分と、前記第1基体部分の少なくともいくらか半径方向外側に位置する第2基体部分と、を備える、基体と、
    前記基体の上壁に形成された、上方に開放したくぼみと、
    前記基体の上壁において、前記上方に開放したくぼみよりも半径方向外側に形成された堀と、を有し、前記第1基体部分が、半径方向において前記上方に開放したくぼみと前記堀との間に位置し、
    前記第1基体部分が、害虫防除剤、芳香剤、脱臭剤、及びこれらの組み合わせから成る群から選択された活性材料を含む、第1揮発性材料を付与され、
    前記第2基体部分が、前記堀の外側に位置すると共に、害虫防除剤、芳香剤、脱臭剤、及びこれらの組み合わせから成る群から選択された活性材料を含む、第2揮発性材料を付与されることを特徴とする
    揮発性蒸気散布マット。
  2. 前記第1揮発性材料が、前記第2揮発性材料には含まれていない活性材料を有することを特徴とする請求項1に記載の揮発性蒸気散布マット。
  3. 前記第2揮発性材料が、前記第1揮発性材料には含まれていない活性材料を有することを特徴とする請求項1に記載の揮発性蒸気散布マット。
  4. 前記第1揮発性材料が、前記第2揮発性材料中の活性材料と同じ活性材料を少なくとも1つ有するが、前記活性材料が、前記第1揮発性材料において、前記第2揮発性材料とは異なる濃度で含まれることを特徴とする請求項1に記載の揮発性蒸気散布マット。
  5. 前記第1揮発性材料が、前記第2揮発性材料中の活性材料と同じ活性材料を少なくとも1つ有するが、前記第1揮発性材料の残部が、前記第2揮発性材料の残部と完全には一致しないことを特徴とする請求項1に記載の揮発性蒸気散布マット。
  6. 前記上方に開放したくぼみが、前記基体の半径方向中央に位置することを特徴とする請求項1に記載の揮発性蒸気散布マット。
  7. 前記堀が、前記上方に開放したくぼみを半径方向において完全に取り囲むことを特徴とする請求項1に記載の揮発性蒸気散布マット。
  8. 前記基体が、少なくとも部分的にセルロース材料から作られると共に、下方金属層上に取り付けられることを特徴とする請求項1に記載の揮発性蒸気散布マット。
  9. 前記上方に開放したくぼみ及び前記堀が、前記基体の一部を圧縮することにより形成されることを特徴とする請求項8に記載の揮発性蒸気散布マット。
  10. 前記第2揮発性材料中の活性材料がピナミン・フォルテであり、前記第1揮発性材料中の活性材料がトランスフルスリンであることを特徴とする請求項1に記載の揮発性蒸気散布マット。
  11. 前記堀の一部が矢の形状をしていることを特徴とする請求項1に記載の揮発性蒸気散布マット。
  12. 前記堀が星の形状をしていることを特徴とする請求項1に記載の揮発性蒸気散布マット。
  13. 第1基体部分と、前記第1基体部分の少なくともいくらか半径方向外側に位置する第2基体部分と、を備える、基体と、
    前記基体の上壁に形成された、上方に開放したくぼみと、
    前記基体の上壁において、前記上方に開放したくぼみよりも半径方向外側に形成された堀と、を有し、前記第1基体部分が、半径方向において前記上方に開放したくぼみと前記堀との間に位置し、
    前記第1基体部分が、害虫防除剤、芳香剤、脱臭剤、及びこれらの組み合わせから成る群から選択された活性材料を含む、第1揮発性材料を付与され、
    前記第2基体部分が、前記堀の半径方向外側に位置すると共に、害虫防除剤、芳香剤、脱臭剤、及びこれらの組み合わせから成る群から選択された活性材料を含む、第2揮発性材料を付与される、
    マットを作成し、
    前記マットを加熱器に近接して配置し、
    前記マットを加熱することによって、前記第1揮発性材料及び前記第2揮発性材料を前記マットから散布させることを特徴とする防虫方法。
  14. 基体材料から成る厚板を作成し、
    前記厚板の第1部分と、半径方向において前記第1部分を取り囲む部分とを、同時に圧縮することによって、半径方向において堀により取り囲まれた、上方に開放した中央のくぼみを形成し、
    前記上方に開放した中央のくぼみに、第1揮発性材料を付与し、
    前記第1揮発性材料とは異なる第2揮発性材料を、前記厚板の、前記堀よりも半径方向外側の部分に付与することを特徴とする散布マット構成方法。
  15. 前記厚板の底面に金属層を付着させる工程をさらに含むことを特徴とする請求項14に記載の散布マット構成方法。
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