JPS648001B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPS648001B2
JPS648001B2 JP17277985A JP17277985A JPS648001B2 JP S648001 B2 JPS648001 B2 JP S648001B2 JP 17277985 A JP17277985 A JP 17277985A JP 17277985 A JP17277985 A JP 17277985A JP S648001 B2 JPS648001 B2 JP S648001B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
formula
group
cellulose derivative
cellulose
general formula
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP17277985A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS6233189A (ja
Inventor
Minoru Takamizawa
Akira Yamamoto
Shigehiro Nagura
Tooru Chiba
Kazumasa Maruyama
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shin Etsu Chemical Co Ltd
Original Assignee
Shin Etsu Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shin Etsu Chemical Co Ltd filed Critical Shin Etsu Chemical Co Ltd
Priority to JP17277985A priority Critical patent/JPS6233189A/ja
Publication of JPS6233189A publication Critical patent/JPS6233189A/ja
Publication of JPS648001B2 publication Critical patent/JPS648001B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Polysaccharides And Polysaccharide Derivatives (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕 本発明は、セルロースとケイ素化合物の両方の
特徴を兼ね備えた新規な化合物、置換シリルアル
キルエステル基含有セルロース誘導体とその製造
方法に関するものである。 〔従来の技術〕 有機ケイ素化合物が疎水性、ガス透過性、電気
特性などに優れていることは、従来から知られて
いる。しかし造膜性などの成形性が劣つているた
め、用途が限られている。一方、セルロースまた
はセルロース誘導体は、造膜性などの成形性に優
れ、成形物に強靭性があり、親水性がある。この
ように夫々の特性を有している有機ケイ素化合物
とセルロースまたはセルロース誘導体とが結合し
ている化合物は、従来、知られていない。 〔発明が解決しようとする問題点〕 本発明は上記に鑑みなされたもので、有機ケイ
素化合物とセルロースまたはセルロース誘導体と
の夫々の特性を兼ね備えた新規な化合物とその製
造方法を提供するものである。 〔問題点を解決するための手段〕 本発明の目的物である新規化合物は、 なる一般式で現わされる重合度3×102〜5×103
の置換シリルアルキルエステル基含有セルロース
誘導体である。 その製造方法は、 なる一般式のカルボン酸の金属塩を有するセルロ
ース誘導体と、
【式】なる一般式の有機ケイ素化合 物を置換させるものである。 上記各式中の略記号は以下の通りである。
【式】はセルロースまたはセルロース誘導体の グルコース単位残基。Aは2価の有機基。nは1
〜4の整数。R1、R2、R3は炭素数1〜8の一価
の炭化水素基(CnH2n+1−アルキル基、
【式】アリール基、
【式】な ど)、または炭素数1〜8の一価のハロゲン化炭
化水素基、またはオルガノシロキシ基(R1、
R2、R3のうち2つの基によつて環状のオルガノ
シロキシ基を形成する場合を含む)から選択され
る基。Mはアルカリ金属で、Li、NaまたはK。
Xはハロゲン基でCl、BrまたはI。 置換シリルアルキルエステル基含有セルロース
誘導体を製造するための始発物質、 はセルロース誘導体で、D,S.(Degree of
Substitutionの略、グルコース単位あたりの置換
基の割合で、式中のx、yを用いて現わすとy/
xに相当する)が0.1以上のカルボン酸金属塩を
有する誘導体である。D.S.は、セルロース単位の
−OH基の数が3であるから最大でも3である。 カルボン酸金属塩は対応するカルボン酸から常
法により合成される。
【式】の−A−COOM基は、例 えば −OCH2COOM(カルボキシメチル基の金属
塩)、
【式】(フタル酸モノエステル の金属塩)、 −OCOCH2CH2COOM(コハク酸モノエステル
の金属塩)、 −OCOCH=CHCOOM(マレイン酸モノエス
テルの金属塩又はフマル酸モノエステルの金属
塩)、
【式】(ヘキサヒドロフタル酸 モノエステルの金属塩)、 または
【式】(テトラヒドロフタル酸 モノエステルの金属塩)等である。 同じく置換シリルアルキルエステル基含有セル
ロース誘導体を製造するための始発物質である有
機ケイ素化合物は、 例えば ClCH2SiMe3
【式】
【式】 ClCH2CH2CH2SiMe3 ICH2CH2CH2SiMe3
【式】
【式】
【式】
【式】
【式】
【式】
【式】
【式】
【式】
【式】
【式】
【式】
〔発明の効果〕
本発明の目的物である置換シリルアルキルエス
テル基含有セルロース誘導体は、有機ケイ素化合
物が持つ疎水性、ガス透過性、電気特性などの優
れた性質と、セルロースまたはセルロース誘導体
が持つ造膜性などの成形性、強靭性、親水性など
の優れた性質とを兼ね備えている。したがつて、
この物質は分離膜、接着剤、塗料、繊維処理剤及
び医療用高分子など数多くの分野に使用可能で、
その使用製品は、従来の同種製品にはない極めて
多機能な特性を有するものになる。 〔実施例〕 実施例 1 エチルカルボキシメチルセルロース〔−
OC2H5D.S.=2.2、−OCH2COOH D.S.=0.45〕20
gをジメチルホルムアミド200g中に溶解した後、
水酸化カリウムを2.05gをメタノール20mlに溶解
した液を撹拌しながら加える。これを100℃に昇
温してから、有機ケイ素化合物である
【式】40mMolを滴下した後、100 ℃を維持しながら5時間撹拌し反応させた。この
反応液を室温に冷却した後、水の中へ撹拌しなが
ら注ぎ込むと、白色固体が生成する。その白色固
体を濾別し、水洗し、乾燥したところ26gのポリ
マーを得た。 このポリマーのSi含有量を分析したところ7.6
重量%であり、カルボキシル基が略定量的に反応
していることが確認できた。また、このポリマー
をキヤステイングにより10μのフイルムをつくり
赤外吸収スペクトルをとつたところ、1250cm-1
840cm-1にSi−CH3の吸収、1100cm-1付近にSiOSi
の吸収が認られた。なお−COOKのカルボニル
による1600cm-1の吸収は消失していた。すなわ
ち、このフイルムは
【式】の構造式(こ の式における
【式】はエチルセルロースのグル コース単位残基) で示される置換シリルアルキルエステル基含有セ
ルロース誘導体であることが確認された。なお、
このフイルムの引張り強度は260Kg/cm2、酸素透
過係数は7×10-9cm3(STP)cm/cm2×sec・cmHg
であり強度と気体透過性の両方を兼ね備えてる。 実施例 2 有機ケイ素化合物として
【式】を使用し、その他 は実施例1と同じようにして反応させると、31g
の白色ポリマーが得られた。このポリマーのSi含
有量を測定したところ12.2重量%であつた。実施
例1と同様に、このポリマーをキヤステイングに
より10μのフイルムをつくり赤外吸収スペクトル
をとつたところ、1250cm-1、840cm-1にSi−CH3
の吸収、1100cm-1付近にSiOSiによる吸収が夫々
認められた。すなわち、このフイルムは の構造式(この式における
【式】はエチルセル ロースのグルコース単位残基) で示される置換シリルアルキルエステル基含有セ
ルロース誘導体であることが確認された。このフ
イルムの引張り強度は230Kg/cm2、酸素透過係数
は1.4×10-8cm3(STP)cm/cm2・sec・mmHgであ
り強度と気体透過性の両方を兼ね備えてる。 実施例 3 ヒドロキシプロピルメチルセルロースフタレー
ト〔ヒドロキシプロピル基M.S.(Degree of
Molar Substitutionの略、グルコース単位あた
りの置換基のモル数を示す)=0.27、メトキシル
基D.S.=1.85、フタリル基D.S.=0.70〕20gをジ
メチルアセトアミド200g中に溶解した後、水酸
化ナトリウム2.2gを水3gに溶解した液を撹拌
しながら加える。これを80℃に昇温してから有機
ケイ素化合物である
【式】6g (0.026Mol)を5分間かけて加えた後、80℃を維
持したままで5時間撹拌を続ける。その反応液を
1%酢酸水溶液1に注ぎ込むと白色沈殿が生成
する。その沈殿物を濾別し、水洗し、乾燥したと
ころ25gの白色ポリマーを得た。このポリマーを
キヤステイングにより10μのフイルムをつくり赤
外吸収スペクトルをとつたところ、1250cm-1
840cm-1にSi−CH3の吸収があり、1700cm-1に−
COOHの吸収があつた。すなわち、このポリマ
ーにはカルボキシル基やヒドロキシプロピル基の
親水性基と、
【式】基の疎水性基の両 方を有していることが確認され、
【式】なる構造式 (この式における
【式】はヒドロキシプロピル メチルセルロースフタレートのグルコース単位残
基)の物質である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 繰返し単位の一般式 [式中、【式】…セルロースまたはセルロース 誘導体のグルコース単位残基 A…2価の有機基 n…1〜4の整数 R1、R2、R3…炭素数1〜8の一価の炭化水素
    基、炭素数1〜8の一価のハロゲン化炭化水素
    基またはオルガノシロキシ基(R1、R2、R3の
    うち2つの基によつて環状のオルガノシロキシ
    基を形成する場合を含む)から選択される基 y/x…グルコース単位に対する置換基の割合で
    0.1〜3] で現わされ、重合度3×102〜5×103の置換シリ
    ルアルキルエステル基含有セルロース誘導体。 2 一般式 [式中、【式】…セルロースまたはセルロース 誘導体のグルコース単位残基 A…2価の有機基 M…アルカリ金属 y/x…グルコース単位に対する置換基の割合で
    0.1〜3] で現わされるカルボン酸の金属塩を有するセルロ
    ース誘導体と、 一般式 [式中、x…ハロゲン基 n…1〜4の整数 R1、R2、R3…炭素数1〜8の一価の炭化水素
    基、炭素数1〜8の一価のハロゲン化炭化水素
    基またはオルガノシロキシ基(R1、R2、R3の
    うち2つの基によつて環状のオルガノシロキシ
    基を形成する場合を含む)から選択される基] で表わされる有機ケイ素化合物とを置換反応させ
    ることを特徴とする置換シリルアルキルエステル
    基含有セルロース誘導体の製造方法。 3 前記一般式 で現わされる置換シリルアルキルエステル基含有
    セルロース誘導体中の2価の有機基−A−が−
    OCH2−、【式】−OCOCH2CH2 −、−OCOCH=CH−、【式】又は 【式】であることを特徴とする特許 請求の範囲第1項記載の置換シリルアルキルエス
    テル基含有セルロース誘導体。 4 前記一般式 で現わされるセルロース誘導体中のカルボン酸金
    属塩−A−COOMが −OCH2COOM、【式】− OCOCH2CH2COOM、−OCOCH=CHCOOM、
    【式】又は 【式】 であることを特徴とする特許請求の範囲第2項記
    載の置換シリルアルキルエステル基含有セルロー
    ス誘導体の製造方法。
JP17277985A 1985-08-05 1985-08-05 置換シリルアルキルエステル基含有セルロ−ス誘導体とその製造方法 Granted JPS6233189A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17277985A JPS6233189A (ja) 1985-08-05 1985-08-05 置換シリルアルキルエステル基含有セルロ−ス誘導体とその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17277985A JPS6233189A (ja) 1985-08-05 1985-08-05 置換シリルアルキルエステル基含有セルロ−ス誘導体とその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6233189A JPS6233189A (ja) 1987-02-13
JPS648001B2 true JPS648001B2 (ja) 1989-02-10

Family

ID=15948193

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP17277985A Granted JPS6233189A (ja) 1985-08-05 1985-08-05 置換シリルアルキルエステル基含有セルロ−ス誘導体とその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS6233189A (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE10006603A1 (de) * 2000-02-15 2001-08-16 Clariant Gmbh Hydrophob modifizierte Celluloseether, Verfahren zu deren Herstellung sowie deren Verwendung
JP2009040868A (ja) * 2007-08-08 2009-02-26 Kaneka Corp セルロースエステル誘導体およびその製造方法
JP6083715B2 (ja) * 2012-11-29 2017-02-22 学校法人 芝浦工業大学 接着剤及び積層体、並びにこれらの製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPS6233189A (ja) 1987-02-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPS59184192A (ja) 含硫オルガノ珪素化合物の製法
SU576943A3 (ru) Способ получени 1,3-оксазино(5,6-с) рифамицина
SE410461B (sv) Forfarande for framstellning av penicilliner
JPS648001B2 (ja)
EP0411304A1 (en) Acetylene bis-phthalic compounds and polyimides made therefrom
JPS6148830B2 (ja)
KR950004068B1 (ko) 측쇄 중합체의 제조방법
JPS5940159B2 (ja) 有機ゲルマニウム化合物の製法
JPS62292770A (ja) 2,3−ジオキソ−4−オキシカルボニルピペラジン誘導体の製法
JPH1121321A (ja) ポリアリルアミン誘導体、その製造方法、及びそれを用いた親水性・疎水性熱可逆型材料
SU390118A1 (ru) Способ получения олигомерных перекисей
JPH04112854A (ja) マロン酸モノt‐ブチルエステルの製造法
SU797584A3 (ru) Способ получени -замещенных произ-ВОдНыХ блЕОМициНА
JPH0459334B2 (ja)
JP4806858B2 (ja) 開環重合体の製造方法
JP2500316B2 (ja) 1,4,5,8―テトラキス(ハロゲノメチル)ナフタレン誘導体、およびその製造方法
KR100288404B1 (ko) 2-벤조티아졸릴 4-아미노-5-클로로-2-메톡시티오벤조에이트 및
KR810000881B1 (ko) 우라실 유도체의 제조법
JPH08165301A (ja) 環状イヌロオリゴ糖のシリル化誘導体およびその製造方法
JP2550212B2 (ja) 芳香族スピロオルトカーボネート化合物およびその製造方法
JPS6011707B2 (ja) 1−カルボキシアルキルカルバモイル−5−フルオロウラシル誘導体およびその製造法
JPS58110593A (ja) 7α−メトキシ−7β−(シアノメチルチオ)アセトアミド−3−(1−メチル−1H−テトラゾ−ル−5−イル)−チオメチル−3−セフアム−4−カルボン酸の新しい製造方法
JPS59163370A (ja) O−(アミノメチル)フエニル酢酸ラクタムの製造方法
JPS6126988B2 (ja)
JPH05140202A (ja) 環状オリゴ糖、その製造方法及び合成中間体