JPS647648B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 この発明はカメラ処理装置の分野に関する。

米国特許第3257926号に、ネガフイルムシート
とアルミ受容シートとが液浴を通過する際ネガフ
イルムシートの乳剤側がアルミ受容シートに面す
る液浴装置が記載されている。両シートが出力ロ
ーラ対のかみ合い部を通過するとき画像の拡散転
写を行う。この特許において、ネガないし感光シ
ートは受容シートの上にある。本発明のカメラ処
理装置の構成では、受容シートは、腰のあるフイ
ルムシートと比較してかなり弱く、すなわち可撓
性であることが多い。実験によれば受容シートは
浴内で浮上しやすいとされている。この特徴によ
り両シートが浴を通過するときこれら両シートを
良好に分離し、これはきわめて重要である。なお
また、一般に可撓性受容シートは浴内で上方に押
し流されやすく受容シートはフイルムシートの下
にあると屈曲するので、良好な分離は得られな
い。また案内部材がＵ形状のため、ネガが上にあ
ると、その尾部が直ぐに落下してくさび４４から
離れ、液体を両シート間から押出すので、現像が
むらになる。

上記特許と対照して米国特許第3203335号はカ
メラ処理装置全体を開示する。フイルムシートが
結像部を離れた後、シートは、受容シートをつか
む複雑なつかみ装置内に導入される。この機構は
その後浴から両シートを引張り、拡散転写が出口
ローラ８６，８７で行われる。従つて、上記第１
の特許と同様に、受容シートは結像シートの下に
なり、上記のように、良好でない結果となる。本
発明の目的は上記第２の特許の複雑なつかみ機構
を排除することにある。

第１の提案ではマガジン内でフイルムシートを
露光した後、マガジンを現像部へ移動することで
ある。ネガシートの乳剤側が受容シートに対面し
たとき受容シートが結像工程を妨げるからマガジ
ン内でのフイルムの位置移動が必要であつた。し
かし、このような構成はかなり場所をとる。従つ
て、本発明によるカメラ処理装置のもう１つの目
的は、小型でさらに、大型摺動マガジンを不要と
する機械構成を採用することである。同時に、本
カメラ処理装置は、脆弱な受容シートをネガシー
ト材の上になつて処理浴を通過するようにした構
成を必要とする。

簡易性、小型の機械で、フイルム乳剤面が受容
シートに対面し、処理浴中で受容シートをネガシ
ートの上になつて通過するよう配向させるために
結像フイルムシートを裏返して、なるべく１対の
駆動ローラによつて、フイルムが結像プラテンと
いく分平行な位置に駆動し、ローラによりフイル
ムを上方に駆動するときは、受容シートのほぼ垂
直配向により、受容シートはローラのかみ合い部
位置に単に留まらせるだけとする。ローラはその
後、反対方向に駆動されてフイルムおよび受容シ
ートを同時に下降させて処理液の入口に入れる。
従つて、１対のローラにより両シートの取り扱い
を制御する。また、この簡単な構成により、ロー
ラかみ合い部で両シートの縁部を確実に平行させ
る。

以下本発明の実施例を単一図面について説明す
る。

この図面は、機械的リンク仕掛３，４を介して
歯車駆動制御装置２によつて駆動されるネガフイ
ルム収容カセツト１を示す。駆動制御装置２によ
りカセツト歯車６と第１輸送ローラ７とを反時計
方向に回転させて、ローラ７によりベルト８が真
空プラテン９上を下方に送られる。フイルムはカ
セツト案内装置７とローラ１３とを通過する。こ
の作用はフイルムの前縁がプラテンの所定部分の
位置となるまで続く。具体的に説明すると、材料
は、露光中材料を平らに保持するベルト８を通し
真空吸引によつて光軸を中心に対称する位置へ移
送される。その後、駆動制御装置２はナイフ駆動
装置１４を作動して、ネガが所定位置へ駆動され
た後、感光材料を一定長さに切断させる。その
後、レンズ１６は感光材料に画像を投射して露光
する。感光材料の露光前または後に材料が切断で
きることはもちろんである。シートの後縁が第２
輸送装置１８の上入口部分に隣接するまで、第１
案内装置１７により第２シート移送装置１８を介
しシート材料の輸送を実施する。比較的脆弱な受
容シートも第２シート輸送装置の入口部分に導入
される。第３シート輸送装置１９を使用してフイ
ルムを処理装置２１内に駆動し、第４シート輸送
装置２２を使用して感光シートと受容シートとを
一体に押圧して画像を転写し、余剰液を絞つて、
シートを駆動して処理装置２１の浴から出す。第
２シート案内装置２３を使用して２枚のシートを
第３輸送装置１９へ送る。第３下方案内装置２６
と第４上方案内装置２７とが浴内に設けられてシ
ートを処理装置２１内で案内する。

感光シートが露光された後、駆動制御装置２は
再びローラ７とローラ６とを反時計方向に回転さ
せることにより、フイルムを、ローラ１０と２９
のかみ合い部、第１案内装置１７および、第２輸
送装置１８のローラ３１，３２のかみ合い部を通
過させる。この前に、脆弱な受容シートは第５案
内部材３４と第６案内部材３６との間に導入され
て、その前縁を第２シート輸送装置１８のローラ
３１，３２のかみ合い部に達せしめる。また、脆
弱な受容シートの表面をうけ入れる角度で案内部
材３４と３６を配向させてシートが曲がつたり、
かみ合い部１８からずれないようにする。ローラ
７，６および３２は機械的に一体的に作動するよ
うに当業者にとつて周知な方法で配置され、この
配置はチエン・スプロケツト、またはベルト・プ
ーリ装置を使用して行う。駆動制御装置２はモー
タ３８により駆動され、また駆動制御装置２は以
下に記載される機械の要件により、輸送装置を一
方向または他方向に作動する。このような駆動制
御装置には種々の形式がある。これらは本発明の
部分をなさないので詳細には述べない。特に効果
的な歯車駆動制御装置は、米国出願第83428号と
して1979年10月10日に出願されかつ本発明の同じ
譲受人に譲渡された、デニス・ドツジ名の同時係
属出願の要旨となつている。

露光後、ローラ６，７および３２は反時計方向
に回転されてシートを、第１案内装置１７、ロー
ラ３１と３２のかみ合い部を通過させて上昇さ
せ、第６案内部材３６と第７案内部材４１との間
に形成された室内に入れる。ついで感光シートの
後縁がローラ３１と３２の入口部分またはかみ合
い部に入る。受容シートはなるべく、感光シート
の上記運動前に挿入されるが、ローラ３２が反時
計方向に回転しても受容シートの前縁の位置決め
に影響を及ぼさず、ローラ３２の回転が止まる
と、感光シートの後縁は受容シートの前縁と一緒
にローラ３１と３２のかみ合い部に位置する。実
際には、シートの両縁は平行してかみ合い部１８
で同じ線に一致される。

本発明の重要な特徴は、第１案内装置１７によ
り感光シートの乳剤側に位置決めして、乳剤側が
レンズ１６と反対側を向くようにすることによつ
て、乳剤側を受容シートに対面させ、さらに、分
離保持するため第４上方案内装置２７に向かつて
上方に浮上する脆弱な受容シートの下側を処理装
置２１内で通過させる設計条件を満たすことであ
る。この構成により、この特許の導入部分で述べ
た摺動マガジンの提案が排除され、その結果、機
械がかなり小型となる。

次に第２輸送装置１８の駆動により、ローラ３
２は時計方向に回動し、両シートは第３輸送装置
１９のローラのかみ合い部を介し第２案内装置２
３を通過して図示の浴内に入る。シートが処理装
置２１の浴に進入する際、これらシートは簡単な
くさび４４により最初分離される。脆弱な受容シ
ート２は図示のように浮上しやすいのでシートは
上案内装置２７によつて案内される一方、腰のあ
るネガ材は浮上しないので、良好な分離が維持さ
れる。その後、シートの前縁は、第４シート輸送
装置２２のローラのかみ合い部を通過し、画像が
案内シートに転写され、その後、シート面４７に
置かれる。その後、機械のドアが開かれて材料が
取り去られる。

なお、上記の部品や構成に代えて他の部品や構
成を使用して本発明を実施することができ、本発
明は前記特許請求の範囲によつてのみ限定され
る。各特許請求の範囲において、上記実施例で使
用された符号付部品を参照されたい。なお、特許
請求の範囲で使用されている符号は各装置の性質
を示す例示にすぎないので、特許請求の範囲はそ
れらに限定されるものではない。

【図面の簡単な説明】

第１図はネガフイルム収容カセツトを含む本発
明によるカメラ処理装置の一実施例を示す断面図
である。 図面に示す符号において、１……ネガフイルム
収容カセツト、２……駆動制御装置、６，７，１
０，１３，２９，３１，３２……ローラ、９……
真空プラテン、１２……ナイフ、１６……レン
ズ、１７……第１案内装置、１９……第３シート
輸送装置、２１……処理装置、２２……第４シー
ト輸送装置、２３……第２シート案内装置、２６
……第３下方案内装置、２７……第４上方案内装
置、３４……第５案内部材、３６……第６案内部
材、４１……第７案内部材、４２……光軸。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 拡散転写カメラ処理装置において、(イ)光軸４
   ２に沿つて画像を投射する投射レンズ装置１６
   と；(ロ)レンズ装置に面したシート状フイルムの乳
   剤側を前記レンズ装置によつて前記投射画像に露
   光する装置と；(ハ)前記フイルムを収容する収容部
   １と；(ニ)前記フイルムを前記収容部から前記露光
   装置の投射画像位置へ駆動する第１フイルム輸送
   装置７，１３，６，２９と；(ホ)第２シート輸送装
   置３１，３２と；(ヘ)受容シートの前縁を第２シー
   ト輸送装置３４，３６の入口部分に導入する装置
   と；(ト)第２シート輸送装置と協動して前記フイル
   ムの後縁を前記第１シート輸送装置から前記第２
   シート輸送装置へ案内し、前記フイルムを裏返し
   たフイルムの乳剤側が前記レンズ装置の反対側を
   向く位置に移動させる第１案内装置１７と；(チ)前
   記フイルムの後縁を前記第２シート輸送装置の前
   記入口部分に隣接位置させるため前記第２シート
   輸送装置を第１方向に駆動する第１駆動駆動制御
   装置２と；(リ)シート輸送装置１９，２２を有する
   処理装置２１と；(ヌ)前記受容シートと共に前記フ
   イルムを前記処理装置の入口部分に駆動させるた
   め前記第２シート輸送装置を前記第１方向と反対
   の第２方向に駆動する第２駆動駆動制御装置と；
   （ル）前記受容シートと前記フイルムとを前記処理
   装置に案内するため前記処理装置内に設けた案内
   装置２６，２７とを有することを特徴とする拡散
   転写カメラ処理装置。 ２ 前記フイルムは腰のあるフイルムであり、前
   記処理装置２１は第３および第４の前記シート輸
   送装置１９，２２を有する浴であり、前記第２駆
   動駆動制御装置により前記受容シートと一緒に前
   記フイルムを前記第３シート輸送装置の入口部分
   内に駆動させ、さらに、前記案内装置は前記第３
   シート輸送装置と前記第４シート輸送装置との間
   で前記処理装置の浴内に設けた下方および上方案
   内装置２６，２７があり、前記上方案内装置に沿
   う可撓性の受容シートと前記下方案内装置に沿う
   前記腰のあるフイルムとを前記処理装置の浴を介
   して前記第４シート輸送装置へ案内するようにし
   て成る、特許請求の範囲第１項に記載のカメラ処
   理装置。 ３ 前記フイルム露光装置には結像プラテン９
   と；前記フイルムを切断するナイフ装置１２とが
   あり；第２案内装置２３を有していて；第２駆動
   制御装置が前記フイルムと受容シートとを前記案
   内装置を経て駆動させる特許請求の範囲第１項ま
   たは第２項に記載のカメラ処理装置。 ４ 前記受容シートを前記第２シート輸送装置内
   に導入する前記装置は、第１外側および中央案内
   装置３４，３６を含み、前記中央案内装置の一端
   に形成された第１室内に前記可撓性受容シートを
   支持するようにして成る、特許請求の範囲第１項
   ないし第３項に記載のカメラ処理装置。 ５ 第２外側案内装置４１により前記中央案内装
   置の対向側に第２室を有し、前記第２シート輸送
   装置が前記フイルムと前記受容シートとを前記第
   ３シート輸送装置へ駆動する迄は前記フイルムを
   支持するようにして成る、特許請求の範囲第４項
   に記載のカメラ処理装置。 ６ 前記第１外側案内装置はまた前記ネガフイル
   ムのカブリを防止する光トラツプを形成するよう
   構成されている、特許請求の範囲第４項または第
   ５項に記載のカメラ処理装置。 ７ 前記第２輸送装置は第１外側案内装置に隣接
   して設けた１対のローラ部材である、特許請求の
   範囲第４項ないし第６項に記載のカメラ処理装
   置。 ８ 前記第１案内装置は前記フイルムを約180度
   回転するよう構成される、特許請求の範囲第４項
   ないし第７項に記載のカメラ処理装置。