JP3342964B2 - フィルムキャリア - Google Patents

フィルムキャリア

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JP3342964B2
JP3342964B2 JP22054094A JP22054094A JP3342964B2 JP 3342964 B2 JP3342964 B2 JP 3342964B2 JP 22054094 A JP22054094 A JP 22054094A JP 22054094 A JP22054094 A JP 22054094A JP 3342964 B2 JP3342964 B2 JP 3342964B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、写真フィルムに記録さ
れた画像コマを所定位置に位置決めし、感光材料へ焼付
露光するためのフィルムキャリアに関する。
【0002】
【従来の技術】プリンタプロセッサでは、ネガフィルム
に記録された画像を印画紙へ焼付露光するプリンタ部
と、焼付露光処理された印画紙を現像処理するプロセッ
サ部とが一体となっており、長尺状の印画紙をプリンタ
プロセッサにセットするのみで、自動的にプリンタ部及
びプロセッサ部内を搬送し処理できる。このプリンタプ
ロセッサのプリンタ部には、ネガキャリアが配設されて
おり、このネガキャリアによってネガフィルムは画像コ
マ毎にコマ送りされ、順次画像コマを焼付位置へ位置決
めすることができる。
【0003】このネガキャリアでは、複数のローラ対を
ネガフィルム案内路に配置し、これらのローラ対でネガ
フィルムを所定のニップ圧で挟持し、かつ回転させるこ
とによって搬送している。この所定のニップ圧により、
ネガフィルムが確実に搬送され、また案内路との摺接に
よる傷つきもない。
【0004】また、焼付位置にはネガフィルムの表裏面
側のそれぞれにマスクが設けられており、例えば、ネガ
フィルムの位置決めが完了した後に、上側のマスクを下
側のマスクへ接近させることにより、ネガフィルムは所
定のプレス圧で固定され、焼付露光時のずれを解消して
いる。また、この所定のプレス圧を維持することによ
り、ネガフィルムの特に画像コマが変形するようなこと
がなく、画質低下は生じない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、肉厚寸
法が異なるネガフィルムが案内路に沿って搬送される
と、肉厚寸法が薄い場合には確実に搬送力を付与するこ
とができない場合がある。また、肉厚寸法が厚い場合に
は案内路の摺動抵抗が増加し、ネガフィルムに傷をつけ
る恐れがある。
【0006】また、肉厚寸法が薄い場合にはマスクによ
るプレス圧が低下して、位置ずれの原因となり、肉厚寸
法が厚い場合には画像コマが所定以上のプレス圧を受け
て変形し、画質低下を起こすことがある。
【0007】本発明は上記事実を考慮し、写真フィルム
の肉厚寸法に拘らず、安定して搬送でき、かつ案内路と
の摺接による傷つきを防止することができるフィルムキ
ャリアを得ることが目的である。
【0008】また、上記目的に加え、写真フィルムの肉
厚寸法に拘らず、画像コマの位置ずれを防止でき、かつ
画質低下を防止することができるフィルムキャリアを得
ることが目的である。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、写真フィルムに記録された画像コマを所定位置に位
置決めし、感光材料へ焼付露光するためのフィルムキャ
リアであって、前記写真フィルムを案内する案内路に設
けられ、写真フィルムを所定のニップ圧で挟持かつ回転
することによって写真フィルムに搬送力を付与するロー
ラ対と、前記案内路に沿って案内搬送される写真フィル
ム肉厚寸法を光学的に認識する肉厚寸法認識手段と、前
記ローラ対によるニップ圧を調整可能なニップ圧調整手
段と、前記肉厚寸法認識手段で認識された写真フィルム
肉厚寸法に基づいて、写真フィルム搬送中の前記ニップ
圧が最適となるようにニップ圧調整手段を制御する第1
の制御手段と、を有している。
【0010】請求項2に記載の発明は、写真フィルムに
記録された画像コマを所定位置に位置決めし、感光材料
へ焼付露光するためのフィルムキャリアであって、前記
写真フィルムを案内する案内路の前記所定位置に設けら
れ、前記画像コマに対応する開口部が設けられると共に
少なくとも一方を他方に接近させることによって前記写
真フィルムを所定のプレス圧で挟持する一対のマスク
と、前記案内路に沿って案内搬送される写真フィルム肉
厚寸法を光学的に認識する肉厚寸法認識手段と、前記一
対のマスクによるプレス圧を調整可能のプレス圧調整手
段と、前記肉厚寸法認識手段で認識された写真フィルム
肉厚寸法に基づいて、画像コマ毎の前記プレス圧が最適
となるようにプレス圧調整手段を制御する第2の制御手
段と、を有している。
【0011】請求項3に記載の発明は、写真フィルムに
記録された画像コマを所定位置に位置決めし、感光材料
へ焼付露光するためのフィルムキャリアであって、前記
写真フィルムを案内する案内路に設けられ、写真フィル
ムを所定のニップ圧で挟持かつ回転することによって写
真フィルムに搬送力を付与するローラ対と、前記写真フ
ィルムを案内する案内路の前記所定位置に設けられ、前
記画像コマに対応する開口部が設けられると共に少なく
とも一方を他方に接近させることによって前記写真フィ
ルムを所定のプレス圧で挟持する一対のマスクと、前記
案内路に沿って案内搬送される写真フィルム肉厚寸法を
光学的に認識する肉厚寸法認識手段と、前記ローラ対に
よるニップ圧を調整可能なニップ圧調整手段と、前記一
対のマスクによるプレス圧を調整可能のプレス圧調整手
段と、前記肉厚寸法認識手段で認識された写真フィルム
肉厚寸法に基づいて、写真フィルム搬送中の前記ニップ
圧及び画像コマ毎の前記プレス圧が最適となるように
ップ圧調整手段及びプレス圧調整手段を制御する第3の
制御手段と、を有している。
【0012】
【作用】請求項1に記載の発明によれば、案内路を搬送
する写真フィルムの肉厚寸法を肉厚寸法認識手段で認識
する。これは、例えば、光を斜め方向から照射し、写真
フィルム表面で反射した光の位置を検出することによ
り、肉厚寸法を認識してもよいし、写真フィルムには
一般的に種類毎に異なるDXコードが付されていること
に着目し、このDXコードと肉厚寸法との対照表を予め
記憶しておき、DXコードを検出し対照表に基づいて肉
厚寸法を認識してもよい。
【0013】写真フィルムの肉厚寸法が認識されると、
第1の制御手段では、肉厚寸法に拘らず、写真フィルム
搬送中の前記ニップ圧が最適となるようにニップ圧調整
手段を制御する。
【0014】これにより、写真フィルムへのローラ対に
よる挟持力が最適(ほぼ一定)となり、確実に搬送力を
付与することができる。すなわち、挟持力が小さいと搬
送力を確実に付与できず、挟持力が強いと案内路との摺
動抵抗増加により写真フィルムに傷をつける恐れがあ
る。そこでニップ圧をほぼ一定とすることにより、肉厚
寸法の異なる写真フィルムを搬送する場合でも、写真フ
ィルムに傷をつけることなく、かつ安定した搬送を行う
ことができる。
【0015】請求項2に記載の発明によれば、請求項1
と同様にして写真フィルムの肉厚寸法が認識されると、
第2の制御手段では、肉厚寸法に基づいて、画像コマ毎
プレス圧が最適(ほぼ一定)となるようにプレス圧調
整手段を制御する。
【0016】これにより、写真フィルムを常に位置ずれ
を起こさず、かつ画像コマの変形しない程度の最適なプ
レス圧で固定することができる。
【0017】請求項3に記載の発明によれば、第3の制
御手段によって、肉厚寸法に基づいて、写真フィルム搬
送中の前記ニップ圧がほぼ一定となるようにニップ圧調
整手段を制御し、画像コマ毎の前記プレス圧がほぼ一定
となるようにプレス圧調整手段を制御する。
【0018】これにより、フィルムキャリア全体として
写真フィルムの不安定な搬送、傷つき、位置ずれ及び画
質低下を確実に防止することができる。
【0019】
【実施例】図1及び図2には本実施例に係るプリンタプ
ロセッサ10の概略が示されている。このプリンタプロ
セッサ10のプリンタ部を構成する写真焼付部12は、
印画紙Pが収納されたペーパマガジン14を装填できる
ような構造となっている。
【0020】このペーパマガジン14から引き出される
印画紙Pの搬送路上には、カッタ22が配設され、さら
に下流側には支持台46が配置されている。この支持台
46とカッタ22との間には、無端ベルト44が巻き掛
けられる巻掛ローラ52が配置されている。また、この
巻掛ローラ52の上側には、巻掛ローラ52との間で無
端ベルト44を挟持するニップローラ54が配置されて
いる。
【0021】この支持台46の印画紙搬送方向下流側に
は、無端ベルト44が巻き掛けられる案内ローラ56が
位置している。この案内ローラ56に隣接した位置に
は、下面側が巻掛ローラ52上面側とほぼ同一の高さと
なるような押さえローラ58が配置されており、この押
さえローラ58が無端ベルト44の外周を押圧してい
る。さらに、無端ベルト44は、案内ローラ56の下側
でテンションローラ62へ巻き掛けられ、図示しないモ
ータの駆動力によって無端ベルト44を図1の時計回り
方向に回転させている。
【0022】支持台46上を移動する無端ベルト44の
上部には、イーゼル装置64が設けられており、縁有画
像を印画紙P上に焼き付ける場合に、このイーゼル装置
64内の図示しない可動片で印画紙Pの周囲を覆うよう
になっている。
【0023】写真焼付部12の上部は、作業テーブル1
1とされ、その奥側(図1の右側)には、光源装置96
が配置されている。この光源装置96には、光源装置9
6からの光を拡散し、かつ焼付光軸を略90°屈曲させ
る拡散ボックス28が配置されている。
【0024】屈曲された光軸は作業テーブル11に対し
て垂直とされ、作業テーブル11の上面に設置されるネ
ガキャリア30上のネガフィルムNを、この光線が透過
することになる。
【0025】また、写真焼付部12内には、ネガフィル
ムNの濃度を測定する濃度測定器40が配置され、測定
されたデータに基づいて、焼付露光時の露光補正値が設
定される。濃度測定器40の下部にはズームレンズ38
が配設され、ズームレンズ38とイーゼル装置64の間
の光路には、ブラックシャッタ41が設けられている。
【0026】上記構成において、写真焼付部12ではペ
ーパマガジン14から送り出された印画紙Pを、カッタ
22で所望長さに切断し、露光光線の光軸線S上の位置
である支持台46へ位置決めして、ネガフィルムNに記
録された画像を焼き付けるようになっている。
【0027】画像の焼付けが終了した印画紙Pは、複数
対のローラによって構成される搬送路60を介して、現
像、漂白定着、水洗及び乾燥の各処理を行うプロセッサ
部72へ搬送されるようになっている。
【0028】このプロセッサ部72は、現像槽74、漂
白定着槽76、水洗槽78が設けられ、印画紙Pは、各
槽内で略U字型に搬送されて、現像、漂白定着及び水洗
の各処理が行われる。
【0029】水洗処理された印画紙Pは乾燥部80へ搬
送され、チャンバ82から送風される乾燥風を印画紙P
へあてることにより、乾燥している。
【0030】乾燥部80に対して印画紙Pの搬送方向下
流側には複数対のローラによって構成される搬送路84
が配設されており、乾燥処理が終了して乾燥部80から
排出された印画紙Pは、これら複数対のローラにそれぞ
れ挟持されてプリンタプロセッサ10の外部へ排出さ
れ、積み重ねられる。
【0031】ここで、ネガキャリア30を以下に詳細に
説明する。図3及び図4に示される如く、ネガキャリア
30には、ベース31に対して開閉可能なカバー112
が取り付けられている。ベース31には、ネガフィルム
通過部30Aが形成され、その一部(中央部近傍)に設
けられ矩形状の貫通孔に対応してマスク(アンダーネガ
マスクともいう)118が取付けられている。
【0032】一方、カバー112の回転軸近傍には、ベ
ース31に対してカバー112と同様に回動可能に取り
付けられるホルダ114が設けられ、圧着板(アッパー
ネガマスクともいう)116が装着されている。前記マ
スク118及び圧着板116には、画像コマに対応する
窓部119A及び窓部119Bが形成されている。
【0033】アッパーネガマスク116は、カバー11
2の閉止状態で、アンダーネガマスク118に対してネ
ガフィルムNが搬送可能な程度の隙間を持って配置され
るようになっており、この状態でソレノイド117を通
電することによって、アッパーネガマスク116はソレ
ノイド117による磁力でアンダーネガマスク118方
向へ移動され、ネガフィルムNを所定のプレス圧で挟持
することができるようになっている。
【0034】ここで、図5に示される如く本実施例のア
ンダーネガマスク118の四隅には、ピン200が突出
されている(図5では2か所を図示)。このピン200
は、アンダーネガマスク118の下方空間部まで延長さ
れ、矩形枠状の可動ベース部202に固着されている。
可動ベース部202はその四隅に円孔が設けられ、シャ
フト204が挿通されている。所定の1角のシャフト2
04Aには雄ねじが形成されており、これに対応する円
孔の内周面に雌ねじが形成され、互いに螺合されてい
る。また、シャフト204Aの下端部は、コントローラ
182に接続されたモータ206の回転軸と連結されて
いる。ここで、モータ206が駆動すると、シャフト2
04Aが回転し、可動ベース部202が上下動する。こ
れにより、前記ピン200がアンダーネガマスク118
上から出没する構成である。
【0035】このピン200は、ソレノイド117(図
3参照)の通電時に接近するアッパーネガマスク116
の移動量を制限する役目を有しており、後述するネガフ
ィルムNの肉厚寸法に応じて、突出量が制御されるよう
になっている。
【0036】すなわち、ピン200によってアッパーネ
ガマスク116とアンダーネガマスク118との隙間を
調整することにより、ネガフィルムNの肉厚寸法に拘ら
ず一定のプレス圧を付与することが可能となる。
【0037】ネガフィルム通過部30Aにおけるマスク
118よりもネガフィルム搬送方向上流側には、3本の
駆動ローラ132、134、136が、それぞれ回転可
能に支持されて配置されている。また、マスク118よ
りもネガフィルム搬送方向下流側には、駆動ローラ13
8が、回転可能に配置されている。
【0038】図4に示すように、このネガキャリア30
には、モータ152が取付けられ、プーリ154を介し
てタイミングベルト156が巻き掛けられている。
【0039】このタイミングベルト156は、前記駆動
ローラ132、134、136、138に取り付けられ
たプーリ140Cにも巻き掛けられ、モータ152の駆
動力によって駆動ローラ132、134、136、13
8が回転する構成となっている。
【0040】これらの駆動ローラ132、134、13
6、138には、カバー112に回転可能に取付けられ
た従動ローラ142、144、146、148対応さ
れ、カバー112の閉止時に駆動ローラ132、13
4、136、138と、従動ローラ142、144、1
46、148とで、ネガフィルムNを挟持するようにな
っており、この結果、ネガフィルムNはネガフィルム通
過部30Aに沿って搬送される。
【0041】図6及び図7に示される如く、従動ローラ
142、144、146、148(図6では従動ローラ
142のみを図示)は、その回転軸142Aが略コ字型
のブラケット208により吊り下げられている。ブラケ
ット208の水平部208Aの上面には、圧縮コイルば
ね210の一端が当接されており、他端は固定されたベ
ース31の天井面に当接されている。これにより、ブラ
ケット208を介して従動ローラ142、144、14
6、148は、下方、すなわち駆動ローラ132、13
4、136、138方向に付勢される。
【0042】ブラケット208の水平部208Aには、
カム板212が対応されている。カム板212は、水平
部208Aとの対向面である一端部に斜面部212Aが
形成され、他端部が軸214を介してスライド部材21
6に形成された一対の舌片216Aに支えられている。
このカム板216は図示しないガイドにガイドされ、水
平部208Aの接離方向に移動可能となっている。
【0043】スライド部材216は、図示しないガイド
にガイドされ、長手方向にスライド可能とされている。
このスライド部材216の長手方向一方、かつ幅方向一
端部には歯部216Bが形成され、コントローラ182
に接続されたモータ218に取付けられたピニオンギヤ
220と噛み合っている。ここで、モータ218の駆動
力でピニオンギヤ220が回転すると、スライド部材2
16が長手方向に移動され、これにより、カム板212
の斜面部212Aを介してブラケット208を上下動さ
せることができる。
【0044】このブラケット208の上下動によって、
従動ローラ142、144、146、148と駆動ロー
ラ132、134、136、138との圧縮コイルばね
210によるニップ力が調整できることになる。このた
め、後述するネガフィルムNの肉厚寸法に応じてカム板
212の水平部208Aへの挿入量を調整することによ
り、ネガフィルムNに常に一定のニップ圧を付与するこ
とが可能となる。
【0045】図3に示される如く、ネガフィルム通過部
30Aにおける駆動ローラ132よりもネガフィルム搬
送方向上流側には、先端検出センサ172が配置されて
いる。また、駆動ローラ132と134との間における
ネガフィルム幅方向両端部に対応する位置には、FNS
/DXコードセンサ(以下コードセンサと言う)174
が配置され、ネガフィルム幅方向中央部に対応する位置
にはスプライス検出センサ175が配置されている。コ
ードセンサ174のネガフィルム搬送方向下流側には、
画面検出センサ176が配置されている。なお、スプラ
イス検出センサ175は、複数本のネガフィルムNをス
プライステープによって連結した場合に有効である。
【0046】これらのセンサ172、174、176
は、前述のモータ152と共にそれぞれコントローラ1
82に接続されている。
【0047】また、先端検出センサ172の近傍には、
図8に示されるような光源222とCCDラインセンサ
224とが配設され、それぞれコントローラ182に接
続されている。ここで、光源222の光軸はネガフィル
ム通過部30A上のネガフィルムNの表面に45°で入
射するようになっている。このため、ネガフィルムNの
表面で反射した光は45°で出射されることになる。こ
の出射方向に前記CCDラインセンサ224が配設され
ており、図8に示されるような肉厚寸法の異なるネガフ
ィルムN(一点鎖線、実線、鎖線)の反射光を異なる画
素で検出することになる。これにより、コントローラ1
82では、受光する画素位置に基づいてネガフィルムN
の肉厚寸法を認識することが可能となる。なお、入射角
は45°に限定されるものではない。
【0048】次に、本実施例による作用を説明する。ま
ず、プリンタプロセッサ10の全体の処理の流れを説明
する。
【0049】ネガフィルムNをネガキャリア30のネガ
フィルム搬送部30Aに挿入し、スタートキーを押す
と、モータ152が駆動を開始して、駆動ローラ13
2、134、136、138を回転させる。このとき、
従動ローラ142、144、146、148との間にネ
ガフィルムNが挟持されているため、ネガフィルムNは
フィルム通過部30Aに沿って搬送される。
【0050】先端検出センサ172でネガフィルムNの
先端を検出すると共に画面検出センサ176で画像コマ
上に画像が有るかを検出する。さらに、画像が有ると判
断された画像コマがマスク118上に搬送されると、搬
送が停止され光源装置96からの光線により印画紙Pが
焼付露光される。
【0051】焼付露光が終了すると、ネガフィルムNは
1コマ分搬送されると共に次の印画紙Pが支持台46上
に位置決めされることにより、焼付処理が繰り返され
る。
【0052】焼付露光された印画紙Pは、搬送路60を
通過して、プロセッサ72へと送り込まれ、まず、現像
槽74内を略U字型に搬送され現像処理がなされ、次い
で漂白定着槽76、水洗槽78内をそれぞれ略U字型に
搬送され漂白定着処理、水洗処理がなれ、乾燥部80へ
搬送される。乾燥部80から排出された印画紙Pは、こ
れら複数対のローラにそれぞれ挟持されてプリンタプロ
セッサ10の外部へ排出され、積み重ねられる。
【0053】次に、ネガフィルムNの肉厚寸法に応じた
ニップ圧及びプレス圧調整手順を図9のフローチャート
に従い説明する。
【0054】ステップ300では、先端検出センサ17
2でネガフィルムNを検出したか否かが判断され、肯定
判定されるとステップ302へ移行して光源222を点
灯する。
【0055】この光源222から出力される光の光軸
は、ネガフィルム通過部30A上のネガフィルムNの表
面に45°の角度で入射する。このため、45°の角度
で反射し、CCDラインセンサ224へ到達する。
【0056】ステップ304では、このCCDラインセ
ンサ224による受光量を取込み、ステップ306で受
光した画素、すなわち反射光を受光した画素を判別す
る。
【0057】次のステップ308では、上記判別に基づ
いてネガフィルムNの肉厚寸法を演算等によって認識す
る。すなわち、図8に示される如く、ネガフィルムNの
肉厚寸法が厚い場合はCCDラインセンサ224の上方
で受光し、薄い場合はCCDラインセンサ224の下方
で受光することになり、予め受光画素に基づく肉厚寸法
をマップ等で記憶しておくことにより、容易にネガフィ
ルムNの肉厚寸法を得ることができる。
【0058】次のステップ310では、肉厚寸法に対す
るモータ218、206の制御量を決定する。すなわ
ち、モータ218、206はパルス数によって制御され
ており、予め定められた原点位置からのパルス数によっ
て正確にモータ218、206を駆動制御することがで
きる。なお、現在位置のパルス数から制御すべき位置ま
でのパルス数差に基づいてモータ218、206を制御
してもよい。
【0059】次のステップ312では、モータ218、
206を前記制御量に基づいて駆動させ、次いでステッ
プ314で光源222を消灯させ、処理は終了する。
【0060】次に、モータ218及び206の駆動によ
る動作を説明する。まず、モータ218が駆動すると、
ピニオンギヤ220が回転して、スライド部材216が
スライドする。このスライドによってカム板212がブ
ラケット208の水平部208Aの下部へ入り込む量が
変化し、ブラケット208を上下動させることができ
る。例えば、通常適用されるネガフィルムNよりも肉厚
寸法の厚いネガフィルムNを搬送する場合には、ブラケ
ット208を上方へ移動させる(図7(B)参照)。こ
れにより、圧縮コイルばね210の付勢力が弱まること
になるが、肉厚寸法の厚い分ネガフィルムNに加わるニ
ップ圧は通常適用されるネガフィルムNへ加わるニップ
圧とほぼ同一となる。一方、通常適用されるネガフィル
ムNよりも肉厚寸法の薄いネガフィルムNを搬送する場
合には、ブラケット208を下方へ移動させる(図7
(A)参照)。これにより、圧縮コイルばね210の付
勢力が強まることになるが、肉厚寸法の薄い分ネガフィ
ルムNに加わるニップ圧は通常適用されるネガフィルム
Nへ加わるニップ圧とほぼ同一となる。
【0061】従って、肉厚寸法に拘らずニップ圧をほぼ
一定とすることができ、駆動ローラ132、134、1
36、138と従動ローラ142、144、146、1
48とによる挟持により、確実にネガフィルムNに搬送
力を付与することができる。また、通常適用されるネガ
フィルムNに対して肉厚寸法の厚いネガフィルムNが通
過する際に、ニップ圧過度によるネガフィルム通過部3
0Aとの摺動抵抗を増加させることがない。
【0062】次に、モータ206が駆動すると、シャフ
ト204Aが回転し、これと螺合されている可動ベース
部202が上下動する。例えば、通常適用されるネガフ
ィルムNよりも肉厚寸法の厚いネガフィルムNを圧着す
る場合には、可動ベース部202を上方へ移動させる。
これにより、ピン200の突出量が増加し、ソレノイド
117の通電後のアッパーネガマスク116とアンダー
ネガマスク118との隙間を大きくすることができ、肉
厚寸法の厚い分ネガフィルムNに加わるプレス圧は通常
適用されるネガフィルムNへ加わるニップ圧とほぼ同一
となる。一方、通常適用されるネガフィルムNよりも肉
厚寸法の薄いネガフィルムNを圧着する場合には、可動
ベース部202を下方へ移動させる。これにより、ピン
200の突出量が減少することになるが、肉厚寸法の薄
い分ネガフィルムNに加わるプレス圧は通常適用される
ネガフィルムNへ加わるニップ圧とほぼ同一となる。
【0063】従って、肉厚寸法に拘らずプレス圧をほぼ
一定とすることができ、アッパーネガマスク116とア
ンダーネガマスク118とによる、ソレノイド117の
通電時の挟持により、確実にネガフィルムNを固定する
ことができる。また、通常適用されるネガフィルムNに
対して肉厚寸法の厚いネガフィルムNが通過する際に、
プレス圧過度によるネガフィルムの変形による画質低下
を起こすことがない。
【0064】なお、本実施例では、ネガフィルムNの肉
厚寸法の認識を、光源からの光を入射角45°でネガフ
ィルムNで入射させ、その反射光の受光位置に基づいて
認識するようにしたが、ネガフィルム通過部30Aに所
定の付勢力で接触す接触子を設け、ネガフィルムNによ
る接触子の上方への移動量(変位量)を検出して肉厚寸
法を検出するようにしてもよい。
【0065】また、ネガイルムNには、それぞれ種類毎
に異なるDXコードを持っているため、予めDXコード
と肉厚寸法との対照表をマップとして記憶しておき、前
記コードセンサ174で読み取ったDXコードに基づい
て肉厚寸法を求めるようにしてもよい。これによれば、
肉厚寸法検出のための新たな構成部品は不要となる。
【0066】また、従動ローラ142、144、14
6、148と駆動ローラ132、134、136、13
8とによるニップ圧の調整をカム板212の移動量に応
じて行ったが、従動ローラ142、144、146、1
48の移動手段はこれに限定されるものではない。さら
に、それぞれの従動ローラ142、144、146、1
48及び駆動ローラ132、134、136、138を
独立して調整してもよい。また、全てではなく、例えば
マスク機能の2対の駆動ローラ134、136及び従動
ローラ144、146のみのニップ圧を調整するように
してもよい。
【0067】さらに、アッパーネガマスク116とアン
ダーネガマスク118とによるプレス圧の調整をピン2
00の突出量に応じて行ったが、アッパーネガマスク1
16とアンダーネガマスク118との横の隙間から、斜
面部を有するカムを出没させる等他の手段を用いてもよ
い。
【0068】
【発明の効果】以上説明した如く本発明に係るフィルム
キャリアは、写真フィルムの肉厚寸法に拘らず、安定し
て搬送でき、かつ案内路との摺接による傷つきを防止す
ることができるという優れた効果を有する。
【0069】また、上記効果に加え、写真フィルムの肉
厚寸法に拘らず、画像コマの位置ずれを防止でき、かつ
画質低下を防止することができるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例に係るプリンタプロセッサを示す概略
構成図である。
【図2】本実施例に係るプリンタプロセッサを示す斜視
図である。
【図3】本実施例に係るネガキャリアの斜視図である。
【図4】図3のIV−IV線断面図である。
【図5】図4におけるマスク近傍の拡大断面図である。
【図6】ニップ圧を調整するための機構を示す斜視図で
ある。
【図7】(A)はニップ圧を高くしたとき、(B)はニ
ップ圧を低くしたときの従動ローラの移動状態を示す側
面図である。
【図8】光源からの光の反射を用いたネガフィルム肉厚
寸法を検出するための機構を示す概略図である。
【図9】ニップ圧及びプレス圧調整手順を示す制御フロ
ーチャートである。
【符号の説明】
N ネガフィルム(写真フィルム) P 印画紙(感光材料) 10 プリンタプロセッサ(写真プリンタ) 30 ネガキャリア(フィルムキャリア) 222 光源(肉厚寸法認識手段) 224 CCDラインセンサ(肉厚寸法認識手段) 212 カム板(ニップ圧調整手段) 218 モータ(ニップ圧調整手段) 216 スライド部材(ニップ圧調整手段) 142、144、146、148 従動ローラ 182 コントローラ(第1乃至第3の制御手段) 200 ピン(プレス圧調整手段) 206 モータ(プレス圧調整手段) 202 可動ベース部(プレス圧調整手段)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 写真フィルムに記録された画像コマを所
    定位置に位置決めし、感光材料へ焼付露光するためのフ
    ィルムキャリアであって、 前記写真フィルムを案内する案内路に設けられ、写真フ
    ィルムを所定のニップ圧で挟持かつ回転することによっ
    て写真フィルムに搬送力を付与するローラ対と、 前記案内路に沿って案内搬送される写真フィルム肉厚寸
    法を光学的に認識する肉厚寸法認識手段と、 前記ローラ対によるニップ圧を調整可能なニップ圧調整
    手段と、 前記肉厚寸法認識手段で認識された写真フィルム肉厚寸
    法に基づいて、写真フィルム搬送中の前記ニップ圧が最
    適となるようにニップ圧調整手段を制御する第1の制御
    手段と、 を有するフィルムキャリア。
  2. 【請求項2】 写真フィルムに記録された画像コマを所
    定位置に位置決めし、感光材料へ焼付露光するためのフ
    ィルムキャリアであって、 前記写真フィルムを案内する案内路の前記所定位置に設
    けられ、前記画像コマに対応する開口部が設けられると
    共に少なくとも一方を他方に接近させることによって前
    記写真フィルムを所定のプレス圧で挟持する一対のマス
    クと、 前記案内路に沿って案内搬送される写真フィルム肉厚寸
    法を光学的に認識する肉厚寸法認識手段と、 前記一対のマスクによるプレス圧を調整可能のプレス圧
    調整手段と、 前記肉厚寸法認識手段で認識された写真フィルム肉厚寸
    法に基づいて、画像コマ毎の前記プレス圧が最適となる
    ようにプレス圧調整手段を制御する第2の制御手段と、 を有するフィルムキャリア。
  3. 【請求項3】 写真フィルムに記録された画像コマを所
    定位置に位置決めし、感光材料へ焼付露光するためのフ
    ィルムキャリアであって、 前記写真フィルムを案内する案内路に設けられ、写真フ
    ィルムを所定のニップ圧で挟持かつ回転することによっ
    て写真フィルムに搬送力を付与するローラ対と、 前記写真フィルムを案内する案内路の前記所定位置に設
    けられ、前記画像コマに対応する開口部が設けられると
    共に少なくとも一方を他方に接近させることによって前
    記写真フィルムを所定のプレス圧で挟持する一対のマス
    クと、 前記案内路に沿って案内搬送される写真フィルム肉厚寸
    法を光学的に認識する肉厚寸法認識手段と、 前記ローラ対によるニップ圧を調整可能なニップ圧調整
    手段と、 前記一対のマスクによるプレス圧を調整可能のプレス圧
    調整手段と、 前記肉厚寸法認識手段で認識された写真フィルム肉厚寸
    法に基づいて、写真フィルム搬送中の前記ニップ圧及び
    画像コマ毎の前記プレス圧が最適となるようにニップ圧
    調整手段及びプレス圧調整手段を制御する第3の制御手
    段と、 を有するフィルムキャリア。
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