JP2942676B2 - 写真焼付装置用搬送制御装置 - Google Patents

写真焼付装置用搬送制御装置

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JP2942676B2
JP2942676B2 JP28756892A JP28756892A JP2942676B2 JP 2942676 B2 JP2942676 B2 JP 2942676B2 JP 28756892 A JP28756892 A JP 28756892A JP 28756892 A JP28756892 A JP 28756892A JP 2942676 B2 JP2942676 B2 JP 2942676B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、長尺状の感光材料が収
容されたマガジンから感光材料を引き出し、この感光材
料を露光部の焼付位置へ位置決めした状態で画像を焼付
ける写真焼付装置に用いられ、前記露光部におけるマス
クによるマスク領域を変更することによって前記感光材
料へ引伸サイズの異なる画像を焼付けるための写真焼付
装置用搬送制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、オートローディング機構を備
えた写真焼付装置が知られている。この写真焼付装置で
は、フィルムまたはペーパ等の長尺状の感光材料をスプ
ール軸に層状に巻取って収容しているマガジンがセット
されると、感光材料の先端部をローラ対によって挟持し
てマガジンから引き出し、搬送路に沿って配設されたガ
イドによって感光材料の幅方向端部を案内し、感光材料
のローディングを行う。搬送路の途中にはマスク範囲を
変更可能な可変マスクを備えた露光部が設けられてお
り、露光部の下流側には感光材料をニップして搬送する
フィードローラが配設されている。感光材料の先端部を
フィードローラにニップさせた後は、フィードローラに
よって感光材料を搬送して未露光部分を露光部に位置決
めし、プリントする画像のサイズに応じてマスク範囲を
変更し画像の焼付けを行う。
【0003】プリントする画像サイズ、すなわち引伸サ
イズは連続して同一サイズであれば、同一ピッチで感光
材料を搬送すればよいが、例えば引伸サイズがLサイ
ズ、2Lサイズ或いはLサイズ、パノラマサイズ等、ラ
ンダムに指示される場合がある。このため、感光材料の
搬送ピッチを最大引伸サイズにすることにより、プリン
ト画像の重なりを防止していた。
【0004】ところが、このような搬送ピッチでは感光
材料の無駄が多く、1本の長尺状の感光材料にプリント
される枚数が減少する。
【0005】これを解消するため、次の引伸サイズが指
示された後に搬送すればよいが、これでは、感光材料を
搬送するための時間が無駄となり、作業効率が低下す
る。このため、焼付処理が終了した後にその引伸サイズ
の搬送方向長さの1/2の距離分搬送し、次に指示され
る引伸サイズに応じて過不足分を搬送することが考えら
れている。
【0006】これによれば、作業効率の低下を防ぐこと
ができると共に異なる引伸サイズが指示されても画像間
隔を開けることなく、焼付処理することができ、感光材
料の無駄を軽減することができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の搬送制御を行うと、感光材料は順方向だけでなく、
逆方向にも搬送される場合が生じる。例えば、現在の引
伸サイズが2Lサイズであり、焼付終了後この2Lサイ
ズの搬送方向長さの1/2を搬送した後、次に指示され
るサイズがLサイズであると過送りとなるため、感光材
料を逆送する必要がある。
【0008】このため、感光材料の搬送制御が複雑とな
り、また、最小サイズであるLサイズが連続して焼付処
理される場合でも、必ず2回の搬送を行わなければなら
ず、却って作業効率を低下させる原因となっている。
【0009】本発明は上記事実を考慮し、感光材料を常
に順方向へ搬送することによって搬送制御を容易とする
と共に最小サイズが連続して焼付処理される場合は搬送
を1回で行うことができ作業効率を向上することができ
る写真焼付装置用搬送制御装置を得ることが目的であ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
長尺状の感光材料が収容されたマガジンから感光材料を
引き出し、この感光材料を露光部の焼付位置へ位置決め
した状態で画像を焼付ける写真焼付装置に用いられ、前
記露光部におけるマスクによるマスク領域を変更するこ
とによって前記感光材料へ引伸サイズの異なる画像を焼
付けるための写真焼付装置用搬送制御装置であって、前
記引伸サイズを指示する指示手段と、前記指示手段によ
って指示された引伸サイズに基づいて前記露光部のマス
クを駆動してマスク領域を変更するマスク領域変更手段
と、焼付処理された画像の搬送方向後側エッジを前記マ
スク領域変更手段によって前記マスクが最小引伸サイズ
に変更されたときの搬送方向前側エッジと一致するまで
搬送する第1の搬送手段と、前記指示手段によって指示
される次の引伸サイズが最小引伸サイズ以外の場合に前
記第1の搬送手段による搬送量の不足分を搬送する第2
の搬送手段と、を有している。
【0011】
【作用】指示手段によって引伸サイズが指示されると、
この指示に応じてマスク領域変更手段では、感光材料の
マスク領域を変更する。この状態で露光部では焼付処理
がなされ、感光材料の所定位置に画像が焼付けられる。
【0012】焼付処理後、第1の搬送手段では感光材料
を搬送するが、この搬送量は現引伸サイズに関係なく、
焼付処理された画像の搬送方向後側エッジをマスクが最
小引伸サイズに変更されたときの搬送方向前側エッジに
一致するように搬送する。
【0013】これにより、次に指示される引伸サイズが
最小引伸サイズの場合は、位置決めが完了している状態
となり、焼付処理を円滑に行うことができる。また、次
に指示される引伸サイズが最小引伸サイズとは異なる場
合でも、過搬送はなく、第2の搬送手段によって感光材
料を順方向へ不足分搬送すればよく、搬送制御が容易と
なる。
【0014】
【実施例】図1には本実施例に係るプリンタプロセッサ
10のプリンタ部12の概略構成が示されている。
【0015】プリンタ部12は上方に装填部16が設け
られており、装填部16にはマガジン18が装填され
る。図2に示すように、マガジン18はマガジン本体1
8Aと、マガジン本体18Aの背面にヒンジ20を介し
て回動可能に取付けられた開閉蓋18Bとから成り、内
部には着脱自在とされたスプール152が装着されてい
る。このスプール152にはロール状に巻取られた印画
紙22の巻芯154が嵌め込まれている。マガジン本体
18A及び開閉蓋18Bの下部には各々脚24A、24
Bが2個取付けられている。
【0016】スプール152の側部(マガジン18外
部)にはギヤ156が同軸的に固着されており、ギヤ1
56にはギヤ157が噛合している。また、ギヤ157
にはギヤ158が、ギヤ158にはギヤ159が各々噛
合している。ギヤ159にはギヤ160が同軸的に固着
されており、開口が設けられたカバー161で覆われて
いる。ギヤ160は後述するようにマガジン18が装填
された状態で位置Cへ移動され、プリンタ部12側に回
転可能に軸支されたギヤ162に前記開口を介して噛合
する。これらのギヤ157、158、159、160、
162はスプール軸駆動系163(図3参照)を構成し
ている。
【0017】ペーパロールから引き出された印画紙22
は、印画紙22の通路が設けられたペーパポート26へ
送られる。このペーパポート26はマガジン本体18A
の前面の上部に固定されており、この先端部には、プリ
ンタ部12内に配置されたフィードローラ対28が入り
込むための切欠き26Aが形成されている。ペーパポー
ト26には遮光部材30が設けられており、遮光部材3
0はレバー32を介して着脱検知ピン34に連結されて
いる。
【0018】遮光部材30はスプリング36の付勢力に
より、図2に示すように通路内へ突出した位置に保持さ
れており、この状態でマガジン18内への光の進入が防
止される。マガジン18が装填部16に装填され突起3
8によって着脱検知ピン34が押圧されると、スプリン
グ36の付勢力に抗してレバー32が反時計方向に回動
され、遮光部材30が印画紙22の通路から退避する。
【0019】マガジン18を装填部16に装填するとき
に装填部16の壁体16Aに対向するマガジン本体18
Aの面には、収納している印画紙22のサイズ、面種、
感度等の情報がバーコードの形で記録された信号部40
が設けられている。装填部16の壁体16Aの前記信号
部40に対応する位置には、前記バーコードを光学的に
読み取るフォトセンサ42が設けられている。フォトセ
ンサ42は制御回路44に接続されており(図3参
照)、読み取った情報を制御回路44へ出力する。
【0020】また、装填部16の下部には、マガジン台
46がスライド自在に設けられており、このマガジン台
46の上にマガジン18が載置される。このマガジン台
46にはプレート48が固定されており、プレート48
に設けられた溝48Aにはローラ50が嵌まり込んでい
る。このローラ50は、シャフト52を支点にして回動
される操作ハンドル54に取付けられている。人手によ
って操作ハンドル54が回動するように操作されると、
マガジン台46は図2矢印A方向及びその反対の方向に
移動される。
【0021】また、プレート48の移動範囲の途中に対
応する位置には装填検出センサ56が設けられている。
装填検出センサ56は発光素子及び受光素子の対で構成
されており、制御回路44に接続されている(図3参
照)。マガジン18がマガジン台46に載置され、装填
部16に装填される方向(図2矢印A方向)に移動され
る場合、マガジン18の装填部16への装填が完了する
前にプレート48が装填検出センサ56に対応し、装填
検出センサ56がオンする。
【0022】一方、装填部16にマガジン18が装填さ
れた状態で、ペーパポート26に対応する位置には配設
されたフィードローラ対28における下方側のローラに
は同軸的にギヤ164が固着されており、このギヤ16
4にはギヤ165が、ギヤ165にはギヤ166が噛合
している。これらのギヤ164、165、166はフィ
ードローラ駆動系167(図3参照)を構成している。
【0023】また、フィードローラ駆動系167及びス
プール軸駆動系163の配設部位近傍にはピンクラッチ
機構168が設けられており、このピンクラッチ機構1
68にはベルト169を介してモータ58の駆動力が伝
達される。ピンクラッチ機構168の構造の詳細な説明
は省略するが、フィードローラ駆動系167に連結され
長孔が設けられたプレートと、スプール軸駆動系163
に連結され長孔が設けられたプレートと、を内蔵してお
り、ピンが植設された図示しないクラッチ板が移動され
て前記ピンが前記いずれかのプレートの長孔内に入り込
むことによってモータ58の駆動力がフィードローラ駆
動系167またはスプール軸駆動系163に伝達される
ようになっている。
【0024】前記クラッチ板はピン170に軸支された
クラッチレバー171が回動されることによって移動さ
れ、前記駆動力を伝達するギヤ系が切り替わる。クラッ
チレバー171には図示しないばねの付勢力が加わって
おり、一端にはソレノイド173の軸が取付けられてい
る。クラッチレバー171は通常は前記ばねの付勢力に
よってモータ58の駆動力をフィードローラ駆動系16
7に伝達する原位置に保持され、ソレノイド173が通
電されると前記付勢力に抗して回動され、モータ58の
駆動力をスプール軸駆動系163に伝達させる。なお、
スプール軸駆動系163に動力が伝達されるようになっ
ている場合は、フィードローラ駆動系167に連結され
たフィードローラ対28は容易に回転可能なフリーな状
態となり、同様にフィードローラ駆動系167に動力が
伝達されるようになっている場合は、スプール軸駆動系
163に連結されたスプール152がフリーな状態とな
る。
【0025】モータ58の駆動力が伝達された状態で、
フィードローラ対28は印画紙22を挟持してマガジン
18から引き出すようになっている。また、フィードロ
ーラ対28の配設部位近傍には、発光素子及び受光素子
の対から成る通過センサ60が設けられている。通過セ
ンサ60は制御回路44に接続されており(図3参
照)、フィードローラ対28に挟持された印画紙22の
先端部がフィードローラ対28配設部位を通過するとオ
ンする。
【0026】フィードローラ対28から所定間隔隔てた
位置にはガイドローラ62が回転可能に軸支されてお
り、フィードローラ対28とガイドローラ62との間に
はガイドローラ62と同軸に軸支され揺動可能なガイド
カム64が配設されている。ガイドカム64はモータ6
6(図3参照)の駆動力が伝達されることにより、図1
に実線で示す位置と想像線で示す位置との間を揺動され
る。
【0027】また、フィードローラ対28とガイドロー
ラ62との間の下方には、発光素子及び受光素子の対か
ら成るループセンサ68が設けられている。ガイドロー
ラ62とフィードローラ対28との間に印画紙22が掛
け渡された状態で、ガイドカム64が図1に実線で示す
位置へ移動されると、ガイドローラ62とフィードロー
ラ対28との間に、図1に想像線で示すように印画紙2
2のループ70が形成される。ループセンサ68は印画
紙22のループ70が所定以上の大きさとなっている状
態でオンする。
【0028】ガイドローラ62の下流側には印画紙22
が巻掛けられこの印画紙22を略90°屈曲案内する送
り出しローラ72が設けられている。送り出しローラ7
2は、その外周近傍に2個の小径ローラ174Aが配設
され、さらに送り出しローラ72とは離反された位置に
小径ローラ174Bが配設されている。これらの小径ロ
ーラ174A、174B(合計3個)には無端のベルト
176が巻掛けられている。
【0029】また、送り出しローラ72上下流近傍には
通過検出センサ172、175が設けられている。通過
検出センサ172、175はそれぞれ発光素子と受光素
子とが印画紙22の搬送路を挟んで対向配置されて構成
されている。通過検出センサ172、175は制御回路
44に接続されており(図3参照)、印画紙22の先端
部が通過検出センサ172、175の配設部位を通過す
るとオンする。
【0030】送り出しローラ72の下流側には、副露光
部82及び露光ステージ84が順に設けられている。副
露光部82は、印画紙22に文字等の2値原稿を記録す
る場合に使用され、セットされたネガフィルムに記録さ
れた2値画像を印画紙22に焼付けるようになってい
る。露光ステージ84にはマスク範囲が変更可能なペー
パマスク86が設けられている。
【0031】図4に示される如く、ペーパマスク86
は、印画紙22の幅方向をガイドする一対のガイド部材
87に支持されている。このガイド部材87には、互い
に対向する面に印画紙22の搬送方向に沿って溝87A
が形成され、この溝87Aに前記ペーパマスク86の幅
方向両端部がそれぞれ収容されている。このため、ペー
パマスク86は、この溝87Aに沿って摺動可能となっ
ている。
【0032】ペーパマスク86は、歯車等の図示しない
伝達手段によって光軸を基準として互いに等距離で接近
離反されるようになっており、この移動はモータ89
(図3参照)の駆動力でなされる。すなわち、プリンタ
部12の載置台88に設置された操作パネル(図示省
略)には、引伸サイズを指示するための指示ボタン91
(図3参照)が設けられており、この指示ボタン91に
よって引伸サイズが指示されると、モータ89が駆動し
てペーパマスク86を互いに接近離反する方向へ移動さ
せる。
【0033】例えば、引伸サイズがLサイズの場合は、
図4の実線で示される位置へ移動され、2Lサイズの場
合は、図4の想像線で示される位置へ移動される。これ
により、印画紙22の所定領域を露出させることがで
き、焼付処理を行うことができる。
【0034】一方、プリンタ部12の載置台88にはネ
ガキャリア90が取付けられており、ネガキャリア90
には焼付処理を行うネガフィルム92がセットされる。
ネガキャリア90の下方には光源部94が配置されてい
る。光源部94には最下部より光源96、C(シア
ン)、M(マゼンダ)、Y(イエロー)の各CCフィル
タから成るフィルタ部98、光拡散ボックス100が順
次配置されている。
【0035】また、ネガキャリア90の上方にはレンズ
102、ブラックシャッタ104及び全反射ミラー10
6が順に配置されており、光源96から射出されフィル
タ部98、光拡散ボックス100を通過した光線はネガ
フィルム92を透過し、レンズ102及び全反射ミラー
106によって露光ステージ84に位置決めされた印画
紙22上に結像される。
【0036】この載置台88の操作パネル(図示省略)
には、プリントスタートボタン93(図3参照)が設け
られており、上記の如く、ネガフィルム92がセットさ
れ、ペーパマスク86が位置決めされた時点でプリント
スタートボタン93を操作することにより、ブラックシ
ャッタ104、フィルタ部98が作動して焼付処理が行
われる。
【0037】ここで、本実施例では、焼付処理が終了す
ると、現焼付時の引伸サイズに拘らず、印画紙22に焼
付けられた画像の搬送方向後側エッジがペーパマスク8
6がLサイズ時のマスク位置(図4の実線位置)にある
ときの搬送方向前側エッジと一致する位置まで搬送する
ように制御される。
【0038】これにより、次に指示される引伸サイズが
Lサイズの場合は既に位置決めが完了したことになり、
それ以外のサイズ(2Lサイズ)が指示された場合は、
プリントスタートボタン93の操作後に不足分を搬送す
るように制御される。
【0039】露光ステージ84の下流側には、印画紙2
2を下方へ案内する可変ガイド108が設けられてい
る。可変ガイド108は一対のガイド部材を有し、駆動
力が伝達されることによってガイド幅が変更される。
【0040】可変ガイド108の下方には、モータ11
2(図3参照)によって駆動されるメインフィードロー
ラ114が配設されている。メインフィードローラ11
4配設部位の近傍には3個のローラ116A、116
B、116Cが配置されており、ローラ116A、11
6B、116Cには無端のベルト118が掛け渡されて
いる。ローラ116A、116B、116Cは、ベルト
118がメインフィードローラ114の外周にほぼ1/
4の範囲に亘って接触するように配置が定められてい
る。ベルト118には一定のテンションが加わってお
り、メインフィードローラ114及びベルト118に挟
持される印画紙22は、前記ベルト118のテンション
が所定のニップ圧として加わり、メインフィードローラ
114が駆動されることによって略90°屈曲され水平
状態で下流側へ向けて搬送される。
【0041】メインフィードローラ114配設部位の上
下流側には、それぞれメインフィードローラ114に隣
接して通過検出センサ120、121が設けられてい
る。通過検出センサ120、121は発光素子及び受光
素子の対から成り、メインフィードローラ114とベル
ト118とに挟持された印画紙22の先端部がメインフ
ィードローラ114配設部位を通過するとオンする。
【0042】通過検出センサ120、121の下流側に
はカッタ部122が配置されている。カッタ部122
は、例えば焼付けを行う印画紙22のサイズを変更する
等の場合に、印画紙22の露光部分と未露光部分との境
界がカッタ部122に対応された状態で作動され、印画
紙22を切断する。
【0043】カッタ部122の下流側には、所定間隔を
隔ててガイドローラ124、126が回転可能に配設さ
れている。ガイドローラ124とガイドローラ126と
の間には、ガイドローラ124と同軸に軸支され揺動可
能なガイドカム128が配設されている。ガイドカム1
28はモータ129(図3参照)の駆動力が伝達される
ことにより、図1に実線で示す位置と想像線で示す位置
との間を揺動される。ガイドローラ124、126の間
に印画紙22が掛け渡された状態で、ガイドカム128
が図1に実線で示す位置へ移動されると、図1に想像線
で示すように、ガイドローラ124、126の間に印画
紙22のループ130が形成される。
【0044】ガイドローラ126の近傍には、フィード
ローラ134が配置されており、フィードローラ134
の斜め上方にはフィードローラ136が配置されてい
る。フィードローラ134、136はモータ138(図
3参照)の駆動力が伝達されて回転し、印画紙22を搬
送する。フィードローラ134配設部位の下流側には、
フィードローラ134に隣接して通過検出センサ150
が設けられている。通過検出センサ150は発光素子と
受光素子の対から成り、印画紙22の先端部がフィード
ローラ134配設部位を通過するとオンする。この通過
検出センサ150の下流側近傍には、カッタ部151が
設けられ、処理状況によって前記カッタ部122と使い
分けている。すなわち、印画紙22を連続処理する場合
はこの通過検出センサ150の下流側近傍に配設された
カッタ部151で所定量毎に切断し、処理終了時の場合
はカッタ部122によって露光部と未露光部との境界を
切断するようにしている。
【0045】また、フィードローラ134とフィードロ
ーラ136との間には図示しないループ形成手段が設け
られており、印画紙22のループ140が形成される。
フィードローラ134、136配設部位には、可変ガイ
ド142、144は各々設けられている。可変ガイド1
42、144は駆動力が伝達されることによってガイド
幅が変更される。フィードローラ136配設部位を通過
した印画紙22はプロセッサ部14へ向けて搬送され
る。
【0046】プロセッサ部14には図示しない複数の処
理槽が設けられており、各処理槽内には現像液等の処理
液が貯留されている。プロセッサ部14へ搬送された印
画紙22は各処理槽内の処理液に浸漬されて処理され
る。
【0047】次に、本実施例の作用を説明する。まず、
マガジン18を装填してから印画紙20がローディング
される手順を図5のフローチャートに従い説明する。
【0048】印画紙22を収納するマガジン18をマガ
ジン台46に載置し、操作ハンドル54を回動すること
によって、マガジン18は、マガジン台46と共に移動
されて装填部16に装填される。この装填動作の途中に
装填検出センサ56がオンすると(ステップ200)、
モータ58を駆動してフィードローラ対28を回転させ
る(ステップ202)。このとき、印画紙20は、マガ
ジン18から所定量舌出しされているため、印画紙20
の先端がフィードローラ対28の挟持部へ案内される。
この結果、印画紙22の先端部をフィードローラ対28
に挟持させてマガジン18から引き出すことができる。
【0049】次に印画紙22の先端部がフィードローラ
対28配設部位を通過して通過検出センサ60がオンに
なると(ステップ204)、ガイドカム64を水平位置
(図1に想像線で示す位置)に移動させる。次のステッ
プ208では、送り出しローラ72を回転させる。これ
により、印画紙20はガイドカム64に支持されて送り
出しローラ72へと至る。
【0050】送り出しローラ72には、無端のベルト1
76が周面の位置部に接触されて回転されているため、
印画紙22は、この送り出しローラ72とベルト176
との間に挟持され略90°(水平状態から垂直状態へ)
方向を変化されて搬送される。
【0051】ここで、通過検出センサ175によって印
画紙22の先端が検出されると(ステップ210)、ガ
イドカム64が図1の時計方向へ回転されて垂直位置と
されると共に送り出しローラ72の駆動が停止される
(ステップ212、214)。
【0052】このとき、フィードローラ対28は駆動が
継続されているので、送り出しローラ72とフィードロ
ーラ対28との間にループ70が形成され、このループ
70がセンサ68で検出されると、送り出しローラ72
の回転が再開される(ステップ216、218)。従っ
て、印画紙22は、所定のループ70の大きさが維持さ
れながら、副露光部82へと搬送されることになる。
【0053】また、送り出しローラ72とフィードロー
ラ対28との搬送速度に差が生じた場合には、ループ7
0の大きさが変わることで吸収され、印画紙22を緊張
する等の不具合はなく、安定した搬送がなされる。
【0054】次に、ステップ220では、モータ112
によってメインフィードローラ114を回転させる。印
画紙22の先端部は副露光部82、露光ステージ84、
可変ガイド108配設部位を通過してメインフィードロ
ーラ114とベルト118との間でニップされる。印画
紙22の先端部がメインフィードローラ114の配設部
位を通過すると通過検出センサ120がオンし(ステッ
プ222)、フィードローラ対28、送り出しローラ7
2、メインフィードローラ114の回転を停止させる
(ステップ224)。
【0055】ここで、通過検出センサ120とメインフ
ィードローラ114との間には、多少距離があり、その
分、印画紙22が無駄となるため、上記回転の停止後、
前記送り出しローラ72、メインフィードローラ114
を所定量逆転させてもよい。
【0056】次に、焼付処理について図6のフローチャ
ートを参照して説明すると、ステップ250ではフラグ
Fをリセット(0)し、次いでステップ252へ移行し
て指示ボタン91によって引伸サイズを指示する。
【0057】次のステップ254では、プリントスター
トボタン93が操作されたか否かが判断され、肯定判定
されると、ステップ256へ移行してモータ89を駆動
させて、ペーパマスク86を移動し、マスク領域を指示
された引伸サイズに応じて変更する。
【0058】ペーパマスク86の移動が終了すると、ス
テップ258へ移行して、フラグFがリセットされてい
るか否かが判断され、肯定判定された場合は、初回の焼
付処理であると判断し、後述するステップ272へ移行
する。また、ステップ258で否定判定されると、2回
目以降の焼付処理であると判断され、ステップ260へ
以降してフラグFをセット(1)し、次いでステップ2
62へ移行して、指示された引伸サイズがLサイズであ
るか否かが判断される。ここで、Lサイズであると判定
されると、印画紙22は既に位置決めが完了しているた
め(この点については後述する)、ステップ272へ移
行する。
【0059】また、ステップ262で否定判定された場
合は、この指示された引伸サイズに応じて印画紙22を
位置決めする必要があるため、ステップ264へ移行し
て、Lサイズに対応するペーパマスク86の位置での搬
送方向前側エッジの位置をパルスPS として読み出す。
次いで、ステップ266では、指示された引伸サイズ、
すなわち現在のペーパマスク86の位置での搬送方向前
側エッジの位置をパルスPR2として読み出す。
【0060】次のステップ268では、印画紙22の搬
送不足量に対応するパルスPD2を演算する(PD2=PR2
−PS )。すなわち、印画紙22は、前回の焼付けられ
た画像の搬送方向後側エッジがLサイズ用のペーパーマ
スク位置決め位置の搬送方向前側エッジと一致された状
態で停止されているため、この既焼付画像の搬送方向前
側エッジの停止位置から現在のペーパマスク86の搬送
方向前側エッジまでの不足量を演算する。
【0061】次のステップ270では、印画紙22をP
D2パルス分搬送し、ステップ272へ移行する。
【0062】ステップ272では、ネガフィルム92に
記録された画像を印画紙22へ焼付ける。すなわち、ネ
ガキャリア90を作動させてネガフィルム92に記録さ
れた焼付けを行う画像を焼付位置に位置決めし、ブラッ
クシャッタ104を開放すると共に、所定の露光条件と
なるようにフィルタ部98の各CCフィルタを駆動し、
光源96から射出されネガフィルム92を透過した光を
印画紙22上に結像させる。これにより前記位置決めし
た画像が印画紙22に焼付けされる。
【0063】次のステップ274では予定数の画像を焼
付けを行ってプリント処理が終了したか否かを判定す
る。ここで、肯定判定された場合は処理は終了する。
【0064】ステップ274の判定が否定された場合に
は、ステップ276へ移行する。ここで、送り出しロー
ラ72、メインフィードローラ114が駆動されると、
印画紙22はループ70から引き出され、ループ70の
大きさは徐々に小さくなる。ステップ276ではこのル
ープ70の大きさが所定以下となったか否かが判断され
る。
【0065】ループセンサ68がオフになるとステップ
276の判定が肯定され、ステップ278でフィードロ
ーラ対28を所定量回転させる。これにより、ループ7
0にストックされる印画紙22の量が増加されてループ
70が大きくされる。ループ70が所定の大きさになる
とステップ276の判定が否定されてステップ280へ
移行する。
【0066】ステップ280では、現在焼付処理された
ときの引伸サイズ用のペーパマスク86の後側エッジの
位置をパルスPR1として読出し、次いでステップ282
へ移行して、焼付処理後の初期送り量PD1を演算する
(PD1=PS −PR1)。すなわち、本実施例では、焼付
処理が終了すると、この焼付けられた画像の搬送方向後
側エッジがLサイズが指示されたときのペーパマスク8
6の前側エッジまで搬送するように制御している。これ
は、次に指示される引伸サイズが何れのサイズであって
もこの位置までは必ず搬送すれば、仮に次に指示される
引伸サイズがLサイズであった場合は、印画紙22の搬
送が完了することになるためである。
【0067】次のステップ284では、印画紙22を前
記演算されたPD1パルス分搬送し、ステップ252へ移
行する。
【0068】このように、本実施例では、焼付処理後、
現在の引伸サイズが何れのサイズであっても、焼付けら
れた画像の搬送方向後側エッジをLサイズが指示された
ときのペーパマスク86の位置での搬送方向前側エッジ
まで搬送しておくことにより、次に指示される引伸サイ
ズがLサイズの場合は、プリントスタートボタン93の
操作後に印画紙22を搬送する必要がなくなり、作業効
率が向上する。
【0069】また、焼付処理後の搬送は必要最小限の量
であるので、次に指示される引伸サイズに対して過搬送
の可能性はなく、常に不足分の搬送(順方向の搬送)と
なるため、搬送制御が容易となる。
【0070】また、焼付処理後に印画紙22の裏面いコ
マ番号や露光補正量等を印字する場合にも、搬送が常に
順方向であるため、印字のずれ等が生じるようなことは
ない。
【0071】なお、本実施例では、引伸サイズをLサイ
ズと2Lサイズとして説明したが、Lサイズとパノラマ
サイズ等のサイズ間でも同様の効果を得ることができ
る。また、Lサイズ、2Lサイズ、パノラマサイズ等3
種類以上の異なる引伸サイズ間であっても同様の効果が
ある。
【0072】さらに、Lサイズよりも小さいサイズが存
在した場合は、最も小さいサイズを基準とすればよい。
【0073】
【発明の効果】以上説明した如く本発明に係る写真焼付
装置用搬送制御装置は、感光材料を常に順方向へ搬送す
ることによって搬送制御を容易とすると共に最小サイズ
が連続して焼付処理される場合は搬送を1回で行うこと
ができ作業効率を向上することができるという優れた効
果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例に係るプリンタプロセッサのプリンタ
部の概略構成図である。
【図2】印画紙を収納するマガジン及び装填部の概略構
成図である。
【図3】制御ブロック図である。
【図4】露光ステージの正面図である。
【図5】ローディング処理ルーチンを示す制御フローチ
ャートである。
【図6】焼付処理ルーチンを示す制御フローチャートで
ある。
【符号の説明】
10 プリンタプロセッサ 12 プリンタ部(写真焼付装置) 22 印画紙 44 制御回路 72 送り出しローラ 114 メインフィードローラ

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 長尺状の感光材料が収容されたマガジン
    から感光材料を引き出し、この感光材料を露光部の焼付
    位置へ位置決めした状態で画像を焼付ける写真焼付装置
    に用いられ、前記露光部におけるマスクによるマスク領
    域を変更することによって前記感光材料へ引伸サイズの
    異なる画像を焼付けるための写真焼付装置用搬送制御装
    置であって、 前記引伸サイズを指示する指示手段と、 前記指示手段によって指示された引伸サイズに基づいて
    前記露光部のマスクを駆動してマスク領域を変更するマ
    スク領域変更手段と、 焼付処理された画像の搬送方向後側エッジを前記マスク
    領域変更手段によって前記マスクが最小引伸サイズに変
    更されたときの搬送方向前側エッジと一致するまで搬送
    する第1の搬送手段と、 前記指示手段によって指示される次の引伸サイズが最小
    引伸サイズ以外の場合に前記第1の搬送手段による搬送
    量の不足分を搬送する第2の搬送手段と、 を有する写真焼付装置用搬送制御装置。
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