JP3531723B2 - フィルムシートの処理装置 - Google Patents

フィルムシートの処理装置

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JP3531723B2
JP3531723B2 JP01432999A JP1432999A JP3531723B2 JP 3531723 B2 JP3531723 B2 JP 3531723B2 JP 01432999 A JP01432999 A JP 01432999A JP 1432999 A JP1432999 A JP 1432999A JP 3531723 B2 JP3531723 B2 JP 3531723B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フィルムシート供
給部から搬送されるフィルムシートのポケット部に対し
てフィルム挿入機構が写真フィルムを切断して挿入し、
複数のポケット部に対して1オーダ分の写真フィルムの
挿入を終えた際に、フィルムシートのポケット部同士の
境界位置を切断機構が切断してフィルムシートを切り離
すよう構成されているフィルムシートの処理装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】上記のように構成されたフィルムシート
の処理装置として特開平7‐333818号公報に示さ
れるものが存在し、この従来例では、ネガシート(フィ
ルムシート)に印刷されたシートマークを検出するとネ
ガシートの搬送を停止してロータリカッターの作動でネ
ガシートを切断するものとなっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の技術の
ようにシートマークを検出してからネガシートの搬送を
停止するものでは、シートマークの検出タイミングと現
実にネガシートの搬送が停止するまでに時間遅れがあ
り、想定された以上にネガシートが送られた場合には、
挿入されたネガを切断する場合や、時間遅れによるネガ
シートの送りが殆ない場合でも挿入されたネガフィルム
がカッターの側に偏位している場合にはネガシートの切
断時にネガフィルムを切断する不都合を発生することも
あり改善の余地がある。本発明の目的は、写真フィルム
が挿入されたフィルムシートの切断時に写真フィルムを
切断することのない装置を合理的に構成する点にある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の特徴は冒
頭に記載したように、フィルムシート供給部から搬送さ
れるフィルムシートのポケット部に対してフィルム挿入
機構が写真フィルムを切断して挿入し、複数のポケット
部に対して1オーダ分の写真フィルムの挿入を終えた際
に、フィルムシートのポケット部同士の境界位置を切断
機構が切断してフィルムシートを切り離すよう構成され
ているフィルムシートの処理装置において、前記切断機
構による切断位置のフィルムシート内の写真フィルムの
存否を判別する存否センサを備え、この存否センサで写
真フィルムを検出した際には切断機構の切断作動を阻止
する制御手段を備え、前記存否センサが、光源と、この
光源からフィルムシートを透過した光線の光量を計測す
る受光素子とで成る光センサを少なくとも2つ備えて構
成されると共に、前記切断機構による切断位置におい
て、又は、前記切断位置からフィルムシートの搬送方向
の下手側に写真フィルムの幅だけ離間した位置におい
て、この光センサの1つの光線の透過位置がパーフォレ
ーション(1p)にある状態で他の1つの光センサの光
線の透過位置がパーフォレーション間のフィルムベース
にあるよう間隔が設定され、前記切断位置に光センサを
配置したものでは、受光素子の少なくとも1つが写真フ
ィルムによる光量の減少を検出すると写真フィルムが切
断位置にあると判断し、前記切断位置からフィルムシー
トの搬送方向の下手側に写真フィルムの幅だけ離間した
位置に光センサを配置したものでは、受光素子の夫々が
写真フィルムによる光線の減少を検出しない場合に写真
フィルムが切断位置にあると判断するよう前記制御手段
の制御形態が設定されている点にあり、その作用、及
び、効果は次の通りである。
【0005】本発明の第2の特徴は請求項1において、
前記制御手段によって切断機構での切断が阻止された際
に作動するアラームを備えている点にあり、その作用、
及び、効果は次の通りである。
【0006】本発明の第3の特徴は請求項1又は2にお
いて、前記フィルム挿入機構で写真フィルムが挿入され
る位置を基準にしてフィルムシートの搬送方向の上手側
に隣接した位置を前記切断機構の切断位置に設定し、前
記存否センサで写真フィルムを検出した際にはフィルム
挿入機構での写真フィルムの挿入を停止するよう前記制
御手段の制御形態が設定されている点にあり、その作
用、及び、効果は次の通りである。
【0007】
【0008】
【0009】〔作用〕 上記第1の特徴によると、切断位置に光センサを配置し
たものでは、切断機構による切断位置に写真フィルムが
存在する場合には、切断位置に写真フィルムのパーフォ
レーションが存在しても少なくとも1つの光センサが写
真フィルムによる光線の減少を検出する結果、切断機構
の切断位置に写真フィルムが存在すると判別できるもの
となる。又、切断位置からフィルムシートの搬送方向の
下手側に写真フィルムの幅だけ離間した位置に光センサ
を配置したものでは、切断機構による切断位置に写真フ
ィルムが存在する場合には、この切断位置からフィルム
シートの搬送方向の下手側に写真フィルムの幅だけ離間
した位置には写真フィルムが存在しなくなるので、光セ
ンサでこの位置に写真フィルムが存在しないことを判別
した場合には切断位置に写真フィルムが存在すると判別
できるものとなる。これらのことから、1オーダ分の写
真フィルムの挿入を終えた際に、存否センサで写真フィ
ルムを検出しない場合には、フィルムシートのポケット
部同士の境界位置を切断機構が切断するものとなり、1
オーダ分の写真フィルムの挿入を終えた際に、存否セン
サでフィルムシート内に写真フィルムの存在を検出した
際には、制御手段が切断機構によるフィルムシートの切
断を阻止し、写真フィルムが切断されることもない。
【0010】上記第2の特徴によると、制御手段が切断
機構によるフィルムシートの切断を阻止した場合には、
アラームが作動することによって切断機構の作動が停止
したことを即時に作業者に認識させるものとなる。
【0011】上記第3の特徴によると、フィルムシート
の搬送が不良になった場合のように、フィルム挿入機構
で写真フィルムを挿入する際に挿入対象の写真フィルム
のポケット部の位置に存否センサで写真フィルムの存在
を検出した場合には、阻止手段が写真フィルムの挿入を
阻止するものとなる。
【0012】
【0013】
【0014】〔発明の効果〕従って、1オーダ分の写真
フィルムの挿入が終了したフィルムシートの切断時に写
真フィルムを誤って切断することのないフィルムシート
の処理装置が合理的に構成されたのである。又、切断が
阻止された場合にはアラームの作動によって切断が阻止
されたことを即時に作業者に認識させて適切な対応を可
能とするものとなり、複数の光センサを合理的に配置す
るだけでパーフォレーションが形成された写真フィルム
であっても確実に存否を判別して写真フィルムの切断を
回避するものとなり、切断位置に光学センサを配置し難
い構造であっても、パーフォレーションが形成された写
真フィルムであっても確実に存否を判別して写真フィル
ムの切断を回避するものとなり、存否センサを兼用する
ことで同じポケット部に複数の写真フィルムを挿入する
不都合を回避するフィルムシートの処理装置が合理的に
構成されたのである。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。本発明のフィルムシートの処理装
置は、写真フィルムの画像を印画紙に焼付け、現像処理
等を自動的に行う写真処理装置に組み込まれており、そ
の写真処理装置が図1及び図2に模式的に示されてい
る。この写真処理装置は写真フィルムとしてのネガフィ
ルムの供給部Aから送られるネガフィルム1の画像を、
印画紙マガジン2からの印画紙3に焼付ける露光部B
と、露光部Bにおいて露光された印画紙3を現像処理す
る現像処理部Cと、現像処理部Cにおいて現像処理され
た印画紙3を乾燥する乾燥部Dと、乾燥された印画紙3
を所定長さに切断してプリント(印画紙を所定長さに切
断したものをプリント3と称している)として排出する
プリント排出部Eと、露光部Bで使用されたネガフィル
ム1を切断してピースネガ1aとして、フィルムシート
としてのネガシート4のポケット部4a(図4を参照)
に挿入し、1オーダ分のピースネガ1aが挿入されたネ
ガシート4を切断して排出するネガシート排出部Fと、
このネガシート排出部Fからのネガシート4と、プリン
ト排出部Eからのプリント3とを作業者による仕上がり
品取出し位置まで搬送するコンベア機構Fとを備えて構
成されている。
【0016】前記ネガフィルムの供給部Aには、100
本までのネガフィルムをスプライステープによって繋ぎ
合わせたものを巻き取っているネガリール5を2つ装填
できるよう構成され、このネガリール5から引き出され
たネガフィルム1に備えられているバーコードを読取る
バーコードリーダ6や、引き出されたネガフィルム1を
1オーダ毎に切断するオーダカッター7や、スプライス
検出センサ8が設けられている。更に、ネガリール5か
ら露光部Bへのネガフィルム搬送経路の途中部位に、ピ
ースネガ挿入部9が設けられている。つまり、この露光
部Bではスプライステープによって長尺化されたネガフ
ィルム1をオーダカッター7によって再び1オーダ分の
長さに切断されたネガフィルム1と、6コマあるいは4
コマ等に切断されたピースネガ1との露光処理を行える
よう構成されている。
【0017】露光部Bにはフィルム搬送方向上手側にフ
ィルム読取り装置11が設けられ、そのフィルム搬送方
向下手側に、露光用光源や調光フィルタや焼付けレンズ
等から成る、露光装置12が設けられている。ネガフィ
ルム供給部Aから露光部Bを通過してネガシート排出部
Fに至るネガフィルム搬送経路は図2で模式的に表され
ている搬送ローラで形成されている。
【0018】現像処理部Cには、図示されていないが、
複数の現像処理タンクが備えられ、露光部Bでネガフィ
ルム1やピースネガ1aの画像が焼付けられた後、現像
処理部Cの現像処理タンクを順次通過することで現像処
理される。尚、現像処理部Cの手前側には、ループ部の
存在にも拘わらず、露光部Bと現像処理部Cの間で連続
して印画紙3を送り続けることができない事態が生じた
場合に緊急避難的に印画紙を切断する補助カッター13
が設けられている。現像処理後の印画紙3は、乾燥部D
で乾燥された後、プリント排出部Eに送られ、ペーパカ
ッター14によって切断されることにより仕上がりプリ
ント3となり、横送りコンベア15によって前記コンベ
ア機構Gへ送り出される。
【0019】コンベア機構Gは図1に示されるように、
トレーコンベア式に構成され、図示されない駆動手段に
よって周回案内路18に案内されながら送られる複数の
トレー19が備えられている。周回案内路18にはネガ
シート搬入ステーションG1と、待機ステーションG2
と、プリント搬入ステーションG3と、照合ステーショ
ンG4とが形成されている。又、周回案内路18は写真
処理装置の低い位置に配置されたネガシート排出部F
と、高い位置に配置されたプリント排出部Eとの間を現
像処理部Cと乾燥部Dの側壁に沿った位置に形成されて
いる。
【0020】又、露光部Bで露光処理が終了した1オー
ダ長さのネガフィルムは、露光装置12のフィルム搬送
方向下手側に配置されているフィルム処理装置H(フィ
ルムシートの処理装置の一例)で6コマ(あるいは、4
コマ)毎に切断されて、ピースネガ1aとなった状態で
ネガシート4に挿入され、このネガシート4に対して1
オーダ分のピースネガ1aの挿入が完了した時点でネガ
シート4が切断され、巻き取り装置Jで小さく巻き取っ
て前記ネガシート排出部Fから送り出されるものとなっ
ている。
【0021】図7に示すようにネガシート4は長尺の樹
脂シートを折り返して重ね合わせ(同図では右端部が折
り返し位置となり左側に開放している)、この状態でネ
ガシート4に対して直交する方向に2条の溶着ラインS
L、SLで熱溶着することで側方に開放するポケット部
4aが連続的に形成されている。又、この溶着ラインS
L、SLは8ミリメートル程度の間隔に設定され、この
2条の熱溶着ラインSL、SLと隣接する2条の溶着ラ
インSL、SLとの間隔がネガフィルム1の幅より少し
広幅(43ミリメートル程度)に設定され、2条の溶着
ラインSL、SLの中間位置に位置決め用の指標Mが印
刷により形成されている。
【0022】図2〜図5に示すようにフィルム処理装置
Hは、ネガフィルム1をネガシート4に送り込むフィル
ム挿入機構Haと、ロール状のネガシート4を送り出す
ネガシート搬送部Hbと、ネガシート4を切断するシー
トカッターHc(切断機構の一例)と、切断されたネガ
シート4を送り出す排出部Hdとを備えて構成されてい
る。
【0023】前記フィルム挿入機構Haは、ネガフィル
ム1を挟み込んだ状態で送る複数の第1ローラ21と、
この第1ローラ21を駆動するステッピングモータ型の
第1モータ21Aと、この第1ローラ21で送られたネ
ガフィルム1を切断するフィルムカッター22と、この
フィルムカッター22を駆動する電磁ソレノイド等の電
動アクチュエータ22Aと、フィルムカッター22から
搬送下手側位置に配置した第2ローラ23と、第2モー
タ23を駆動するステッピングモータ型の第2モータ2
3Aとを備え、第1ローラ21の搬送経路の上手側には
2つの緩衝用のループ部を形成し、第1ローラ21の搬
送経路中にはネガフィルム1の画像を判別するCCDラ
インセンサ24を備えている。
【0024】前記ネガシート搬送部Hbは、複数の案内
ローラ25とネガシート4を挟み込んで送る一対の駆動
ローラ26と、この駆動ローラ26を駆動するステッピ
ングモータ型の駆動モータ26Aと、フィルムの挿入位
置のネガシート4の開口を拡大する拡大ガイド27を備
えると共に、搬送系に前記指標Mを検出する光学式の指
標センサMSと、判定センサJSを備えている。
【0025】前記シートカッターHcは、搬送されるネ
ガシート4の下側に配置される固定刃28と、支軸29
周りで揺動自在に構成された可動刃30と、可動刃30
を駆動する電磁ソレノイド等のアクチュエータ30Aと
を備えると共に、ネガシート4に挿入されたピースネガ
1aがシートカッターHcの切断位置にあるかを判別す
る光学式の存否センサNSを3つ備えている。
【0026】前記排出部Hdは、ネガシート4を上下か
ら挟み込んで搬送する一対の搬送ベルト31、31とこ
れらを駆動するステッピングモータ型の搬送モータ31
Aとで構成されている。又、この排出部Hdから送り出
されたネガシート4は前記巻き取り装置Jに送られるも
のとなっており、この巻き取り装置Jは、2つの送りベ
ルト32と、送りベルト32を駆動するステッピングモ
ータ型の送りモータ32Aと、2つの送りベルト32の
中間位置に一対の巻き取り棒33と巻き取り棒を回転駆
動する巻き取りモータ33Aと、巻き取り棒33に巻き
取られたネガシート4を押し出す押し出し機構(図示せ
ず)とを備えて構成されている。
【0027】又、前記指標センサMSと判定センサJS
とは、夫々とも発光ダイオード等の光源36と、光源3
6からの光線Lを受けるフォトダイオードやフォトトラ
ンジスタ等の受光素子37とで成る光学センサに構成さ
れ、判定センサJSの光源36からの光線Lがネガシー
ト4を透過する位置を、図8に示す如く指標センサMS
の光源36からの光線Lがネガシート4を透過する位置
を基準にネガシート4の搬送方向の下手側にに設定距離
dだけ離間するように配置されている。
【0028】前記存否センサNSは、発光ダイオード等
の光源38と、光源38からの光線Lを受けるフォトダ
イオードやフォトトランジスタ等の受光素子39とで光
センサに構成され、図6、図7に示す如くシートカッタ
ーHcによる切断位置のネガシート4内のピースネガ1
aを検出するよう2組ずつ隣接配置したものであり、そ
の2組の光センサの1つの光線Lの透過位置がピースネ
ガ1aのパーフォレーション1pにある状態で他の1つ
の光センサの光線Lの透過位置がパーフォレーション1
p間のフィルムベースにあるよう夫々の間隔Pが設定さ
れ、この一対の光センサの3組ピースネガ1aの挿入方
向に沿った3カ所に配置されている。尚、図6に示す配
置では光線L,Lが透過する位置同士の間隔Pが7ミリ
メートルに設定されている
【0029】図9に示すようにフィルム処理装置Hの制
御系が構成され、この制御系ではマイクロプロセッサを
備えた制御装置41(制御手段の一例)に対して、CC
Dラインセンサ24、指標センサMSの受光素子37、
判定センサJSの受光素子37、存否センサNSの6つ
の受光素子39…夫々からの信号が入力する系が形成さ
れると共に、制御装置41から第1ローラ21を駆動す
る第1モータ21A、フィルムカッター22を駆動する
アクチュエータ22A、第2ローラ23を駆動する第2
モータ23A、駆動ローラ26を駆動する駆動モータ2
6A、可動刃30を駆動するアクチュエータ30A、送
りベルト32を駆動する送りモータ32A、ブザーや警
報ランプ等のアラーム42夫々に対する出力系が形成さ
れ、このフィルム処理手段Hの制御動作は以下の通りで
ある。
【0030】図10のフローチャートに示すように、こ
の制御の開始時にはネガシート4の搬送下手側の端部の
ポケット部4aがフィルム挿入位置にあることを前提と
しており、この状態で制御が開始されると、ネガフィル
ム1をネガシート4に挿入する処理を行い(#200ス
テップ)、次に、ネガシート4の搬送を行い、指標セン
サMSで指標Mを検出すると、設定タイミングでネガシ
ート4の搬送を停止して、判定センサJSからの信号に
基づいてネガシート4の停止位置が適正であるかを判別
し、適正でない場合にはアラーム42を作動させて制御
を終了し(#101〜#105ステップ)、又、ネガシ
ート4の停止位置が適正である場合には、直前のネガフ
ィルム1の挿入によって1オーダ分の挿入が完了した場
合にのみ(#106ステップ)、ネガシート4の切断を
行い(#300ステップ)、1オーダ分のネガフィルム
1の挿入が完了していない場合には、ネガフィルム1が
存在する限りフィルムを挿入し、ネガシート4を搬送す
る制御を繰り返すものとなっている(#107ステッ
プ)。
【0031】又、ネガシート4の搬送を停止させる制御
は、指標センサMSを構成する受光素子37が指標Mを
検出したタイミングで即時にネガシート4の搬送を停止
し、更に、図8に示す如く、この停止状態で判定センサ
JSを構成する受光素子37が指標Mを検出しない状態
でネガシート4が適正な位置で停止したと判別し、この
停止状態で判定センサJSの受光素子37が指標Mを検
出している場合にはネガシート4がオーバーランしてお
り、ネガの挿入、ネガシート4の切断の何れの作動にも
不適正な位置関係にあるので前述のようにアラーム42
を作動させて制御を終了するものとしている。
【0032】前記フィルム挿入ルーチン#200ステッ
プは図11のフローチャートに示すようにサブルーチン
の形で設定され、このルーチンの開始時にはネガフィル
ム1の先端位置がフィルムカッター22の位置にあり、
この状態において先ず、存否センサNSからの信号に基
づいてフィルム挿入位置のネガシート4のポケット部4
aのピースネガ1aの存否を判別し、ピースネガ1aが
存在する場合にはアラーム42を作動させて制御を停止
し(#201〜#203ステップ)、ピースネガ1aが
存在しないことが判別されると、第1ローラ21と第2
ローラ23とを同時に同期駆動することで、ネガシート
4のポケット部4aに対してネガフィルム1の挿入を開
始する。尚、存否センサNSでピースネガ1aの存在を
検出した場合には、ネガシート4の搬送が行われていな
い、若しくは、搬送不良であるので前述のようにアラー
ム42の作動で作業者に不都合の発生を認識させて制御
を終了するものとなっている(存否センサNSでピース
ネガ1aの存否を判別するプロセスは#300ステップ
において説明する)。
【0033】又、この挿入時には第1ローラ21を駆動
する第1モータ21Aの駆動信号を前記制御装置41が
カウントしてネガフィルム1が必要長さ(所定コマ数)
送られたことを判別した際にCCDラインセンサ24で
判別されるコマ同士の間がフィルムカッター22の切断
位置に達したタイミング(コマが存在しない場合には必
要長さを計測したタイミング)で第1ローラ21、第2
ローラ23とを同時に停止させ、フィルムカッター22
を作動させることでネガフィルム1を切断し、更に、第
2ローラ23だけを駆動してネガフィルム1の挿入を再
開して、この挿入を必要量だけ行った後に第2ローラ2
3を停止させるものとなっている(#204〜#210
ステップ)。尚、このルーチンでは、ネガフィルム1を
6コマずつ切断してネガシート4のポケット部4aに挿
入するものであるが、1オーダ分のネガフィルム1の先
端や後端のように6コマ分の長さで切断できない場合に
は、ネガフィルム1の状態を判別して6コマより短い長
さでネガフィルム1の切断を行うものとなっている制御
動作は詳述せず。
【0034】前記ネガ切断ルーチン#300ステップ
は、図12のフローチャートに示すようにサブルーチン
の形で設定され、このルーチンでは、シートカッターH
cの切断位置におけるネガシート4内のピースネガ1a
の存否を存否センサNSからの信号で判別し、ピースネ
ガ1aが存在することを判別した場合にはアラーム42
を作動させて制御を停止し、ピースネガ1aが存在しな
い場合にはシートカッターHcを作動させてネガシート
4を切断し、かつ、切断されたネガシート4の排出を行
うものとなっている(#301〜#305ステップ)。
【0035】又、存否センサNSは、一対の光源38と
受光素子39とが前述のように間隔Pで配置されている
ので、シートカッターHcの切断位置にピースネガ1a
が存在する場合には、光源38からの光線Lがピースネ
ガ1aのパーフォレーション1pを通過する位置にあっ
ても他方の光源38からの光線Lが必ずピースネガ1a
のフィルムベースに遮断されることになる。又、一対の
光学センサを3組配置してあるので、例えば、4コマで
切断されたピースネガ1aがポケット部4aに対して斜
め姿勢に挿入された状態でも、中央位置の光源38から
の光線Lがピースネガ1aのフィルムベースに遮断さ
れ、ピースネガ1aの存在を検出するものとなる。この
理由から存否センサNSの6つの受光素子39の1つで
もフィルムによって光線が遮られたことが検出される
と、切断位置にピースネガ1aが存在するものと判別
し、6つの受光素子39の何れの受光素子39もフィル
ムによって遮られない場合には切断位置にピースネガ1
aは存在しないものと判別するものとなっている。
【0036】このように、本発明では、指標センサMS
が適正に指標Mを検出してネガシート4の搬送を停止た
場合でも、ネガシート4が適正に搬送されない場合のよ
うにシートカッターHcの切断位置にピースネガ1aが
存在する場合には、ネガフィルム1にパーフォレーショ
ン1pが形成されたものでも、ピースネガ1aの存在を
存否センサNSが確実に判別してシートカッターHcで
ネガシート4の切断を阻止すると共に、アラーム42の
作動によって作業者に対して不都合の発生を即時に伝え
ることで不都合の解消を迅速に行えるものとなってい
る。又、この存否センサNSはネガシート4のポケット
部4aに対してピースネガ1aを挿入する際に、ポケッ
ト部4aに対して既にピースネガ1aが挿入されている
かを判別する手段にも兼用されており、この場合には確
実に存否を判別できるものではないが、ネガシート4の
搬送が不良な場合には、この存否センサNSの判別結果
に基づいてピースネガ1aの挿入を阻止し、アラーム4
2を作動させることによって作業者に対して不都合の発
生を即時に伝えると共に、不都合の解消を迅速に行える
ものとなっている。
【0037】〔別実施の形態〕 本発明は上記実施の形態以外に、例えば、ネガフィルム
(ネガティブフィルム)に代えてポジフィルム(ポジテ
ィブフィルム)適用することも可能であり、又、以下
のように実施することも可能である。
【0038】(イ)本発明は図13に示すように、存否
センサNSが、光源38と、この光源38からネガシー
ト4を透過した光線Lの光量を計測する受光素子39と
で成る光センサを少なくとも2つ備えて構成されると共
に、前記シートカッターHcによる切断位置からネガシ
ート4の搬送方向の下手側にフィルムの幅Wだけ離間し
た位置において、この光センサの1つ光線lの透過位置
がパーフォレーション1pにある状態で他の1つの光セ
ンサの光線lの透過位置がパーフォレーション間のフィ
ルムベースにあるよう間隔に設定し、光センサの受光素
子39の何れか1つでも(できれば2以上)ピースネガ
1aを検出する状態においてピースネガ1aが切断位置
に存在せず、光センサの受光素子39の何れもがピース
ネガ1aを検出しない状態において、ピースネガ1aが
切断位置に存在すると判別するよう構成することが可能
である。
【0039】(ロ)本発明は同図に示すようにシートカ
ッターHcを、ネガシート4が搬送される経路の下側に
配置された一対のガイド杆45に案内されるスライド部
材46と、このスライド部材46をネガシート4の幅方
向の幅に往復作動させる電磁ソレノイド等のアクチュ
エータ(図示せず)と、このスライド部材46に対して
バネで上方に突出付勢された状態で備えられたスライド
刃47と、このスライド刃47が往復作動する経路(切
断位置)の上方にスライド刃47の作動を許すスリット
48Aが形成された押さえ部材48とで構成することも
可能である。
【0040】(ハ)前述のように構成したものではスラ
イド刃47による切断方向への移動時に存否センサNS
でネガフィルム1の存在を検出した場合には、その検出
タイミングで切断作動を停止することで、ネガフィルム
1を誤って切断する不都合を未然に回避できるものとな
る。これと同様に、存否センサNSの系が移動するよう
構成した場合には、シートカッターHcはネガシート4
をスライド式に切断する構成に限らず、剪断式やロータ
リ式のようなものに適用することも可能である。
【0041】(ニ)前述の(ハ)のようにスライド刃4
7のスライド作動によってネガシート4を切断するもの
の変形として、存否センサNSを(ハ)と同様に棒状の
光源38とスライド部材46と一体移動する受光素子3
9とで構成すると共に、シートカッターHcを、スライ
ド刃47をネガシート4より下方に引き込む姿勢と、ネ
ガシート4より突出する状態とに切換えるアクチュエー
タ(図示せず)を備えて構成し、ネガシート4の切断を
行う際には往行程でスライド刃47をネガシート4より
下方に沈み込ませてネガシート4の切断を行わない状態
で存否センサNSがネガフィルム1の存否を判別し、こ
れによりネガフィルム1を検出しない場合には、復行程
でスライド刃47を突出させてネガシート4の切断を行
い、往行程で存否センサNSがネガフィルム1を検出し
た場合には、スライド刃47を突出させないよう構成し
て実施することも可能である。
【0042】(ホ)前述の(ハ)と同様に、シートカッ
ターHcをスライド刃47のスライド作動によってネガ
シート4を切断するように構成するものにおいて、スラ
イド刃47の作動方向の上手位置と下手位置との2箇所
に光源と受光素子とで成る存否センサを配置するよう実
施することも可能である。
【0043】(ヘ)存否センサでネガフィルムの存否を
判別する領域として、切断機構による切断位置を基準に
してネガフィルムの存在しはいけない域におけるネガフ
ィルの存否も併せて検出するよう構成することで、存否
の判別の精度を一層向上させることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】写真処理装置の概略構成図
【図2】写真処理装置の概略斜視図
【図3】フィルム挿入機構とネガシート搬送部との平面
【図4】フィルム挿入機構とネガシート搬送部との斜視
【図5】存否センサの配置を示す側面図
【図6】存否センサの配置を示す平面図
【図7】切断位置を基準にした存否センサの配置を示す
平面図
【図8】指標センサと判定センサとの相対的な配置を示
す平面図
【図9】制御系のブロック回路図
【図10】制御動作を示すフローチャート
【図11】フィルム挿入ルーチンのフローチャート
【図12】ネガシート切断ルーチンのフローチャート
【図13】別実施の形態の(イ)の構成を示す斜視
【符号の説明】
1 写真フィルム 1p パーフォレーション 4 フィルムシート 4a ポケット部 38 光源 39 受光素子 41 制御手段 42 アラーム L 光線 Ha フィルム挿入機構 Hc 切断機構 NS 存否センサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03D 15/00 - 15/10

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フィルムシート供給部から搬送されるフ
    ィルムシート(4)のポケット部(4a)に対してフィ
    ルム挿入機構(Ha)が写真フィルム(1)を切断して
    挿入し、複数のポケット部(4a)に対して1オーダ分
    の写真フィルム(1)の挿入を終えた際に、フィルムシ
    ート(4)のポケット部同士の境界位置を切断機構(H
    c)が切断してフィルムシート(4)を切り離すよう構
    成されているフィルムシートの処理装置であって、 前記切断機構(Hc)による切断位置のフィルムシート
    内の写真フィルム(1)の存否を判別する存否センサ
    (NS)を備え、この存否センサ(NS)で写真フィル
    ム(1)を検出した際には切断機構(Hc)の切断作動
    を阻止する制御手段(41)を備え 前記存否センサ(NS)が、光源(38)と、この光源
    (38)からフィルムシート(4)を透過した光線
    (L)の光量を計測する受光素子(39)とで成る光セ
    ンサを少なくとも2つ備えて構成されると共に、前記切
    断機構(Hc)による切断位置において、又は、前記切
    断位置からフィルムシート(4)の搬送方向の下手側に
    写真フィルム(1)の幅だけ離間した位置において、こ
    の光センサの1つの光線(L)の透過位置がパーフォレ
    ーション(1p)にある状態で他の1つの光センサの光
    線(L)の透過位置がパーフォレーション間のフィルム
    ベースにあるよう間隔が設定され、 前記切断位置に光センサを配置したものでは、受光素子
    (39)の少なくとも1つが写真フィルム(1)による
    光量の減少を検出すると写真フィルム(1)が切断位置
    にあると判断し、 前記切断位置からフィルムシート(4)の搬送方向の下
    手側に写真フィルム(1)の幅だけ離間した位置に光セ
    ンサを配置したものでは、受光素子(39)の夫々が写
    真フィルム(1)による光線(L)の減少を検出しない
    場合に写真フィルム(1)が切断位置にあると判断する
    よう前記制御手段(41)の制御形態が設定されている
    フィルムシートの処理装置。
  2. 【請求項2】 前記制御手段(41)によって切断機構
    (Hc)での切断が阻止された際に作動するアラーム
    (42)を備えている請求項1記載のフィルムシートの
    処理装置。
  3. 【請求項3】 前記フィルム挿入機構(Ha)で写真フ
    ィルム(1)が挿入される位置を基準にしてフィルムシ
    ート(4)の搬送方向の上手側に隣接した位置を前記切
    断機構(Ha)の切断位置に設定し、前記存否センサ
    (NS)で写真フィルム(1)を検出した際にはフィル
    ム挿入機構(Ha)での写真フィルム(1)の挿入を停
    止するよう前記制御手段(41)の制御形態が設定され
    ている請求項1又は2記載のフィルムシートの処理装
    置。
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