JPS646608B2 - - Google Patents
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- JPS646608B2 JPS646608B2 JP54036130A JP3613079A JPS646608B2 JP S646608 B2 JPS646608 B2 JP S646608B2 JP 54036130 A JP54036130 A JP 54036130A JP 3613079 A JP3613079 A JP 3613079A JP S646608 B2 JPS646608 B2 JP S646608B2
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Classifications
-
- H—ELECTRICITY
- H02—GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
- H02H—EMERGENCY PROTECTIVE CIRCUIT ARRANGEMENTS
- H02H3/00—Emergency protective circuit arrangements for automatic disconnection directly responsive to an undesired change from normal electric working condition with or without subsequent reconnection ; integrated protection
- H02H3/40—Emergency protective circuit arrangements for automatic disconnection directly responsive to an undesired change from normal electric working condition with or without subsequent reconnection ; integrated protection responsive to ratio of voltage and current
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- Emergency Protection Circuit Devices (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明はその動作判定を確実に行なえるように
したデジタル形距離継電装置に関する。
したデジタル形距離継電装置に関する。
一般に、電力系統に事故が発生した場合、その
事故点までの距離及び方向を検出する継電器とし
て、モー特性を備えた距離継電器(以下、モー継
電器と称する)が多く用いられている。
事故点までの距離及び方向を検出する継電器とし
て、モー特性を備えた距離継電器(以下、モー継
電器と称する)が多く用いられている。
第1図はこのような従来から行なわれている距
離継電方式の構成を示すものである。図におい
て、1は背後インピーダンス2を介して送電線3
が接続された電源である。4,5は送電線3の電
流、電圧を夫々検出する電流、電圧変成器で、そ
の検出信号I,Vを距離継電器6に入力するよう
にしている。この距離継電器6では、所定の原理
に基づいて故障点までの距離を測定し、所定の方
向及び距離内にあるか否かを判定する。
離継電方式の構成を示すものである。図におい
て、1は背後インピーダンス2を介して送電線3
が接続された電源である。4,5は送電線3の電
流、電圧を夫々検出する電流、電圧変成器で、そ
の検出信号I,Vを距離継電器6に入力するよう
にしている。この距離継電器6では、所定の原理
に基づいて故障点までの距離を測定し、所定の方
向及び距離内にあるか否かを判定する。
従来、起動要素としてよく用いられるモー継電
器の動作としては、第2図に示す方式のものがあ
る。この第2図に示す方式は、次式のような動作
原理式に基づくものである。
器の動作としては、第2図に示す方式のものがあ
る。この第2図に示す方式は、次式のような動作
原理式に基づくものである。
VPL(I・Z1−V)=|I・Z1|×|VPL|・cos(
−θ−Δθ)−|VPL| ・|V|cos(Δθ)K1 ……(1) ここで、I,Vは電流、電圧、VPLは極性電圧
K1は最小感度定数、は最大感度角、θは電圧
Vの電流Iに対する進み位相角、Z1は整定値であ
る。また、印はベクトルの内積を表わし、Δθ
は電圧Vと極性電圧VPLとの位相差を表わす。一
方、第2図においてOP→は極性電圧VPLであり、
この極性電圧VPLを90度進ませた電圧ベクトル
EN→が、ベクトル(I・Z1−V)つまりGF→に対し
て“進み”であるが“遅れ”であるかにより、電
圧V(OG→)が所定の範囲にあるか否かを判定す
るものである。
−θ−Δθ)−|VPL| ・|V|cos(Δθ)K1 ……(1) ここで、I,Vは電流、電圧、VPLは極性電圧
K1は最小感度定数、は最大感度角、θは電圧
Vの電流Iに対する進み位相角、Z1は整定値であ
る。また、印はベクトルの内積を表わし、Δθ
は電圧Vと極性電圧VPLとの位相差を表わす。一
方、第2図においてOP→は極性電圧VPLであり、
この極性電圧VPLを90度進ませた電圧ベクトル
EN→が、ベクトル(I・Z1−V)つまりGF→に対し
て“進み”であるが“遅れ”であるかにより、電
圧V(OG→)が所定の範囲にあるか否かを判定す
るものである。
ところで、このような判定をデジタル計算機に
より実行する場合は(1)式からもわかるように、そ
の演算過程において乗算が必要である。一般に、
デジタル計算機で乗算を行なう場合には、単純な
加減算に比べて十数倍の演算処理時間を要する
が、この事は高速判定の要求される距離継電器の
要件に反するものである。そこで、従来このよう
な演算処理方法を改善するために、加減算のみに
てモー継電器の機能を構成する方法として、次式
で示すような動作原理式が提案されている。
より実行する場合は(1)式からもわかるように、そ
の演算過程において乗算が必要である。一般に、
デジタル計算機で乗算を行なう場合には、単純な
加減算に比べて十数倍の演算処理時間を要する
が、この事は高速判定の要求される距離継電器の
要件に反するものである。そこで、従来このよう
な演算処理方法を改善するために、加減算のみに
てモー継電器の機能を構成する方法として、次式
で示すような動作原理式が提案されている。
|I・Zp|−|I・Zp−V|Kp ……(2)
ここで、I,Vは電流、電圧、Zpは整定値、
Kpは最小感度定数である。
Kpは最小感度定数である。
第3図はこの(2)式の動作原理を示すものであ
る。図において、ベクトルEM→の大きさつまり、
|I・Zp−V|が、ベクトルOM→の大きさ|I・
Zp|よりも“大”であるか“小”であるかによつ
て動作判定を行なう。すなわち、このような構成
のモー継電器にすれば、容易にデジタル処理を行
なわせることができる。
る。図において、ベクトルEM→の大きさつまり、
|I・Zp−V|が、ベクトルOM→の大きさ|I・
Zp|よりも“大”であるか“小”であるかによつ
て動作判定を行なう。すなわち、このような構成
のモー継電器にすれば、容易にデジタル処理を行
なわせることができる。
しかしながら、このような動作原理のモー継電
器においては、継電器設置点の至近端で電力系統
の事故が発生した場合には、その系統電圧Vが零
レベル、すなわち(2)式における左辺の項が|I・
Zp|−|I・Zp−0|=0となつて、右辺の最小
感度定数Kpより小となる為、方向判定つまり動
作判定が不可能になつてしまうという欠点があ
る。その為、継電器設置点の至近端で事故が発生
して、系統電圧Vが零レベルになつても方向誤認
をせずに正確に応動する距離継電器が要望されて
いる。
器においては、継電器設置点の至近端で電力系統
の事故が発生した場合には、その系統電圧Vが零
レベル、すなわち(2)式における左辺の項が|I・
Zp|−|I・Zp−0|=0となつて、右辺の最小
感度定数Kpより小となる為、方向判定つまり動
作判定が不可能になつてしまうという欠点があ
る。その為、継電器設置点の至近端で事故が発生
して、系統電圧Vが零レベルになつても方向誤認
をせずに正確に応動する距離継電器が要望されて
いる。
本発明は上記のような事情に鑑みてなされたも
ので、電力系統の電流、電圧等のアナログ電気量
をデジタル量に変換し、これを定められた演算ア
ルゴリズムに基づいて演算を行ないベクトルの大
きさを比較すことによつて動作判定を行ない前記
電力系統の保護を行なうようにしたデジタル形距
離継電装置において、上記電力系統に事故発生時
その系統電圧が零レベルとなつた場合においても
方向誤認をせずに確実にその動作判定を行なうこ
とができる信頼性の高いデジタル形距離継電装置
を提供することを目的とする。
ので、電力系統の電流、電圧等のアナログ電気量
をデジタル量に変換し、これを定められた演算ア
ルゴリズムに基づいて演算を行ないベクトルの大
きさを比較すことによつて動作判定を行ない前記
電力系統の保護を行なうようにしたデジタル形距
離継電装置において、上記電力系統に事故発生時
その系統電圧が零レベルとなつた場合においても
方向誤認をせずに確実にその動作判定を行なうこ
とができる信頼性の高いデジタル形距離継電装置
を提供することを目的とする。
先ず、本発明の動作原理について説明する。本
発明の動作原理は、次式のように表わされる。
発明の動作原理は、次式のように表わされる。
|I・Zp+K1・VP|
−|I・Zp−V−K2・VP|Kp ……(3)
ここで、I,Vは電流、電圧、Zpは整定値、
Kpは最小感度定数、K1,K2は定数である。ま
た、VPは電圧Vとは異なる電圧で、例えば電圧
Vに対して次式のような関係となるように導出さ
れた電圧である。
Kpは最小感度定数、K1,K2は定数である。ま
た、VPは電圧Vとは異なる電圧で、例えば電圧
Vに対して次式のような関係となるように導出さ
れた電圧である。
VP=Kp・V∠ψ ……(4)
ここで、Kpは定数でありψは電圧VPの電圧V
に対する進み位相を表わすものである。が、この
場合VPはVそのものをkp倍し、ψだけ位相を進
めた電圧を意味するのではなく、VとVPとの関
係はVが零になつてもVPが零にならないような
関係になつている。このようなVPとVとの関係
は例えば特開昭48−99634号公報に記載の保護リ
レーで周知である。いま、(4)式を(3)式に代入して
次式を得る。
に対する進み位相を表わすものである。が、この
場合VPはVそのものをkp倍し、ψだけ位相を進
めた電圧を意味するのではなく、VとVPとの関
係はVが零になつてもVPが零にならないような
関係になつている。このようなVPとVとの関係
は例えば特開昭48−99634号公報に記載の保護リ
レーで周知である。いま、(4)式を(3)式に代入して
次式を得る。
|I・Zp+K1・kp・V∠ψ|−|I・Zp−(1+K2・
kp∠ψ)・V|≧Kp……(5) 次に、この(5)式に1/|k1∠ψ|を乗じて変形
し次式を得る。
kp∠ψ)・V|≧Kp……(5) 次に、この(5)式に1/|k1∠ψ|を乗じて変形
し次式を得る。
|I・Zp/k1∠ψ+V|−|1+k2∠ψ|/|k1∠ψ
|・|I・Zp/1+k2∠ψ−V|Kp・1/k1∠ψ|…
…(6) 但し、k1=kp・K1,k2=Kp・K2 また、(6)式において {I・Zp/k1∠ψ=a〓, I・Zp/1+k2∠ψ=b〓 |1+k2∠ψ|/|k1∠ψ|=C} ……(7) と置くと、(6)式は次のように表わされる。
|・|I・Zp/1+k2∠ψ−V|Kp・1/k1∠ψ|…
…(6) 但し、k1=kp・K1,k2=Kp・K2 また、(6)式において {I・Zp/k1∠ψ=a〓, I・Zp/1+k2∠ψ=b〓 |1+k2∠ψ|/|k1∠ψ|=C} ……(7) と置くと、(6)式は次のように表わされる。
|a〓+V|−c・|b〓−V|Kp・1/|k1∠ψ|
……(8)
(8)式において、右辺の項はベクトルの解析を容
易にするため、またその値が実際的に非常に小さ
いことから、これを無視すると、 |a〓+V|c・|b〓−V| ……(9) が得られる。この(9)式のベクトル関係を示す
と、第4図のように表わされる。図において、ベ
クトルA(=a〓)の逆方向に引いたベクトル
OA→′(=−a〓)と、ベクトルB(=b〓)とを結ぶ
ベクトルAB→=(a〓+b〓)を基本に考える。いま、
ベクトルA′B→を底辺とする△A′BPにおいて、ベ
クトルA′P→(=V+a〓)とベクトルBP→(=V−b〓
)
の大きさ、つまり辺A′P→とBP→の比がc:1であ
る。従つて、ベクトル頭Pは辺をc:1に内
分する点X、及び同じく外分する点Yとを結ぶ線
分を直径とする円を描くことになり、(9)式を
満足する範囲はその円内部となり、第5図にその
様相を示す。この第5図において、ベクトルX
及びベクトルYは次のように表わされる。
易にするため、またその値が実際的に非常に小さ
いことから、これを無視すると、 |a〓+V|c・|b〓−V| ……(9) が得られる。この(9)式のベクトル関係を示す
と、第4図のように表わされる。図において、ベ
クトルA(=a〓)の逆方向に引いたベクトル
OA→′(=−a〓)と、ベクトルB(=b〓)とを結ぶ
ベクトルAB→=(a〓+b〓)を基本に考える。いま、
ベクトルA′B→を底辺とする△A′BPにおいて、ベ
クトルA′P→(=V+a〓)とベクトルBP→(=V−b〓
)
の大きさ、つまり辺A′P→とBP→の比がc:1であ
る。従つて、ベクトル頭Pは辺をc:1に内
分する点X、及び同じく外分する点Yとを結ぶ線
分を直径とする円を描くことになり、(9)式を
満足する範囲はその円内部となり、第5図にその
様相を示す。この第5図において、ベクトルX
及びベクトルYは次のように表わされる。
従つて、円の中心Zと点とを結ぶベクトル
Z、及び半径(=|YX/2|)は、次のように表 わされる。
Z、及び半径(=|YX/2|)は、次のように表 わされる。
また、ベクトルa〓とベクトルb〓の大きさもc:
1であるので、点も円上にあることは明らかで
ある。以上の関係を示すと、第6図のように表わ
される。図において、角度は電流Iに対する
IZpの進み角度を表わすものである。また、ベク
トルUは U=1/|1+k2∠ψ|−k12・IZp であり、ベクトルZとベクトルZU→の角度はψ
で、その大きさの比は1:(k1+k2)である。従
つて、最大感度角ψnは次のように表わされる。
1であるので、点も円上にあることは明らかで
ある。以上の関係を示すと、第6図のように表わ
される。図において、角度は電流Iに対する
IZpの進み角度を表わすものである。また、ベク
トルUは U=1/|1+k2∠ψ|−k12・IZp であり、ベクトルZとベクトルZU→の角度はψ
で、その大きさの比は1:(k1+k2)である。従
つて、最大感度角ψnは次のように表わされる。
ψn=+tan-1((k1+k2)sinψ/1+(k1+k2)c
osψ)……(12) 本発明は上記のような動作原理に基づいてなさ
れたものである。
osψ)……(12) 本発明は上記のような動作原理に基づいてなさ
れたものである。
以下、本発明の一実施例を図面を参照して説明
する。第7図はデジタル形距離継電方式の構成を
示すもので、第1図と同一部分には同一符号を付
して示し、ここでは異なる部分についてのみ述べ
る。7は電流変成器4、電圧変成器5により検出
れる送電線3の電流、電圧を夫々入力としそれを
デジタル量に変換するアナログ/デジタル変換器
(以下、A/D変換器と称する)で、その出力を
電圧信号V,VP、電流信号Iとして出力する。
この場合VPはVとVP=kp・V∠ψなる関係にあ
る送電線電圧信号である。8は演算制御部(以
下、CPUと称する)81、プログラムメモリ部
(以下、RM部と称する)82、メモリ部83、
整定部84を備えたデジタル計算機である。メモ
リ部83は、上記各信号V,VP,Iが書込まれ
るもの、また整定部84はCPU81における演
算に必要な各定数K1,K2,整定値Zp,最小感度
定数Kpを設定するものである。RM部82は
詳細を後述する演算アルゴリズムがプログラミン
グ化して記憶されているもの、CPU81はメモ
リ部83のデータ、整定部84の整定値を基に、
RM部82の演算アルゴリズムに沿つた演算処
理を行なうものである。
する。第7図はデジタル形距離継電方式の構成を
示すもので、第1図と同一部分には同一符号を付
して示し、ここでは異なる部分についてのみ述べ
る。7は電流変成器4、電圧変成器5により検出
れる送電線3の電流、電圧を夫々入力としそれを
デジタル量に変換するアナログ/デジタル変換器
(以下、A/D変換器と称する)で、その出力を
電圧信号V,VP、電流信号Iとして出力する。
この場合VPはVとVP=kp・V∠ψなる関係にあ
る送電線電圧信号である。8は演算制御部(以
下、CPUと称する)81、プログラムメモリ部
(以下、RM部と称する)82、メモリ部83、
整定部84を備えたデジタル計算機である。メモ
リ部83は、上記各信号V,VP,Iが書込まれ
るもの、また整定部84はCPU81における演
算に必要な各定数K1,K2,整定値Zp,最小感度
定数Kpを設定するものである。RM部82は
詳細を後述する演算アルゴリズムがプログラミン
グ化して記憶されているもの、CPU81はメモ
リ部83のデータ、整定部84の整定値を基に、
RM部82の演算アルゴリズムに沿つた演算処
理を行なうものである。
第8図はRM部82にプログルミング化して
記憶されている。CPU部81が実行する演算ア
ルゴリズムの内容を示すフローチヤートである。
101はメモリ部83に書込まれたデータV,
VP,Iを、また整定部84に設定された定数K1,
K2,整定値Zp,最小感度定数Kpを読取るべくス
テツプである。102はステツプ101で読取つ
たデータV,I、整定値Zpを基に、交流量I・Zp
と(I・Zp−V)を得るべく演算を行なうステツ
プである。103はステツプ101で読取つたデ
ータVP,定数K1,K2を基に、交流量K1・VPと
K2・VPを得るべく演算を行なうステツプである。
104はステツプ102,103の処理内容を基
に、交流量(I・Zp+K1・VP)を得るべく演算
を行なうステツプである。105はステツプ10
4の処理内容を基に、交流量振幅値|I・Zp+
K1・VP|を得るべく演算を行なうステツプであ
る。106はステツプ102,103の処理内容
を基に、交流量(I・Zp−V−K2VP)を得るべ
く演算を行なうステツプである。107はステツ
プ106の処理内容を基に、交流量振幅値|I・
Zp−V−K2・VPを得るべく演算を行なうステツ
プである。108はステツプ105の処理内容|
I・Zp+K1・VP|及びステツプ107の処理内
容|I・Zp−V−K2・VP|を基に、交流量振幅
値差|I・Zp+K1・VP|−|I・Zp−V−K2VP
|を得るべく演算を行ない、且つその結果とステ
ツプ101で読取つた最小感度定数Kpとの大小
関係を |I・Zp+K1・VP| −|I・Zp−V−K2・VP|Kp なる判別式を基に比較し、判別式成立時には次の
ステツプ109にて“動作”と判定し、また不成
立時にはステツプ110にて“不動作”と判定す
るものである。
記憶されている。CPU部81が実行する演算ア
ルゴリズムの内容を示すフローチヤートである。
101はメモリ部83に書込まれたデータV,
VP,Iを、また整定部84に設定された定数K1,
K2,整定値Zp,最小感度定数Kpを読取るべくス
テツプである。102はステツプ101で読取つ
たデータV,I、整定値Zpを基に、交流量I・Zp
と(I・Zp−V)を得るべく演算を行なうステツ
プである。103はステツプ101で読取つたデ
ータVP,定数K1,K2を基に、交流量K1・VPと
K2・VPを得るべく演算を行なうステツプである。
104はステツプ102,103の処理内容を基
に、交流量(I・Zp+K1・VP)を得るべく演算
を行なうステツプである。105はステツプ10
4の処理内容を基に、交流量振幅値|I・Zp+
K1・VP|を得るべく演算を行なうステツプであ
る。106はステツプ102,103の処理内容
を基に、交流量(I・Zp−V−K2VP)を得るべ
く演算を行なうステツプである。107はステツ
プ106の処理内容を基に、交流量振幅値|I・
Zp−V−K2・VPを得るべく演算を行なうステツ
プである。108はステツプ105の処理内容|
I・Zp+K1・VP|及びステツプ107の処理内
容|I・Zp−V−K2・VP|を基に、交流量振幅
値差|I・Zp+K1・VP|−|I・Zp−V−K2VP
|を得るべく演算を行ない、且つその結果とステ
ツプ101で読取つた最小感度定数Kpとの大小
関係を |I・Zp+K1・VP| −|I・Zp−V−K2・VP|Kp なる判別式を基に比較し、判別式成立時には次の
ステツプ109にて“動作”と判定し、また不成
立時にはステツプ110にて“不動作”と判定す
るものである。
次に、かかる構成のデジタル形距離継電装置の
作用について述べる。いま、送電線3の電圧、電
流が電圧、電流変成器5,4によつて検出され、
A/D変換器7に加えられてその大きさに応じた
デジタル信号に変換され、電圧信号V、電流信号
I、及び電圧信号Vとの関係がkp・V∠ψなる電
圧信号VPが、デジタル計算機8のメモリ部83
に書込まれる。これより、CDU81においては
RM部82にプログラミングされている演算ア
ルゴリズムに従つて演算が行なわれる。つまり、
まずステツプ101においては、CPU81にメ
モリ部83のデータV,VP,I、整定部84の
整定値Zp、定数K1,K2、最小感度定数Kpが夫々
読込まれる。次のステツプ102においては、ス
テツプ101で読込んだデータV,I,整定値Zp
を基に演算を行ない、交流量I・Zpと(IZp−V)
が得られる。次のステツプ103においては、ス
テツプ101で読込んだデータVP、定数K1,K2
を基に演算を行ない、交流量K1VPをK2VPが得ら
れる。また、次のステツプ104においては、ス
テツプ102で得られた交流量IZpと、ステツプ
103で得られた交流量K1VPとを基に演算を行
ない、交流量(IZp+K1VP)が得られる。次のス
テツプ105においては、ステツプ104で得ら
れた交流量(IZp+K1VP)の絶対値演算を行な
い、交流量振幅値|IZp+K1VP|が得られる。次
のステツプ106においては、ステツプ102,
103で得られた交流量(IZp−V),K2VPを基
に演算を行ない、交流量IZp−V−K2VPが得られ
る。また、次のステツプ107においては、ステ
ツプ106で得られた交流量IZp−V−K2VPを基
に絶対値演算を行ない、交流量振幅値|IZp−V
−K2VP|が得られる。更に、次のステツプ10
8においては、ステツプ105で得られた交流振
幅値|IZp+K1VP|と、ステツプ107で得られ
た交流振幅値|IZp−V−K2VP|、及びステツプ
101で読込んだ最小感度定数Kpを基に、 |IZp+K1VP|−|IZp−V−K2VP|Kp なる判定演算が行なわれる。その判定演算の結
果、交流量(IZp+K1VP)と(IZp−V−K2VP)
との振幅値差が、最小感度定数Kpよりも大なる
時には上記ステツプ108の判定式が成立し、ス
テツプ109において“動作”と判定される。ま
た、上記において逆に振幅値差が最小感度定数
Kpよりも小なる時には、その判定式は不成立で
ありステツプ110において“不動作”と判定さ
れる。
作用について述べる。いま、送電線3の電圧、電
流が電圧、電流変成器5,4によつて検出され、
A/D変換器7に加えられてその大きさに応じた
デジタル信号に変換され、電圧信号V、電流信号
I、及び電圧信号Vとの関係がkp・V∠ψなる電
圧信号VPが、デジタル計算機8のメモリ部83
に書込まれる。これより、CDU81においては
RM部82にプログラミングされている演算ア
ルゴリズムに従つて演算が行なわれる。つまり、
まずステツプ101においては、CPU81にメ
モリ部83のデータV,VP,I、整定部84の
整定値Zp、定数K1,K2、最小感度定数Kpが夫々
読込まれる。次のステツプ102においては、ス
テツプ101で読込んだデータV,I,整定値Zp
を基に演算を行ない、交流量I・Zpと(IZp−V)
が得られる。次のステツプ103においては、ス
テツプ101で読込んだデータVP、定数K1,K2
を基に演算を行ない、交流量K1VPをK2VPが得ら
れる。また、次のステツプ104においては、ス
テツプ102で得られた交流量IZpと、ステツプ
103で得られた交流量K1VPとを基に演算を行
ない、交流量(IZp+K1VP)が得られる。次のス
テツプ105においては、ステツプ104で得ら
れた交流量(IZp+K1VP)の絶対値演算を行な
い、交流量振幅値|IZp+K1VP|が得られる。次
のステツプ106においては、ステツプ102,
103で得られた交流量(IZp−V),K2VPを基
に演算を行ない、交流量IZp−V−K2VPが得られ
る。また、次のステツプ107においては、ステ
ツプ106で得られた交流量IZp−V−K2VPを基
に絶対値演算を行ない、交流量振幅値|IZp−V
−K2VP|が得られる。更に、次のステツプ10
8においては、ステツプ105で得られた交流振
幅値|IZp+K1VP|と、ステツプ107で得られ
た交流振幅値|IZp−V−K2VP|、及びステツプ
101で読込んだ最小感度定数Kpを基に、 |IZp+K1VP|−|IZp−V−K2VP|Kp なる判定演算が行なわれる。その判定演算の結
果、交流量(IZp+K1VP)と(IZp−V−K2VP)
との振幅値差が、最小感度定数Kpよりも大なる
時には上記ステツプ108の判定式が成立し、ス
テツプ109において“動作”と判定される。ま
た、上記において逆に振幅値差が最小感度定数
Kpよりも小なる時には、その判定式は不成立で
ありステツプ110において“不動作”と判定さ
れる。
このように、電力系統の電圧V,電流Iをデジ
タル量に変換し、これを予め定められた演算アル
ゴリズムに基づいてデジタル演算を行ないベクト
ルの大きさを比較することによつて動作判定を行
ない電力系統の保護を行なうようにしてデジタル
形距離継電装置において、上記電圧Vに対して
Kp・V∠ψなる関係(kpは定数、ψは電圧Vに
対する進み位相)となるように導出された上記電
圧Vとは異なる電圧VP,整定部に設定された演
算に必要な各定数K1,K2,整定値Zp,最小感度
定数Kpとを用いて、 |IZp+K1VP|−|IZp−V−K2VP|Kpなる判
定演算を行なうようにしたので、継電器設置至近
点の電力系統に事故発生時上記電圧Vが零レベル
になつても方向誤認をせずに確実に動作判定を行
なうことができる。
タル量に変換し、これを予め定められた演算アル
ゴリズムに基づいてデジタル演算を行ないベクト
ルの大きさを比較することによつて動作判定を行
ない電力系統の保護を行なうようにしてデジタル
形距離継電装置において、上記電圧Vに対して
Kp・V∠ψなる関係(kpは定数、ψは電圧Vに
対する進み位相)となるように導出された上記電
圧Vとは異なる電圧VP,整定部に設定された演
算に必要な各定数K1,K2,整定値Zp,最小感度
定数Kpとを用いて、 |IZp+K1VP|−|IZp−V−K2VP|Kpなる判
定演算を行なうようにしたので、継電器設置至近
点の電力系統に事故発生時上記電圧Vが零レベル
になつても方向誤認をせずに確実に動作判定を行
なうことができる。
次に、本発明の他の実施例について説明する。
先ず、その動作原理について述べる。この動作原
理は次式のように表わされる。
先ず、その動作原理について述べる。この動作原
理は次式のように表わされる。
|IZp+K1VP|−|IZp−K2VP|Kp ……(13)
ここで、VP及びK1,K2は前記実施例と全く同
様のものである。また、前記(3)式と全く同様に考
えて a〓=IZp/k1∠ψ,b〓=IZp/k2∠ψ,c=k2/k1 と置き、更に定数k1=k2と仮定した場合は、 |a〓+V|−|a〓−V|Kp となり、一方定数k1≠k2と仮定した場合には |a〓+V|−c・|b〓−V|kp となる。以上の関係を図に示すと第9図のように
表わされる。図において、ベクトルB(=b〓)
はIZpより角度ψだけ遅れている。また、ベクト
ルA(=−a〓)はベクトルBと180度異なつて
いる。まず、k1=k2の時は上式からも明らかなよ
うに原点を通る直線となり、斜線部で示した領
域が動作域となり、一方、k1≠k2の時には円特性
となり、この円の中心ベクトルZ1,2及び半径
(=|YX/2|)は次式のようになる。
様のものである。また、前記(3)式と全く同様に考
えて a〓=IZp/k1∠ψ,b〓=IZp/k2∠ψ,c=k2/k1 と置き、更に定数k1=k2と仮定した場合は、 |a〓+V|−|a〓−V|Kp となり、一方定数k1≠k2と仮定した場合には |a〓+V|−c・|b〓−V|kp となる。以上の関係を図に示すと第9図のように
表わされる。図において、ベクトルB(=b〓)
はIZpより角度ψだけ遅れている。また、ベクト
ルA(=−a〓)はベクトルBと180度異なつて
いる。まず、k1=k2の時は上式からも明らかなよ
うに原点を通る直線となり、斜線部で示した領
域が動作域となり、一方、k1≠k2の時には円特性
となり、この円の中心ベクトルZ1,2及び半径
(=|YX/2|)は次式のようになる。
Z1,2=IZp/k2−k1∠−ψ,
|YX/2|=|IZp|/|k2−k1|
k1<k2の場合には、中心Z1の円内部が動作域とな
り、また逆にk1>k2の場合には中心Z2の円外部が
動作域となる。
り、また逆にk1>k2の場合には中心Z2の円外部が
動作域となる。
本実施例はこのような原理に基づいてなされた
ものである。
ものである。
第10図はRM部82にプログラミング化し
て記憶されている、CPU1が実行する演算アル
ゴリズムの内容を示すフローチヤートである。2
01はメモリ部83に書込まれたデータVP,I
を、また整定部84に設定された定数K1,K2,
整定値Zp,最小感度定数Kpを読取るべくステツ
プである。202はステツプ201で読取つたデ
ータI、整定値Zpを基に、交流量I・Zpを得るべ
く演算を行なうステツプである。203はステツ
プ201で読取つたデータVP,定数K1,K2を基
に、交流量K1・VPとK2・VPを得るべく演算を行
なうステツプである。204はステツプ202,
203の処理内容を基に、交流量(I・Zp+
K1・VP)を得るべく演算を行なうステツプであ
る。205はステツプ204の処理内容を基に、
交流量振幅値|I・Zp+K1・VP|を得るべく演
算を行なうステツプである。206はステツプ2
02,203の処理内容を基に、交流量(I・Zp
−K2VP)を得るべく演算を行なうステツプであ
る。207はステツプ206の処理内容を基に、
交流量振幅値|IZp−K2・VP|を得るべく演算を
行なうステツプである。208はステツプ205
の処理内容|I・Zp+K1・VP|及びステツプ2
07の処理内容|I・Zp−K2・VP|を基に、交
流量振幅値差|IZp+K1・VP|−|I・Zp−
K2VP|を得るべく演算を行ない、且つその結果
とステツプ201で読取つた最小感度定数Kpと
の大小関係を |I・Zp+K1・VP| −|I・Zp−K2・VP|Kp なる判別式を基に比較し、判別式成立時には次の
ステツプ209にて“動作”と判定し、また不成
立時にはステツプ210にて“不動作”と判定す
るものである。
て記憶されている、CPU1が実行する演算アル
ゴリズムの内容を示すフローチヤートである。2
01はメモリ部83に書込まれたデータVP,I
を、また整定部84に設定された定数K1,K2,
整定値Zp,最小感度定数Kpを読取るべくステツ
プである。202はステツプ201で読取つたデ
ータI、整定値Zpを基に、交流量I・Zpを得るべ
く演算を行なうステツプである。203はステツ
プ201で読取つたデータVP,定数K1,K2を基
に、交流量K1・VPとK2・VPを得るべく演算を行
なうステツプである。204はステツプ202,
203の処理内容を基に、交流量(I・Zp+
K1・VP)を得るべく演算を行なうステツプであ
る。205はステツプ204の処理内容を基に、
交流量振幅値|I・Zp+K1・VP|を得るべく演
算を行なうステツプである。206はステツプ2
02,203の処理内容を基に、交流量(I・Zp
−K2VP)を得るべく演算を行なうステツプであ
る。207はステツプ206の処理内容を基に、
交流量振幅値|IZp−K2・VP|を得るべく演算を
行なうステツプである。208はステツプ205
の処理内容|I・Zp+K1・VP|及びステツプ2
07の処理内容|I・Zp−K2・VP|を基に、交
流量振幅値差|IZp+K1・VP|−|I・Zp−
K2VP|を得るべく演算を行ない、且つその結果
とステツプ201で読取つた最小感度定数Kpと
の大小関係を |I・Zp+K1・VP| −|I・Zp−K2・VP|Kp なる判別式を基に比較し、判別式成立時には次の
ステツプ209にて“動作”と判定し、また不成
立時にはステツプ210にて“不動作”と判定す
るものである。
次に、かかる構成のデジタル形距離継電装置の
作用について述べる。いま、送電線3の電圧、電
流が前述同様に電圧、電流変成器5,4によつて
検出され、A/D変換器7に加えられてその大き
さに応じたデジタル信号に変換され、電圧信号
V、電流信号I、及び電圧信号Vとの関係がkp・
V∠ψなる電圧信号VPが、デジタル計算機8の
メモリ部83に書込まれる。これより、CPU8
1においてはRM部82にプログラミングされ
ている演算アルゴリズムに従つて演算が行なわれ
る。つまり、まずステツプ201においては、
CPU81にメモリ部83のデータVP,I、整定
部84の整定値Zp、定数K1,K2、最小感度定数
Kpが夫々読込まれる。次のステツプ202にお
いては、ステツプ201で読込んだデータI、整
定値Zpを基に演算を行ない、交流量I・Zpが得ら
れる。次のステツプ203においては、ステツプ
201で読込んだデータVP、定数K1,K2を基に
演算を行ない、交流量K1VPとK2VPが得られる。
また、次のステツプ204においては、ステツプ
202で得られた交流量IZpと、ステツプ103
で得られた交流量K1VPとを基に演算を行ない、
交流量(IZp+K1VP)が得られる。次のステツプ
205においては、ステツプ204で得られた交
流量(IZp+K1VP)の絶対値演算を行ない、交流
量振幅値|IZp+K1VP|が得られる。次のステツ
プ206においては、ステツプ202,203で
得られた交流量(IZp),K2VPを基に演算を行な
い、交流量IZp−K2VPが得られる。また、次のス
テツプ207においては、ステツプ206で得ら
れた交流量IZp−K2VPを基に絶対値演算を行な
い、交流量振幅値|IZp−K2VP|が得られる。更
に、次のステツプ208においては、ステツプ2
05で得られた交流振幅値|IZp+K1VP|と、ス
テツプ207で得られた交流振幅値|IZp−K2VP
|、及びステツプ201で読込んだ最小感度定数
Kpを基に、 |IZp+K1VP|−|IZp−K2VP|Kp なる判定演算が行なわれる。その判定演算の結
果、交流量(IZp+K1VP)と(IZp−K2VP)との
振幅値差が、最小感度定数Kpよりも大なる時に
は上記ステツプ208の判定式が成立し、ステツ
プ209において“動作”と定される。また、上
記において逆に振幅値差が最小感度定数Kpより
も小なる時には、その判定式は不成立でありステ
ツプ210において“不動作”と判定される。
作用について述べる。いま、送電線3の電圧、電
流が前述同様に電圧、電流変成器5,4によつて
検出され、A/D変換器7に加えられてその大き
さに応じたデジタル信号に変換され、電圧信号
V、電流信号I、及び電圧信号Vとの関係がkp・
V∠ψなる電圧信号VPが、デジタル計算機8の
メモリ部83に書込まれる。これより、CPU8
1においてはRM部82にプログラミングされ
ている演算アルゴリズムに従つて演算が行なわれ
る。つまり、まずステツプ201においては、
CPU81にメモリ部83のデータVP,I、整定
部84の整定値Zp、定数K1,K2、最小感度定数
Kpが夫々読込まれる。次のステツプ202にお
いては、ステツプ201で読込んだデータI、整
定値Zpを基に演算を行ない、交流量I・Zpが得ら
れる。次のステツプ203においては、ステツプ
201で読込んだデータVP、定数K1,K2を基に
演算を行ない、交流量K1VPとK2VPが得られる。
また、次のステツプ204においては、ステツプ
202で得られた交流量IZpと、ステツプ103
で得られた交流量K1VPとを基に演算を行ない、
交流量(IZp+K1VP)が得られる。次のステツプ
205においては、ステツプ204で得られた交
流量(IZp+K1VP)の絶対値演算を行ない、交流
量振幅値|IZp+K1VP|が得られる。次のステツ
プ206においては、ステツプ202,203で
得られた交流量(IZp),K2VPを基に演算を行な
い、交流量IZp−K2VPが得られる。また、次のス
テツプ207においては、ステツプ206で得ら
れた交流量IZp−K2VPを基に絶対値演算を行な
い、交流量振幅値|IZp−K2VP|が得られる。更
に、次のステツプ208においては、ステツプ2
05で得られた交流振幅値|IZp+K1VP|と、ス
テツプ207で得られた交流振幅値|IZp−K2VP
|、及びステツプ201で読込んだ最小感度定数
Kpを基に、 |IZp+K1VP|−|IZp−K2VP|Kp なる判定演算が行なわれる。その判定演算の結
果、交流量(IZp+K1VP)と(IZp−K2VP)との
振幅値差が、最小感度定数Kpよりも大なる時に
は上記ステツプ208の判定式が成立し、ステツ
プ209において“動作”と定される。また、上
記において逆に振幅値差が最小感度定数Kpより
も小なる時には、その判定式は不成立でありステ
ツプ210において“不動作”と判定される。
このように、電力系統の電圧V,電流Iをデジ
タル量に変換し、これを予め定められた演算アル
ゴリズムに基づいてデジタル演算を行ないベクト
ルの大きさを比較することによつて動作判定を行
ない電力系統の保護を行なうようにしたデジタル
形距離継電装置において、上記電圧Vと(kp・V
∠ψ)なる関係にある電圧VPを導出し、整定部
に設定された演算に必要な各定数K1,K2,整定
値Zp,最小感度定数Kpとを用いて、|IZp+K1VP
|−|IZp−K2VP|Kpなる判定演算を行なうよ
うにしたので、同様に継電器設置至近点の電力系
統に事故発生時上記電圧Vが零レベルになつても
方向誤認をせずに確実に動作判定を行なうことが
できる。
タル量に変換し、これを予め定められた演算アル
ゴリズムに基づいてデジタル演算を行ないベクト
ルの大きさを比較することによつて動作判定を行
ない電力系統の保護を行なうようにしたデジタル
形距離継電装置において、上記電圧Vと(kp・V
∠ψ)なる関係にある電圧VPを導出し、整定部
に設定された演算に必要な各定数K1,K2,整定
値Zp,最小感度定数Kpとを用いて、|IZp+K1VP
|−|IZp−K2VP|Kpなる判定演算を行なうよ
うにしたので、同様に継電器設置至近点の電力系
統に事故発生時上記電圧Vが零レベルになつても
方向誤認をせずに確実に動作判定を行なうことが
できる。
尚、本発明は上述した実施例に限定されるもの
ではない。
ではない。
(1) 上記各実施例では、電圧Vと異なる電圧VP
として、VP=kp・V∠ψなる関係にある場合
つついて述べたが、この電圧VPとして電圧V
のnサイクル若しくは(n−1/2)サイクル前 の値を適用しても同様に実施することができる
ものである。
として、VP=kp・V∠ψなる関係にある場合
つついて述べたが、この電圧VPとして電圧V
のnサイクル若しくは(n−1/2)サイクル前 の値を適用しても同様に実施することができる
ものである。
(VP=VN:Vよりnサイクル前の電圧
VP=−VW:Vより(n−1/2)サイクル前の
電圧)
但し、nは1より大なる整数
第11図は、このような関係を前記(3)式の動
作原理に適用する場合の演算アルゴリズムの内
容を示すフローチヤートである。301はメモ
リ部83に書込まれたデータV,Iを、また整
定部84に設定された定数K1,K2,整定値Zp,
最小感度定数Kpを読取るべくステツプである。
302はステツプ301で読取つたデータV,
I、整定値Zpを基に、交流量I・Zpと(I・Zp
−V)を得るべく演算を行なうステツプであ
る。303は電圧Vのnサイクル前の電圧VP
を導出するステツプである。304はステツプ
303で読取つたデータVP,定数K1,K2を基
に、交流量K1・VPとK2・VPを得るべく演算を
行なうステツプである。305はステツプ30
2,304の処理内容を基に、交流量(I・Zp
+K1・VP)を得るべく演算を行なうステツプ
である。306はステツプ305の処理内容を
基に、交流量振幅値|I・Zp+K1・VP|を得
るべく演算を行なうステツプである。307は
ステツプ302,304の処理内容及びステツ
プ301で読取つたデータVを基に、交流量
(I・Zp−V−K2VP)を得るべく演算を行なう
ステツプである。308はステツプ307の処
理内容を基に、交流量振幅値|I・Zp−V−
K2・VP|を得るべく演算を行なうステツプで
ある。309はステツプ306の処理内容|
I・Zp+K1・VP|及びステツプ308の処理
内容|I・Zp−V−K2・VP|を基に、交流量
振幅値差|I・Zp+K1・VP|−|I・Zp−K1
−K2VP|を得るべく演算を行ない、且つその
結果とステツプ301で読取つた最小感度定数
Kpとの大小関係を I・Zp+K1・VP| −|I・Zp−V−K2・VP|Kp なる判別式を基に比較し、判別式成立時には次
のステツプ310にて“動作”と判定し、また
不成立時にはステツプ311にて“不動作”と
判定するものである。
作原理に適用する場合の演算アルゴリズムの内
容を示すフローチヤートである。301はメモ
リ部83に書込まれたデータV,Iを、また整
定部84に設定された定数K1,K2,整定値Zp,
最小感度定数Kpを読取るべくステツプである。
302はステツプ301で読取つたデータV,
I、整定値Zpを基に、交流量I・Zpと(I・Zp
−V)を得るべく演算を行なうステツプであ
る。303は電圧Vのnサイクル前の電圧VP
を導出するステツプである。304はステツプ
303で読取つたデータVP,定数K1,K2を基
に、交流量K1・VPとK2・VPを得るべく演算を
行なうステツプである。305はステツプ30
2,304の処理内容を基に、交流量(I・Zp
+K1・VP)を得るべく演算を行なうステツプ
である。306はステツプ305の処理内容を
基に、交流量振幅値|I・Zp+K1・VP|を得
るべく演算を行なうステツプである。307は
ステツプ302,304の処理内容及びステツ
プ301で読取つたデータVを基に、交流量
(I・Zp−V−K2VP)を得るべく演算を行なう
ステツプである。308はステツプ307の処
理内容を基に、交流量振幅値|I・Zp−V−
K2・VP|を得るべく演算を行なうステツプで
ある。309はステツプ306の処理内容|
I・Zp+K1・VP|及びステツプ308の処理
内容|I・Zp−V−K2・VP|を基に、交流量
振幅値差|I・Zp+K1・VP|−|I・Zp−K1
−K2VP|を得るべく演算を行ない、且つその
結果とステツプ301で読取つた最小感度定数
Kpとの大小関係を I・Zp+K1・VP| −|I・Zp−V−K2・VP|Kp なる判別式を基に比較し、判別式成立時には次
のステツプ310にて“動作”と判定し、また
不成立時にはステツプ311にて“不動作”と
判定するものである。
電力系統に事故がない場合には、電圧Vと電
圧VPとの間の関係は大きさが等しく、且つ周
波数の変動がなければ、その間の位相差は
(2nπ)若しくは(2n−1)πと異なつている
ことは明らかである。また、系統に事故が発生
した場合はその様相が異なつてくる。このこと
を3相短絡故障等の事故を例にとり説明する。
第12図は事故時における等価回路を示すもの
である。この場合、故障Fの発生前の電圧EF
は、図からもわかるように EF=IF(Zs+Zl+RF/C1) にて表わされる。また、故障時における故障点
の電圧V1は、V1=IF・RF/C1にて表わされる。
従つて、故障時における継電器設置点の電圧V
は、V=IF・Zl+V1となる為、故障発生前の電
圧EFとの間には EF=V+IF・Zs ……(14) なる関係がある。(第13図参照)従つて、こ
の(14)式で示した電圧が事故発生後nサイク
ル、若しくは(n−1/2)サイクル間電圧VPと なることは明らかである。但し、上記において
Zsは背後インピーダンス、Zlは継電器設置点か
ら事故点までの送電線インピーダンス、RFは
故障点抵抗、またC1は電流の分流比である。
圧VPとの間の関係は大きさが等しく、且つ周
波数の変動がなければ、その間の位相差は
(2nπ)若しくは(2n−1)πと異なつている
ことは明らかである。また、系統に事故が発生
した場合はその様相が異なつてくる。このこと
を3相短絡故障等の事故を例にとり説明する。
第12図は事故時における等価回路を示すもの
である。この場合、故障Fの発生前の電圧EF
は、図からもわかるように EF=IF(Zs+Zl+RF/C1) にて表わされる。また、故障時における故障点
の電圧V1は、V1=IF・RF/C1にて表わされる。
従つて、故障時における継電器設置点の電圧V
は、V=IF・Zl+V1となる為、故障発生前の電
圧EFとの間には EF=V+IF・Zs ……(14) なる関係がある。(第13図参照)従つて、こ
の(14)式で示した電圧が事故発生後nサイク
ル、若しくは(n−1/2)サイクル間電圧VPと なることは明らかである。但し、上記において
Zsは背後インピーダンス、Zlは継電器設置点か
ら事故点までの送電線インピーダンス、RFは
故障点抵抗、またC1は電流の分流比である。
今、この(14)式の関係を前記(3)式に適用し
た場合、つまり事故発生過渡時の応動を示すと
第14図のようになる。但し、(3)式においては
説明を容易にするめに、K1=K2=kとする。
第14図において、点Pは円Bつまり過渡時の
特性の中心、また半径は|PR|であり、次式
のように表わされる。
た場合、つまり事故発生過渡時の応動を示すと
第14図のようになる。但し、(3)式においては
説明を容易にするめに、K1=K2=kとする。
第14図において、点Pは円Bつまり過渡時の
特性の中心、また半径は|PR|であり、次式
のように表わされる。
また、同図において円Aは事故発生前の特性で
あり、ベクトルSはI・ZSPでまたベクトル
QP→はk/1+2k・I・ZSPである。以上の事から わかるように、定数kの値を小さくすればする
ほど、円Bは円Aに近づくことがわかる。従つ
て、この定数kの値を故障点抵抗RFや潮流等
の影響を考慮して設定するようにすれば、良好
な特性を得ることができる。
あり、ベクトルSはI・ZSPでまたベクトル
QP→はk/1+2k・I・ZSPである。以上の事から わかるように、定数kの値を小さくすればする
ほど、円Bは円Aに近づくことがわかる。従つ
て、この定数kの値を故障点抵抗RFや潮流等
の影響を考慮して設定するようにすれば、良好
な特性を得ることができる。
一方、(14)式の関系を前記(13)式に適用
した場合は、上記同様にK1=K2=kとすると、 |IZp+KIZSP+kV| −|IZp−kIZSP−kV|Kp ……(16) となり、この時の特性は第15図のように表わ
される。図において、ベクトルSはI・ZS、
OMはIZp、Nは(−IZp)、MP→は(−
kIZSP)、またNQ→=MP→である。また、ベクト
ルAが故障発生前の特性を、ベクトルBが過渡
時の特性を表わすものである。
した場合は、上記同様にK1=K2=kとすると、 |IZp+KIZSP+kV| −|IZp−kIZSP−kV|Kp ……(16) となり、この時の特性は第15図のように表わ
される。図において、ベクトルSはI・ZS、
OMはIZp、Nは(−IZp)、MP→は(−
kIZSP)、またNQ→=MP→である。また、ベクト
ルAが故障発生前の特性を、ベクトルBが過渡
時の特性を表わすものである。
以上の説明からわかるように、電力系統にお
ける継電器設置至近点での事故発生時、電圧V
の値が零になつても、電圧VPの値としては前
述したようにnサイクル若しくは(n−1/2) サイクル間事故前の電圧を示すため、背後イン
ピーダンスZSが整定値Zpの角度と大きく相違し
ない限り、方向誤認することなく良好な特性を
得ることができる。
ける継電器設置至近点での事故発生時、電圧V
の値が零になつても、電圧VPの値としては前
述したようにnサイクル若しくは(n−1/2) サイクル間事故前の電圧を示すため、背後イン
ピーダンスZSが整定値Zpの角度と大きく相違し
ない限り、方向誤認することなく良好な特性を
得ることができる。
(2) 上記各実施例における電圧VPとして、電圧
Vとは異なる電力系統の電圧を適用しても同様
に実施することができるものである。この場
合、電圧VPは例えば第16図に示すような3
相の電圧量を用いて、次のように表わされる。
Vとは異なる電力系統の電圧を適用しても同様
に実施することができるものである。この場
合、電圧VPは例えば第16図に示すような3
相の電圧量を用いて、次のように表わされる。
R相:VP(R)=(VST∠90゜+K3・VR)のnサイク
ル若しくは(n−1/2)サイクル前の電圧 S相:VP(S)=(VTR∠90゜+K3・VS)のnサイク
ル若しくは(n−1/2)サイクル前の電圧 T相:VP(T)=(VRS∠90゜+K3・VT)のnサイク
ル若しくは(n−1/2)サイクル前の電圧 このような関係を、前記(3)式或いは(13)式
で示した動作原理式に適用する場合は、次のよ
うになる。
ル若しくは(n−1/2)サイクル前の電圧 S相:VP(S)=(VTR∠90゜+K3・VS)のnサイク
ル若しくは(n−1/2)サイクル前の電圧 T相:VP(T)=(VRS∠90゜+K3・VT)のnサイク
ル若しくは(n−1/2)サイクル前の電圧 このような関係を、前記(3)式或いは(13)式
で示した動作原理式に適用する場合は、次のよ
うになる。
|I( )Zp+K1・VP( )|−|I( )・Zp−V( )−K2・V
P( )|Kp……(17) |I( )Zp+K1・VP( )|−|I( )・Zp−K2・VP( )|
Kp……(18) 但し、( )はR,S,T相の相を表わす。
P( )|Kp……(17) |I( )Zp+K1・VP( )|−|I( )・Zp−K2・VP( )|
Kp……(18) 但し、( )はR,S,T相の相を表わす。
17図はこの(17)式をR相を例に適用する
場合の演算アルゴリズムの内容を示すフローチ
ヤートである。401はメモリ部83に書込ま
れたR相のデータVR,IRを、また整定部84に
設定された定数K1,K2,整定値Zp,最小感度
定数Kpを読取るべくステツプである。402
はステツプ401で読取つたデータVR,IR,整
定値Zpを基に、交流量IR・Zpと(IR・Zp−VR)
を得るるべく演算を行なうステツプである。4
03はS相とT相の相間電圧VSTを90度進ませ
た交流量のnサイクル前のデータを導出するス
テツプである。404はR相の電圧VRのnサ
イクル前のデータを導出するステツプである。
405はステツプ403,405の処理内容を
基に、その和をとり交流量VP(R)を導出するス
テツプである。406はステツプ402の処理
内容IRZp,ステツプ405の処理内容VP(R)にス
テツプ401で読込んだ定数K1を乗じ、交流
量(IR・Zp+K1・VP(R)を得るべく演算を行なう
ステツプである。407はステツプ406の処
理内容を基に、交流量振幅値|IR・Zp+K1・
VP(R)|を得るべく演算を行なうステツプであ
る。408はステツプ401,402の処理内
容定数K2を乗じ、交流量及びステツプ405
の処理内容VP(R)にステツプ401で読込んだ
(IR・Zp.VR−K2VP(R))を得るべく演算を行な
うステツプである。409はステツプ408の
処理内容を基に、交流量振幅値|IR・Zp−VR−
K2・VP(R)|を得べく演算を行なうステツプで
ある。410はステツプ407の処理内容|
IR・Zp+K1・VP(R)|及びステツプ409の処理
内容|IR・Zp−VR−K2・VP(R)|を基に、交流
量振幅値差|IR・Zp+K1・VP(R)|−|IR・Zp−
VR−K2VP(R)|を得るべく演算を行ない、且つ
その結果とステツプ401で読取つた最小感度
定数Kpとの大小関係を |IR・Zp+K1・VP(R)|−|IR・Zp ・VR−K2・VP(R)|Kp なる判定式を基に比較し、判別式成立時には次
のステツプ411にて“動作”と判定し、また
不成立時にはステツプ412にて“不動作”と
判定するものである。なお、上記においてはR
相に関する場合をを述べたが、S相,T相に関
しても同様に実現することができることは言う
までもない。結局、電圧VP( )として電圧V( )
とは異なる相の電圧を用いても同様の効果が得
られるものである。すなわち、この場合には電
力系統に1線地絡事故が発生し、地絡相電圧が
零レベルになつても他の相の電圧の相間電圧は
健全時と変らず、前述したように方向誤認する
ことを防止することができる。なお、上記にお
いてR相1線地絡時の電圧のベクトル偏向を示
すと第18図に示すようになることは周知のこ
とである。図において、ベクトルRR→′=2V2F
(:逆相電圧)、SS→′,TT→′=−V2Fである。ま
た、R相の電位は地絡時対地電位になる。更
に、図からもわかるように事故後の相間電圧
VS′T′は健全時の相間電圧VSTと変わらない。な
お、1点鎖線は健全時の相電圧を表わすもので
ある。
場合の演算アルゴリズムの内容を示すフローチ
ヤートである。401はメモリ部83に書込ま
れたR相のデータVR,IRを、また整定部84に
設定された定数K1,K2,整定値Zp,最小感度
定数Kpを読取るべくステツプである。402
はステツプ401で読取つたデータVR,IR,整
定値Zpを基に、交流量IR・Zpと(IR・Zp−VR)
を得るるべく演算を行なうステツプである。4
03はS相とT相の相間電圧VSTを90度進ませ
た交流量のnサイクル前のデータを導出するス
テツプである。404はR相の電圧VRのnサ
イクル前のデータを導出するステツプである。
405はステツプ403,405の処理内容を
基に、その和をとり交流量VP(R)を導出するス
テツプである。406はステツプ402の処理
内容IRZp,ステツプ405の処理内容VP(R)にス
テツプ401で読込んだ定数K1を乗じ、交流
量(IR・Zp+K1・VP(R)を得るべく演算を行なう
ステツプである。407はステツプ406の処
理内容を基に、交流量振幅値|IR・Zp+K1・
VP(R)|を得るべく演算を行なうステツプであ
る。408はステツプ401,402の処理内
容定数K2を乗じ、交流量及びステツプ405
の処理内容VP(R)にステツプ401で読込んだ
(IR・Zp.VR−K2VP(R))を得るべく演算を行な
うステツプである。409はステツプ408の
処理内容を基に、交流量振幅値|IR・Zp−VR−
K2・VP(R)|を得べく演算を行なうステツプで
ある。410はステツプ407の処理内容|
IR・Zp+K1・VP(R)|及びステツプ409の処理
内容|IR・Zp−VR−K2・VP(R)|を基に、交流
量振幅値差|IR・Zp+K1・VP(R)|−|IR・Zp−
VR−K2VP(R)|を得るべく演算を行ない、且つ
その結果とステツプ401で読取つた最小感度
定数Kpとの大小関係を |IR・Zp+K1・VP(R)|−|IR・Zp ・VR−K2・VP(R)|Kp なる判定式を基に比較し、判別式成立時には次
のステツプ411にて“動作”と判定し、また
不成立時にはステツプ412にて“不動作”と
判定するものである。なお、上記においてはR
相に関する場合をを述べたが、S相,T相に関
しても同様に実現することができることは言う
までもない。結局、電圧VP( )として電圧V( )
とは異なる相の電圧を用いても同様の効果が得
られるものである。すなわち、この場合には電
力系統に1線地絡事故が発生し、地絡相電圧が
零レベルになつても他の相の電圧の相間電圧は
健全時と変らず、前述したように方向誤認する
ことを防止することができる。なお、上記にお
いてR相1線地絡時の電圧のベクトル偏向を示
すと第18図に示すようになることは周知のこ
とである。図において、ベクトルRR→′=2V2F
(:逆相電圧)、SS→′,TT→′=−V2Fである。ま
た、R相の電位は地絡時対地電位になる。更
に、図からもわかるように事故後の相間電圧
VS′T′は健全時の相間電圧VSTと変わらない。な
お、1点鎖線は健全時の相電圧を表わすもので
ある。
(3) 上記各実施例において、故障点抵抗や負荷の
影響に対しても系統条件に則して、適切に前記
各定数k1,k2,kpを設定するようにすれば、更
に正確な装置の応動を期待することができるも
のである。
影響に対しても系統条件に則して、適切に前記
各定数k1,k2,kpを設定するようにすれば、更
に正確な装置の応動を期待することができるも
のである。
以上説明したように本発明によれば、電力系統
の電流I,電圧V等のアナログ電気量をデジタル
量に変換し、これを定められた演算アルゴリズム
に基づいて演算を行ないベクトルの大きさを比較
することによつて動作判定を行ない前記電力系統
の保護を行なうようにしたデジタル形距離継電装
置において、電圧Vに対してkp・V∠ψなる関係
(kpは定数,ψは電圧Vに対する進み位相)とな
るように導出された上記電圧Vとは異なる電圧
VP,上記電圧Vのnもしくは(n−1/2)サイク
ル前の電圧VP,上記電圧Vとは異なる相の相間
電圧VPのうちいずれか一つの電圧VPと、予め設
定された定数K1,K2・整定値Zp・最小感度値Kp
等の整定値と、上記電圧Vもしくは電流Iとを用
いて、予め定められた演算アルゴリズムに従つて
判定演算を行なうようにしたので、上記電力系統
に事故発生時その系統電圧が零レベルになつた場
合においても方向誤認をせずに確実にその動作判
定を行なうことができるデジタル形距離継電装置
が提供できる。
の電流I,電圧V等のアナログ電気量をデジタル
量に変換し、これを定められた演算アルゴリズム
に基づいて演算を行ないベクトルの大きさを比較
することによつて動作判定を行ない前記電力系統
の保護を行なうようにしたデジタル形距離継電装
置において、電圧Vに対してkp・V∠ψなる関係
(kpは定数,ψは電圧Vに対する進み位相)とな
るように導出された上記電圧Vとは異なる電圧
VP,上記電圧Vのnもしくは(n−1/2)サイク
ル前の電圧VP,上記電圧Vとは異なる相の相間
電圧VPのうちいずれか一つの電圧VPと、予め設
定された定数K1,K2・整定値Zp・最小感度値Kp
等の整定値と、上記電圧Vもしくは電流Iとを用
いて、予め定められた演算アルゴリズムに従つて
判定演算を行なうようにしたので、上記電力系統
に事故発生時その系統電圧が零レベルになつた場
合においても方向誤認をせずに確実にその動作判
定を行なうことができるデジタル形距離継電装置
が提供できる。
第1図は距離継電方式の一般的な構成を示す
図、第2図はモー継電器の一般的な特性を示す
図、第3図はモー継電器の動作原理を説明するた
めの図、第4図、第5図、第6図、第9図、第1
2図、第13図、第14図、第15図、第16
図、第18図は本発明の動作原理及び特性を説明
するための図、第7図は本発明のデジタル形距離
継電装置の一実施例を示す構成ブロツク図、第8
図は第7図におけるROM部の演算アルゴリズム
を示すフローチヤート、第10図、第11図、第
17図は本発明の他の実施例における演算アルゴ
リズムを示すフローチヤートである。 1…電源、2…背後インピーダンス、3…送電
線、4…電流変成器、5…電圧変成器、6…距離
継電器、7…A/D変換器、8…デジタル計算
機、81…CPU、82…RM部、83…メモ
リ部、84…整定部。
図、第2図はモー継電器の一般的な特性を示す
図、第3図はモー継電器の動作原理を説明するた
めの図、第4図、第5図、第6図、第9図、第1
2図、第13図、第14図、第15図、第16
図、第18図は本発明の動作原理及び特性を説明
するための図、第7図は本発明のデジタル形距離
継電装置の一実施例を示す構成ブロツク図、第8
図は第7図におけるROM部の演算アルゴリズム
を示すフローチヤート、第10図、第11図、第
17図は本発明の他の実施例における演算アルゴ
リズムを示すフローチヤートである。 1…電源、2…背後インピーダンス、3…送電
線、4…電流変成器、5…電圧変成器、6…距離
継電器、7…A/D変換器、8…デジタル計算
機、81…CPU、82…RM部、83…メモ
リ部、84…整定部。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 電力系統の電流I,電圧V等のアナログ電気
量をデジタル量に変換し、これを定められた演算
アルゴリズムに基づいて演算を行ないベクトルの
大きさを比較することによつて動作判定を行ない
前記電力系統を保護するようにしたデジタル形距
離継電装置において、前記電圧Vに対してkp・V
∠ψなる関係(kpは定数、ψは電圧Vに対する進
み位相)となるように導出された前記電圧Vとは
異なる電圧VP、前記電圧Vのnもしくは(n―
1/2)サイクル前の電圧VP、前記電圧Vとは異な
る相の相間電圧VPのうちいずれか一つの電圧VP
と、予め設定された定数K1,K2・整定値Zp・最
小感度値Kp等の整定値と、前記電流I,電圧V
とを用い、前記演算アルゴリズムとして |IZp+K1VP|−|IZp−V−K2VP|Kp なる判定演算を行なつて動作判定を行なうように
したことを特徴とするデジタル形距離継電装置。 2 電力系統の電流I,電圧V等のアナログ電気
量をデジタル量に変換し、これを定められた演算
アルゴリズムに基づいて演算を行ないベクトルの
大きさを比較することによつて動作判定を行ない
前記電力系統を保護するようにしたデジタル形距
離継電装置において、前記電圧Vに対してkp・V
∠ψなる関係(kpは定数、ψは電圧Vに対する進
み位相)となるように導出された前記電圧Vとは
異なる電圧VP、前記電圧Vのnもしくは(n―
1/2)サイクル前の電圧VP、前記電圧Vとは異な
る相の相間電圧VPのうちいずれか一つの電圧VP
と、予め設定された定数K1,K2・整定値Zp・最
小感度値Kp等の整定値と、前記電流Iとを用い、
前記演算アルゴリズムとして |IZp+K1VP|−|IZp−K2VP|Kp なる判定演算を行なつて動作判定を行なうように
したことを特徴とするデジタル形距離継電装置。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3613079A JPS55127829A (en) | 1979-03-27 | 1979-03-27 | Digital distance relay unit |
GB8009726A GB2050093B (en) | 1979-03-27 | 1980-03-21 | Digital distance relay system |
US06/134,075 US4344143A (en) | 1979-03-27 | 1980-03-26 | Digital type distance relay system |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3613079A JPS55127829A (en) | 1979-03-27 | 1979-03-27 | Digital distance relay unit |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS55127829A JPS55127829A (en) | 1980-10-03 |
JPS646608B2 true JPS646608B2 (ja) | 1989-02-03 |
Family
ID=12461193
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3613079A Granted JPS55127829A (en) | 1979-03-27 | 1979-03-27 | Digital distance relay unit |
Country Status (3)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US4344143A (ja) |
JP (1) | JPS55127829A (ja) |
GB (1) | GB2050093B (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1703612A2 (en) | 2001-08-27 | 2006-09-20 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Protective relay system |
Families Citing this family (22)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS56162921A (en) * | 1980-05-20 | 1981-12-15 | Tokyo Shibaura Electric Co | Protection relay unit |
US4377833A (en) * | 1981-08-17 | 1983-03-22 | Electric Power Research Institute, Inc. | Methods and apparatus for protecting electrical reactors |
JPS5854825A (ja) * | 1981-09-29 | 1983-03-31 | 株式会社東芝 | 保護継電装置 |
JPS5854824A (ja) * | 1981-09-29 | 1983-03-31 | 株式会社東芝 | 保護継電装置 |
JPS6039312A (ja) * | 1983-08-10 | 1985-03-01 | 株式会社東芝 | 保護継電装置 |
JPS60113615A (ja) * | 1983-11-24 | 1985-06-20 | 株式会社東芝 | デイジタル形保護継電装置 |
SE441138B (sv) * | 1984-02-01 | 1985-09-09 | Asea Ab | Digitalt impedansrele |
JPH0828934B2 (ja) * | 1984-07-31 | 1996-03-21 | 株式会社東芝 | 保護制御装置 |
JPS61112527A (ja) * | 1984-11-07 | 1986-05-30 | 三菱電機株式会社 | デイジタル距離継電器 |
JPS6240019A (ja) * | 1985-08-13 | 1987-02-21 | 三菱電機株式会社 | デジタル距離継電方式 |
US4747061A (en) * | 1986-03-17 | 1988-05-24 | Westinghouse Electric Corp. | Automatic transfer switch for a wide range of source voltage |
DE3611083A1 (de) * | 1986-04-03 | 1987-10-08 | Licentia Gmbh | Verfahren und vorrichtung fuer die anregung eines mehrphasigen distanzschutzes |
AU603871B2 (en) * | 1987-03-03 | 1990-11-29 | Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha | Digital locator |
JP2694993B2 (ja) * | 1989-02-22 | 1997-12-24 | 株式会社日立製作所 | 電力用信号処理システムおよびディジタル保護リレー装置 |
US5282361A (en) * | 1991-05-27 | 1994-02-01 | Sung Lee D | Device for facilitating exhaust action of an internal combustion engine |
US5790418A (en) * | 1995-10-17 | 1998-08-04 | Schweitzer Engineering Laboratories, Inc. | Adaptive polarizing memory voltage time constant |
JP3456952B2 (ja) * | 2000-06-28 | 2003-10-14 | 株式会社東芝 | ディジタル形距離継電器 |
JP3830824B2 (ja) * | 2002-01-28 | 2006-10-11 | 株式会社東芝 | ディジタル形方向継電器 |
EP2070170B1 (en) * | 2006-09-19 | 2013-06-05 | ABB Technology AG | Method and apparatus for determining circular characteristic |
WO2009008871A1 (en) * | 2006-10-13 | 2009-01-15 | Abb Technology Ag | Faulted phase decision method between current and voltage based delta phase selectors |
US10938314B2 (en) | 2018-07-23 | 2021-03-02 | Smart Wires Inc. | Early detection of faults in power transmission lines |
US11411389B1 (en) * | 2021-03-15 | 2022-08-09 | General Electric Technology Gmbh | Systems and methods for a controlled dynamic MHO distance characteristic |
Family Cites Families (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US3599044A (en) * | 1970-04-30 | 1971-08-10 | Fuji Electric Co Ltd | Superhigh-speed relaying system and apparatus for protection of power systems |
CH565468A5 (ja) * | 1973-01-31 | 1975-08-15 | Bbc Brown Boveri & Cie | |
US3885199A (en) * | 1973-07-02 | 1975-05-20 | Hitachi Ltd | Protective relaying device |
JPS52100149A (en) * | 1976-02-18 | 1977-08-22 | Tokyo Electric Power Co Inc:The | Digital failure point evaluating unit |
US4183072A (en) * | 1976-12-29 | 1980-01-08 | Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha | Protective relaying system |
JPS6046615B2 (ja) * | 1977-06-13 | 1985-10-17 | 東京電力株式会社 | 保護制御装置 |
US4219860A (en) * | 1978-12-20 | 1980-08-26 | General Electric Company | Overcurrent relay apparatus |
-
1979
- 1979-03-27 JP JP3613079A patent/JPS55127829A/ja active Granted
-
1980
- 1980-03-21 GB GB8009726A patent/GB2050093B/en not_active Expired
- 1980-03-26 US US06/134,075 patent/US4344143A/en not_active Expired - Lifetime
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1703612A2 (en) | 2001-08-27 | 2006-09-20 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Protective relay system |
EP1708329A2 (en) | 2001-08-27 | 2006-10-04 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Protective relay system |
EP1708330A2 (en) | 2001-08-27 | 2006-10-04 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Protective relay system |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
GB2050093A (en) | 1980-12-31 |
JPS55127829A (en) | 1980-10-03 |
US4344143A (en) | 1982-08-10 |
GB2050093B (en) | 1984-05-02 |
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