JP2723354B2 - ディジタル保護継電装置の点検方式 - Google Patents

ディジタル保護継電装置の点検方式

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Description

【発明の詳細な説明】 [発明の目的] (産業上の利用分野) 本発明は、系統側に変動負荷を有する場合におけるデ
ィジタル保護継電装置の点検方式に関する。
(従来の技術) 第3図により、ディジタル保護継電装置で一般的に行
なわれているアナログ入力回路の点検方式について説明
する。
アナログ入力回路は入力変換器1、フィルタ回路5、
マルチプレクサ回路6、アナログ・ディジタル変換回路
7等からなり、保護継電装置の保護演算用電流・電圧デ
ータをCPU演算回路8へ導入する機能を有し、保護継電
装置における最も重要な回路である。電圧データについ
ては常時定格電気量が印加されているため常時監視で異
常を発見することが可能であるが、電流データについて
は系統運用状況によりそのレベルが一定しないため、点
検によりその回路に異常がないことを確認しておくこと
が是非とも必要である。この点検に際して、点検指令に
より点検入力印加回路3を閉路し、点検入力用発振回路
2の出力を点検入力重畳回路4に与える。点検入力重畳
回路4では入力変換部1からの系統電気量に入力印加回
路3からの点検入力量を重畳し、重畳電気量はフィルタ
回路5、マルチプレクサ回路6、アナログ・ディジタル
変換回路7を介してCPU演算回路8へ導入される。CPU演
算回路8では以下に示すようにアナログ入力点検として
のソフトウェア演算処理が行なわれる。
8aステップでは潮流キャンセル処理が実行される。点
検時にディジタルリレーに入力される電気量は前記した
通り、点検入力量(ITS)と系統電気量(IL)のベクト
ル合成されたものである。系統電気量(IL)は系統運用
状況によって変化しうるものであり、点検入力量
(ITS)のレベルを知るためにはこれを除外する必要が
ある。ディジタルリレー特有のデータメモリ機能を有効
に活用し、(1)式を演算することで目的を達せられ
る。
ITS…点検入力成分 IRL′,ISL′,ITL′…各相事前潮流 IRL,ISL,ITL…点検時各相潮流成分 IR,IS,IT…求める各相潮流キャンセル後の成分、即ち、
点検入力量を意味する。
(1)式において、通常の系統では潮流の急変がない
ため、IRLIRL′(S相,T相も同様)であり、潮流キャ
ンセル後の各相成分(IR,IS,IT)は全て点検入力成分
(ITS)として得られる。
8bステップでは相対値レベルチェックが実行される。
点検入力が各相への同相入力であることに着目し、
(1)式で得られたデータを使用して(2)式を演算す
ることで各相間の位相関係が正しいことを確認する。
(2)式において、εが点検不良判定レベルを示し
てる。具体的な数値例としては、リレーハード誤差(1
〜2%)、ソフト演算誤差(1〜2%)、周波数変動等
のリレー外部条件誤差(3%)の合計(5〜7%)に対
し、マージンとして約2倍を考慮して点検入力の15%程
度で設定されている。
8cステップでは絶対値チェックが実行される。相対値
チェックでは各相間の位相関係と相対レベルがチェック
されるが、絶対レベルがチェックできない。(1)式で
得られたデータを使用して(3)式を演算することで絶
対値レベルが正しいことを確認する。
K1<|IR|<K2 (3)式 (3)式においてK1が下限判定レベル、K2が上限判定
レベルを示し、継電器入力誤差等を考慮して、通常、点
検入力レベル(ITS)に対して下限値が85%、上限値が1
15%程度にて設定されている。K1,K2のレベル設定根拠
は前述したεのそれに準じている。なお、各相の相対
性は相対値チェックで確認されるため、絶対値チェック
は代表相(たとえばR相)で実施される。
8dステップでは、8bステップと8cステップの結果を判
定する。点検良好ならば8eステップへ進み「I−レベル
OK」とし、8fステップで点検カウンタをUPし、点検を終
了する。否ならば8gステップへ進み「I−レベルNO」と
し、8hステップで点検不良外部警報を行ない、点検を終
了する。以上がアナログ入力回路点検ソフトウェア処理
の概要である。
(発明が解決しようとする課題) 上記した従来の点検方式では、潮流キャンセルアルゴ
リズムを演算のベースとして使用している。これは前述
した通り点検時電流から点検前電流を差し引くことで実
現しており、あくまで潮流が短時間に急変しないことを
前程として考案されたアルゴリズムである。超高圧系統
(275KV以上)では潮流の急変動はないため従来の点検
方式でも問題はないが、低位系統(154kV以下)におい
てはこの潮流変動が無視できないことが判明してきてい
る。特に系統近傍に鉄鋼所等の工場設備を有する場合に
おいては、事前潮流(IRL′)と点検時潮流成分(IRL
の差が大きくなり、従来の点検方式では装置が正常であ
るにも拘わらず点検不良に至ることがあり得る。
本発明は上記問題点を解決するためになされたもので
あり、潮流の短時間変動が顕著な系統においても適用で
きるディジタル保護継電装置の点検方式を提供すること
を目的としている。
[発明の構成] (課題を解決するための手段) 上記目的を達成するために本発明では、点検不良判定
値を潮流変動の値をにらみ可変できるように構成した。
即ち、予め設定される点検不良判定値εに対して前記
電力系統の潮流変動分に応じた可変分αを加算して新た
な整定値(ε+α)とする整定手段と、点検時に所定
の点検電流を前記アナログ電気量の電流量に重畳する点
検入力重畳回路と、点検電流が重畳された点検時電流か
ら重畳される前の点検前電流を差し引いて潮流キャンセ
ルを行ない点検入力量を算出する点検入力量算出手段
と、この点検入力量に基づく値が電力系統の潮流変動分
に応じた可変分αを加算して求めた前記点検不良判定値
(ε+α)を逸脱したとき点検不良と判定する不良判
定手段とを備えた。
(作 用) したがって、潮流変動のある系統においても点検不良
判定値を可変して設定できるため、系統毎にレベルが異
なる潮流変動に対し最適の点検不良判定レベルを設定し
て、保護継電装置のアナログ入力回路点検を実施するこ
とが可能となる。
(実施例) 以下、第1図を参照して本発明の実施例を説明する。
第1図の基本構成は既に説明した第3図と同様であり、
同一内容については同一符号を付して説明を省略する。
9は整定回路であり、系統における潮流変動分(α)を
整定する。なお、整定回路はディジタル保護継電装置に
は必ず備えられている回路であり、ここに整定要素を1
個追加するだけの構成としている。そしてCPU演算回路
8では上記で整定された潮流変動分(α)を導入し、以
下のソフトウェア演算にて処理する。
8aステップでは前述した(1)式の演算を行なう。
8bステップでは上記整定による潮流変動分(α)を考
慮して(4)式を演算する。
(4)式においてεは前記した従来の点検不良判定
レベルに等しく、今回はこれに潮流変動分(α)を加算
して相対値点検不良判定を実施するものである。
8cステップでは同じく上記整定による潮流変動分
(α)を考慮して(5)式を演算する。
K1−α<|IR|<K2+α (5)式 (5)式においてK1,K2は前記した従来の点検におけ
る下限判定レベル、上限判定レベルをそれぞれ示してお
り、今回はこれに潮流変動分(α)を下限値には減算、
上限値には加算して絶対値点検不良判定を行うものであ
る。なお、上記(4)式の左辺及び(5)式の中辺の電
気量を、ここでは点検入力量に基づく値とする。
8dステップ以下の処理は前述した従来の点検方式と同
様の処理が実施される。
第2図に本発明の他の実施例を示す。第1図との相違
点は整定回路9の内容でありこれを説明する。第1図の
実施例では潮流変動分(α)を個別整定項目として設け
たが、本実施例では電流変化分検出要素(以下ΔI要素
と称する。)の変化幅整定を共用するものである。
ΔI要素は各相電流の変化分に対して応動するもので
あり、潮流変動に対し敏感に応動する。通常は定格電流
の10%程度で固定整定としているが潮流変動が顕著な場
合には、これを可変整定とする対応が行なわれる。本実
施例はこの可変整定値(α)に連動して点検不良判定レ
ベルを可変するものである。ΔI要素の整定は潮流変動
分をにげた値となるため、効果は第1図の実施例と同様
であり、個別整定項目を新たに設ける必要がない点だけ
有利である。本実施例は、ΔI要素を内蔵する保護継電
装置に限定されるが、潮流変動の顕著な低位系統におい
ては、このΔI要素を内蔵する距離継電方式を用いたデ
ィジタル保護継電装置が主流であるため、その効果は大
である。
[発明の効果] 以上説明したように、本発明によれば潮流変動分
(α)を整定によってディジタルリレーに入力し、点検
不良判定レベルを可変するように構成したので、潮流変
動のない系統は言うまでもなく、潮流変動が顕著な系統
においてもディジタル保護継電装置の点検機能を最大限
有効に生かしつつ装置を運用できる点検方式を提供でき
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の1実施例を示すブロック図、第2図は
本発明の他の実施を示すブロック図、第3図は従来装置
のブロック図である。 1……入力変換器、2……発振回路 3……点検入力印加回路、4……点検入力重畳回路 5……フィルタ、6……マルチプレクサ 7……アナログ・ディジタル変換回路 8……CPU、9……整定回路

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電力系統の各相に対応するアナログ電気量
    を一定周期でサンプリングしてディジタル量に変換し、
    これを予め定められたリレー演算を行なって動作判定
    し、前記電力系統を保護するようにしたディジタル保護
    継電装置において、予め設定される点検不良判定値ε
    に対して前記電力系統の潮流変動分に応じた可変分αを
    加算して新たな整定値(ε+α)とする整定手段と、
    点検時に所定の点検電流を前記アナログ電気量の電流量
    に重畳する点検入力重畳回路と、点検電流が重畳された
    点検時電流から重畳される前の点検前電流を差し引いて
    潮流キャンセルを行ない点検入力量を算出する点検入力
    量算出手段と、この点検入力量に基づく値が電力系統の
    潮流変動分に応じた可変分αを加算して求めた前記点検
    不良判定値(ε+α)を逸脱したとき点検不良と判定
    する不良判定手段とを備えることを特徴とするディジタ
    ル保護継電装置の点検方式。
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