JPH08126190A - 電力系統のディジタル保護方法 - Google Patents

電力系統のディジタル保護方法

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JPH08126190A
JPH08126190A JP25776294A JP25776294A JPH08126190A JP H08126190 A JPH08126190 A JP H08126190A JP 25776294 A JP25776294 A JP 25776294A JP 25776294 A JP25776294 A JP 25776294A JP H08126190 A JPH08126190 A JP H08126190A
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JP25776294A
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Kenji Iguchi
研二 井口
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Fuji Electric Co Ltd
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Fuji Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】サンプリング周波数を系統周波数の12倍に固
定したままで、系統周波数が変動してもディジタル距離
継電器やディジタル界磁喪失継電器の特性が変化しない
ディジタル保護方法を提供することにある。 【構成】電力系統の電圧と電流を系統周波数の12倍の
サンプリング周波数でサンプルしてディジタル量に変換
したのち、これらのデータを使って周波数fを算出し、
このfからサンプリング位相角の正弦値を得る。ディジ
タル距離継電器では送電線の保護すべき範囲のインピー
ダンスZに対応した第1中間データと電流今回分サンプ
リングデータに対応した第2中間データとを使って、数
式6により判定式Pを演算し、このPの極性から保護信
号を出力させる。又、ディジタル界磁喪失継電器では同
期機の同期リアクタンスに対応した第3中間データと過
渡リアクタンスに対応した第4中間データとを使って、
数式9により判定式Qを演算し、このQの極性から保護
信号を出力させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、所定のサンプリング
周期でサンプルして得られる電力系統のデータを使っ
て、電力系統の周波数の変動に影響されずに当該電力系
統や機器を保護する電力系統のディジタル保護方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】電力系統の電圧や電流などのアナログ量
をディジタル量に変換し、このディジタルデータを使っ
て装置や機器を保護するディジタル保護継電器が多用さ
れている。このディジタル保護継電器は、一般に電力系
統の定格周波数の12倍に固定されたサンプリング周波
数(即ち電力系統の定格周波数の周期の12分の1のサ
ンプリング周期)で電圧データや電流データをサンプル
し、これらのサンプリングデータを所定のアルゴリズム
により計算して、その計算結果に従って保護動作を行わ
せる。
【0003】電力系統の送電線を保護する場合に、イン
ピーダンスは送電線の距離の電気的尺度である。よって
電圧と電流の比の関数が所定値以下になったときに保護
動作をする継電器が距離継電器であり、電圧と電流の比
が距離継電器のみるインピーダンスと称される。ディジ
タル距離継電器はこれらの電圧や電流を前述したサンプ
リング周波数でサンプルして得られるディジタルデータ
を使用する。
【0004】又、同期発電機や同期電動機などの同期機
は、その界磁が失われると誘起電圧が減少し、同期化力
を失って同期外れとなる。そこで同期機の界磁喪失をデ
ィジタル界磁喪失継電器を使って保護するが、このディ
ジタル界磁喪失継電器はオフセットモー形距離継電器で
構成している。この場合も電圧や電流を前述したサンプ
リング周波数でサンプルして得られるディジタルデータ
を使用する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】これらのディジタル距
離継電器やディジタル保護継電器が保護動作をするため
に入力する電圧データや電流データは、前述したように
電力系統の定格周波数の12倍に固定されたサンプリン
グ周波数で得られるデータを使用する。従って、電力系
統の周波数が変動すると正しいデータを採取することが
できなくなるから、継電器の特性に誤差を生じてしま
う。即ち保護の精度が低下してしまう不具合を生じる。
このような不具合を回避するために、系統周波数の変動
に追従してサンプリング周波数を変化させる「可変サン
プリング周波数方式」もあるが、この可変サンプリング
周波数を作成する回路は複雑な構成になり、実用的では
ない欠点を有する。
【0006】そこでこの発明の目的は、サンプリング周
波数を系統周波数の12倍に固定したままで、系統周波
数が変動してもディジタル距離継電器やディジタル界磁
喪失継電器の特性が変化しないディジタル保護方法を提
供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】前述の目的を達成するた
めにこの発明の電力系統のディジタル保護方法は、ディ
ジタル距離継電器にあっては、電力系統の電圧と電流
を、当該電力系統定格周波数の周期の12分の1をサン
プリング周期にして別々にサンプリングして得られる電
圧のサンプリングデータと電流のサンプリングデータと
をメモリーに記憶し、これらの電圧サンプリングデータ
又は電流サンプリングデータから前記電力系統の周波数
を算出し、この電力系統周波数算出値からサンプリング
時点の位相角を算出し、このサンプリング位相角算出値
からサンプリング位相角の正弦値を算出し、送電線の保
護すべき範囲を定める設定インピーダンスと電流の今回
分サンプリングデータとの乗算値から電圧の前々々回分
サンプリングデータを差し引いて第1中間データの今回
分を算出し、電流の今回分サンプリングデータから第2
中間データの今回分を算出し、前記サンプリング位相角
正弦値を二乗した値と前記第1中間データの前回分と第
2中間データの前回分とを乗算し、その乗算結果を4倍
して第1積を演算し、前記第1中間データの今回分と第
2中間データの今回分とを乗算して第2積を演算し、前
記第1中間データの前々回分と第2中間データの前々回
分とを乗算して第3積を演算し、前記第1中間データの
今回分と第2中間データの前々回分とを乗算して第4積
を演算し、前記第1中間データの前々回分と第2中間デ
ータの今回分とを乗算して第5積を演算し、これら第1
積と第2積と第3積と第4積と第5積とを加算して第1
加算結果を求め、この第1加算結果の極性が正のときに
保護信号を出力するものとする。
【0008】ディジタル界磁喪失継電器にあっては、電
力系統の電圧と電流を、当該電力系統定格周波数の周期
の12分の1をサンプリング周期にして別々にサンプリ
ングして得られる電圧のサンプリングデータと電流のサ
ンプリングデータとをメモリーに記憶し、これらの電圧
サンプリングデータ又は電流サンプリングデータから前
記電力系統の周波数を算出し、この電力系統周波数算出
値からサンプリング時点の位相角を算出し、このサンプ
リング位相角算出値からサンプリング位相角の正弦値を
算出し、同期機の直軸同期リアクタンスと電流の前々々
回分サンプリングデータとの乗算値から電圧の今回分サ
ンプリングデータを差し引いて第3中間データの今回分
を算出し、電圧の今回分サンプリングデータから、同期
機の直軸過渡リアクタンスの2分の1に電流の前々々回
分サンプリングデータを乗算した結果を差し引いて第4
中間データの今回分を算出し、前記サンプリング位相角
正弦値を二乗した値と前記第3中間データの前回分と前
記第4中間データの前回分とを乗算し、その乗算結果を
4倍して第11積を演算し、前記第3中間データの今回
分と前記第4中間データの今回分とを乗算して第12積
を演算し、前記第3中間データの前々回分と前記第4中
間データの前々回分とを乗算して第13積を演算し、前
記第3中間データの今回分と前記第4中間データの前々
回分とを乗算して第14積を演算し、前記第3中間デー
タの前々回分と前記第4中間データの今回分とを乗算し
て第15積を演算し、これら第11積と第12積と第1
3積と第14積と第15積とを加算して第2加算結果を
求め、この第2加算結果の極性が正のときに保護信号を
出力するものとする。
【0009】
【作用】この発明のディジタル距離継電器は、サンプリ
ングされた電圧データか電流データを使って電力系統の
周波数を算出し、この系統周波数からサンプリング位相
角を求め、更に当該サンプリング位相角の正弦値を求め
る一方で、これら電圧データと電流データ及び送電線の
保護すべき範囲を定める設定インピーダンスとから第1
中間データを求め、且つ電流データから第2中間データ
を求める。前記サンプリング位相角正弦値の二乗値と第
1中間データ前回値と第2中間データ前回値と定数との
乗算で第1積を演算し、第1中間データ今回値と第2中
間データ今回値との乗算で第2積を演算し、第1中間デ
ータ前々回値と第2中間データ前々回値との乗算で第3
積を演算し、第1中間データ今回値と第2中間データ前
々回値との乗算で第4積を演算し、第1中間データ前々
回値と第2中間データ今回値との乗算で第5積を演算
し、これら第1積から第5積までを合計した結果の極性
が正ならば、ディジタル距離継電器を動作させる保護信
号を出力する。
【0010】ディジタル界磁喪失継電器は、サンプリン
グされた電圧データか電流データを使って電力系統の周
波数を算出し、この系統周波数からサンプリング位相角
を求め、更に当該サンプリング位相角の正弦値を求める
一方で、これら電圧データと電流データ及び同期機の直
軸同期リアクタンスとから第3中間データを求め、電圧
データと電流データ及び同期機の直軸過渡リアクタンス
とから第4中間データを求める。前記サンプリング位相
角正弦値の二乗値と第3中間データ前回値と第4中間デ
ータ前回値と定数との乗算で第11積を演算し、第3中
間データ今回値と第4中間データ今回値との乗算で第1
2積を演算し、第3中間データ前々回値と第4中間デー
タ前々回値との乗算で第13積を演算し、第3中間デー
タ今回値と第4中間データ前々回値との乗算で第14積
を演算し、第3中間データ前々回値と第4中間データ今
回値との乗算で第15積を演算し、これら第11積から
第15積までを合計した結果の極性が正ならば、ディジ
タル界磁喪失継電器を動作させる保護信号を出力する。
【0011】
【実施例】電力系統周波数のN倍の周波数で電流又は電
圧をサンプリングした場合の電力系統周波数fは下記の
数式1と数式2とで表される。但しTはサンプリング周
期であり、Nは系統電圧の1サイクル期間中のサンプル
数である。
【0012】
【数1】
【0013】
【数2】f=1/t 尚、この数式1におけるVn は電圧の極性が負から正へ
変化する際のサンプリングデータであり、Vm は1周期
後に電圧極性が負から正へ変化する際のサンプリングデ
ータである。尚、これらの数式1と数式2は系統の電圧
信号から系統周波数を求めているが、系統の電流信号か
ら同様の計算により系統周波数を算出することも可能で
ある。
【0014】サンプリング位相角θは下記の数式3に示
すように、数式1と数式2で算出した系統周波数fを2
π倍し、更にこれにサンプリング周期Tを乗算すること
により得られる。
【0015】
【数3】θ=2π・f・T 図1は本発明の第1実施例であるディジタル距離継電器
の保護範囲を表したベクトル図である。図1の第1実施
例において、電流の今回分サンプリングデータIn を縦
軸方向にとると、電流の前々々回分サンプリングデータ
n-3 は時計方向にπ/2だけ回転した横軸方向にな
る。送電線の保護すべき範囲のインピーダンスをZとす
るとき、このインピーダンスZと電流の今回分サンプリ
ングデータIn との積Z・In が電圧降下である。した
がって第1中間データの今回値Anは、図1に示すよう
に、このZ・In から電圧の前々々回分サンプリングデ
ータVn-3 を差し引くベクトル差で得られ、下記の数式
4で表される。
【0016】
【数4】An =Z・In −Vn-3 更に第2中間データの今回値Bn は下記の数式5で表さ
れる。
【0017】
【数5】Bn =In これら第1中間データと第2中間データとの内積の極性
が正のとき、送電線は保護すべき範囲内で異常が生じた
と判定する。この判定の際に系統電圧の周波数変動の影
響を排除するために、下記の数式6に示す判定式Pの演
算を行う。この判定式Pは、「交流電気量のデジタル演
算方法」特願平6−22934号に記載しているが、こ
の数式6の右辺第1項は数式3で得られるサンプリング
位相角θの正弦値を二乗した値と第1中間データの前回
値An-1 と第2中間データの前回値Bn-1 と4との乗算
値であり、右辺第2項は第1中間データの今回値An
第2中間データの今回値Bn との乗算値であり、右辺第
3項は第1中間データの前々回値An-2 と第2中間デー
タの前々回値Bn-2 との乗算値であり、右辺第4項は第
1中間データの今回値An と第2中間データの前々回値
n-2 との乗算値であり、右辺第5項は第1中間データ
の前々回値An-2 と第2中間データの今回値Bn との乗
算値をそれぞれが表している。
【0018】
【数6】P=4・ sinθ・An-1 ・Bn-1 +An ・Bn
+An-2 ・Bn-2+An ・Bn-2 +An-2 ・Bn この判定式Pの極性が正のときにディジタル距離継電器
は動作となる。図2は本発明の第1実施例であるディジ
タル距離継電器によるディジタル保護方法の計算手順を
表した計算手順図である。即ち、電力系統で検出された
電圧信号と電流信号サンプリング回路11へ入力して系
統周波数の12倍のサンプリング周波数(Tなるサンプ
リング周期)でサンプルし、これをA/D変換器12で
ディジタル量に変換して、電圧信号の各サンプリングデ
ータは電圧データメモリー13へ格納し、電流信号の各
サンプリングデータは電流データメモリー14へ格納す
る。一方で電圧データメモリー13からの電圧データを
使って(或いは電流データメモリー14からの電流デー
タを使って)、系統周波数算出回路17は数式1と数式
2とにより系統周波数fを算出する。
【0019】電圧データメモリー13に格納したデータ
と電流データメモリー14に格納したデータとを使っ
て、数式4の演算により得られる第1中間データは第1
中間データメモリー15に格納し、数式5の演算により
得られる第2中間データは第2中間データメモリー16
へ格納する。判定式演算回路18は、これら第1中間デ
ータメモリー15,第2中間データメモリー16,及び
系統周波数算出回路17の各データを使って判定式Pを
演算し、極性判定回路19は判定式Pの演算結果の極性
が正ならば保護信号を出力する。
【0020】図3は本発明の第2実施例であるディジタ
ル界磁喪失継電器の保護範囲を表したベクトル図であ
る。図3の第2実施例において、電流の今回分サンプリ
ングデータIn を横軸方向にとると、電流の前々々回分
サンプリングデータIn-3 は時計方向にπ/2だけ回転
した縦軸方向になる。同期機の直軸同期リアクタンスを
d 、直軸過渡リアクタンスをx’d とすると、In-3
軸上で直軸同期リアクタンスxd と、直軸過渡リアクタ
ンスx’d の2分の1とを直径とする円内が界磁喪失保
護保護である。
【0021】第3中間データの今回値Cn は、直軸同期
リアクタンスをxd と電流の前々々回分サンプリングデ
ータIn-3 との積xd ・In-3 から電圧の今回分サンプ
リングデータVn を差し引くベクトル減算の結果として
得られ、下記の数式7で表すことができる。
【0022】
【数7】Cn =xd ・In-3 −Vn 更に第4中間データの今回値Dn は、電圧の今回分サン
プリングデータVn から、直軸過渡リアクタンスx’d
の2分の1と電流の前々々回分サンプリングデータI
n-3 との積を差し引くベクトル減算の結果として得ら
れ、これは下記の数式8で表すことができる。
【0023】
【数8】Dn =Vn −(x’d /2)・In-3 これら第3中間データと第4中間データとの内積の極性
が正のとき、同期機はその界磁が喪失したと判定する。
この判定の際に系統電圧の周波数変動の影響を排除する
ために、下記の数式9に示す判定式Qの演算を行う。こ
の判定式Qは、前述した第1実施例の場合と同様に、
「交流電気量のデジタル演算方法」特願平6−2293
4号に記載しているが、この数式9の右辺第1項は数式
3で得られるサンプリング位相角θの正弦値を二乗した
値と第3中間データの前回値Cn-1と第4中間データの
前回値Dn-1 と4との乗算値であり、右辺第2項は第3
中間データの今回値Cn と第4中間データの今回値Dn
との乗算値であり、右辺第3項は第3中間データの前々
回値Cn-2 と第4中間データの前々回値Dn-2 との乗算
値であり、右辺第4項は第3中間データの今回値Cn
第4中間データの前々回値Dn-2 との乗算値であり、右
辺第5項は第3中間データの前々回値Cn-2 と第4中間
データの今回値Dn との乗算値をそれぞれが表してい
る。
【0024】
【数9】Q=4・ sinθ・Cn-1 ・Dn-1 +Cn ・Dn
+Cn-2 ・Dn-2+Cn ・Dn-2 +Cn-2 ・Dn この判定式Qの極性が正のときにディジタル界磁喪失継
電器は動作となる。図4は本発明の第2実施例であるデ
ィジタル界磁喪失継電器によるディジタル保護方法の計
算手順を表した計算手順図である。即ち、電力系統で検
出された電圧信号と電流信号サンプリング回路11へ入
力して系統周波数の12倍のサンプリング周波数(Tな
るサンプリング周期)でサンプルし、これをA/D変換
器12でディジタル量に変換して、電圧信号の各サンプ
リングデータは電圧データメモリー13へ格納し、電流
信号の各サンプリングデータは電流データメモリー14
へ格納する。一方で電圧データメモリー13からの電圧
データを使って(或いは電流データメモリー14からの
電流データを使って)、系統周波数算出回路17は数式
1と数式2により系統周波数fを算出する。
【0025】電圧データメモリー13に格納したデータ
と電流データメモリー14に格納したデータとを使っ
て、数式7の演算により得られる第3中間データは第3
中間データメモリー25に格納し、数式8の演算により
得られる第4中間データは第4中間データメモリー26
へ格納する。判定式演算回路28は、これら第3中間デ
ータメモリー25,第4中間データメモリー26,及び
系統周波数算出回路17の各データを使って判定式Qを
演算し、極性判定回路19は判定式Qの演算結果の極性
が正ならば保護信号を出力する。
【0026】
【発明の効果】ディジタル保護継電器は電力系統周波数
の12倍のサンプリング周波数を使って系統電圧や系統
電流をサンプルし、これらサンプリングデータにより電
力系統の保護を行うが、系統周波数が変動すると保護特
性が悪化してしまう。これに大して、本発明は、サンプ
リング周波数を系統周波数の12倍に固定しているが、
系統周波数の変動の影響を受けない演算方法を採用する
ことにより、回路構成が複雑な可変サンプリング周波数
方式を採用しなくても、系統周波数の変動によるディジ
タル距離継電器やディジタル界磁喪失継電器の特性は変
化しないので、回路構成が簡素で保護精度が低下市内デ
ィジタル保護方法にすることができる降下が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例であるディジタル距離継電
器の保護範囲を表したベクトル図
【図2】本発明の第1実施例であるディジタル距離継電
器によるディジタル保護方法の計算手順を表した計算手
順図
【図3】本発明の第2実施例であるディジタル界磁喪失
継電器の保護範囲を表したベクトル図
【図4】本発明の第2実施例であるディジタル界磁喪失
継電器によるディジタル保護方法の計算手順を表した計
算手順図
【符号の説明】
11 サンプリング回路 12 A/D変換回路 13 電圧データメモリー 14 電流データメモリー 15 第1中間データメモリー 16 第2中間データメモリー 17 系統周波数算出回路 18 判定式演算回路 19 極性判定回路 25 第3中間データメモリー 26 第4中間データメモリー 28 判定式演算回路

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電力系統の電圧と電流を、当該電力系統定
    格周波数の周期の12分の1をサンプリング周期にして
    別々にサンプリングして得られる電圧のサンプリングデ
    ータと電流のサンプリングデータとをメモリーに記憶
    し、 これらの電圧サンプリングデータ又は電流サンプリング
    データから前記電力系統の周波数を算出し、 この電力系統周波数算出値からサンプリング時点の位相
    角を算出し、 このサンプリング位相角算出値からサンプリング位相角
    の正弦値を算出し、 送電線の保護すべき範囲を定める設定インピーダンスと
    電流の今回分サンプリングデータとの乗算値から電圧の
    前々々回分サンプリングデータを差し引いて第1中間デ
    ータの今回分を算出し、 電流の今回分サンプリングデータから第2中間データの
    今回分を算出し、 前記サンプリング位相角正弦値を二乗した値と前記第1
    中間データの前回分と第2中間データの前回分とを乗算
    し、その乗算結果を4倍して第1積を演算し、 前記第1中間データの今回分と第2中間データの今回分
    とを乗算して第2積を演算し、 前記第1中間データの前々回分と第2中間データの前々
    回分とを乗算して第3積を演算し、 前記第1中間データの今回分と第2中間データの前々回
    分とを乗算して第4積を演算し、 前記第1中間データの前々回分と第2中間データの今回
    分とを乗算して第5積を演算し、 これら第1積と第2積と第3積と第4積と第5積とを加
    算して第1加算結果を求め、 この第1加算結果の極性が正のときに保護信号を出力す
    ることを特徴とする電力系統のディジタル保護方法。
  2. 【請求項2】電力系統の電圧と電流を、当該電力系統定
    格周波数の周期の12分の1をサンプリング周期にして
    別々にサンプリングして得られる電圧のサンプリングデ
    ータと電流のサンプリングデータとをメモリーに記憶
    し、 これらの電圧サンプリングデータ又は電流サンプリング
    データから前記電力系統の周波数を算出し、 この電力系統周波数算出値からサンプリング時点の位相
    角を算出し、 このサンプリング位相角算出値からサンプリング位相角
    の正弦値を算出し、 同期機の直軸同期リアクタンスと電流の前々々回分サン
    プリングデータとの乗算値から電圧の今回分サンプリン
    グデータを差し引いて第3中間データの今回分を算出
    し、 電圧の今回分サンプリングデータから、同期機の直軸過
    渡リアクタンスの2分の1に電流の前々々回分サンプリ
    ングデータを乗算した結果を差し引いて第4中間データ
    の今回分を算出し、 前記サンプリング位相角正弦値を二乗した値と前記第3
    中間データの前回分と前記第4中間データの前回分とを
    乗算し、その乗算結果を4倍して第11積を演算し、 前記第3中間データの今回分と前記第4中間データの今
    回分とを乗算して第12積を演算し、 前記第3中間データの前々回分と前記第4中間データの
    前々回分とを乗算して第13積を演算し、 前記第3中間データの今回分と前記第4中間データの前
    々回分とを乗算して第14積を演算し、 前記第3中間データの前々回分と前記第4中間データの
    今回分とを乗算して第15積を演算し、 これら第11積と第12積と第13積と第14積と第1
    5積とを加算して第2加算結果を求め、 この第2加算結果の極性が正のときに保護信号を出力す
    ることを特徴とする電力系統のディジタル保護方法。
JP25776294A 1994-10-24 1994-10-24 電力系統のディジタル保護方法 Pending JPH08126190A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN116908537A (zh) * 2023-09-13 2023-10-20 西安西电高压开关有限责任公司 一种电流电压频率计算电路和方法

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CN116908537B (zh) * 2023-09-13 2023-12-19 西安西电高压开关有限责任公司 一种电流电压频率计算电路和方法

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