JP2002186167A - サンプリングデータ処理方法及び該処理方法を用いた継電器 - Google Patents

サンプリングデータ処理方法及び該処理方法を用いた継電器

Info

Publication number
JP2002186167A
JP2002186167A JP2000382398A JP2000382398A JP2002186167A JP 2002186167 A JP2002186167 A JP 2002186167A JP 2000382398 A JP2000382398 A JP 2000382398A JP 2000382398 A JP2000382398 A JP 2000382398A JP 2002186167 A JP2002186167 A JP 2002186167A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
frequency
sampling
amplitude
cycles
error
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000382398A
Other languages
English (en)
Inventor
Tooru Amou
徹 天雨
Yasuhisa Sakagami
泰久 坂上
Takashi Hasegawa
考志 長谷川
Tokuo Emura
徳男 江村
Katsuhiko Uno
克彦 鵜野
Hiroshi Okuda
博 奥田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Chubu Electric Power Co Inc
Nissin Electric Co Ltd
Original Assignee
Chubu Electric Power Co Inc
Nissin Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Chubu Electric Power Co Inc, Nissin Electric Co Ltd filed Critical Chubu Electric Power Co Inc
Priority to JP2000382398A priority Critical patent/JP2002186167A/ja
Publication of JP2002186167A publication Critical patent/JP2002186167A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Emergency Protection Circuit Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 電力系統の電圧,電流等の交流電気量を固定
周波数サンプリング方式でサンプリングし、そのサンプ
リングデータ演算結果に含まれた前記電気量の周波数変
動に基づく誤差を、PLL同期回路等によりサンプリン
グの間隔を可変したりすることなく補正する。 【解決手段】 系統基本波の電圧,電流等の交流電気量
の計測信号を一定周波数の固定周波数サンプリング方式
でサンプリングし、サンプリングデータ演算結果の拡幅
又は/及び位相に前記電気量の周波数変動に基づく誤差
の補正演算を施し、サンプリングデータ演算結果の誤差
を演算により補正する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、いわゆる固定周波
数サンプリング方式のデジタル保護継電器等に好適なサ
ンプリングデータ処理方法及びこの処理方法を用いた継
電器に関する。
【0002】
【従来の技術】デジタル保護継電器は、電力系統の電
圧,電流等のアナログ交流信号をサンプリングしてデジ
タルデータに変換し、このデジタルデータに、フーリエ
変換に基づくデジタルフィルタ処理などを施し、基本波
成分を抽出し、抽出した基本波成分の振幅や位相に応じ
て動作するようにしたものである。
【0003】そして、この場合、アナログ交流信号をサ
ンプリングしてデジタルデータに変換するタイミング
は、例えば系統基本波の電気角30゜毎のタイミングで
行われるが、一般に、系統の基本波定格周波数(50Hz
又は60Hz)を基準にして系統に非同期に形成した一定
周波数(固定周波数であり、上記30゜毎のサンプリン
グでは50Hz×12=600Hz又は60Hz×12=72
0Hz)のいわゆる固定周波数サンプリング方式がとられ
ている。
【0004】ところで、保護継電器には、例えば系統基
本波の振幅値で動作する継電器の他、そのサイクル間の
振幅又は/及び位相の変化(ベクトル変化),振幅のみ
の変化(スカラ変化)で動作する変化量検出継電器があ
る。
【0005】この種変化量検出継電器は、変化検出のた
め、現在の量以外に以前の量を何らかの形で保持してお
く必要がある。
【0006】そして、アナログ形継電器では、この保持
することが回路構成上複雑であり、性能上も限界がある
ため、実使用はほとんどない。
【0007】一方、デジタル形継電器は記憶機能は極め
て得意とするところであり、前記の変化量検出継電器の
実現に最適である。
【0008】しかし、デジタル形の変化量検出継電器実
現にはつぎのような問題点がある。すなわち、デジタル
形の変化量検出継電器で一般的に採用されている固定周
波数サンプリング方式では、系統の周波数変動に対し
て、後に数値データを示すが、大きな検出誤差が発生
し、誤動作の可能性があるという問題点がある。
【0009】上記問題点を解決するために、PLL回路
等により系統基本波の周波数に同期してサンプリングタ
イミングを形成する方法が考えられるが、PLL回路付
加による複雑さもさることながら、系統事故発生時の電
圧急変でのPLL回路過渡応動によりサンプリングタイ
ミングが変動し、データ収集に悪影響を与えるという大
きな短所があり、この方法は採用できない。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】前記従来の固定周波数
サンプリング方式の変化量検出継電器等の場合、上述の
とおり系統周波数の変動等が生じると、サンプリングデ
ータをデジタルフィルタ処理して得られる抽出成分の電
圧,電流等の交流の電気量の振幅又は/及び位相にその
周波数変動に基づくみかけ上のずれ(誤差)が生じ、継
電器動作が不正確となる問題点がある。
【0011】そして、計測対象の電気量が電力系統の電
圧,電流等以外の交流の電気量の場合も同様の問題点が
ある。
【0012】本発明は、電力系統の電圧,電流等の交流
の電気量を固定周波数サンプリング方式でサンプリング
し、そのサンプリングデータ演算結果に含まれた電気量
の周波数変動に基づく誤差を、サンプリング間隔をPL
L同期回路で可変したりすることなく、安価かつ簡単な
構成で補正することを課題とし、さらには、このサンプ
リングデータ処理方法を用いた継電器を提供することを
課題とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】前記の課題を解決するた
めに、請求項1の本発明のサンプリングデータ処理方法
は、電力系統の電圧,電流等の交流電気量の計測信号を
一定周波数の固定サンプリング方式でサンプリングし、
このサンプリングデータ演算結果の振幅又は/及び位相
に電気量の周波数変動に基づく誤差の補正演算を施し、
サンプリングデータ演算結果の前記誤差を演算により補
正する。
【0014】したがって、電力系統の電圧,電流等の交
流の電気量が、その周波数の変動に非同期に一定周波数
の固定周波数サンプリング方式でサンプリングされる。
【0015】さらに、このサンプリングデータ演算結果
の振幅又は/及び位相に含まれた電気量の周波数変動に
基づく誤差が演算で補正される。
【0016】この場合、前記の誤差を、サンプリングの
間隔をPLL同期回路で可変したりすることなく、いわ
ゆるソフトウエア処理の補正演算により、安価かつ簡単
な構成で補正することができる。
【0017】つぎに、請求項2の本発明の変化量検出継
電器は、いわゆるベクトル変化量検出継電器であって、
電力系統の電圧,電流等の交流電気量の計測信号を一定
周波数の固定周波数サンプリング方式でサンプリングす
る手段と、前記電気量の周波数変動を計測する手段と、
前記抽出成分の比較2サイクルの振幅,位相にその周波
数変動に基づく誤差の補正演算を施し,両サイクルの振
幅の前記誤差を演算により補正して除去し,両サイクル
の位相を合わせる手段と、前記補正演算が施された両サ
イクル間の前記抽出成分の振幅,位相のベクトル変化を
検出する手段とを備えたものである。
【0018】したがって、ベクトル変化の検出に必要な
2サイクルの電気量が一定周波数の固定周波数サンプリ
ング方式でサンプリングされる。
【0019】さらに、サンプリングデータから抽出され
た成分の比較2サイクルの振幅,位相に、その周波数変
動に基づく誤差の補正演算が施され、抽出成分のサイク
ル間の振幅誤差が排除され、抽出成分のサイクル間の位
相が一致する。
【0020】そして、補正後の抽出成分の比較2サイク
ル間の振幅,位相のベクトル変動の検出により、サンプ
リングの間隔を長短可変等したりすることなく、所期の
継電器動作を行わせることができる。
【0021】また、請求項3の本発明の変化量検出継電
器は、いわゆる振幅のみの変化で動作するスカラ変化量
検出継電器であって、電力系統の電圧,電流等の交流電
気量の計測信号を一定周波数の固定周波数サンプリング
方式でサンプリングする手段と、前記電気量の周波数変
動を計測する手段と、前記抽出成分の比較2サイクルの
振幅に前記周波数変動に基づく誤差の補正演算を施し,
両サイクルの振幅の前記誤差を演算により補正して除去
する手段と、前記補正演算が施された両サイクル間の前
記抽出成分の振幅変化を検出する手段とを備えたもので
ある。
【0022】したがって、サイクル間の振幅変化により
動作するスカラ変化量検出継電器において、比較2サイ
クルの振幅の周波数変動の演算補正に基づき、前記の請
求項2のベクトル変化量検出継電器と同様の効果が得ら
れる。
【0023】さらに、請求項4の本発明の継電器は、状
態量に応動する継電器であって、電力系統の電圧,電流
等の交流電気量の計測信号を一定周波数の固定周波数サ
ンプリング方式でサンプリングする手段と、電力系統の
周波数変動を計測する手段と、前記抽出成分の振幅に前
記周波数変動に基づく誤差の補正演算を施し,前記振幅
の誤差を演算により補正して除去する手段と、前記補正
演算が施された抽出成分の振幅値を検出する手段とを備
える。
【0024】したがって、交流電気量の時々刻々の振幅
値が固定周波数サンプリング方式のサンプリングにより
周波数変動の誤差を補正演算して検出されて、状態量応
動の継電器において、従来よりも高精度検出を可能とす
るという効果が得られる。
【0025】
【発明の実施の形態】本発明の実施の1形態について、
図1〜図4を参照して説明する。図1は電力系統の電
圧,電流を計測対象の交流電気量とし、それらのベクト
ル変化により動作するベクトル変化量継電器の構成を示
したブロック図であり、電力系統の母線1に計器用変圧
器(変成器PT)2が接続され、母線1から遮断器3を
介して引出されたフィーダ4に計器用変流器(変成器C
T)5が接続され、変圧器2は母線電圧(系統電圧)V
を計測し、変流器5は負荷に供給されるフィーダ電流
(系統の負荷電流)Iを計測する。
【0026】なお、電力系統は3相系統であり、変圧器
2,変流器5は実際には電力系統の相毎に設けられる
が、各相の構成及び動作が同一であることから、ここで
はそのうちの1相について説明する。
【0027】そして、変圧器2の母線電圧Vの計測信号
は、継電器本体6の電圧側の補助変圧器7,デジタル処
理の折返しノイズ除去用のローパスフィルタ8を介して
アンプ9に送られ、このアンプ9で適切な大きさに増幅
された後、電圧側のサンプル・ホールド回路(S/H回
路)10に供給される。
【0028】また、変流器5のフィーダ電流Iの計測信
号は、継電器本体6の電流側の補助変流器11,フィル
タ8と同様のローパスフィルタ12を介してアンプ13
に送られ、このアンプ13で適切な大きさに増幅された
後、サンプル・ホールド回路14に供給される。
【0029】サンプル・ホールド回路10,14はサン
プリング指令発生回路15のサンプリング指令パルスに
より、デジタルリレーで一般に行われている系統基本波
の基準周波数(60Hz又は50Hz)の電気角30度の一
定時間間隔毎に,すなわち一定周波数で電圧V,電流I
の計測信号をサンプリングし、それらのホールド出力
を、信号切替を行うマルチプレクサ16を介してA/D
変換回路17に供給する。
【0030】そして、この変換回路17は前記のサンプ
リング指令パルスの周期で電圧V,電流Iの計測信号を
デジタルデータに変換し、例えば12点/サイクルの電
圧V,電流Iのサンプリングデータを形成する。
【0031】さらに、これらのサンプリングデータはメ
モリ部18のRAMに書込まれて最新の一定量(nサイ
クル分)が保持される。
【0032】一方、アンプ9から出力された電圧Vの計
測信号は、周波数計測回路19にも供給され、この計測
回路19は系統基本波電圧Vのゼロクロス点の間隔を所
定周波数のクロックで計数し、時々刻々の系統周波数に
比例した計数データを形成し、この計数データをメモり
部18のRAMに書込む。
【0033】さらに、演算処理装置(CPU)20はメ
モリ部18のROMに保持されたプログラムを実行して
電圧V,電流Iのサンプリングデータに後述するフーリ
エ変換にもとづくデジタルフィルタ処理を施し、それぞ
れの系統基本波成分の正弦成分と余弦成分に分離して抽
出し、これらの抽出成分につき、後述するように系統の
周波数変動の影響の補正演算を施した後、電圧V,電流
Iのサイクル間の振幅(ゲイン),位相の変化によるベ
クトル変化を演算して求める。
【0034】そして、このベクトル変化と整定・表示パ
ネル回路21の整定値との比較に基づき、必要に応じて
デジタル出力回路22から補助リレー23に補助リレー
動作指令信号を出力し、補助リレー23を動作させてそ
の接点23’を閉成(メイク)し、この接点信号によ
り、例えば遮断器3のトリップ指令等を行う。なお、図
1の24は補助リレー23に給電する電源端子である。
【0035】また、メモリ部18のROMには、前記の
プログラム及び各種の固定データが保持されている。
【0036】さらに、整定・表示パネル回路21はリレ
ー動作の整定値の設定や動作状態の表示を行うものであ
る。
【0037】そして、サンプル・ホールド回路10,1
4が電気量の計測信号を一定周波数の固定周波数サンプ
リング方式でサンプリングする手段を形成する。
【0038】また、周波数計測回路19の計測結果に基
づき、演算処理装置20が系統基本波の周波数変動を検
出する手段を形成する。
【0039】さらに、演算処理装置20は、抽出成分の
比較2サイクルの振幅,位相に前記の周波数変動に基づ
く誤差の補正演算を施す手段,この補正演算が施された
抽出成分の比較2サイクルの振幅,位相のベクトル変化
を検出する手段を形成する。
【0040】つぎに、フーリエ変換に基づくデジタルフ
ィルタ処理を施して抽出した系統基本波成分の補正演算
について説明する。まず、系統基本波成分の抽出誤差と
補正演算原理について詳細に説明する。
【0041】電圧V,電流Iの基本波成分抽出の処理は
同一であり、例えば電圧Vの計測信号を入力信号v
(t),(tは時間)とし、系統基本波の定格の角周波
数をω0=2π・f0,(f0 は60Hz又は50Hz)とす
ると、入力信号v(t)に含まれる系統基本波の余弦成
分(cos成分)Vc,正弦成分(sin成分)Vs
は、数1,数2のフーリエ変換で抽出することができ
る。
【0042】
【数1】
【0043】
【数2】
【0044】つぎに、入力信号v(t)の周波数に変動
が生じた場合、前記のフーリエ変換の抽出誤差は、つぎ
のようになる。
【0045】すなわち、入力信号v(t)の周波数変動
を含む角周波数をωとすると、ω=ω0 (1+Δ),
(Δは周波数変動量)であり、このとき、入力信号v
(t)はその絶対値(振幅)を1とすると、v(t)=
sin(ω・t+θ),(θは初期値)で表わすことが
できる。
【0046】そして、この入力信号v(t)を角周波数
ω0 でフーリエ変換すると、そのフーリエ変換で抽出さ
れたcos成分C,sin成分Sは、つぎの数3,数4
の式で示すようになる。
【0047】
【数3】
【0048】
【数4】
【0049】ところで、電圧のベクトル変化量継電器
(ΔVリレー)は、例えば図2に示すように、系統基本
波の現サイクルを基準サイクルとし、nサイクル前の1
サイクルを比較サイクルとし、それらのサイクル間の振
幅(ゲイン),位相の変化によるベクトル変化量が整定
値以上か否かを判定基準として動作する。
【0050】このとき、固定周波数であれば、入力信号
v(t)の周波数変動の有無によらず、nサイクル前の
1サイクルは、−(n+1)・(2π/ω0)〜−n・
(2π/ω0)であり、そのcos成分Cn,sin成
分Snは、つぎの数5,数6の式から求まる。
【0051】
【数5】
【0052】
【数6】
【0053】そして、数5,数6の式のフーリエ変換
(積分)を行うと、成分Cn,Snは系統の周波数変動
に基づく振幅変動と位相変動とを含み、つぎの数7,数
8の式で表わされる。
【0054】なお、式中のΔはΔ=(ω−ω0)/ω0
(f−f0)/f0の周波数変動量であり、{2/(2+
Δ)}・{sin(Δπ)/Δπ},{2(1+Δ)/
(2+Δ)}・{sin(Δπ)/Δπ}が振幅変動,
(2n+1)Δπが位相変動である。
【0055】
【数7】
【0056】
【数8】
【0057】この数7,数8の2式において、系統基本
波の周波数変動量Δが0であれば、Δ→0,{sin
(Δπ)/Δπ}→1になることから、Cn=cos
θ,Sn=sinθになり、誤差なく両成分Cn,Sn
が抽出される。
【0058】しかし、固定周波数サンプリング方式の場
合、周波数変動量Δが0でない場合には、数7,数8の
2式からも明らかなように、成分Cn,Snの振幅,位
相がずれ、とくに位相の変動はサイクル数nに大きく影
響される。
【0059】そして、n=0の現サイクルのcos成
分,sin成分をC0,S0とすると、数7,数8の式か
らも明らかなように、これらの成分C0,S0にも周波数
変動量Δの影響が含まれる。
【0060】そこで、この周波数変動量Δに基づく成分
Cn,Sn,C0,S0の誤差を、つぎに説明する演算で
補正する。
【0061】まず、数7,数8の2式において、周波数
変動量Δを実用的な|Δ|≦5%とすると、|Δ|=5
%であっても、|sin(Δπ)/Δπ|=0.996
であり、|sin(Δπ)/Δπ|≒1とみなせる。
【0062】したがって、nサイクル前の比較サイクル
の成分Cn,Snは、つぎの数9,数10の2式で示さ
れる。
【0063】
【数9】
【0064】
【数10】
【0065】また、n=0の基準サイクル(現サイク
ル)の成分C0,S0はつぎの数11,数12の2式で示
される。
【0066】
【数11】
【0067】
【数12】
【0068】そして、数9〜数12の式から明らかなよ
うに、基準サイクル及び比較サイクルの成分Cn,S
n,C0,S0に周波数変動量Δの影響が含まれ、しか
も、比較サイクルの成分Cn,Snは基準サイクルの成
分C0,S0に比して、みかけ上2nΔπの位相遅れが生
じる。
【0069】そこで、この形態にあっては、固定周波数
で抽出された比較サイクル,基準サイクルの成分Cn,
Sn,C0,S0に、つぎの数13〜数16の式の振幅補
正演算を施して、振幅補正された成分Cn’,Sn’,
0’,S0’を求める。
【0070】比較サイクル
【数13】
【0071】
【数14】
【0072】基準サイクル
【数15】
【0073】
【数16】
【0074】なお、周波数変動量Δが1より十分小さい
ことから、次の数17の式に示すように、(2+Δ)/
2(1+Δ)は近似的に(2−Δ)/2であり、実際の
補正演算においては、この関係を利用して行う。
【0075】
【数17】
【0076】また、成分Cn,Sn,C0,S0の位相補
正については、つぎの数18の式の関係を利用する。な
お、同式のjは虚数単位であり、左辺のeのj2nΔπ
乗が、前記のみかけ上の位相遅れ2nΔπを進ませて相
殺する補正である。
【0077】
【数18】
【0078】そして、この数18の式の左辺は、つぎの
数19の式に示すように展開することができ、この補正
により、両サイクルの成分Cn,Sn,C0,S0の位相
が一致することが分かる。
【0079】
【数19】
【0080】そこで、この形態にあっては、振幅補正後
の成分Cn’,Sn’につぎの数20,数21の式の位
相補正演算を施し、比較サイクルの成分Cn,Snの位
相を基準サイクルの成分C0,S0の位相に合わせるよう
に補正した成分Cn”,Sn”を求める。
【0081】
【数20】
【0082】
【数21】
【0083】すなわち、この形態にあっては、nサイク
ル前の比較サイクルの成分Cn,Snに数13,数14
の振幅補正と数20,数21の位相補正の補正演算を施
し、基準サイクル(現サイクル)の成分C0,S0に数1
5,数16の振幅補正の補正演算を施す。
【0084】そして、これらの補正演算により、両サイ
クルの成分Cn,Sn,C0,S0の振幅の周波数変動量
Δの誤差を除去し、比較サイクルの成分Cn,Snの位
相を基準サイクルの成分C0,S0の位相に合わせる。
【0085】つぎに、この補正演算数の成分Cn”,S
n”,C0,S0にもとづき、例えばつぎの数22の式の
ベクトル変化検出演算により、ベクトル変化量と整定値
との比較演算を行ってベクトル変化が検出されることに
なる。
【0086】
【数22】
【0087】以上に、系統周波数変動時の振幅誤差、位
相誤差がどのように発生するかを解析し、その補正演算
処理を説明したが、ここでは、固定周波数でサンプリン
グされたデジタルデータでの実際の演算処理について説
明する。
【0088】デジタル保護継電器で一般に採用されてい
る電気角30゜毎のサンプリング方式では、基本波1サ
イクルの間に12点のサンプリングデータが得られるこ
とになる。図4は現サイクル(基準サイクル)のサンプ
リングデータg0,g1,…g 11と比較サイクル(nサイ
クル前)のサンプリングデータg12n,g12n+1,…g
12n+11を示している。
【0089】つぎに、フーリエ変換による基本波成分の
抽出演算は、デジタルデータに関しては、Di=gi−
gi+6とし、基準サイクルについては、つぎの数2
3,数24の式から成分C0,S0を求める。
【0090】
【数23】
【0091】
【数24】
【0092】比較サイクルについては、つぎの数25,
数26の式から成分Cn,Snを求める。
【0093】
【数25】
【0094】
【数26】
【0095】周波数変動の補正演算 周波数変動量Δ=(f−f0)/f0とし、基準サイクル
(現サイクル)については、つぎの数27,数28の補
正演算を施す。
【0096】
【数27】
【0097】
【数28】
【0098】比較サイクル(nサイクル前)について
は、つぎの数29及び数30,数31の補正演算を施
す。
【0099】
【数29】
【0100】
【数30】
【0101】
【数31】
【0102】ベクトル変化の演算 周波数変動補正有りのベクトル変化演算については、つ
ぎの数32の式から差分Dcを演算する。
【0103】
【数32】
【0104】なお、周波数変動補正無しのベクトル変化
演算は、つぎの数33の式から差分Dが演算されること
になる。
【0105】
【数33】
【0106】つぎに、演算処理装置20での一連の演算
処理について説明する。これはつぎの表1の演算ステッ
プ1〜4に示すようになる。なお、nサイクル前を、デ
ジタル形の変化量検出継電器で一般的に実施されている
3サイクル前(n=3)として説明する。
【0107】
【表1】
【0108】なお、表1のVc0,Vs0は成分C0,S0
を示し、Vc3,Vs3はn=3とした成分Cn,Snを
示し、同様に、Vc0’,Vs0’,Vc3’,Vs3’は
0,S0,Cn’,Sn’を示し、Vc0”,Vs0”,
Vc3”,Vs3”はC0”,S0”,Cn”,Sn”を示
す。
【0109】また、演算ステップ2の周波数変動量Δ
は、電圧急変等によるみかけ上の周波数変動に応動しな
いように、ベクトル変化の演算サイクルより十分長いサ
イクルのデータから平均化するなどして求める。
【0110】そして、演算処理装置20は、図3のフロ
ーチャートに示すように動作し、まず、実行ステップS
1 では、サンプル・ホールド回路10,14そしてマル
チプレクサ16を介して電気角30°毎にA/D変換回
路17でデジタル量に変換される交流入力のA/D変換
データ(サンプリングデータ)をメモリ部18のRAM
に格納して保持する。実行ステップS2 により最新の1
サイクル12点分のサンプリングデータをデジタルフィ
ルタ処理し、表1の演算ステップ1の基準サイクルの成
分Vc0,Vs0相当を演算し、実行ステップS3 により
3サイクル前の1サイクル12点分のサンプリングデー
タをデジタルフィルタ処理し、表1の演算ステップ1の
比較サイクルの成分Vc3,Vs3相当を演算する。
【0111】さらに、実行ステップS4 により表1の演
算ステップ2に示す現在の系統周波数の周波数変動量Δ
を求める。
【0112】つぎに、実行ステップS5,S6により表1
の演算ステップ3の補正演算を行って成分Vc0’,V
0’,Vc3’,Vs3’及びVc0”,Vs0”,V
3”,Vs3”を求める。
【0113】さらに、実行ステップS7 により表1の演
算ステップ4のベクトル変化検出演算を行い、その結果
に基づき、実行ステップS8 によりベクトル変化量が整
定値以上か否かを判定し、連続して整定値以上と判定し
たときにのみ、ステップS9により補助リレー動作接点
信号を出力回路22から補助リレー23に出力し、この
リレー23の接点23’をメイクする。
【0114】つぎに、数値シミュレーション実験を実施
した結果を示す。シミュレーション条件は(イ)〜
(ニ)であり、表2がその結果である。
【0115】(イ)入力信号:g(t)=sin(2π
ft+θ)、但し、θは初期位相,f=(1+Δ)
0,f0=60Hz,Δ=−5%〜+5% (ロ)サンプリング周波数:12f0=720Hz(固
定) (ハ)サンプリングデータ:gk=g(−k/12f0
=sin{−(π/6)(f/f0)k+θ},但し、
k=0,1,2,…… (ニ)基本波の抽出演算(離散形フーリエ変換) Di=gi−gi+6とし、基準サイクルについては、数
23,数24の式から成分C0,S0を求める。比較サイ
クルについては、数25,数26の式から成分Cn,S
nを求める。 (ホ)周波数変動の補正演算 周波数変動量Δ=(f−f0)/f0とし、基準サイクル
については、数27,数28の式で補正する。比較サイ
クルについては、数29及び数30,数31式で補正す
る。 (へ)ベクトル変化の演算 数32の式からベクトル差分Dcを演算する。なお、数
33の式は周波数変動補正無のベクトル差分Dの演算式
であり、この両者を比較することになる。
【0116】
【表2】
【0117】そして、この表2から明らかなように、入
力信号g(t)の振幅や位相の変化がなくても、その周
波数が±5%の範囲で変動すると、補正しない差分Dは
1に近く(最大200%)その影響を大きく受けるが、
補正した差分Dcはほぼ0(2%以下)であり、ほとん
ど影響を受けないことが確かめられた。
【0118】そして、この形態の場合は、固定周波数サ
ンプリング方式のサンプリングデータ演算結果の周波数
変動量Δの誤差をいわゆるソフトウエア処理の演算で補
正するため、複雑なPLL同期回路等を付加してサンプ
リング間隔を長短可変する場合より著しく構成が簡単で
安価である。
【0119】ところで、前記実施の形態にあっては、ベ
クトル変化量変化継電器に適用し、電気量の振幅と位相
の両方について周波数変動量Δの補正を施したが、系統
基本波のサイクル間の振幅変化により動作するスカラ変
化量検出継電器に適用する場合は、前記実施の形態の振
幅の周波数変動量Δの補正のみを施せばよい。
【0120】この場合、演算処理装置20は、抽出成分
の比較2サイクルの振幅に周波数変動量Δに基づく誤差
の補正演算を施し、両サイクルの振幅の前記誤差を演算
により補正して除去する手段と、補正演算が施された両
サイクルの抽出成分の振幅変化を検出する手段とを備え
ればよい。
【0121】また、保護継電器であって、振幅の値に応
じて動作する継電器に適用する場合は、数15,数16
の補正のみを施せばよく、この場合、演算処理装置20
は、例えば現サイクルの抽出成分の振幅に周波数変動量
Δに基づく誤差の補正演算を施して前記振幅の誤差を演
算により補正して除去する手段と、補正演算が施された
抽出成分の振幅値を検出する手段とを備えればよい。
【0122】そして、計測対象の交流の電気量は種々の
周期的な交流の電圧,電流等であってよいのは勿論であ
り、本発明のサンプリングデータ処理方法が変化量継電
器以外のサンプリングデータ処理にも適用できるのは勿
論である。
【0123】この場合、計測対象の電気量は、例えば電
圧,電流のいずれか又は両方であってもよいのは勿論で
ある。
【0124】
【発明の効果】本発明は、以下に記載する効果を奏す
る。まず、請求項1のサンプリングデータ処理方法によ
ると、電力系統の電圧,電流等の交流電気量を、その周
波数変動に非同期に一定周波数の固定周波数サンプリン
グ方式でサンプリングすることができる。
【0125】そして、このサンプリングデータによる演
算結果の振幅又は/及び位相の周波数変動に基づく誤差
を演算で補正することができる。
【0126】この場合、前記の誤差を、サンプリングの
時間間隔をPLL同期回路で可変したりすることなく、
いわゆるソフトウエア処理により、安価かつ簡単な構成
で補正し、サンプリングデータ演算結果の周波数変動の
影響を除去することができる。
【0127】また、請求項2の変化量検出継電器の場合
は、計測する電気量のサイクル間の振幅,位相のベクト
ル変化で動作するベクトル変化量検出継電器において、
そのベクトル変化の検出に必要な2サイクルの交流電気
量をその周波数変動に非同期に一定周波数の固定サンプ
リング方式でサンプリングすることができる。
【0128】そして、サンプリングデータ演算結果をデ
ジタルフィルタ処理して得られた比較2サイクルの抽出
成分の振幅,位相に、周波数変動に基づく誤差の補正演
算を施すことにより、いわゆるソフトウエア処理で抽出
成分のサイクル間の振幅誤差をなくし、かつ、サイクル
間の抽出成分の位相を合わせることができる。
【0129】そのため、補正後の抽出成分の2サイクル
間の振幅,位相のベクトル変動の検出に基づき、PLL
同期回路等でサンプリングの時間間隔を長短可変したり
することなく、安価かつ簡単な構成でサイクル間のベク
トル変化を精度よく検出して所期の継電器動作を行わせ
ることができる。
【0130】さらに、請求項3の変化量検出継電器の場
合は、比較2サイクル間の振幅変化により動作するスカ
ラ変化量検出継電器において、固定周波数サンプリング
方式のサンプリングにより抽出された成分の2サイクル
の振幅それぞれの周波数変動に基づく誤差を演算補正
し、前記の請求項2のベクトル変化量検出継電器の場合
と同様の効果を得ることができる。
【0131】また、請求項4の継電器の場合は、計測す
る交流電気量の時々刻々の振幅の値により動作する継電
器において、固定サンプリング方式でサンプリングし、
そのサンプリング結果の周波数変動に基づく誤差を補正
演算したため、従来よりも高精度検出を可能とする効果
を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の1形態の単線結線図である。
【図2】図1の動作説明用の第1の波形図である。
【図3】図1の動作説明用のフローチャートである。
【図4】図1の動作説明用の第2の波形図である。
【符号の説明】
1 母線 2 計器用変圧器 5 計器用変流器 10,14 サンプル・ホールド回路 16 マルチプレクサ 17 A/D変換回路 20 演算処理装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 坂上 泰久 名古屋市東区東新町1番地 中部電力株式 会社内 (72)発明者 長谷川 考志 名古屋市東区東新町1番地 中部電力株式 会社内 (72)発明者 江村 徳男 京都市右京区梅津高畝町47番地 日新電機 株式会社内 (72)発明者 鵜野 克彦 京都市右京区梅津高畝町47番地 日新電機 株式会社内 (72)発明者 奥田 博 京都市右京区梅津高畝町47番地 日新電機 株式会社内 Fターム(参考) 5G058 GG02 GG03 GG04 GG06 GG08 GG09

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 系統基本波の電圧,電流等の交流電気量
    の計測信号を一定周波数の固定サンプリング方式でサン
    プリングし、 サンプリングデータ演算結果の振幅又は/及び位相に前
    記電気量の周波数変動に基づく誤差の補正演算を施し、 前記サンプリングデータ演算結果の前記誤差を演算によ
    り補正することを特徴とするサンプリングデータ処理方
    法。
  2. 【請求項2】 系統基本波の電圧,電流等の交流電気量
    の計測信号をサンプリングし、サンプリングデータをデ
    ジタルフィルタ処理して前記電気量の成分を抽出し、抽
    出成分のサイクル間の振幅,位相のベクトル変化により
    動作する変化量検出継電器において、 前記電気量の計測信号を一定周波数の固定周波数サンプ
    リング方式でサンプリングする手段と、 前記電気量の周波数変動を計測する手段と、 前記抽出成分の比較2サイクルの振幅,位相に前記周波
    数変動に基づく誤差の補正演算を施し,前記両サイクル
    の振幅の前記誤差を演算により補正して除去し,前記両
    サイクルの位相を合わせる手段と、 前記補正演算が施された前記両サイクル間の前記抽出成
    分の振幅,位相のベクトル変化を検出する手段とを備え
    たことを特徴とする変化量検出継電器。
  3. 【請求項3】系統基本波の電圧,電流等の交流電気量の
    計測信号をサンプリングし、サンプリングデータをデジ
    タルフィルタ処理して前記電気量の成分を抽出し、抽出
    成分のサイクル間の振幅変化により動作する変化量検出
    継電器において、 前記電気量の計測信号を一定周波数の固定周波数サンプ
    リング方式でサンプリングする手段と、 前記電気量の周波数変動を計測する手段と、 前記抽出成分の比較2サイクルの振幅に前記周波数変動
    に基づく誤差の補正演算を施し,前記両サイクルの振幅
    の前記誤差を演算により補正して除去する手段と、 前記補正演算が施された前記両サイクル間の前記抽出成
    分の振幅変化を検出する手段とを備えたことを特徴とす
    る変化量検出継電器。
  4. 【請求項4】 系統基本波の電圧,電流等の交流電気量
    の計測信号をサンプリングし、サンプリングデータをデ
    ジタルフィルタ処理して前記電気量の成分を抽出し、抽
    出成分の振幅の値(前記電気量の絶対値)により動作す
    る継電器において、 前記電気量の計測信号を一定周波数の固定周波数サンプ
    リング方式でサンプリングする手段と、 前記電気量の周波数変動を計測する手段と、 前記抽出成分の振幅に前記周波数変動に基づく誤差の補
    正演算を施し,前記振幅の前記誤差を演算により補正し
    て除去する手段と、 前記補正演算が施された前記抽出成分の振幅値を検出す
    る手段とを備えたことを特徴とする継電器。
JP2000382398A 2000-12-15 2000-12-15 サンプリングデータ処理方法及び該処理方法を用いた継電器 Pending JP2002186167A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000382398A JP2002186167A (ja) 2000-12-15 2000-12-15 サンプリングデータ処理方法及び該処理方法を用いた継電器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000382398A JP2002186167A (ja) 2000-12-15 2000-12-15 サンプリングデータ処理方法及び該処理方法を用いた継電器

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002186167A true JP2002186167A (ja) 2002-06-28

Family

ID=18850229

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000382398A Pending JP2002186167A (ja) 2000-12-15 2000-12-15 サンプリングデータ処理方法及び該処理方法を用いた継電器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002186167A (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006266684A (ja) * 2005-03-22 2006-10-05 Meidensha Corp 高調波検出装置
JP2006276006A (ja) * 2005-03-01 2006-10-12 Nagoya Institute Of Technology 電力系統における高調波解析法
JP2010154620A (ja) * 2008-12-24 2010-07-08 Toshiba Corp 保護継電器、その制御方法及び制御プログラム
JP2014180196A (ja) * 2013-03-13 2014-09-25 Lsis Co Ltd 電力回路開閉器用制御回路
CN104155517A (zh) * 2014-09-03 2014-11-19 国家电网公司 一种数字化电能表非整周期采样误差补偿方法及系统
KR20150139764A (ko) 2014-06-04 2015-12-14 미쓰비시덴키 가부시키가이샤 디지털 보호 릴레이 장치
JP2017017900A (ja) * 2015-07-02 2017-01-19 三菱電機株式会社 保護リレー装置
CN111814688A (zh) * 2020-07-09 2020-10-23 成都傅立叶电子科技有限公司 基于FFTc的数字波束形成角度捕获方法及装置、存储介质

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006276006A (ja) * 2005-03-01 2006-10-12 Nagoya Institute Of Technology 電力系統における高調波解析法
JP2006266684A (ja) * 2005-03-22 2006-10-05 Meidensha Corp 高調波検出装置
JP2010154620A (ja) * 2008-12-24 2010-07-08 Toshiba Corp 保護継電器、その制御方法及び制御プログラム
JP2014180196A (ja) * 2013-03-13 2014-09-25 Lsis Co Ltd 電力回路開閉器用制御回路
US9048657B2 (en) 2013-03-13 2015-06-02 Lsis Co., Ltd. Control circuit for electric power circuit switch
KR20150139764A (ko) 2014-06-04 2015-12-14 미쓰비시덴키 가부시키가이샤 디지털 보호 릴레이 장치
JP2015231270A (ja) * 2014-06-04 2015-12-21 三菱電機株式会社 デジタル保護リレー装置
CN104155517A (zh) * 2014-09-03 2014-11-19 国家电网公司 一种数字化电能表非整周期采样误差补偿方法及系统
JP2017017900A (ja) * 2015-07-02 2017-01-19 三菱電機株式会社 保護リレー装置
CN111814688A (zh) * 2020-07-09 2020-10-23 成都傅立叶电子科技有限公司 基于FFTc的数字波束形成角度捕获方法及装置、存储介质
CN111814688B (zh) * 2020-07-09 2023-10-13 成都傅立叶电子科技有限公司 基于FFTc的数字波束形成角度捕获方法及装置、存储介质

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4987068B2 (ja) 交流電気量測定装置
US8108165B2 (en) Acquiring phasors outside the frequency tracking range for power protective relays
US6417791B1 (en) Delta filter with an adaptive time window for protective relays
WO2012117551A1 (ja) 交流電気量測定装置および交流電気量測定方法
EP2859635A1 (en) Method for identifying fault by current differential protection and device thereof
Mokeev Filter synthesis for PMU
US4885656A (en) Digital protective relay
JP2002186167A (ja) サンプリングデータ処理方法及び該処理方法を用いた継電器
JP2014139541A (ja) 電気量測定装置および電気量測定方法ならびに、これらの装置および方法を利用した電力系統品質監視装置、三相回路測定装置、電力系統脱調予測装置、アクティブフィルタおよび開閉極位相制御装置
Grando et al. A method for synchronized harmonic phasor measurement based on hardware‐enhanced Fast Fourier Transform
Petrović et al. Dynamic phasors estimation based on Taylor-Fourier expansion and Gram matrix representation
JP5830941B2 (ja) 位相同期検出回路
JPH05232157A (ja) 電圧低下検出装置
KR920006009B1 (ko) 전기량 검출기
JP2010136548A (ja) 分散電源の単独運転検出装置
JP2002218661A (ja) 分散電源の単独運転検出方法
JP2982612B2 (ja) Pq演算補正方法
JP5334401B2 (ja) サンプリングパルス発生回路
JP3612354B2 (ja) ディジタル形保護継電器における位相角差、周波数差及び周波数演算方法
JP2003248023A (ja) 電子式交流電流計
JP3182777B2 (ja) 電力量測定方法
JP2541049Y2 (ja) 電力計
JP2538758Y2 (ja) ベクトル変化検出装置
JPH02213770A (ja) 三相電圧電流実効値および三相有効無効電力の演算方法
CN105242103A (zh) 一种厂用电源快速切换装置的母线电压测量方法