JP3628143B2 - 地絡距離継電器 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、高抵抗接地系統に適用するディジタル形の地絡距離継電器に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、高抵抗接地系統における送電線の地絡事故検出には地絡方向継電器が用いられていた。しかし、この地絡方向継電器は方向判別のみを主目的としているため、事故区間の識別は時限協調によって行なわざるを得なかった。このため、電源端子事故ではしゃ断遅延となること、零相循環電流が存在するような系統では方向判別を誤る恐れがあること等の問題があった。また、近年の電力系統の構成の複雑化、多様化に伴い時限のみでは他装置との協調をとりづらく保護機能上必ずしも十分とは言えない状況になっている。
【0003】
このような状況下では、地絡保護についても事故区間識別能力を有する距離継電方式を適用することが望まれる。距離継電方式は周知のとおり、継電器設置点から事故点までの距離を測定することから事故区間識別能力が高く、前述のように電力系統の構成にあまり左右されずに高速化が図られ、しかも自回線及び隣回線の零相電流補償を実施すれば零相循環電流の影響を受けずに安定した事故検出が可能となる。
【0004】
しかるに、高抵抗接地系に地絡距離継電器を適用するには、次のa,b項の対策を講じる必要がある。
a.電力系統周辺への誘導障害の問題上、対地電流を抑制するために事故電流が負荷電流より小さい場合があり、距離測定値精度(以下、距離測定を測距と略記し、これを測距値精度とも言う)は負荷電流による事故前後の電流位相の変化に影響を受ける。このため、負荷電流成分を除去する必要がある。
b.継電器設置端子で入力した電気量で測距演算をするため、例えば、図11に示したような系統事故、すなわち、継電器RYから見て距離Xの点で事故が発生した場合、継電器に入力される電圧をV、電流をIとし、事故点の電圧をV、線路降下電圧をVとすると、
=V+V …(1)
の関係が成立するので、インピーダンスとして計算される距離Xは次式で表される。
【0005】
【数1】
Figure 0003628143
この(2)式において、第1項が真値であり、第2項が誤差分となり、事故点電圧Vが測距誤差の要因になっている。高抵抗接地系における事故点電圧Vを線路降下電圧Vと比較するとV>Vの関係にあることが、例えば、文献「保護継電技術」(昭和54年.東京電気大学出版局発行、第8章、電力系統の中性点方式)に記載されている。従って、事故点電圧Vの影響をできるだけ受けないようにする必要がある。
しかして、高抵抗接地系へ地絡距離継電器を適用するに当たって、負荷電流及び事故点抵抗の影響を受け難い測距演算をする必要がある。
【0006】
因みに、事故点電圧を消去する方式として、特公昭58−29471号公報に開示されたように、事故電流と同位相となる極性量を選択することによって除去できることは知られており、この極性量にはα回路(α・β・O法によるα変換量)の事故前後の電流変化分を用いるようにしている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
極性量に事故前後の電流変化分を使用することによって、前述の負荷電流の影響を除去できるが、距離継電器に単なる変化分電流を適用すると次のA,B,C項の問題がでてくる。
A.事故継続中に変化分量が零になると安定した極性量が得られなくなり、測距演算誤差を生じてしまう。
B.周波数変動を伴う事故の場合には、変化分電流に誤差を生じ、極性量が不安定となって、正しく測距できない。
C.進展あるいは追いかけ事故等では極性量自身の位相が変化するため、正確な動作判定を期待することができない。
このため、距離継電器における極性量は、事故前後の電流変化分によらない方法で負荷電流成分を除去する必要性があった。
【0008】
本発明は上記の問題点を解決するためになされたもので、高抵抗接地系に適用するに当たり、負荷電流及び事故点抵抗の影響を受けにくい測距演算を行うことにより、測距性能を向上させて安定動作が期待できる信頼性の高い地絡距離継電器を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る地絡事故継電器は、電力系統の電圧及び電流を導入し、送電線に発生した地絡事故を検出すると共に、事故点までの距離を演算するに当たり、第1の手段が逆相電流を算出する一方、第2の手段が地絡事故相を検出すると、第3の手段が地絡事故によっても大きさ及び位相が変化しない基準電圧と第1の手段によって算出された逆相電流との位相差を、地絡事故が検出される前後に亘って算出し、少なくとも地絡事故が検出される以前の逆相電流及び位相差を保持するようにし、さらに、第4の手段が地絡事故後の逆相電流、地絡事故発生前の逆相電流及び位相差、並びに地絡事故発生後の位相差に基づいて、負荷電流及び事故点抵抗に起因する逆相電流の位相変化分を算出し、この位相変化分により地絡事故後の逆相電流を移相して極性量とするもので、この極性量に基づいて事故点までの距離を演算することにより負荷電流及び事故点抵抗の影響を受け難い測距演算を可能にしている。
【0010】
第3の手段の具体的構成として、基準電圧と逆相電流との外積値及び内積値を算出する位相差算出手段と、算出された外積値及び内積値に基づき逆相電流の基準電圧に対する位相差を演算し、地絡事故検出時刻よりも所定時間だけ前の逆相電流及び位相差を保持する事故前位相差保持手段と、算出された外積値及び内積値に基づき、地絡事故検出時刻より後における逆相電流の基準電圧に対する位相差を算出する事故後位相差算出手段とを含むようにする。
【0011】
また、第4の手段の具体的構成として、地絡事故後の逆相電流、事故前位相差保持手段に保持された地絡事故前の逆相電流及び位相差、並びに事故後位相差算出手段によって算出された地絡事故後の位相差に基づき、負荷電流及び事故点抵抗に起因する逆相電流の位相変化分を算出する事故前後の位相差算出手段と、算出された位相変化分に従って、地絡事故後の逆相電流を移相して極性量とする移相演算手段とを含むようにする。
【0012】
さらに、地絡事故によっても大きさ及び位相が変化しない基準電圧としては、地絡事故相に対する健全相の線間電圧を用いたり、あるいは、正相電圧を用いたりすることができるので、これらの機能を第2の手段に持たせ、それぞれ基準電圧として第3の手段に加えるようにしている。
【0013】
第3の手段が基準電圧に対する逆相電流の位相差を求めたり、第4の手段が負荷電流及び事故点抵抗に起因する逆相電流の位相変化分を求めるに際して、正接関数値から逆正接関数値を求める演算を余儀無くされるが、この演算を行う代わりに、正接関数値とこれに対応する逆正接関数値とをテーブルとして記憶させた記憶手段を設け、この記憶手段を参照することによって、処理の負担を軽減することができる。
【0014】
ところで、事故点までの距離を演算する場合の極性量としては上述した逆相電流に限定されるものではなく、零相電流を採用することもできる。そこで、もう一つの発明は、この零相電流を用いて上述したと全く同様な演算を実行するように構成したもので、これによっても、負荷電流及び事故点抵抗の影響を受け難い測距演算が可能となる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図面に示す実施形態に基づいて詳細に説明する。
図1は本発明の第1の実施形態の構成を示すブロック図で、特に、マイクロプロセッサ等に持たせた機能をブロックに示したものである。図1において、図示省略の電流検出器及びAーD変換器を介して得られる、ディジタル化された三相交流電流の検出値(以下、単に電流とも言う)iが逆相電流算出手段11に加えられ、同じく、図示省略の電圧検出器及びAーD変換器を介して得られる、ディジタル化された三相交流電圧の検出値(以下、単に電圧とも言う)vが事故相検出手段12及び位相差算出手段13に加えられる。逆相電流算出手段11は電流iに基づき測距演算に用いる極性量として逆相電流Iを算出して位相差算出手段13、事故前後の位相差算出手段16及び移相演算手段17に加える。
【0016】
事故相検出手段12は電圧vに基づき各相電圧の合成値を求め、その振幅値が基準値を超えたとき地絡事故発生と判定し、そのタイミング信号を測距演算の起動信号として事故前位相差保持手段14に加える一方、事故相を判定し、健全な相の線間電圧(一般に、健全相直角電圧と言う)を選択して基準電圧Vを位相差算出手段13に加えるものである。位相差算出手段13はこれに加えられる電圧v、逆相電流I及び基準電圧Vを用いて逆相電流Iと基準電圧Vの内積I*Vpcos及び外積I*Vpsinを演算して事故前位相差保持手段14及び事故後位相差算出手段15に加えるものである。
【0017】
事故前位相差保持手段14はその内部にメモリを含み、逆相電流Iと基準電圧Vとの外積と内積との比を用いて基準電圧に対する逆相電流Iの位相を演算して順次記憶し、これに加えられる起動信号を基準にして数サイクル遡った時点、すなわち、事故前の逆相電流I2L及びその位相φ2Lを出力して事故前後の位相差算出手段16に加える。一方、事故後位相差算出手段15は逆相電流Iと基準電圧Vの外積と内積との比を用いて基準電圧に対する逆相電流Iの位相φ2Fを演算して事故前後の位相差算出手段16に加える。事故前後の位相差算出手段16は、これに加えられる事故前後の逆相電流I2L、I2F及びその位相差φ2L及びφ2Fを用いて負荷の逆相成分によって生じる極性量の位相ずれθを算出して移相演算手段17に加えるものである。また、移相演算手段17は位相ずれθを用いて逆相電流の移相演算を実行して有効成分のみの極性量I2m′を求めるものであり、ここで求められた極性量I2m′に従って測距演算手段18が周知の距離測定演算を実行する構成になっている。
【0018】
上記のように構成された本実施形態の詳細な動作について、図2乃至図6をも参照して以下に説明する。
逆相電流算出手段11はこれに加えられた電流iをもとに測距演算に用いる極性量として逆相電流Iを算出する。極性量の考え方は前述の特公昭58−29471号公報に基本原理が詳しく記載されているので詳述は避けるが、本実施形態では逆相電流Iを極性量としている。
以下に、逆相電流Iの位相と事故電流Iの位相との関係について説明する。
図2に示した如く、A端の電源EとB端の電源Eとの間に地絡事故が発生し、事故点の電圧、すなわち、事故電圧をVα 、A,B端から事故点を見たインピータンスをZ、Z、α回路におけるA,B端子から事故点に流れる電流をIα 、Iα とした場合、次の(3)〜(5)式が成立する。
【0019】
【数2】
Figure 0003628143
ただし
α ,Iα :α回路におけるA,B端子からの電流(大地へは流れない)
,Z :α回路の事故点より見たA,B端側のインピーダンス
Iβ :β回路電流(事故相、大地へは流れない)
である。そこで、(5)式を変形すると次式が得られる。
−E=Iα ・Z−Iα ・Z …(6)
この(6)式を(4)式に代入すると次式が得られる。
【0020】
【数3】
Figure 0003628143
従って、逆相電流IであるIα −jIβは(7)式を用いて次式により演算できる。
【0021】
【数4】
Figure 0003628143
この場合、インピータンスZ、Z及びZ+Zは図3に示す関係にあり、インピーダンスZ+Zの抵抗角をφAB、インピータンスZの抵抗角をφとすれば、逆相電流Iと事故電流Iとの位相差はφAB−φとなる。しかるに、A,B端ともに電源であればインピータンスZ,Zの抵抗角φ,φはほぼ等しく、又、B端子が負荷であれば抵抗角に差を生じるが、この場合でもZ>>Zであるので、位相差φAB−φは小さい。
【0022】
以上の理由から、逆相電流Iを用いることによって位相が事故電流Iに近似した極性量、すなわち、事故点電圧Vを消去できる極性量が得られる。
ここで、常時の負荷に含まれる逆相電流の影響について説明する。(8)式から負荷成分を考慮した場合には下記(9)式に書き換えられる。
【0023】
【数5】
Figure 0003628143
この(9)式中のI2Lは負荷に含まれる逆相電流であり、逆相電流Iは事故電流Iと逆相電流I2Lの大きさに関係する。この傾向は、図4に示すように、I2L=0の場合の事故電流Iと逆相電流Iの位相差をφとし、逆相電流I2Lの大きさにより生じる逆相電流Iの位相のずれをδとすると、負荷に含まれる逆相電流I2Lの影響により位相差φがφ±δに変化することになる。すなわち、事故電流Iとほぼ同位相となる逆相電流Iが、負荷電流に含まれる逆相電流I2Lの位相変化の影響を受けると測距値誤差の要因となる。
【0024】
本実施形態では、この位相変化分δを次のようにして消去する。すなわち、事故相検出手段12は、これに加えられた電圧vから各相電圧の合成値Vam+Vbm+Vcmより零相電圧の振幅値|V0m|を求め、続いて、感度値Vksetとの大小比較を行い、|V0m|>Vksetと判断すれば動作となる、いわゆる、地絡過電圧継電器の機能を備えており、その動作タイミングを後述の地絡事故発生の起動条件としている。さらに、事故相検出手段12はこの地絡過電圧継電器が動作した時に限り、各相電圧の振幅値からその最小値|Vmin |を判定して事故相を検出し、健全相の線間電圧を選択し、これを基準電圧Vとして出力するる。
【0025】
位相差算出手段13は、逆相電流算出手段11で得られた逆相電流Iと、事故相検出手段12で選択された基準電圧Vとの位相差を演算するために、それぞれ外積値I*Vpsin、内積値I*Vpcosを算出している。この場合、基準電圧Vは、事故相、大地には無関係であるため、事故前後で位相差を生じることはなく、位相差算出の基準量として有効である。従来より、地絡距離継電器の方向判別においても事故相電圧より90度進んだ健全相直角電圧を用いていることは良く知られており、例えば、文献「保護継電工学」(平成2年、電気学会発行、第5版、第124頁)にも記載されたとおりである。
【0026】
図5は、a相事故時における健全相直角電圧Vbcと、事故前後の逆相電流Iとの位相の関係を示すベクトル図である。いま、健全相直角電圧Vbcを基準ベクトルとし、事故前後の逆相電流をそれぞれI2L,I2Fとすれば、事故前の逆相電流I2Lの位相角φ2Lは下記(10)式により、事故後の逆相電流I2Fの位相角φ2Fは下記(11)式によってそれぞれ算出できる。
【0027】
【数6】
Figure 0003628143
そこで、事故前位相差保持手段14は、事故相検出手段12で事故判定した時刻tをもとに、事故検出までの動作遅延時間及びマージン等を考慮し、例えば、3サイクル前の逆相電流I2L(逆相電流算出手段11で検出)及び位相差量I2L・Vβ sin ,I2L・Vβ cos から(10)式で事故前位相差φ2Lを求め、I2L及びφ2Lを保持する。同様にして、事故後位相差算出手段15は、事故判定した時刻t以降の事故後に得られた逆相電流I2F(逆相電流算出手段11で検出)及び位相差量I2F・Vβ sin ,I2F・Vβ cos から(11)式で事故後位相差φ2Fを求める。
事故前後の位相差算出手段16は、負荷の逆相成分によって生じる位相ずれθを直接求めるもので、この位相ずれθは図5に示したように、事故前逆相電流I2Lと事故後逆相電流I2Fとの変化分I(=I2F−I2L)と、事故後逆相電流I2Fとの位相差に相当し、次式によって算出する。
【0028】
【数7】
Figure 0003628143
すなわち、図5から明らかなように、事故後逆相電流I2Fをθだけ移相すれば、逆相電流電流Iと同位相の成分となり、負荷電流に含まれる逆相電流I2Lによる位相ずれを消去することができる。この場合、事故前の位相差量φ2Lは事故前位相差保持手段14により保持されており、常時一定の事故前の逆相電流I2L、位相差量φ2Lを基準にするので、事故が長期に亘って継続する場合、あるいは、周波数変動が生じるような事故においても正確な位相差が求められ、安定した極性量の移相演算が可能となる。
【0029】
移相演算手段17はこの移相演算を実行するものである。一般に、移相演算は所定の大きさのサンプリングデータを合成することによって任意の位相シフトが可能であり、例えば、図6に示すように、事故後の逆相電流I2Fm から前述のθだけ移相した逆相電流I2m′を求めるには次の(13)式を用いることができる。因みに、サンプリング周期を30度としている。
2m′=k・I2Fm +k・I2Fm−1 …(13)
ただし、k,kは次の(14)式の正接関数を満足するように選ぶ。
【0030】
【数8】
Figure 0003628143
よって、(13)式の演算により事故後の逆相電流I2Fm に対してθだけ移相された逆相電流I2m′を得ることができ、事故電流Iに位相が近似し、かつ、負荷電流に含まれる逆相電流I2Lの影響を受けない有効成分のみの極性量が求められる。
このようにして求められた極性量I2m′に基づいて測距演算手段18が事故点までの距離演算を実行する。なお、演算原理そのものは前述の特公昭58−29471号公報に記載されたとおりであるが、参考までに示すとその演算式は次のようになる。
【0031】
【数9】
Figure 0003628143
ただし
X :事故点までのリアクタンス
Im( ):( )内の虚数成分
SET :整定値
である。
この場合、(15)式に示した除算を行う代わりに、例えば、(15)式の除数を両辺に乗じた次の(16)式を用いても同様な動作を行わせることができる。
Im(V・I2m′)≦Im(I・I2m′)・XSET …(16)
なお、事故前位相差保持手段14に保存された事故前のデータは、地絡距離継電器が不動作(動作ゾーン以遠の事故)であるか、あるいは、地絡方向継電器が不動作(背後事故)である場合にリセットされる。これにより、内部事故中は事故前データは有効となり、進展事故にも対応できる利点がある。
【0032】
かくして、本発明の第1の実施形態によれば、高抵抗接地系の地絡距離を判別するに当たり、負荷電流及び事故点抵抗の影響を受け難い距離演算を行うことができ、測距性能を向上させて安定動作が期待できる信頼性の高い地絡距離継電器を提供することができる。
【0033】
ところで、上記第1の実施形態では、事故前後で求めた逆相電流の位相差量から、負荷電流の影響によって生じる位相ずれを正接関数の演算により直接算出したが、この代わりに、予め正接関数値の数列とこれに対応する逆正接関数値をROM等に設定、記憶させておき、位相差量の除算値をこの設定値に近似するところの逆正接関数値を選択することによって事故前後の位相差を求め、この位相差の分だけ移相させて負荷電流成分を消去することもできる。
【0034】
図7はこの考えに従った第2の実施形態の構成を示すブロック図である。図中、図1と同一の要素には同一の符号を付してその説明を省略する。この実施形態は、正接関数値の数列とこれに対応する逆正接関数値を記憶させた記憶手段20が図1の構成要素に付加されており、この記憶手段20を参照して逆正接関数値を求めるべく、図1中の事故前位相差保持手段14、事故後位相差算出手段15及び事故前後の位相差算出手段16の代わりに、事故前位相差選択手段24、事故後位相差選択手段25及び事故前後の位相差選択手段26を備えている。図8は記憶手段20に記憶された逆正接関数表の一部を示したものである。
【0035】
上記のように構成された第2の実施形態の動作について、特に、図1と構成を異にする部分を中心にして以下に説明する。事故前位相差選択手段24及び事故後位相差選択手段25は事故前後の負荷電流の健全相直角電圧に対する位相差を演算するに当たり、それぞれ(10)式及び(11)式にて逆正接関数値を求める際に算出される除算結果が、図8に示す逆正接関数表の数列(tan φ)内の近似するところの逆正接算数値(φ)を選択して、事故前の逆相電流I2Lの位相角φ2L、事故後の逆相電流I2Fの位相角φ2Fを得る。同様にして、事故前後の位相差選択手段26は(12)式にて逆正接関数値を求める際に算出される除算結果が、図8に示す逆正接関数表の数列(tan φ)内の近似するところの逆正接算数値(φ)を選択して直接位相差θを求める。
【0036】
よって、第2の実施形態によれば、正接関数値とこれに対応する逆正接関数との対応表を用いることにより、関数演算を実行することなく、処理負担を軽減して位相差θを得ることができ、第1の実施形態と同様の効果が得られる。
【0037】
図9は本発明の第3の実施形態の構成を示すブロック図であり、図中、図1と同一の要素には同一の符号を付してその説明を省略する。この実施形態は、位相差演算における基準電圧を正相電圧としたもので、基準電圧として線間電圧を選択する図1中の事故相検出手段12の代わりに、基準電圧として正相電圧を算出する事故相検出手段32を設けると共に、図1中の位相差算出手段13の代わりに正相電圧を用いる位相差算出手段33を設けた構成になっている。
【0038】
ここで、事故相検出手段32は事故相の判定機能と正相電圧算出機能とを備えている。この場合、事故相検出手段32は、正相電圧Vを対称座標法とαβO法との関係によって算出するもので、例えば、a相基準の場合には次の(17)式にて算出する。
【0039】
【数10】
Figure 0003628143
a相1線地絡の場合、前記αβO変換法によれば、β回路は開放でα回路と零相回路が直列接続の関係にあるため、本電圧量としても事故前後の位相の変化は少ないと言える。
よって、正相電圧を位相差算出における基準量としても、上述したと同様な動作を行わせることができるため、第1の実施形態と同様の効果が得られる。
なお、図9に示した正相電圧を基準電圧とする場合でも、位相差及び移相量の算出に際して、図7及び図8に示した記憶手段20を参照することにより処理負担を軽減させることができる。
【0040】
図10は本発明の第4の実施形態の構成を示すブロック図であり、図中、図1と同一の要素には同一の符号を付してその説明を省略する。この実施形態は、極性量として零相電流を選択するもので、図1中の逆相電流算出手段11の代わりに零相電流算出手段41を用い、さらに、図1中の位相差算出手段13の代わりに位相差演算における基準電圧を正相電圧とする位相差算出手段43を用いた構成になっている。なお、逆相電流Iの代わりに零相電流Iを用いたことに対応して、図1中のIがIに、φがφに置き換えられ、各演算式もこれと同様の置換で済むため、図1と構成を異なる点を中心にしてその動作を以下に説明する。
【0041】
零相電流検出手段41は、これに加えられた電流iをもとに測距演算に用いる極性量と零相電流Iを算出する。なお、図10には示していないが、零相電流検出手段41は相電流を加算するものであっても、零相電流Iを直接検出するものであっても良い。
零相電流Iの位相と事故電流Iの位相とは次の関係がある。すなわち、図2において、O回路の事故点から見たA,B端側の零相インピーダンスをそれぞれZ0A,Z0Bとすると、(8)式は次の(18)式に置換できる。
【0042】
【数11】
Figure 0003628143
そして、図3中のZをZ0A、ZをZ0Bとして扱うと、前述したようにA,Bの両端が共に電源であれば零相インピーダンスZ0A,Z0Bの抵抗角はほぼ等しく、B端子が負荷端子であればZ0B>>Z0Aであるため位相差は少なく、(8)式の関係より零相電流I0Fを用いることで事故電流Iに位相が近似することとなり、上述したと同質の極性量とすることができる。
しかして、図1に示した第1の実施形態で逆相電流Iとしている極性量を零相電流Iで考えることによって、第1の実施形態と同様の作用、効果が得られる
なお、極性量として零相電流Iを選択した場合でも、図7に示す第2の実施形態で用いた逆正接関数表によって同様な位相算出を行っても上述したと同様の作用、効果が得られることは言うまでもない。
【0043】
ところで、上述した第1乃至第4の各実施形態では、距離継電器の動作判定に、リアクタンス成分を直接算出する演算方式を採用したが、これ以外の判定方式を採用することもできる。
すなわち、距離継電器の動作判定原理には、例えば、上記文献「保護継電工学」(電気学会発行、第5版、第122頁)に記述されている電流と整定値から電圧に変換し、等価的にインピーダンスを電圧に置き換えて判定する位相比較判定方式及び絶対値比較方式がある。次の(19)式は一般的な位相比較方式の判定式である。
X・I−VIsin φ−k≧0 …(19)
ただし
k:抑制項
φ:電圧Vと電流Iの位相差
である。
【0044】
この判定式自体は本発明の主旨ではないので詳述は避けるが文献「保護継電工学」(電気学会発行、第5版、第101頁)に記載されているものである。因みに、(13)式で得られた逆相電流I2m′を(19)式の両辺に乗算して整理すると次の(20)式が得られる。
X・I・I2m′≧(VIsin φ+k)I2m′…(20)
この(20)式は第1の実施形態として説明した(16)式と等価であり、測距演算手段18の内部構成を変更するだけで済み、この判定法を用いても上述したと同様の動作を行わせることができる。
【0045】
また、動作量、抑制量の算出手段として絶対値比較方式を採用しても上述したと同様の動作を行わせることができる。
なおまた、上記実施例ではマイクロプロセッサ等に持たせた機能を合計8個の機能ブロックで表現したが、これらの機能の分解又は合併により新たなブロック名を付して表現することもできる。
【0046】
【発明の効果】
以上の説明によって明らかなように、本発明によれば、極性量の位相ずれの要因となる負荷電流の影響を、変化分電流を用いずに消去することができ、事故継続中も安定した極性量を維持し、かつ、周波数変動、進展事故にも演算誤差の少ない距離演算を行うことにより、測距性能を向上させ安定動作の期待できる信頼性の高い地絡継電装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の地絡距離継電器に係る第1の実施形態の構成を示すブロック図。
【図2】図1に示した実施形態の適用線路を示した等価回路図。
【図3】図1に示した実施形態の動作を説明するために、逆相電流と事故電流との位相差の関係を、インピーダンスを用いて示したベクトル図。
【図4】図1に示した実施形態の動作を説明するために、負荷に含まれる逆相分による逆相電流の位相ずれを示したベクトル図。
【図5】図1に示した実施形態の動作を説明するために、健全相電圧を基準として事故前後の逆相電流の位相差を示したベクトル図。
【図6】図1に示した実施形態の動作を説明するために、逆相電流のサンプリングデータをもとに移相演算を行う手法を示すベクトル図。
【図7】本発明の地絡距離継電器に係る第2の実施形態の構成を示すブロック図。
【図8】図7に示した実施形態で参照する逆正接関数表を示した図表。
【図9】本発明の地絡距離継電器に係る第3の実施形態の構成を示すブロック図。
【図10】本発明の地絡距離継電器に係る第4の実施形態の構成を示すブロック図。
【図11】本発明を適用する送電線系統事故を説明する系統図。
【符号の説明】
11 逆相電流算出手段
12,32 事故相検出手段
13,33,43 位相差算出手段
14,24 事故前位相差保持手段
15,25 事故後位相差算出手段
16,26 事故前後の位相差算出手段
17 移相演算手段
18 測距演算手段
20 記憶手段
41 零相電流算出手段

Claims (12)

  1. 電力系統の電圧及び電流を導入し、送電線に発生した地絡事故を検出すると共に、事故点までの距離を演算する地絡事故継電器において、
    前記電流の逆相電流を算出する第1の手段と、
    前記電圧に基づいて地絡事故相を検出する第2の手段と、
    前記電圧に基づいて予め算出された基準電圧と前記第1の手段によって算出された逆相電流との位相差を、前記第2の手段によって地絡事故が検出される前後に亘って算出し、少なくとも地絡事故が検出される以前の前記逆相電流及び前記位相差を保持する第3の手段と、
    前記第1の手段によって算出された地絡事故後の逆相電流、前記第3の手段によって算出、保持された地絡事故発生前の前記逆相電流及び前記位相差、並びに前記第3の手段によって算出された地絡事故発生後の前記位相差に基づいて、負荷電流及び事故点抵抗に起因する前記逆相電流の位相変化分を算出し、この位相変化分により前記第1の手段によって算出された地絡事故後の前記逆相電流を移相して極性量とする第4の手段と、
    を備え、前記第4の手段によって得られた前記極性量に基づいて事故点までの距離を演算することを特徴とする地絡事故継電器。
  2. 前記第3の手段は、
    前記基準電圧と前記第1の手段によって算出された逆相電流との外積値及び内積値を算出する位相差算出手段と、
    前記位相差算出手段により算出された外積値及び内積値に基づき前記逆相電流の前記基準電圧に対する位相差を演算し、前記第2の手段による地絡事故検出時刻よりも所定時間だけ前の前記逆相電流及び前記基準電圧に対する位相差を保持する事故前位相差保持手段と、
    前記位相差算出手段により算出された外積値及び内積値に基づき、前記第2の手段による地絡事故検出時刻より後における前記逆相電流の前記基準電圧に対する位相差を算出する事故後位相差算出手段と、
    を備えたことを特徴とする請求項1に記載の地絡事故継電器。
  3. 前記第4の手段は、
    前記第1の手段によって算出された地絡事故後の逆相電流、前記事故前位相差保持手段に保持された地絡事故前の前記逆相電流及び位相差、並びに前記事故後位相差算出手段によって算出された地絡事故後の位相差に基づき、負荷電流及び事故点抵抗に起因する前記逆相電流の位相変化分を算出する事故前後の位相差算出手段と、
    前記事故前後の位相差算出手段によって算出された位相変化分に従って、前記第1の手段によって算出された地絡事故後の逆相電流を移相して極性量とする移相演算手段と、
    を備えたことを特徴とする請求項1に記載の地絡事故継電器。
  4. 前記第2の手段は、地絡事故相に対する健全相の線間電圧を検出する手段を備え、この線間電圧を基準電圧として前記第3の手段に加えることを特徴とする請求項1に記載の地絡事故継電器。
  5. 前記第2の手段は、地絡事故相に対する正相電圧を検出する手段を備え、この正相電圧を基準電圧として前記第3の手段に加えることを特徴とする請求項1に記載の地絡事故継電器。
  6. 正接関数値とこれに対応する逆正接関数値とをテーブルとして記憶させた記憶手段を備え、前記第3の手段は前記記憶手段を参照して前記位相差を求め、前記第4の手段は前記記憶手段を参照して前記位相変化分を求めることを特徴とする請求項1に記載の地絡事故継電器。
  7. 電力系統の電圧及び電流を導入し、送電線に発生した地絡事故を検出すると共に、事故点までの距離を演算する地絡事故継電器において、
    前記電流の零相電流を算出又は導入する第1の手段と、
    前記電圧に基づいて地絡事故相を検出する第2の手段と、
    前記電圧に基づいて算出された基準電圧と前記第1の手段によって算出された零相電流との位相差を、前記第2の手段によって地絡事故が検出される前後に亘って算出し、少なくとも地絡事故が検出される以前の前記零相電流及び前記位相差を保持する第3の手段と、
    前記第1の手段によって算出された地絡事故後の零相電流、前記第3の手段によって算出、保持された地絡事故発生前の前記零相電流及び前記位相差、並びに前記第3の手段によって算出された地絡事故発生後の前記位相差に基づいて、負荷電流及び事故点抵抗に起因する前記零相電流の位相変化分を算出し、この位相変化分により前記第1の手段によって算出された地絡事故後の前記零相電流を移相して極性量とする第4の手段と、
    を備え、前記第4の手段によって得られた前記極性量に基づいて事故点までの距離を演算することを特徴とする地絡事故継電器。
  8. 前記第3の手段は、
    前記基準電圧と前記第1の手段によって算出された零相電流との外積値及び内積値を算出する位相差算出手段と、
    前記位相差算出手段により算出された外積値及び内積値に基づき前記零相電流の前記基準電圧に対する位相差を演算し、前記第2の手段による地絡事故検出時刻よりも所定時間だけ前の前記零相電流及び前記基準電圧に対する位相差を保持する事故前位相差保持手段と、
    前記位相差算出手段により算出された外積値及び内積値に基づき、前記第2の手段による地絡事故検出時刻より後における前記零相電流の前記基準電圧に対する位相差を算出する事故後位相差算出手段と、
    を備えたことを特徴とする請求項7に記載の地絡事故継電器。
  9. 前記第4の手段は、
    前記第1の手段によって算出された地絡事故後の零相電流、前記事故前位相差保持手段に保持された地絡事故前の前記零相電流及び位相差、並びに前記事故後位相差算出手段によって算出された地絡事故後の位相差に基づき、負荷電流及び事故点抵抗に起因する前記零相電流の位相変化分を算出する事故前後の位相差算出手段と、
    前記事故前後の位相差算出手段によって算出された位相変化分に従って、前記第1の手段によって算出された地絡事故後の零相電流を移相して極性量とする移相演算手段と、
    を備えたことを特徴とする請求項7に記載の地絡事故継電器。
  10. 前記第2の手段は、地絡事故相に対する健全相の線間電圧を検出する手段を備え、この線間電圧を基準電圧として前記第3の手段に加えることを特徴とする請求項7に記載の地絡事故継電器。
  11. 前記第2の手段は、地絡事故相に対する正相電圧を検出する手段を備え、この正相電圧を基準電圧として前記第3の手段に加えることを特徴とする請求項7に記載の地絡事故継電器。
  12. 正接関数値とこれに対応する逆正接関数値とをテーブルとして記憶させた記憶手段を備え、前記第3の手段は前記記憶手段を参照して前記位相差を求め、前記第4の手段は前記記憶手段を参照して前記位相変化分を求めることを特徴とする請求項7に記載の地絡事故継電器。
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