JPS6019491Y2 - 短絡過電流継電器 - Google Patents

短絡過電流継電器

Info

Publication number
JPS6019491Y2
JPS6019491Y2 JP1979112362U JP11236279U JPS6019491Y2 JP S6019491 Y2 JPS6019491 Y2 JP S6019491Y2 JP 1979112362 U JP1979112362 U JP 1979112362U JP 11236279 U JP11236279 U JP 11236279U JP S6019491 Y2 JPS6019491 Y2 JP S6019491Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
phase
section
signal
analog
digital
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP1979112362U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS5515996U (ja
Inventor
実 岩崎
溢泰 古瀬
裕二 鈴木
Original Assignee
東京電力株式会社
株式会社明電舎
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 東京電力株式会社, 株式会社明電舎 filed Critical 東京電力株式会社
Publication of JPS5515996U publication Critical patent/JPS5515996U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPS6019491Y2 publication Critical patent/JPS6019491Y2/ja
Expired legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Emergency Protection Circuit Devices (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は短絡過電流継電器に関する。
従来、電力系統保護のために正相分継電装置が採用され
ており、この場合保護継電器の入力は電流、電圧の正相
分を用いるのが一般的であった。
近年、電力系統容量の増大、送電線の長距離化、負荷電
流の増大などに伴ない、負荷電流と事故電流、負荷イン
ピーダンスと事故点までのインピーダンスなどの区別が
困難となり、保護継電器の誤動作や誤不動作が問題とな
っている。
ところで、電力系統の正常時においては、3相の電圧、
電流は平衡し、殆んど正相分と考えてよい。
しかしながら不平衡短絡事故が不平衡地絡事故時には逆
相骨が多く゛なる。
そこで、本考案は、このような点に着目してなされたも
ので、すなわち電力系統に設けられた変成器より得られ
る3相のアナログ電気量Ia、 Ib。
Icを夫々アナログ−ディジタル変換器に導入して一定
の間隔にてサンプリングしてディジタル信号ia、 i
b、 icに変換し、変換された各ディジタル信号ia
、 ib、 icのうちのl相分ia、:j3を乗算部
にて乗算した後、移相演算部で90°移相すると共に前
記ディジタル信号ia、 ib、 icのうちの他の1
相の信号icを極性反転部を介して第1の加算部に導入
し、この第1の加算部にて前記ディジタル信号ia、
ib、 icのうちの残りの相の信号ibと加算し、こ
の加算出力信号と前記移相演算部で移相された信号とを
第2の加算部にて加算し、この加算信号を演算部に導入
して実効値に相当する値に演算した後、比較判定部にて
設定レベルと比較するようにしたことを特徴とする短絡
過電流継電器を提供しようとするもので、正常時と不平
衡事故(不平衡短絡事故)時の区別を明確に腰保護継電
器の動作信頼度を向上させるようにしたもので、以下実
施例を用いて説明する。
本考案の実施例を説明する前に、本考案の原理について
第1図および第2図を用いて説明する。
まず第1図は3相の交流a、 b、 cの波形を示し、 21 =Asin ωt
・・・・・・(1)b=Bsin (ωt 120°
) (=C5in (ωt−240°) ここでA、 B、 Cは夫々a、 b、 cの波高値
、ωは角周波数、tは時間 とする。
交流波形a、b、cは時刻t工、t2.t3.・・・、
tnにおいて夫々サンプリング位置■、■、■、・・・
■で一定間隔φ(度)毎にサンプリングされる。
一般に時刻tnにサンプリングされた交流波形a。
b、cの瞬時値をan、 bn、 cnのように表わす
と、 an=Asinωtn −*
−*(2)bn=Bsin (ωtn−120°) cn=Csin (ωtn−240°) で、これらの瞬時値an、 bn、 cnについて対称
座標法を利用して、たとえばa、 b、 cが電流波形
であればa、 b、 cの時刻tnにおける瞬時値ia
n、 ibn、 icnについて次の(3)式のように
書ける。
1an=iQn+iln+12rI””(3)ibn=
i0n+a”jln+ai2n icn=ion+ a iln+a2i2nただし、i
Qn、 iln、 12rIは夫々時刻tnにおける零
相、正相、逆相分電流であり、またα= −1千jへ 2 ある。
第2図はアナログ量に対応するベクトル量であるが、一
定間隔φ毎の瞬時値に対応したディジタル量についても
各瞬時瞬時において対称座標法によって(3)式のよう
に表わせることは明らかで、第2図のようにアナログ量
と同様なベクトル表示も可能である。
いまに相を例にとって逆相分と零相分の和の導出方法に
ついて第2図を用いて説明する。
線間電流、線間電圧を必要とする保護継電器においては
、第2図に示すベクトル合成すなわち瞬時値の演算では
、いま反相を例にとると、次の(4)式(電流の場合)
、(5)式(電圧の場合)の演算を行なう。
j j3ian+(ibn−icn) = j j3 (ion+i1n+12n) +(io
n十α2i1n+αi2n −1on−α11n−α2
i2n)= j j3 (ion+iln+12n)
+ (α−α2)(i2n−iln) = j j3
(牙。
n+i。n) ・・・・・・(4)電圧の場合も同
様に j j3van+ (vbn−vcn) = j 、J3 (2v2n十v。
n) −−−−−−(5)これは、第2
図でa相を73倍し、90°位相を進めたものと、b相
からC相を引算したものを加算することである。
ca相、ab相の場合にも同様の方法で行なえばよい。
すると、(4)、 (51式の右辺かられかるようにこ
れ;らに正相分は含まれず、潮流の影響は受けない。
すなわち本考案は継電器の入力電流に含まれる正相負荷
電流の影響を除去しようとするものである。
例えばに相であれば前記(4)式のjj3ian十(i
bn−icn)を演算するが、jj3ianの項はあく
7までも(ibn−icn)の項に含まれる正相負荷電
流成分の影響を除去するためのものである。
このように本考案は前記(4>、 +5)式を演算する
ことによって入力電流から正相負荷電流分を除去して事
故相電流の故障成分のみを得るものである。
このよう1な方法によるに相保護の場合についての本考
案実施例を第3図を用いて後述する。
前述した記載かられかるように(4)、 (51式の左
辺についてサンプリングされた瞬時値を90°進ませた
りする必要があるが、一般に一定間隔毎にサン1プリン
グされた波形Xの瞬時値に対応するディジタル量をXn
(nはサンプリング番号)とすると、Xnを90’進ま
せるには(6)式のような演算を行なえばよい。
Xo// =畑竺1ヨ知づ 曲・・(6)si
nφ ただし、Xn“はXnを90’だけ進ませたものを表わ
し、φはサンプリング間隔である。
また上記の移相演算の代りに、mφ=90° (m=1
.2.3.・・・)の関係があるときは、シフトレジス
タを用いてmサンプル前の値Xn−mをそのまま使えば
、90’遅れにすることができ、この90°遅れたもの
の極性を反転すれば90’進みの量が得られる。
次に第3図を用いて本考案の実施例を説明する。
第3図は本考案による短絡過電流継電器の一実施例を示
し、ここでは反相保護の例を示しである。
同図において、電力系統の各相毎に設けられた変成器よ
り得られる3相の電気的アナログ量、ここでは3相の電
流のアナログ量Ia、 Ib、 Icは夫々アナログ−
ディジタル変換器1〜3により、一定間隔でサンプリン
グされた後ディジタル量ia。
ib、 icに変換される。
そしてアナログ−ディジタル変換器1の出力iaは乗算
部4で73倍され、さらに移相演算部(あるいはシフト
レジスタ)5で90°進められて、j、%3iaが加算
部6に供給される。
一方アナログ−ディジタル変換器3の出力icは極性反
転部7を通して、−icとなり、この−icが加算部8
に供給される。
この加算部8でアナログ−ディジタル変換器2の出力i
bと極性反転部7の出力(−ic)とが加算され、1b
−icを作る。
加算部6で加算部8の出力(ib−ic)と移相演算部
5の出力j、/3iaとが加算され、j j3ia十(
ib −1c)を作る。
また9は加算部6の出力を用いて実効値に相当するもの
(直流的レベル)を求める演算部であって、この演算部
9では、たとえば半波分の絶対値加算法や、114サイ
クルはなれた2つのデータの2乗したものの加算法や、
3サンプル分の最初のデータを2乗したものから、2番
目のデータを2乗したものにサンプリング周期を掛けた
ものを引き、さらに3番目のデータを2乗したものを加
算して求める方法などにより実効値に相当するものを求
める。
10は事故の比較判定を行なう比較判定部であって、こ
の比較判定部10において演算部9の出力(実効値に相
当するもの)を設定値レベルと比較腰演算部9の出力が
設定値レベルを超えたら、比較判定部10の出力により
過電流継電器を動作せしめて、電力系統の保護を行なう
このようにすると、電力系統の正常時においては、はと
んど正相分となるので、前記(4)式の右辺はほとんど
零になる。
従って加算部6の出力はほとんど零になる。
ところがb−c相短絡においては、j j3ia+ (
ib−ic) ノ演算結果ハホホ(ib−ic)となり
、短絡線間電流がそのまま得られることになる。
よって、(ib−ic)の電流そのものを使用している
正相継電装置に比較して事故判別機能の向上が期待でき
る。
なお、第3図において、アナログ−ディジタル変換器1
〜3の入力側のIa、 Ib、 Icの順序をIb。
Ic、Iaの順序に入れ換えて、すなわち図示のIaを
Ib、図示のIbをIc、図示のIcをIaの如く置き
換えて、第3図と同様の方法でアナログ−ディジタル変
換し、演算処理すれば、c −a相保護の例である。
また第3図において図示のIaをIc、図示のIbをI
a、図示のIcをIbに置き換えて、第3図と同様の方
法でアナログ−ディジタル変換し、演算処理すればa−
b相保護の例である。
さらに、第3図において、アナログ−ディジタル変換器
1〜3の入力側に図示のIa、 Ib、 Icの代りに
電力系統の各相毎に設けられた変成器より得られる3相
の電圧のアナログ量Va、 Vb、 Vcを夫々供給し
てやれば、第3図と同様にb−c相保護の例となる。
またアナログ−ディジタル変換器1〜3の入力側に図示
のIa、 Ib、 Icの代りにvb。
Vc、 Vaを夫々供給してやれば、C−a相保護の例
となり、またアナログ−ディジタル変換器1〜3の入力
側に図示のIa、 Ib、 Icの代りにVc。
Va、 Vbを夫々供給してやればa−b相保護の例と
なる。
これらのことは前記(4)、 (5)式の説明を参照す
れは°明らかである。
本考案は本実施例第3図に限定されないことはもちろん
であるが、本考案は電流の逆相分および電圧の逆相分の
位相比較によって構成される方向比較継電器(逆相方向
比較継電器)、逆相線間電流と正相線間電圧による短絡
距離継電器(逆相短絡距離継電器)、逆相線間電圧また
は逆相相電圧による過電圧継電器(逆相過電圧継電器)
などに広く応用できることは原理説明からもわかるよう
にもちろんである。
上述したように本考案による逆相短絡過電流継電器は電
力系統に設けられた変成器2次側より得られる3相の電
流あるいは電圧のアナログ電気量を一定の間隔でサンプ
リングし、それらをデイジタル量に変換した後、加算部
、乗算部、移相演算部などからなる高速ディジタル演算
装置を用いて逆相骨と零相分の和を導出し、保護継電器
の動作入力としたので、正常時と不平衡事故(不平衡短
絡事故)時の区別を明確にでき、保護継電器の動作信頼
度を向上させることができるなど大きな効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図および第2図は本考案の原理説明図、第3図は本
考案による短絡過電流継電器の一実施例を示すブロック
図であって、図中1〜3はアナログ−ディジタル変換器
、4は乗算器、5は移相演算部(シフトレジスタ)、6
,8は加算部、7は極性反転部、9は演算部、10は比
較判定部を示す。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 電力系統に設けられた変成器より得られる3相のアナロ
    グ電気量Ia、 To、 Icを夫々アナログ−ディジ
    タル変換器に導入して一定の間隔にてサンプリングして
    ディジタル信号ia、 ib、 icに変換し、変換さ
    れた各ディジタル信号ia、 ib、 icのうちの1
    相分iaと73を乗算部にて乗算した後、移相演算部で
    90°移相すると共に前記ディジタル信号ia、 ib
    、 icのうちの他のl相の信号icを極性反転部を介
    して第1の加算部に導入し、この第1の加算部にて前記
    ディジタル信号ia、 ib、 icのうちの残りの相
    の信号ibと加算し、この加算出力信号と前記移相演算
    部で移相された信号とを第2の加算部にて加算し、この
    加算信号を演算部に導入して実効値に相当する値に演算
    した後、比較判定部にて設定レベルと比較するようにし
    たことを特徴とする短絡過電流継電器。
JP1979112362U 1974-11-21 1979-08-15 短絡過電流継電器 Expired JPS6019491Y2 (ja)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP49134516A JPS5159356A (ja) 1974-11-21 1974-11-21

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS5515996U JPS5515996U (ja) 1980-01-31
JPS6019491Y2 true JPS6019491Y2 (ja) 1985-06-12

Family

ID=15130142

Family Applications (3)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP49134516A Pending JPS5159356A (ja) 1974-11-21 1974-11-21
JP1979112362U Expired JPS6019491Y2 (ja) 1974-11-21 1979-08-15 短絡過電流継電器
JP1979112363U Expired JPS6019492Y2 (ja) 1974-11-21 1979-08-15 地絡距離継電器

Family Applications Before (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP49134516A Pending JPS5159356A (ja) 1974-11-21 1974-11-21

Family Applications After (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1979112363U Expired JPS6019492Y2 (ja) 1974-11-21 1979-08-15 地絡距離継電器

Country Status (1)

Country Link
JP (3) JPS5159356A (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4067053A (en) * 1976-06-03 1978-01-03 Westinghouse Electric Corporation Active symmetrical component sequence filter
JPS57211930A (en) * 1981-06-23 1982-12-25 Tokyo Shibaura Electric Co Ground-fault channel selecting relay
JPS5986416A (ja) * 1982-11-08 1984-05-18 三菱電機株式会社 欠相保護継電装置
JPS5986417A (ja) * 1982-11-08 1984-05-18 三菱電機株式会社 欠相保護継電装置
JP2633637B2 (ja) * 1988-08-05 1997-07-23 株式会社日立製作所 対称分保護リレー

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5676641A (en) * 1979-11-27 1981-06-24 Mitsubishi Electric Corp Channel selection device

Also Published As

Publication number Publication date
JPS6019492Y2 (ja) 1985-06-12
JPS5159356A (ja) 1976-05-24
JPS5540700U (ja) 1980-03-15
JPS5515996U (ja) 1980-01-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPS6019491Y2 (ja) 短絡過電流継電器
JP5881919B1 (ja) 保護リレー装置
JP2011015583A (ja) 漏電検出方法、漏電検出装置及び漏電遮断器
JPH0737998B2 (ja) 電気量検出器
JP3628143B2 (ja) 地絡距離継電器
JP5492495B2 (ja) 地絡距離保護継電装置
JP6362569B2 (ja) 距離継電装置および送電線保護方法
JP2874316B2 (ja) 距離継電器
JP2737357B2 (ja) 三相電子的負荷装置
JP2733397B2 (ja) 電流補償付不足電圧リレー装置
JPH0237735B2 (ja) Shingodensohohooyobisochi
JP3260155B2 (ja) 送配電線の地絡方向検出方法及び装置
JP2682930B2 (ja) ディジタルリレー装置
JP2616285B2 (ja) 零相電流検出装置
JPS6226247B2 (ja)
JPS59789B2 (ja) リアクタンス検出方式
JPS6147048B2 (ja)
JPH02266817A (ja) 電力系統保護継電装置
JPH0118648B2 (ja)
JPS62178118A (ja) デジタル保護継電器
JPS59127526A (ja) 電流差動方式の送電線保護方法
JPS638690B2 (ja)
JPS5967819A (ja) 地絡回線選択リレ−装置
JPS59127521A (ja) 送電線充電電流の補償方法
JPS5950716A (ja) 地絡相検出装置