JPS642582Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、苗植付装置を対地支持すると共に苗
植付相当箇所を整地するためのフロートを、走行
車輪の後方に配置した田植機に関する。

上記田植機において、車輪の駆動に伴つてその
車輪によつて持上げられる泥土が車輪後方に放て
きされる状態でフロート前部に落下し、それが苗
植付相当箇所の整地泥面上に流れ込んで苗植付け
面でのトラブルを招きやすい欠点があつた。

本考案は、上述の実情に鑑みて、極めて簡単な
改造によつて、車輪の持上げ泥土がフロート上に
乗りかかりにくくできるようにする事を目的とす
る。

次に、本考案の実施の態様を例示図に基いて詳
述する。

左右操向用の駆動前車輪１，１及び大径の駆動
後車輪２，２を備えた走行機体３の後部に、解除
自在に連結した流体圧シリンダ４によつて昇降操
作される四連リング機構５を取付け、このリンク
機構５の後部リンク６に、苗植付相当箇所を整地
するための左右フロート７，７によつて対地支持
される苗植付装置８を、そのフロート７，７を後
車輪２の後方に位置させる状態で対機体ローリン
グ自在に連結して、乗用型の田植機を構成してあ
る。

前記左右のフロート７は、第３図に示すよう
に、合成樹脂製や中空板金構造等の前後方向に長
いフロート本体部分７Ａの前部側に、その本体部
分７Ａの左右両側に苗植付け部を構成するソリ状
の板体７Ｂを取付けて成り、そしてこの板体７Ｂ
においてそれの前面上端側部分７ａを、苗植付状
態において、上方ほど後方に傾斜する後退傾斜面
に形成すると共に、比較的高い位置にまで延設し
て、車輪２による持上げ泥土がフロート７の上面
に落下しにくいように構成してある。

尚、前記フロート７の前面上端側部分７ａを、
苗植付状態にいてほぼ鉛直面に形成するも良く、
また、フロート７を一体物の構造に構成するも良
い。

更に本考案を、歩行型田植機に装備するも良
い。

以上要するに本考案は、冒記した田植機におい
て、前記フロート７の前面上端側部分７ａを、苗
植付状態において、鉛直面あるいは上方ほど後方
に傾斜する後退傾斜面に形成して、比較的高い位
置にまで延設してある事を特徴とする。

即ち、フロート７の前面上端側部分７ａを上述
のように構成するだけの改造によつて、車輪２に
よる持上げ泥土がフロート７の前部側上面に乗り
にくくなり、延いては、そのフロート７を車輪２
側に近付けて配置して全長をコンパクトにする事
が可能な状態で、持上げ泥土による苗植付面での
トラブルを解消できるようになつた。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案に係る田植機の実施の態様を例示
し、第１図は全体側面図、第２図は苗植付部の平
面図、第３図はフロートの斜視図である。 ２……走行車輪、７……フロート、７Ａ……本
体部分、７Ｂ……板体、７ａ……前面上端側部
分、８……苗植付装置。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 苗植付装置８を対地支持すると共に苗植付相
   当箇所を整地するためのフロート７，７を、走
   行車輪２の後方に配置した田植機であつて、前
   記フロート７の前面上端側部分７ａを、苗植付
   状態において、鉛直面あるいは上方ほど後方に
   傾斜する後退傾斜面に形成して、比較的高い位
   置にまで延設してある事を特徴とする田植機。 前記フロート７の前面上端側部分７ａを、前
   記フロート７の本体部分７Ａとは別体の板体７
   Ｂで形成してある事を特徴とする実用新案登録
   請求の範囲第項に記載の田植機。