JPS6399037A - 環状アルコ−ルの不飽和カルボン酸エステルの製造方法 - Google Patents

環状アルコ−ルの不飽和カルボン酸エステルの製造方法

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JPS6399037A
JPS6399037A JP62023459A JP2345987A JPS6399037A JP S6399037 A JPS6399037 A JP S6399037A JP 62023459 A JP62023459 A JP 62023459A JP 2345987 A JP2345987 A JP 2345987A JP S6399037 A JPS6399037 A JP S6399037A
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  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は環状アルコールの不飽和カルボン酸エステルの
製造方法に関する。詳しくは原料の環状アルコールに水
と有機スルホン酸をあらかじめ加えて、好ましくは不活
性ガス雰囲気中で加熱処理した後、これに不飽和カルボ
ン酸を加えてエステル化反応せしめ、工業的に安定にか
つ高収率でエステルを製造する方法に関する。
環状アルコールの不飽和カルボン酸エステルは単独でま
たは他の七ツマ−との共重合によって、レンズやプリズ
ムなどの光学的用途:成型材料、接着材および塗料や被
覆材料として物性を向上させる改良材、さらには酸素硬
化型のアルキド樹脂用の反応性希釈剤として用いられる
[従来の技術] 環状アルコールと不飽和カルボン酸とから5A酸のごと
き鉱酸や有機スルホン酸を触媒として用いてエステルを
製造することは公知である。しかし、環状アルコールは
安定性に欠け、貯蔵時酸素の存在下に紫外線などによっ
て容易に過酸化物を生じ、この過酸化物はエステル化時
原料の不飽和カルボン酸や生成した環状アルコールのエ
ステルを重合防止剤が含まれているにもかかわらず正合
させてしまうので、それを防止する方策が種々提案され
ている。例えば特開昭58−213733号公報では、
シクロヘキサノール中の過酸化物を分解させるためパラ
トルエンスルホン酸の共存下に熱処理している。
[発明が解決しようとする問題点] しかし、上記の如き処理をしてエステル反応を行なう方
法においては、エステル化反応工程および精製行程にお
いて重合物が多量に発生し、各工程の操作に困難を極め
、収率が低くなる欠点がある。有機カルボン酸の存在下
に加熱処理することによってシクロヘキサノール中に合
まれろ過酸化物を分解させる方法も根本的に過酸化物の
生成を抑制するものではなく、その後不飽和カルボン酸
を加えてエステル化反応させると重合トラブルが避けら
れず、満足出来るものではない。
本発明の目的はかかる従来方法にくらべて反応および精
製行程で全く重合物を発生させずに、効率よくエステル
を製造することにある。
[問題点を解決するための手段] 本発明者らは上記問題を解決すべく鋭意研究を重ねてき
た。その結果、環状アルコールは容易に脱水されて環状
オレフィンになること、また原料の環状アルコール中に
も不純物として環状オレフィンが含まれていること、そ
してこの環状オレフィンが空気等の酸素の存在する雰囲
気中で容易に過酸化物を発生することを知見した。
しかしながら本発明者らは、生母の水を強酸と共存させ
て加熱処理すると、存在する過酸化物が速やかに分解せ
しめられ、しかも過酸化物の生成も抑制され、その結果
エステル化反応時の反応液中に空気などが供給されても
重合などのトラブルが全く生起することなくエステル化
反応を遂行しうろことを見出し、本発明を完成したもの
である。
即ち本発明は、環状アルコールを水と有機スルホン酸と
の共存下に加熱処理した後、さらに不飽和カルボン酸を
加えてエステル化反応せしめることを特徴とする環状ア
ルコールの不飽和カルボン酸エステルの製造方法である
。以下に更に詳しく説明する。
本発明で用いる環状アルコールとしてはシクロヘキサノ
ール、2−エチルシクロヘキサノール、ターシャリ−ブ
チルシクロヘキサノール、シクロペンタノール、シクロ
ヘプタツール、シクロオクタツール等が挙げられる。
また、本発明で用いる有機スルホン酸は特に限定される
ものではなく、後のエステル化反応において酸触媒とし
ての効果を持つものであればよい。
最も一般的に用いうる代表的なものを例示すれば、パラ
トルエンスルホン酸、メタンスルホン酸、ベンゼンスル
ホン酸、キシレンスルホン酸等であり、その使用量は、
ニスデル化反応に必要なけで充分で、通常環状アルコー
ルに対して0.5〜10モル%、好ましくは1〜5モル
%である。
加熱酸処理の際共存せしめる水の1としては環状アルコ
ールに対し0.2 ffl tM%以上、好ましくは0
.3単量%以上の範囲で有効であることを確認した。水
の門が0.2重量%に満たない吊では有効に作用しない
ゆえ好ましくない。一方、水の瓜の上限はないのである
が、後の工程であるエステル化反応では系外に水を除去
しないと反応が進行せず、従って不必要に水の邑を多く
しても経済的ではない。
環状アルコールを水と有機スルホン酸との共存下に加熱
処理する温度は好ましくは50〜110℃、より好まし
くは60〜100℃であり、加熱処理に要する時間は5
分以上あれば充分で、通常10〜30分でよい。また本
発明者等は、加熱処理する場合の雰囲気として好ましく
は窒素や炭酸ガスなどの不活性ガス中においてガス中の
酸素濃度を5容借%以下、より好ましくは4容量%以下
にして処理すると、よりその効果が大きいことを見出し
た。
本発明においてエステル化反応工程に供する不飽和カル
ボン酸の種類はとくに制限されないが、例えばアクリル
酸、メタクリル酸、クロトン酸、イソクロトン酸、ビニ
ル酢酸、イタコン酸、シトラコン酸、メサコン酸、グル
タコン酸等が挙げられる。環状アルコールに対する不飽
和カルボン酸の使用量は、通常0.6〜1.5倍当mで
、反応性や精製工程での回収の経済性を考慮すれば好ま
しくは0.7〜1.3倍当同である。また、同時に水に
溶解せず、水と共沸し、しかも反応に悪影響を及ぼさな
いエントレーナーの使用も可能であり、一般に用いられ
るものを例示すれば、ベンゼン、トルエン、キシレン等
の芳香族炭化水素、シクロヘキサン等の脂環式炭化水素
あるいはヘキサン、ヘプタン、オクタン等の脂肪族炭化
水素等が挙げられる。
本発明におけるエステル化反応工程および精製工程は重
合防止剤の存在下で行なうが、用い得る重合防止剤は公
知の広く一般に扱われているもので良(、例えばハイド
ロキノン、ハイドロキノン七ツメチルエーテル、フェノ
チアジン、2.4−ジメチル−6−ターシャリ−ブチル
フェノール等であり、その使用ωは反応役得られるエス
テルの理輪生成凹に対してo、 o o i〜5重量%
、好ましくは0.01〜2重量%である。
また、蒸気圧の極めて小さい重合防止剤の使用も好まし
く、ジアルキルジチオカルバミンM鋼塩や酸化第1銅の
如き銅化合物は、その重合防止効果に加えて蒸留精製時
製品に同伴せず容易に分離される好都合がある。その使
用量はエステルの理論生成mに対して0.05〜5重D
%、好ましくは0.1〜2重量%である。
本発明でのエステル化反応の温度は好ましくは70〜1
50℃、より好ましくは80〜130℃で反応は進行す
る。生成水を留出させるため50〜5 Q Q ror
rの減圧下で行なうのが好ましい。しかし溶剤を用いた
場合には溶剤の種類と含有mによって沸点が設定温度に
達する場合もあり、常圧での反応も可能である。
一般に重合防止のために酸素または空気の吹き込みが行
なわれるが、本発明においても、加熱処理後であれば過
酸化物の発生もなく重合防止の効果があることもあり好
ましい。
エステル化反応後得られた生成物から通常行なわれてい
る処理を行って目的のエステルを高純度かつ高効率で得
ることができる。例えばエステル化反応生成物から未反
応の不飽和カルボン酸と有機スルホン酸を中和・除去し
、蒸留して未反応の環状アルコールおよび溶剤をそれぞ
れ分離し、更に減圧蒸留して主成分のエステルを留出さ
せるだけで高純度のエステルを得ることができる。蒸留
型式は回分式単蒸留でも、高純度のエステルを高効率で
得ることができる。
[実 施 例] 以下、本発明の実施例を示し本発明を更に具体°   
的に説明するが、本発明はこれに限定されるものではな
い。
友亙五−ユ 撹拌機付の11四ツロフラスコにシクロヘキサノール3
0(1(3,0モル)およびパラトルエンスルホン酸1
4.4g(99重量%純度)を入れ、更に水をシクロヘ
キサノールに対して2.11m%となるように加え、撹
拌しながら15分で100℃に昇温し、更に15分間維
持した。メタクリルi!II 72.29 (2,0モ
ル)およびフェノチアジン0、66 gを添加し、80
 Torr(7) 圧力下、5−7分の割合で空気を液
中へ吸込みながら加熱し、反応温度90〜110℃で、
生成水を留出させながら8時間反応を行なった。メタク
リル酸の反応率は98.7モル%であった。反応液中お
よびフラスコ器壁には重合物の発生はみられなかった。
反応液を70℃まで冷却後、反応液中の未反応メタクリ
ル酸およびパラトルエンスルホン酸を水酸化ナトリウム
水溶液で中和したが、不溶分の析出は認められず、油層
と水層どの分液は良好であった。得られた粗製エステル
439g中にメタクリル酸シクロヘキシル328gが含
まれており、粗製収率97.5モル%であった。
友直五−1 水をシクロヘキサノールに対して0.6重量%となるよ
うに加え、昇温時間10分、100℃に維持した時間を
10分間とした他は実施例1と同様に反応、処理した。
その結果、反応中に反応液中およびフラスコ器壁には重
合物の発生みられず、反応液の中和処理においても、不
溶分の析出は認められず油層と水層との分液良好で、メ
タクリル酸シクロヘキシルの粗製収率は97.2モル%
であった。
参考例 1 実施例1および2で1qられた粗製メタクリル酸シクロ
ヘキシルを、回収部10段および濃縮部10段を有する
内径50II1mのガラス製右堰シー71〜レイ付然留
塔の中段に450g/hrで供給し、j?S頂部圧力1
 Q Torr、還流比20で蒸留し、塔頂部からメタ
クリル酸シクロヘキシル9.5 m [71%を含むシ
クロヘキサノールを116g/hrで留出させ、塔底部
から99.7重ffi%のメタクリル酸シクロヘキシル
を得た。次いで、該メタクリル酸シクロヘキシルを別の
濃縮部5段を有する内径501DI11のガラス製右堰
シーブトレイ付蒸留塔の塔底部に300g/hrで供給
し、塔頂部圧力1Q丁orr、還流比1.0で蒸留し、
塔頂部から精製メタクリル酸シクロヘキシルを299g
/hrで得た。塔底部の液は約50倍まで濃縮されたが
、重合物の発生や留出量への着色等の悪影響は見られな
かった。得られた精製メタクリル酸シクロヘキシルの純
度は99.9mmであった。なお、いずれの蒸留操作に
おいても塔底部に微量の空気を吹込み、塔内に塔頂部よ
りフェノデアジンを含むメタクリル酸シクロヘキシルを
供給する等の一般的な重合防止の手法を用いた。
実施例 3 四ツ目フラスコに各原料を仕込んだ後、空間を窒素で置
換し酸素a度4容最%以下であることを確認してから以
後の操作をした他は実施例1と同様に反応、処理した。
その結果、反応中に反応液中およびフラスコ器壁には重
合物の発生みられず、反応液の中和処理においても、不
溶分の析出は認められず油層と水層との分液良好で、メ
タクリル酸シクロヘキシルの粗製収率は99.0モル%
であった。
比較例 1 水をシクロヘキサノールに対して0.2重量%となるよ
うに加えた他は実施例2と同様に反応、処理した。その
結果メタクリル酸の反応率は98.0モル%であり、反
応途中泡立ちが激しく、フラスコ器壁に付着物が認めら
れ、反応液の中和処理においても、中間層が発生して長
時間おいても消失しなかった。メタクリル酸シクロヘキ
シルの粗製収率は88.3モル%であった。
更に、(qられた粗製メタクリル酸シクロヘキシルにつ
いて参考例1と同様に精製を試みたが、最初の蒸留にお
いて黒画塔内にm合物が発生し、長時間の運転は不可能
であった。また、塔底部の粗製メタクリル酸シクロヘキ
シルは重合防止剤が含まれているにもかかわらず保存中
に粘性が高くなりついにはゲル化した。
堤敗危−ユ 水を加えず、フェノチアジンの代りにハイドロキノン1
.68yを用いた他は実施例1と同様に反応した。その
結果、胃温し沸騰し始めたとぎ重合が起こり乳濁して続
行不可能になった。
実施例 4 実施例1と同様の装置を用い、シクロペンタノール31
0!7(3,6モル)、パラトルエンスルホン酸21.
6g(99重r%純度)を入れ、水をシクロペンタノー
ルに対して1.1mm%となるように加え、撹拌しなが
ら7分で90℃に昇温、15分間維持した。アクリルM
216.2g(3,0モル)およびフェノチアジン0.
84 gを添加し、100TOrrの圧力下、5Ini
/分の割合で空気を液中へ吸込みながら加熱し、反応温
度95〜112℃で、生成水を留出させながら7時間反
応を行なった。
アクリル酸の反応率は99.1モル%であった。反応液
中おJ:びフラスコ器壁には重合物の発生はみられなか
った。得られた粗製エステル4689中にアクリル酸シ
クロペンチル412gが含まれており、粗製収率98.
0モル%であった。
実施例 5 四ツ目フラスコに各原料を仕込んだ後、空間を窒素で置
換し酸素濃度4容階%以下であることを確認してから以
後の操作をした他は実施例4と同様に反応、処理した。
その結果、反応中に反応液中およびフラスコ器壁には重
合物の発生みられず、反応液の中和処理においても、不
溶分の析出は認められず油層と水層との分液良好で、ア
クリル酸シクロペンチルの粗製収率は99.2モル%で
あった。
X1」L−互 ジャケットを有するステンレス製の201容吊の撹拌機
付の反応器に4−ターシャリ−ブチルシクロヘキサノー
ル6、05 Kg(38,7モル)およびパラトルエン
スルホン酸0.50Kg(96重量%純度)を入れ、更
に水を4−ターシャリ−ブチルシクロヘキサノールに対
して2.0 重fM%となるように加え、撹拌しながら
30分で90℃に4温し、更に20分間維持した。重合
防止剤としてハイドロキノンモノメチルエーテルを10
0 ppm含むメタクリル酸4.00 Kg (46,
5モル)、ジブチルジチオカルバミンI!!#48.8
aおよびトルエン5.20に9を添加し、3 i 5 
Torrの圧力下、20rd/分の割合で空気を液中へ
吸込みながら加熱し、反応温度87〜102℃で、生成
水をトルエンで共沸させながら10時間反応を行なった
。4−ターシャリ−ブチルシクロヘキサノールの反応率
は99.1モル%であった。反応液中および反応器壁に
は重合物の発生はみられず、反応液の色は当初黒色であ
ったが、最後は透明な緑色を呈していた。
反応液を70℃まで冷却し、反応液中の未反応メタクリ
ル酸およびパラトルエンスルホン酸を当量の70℃の8
重量%の水酸化ナトリウム水溶液で中和したが、不溶分
の析出は認められず油層と水層との分液良好であった。
得られた粗製エステルのトルエン溶液を清浄にした先の
反応器に投入、圧力を40 Torrから20Torr
まで徐々に下げ、温度を50℃から110℃に上げ、溶
媒のトルエンを回分式で缶液中のトルエンの濃度が0.
033重丸になるまで留去した。
得られた粗製エステル8.63 Kg中にメタクリル酸
−4−ターシャリ−ブチルシクロヘキシル8.52に3
が含まれており、粗製収率98.2モル%であった。更
に得られた粗製エステルに0.1fflffi%のジブ
チルジチオカルバミン酸銅を添加溶解し、テフロン製の
回転擦動羽根を有するジャケット付の伝熱面積300c
aI2のステンレス製の薄膜蒸発器を用いて、圧力1.
7〜1.9 Torrで、0.45Ky/時のv1合で
供給して蒸留し、精製メタクリル酸−4−ターシャリ−
ブチルシクロヘキシル8.30 Kgを1qだ。底部の
濃縮倍率は26倍になったが、まだ充分に流動性が有り
、さらに濃縮可能であった。原r14−ターシャリーブ
チルシクロヘキサノールからのメタクリルM−4−ター
シャリ−ブチルシクロヘキシルの収率は95.5モル%
であった。
実施例 7 反応器に各原料を仕込んだ後、空間を窒素で置換した他
は実施例6と同様に反応、処理した。その結果、4−タ
ーシャリ−ブチルシクロヘキサノールの反応率は99.
5モル%であった。反応液中および反応器壁には重合物
の発生はみられず反応液の色は当初黒色であったが、最
後は透明な緑色を呈していた。また、精製メタクリル酸
−4−ターシャリ−ブチルシクロヘキシルの収率は99
.1モル%であった。
比較例 3 実施例6と同様の装置で水を添加しない外は実施例6と
同様に反応した。実施例6と同様にして反応液を中和し
たところ、油層と水層とが分離せず、次の工程に進めな
かった。
友亙亘−1 実施例6と同様の反応器に4−ターシャリ−ブチルシク
ロヘキサノール6.50/rg(41,7モル)、パラ
トルエンスルホン110.54’Ky (96t1m%
純度)を入れ、更に水を4−ターシャリ−ブチルシクロ
ヘキサノールに対して3.0重量%となるように加え、
撹拌しながら30分で90℃に昇温し、更に20分間維
持した。重合防止剤としてハイドロキノンモノメチルエ
ーテルを200 ppm含むアクリル13.75&y(
52,1モル)およびジブチルジチオカルバミンl銅9
.2q、トルエン5.45 K’Jを添加し、300 
Torrの圧力下、25td/分ノ割合で空気を液中へ
吹込みながら加熱し、反応温度84〜100℃で、生成
水をトルエンで共沸させながら6時間反応を行なった。
4−ターシャリ−ブチルシクロヘキサノールの反応率は
99.4モル%であった。反応液中および反応器壁には
重合物の発生はあられれず、反応液の色は当初黒色であ
つたが、最後は透明な緑色を呈していた。
反応液を60℃まで冷却後、反応液中の未反応アクリル
酸およびパラトルエンスルホン酸を当量の60℃の8重
M%の水酸化ナトリウム水溶液で中和したが、不溶分の
析出は認められず、油層と水層との分液良好であった。
引続き、実施例6に準じてトルエンを留去し、粗製エス
テル8.71 Kgを得た。該粗製エステル中にアクリ
ル酸−4−ターシャリ−ブチルシクロヘキシル8.58
 Kgが含まれており、粗製収率97.9モル%であっ
た。更に該粗製エステルを実施例6のステンレス製の薄
膜蒸発器を用いて実施例6に準じて蒸留し、精製アクリ
ルl’l?−4−ターシャリ−ブチルシクロヘキシルが
8.41 Kymられた。底部の濃縮倍率は29倍にな
ったが、まだ充分に流動性が有り、さらに濃縮可能であ
った。
アクリルF!−4−ターシャリブチルシクロヘキシルの
収率は96.0モル%であった。
ル!114 実施例8と同様の装置で水を添加しない外は実茄例8と
同様に反応した。実施例8と同様にして反応液を中和し
たところ、油水層の分離に10時間を必要とした。更に
実施例8と同様にして得られた粗製エステルからトルエ
ンを留去させたが、途中で行中の液粘度が急上昇して、
留出速度が低下してしまった。行中の液をアセトンに溶
解させたところ白濁し、m合物が発生していることがわ
かった。
[発明の効果] 本発明によれば環状アルコールと不飽和カルボン酸との
エステル化反応を、重合させることなく進行させ、反応
液をアルカリ水溶液で中和処理する際の油層と水層との
分離も良好であり、その後の濃縮や精製の工程でも重合
トラブルがなく、極めて収率よ(エステルを得ることが
できる。また、環状アルコールを水と有機スルホン酸と
の共存下に加熱処理する場合の雰囲気として窒素や炭酸
ガスなどの不活性ガス中において処理するとよりその効
果が大きくなり好ましい。一方、従来法では比較例で示
したように反応中に不飽和カルボン酸や生成したエステ
ルが重合したり、アルカリ水溶液による酸分の中和時に
乳濁してしまい油層と水層との分離が不可能となるかも
しくは分離不良の状態となり、収率が低下するといった
不都合が生じる。また、粗製エステルが得られても濃縮
や精製の工程で重合し、精製不可能な場合があった。
特許出願人  日本触媒化学工業株式会社代  理  
人       山  口  剛  男(どC二′

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)環状アルコールと不飽和カルボン酸とをエステル
    化反応せしめて、エステルを製造するに際し、環状アル
    コールを水と有機スルホン酸との共存下に加熱処理した
    後、さらに不飽和カルボン酸を加えてエステル化反応せ
    しめることを特徴とする環状アルコールの不飽和カルボ
    ン酸エステルの製造方法。
  2. (2)加熱処理を不活性ガス雰囲気下で行うことを特徴
    とする特許請求の範囲(1)に記載の方法。
JP62023459A 1986-03-04 1987-02-05 環状アルコ−ルの不飽和カルボン酸エステルの製造方法 Granted JPS6399037A (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4519086 1986-03-04
JP61-45190 1986-03-04
JP61-142742 1986-06-20

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6399037A true JPS6399037A (ja) 1988-04-30
JPH0451542B2 JPH0451542B2 (ja) 1992-08-19

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ID=12712345

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP62023459A Granted JPS6399037A (ja) 1986-03-04 1987-02-05 環状アルコ−ルの不飽和カルボン酸エステルの製造方法

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