JP2000501765A - ポリテトラメチレンエーテルの二酢酸エステルを回収するための改良された方法 - Google Patents

ポリテトラメチレンエーテルの二酢酸エステルを回収するための改良された方法

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Abstract

(57)【要約】 テトラヒドロフラン(THF)を、場合によっては1種以上のコモノマ−(例えば3−メチルTHF、エチレンオキシド、プロピレンオキシド等)と共に、固体酸触媒[例えばNafion(登録商標)]及び分子量調節剤としてのカルボン酸無水物を伴ったカルボン酸(例えば無水酢酸を伴った酢酸)を用いて重合させることを包含する精製されたポリテトラメチレンエーテルのジエステルを回収するための改良された方法であって、重合後の生成物の回収が、未反応THFのバルクフラッシュ蒸発と残留THF、カルボン酸及びカルボン酸無水物(例えば無水酢酸を伴った酢酸)の過熱THFを用いるストリッピングを包含することを特徴とする方法。そのような方法は、PTMEGへの転化の際の高沸点物の存在に関連する問題を有利に回避する高純度の市販グレードPTMEAを製造するのに有用である。

Description

【発明の詳細な説明】 ポリテトラメチレンエーテルの二酢酸エステルを 回収するための改良された方法技術分野 本発明は、精製されたポリテトラメチレンエーテルのジエステルを回収する改 良された方法に関する。更に特定的には、しかしそれに限定はしないが、本発明 の方法は、固体酸触媒及び分子量調節剤としてのカルボン酸無水物を伴ったカル ボン酸を用いる、テトラヒドロフラン(THF)の重合又は第二の環状エーテル コモノマーととの共重合であって、重合後の生成物の回収が、未反応THFのバ ルクフラッシュ蒸発と残留THF、カルボン酸及びカルボン酸無水物の過熱TH Fを用いるストリッピングを包含する重合に関する。背景技術 ポリテトラメチレンエーテルグリコール(PTMEG)は、多官能のウレタン やポリエステルとセグメント共重合体(segmented copolymer)を形成するために 広く用いられる化学工業における汎用品である。PTMEGは、テトラヒドロフ ラン(THF)をフルオロスルホン酸と反応させ次いで生成物を水でクェンチ処 理することによって工業的に製造される。この方法は非常に満足に進行すること がわかっているが、酸が回収再使用できないために効率的に望ましくない。その 上、使用済みの酸処理が、その毒性と腐食性のために問題である。 米国特許第4,120,903号は、アルファーフルオロスルホン酸基を含有 する重合体を触媒として、水又は1,4−ブタンジオールを連鎖停止剤として用 いるTHFの重合を開示している。その触媒の性質は それの再使用を可能にしており、そのため処分問題は起こらず、そして触媒が反 応混合物に溶解しないので重合の最後で生成物から触媒を分離することが容易で ある。この非常に低い溶解性が、反応が進行するにつれての触媒の損失をも最小 にしている。しかしながら、この方法では、生成するポリテトラメチレンエーテ ルグリコールの分子量が、10,000以上であるが、一方、市販の製品の分子 量は一般に4,000未満であり、市販品の大多数は数平均分子量が650〜3 ,000である。 米国特許第4,163,115号は、スルホン酸基を含有するフッ素化樹脂を 用いるTHF及び/又はTHFとコモノマーとの、ポリテトラメチレンエーテル ジエステルへの重合を開示しているが、その方法では分子量はアシリウムイオン 前駆物質の反応媒体への添加によって調節されている。その特許は、無水酢酸と 酢酸を固体酸触媒と共に使用することを開示している。重合体生成物は未反応T HF及び酢酸/無水酢酸を回収のためストリッピングすることにより単離される 。単離された生成物は、重合したテトラヒドロフランの二酢酸エステル(PTM EA)であり、大部分のウレタン末端使用分野において原材料としての用途を見 出すためには、対応するヒドロキシ生成物であるポリテトラメチレンエーテルグ リコール(PTMEG)に転化されなければならない。 米国特許第5,149,862号は、ジルコニウム系触媒を用いてTHFを重 合してPTMEAを製造する方法を開示している。分子量は、場合によっては、 酢酸と無水酢酸を添加することによって調節することができる。未反応THF、 酢酸及び無水酢酸は、蒸留もしくは水蒸気又は不活性ガスを用いる反応混合物の ストリッピングによって除去される。しかしながら、水蒸気ストリッピングは重 合体の分解の原因となる高温 を必要とし、また重合体から更に水を分離するために大規模な装置の運転が必要 であり、不活性ガスでのストリッピングには長い処理時間及び/又は実際的でな い多量のN2が必要である。 PTMEA中の残留酢酸及び無水酢酸はいくつかの面で有害である。もし次の エステル交換反応においてCaOが触媒として使用される場合には、酢酸が反応 して酢酸カルシウムが生成しそれがエステル交換反応媒体をゲル化させる傾向に ある。NaOMe/NaOHが触媒として使用される場合には、酢酸及び無水酢 酸がその触媒を中和し従ってエステル交換反応を遅延させる。更に、残留無水酢 酸はメタノールと反応して、PTMEAのPTMEGへの転化の最終的な水準に 対して低温においてさえも悪影響を及ぼし得る酢酸メチルを生成する。 特に、THFと3−メチルテトラヒドロフラン(3−MeTHF)との共重合 体のジエステルの精製においては、無水酢酸濃度がより高いので、これらの高沸 点物を除去する効率的な方法が必要となる。発明の開示 ポリテトラメチレンエーテルのジエステルの製造と回収に関する上述の問題に 鑑み、本発明は、THFを、場合によっては1種以上の置換したTHF又はアル キレンオキシドコモノマ−と共に、反応器中で、固体酸触媒及び分子量調節剤と してのカルボン酸無水物を伴ったカルボン酸を用いて、重合させることによって ポリテトラメチレンエーテルのジエステルを製造する方法において、未反応のカ ルボン酸及びカルボン酸無水物をポリテトラメチレンエーテルのジエステル重合 生成物から除去するために過熱されたTHFを用いる段階を含んで成ることを特 徴とする方法を提供する。本発明は、また、そのようなポリテトラメチレンエー テルのジエステルを製造する方法において、次の段階: a)反応器からポリテトラメチレンエーテル、未反応THF及びカル ボン酸無水物を伴ったカルボン酸の溶液を含んで成る生成物の流れ を回収する段階、 b)減圧で、ポリテトラメチレンエーテルジエステルの溶液からバル クの未反応THFをフラッシュ蒸発させる段階、そして c)過熱THFを用いて、残留しているTHF、カルボン酸及びカル ボン酸無水物を除去する段階 を含んで成ることを特徴とする方法を提供する。 本発明のある態様においては、カルボン酸は酢酸であり、カルボン酸無水物は 無水酢酸である。 本発明の主な目的は、生成物の流れからの高沸点物の効率的なストリッピング を提供し、かくしてこれに代わる高温ストリッピングに関連する問題を回避する ことである。この目的の達成並びにその他の目的の提示と達成は本明細書及び付 属の「請求の範囲」を完全に読むことにより明らかになる。図面の簡単な説明 図1は、本発明によるポリテトラメチレンエーテルの二酢酸エステルを製造す るための改良された方法全体のある特定の態様を示す略図である。本発明を遂行する方法 本発明の方法が有用であることが見出されている、ポリテトラメチレンエーテ ルのジエステルを含む組成物を製造する全体的な方法は、当技術分野で一般的に 知られているように、環状エーテル等の開環重合の能 力のあるスルホン酸基を含有する高酸性固相触媒を用いるそのような重合を幅広 く包含する。これは、限定する意味ではなく例として、スルホン酸基及び場合に よってカルボン酸基を含有する重合体触媒を包含する。特に好ましい固体酸触媒 は、米国特許第4,163,115号及び第5,118,869号が開示し教示 しているように、そしてNafion(登録商標)という商品名でE.I.du Pont de Nemours and Company によって市販され ているように、その重合体鎖がスルホン酸基前駆物質を含有しているテトラフル オロエチレン又はクロルトリフルオロエチレンと完全フッ素化アルキルビニルエ ーテルとの共重合体(ここでも、カルボン酸基が共存していてもよく、又カルボ ン酸基なしでもよい)である触媒である。以下の説明や実施例を提出するにおい ては、本発明による改良方法の利益及び利点はそのような高活性触媒に関して最 大であると考えられるので、Nafion(登録商標)触媒を引用することが主 になるであろう。しかしながら、上述したように触媒サイトがスルホン酸基を含 んでいる他の不均一触媒は、本方法の利益及び利点の一つ以上が得られる又は実 現されるであろうと言う点で本発明の目的に関してNafion(登録商標)と 同等であると考えられる。 その中で本発明の方法が有用であることが見出されている方法によって製造さ れるポリテトラメチレンエーテルのジエステルを含む組成物は、一般的には、カ ルボン酸及び無水カルボン酸の存在下での環状エーテル又は混合物の酸触媒開環 重合を介して典型的に製造され、テトラヒドロフランが主要な及び/又は大部分 の反応物である、即ち、実質的にTHFがPTMEA生成物に組み込まれる、当 技術分野で一般的に知られて いるポリエーテルである。更に詳細には、そのポリエーテルジエステルは、TH Fの、アルキル置換テトラヒドロフランコモノマー(好ましくは、例えば3−M eTHF)を伴っての又はそのコモノマーなしでの重合から、また、THFの、 3−MeTHFを伴っての又は3−MeTHFなしでの、アルキレンオキシド又 はそれと同等のコモノマーとの共重合から得られる。そのようなものとして、以 下の説明及び実施例においては、THFの重合及び/又はTHFと3−MeTH Fとの共重合が、他のコモノマーは任意に存在し得るという了解の許に、主とし て引用されるであろう。また、本発明の説明と特許請求の目的において、「ポリ テトラメチレンエーテル」という術語は一般的に、単独重合したTHFポリエー テル主鎖と相当する共重合体の両方を含むものとする。 本発明の方法において使用されるTHFはいずれの市販品でもよい。THFは 、好ましくは、水分含有量が約0.001重量%未満であり過酸化物含有量が0 .002重量%未満であり、そして場合によっては、望ましくない副生成物の生 成と着色を防止するためにブチル化ヒドロキシトルエンのような酸化防止剤を含 有する。所望ならば、THFと共重合できるアルキル置換テトラヒドロフランを 、THFの重量の約0.1〜約50重量%、THFと組み合わせて使用できる。 特に好ましいアルキル置換テトラヒドロフランは3−MeTHFである。 本発明において有用な固体酸触媒は、当技術分野で一般的に知られているよう に、環状エーテル等の開環重合の能力のある高酸性固相触媒を幅広く包含する。 これは、限定する意味ではなく例として、スルホン酸基を含有し場合によって更 にカルボン酸基を伴う又は伴わない重合体触媒、強酸性化天然粘土(例えば酸性 化モントモリロナイト)及び/又は ゼオライト、酸性化ジルコニウム/錫硫酸塩化合物等を包含する。特に好ましい 固体酸触媒は、米国特許第4,163,115号及び第5,118,869号が 開示し教示しているように、そしてNafion(登録商標)という商品名でE .I.duPont de Nemoursand Company によって 市販されているように、その重合体鎖がスルホン酸基前駆物質を含有しているテ トラフルオロエチレン又はクロルトリフルオロエチレンと完全フッ素化アルキル ビニルエーテルとの共重合体(ここでも、カルボン酸基が共存していてもよく、 又カルボン酸基なしでもよい)である触媒である。以下の説明や実施例を提出す るにおいては、本発明による改良方法の利益及び利点はそのような高活性触媒に 関して最大であると考えられるので、Nafion(登録商標)触媒を引用する ことが主になるであろう。しかしながら、上述した他の不均一触媒は、特に触媒 反応性がNafion(登録商標)に近付いたときに、本方法の利益及び利点の 一つ以上が得られる又は実現されるであろうと言う点で本発明の目的に関してN afion(登録商標)と同等であると考えられる。 本発明の分子量調節剤として相当するカルボン酸と共に使用されるカルボン酸 無水物は一般的に、そのカルボン酸部分が1〜36個の炭素原子を含有するカル ボン酸の無水物である。カルボン酸部分が1〜4個の炭素原子を含有するカルボ ン酸の無水物が特に好ましい。そのような無水物の具体例は、無水酢酸、無水プ ロピオン酸等である。使用するのに最も好ましい無水物はその効率の点から無水 酢酸であり、そしてそのようなものとして以下の説明及び実施例では最も好まし い酢酸と無水酢酸の組み合わせについてのみ特に説明するであろう。無水マレイ ン酸が用 いれれた場合には、PTMEGのジマレイン酸エステルはエステル交換/メタノ リシスよりむしろ水素化によってPTMEGに転化される(例えば米国特許第5 ,130,470号参照)。本発明の方法において用いられる無水酢酸と酢酸は 、いずれの市販品でもよい。 カルボン酸無水物を伴ったカルボン酸の役割は、現在、米国特許第4,617 ,115号で示唆され教示された、カルボン酸無水物は、THFと固体酸触媒の 存在下でTHF反応物と共にアシルオキソニウムイオンを形成することによって 反応を開始し、同時並行的にカルボン酸分子を生成するアシリウムイオン前駆物 質である、という化学機構に一般的に一致すると考えられる。これが今度は開環 重合(即ち、オキソニウムイオン機構を介しての成長反応)に、最後にカルボン 酸との反応を介しての停止反応に導く。本発明が単一の機構的な解釈に依存する とは考えないけれども、Nafion(登録商標)のような高い反応性を持った 固体酸触媒に対する最初の開始段階は可逆性であり、分子量は究極的に開始反応 の停止反応に対する比に依存する(即ち、機構的に/数学的に成長速度から独立 している)と見るべきであると現在考えられる。この発見によりPTMEA生成 物の分子量を反応器への供給混合物を変化させることによって調節できるという 特別の利点が得られる。更に具体的には、一定の触媒量、THF反応物濃度及び 運転条件に対して、生成物の分子量は、カルボン酸のカルボン酸無水物に対する 比によって決定される。実際、本発明に従って、循環を伴うTHFのフラッシュ 蒸発及びカルボン酸のストリッピングを用いる場合には、反応器に供給されるカ ルボン酸無水物の量又は比が分子量を決定する主要な運転パラメーターとなる。 かくして、本発明の方法は、生成物のより重要で商業的に意味 の大きい特性を調節するための容易でかつ信頼できる方法を提供する。 反応スキームと反応器の設計 本発明に従う典型的な全体的反応スキームは、図1に略図的に表されており、 そこではポリテトラメチレンエーテルの二酢酸エステルを製造する特に好ましい 態様が、触媒としてNafion(登録商標)を用い、酢酸(HOAc)と無水 酢酸(ACAN)の存在下でテトラヒドロフラン(THF)を重合させることに よって達成されている。図に表されているように、前混合槽10に貯えられた、 THF、HOAc及びACANの混合物が、米国特許第4,163,115号に 記載されたように重合触媒として作用する固体酸、Nafion(登録商標)を 含有する一段反応器系12に連続的に供給される。もし、種々の回収系の流れを 含む供給物の流れの適切な定量的な調節が本明細書に記載されている及び/又は 例示されている基準に基づいて適当に行われるならば、前混合槽10は削除する か又はスタティックミキサー等で置き換えることができるということについては 、継続した商業運転中に評価さるべきである。そういうものとして、これらの代 替案等は、本発明の目的に対しては前混合槽10を用いる特に図に表された態様 と同等であると考えられるべきである。 反応器を通過する間にTHF環は開環し酢酸エステル基で停止したテトラメチ レンオキシド重合体が形成される。一段反応器12の温度は、重合がTHFが蒸 発する条件下で行われるように圧力を設定することによって調節される。反応器 が減圧(即ち、真空)還流器を備えていてTHFのPTMEAへの重合に伴う反 応発熱が減圧下で搭頂還流によって反応器12から取り出されるのが好ましい( 図には示していない)。 反応生成物は、ポリテトラメチレンエーテルグリコールの二酢酸エステル(P TMEA)並びに未反応のTHF、無水酢酸及び酢酸の溶液である。反応するT HFの量は、温度、接触時間、供給材料組成及び触媒濃度の関数である。PTM EAの分子量は、供給材料組成、特に供給材料中の無水酢酸の濃度に大きく依存 する。PTMEAの分子量は、反応器への供給材料中の無水酢酸の濃度を減少さ せることによって増大させることができる。酢酸は、第一に暴走重合を防止する ためにそして第二に反応器内容物をゲル化させないために供給材料中に存在する 。 約35%という典型的な転化率が重合反応器で観測され、従って、約60〜6 5%の未転化のTHFと酢酸のストリッピングが必要となる。そのようなものと して、反応器出口液は、好ましくはTHFのフラッシュ蒸発中真空(典型的には 約400〜約450mmHg)下で運転されるTHFバルクフラッシュ蒸発装置 (bulk flash unit)14へ送られる。存在する未反応THFの相対的な量を考 慮すると、THFと酢酸の所望のバルクフラッシュ蒸発(bulk flashing)を達成 するためには、この段階においては反応器からのポリテトラメチレンエーテルジ エステル溶液の加熱が必要である。このバルクフラッシュ蒸発装置14(再び特 に図示された態様における)からの気相は前混合槽10に循環し戻され、次いで 反応器12に再導入される。フラッシュ蒸発後のPTMEA生成物の流れは次い でTHFストリッピング装置16へ送られる。この段階では、いかなる残留して いるTHF、ACAN及びHOAcも、減圧での熱THFを使用する向流ストリ ッピングによって除去される。この過熱THFストリッピング段階からの気相も 前混合槽10に循環し戻される。あるいはまた、これらの循環流は、お互いに又 は他の供給流と混合して 或いは混合しないで攪拌した反応器12へ送ることもできる。 かくして、本発明の目的のために、重合反応器は、意図的にそして有利に、減 圧で(即ち、真空下で)運転され、THF蒸発冷却の条件下で市販グレードのP TMEAを製造する。この方法では、反応混合物の冷却は蒸発するTHFの除去 によって助けられるので、反応器圧力の設定によって温度調節が可能となる。T HFの転化率は本来的に限定されていて、反応器流出物にはかなりの量のTHF が含まれる結果となるので、重合段階の後に約200〜600mmHgの真空下 で、好ましくは約410mmHgの圧力でのバルクTHFのフラッシュ蒸発段階 を意図的に設けることができる。再びフラッシュ蒸発する相対量の理由から、か なりのエネルギーが熱の形で反応器出口液に供給されなければならない。本発明 の目的のためのこの加熱段階は当技術分野で一般的に知られ実施されている方法 であり得、それに限定する意味でなく例として、実際の気相フラッシュ蒸発の前 又はフラッシュ蒸発中に出口流れを暖める及び/又は加熱することに基づいた方 法が挙げられる。バルクフラッシュ蒸発後のPTMEG生成物の流れを次いで、 典型的には、真空(例えば搭頂で20mmHg)下で溶融したPTMEGを降下 させ同時に熱THF(例えば135℃、90psia)をカラム等の底部に導入 して運転される向流カラム中で遂行することができる過熱THFストリッピング 段階にかける。この方法において、いかなる残留THF並びに酢酸及び無水酢酸 を含むその他の高沸点物も除去され循環される。従って、本発明による改良方法 は、Nafion(登録商標)のような固体酸触媒の非常に大きい反応性を利用 し、一方同時に、過剰な反応熱及びPTMEA生成物中の残留高沸点物の高温水 蒸気ストリッピングに関連した従来の 製品品質上の問題を回避している。 この重合は、バッチ工程又は連続工程のいずれでも行うことができる。しかし ながら、Nafion(登録商標)のような触媒の高い反応性を利用し、同時に 、反応の発熱を統御するためには、蒸発性反応条件下で運転される連続攪拌槽反 応器が非常に好ましいと考えられる。そのようなものとして、公称能力が時間当 たりPTMEA約100ポンドであり、図1の概略系統線図に基づいて(反応熱 除去をTHF蒸発冷却ではなくジャケット付き反応器を使用して行ったことを除 いて)連続攪拌槽反応器を建設し、次の実施例で用いた。供給槽は、重合工程の ために使用される種々の成分、即ち、(1)THF、酢酸及び少量の無水酢酸を 含有する、重合反応器の下流に設置されたフラッシュ蒸発装置及び過熱THFス トリッピンング装置から戻ってきた循環THF流れ、(2)主として重合体の製 造速度(即ち、約100ポンド/時間)に基づく流量の新規THF、及び(3) 所望の重合体分子量によって決定される流量の新規無水酢酸、を前混合するため に使用される。無水酢酸は、重合反応中に大量に消費され絶えず前混合物中に添 加しなければならず、反応中に消費されず回収系の中に未反応THFと共に戻っ てきた酢酸とは異なっていた。前に述べたように回収系の流れが発生するのは、 重合反応器中でのTHFのPTMEAへの転化率に限度があるためである。 THF、無水酢酸及び酢酸を所望の組成で含んで成る前混合した流れを連続的 に、滞留時間が約30分〜約60分になるように設計されたガラスライニングの 攪拌槽反応器へポンプで送液した。ライニングした反応器が必要なのは、触媒の スルホン酸官能基が金属と反応して触媒が不活性化される可能性を取り除くため である。また、このライニングはT eflon(登録商標)又はそれに匹敵する材料で実施してもよい、がしかし好 ましいのはガラスであった。反応器中の触媒量は、供給材料の重量基準で約2% 〜40%、好ましくは約5%〜15%、最も好ましくは10重量%であり、触媒 は攪拌機によって連続的に懸濁させた。 THF/ACAN/HOAcストリッピング PTMEAの精製における鍵となる段階の一つは、酢酸及び未反応無水酢酸の 除去である。この成分は両者ともTHFに比べ高沸点物なので酢酸及び無水酢酸 の除去は、特に大規模運転において依然として一つの課題である。実験室規模の 運転では、これらの成分は窒素パージによる乾燥を持続すれば除去される。しか し、そのような運転は大規模の場合には採算性がない。更に、残留する酢酸及び 無水酢酸濃度を100ppm以下にするように精製するには、140℃を超える 温度が必要である。運悪く、PTMEAはこの温度に長期間曝されると、着色し いくらか分解する傾向にある。 本発明の一つの側面は、蒸発したTHFがPTMEA反応生成物からの酢酸及 び無水酢酸のストリッピングのために使用される、通常のストリッピングカラム を用いることによるPTMEAからの酢酸及び無水酢酸の除去に関する。この特 別な用途には水を使用することはできないが、THFはPTMEA精製のために は理想的である。 重合反応器からの反応混合物は、最初約120psigの背圧下で約90℃〜 約130℃に加熱し、次いで、200〜600mmHgの真空下で槽に入れる。 この段階で殆どのTHF/無水酢酸/酢酸はフラッシュ蒸発し次いで凝縮され循 環される。PTMEA及び残留しているTHF/酢酸/無水酢酸は、THF蒸気 が残留酢酸及び無水酢酸のストリッピ ングのために使用されるTHFストリッパーに進む。THFストリッパーはカラ ムであり、好ましくは、理論段が3〜10、好ましくは5である充填搭である。 過熱THF蒸気は、残留酢酸及び無水酢酸を重合体溶液から除去するために使用 される。THFを約135℃の温度に加熱する。THF蒸気を約20mmHgで 運転されるストリッパ一カラムにフラッシュ状態で導入する。ストリッピングで 回収されたTHF/酢酸/無水酢酸は凝縮されそして循環される。 実施例 PTMEAを33.4%、THFを62.9%、酢酸を3.0そして無水酢酸 を0.7%含有する重合体溶液約120℃に加熱し、450mmHgで運転して いるTHF分離搭に供給した。この分離搭の搭頂留分はTHFを94.9、酢酸 を4.1%そして無水酢酸を1.0%含有し、これに対し残りの重合体溶液はP TMEAを96.6%、THFを2.3%、酢酸を1.0%そして無水酢酸を0 .1%含有していた。この重合体溶液を、ステンレススチール製の充填剤で充填 された、10段の、20mmHgで運転されているカラムの上部トレーに供給し た。75psigで135℃に加熱したTHFをそのカラムの底部に導入した。 その過熱THFによって、残留している酢酸/無水酢酸は重合体溶液から除去さ れ、THFを94.7%、酢酸を4.7%そして無水酢酸を0.6%含有するカ ラム搭頂留分が得られ、これに対し残りの重合体溶液では、PTMEAが99. 8%、THFが0.2%であり、酢酸及び無水酢酸は100ppm未満であった 。製造直後の製品の色は10 APHA単位未満であった。この製品の色のデー タは、残留酢酸/無水酢酸がPTMEAの品質に影響を与えることなく効果的に 除去されたことを示 すものである。産業上の利用可能性 薄い色と低い酢酸濃度を有する重合体を製造できることは先行技術に対する重 要な改良である。特に、生成物を着色する傾向があるのでTHFの重合に有害で あると従来から考えられている不飽和の不純物の存在下でさえも達成される優れ た生成物の色の統御が確認されている。
【手続補正書】特許法第184条の8第1項 【提出日】1997年9月22日(1997.9.22) 【補正内容】 存在する未反応THFの相対的な量を考慮すると、THFと酢酸の所望のバルク フラッシュ蒸発を達成するためには、この段階においては反応器からのポリテト ラメチレンエーテルジエステル溶液の加熱が必要である。このバルクフラッシュ 蒸発装置14(再び特に図示された態様における)からの気相は前混合槽10に 循環し戻され、次いで反応器12に再導入される。フラッシュ蒸発したPTME A生成物の流れは次いでTHFストリッピング装置16へ送られる。この段階で は、いかなる残留しているTHF、ACAN及びHOAcも、減圧での熱THF を使用する向流ストリッピングによって除去される。この過熱THFストリッピ ング段階からの気相も前混合槽10に循環し戻される。あるいはまた、これらの 循環流は、お互いに又は他の供給流と混合して或いは混合しないで攪拌した反応 器12へ送ることもできる。 かくして、本発明の目的のために、重合反応器は、意図的にそして有利に、減 圧で(即ち、真空下で)運転され、THF蒸発冷却の条件下で市販グレードのP TMEAを製造する。この方法では、反応混合物の冷却は蒸発するTHFの除去 によって助けられるので、反応器圧力の設定によって温度調節が可能となる。T HFの転化率は本来的に限定されていて、反応器流出物にはかなりの量のTHF が含まれる(典型的には約35%の転化率が観察される)結果となるので、重合 段階の後に約200〜600mmHgの真空下で、好ましくは約410mmHg の圧力でのバルクTHFのフラッシュ蒸発段階を意図的に設けることができる。 再びフラッシュ蒸発する相対量の理由から、かなりのエネルギーが熱の形で反応 器出口液に供給されなければならない。本発明の目的のためのこの加熱段階は当 技術分野で一般的に知られ実施されている方法であり 得、それに限定する意味でなく例として、実際の気相フラッシュ蒸発の前又はフ ラッシュ蒸発中に出口流れを暖める及び/又は加熱することに基づいた方法が挙 げられる。バルクフラッシュ蒸発処理後のPTMEG生成物の流れを次いで、典 型的には、真空(例えば搭頂で20mmHg)下で溶融したPTMEGを降下さ せ同時に熱THF[例えば135℃、6.2バール(90psia)]をカラム 等の底部に導入して運転される向流カラム中で遂行することができる過熱THF ストリッピング段階にかける。この方法において、いかなる残留THF並びに酢 酸及び無水酢酸を含むその他の高沸点物も除去され循環される。従って、本発明 による改良方法は、Nafion(登録商標)のような固体酸触媒の非常に大き い反応性を利用し、一方同時に、過剰な反応熱及びPTMEA生成物中の残留高 沸点物の高温水蒸気ストリッピングに関連した従来の製品品質上の問題を回避し ている。 この重合は、バッチ工程又は連続工程のいずれでも行うことができる。しかし ながら、Nafion(登録商標)のような触媒の高い反応性を利用し、同時に 、反応の発熱を統御するためには、蒸発性反応条件下で運転される連続攪拌槽反 応器が非常に好ましいと考えられる。そのようなものとして、公称能力が時間当 たりPTMEA約45.4kg(100ポンド)であり、図1の概略系統線図に 基づいて(反応熱除去をTHF蒸発冷却ではなくジャケット付き反応器を使用し て行ったことを除いて)連続攪拌槽反応器を建設し、次の実施例で用いた。供給 槽は、重合工程のために使用される種々の成分、即ち、(1)THF、酢酸及び 少量の無水酢酸を含有する、重合反応器の下流に設置されたフラッシュ蒸発装置 及び過熱THFストリッピンング装置から戻ってきた循環THF 流れ、(2)主として重合体の製造速度[即ち、約45.4kg(100ポンド /時間)]に基づく流量の新規THF、及び(3)所望の重合体分子量によって 決定される流量の新規無水酢酸、を前混合するために使用される。無水酢酸は、 重合反応中に大量に消費され絶えず前混合物中に添加しなければならず、反応中 に消費されず回収系の中に未反応THFと共に戻ってきた酢酸とは異なっていた 。前に述べたように回収系の流れが発生するのは、重合反応器中でのTHFのP TMEAへの転化率に限度があるためである。 THF、無水酢酸及び酢酸を所望の組成で含んで成る前混合した流れを連続的 に、滞留時間が約30分〜約60分になるように設計されたガラスライニングの 攪拌槽反応器へポンプで送液した。ライニングした反応器が必要なのは、触媒の スルホン酸官能基が金属と反応して触媒が不活性化される可能性を取り除くため である。また、このライニングはTeflon(登録商標)又はそれに匹敵する 材料で実施してもよい、がしかし好ましいのはガラスであった。反応器中の触媒 量は、供給材料の重量基準で約2%〜40%、好ましくは約5%〜15%、最も 好ましくは10重量%であり、触媒は攪拌機によって連続的に懸濁させた。 THF/ACAN/HOAcストリッピング PTMEAの精製における鍵となる段階の一つは、酢酸及び未反応無水酢酸の 除去である。この成分は両者ともTHFに比べ高沸点物なので酢酸及び無水酢酸 の除去は、特に大規模運転において依然として一つの課題である。実験室規模の 運転では、これらの成分は窒素パージによる乾燥を持続すれば除去される。しか し、そのような運転は大規模の場合には採算性がない。更に、残留する酢酸及び 無水酢酸濃度を100pp m以下にするように精製するには、140℃を超える温度が必要である。運悪く 、PTMEAはこの温度に長期間曝されると、着色しいくらか分解する傾向にあ る。 本発明の一つの側面は、蒸発したTHFがPTMEA反応生成物からの酢酸及 び無水酢酸のストリッピングのために使用される、通常のストリッピングカラム を用いることによるPTMEAからの酢酸及び無水酢酸の除去に関する。この特 別な用途には水を使用することはできないが、THFはPTMEA精製のために は理想的である。 重合反応器からの反応混合物は、最初約8.27バールゲージ(120psi g)の背圧下で約90℃〜約130℃に加熱し、次いで、200〜600mmH gの真空下で槽に入れる。この段階で殆どのTHF/無水酢酸/酢酸はフラッシ ュ蒸発し次いで凝縮され循環される。PTMEA及び残留しているTHF/酢酸 /無水酢酸は、THF蒸気が残留酢酸及び無水酢酸のストリッピングのために使 用されるTHFストリッパーに進む。THFストリッパーはカラムであり、好ま しくは、理論段が3〜10、好ましくは5である充填搭である。過熱THF蒸気 は、残留酢酸及び無水酢酸を重合体溶液から除去するために使用される。THF を約135℃の温度に加熱する。THF蒸気を約20mmHgで運転されるスト リッパーカラムにフラッシュ状態で導入する。ストリッピングで回収されたTH F/酢酸/無水酢酸は凝縮されそして循環される。 実施例 PTMEAを33.4%、THFを62.9%、酢酸を3.0%そして無水酢 酸を0.7%含有する重合体溶液約120℃に加熱し、450mmHgで運転し ているTHF分離搭に供給した。この分離搭の搭頂留 分はTHFを94.9、酢酸を4.1%そして無水酢酸を1.0%含有し、これ に対し残りの重合体溶液はPTMEAを96.6%、THFを2.3%、酢酸を 1.0%そして無水酢酸を0.1%含有していた。この重合体溶液を、ステンレ ススチール製の充填剤で充填された、10段の、20mmHgで運転されている カラムの上部トレーに供給した。5.17バールゲージ(75psig)で13 5℃に加熱したTHFをそのカラムの底部に導入した。その過熱THFによって 、残留している酢酸/無水酢酸は重合体溶液から除去され、THFを94.7% 、酢酸を4.7%そして無水酢酸を0.6%含有するカラム搭頂留分が得られ、 これに対し残りの重合体溶液では、PTMEAが99.8%、THFが0.2% であり、酢酸及び無水酢酸は100pm未満であった。製造直後の製品の色は1 0 APHA単位未満であった。この製品の色のデータは、残留酢酸/無水酢酸 がPTMEAの品質に影響を与えることなく効果的に除去されたことを示すもの である。 請求の範囲 1. THFを、場合によっては1種以上の置換したTHF又はアルキレンオキ シドコモノマー応物と共に、反応器中で、固体酸触媒及び分子量調節剤としての カルボン酸無水物を伴ったカルボン酸を用いて、重合させることによってポリテ トラメチレンエーテルのジエステルを製造する方法において、未反応のカルボン 酸及びカルボン酸無水物をポリテトラメチレンエーテルジエステル重合生成物か ら除去するために過熱THFを用いる段階を含んで成ることを特徴とする方法。 2. 該カルボン酸が酢酸であり、そして該カルボン酸無水物が無水酢酸である 請求項1に記載の方法。 3. 次の段階: a)該反応器からポリテトラメチレンエーテル、未反応THF及びカ ルボン酸無水物を伴ったカルボン酸の溶液を含んで成る生成物の流 れを回収する段階、 b)減圧で、ポリテトラメチレンエーテルジエステルの溶液からバル クの該未反応THFをフラッシュ蒸発させる段階、そして c)過熱THFを用いて、残留しているTHF、カルボン酸及びカル ボン酸無水物を除去する段階 を更に含んで成る請求項1に記載の方法。 4. 該カルボン酸が酢酸であり、そして該カルボン酸無水物が無水酢酸である 請求項1に記載の方法。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF ,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE, SN,TD,TG),AP(KE,LS,MW,SD,S Z,UG),UA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD ,RU,TJ,TM),AL,AM,AU,AZ,BA ,BB,BG,BR,BY,CA,CN,CU,CZ, EE,GE,HU,IL,IS,JP,KG,KP,K R,KZ,LC,LK,LR,LT,LV,MD,MG ,MK,MN,MX,NO,NZ,PL,RO,RU, SG,SI,SK,TJ,TM,TR,TT,UA,U Z,VN

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. THFを、場合によっては1種以上の置換したTHF又はアルキレンオキ シドコモノマーと共に、反応器中で、固体酸触媒及び分子量調節剤としてのカル ボン酸無水物を伴ったカルボン酸を用いて、重合させることによってポリテトラ メチレンエーテルのジエステルを製造する方法において、次の段階: a)該反応器からポリテトラメチレンエーテル、未反応THF及びカ ルボン酸無水物を伴ったカルボン酸の溶液を含んで成る生成物の流 れを回収する段階、 b)減圧で、ポリテトラメチレンエーテルジエステルの溶液からバル クの該未反応THFをフラッシュ蒸発させる段階、そして c)過熱THFを用いて、残留しているTHF、カルボン酸及びカル ボン酸無水物を除去する段階 を含んで成ることを特徴とする方法。 2. 該カルボン酸が酢酸であり、そして該カルボン酸無水物が無水酢酸である 請求項1に記載の方法。 3. THFを、場合によっては1種以上の置換したTHF又はアルキレンオキ シドコモノマー反応物と共に、反応器中で、固体酸触媒及び分子量調節剤として のカルボン酸無水物を伴ったカルボン酸を用いて、重合させることによってポリ テトラメチレンエーテルのジエステルを製造する方法において、未反応のカルボ ン酸及びカルボン酸無水物をポリテトラメチレンエーテルジエステル重合生成物 から除去するために過熱THFを用いる段階を含んで成ることを特徴とする方法 。 4. 該カルボン酸が酢酸であり、そして該カルボン酸無水物が無水酢 酸である請求項3に記載の方法。
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