JPS639019Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ＜産業上の利用分野＞ 本考案は自動販売機の硬貨選別制御装置に関
し、詳しくは電子式硬貨選別装置の着脱を容易に
した硬貨選別制御装置に関する。

＜従来の技術＞ 投入された硬貨の正偽を判別し、正貨を金種別
に選別する機能をもつ硬貨選別装置には、機械的
に正偽を判別する機械式のものと、検出コイル等
によつて電子的に正偽を判別する電子式のものと
がある。

電子式硬貨選別制御装置は複数の検出コイルを
硬貨通路に沿つて具えており、この検出コイルか
ら得られる硬貨検出信号にもとづいて硬貨の正偽
及び金種を判別するようにしている。従来の電子
式硬貨選別装置は、検出コイルの１次側に交流信
号を供給して２次側に得られる検出信号から硬貨
の正偽及び金種を判別する判別回路を自己装置内
には備えていず、硬貨選別制御装置本体（コイン
チエンジヤー本体）の側にこの判別回路が設けら
れていた。そのため従来の電子式硬貨選別装置と
硬貨選別制御装置本体側の判別回路との間は多数
の配線によつて電気的に連絡されるようになつて
おり、この配線にコネクタを設けて配線を取外し
可能とし、電子式硬貨選別装置を硬貨選別制御装
置本体から取外すことができるようにしている。
しかし、取付けスペース上、コネクタ全体の大き
さには或る限界があり、限られた大きさのコネク
タで多数の配線を連結するため、コネクタのピン
数が多くかつ各ピンは極めて細いものとなつてい
る。

＜考案が解決しようとする問題点＞ 機械式と電子式の硬貨選別装置を比較すると、
現在のところ、電子式硬貨選別装置の方が偽貨に
対する選別精度が高いが値段も高くなりがちであ
り、精度及び経済性の点で機械式と電子式のもの
とでは夫々一長一短がある。従つて、自動販売機
の硬貨選別制御装置に採用する硬貨選別装置とし
て機械式のものとするか電子式のものとするか
は、優劣決め難い面があり、必要に応じてどちら
でも任意に随時採用し得るようにすることが望ま
れる。しかし、従来は、硬貨選別装置を硬貨選別
制御装置本体から取外すことはできたとしても、
同じ硬貨選別制御装置本体に機械式硬貨選別装置
あるいは電子式硬貨選別装置のどちらでも任意に
取付けることは出来なかつた（すなわち機械式と
電子式との互換性はなかつた）。従つて、硬貨選
別装置を機械式から電子式にあるいはその逆に変
更しようとする場合、硬貨選別制御装置（一般に
コインチエンジヤーと呼ばれているもの）全体を
取換えねばならず、コストがかかる。

そこで、自動販売機の硬貨選別制御装置におい
て機械式と電子式の硬貨選別装置との間に互換性
をもたせるようにすることが望まれるが、そのた
めには、機械式及び電子式硬貨選別装置のどちら
もが硬貨選別制御装置本体からの脱着が容易であ
ることが望ましく、かつ硬貨選別制御装置本体が
機械式及び電子式硬貨選別装置のどちらもにも使
用しうる構成であることが望まれる。その点を考
慮すると、従来の電子式硬貨選別装置を具えた硬
貨選別制御装置では、次のような問題点があつ
た。

まず、従来のものにおいては、電子式硬貨選別
装置を硬貨選別制御装置本体から取り外すことが
できたとしても、コネクタのピン数が多くかつ各
ピンを極めて細いものにせざるを得なかつたた
め、容易に取り外すことは困難であつた上、無理
に頻繁に取外しを行なえばピンの変形等が生じ、
コネクタが駄目になつてしまうこともある、とい
う問題点があつた。

また、従来の電子式硬貨選別装置を用いた硬貨
選別制御装置においては、前述のように硬貨選別
制御装置本体側に設けられた判別回路により投入
硬貨金種の判別を行うようになつているので、電
子式硬貨選別装置を硬貨選別制御装置本体から取
り外して、この電子式硬貨選別装置からの硬貨検
出信号が判別回路に入力されない状態としてしま
うと、硬貨選別制御装置本体それ自体では金種別
の硬貨検出信号を生じる機能が失われてしまうの
で、電子式硬貨選別装置を取り外した硬貨選別制
御装置本体それ自体は何の役にも立たなくなつて
しまう、という問題点があつた。

この考案は上述の点に鑑みてなされたもので、
電子式硬貨選別装置を用いた硬貨選別制御装置に
おいて上述のような問題点を解決することを目的
とするものであり、電子式硬貨選別装置の着脱が
容易に行えるようにすると共に、硬貨選別制御装
置本体それ自体に金種別の硬貨検出信号を生じる
機能を持たせるようにした自動販売機の硬貨選別
制御装置を提供しようとするものである。

＜問題点を解決するための手段＞ この考案に係る自動販売機の硬貨選別制御装置
は、投入された硬貨が正貨であるか偽貨であるか
を電子的に判別し、正貨判別信号を出力する判別
手段と、この判別手段の後方に設けられた正貨通
路及び偽貨通路と、この正貨通路に導かれた硬貨
を金種別に振分ける振分け装置とを含む電子式硬
貨選別装置、及び、前記振分け装置で振分けられ
た硬貨を収納する硬貨収納装置と、投入金額計
数、販売、返金等に関する制御を行なう制御装置
と、前記判別手段からの正偽判別信号及び前記制
御装置によつて制御されて前記正貨通路と偽貨通
路の所定の分岐点にリジエクト部材を突出または
没入させて投入硬貨を一方の通路に導く電磁装置
と、前記振分け装置で振分けられた硬貨の通過に
応答して投入金額計数用信号を発生し、前記制御
装置に供給する金種別のコイン検出手段とを含む
販売釣銭制御装置、を具備し、前記販売釣銭制御
装置に対して前記電子式硬貨選別装置を取外し自
在に装着し、かつ両者間の電気配線を電源線と前
記判別手段から前記電磁装置への制御線の少なく
とも２種の用途の線を介して取外し自在に装着す
ることを特徴とする。

＜作用＞ 硬貨を電子的に判別して正偽判別信号を出力す
る判別手段が電子式硬貨選別装置の側に設けられ
ているので、従来のように判別用コイルと判別回
路とが分離されていることにより電子式硬貨選別
装置から引き出される電気配線が多数となること
はない。すなわち正偽判別信号を電磁装置へ与え
るための制御線と電源線の少なくとも２種の用途
の配線があれば足りる。しかも、正偽判別信号は
電磁装置の制御のためのに使用されるので、金種
別の正偽判別信号配線を設ける必要もなく、その
点でも配線数が節約される。こうして、電子式硬
貨選別装置と販売釣銭制御装置との間の電気配線
のコネクタのピン数を少数にすることができ、こ
のコネクタの着脱を極めて容易にし、かつ頻繁な
着脱にも耐え得る堅牢なものとすることができ、
その結果、電子式硬貨選別装置の脱着を極めて容
易にすることができる。

一方、硬貨選別装置とは別途に、販売釣銭制御
装置の側において、硬貨選別装置の振分装置で金
種別に機械的に振分けられた硬貨が夫々通過する
箇所に夫々の通過硬貨を検出するコイン検出手段
が設けられており、このコイン検出手段の出力に
よつて金種別の硬貨投入額を計数するようにして
いる。このコイン検出手段は硬貨選別装置に付随
していないので、硬貨選別装置が取外されても硬
貨選別制御装置本体側に残る。従つて、電子式硬
貨選別装置を取出してその代わりに機械式硬貨選
別装置を取付けた場合でもこのコイン検出手段を
使用することができる。こうして硬貨計数信号発
生用のコイン検出手段を、機械式及び電子式の硬
貨選別装置の双方に共用することができる。すな
わち、電子式硬貨選別装置の判別手段の出力は金
種別の投入硬貨の計数に使用せずに正偽の判別の
みに使用するようにし、計数用の信号は上記コイ
ン検出手段から得るようにすることにより硬貨選
別制御装置本体の電気的制御回路（計数機能等を
含む）を機械式及び電子式の硬貨選別装置の双方
に共用し得るようにしているのである。

＜実施例＞ 以下添付図面を参照して本考案の一実施例を詳
細に説明しよう。

第１図は本考案に係る硬貨選別制御装置１０の
機構の正面断面を概念的に示す図で、硬貨選別制
御装置１０の本体を成す販売釣銭選別装置１１の
上部に電子式硬貨選別装置１２が着脱自在に装着
され、その下部に各金種毎の硬貨収納チユーブ１
３が装着されている（これも着脱自在であつても
よい）。電子式硬貨選別装置１２は、硬貨投入口
１４この投入口１４から入つた硬貨の性状を検出
する検出コイル１５、この検出コイル１５の後方
で分岐する正貨通路１６と偽貨（または返金硬
貨）通路１７、正貨通路１６に導かれた硬貨を金
種別に機械式に振分ける金種別振分け装置１８を
備えており、更に第１図には表れていないが検出
コイル１５の出力にもとづいて投入硬貨の正偽を
判別する判別回路を備えている。正貨通路１６と
偽貨通路１７の分岐箇所には、検出コイル１５を
通過してきた硬貨が当たり、該硬貨を正貨通路１
６の方に方向づける突出部１９と、正貨通路１６
の入口に設けられたリジエクトピン進退用の孔２
０とが設けられている。装置１１の側に設けられ
たリジエクトピン２１は、孔２０を通つて硬貨選
別装置１２内の正貨通路１６に突出または没入す
るようになつている。リジエクトピン２１が突出
して正貨通路１６を塞いでいる場合は硬貨は偽貨
通路１７の方に導かれる。偽貨通路１７は、この
電子式硬貨選別装置１２を装置１１に正確に取付
けたとき返却通路２２につながるようになつてい
る。

ピン２１が没入している場合は、突出部１９で
方向づけられた硬貨は正貨通路１６に入り、振分
け装置１８で金種別に振分けられる。振分け装置
１８は硬貨をその外形等から金種別に振分ける周
知の機構であり、その詳細は特に示さない。この
電子式硬貨選別装置１２が装置１１に正確に取付
けられている場合、振分け装置１８で金種別に振
分けられた硬貨は、装置１１に設けられている金
種別の通路２３Ａ，２３Ｂ，２３Ｃを夫々通つて
金種別の硬貨収納チユーブ１３に夫々収納され
る。

金種別に振分けられた硬貨が導かれる装置１１
側の通路２３Ａ，２３Ｂ，２３Ｃにはコインスイ
ツチ２４Ａ，２４Ｂ，２４Ｃが夫々設けられてい
る。コインスイツチ２４Ａ，２４Ｂ，２４Ｃは、
硬貨の通過に応答して作動し、各金種の重み（金
額）に対応する硬貨検出パルスを発生する。

第２図は本考案の硬貨選別制御装置１０の電気
的構成を示すブロツク図で、電子式硬貨選別装置
１２の側に設けられる回路と販売釣銭制御装置１
１の側に設けられる回路とを一点鎖線２５で仕切
つて区別している。電子式硬貨選別装置１２の側
に設けられるのは検出コイル１５と判別回路２６
であり、この判別回路２６を配した基板２６Ｂは
例えば第３図に示すように硬貨選別装置１２の背
面に取付けられる。

判別回路２６において、発振回路２７は検出コ
イル１５の１次コイルに対して硬貨性状（材質あ
るいは外形等）の検出に適した所定周波数の交流
信号を供給する。検出レベル金種別比較判別回路
２８は、検出コイル１５の２次コイルの出力にも
とづいて硬貨の正偽を判別し、硬貨の通過を示す
信号Ｐとその硬貨が正貨であることを示す金種別
の正貨信号RA，RB，RCを発生する。金種別正
貨信号RA，RB，RCはオア回路２９に加わり、
インバータ３０で反転されてナンド回路３１に加
わる。ナンド回路３１の他の入力には硬貨の通過
を示す信号Ｐが加わる。従つて、硬貨が検出コイ
ル１５を通過するとき、その硬貨が偽貨であれば
ナンド回路３１の出力は“０”（偽貨信号）であ
り、正貨であれば“１”のままである。ナンド回
路３１の出力はタイマ３２に加わり、タイマ３２
から分岐制御信号が得られる。タイマ３２は入力
（ナンド回路３１の出力）が“０”に立下つたと
き一定時間幅Ｔの“０”を出力する回路である。

タイマ３２の出力が判別回路２６の出力として
装置１１側のアンド回路３３を介して電磁装置３
４に入力される。電磁装置３４は正偽貨を分岐す
るためのリジエクトピン２１の突出または没入さ
せるもので、付勢されているときリジエクトピン
２１を吸引して正貨通路１６（第１図）から没入
させており、消勢されるとリジエクトピン２１を
正貨通路１６に突出させる。アンド回路３３の出
力は通常“１”であり、リジエクトピン２１は常
時没入している。しかし、判別回路２６で偽貨が
判別されるとライン３５の分岐制御信号が一定時
間“０”となり、アンド回路３３の出力も“０”
となつて電磁装置３４が消勢され、その一定時間
Ｔの間だけリジエクトピン２１が正貨通路１６に
突出する。これにより偽貨が偽貨通路１７に導か
れる。判別回路２６で正貨が判別されたときはラ
イン３５の信号は“１”のままであり、電磁装置
３４は消勢されず、リジエクトピン２１は没入し
たままであるため硬貨は正貨通路１６に導かれ
る。

販売釣銭制御装置１１における主な回路機能
は、投入硬貨を加算計数し販売可能か否かを判断
したり、釣銭払出し等の制御を行なう周知の制御
機能である。前述のコインスイツチ２４Ａ，２４
Ｂ，２４Ｃ（第１図）から得られる硬貨検出パル
スが加減算カウンタ３７に加えられ、該パルスに
もとづいて該カウンタ３７で投入金額が加算計数
される。販売制御回路３８はカウンタ３７の内容
（投入金額）と販売予設定価格とを比較して販売
可能信号等をベンダー回路（図示せず）に送出
し、かつ販売された商品の価格を加減算カウンタ
３７から減算させる。ベンダー回路ではこの販売
可能信号にもとづいて選択された商品の払出しを
行なうのである。返金制御回路３９は販売終了あ
るいは返金請求にもとづいて釣銭あるいは投入金
額を返金する制御を行ない、返金額を加減算カウ
ンタ３７から減算させる。また、販売動作中を示
す信号あるいは返金動作中を示す信号が回路３
８，３９からオア回路４０に与えられ、インバー
タ４１を介してアンド回路３３に加えられる。従
つて、販売または返金動作中はインバータ４１の
出力が“０”であり、アンド回路３３の出力も
“０”となつて電磁装置３４が消勢され、リジエ
クトピン２１が正貨通路１６に突出し、これらの
動作中に投入された硬貨はその正偽に係わらず返
却される。

尚、電子式硬貨選別装置１２の判別回路２６に
は装置１１側から電源が供給されるようになつて
いる。従つて、電子式硬貨選別装置１２と販売釣
銭制御装置１１との間は、電源線と電磁装置３４
の制御線（ライン３５）の２種類の配線で連結さ
れるだけである。この２種類の配線に要する配線
数は最少で２本、最大で４本であるにすぎない。
２本の場合は、電源線（２本）と制御線を共用
し、電圧レベルの違いによつて偽貨信号を表すよ
うにすればよい。第２図では電源線４７が２本、
制御線３５が１本の例を示した。

第３図は電子式硬貨選別装置１２を販売釣銭制
御装置１１から取外した状態を示す略図で、コネ
クタのプラグ４２は電子式硬貨選別装置１２の背
面下部に設けられている。制御装置１１の側には
プラグ４２に対応する位置にコネクタのコンセン
ト４３が設けられている。この例では配線数は３
本としたためピン数は３本であるが、２本あるい
は４本にしてもプラグ４２のピン数は少ないの
で、プラグ４２のピンは大きく堅牢なものとする
ことができる。従つて、コネクタ４２，４３の取
外しは容易であり、電子式硬貨選別装置１２を装
置１１から取外し容易とすることができる。

尚、選別装置１２の装着は次のようにして行な
われる。選別装置１２の両側面下部に設けられた
突起４４を装置１１の両側面の切欠部４５に入
れ、該選別装置１２を装置１１の方に押して突起
４４を軸に該選別装置１２を回動させながら、上
開きコンセント４３にプラグ４２を嵌合する。そ
の過程で選別装置１２の片側上部に有る突起（図
示せず）が傾斜４６ｂをもつ回動可能な部材４６
を矢印Ｒ方向に押し上げ、選別装置１２が装置１
１に確実に装着されたとき該突起が部材４６の切
欠部４６ａに入つて部材４６が元に戻り、該突起
と切欠部４６ａが係合する。取外す場合は部材４
６を矢印Ｒ方向に上げて図示しない突起と切欠部
４６ａの係合を解き、次いで、選別装置１２を斜
め前方に倒してプラグ４２とコンセント４３の嵌
合を解き、突起４４が切欠部４５から出るように
選別装置１２を引き抜けばよい。

尚、上記実施例ではリジエクトピン２１は常時
没入していて偽貨が判別されたときのみ一時的に
突出し、偽貨を偽貨通路１７に導くようにしてい
る。通常、投入される硬貨は殆ど正貨であるた
め、上述のように偽貨のときのみリジエクトピン
２１を動かす（突出させる）ようにすると、ピン
２１を頻繁に動かす必要がなく、都合がよい。し
かしこの逆に、通常リジエクトピン２１を突出さ
せておき、正貨が判別されたときのみ一時的に没
入させて正貨を正貨通路１６に導くようにしても
よい。

ところで、この考案に係る電子式硬貨選別装置
１２と互換性を有する機械式硬貨選別装置（図示
せず）に求められる条件は、その外型が合致する
ことだけである。すなわち、機械式硬貨選別装置
によつて金種別に選別された硬貨の通路が販売釣
銭制御装置１１の金種別硬貨通路２３Ａ，２３
Ｂ，２３Ｃ（第１図）に合致し、かつその偽貨通
路が装置１１の返却通路２２に合致し、かつその
機械式硬貨選別装置が販売釣銭制御装置１１に着
脱自在に納まる外型形状となつていればよい。機
械式硬貨選別装置によつて金種別に振分けられた
硬貨は装置１１の金種別硬貨通路２３Ａ，２３
Ｂ，２３Ｃに設けられたコインスイツチ２４Ａ，
２４Ｂ，２４Ｃを作動し、硬貨検出パルスを発生
させる。従つて、販売釣銭制御装置１１内の電気
的制御回路（第２図に略示したもの）は機械式硬
貨選別装置によつても、電子式硬貨選別装置１２
の場合と同じ様に支障なく使用することができ
る。

＜考案の効果＞ 以上説明したように本考案によれば、電子式硬
貨選別装置と販売釣銭制御装置との間の配線数を
極めて少なくすることができ、ピン数の少ない堅
牢なコネクタを使用することができるので電子式
硬貨選別装置の着脱を容易にすることができるよ
うになる。しかも、金種別の硬貨検出パルス（投
入硬貨カウント用のパルス）は販売釣銭制御装置
の側に設けたコイン検出手段によつて得られるよ
うにしているため、電子式硬貨選別装置を硬貨選
別制御装置本体から取り外してもコイン検出手段
は硬貨選別制御装置本体（つまり販売釣銭制御装
置）の側に残されることになり、従つて、硬貨選
別制御装置本体それ自体が金種別の硬貨検出信号
を生じる機能を有するものとなる。

このように改良された電子式硬貨選別装置を具
えた硬貨選別制御装置を提供することにより、こ
の硬貨選別制御装置それ自体が持つ上述のような
効果を奏するのみならず、付随的な効果として、
硬貨選別制御装置本体をそのままにして電子式硬
貨選別装置を別の機械式硬貨選別装置に取り換え
るようにしても問題無く硬貨選別制御装置を稼動
させることができるようになるという効果を奏す
る。すなわち、従来の電子式硬貨選別装置を具え
る硬貨選別制御装置が持つ問題点を解決したこと
により、つまり、着脱が容易かつ硬貨選別制御装
置本体それ自体が金種別の硬貨検出信号を生じる
機能を有するものであるようにしたことにより、
まず第１に、電子式硬貨選別装置を硬貨選別制御
装置本体から取り外したりまた取付け直したりす
ることが容易に行える、第２に、取り外した電子
式硬貨選別装置に代えて別の機械式硬貨選別装置
を該硬貨選別制御装置本体に装着したとき、硬貨
選別制御装置本体それ自体が金種別の硬貨検出信
号を生じる機能を有しているため金種別の硬貨検
出信号を問題無く発生することができる、という
理由により、硬貨選別制御装置本体をそのままに
して電子式硬貨選別装置を別の機械式硬貨選別装
置に取り換えるようにしても問題無く硬貨選別制
御装置を稼動させることができるのである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係る硬貨選別制御装置の一実
施例の機構の正面断面を概念的に示す図、第２図
は同実施例の電気的構成の要部を示すブロツク
図、第３図は同実施例における電子式硬貨選別装
置を販売釣銭制御装置から取外した状態を示す略
図、である。 １０……硬貨選別制御装置、１１……販売釣銭
制御装置、１２……電子式硬貨選別装置、１３…
…硬貨収納チユーブ、１４……硬貨投入口、１５
……検出コイル、１６……正貨通路、１７……偽
貨通路、１８……金種別振分け装置、２０……
孔、２１……リジエクトピン、２２……返却通
路、２３Ａ〜２３Ｃ……金種別硬貨通路、２４Ａ
〜２４Ｃ……金種別のコインスイツチ、２６……
判別回路、２６Ｂ……判別回路の取付基板、３４
……電磁装置、４２，４３……コネクタのプラグ
及びコンセント、３５……制御線、４７……電源
線。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 投入された硬貨が正貨であるか偽貨であるかを
   電子的に判別し、正貨判別信号を出力する判別手
   段と、この判別手段の後方に設けられた正貨通路
   及び偽貨通路と、この正貨通路に導かれた硬貨を
   金種別に振分ける振分け装置とを含む電子式硬貨
   選別装置、及び、 前記振分け装置で振分けられた硬貨を収納する
   硬貨収納装置と、投入金額計数、販売、返金等に
   関する制御を行なう制御装置と、前記判別手段か
   らの正偽判別信号及び前記制御装置によつて制御
   されて前記正貨通路と偽貨通路の所定の分岐点に
   リジエクト部材を突出または没入させて投入硬貨
   を一方の通路に導く電磁装置と、前記振分け装置
   で振分けられた硬貨の通過に応答して投入金額計
   数用信号を発生し、前記制御装置に供給する金種
   別のコイン検出手段とを含む販売釣銭制御装置、 を具備し、前記販売釣銭制御装置に対して前記
   電子式硬貨選別装置を取外し自在に装着し、かつ
   両者間の電気配線を電源線と前記判別手段から前
   記電磁装置への制御線の少なくとも２種の用途の
   線を介して取外し自在に装着することを特徴とす
   る自動販売機の硬貨選別制御装置。