JPS637796Y2 - - Google Patents

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JPS637796Y2
JPS637796Y2 JP1982092361U JP9236182U JPS637796Y2 JP S637796 Y2 JPS637796 Y2 JP S637796Y2 JP 1982092361 U JP1982092361 U JP 1982092361U JP 9236182 U JP9236182 U JP 9236182U JP S637796 Y2 JPS637796 Y2 JP S637796Y2
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electrode
fin
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ptc thermistor
corrugated
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  • Direct Air Heating By Heater Or Combustion Gas (AREA)
  • Resistance Heating (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は正特性サーミスタ素子を使用して気体
もしくは液体を加熱するようにした温風ヒータに
関する。
従来、この主の温風ヒータとしては、例えば第
1図に示すように、チタン酸バリウム系の正特性
磁器1に多数の貫通孔2,…,2を設けてハニカ
ム状に形成するとともに両端面にオーム性電極3
および4を設け、これら電極3および4に給電を
行つて上記正特性磁器1を発熱させ、フアン5か
ら送給される流体を上記貫通孔2,…,2に貫流
させて加熱するようにしたハニカム型ヒータ、あ
るいは具体的には図示しないが、相対向する2つ
の周面に夫々電極を設けた多数の薄い正特性磁器
板を互いに平行となるように配置し、その間に空
気もしくは液体を通過させて加熱するようにした
ラダー型ヒータ等が知られている。
しかしながら、上記の如きハニカム型ヒータ等
においては、風の貫流方向と電極3,4によつて
正特性磁器1に印加される電圧の方向とが同一の
方向であるため、電極3と4との間の温度分布
は、第2図に曲線W0で示すように、電極3と4
の中間部の温度が高くなるのに対し、フアン5に
よつて、電極3から4に向う方向に風Wが送給さ
れると、曲線W1で示すように、温度の低い風が
通過する正特性磁器1の電極3から上記中間部に
至るAB間の温度がBC間の部分の温度よりも低
くなり、ピーク温度が排風部(BC間の部分)に
移行することになる。このため、上記BC間の部
分の抵抗が高くなつて該部分に電圧が集中する、
所謂、ピンチ効果が発生し、発熱は大部分、上記
のBC間の部分でのみ起り、AB間の部分では発
熱体として充分な寄与をしなため、発熱効率が低
くなる欠点があつた。
また、フアン5から送給される風Wの風速が大
きくなると、上記正特性磁器1の抵抗は小さくな
つて流れる電流が大きくなり、発生する熱量は大
きくなるが、上記風速が所定の値を越えると、正
特性磁器1の抵抗値がそのキユリー点の前後で不
安定になり、消費電力が周期的に変動する、所
謂、電力振動が発生したりして、上記正特性磁器
1から送り出される風の温度が変化する欠点があ
つた。
本考案は上記欠点を解消すべくなされたもので
あつて、その目的は、コルゲートフインを取り付
けた電極板およびフインカバーを使用して、大電
力を得るとともに機械的強度および信頼性を高め
るとともに、コストを引き下げるようにした温風
ヒータを提供することである。
このため、本考案は、ほぼ一定巾を有する金属
の薄い板を波形に屈曲させてなるコルゲートフイ
ンに上記巾にほぼ等しい巾を有し、背面に方向両
側にリブが形成されてなるフインカバーを外嵌さ
せて上記コルゲートフインを熱伝導性の良好な金
属板からなる一対の電極板の各一方の主面に夫々
取り付ける一方、内部に板状の正特性サーミスタ
基板が収容されて位置決めされる位置決め用の穴
と主面に上記電極板を位置決めするとともに、送
風時の風が上記正特性サーミスタ基板に当るのを
防止するための鍔とを有する平板状の絶縁スペー
サの対向する主面に上記電極板をその各他方の主
面から夫々固定し、上記電極板の各他方の主面を
上記正特性サーミスタ基板の両主面に形成した電
極膜に夫々密着させて上記電極板の間に正特性サ
ーミスタ基板を挟持し、この正特性サーミスタ基
板が発生する熱を上記コルゲートフインに伝達す
るようにしたことを特徴としている。
以下、添付図面を参照して本考案の実施例を説
明する。
第3図において、11,11はほぼ一定巾を有
する金属の薄い板を波状に屈曲させてなるコルゲ
ートフイン、12,12は熱伝導性の良好な金属
板からなる一対の電極板、13,13は板状の正
特性サーミスタ基板、14はこれら正特性サーミ
スタ基板13,13の絶縁スペーサ、41は上記
コルゲートフイン11のフインカバーである。
上記コルゲートフイン11,11は、厚さ0.1
mm〜0.5mmのアルミニウム、黄銅もしくは銅等の
熱伝導性が良好で安価な金属薄板からなり、フイ
ンの屈曲ピツチ(波長)が4mm以下となつてい
る。
一方、電極板12,12は、銅、銅合金、鉄、
鉄にニツケルメツキもしくはアルミニウムメツキ
をしたもの等の電気伝導度の良好な金属からな
る。
上記各コルゲートフイン11は、それに外嵌す
る大略コ字形状のフインカバー41により、上記
コルゲートフイン11を電極板12に圧着させて
取り付けるようにしている。すなわち、上記フイ
ンカバー41の両端部は、第4図に示すように、
外側にほぼ90゜に折曲し、その折曲部42,42
上に電極板12に設けた切起し片43,43を折
り曲げて上記フインカバー41を電極板12に固
定し、コルゲートフイン11を上記フインカバー
41と電極板12との間に固定している。
正特性サーミスタ基板13,13は、第3図に
示すように、上記電極板12,12の巾よりもや
や狭い巾を有する長方形状を有し、その相対向す
る両主面には電極膜16,16を夫々形成してお
り、絶縁スペーサ14に設けた2つの長方形状の
孔17,17内に嵌入している。
上記絶縁スペーサ14は、電極板12,12に
より狭まれない前面部および後面部には夫々上記
電極板12,12の厚みと同程度の鍔18,…,
18を立てている。各鍔18は、電極板12,1
2の位置決めとともに、送風により孔17,17
内にゴミやホコリ等が侵入し、正特性サーミスタ
基板13にゴミやホコリが付着して電極膜16,
16間に短絡事故等が発生するのを防止する機能
も有する。絶縁スペーサ14の上記孔17,17
には、正特性サーミスタ基板13,13を夫々嵌
入し、上記のようにして、フインカバー41によ
りコルゲートフイン11を夫々取り付けた一対の
電極板12,12の他方の主面を上記正特性サー
ミスタ基板13,13の両主面に夫々形成した電
極膜16,16および16,16に密着させて、
上記各電極板12の対角位置から突出させた突片
19およびタブ端子20に夫々設けた丸孔22,
23と、絶縁スペーサ14の対角位置に夫々設け
た2対の丸孔24,25および24,25にハト
メ26を挿入して、電極板12,12と絶縁スペ
ーサ14とを相互に固定している。
温風ヒータを上記構成とし、タブ端子20,2
0に電圧を印加すれば、これらタブ端子20,2
0には正特性サーミスタ基板13,13の電極膜
16,16および16,16が密着しているた
め、正特性サーミスタ基板13,13にはその厚
み方向に電流が流れて発熱する。
従つて、上記コルゲートフイン11,11を通
して流体を通過させると、その流体は上記正特性
サーミスタ基板13,13から電極板12,12
を通してコルゲートフイン11,11に与えられ
た熱によつて加熱されるが、この場合、上記流体
の流れる方向は上記電流の方向に対してほぼ垂直
であり、正特性サーミスタ基板13,13に従来
のようなピンチ効果や電力振動が発生することは
ない。
なお、上記実施例において、電極板12,12
の少くとも一方には、正特性サーミスタ基板1
3,13の位置決め用の凹部(図示せず)を設け
るようにしてもよい。
また、電極板12,12がアルミニウムである
場合は、アルミニウムにいわゆるヘタリや腐食が
あるため、電極板12,12の材料としては不適
当であつて、第5図のように、タブ端子20を電
極板12,12と一体に打ち抜くことはできな
い。
アルミニウムの電極板12,12を使用する場
合は、第6図および第7図に夫々示すように、電
極板12,12に銅合金等からなるタブ端子20
aやネジ部品20bを取り付けることが好まし
い。
さらに、電極板12,12と正特性サーミスタ
基板13の電極16,16とは、第8図に示すよ
うに、上記電極16,16の中央部に導電接着剤
32を塗布するとともに、その周囲に絶縁性接着
剤33を使用して貼り付けると、その間の熱結合
をより良好にできる。
さらにまた、上記絶縁スペーサ14は、正特性
サーミスタ基板13,13の厚みより例えば0.05
mm〜0.2mm薄くし、電極板12に凹みがある場合
はその深さを更に差し引いた厚みとすることが好
ましい。
上記電極板12,12は、第9図に示すよう
に、その各一側が別々のハトメ26,26によつ
て絶縁スペーサ14に固定されるが、1つのハト
メ26により両側の電極板12,12を貫通して
止める場合は、電極板12,12の短絡を避ける
ために、第10図に示すように、絶縁ブツシユ3
4により、ハトメ26と電極板12,12の一方
とを絶縁することが必要である。
コルゲートフイン11には流体との熱交換を良
くするため、第11図に示すように、ルーバ3
5,35,…を設けるようにしてもよい。
なお、第3図において、コルゲートフイン11
が電極板12から浮き上がらないように、フイン
カバー41には補強用のリブ55,55が設けら
れている。
また、コルゲートフイン11と電極板12との
接触部には、両者の間の熱抵抗を小さくするた
め、第12図に示すように、ヒートシンカー材5
6等を塗布しておくことが好ましい。
さらに、電極板12に切起し片43,43を設
けてフインカバー41を取り付ける代りに、第1
3図aに示すように、電極板12の突片51,5
1の突出辺に舌片61,61,…を設けて、第1
3図bのフインカバー41の折曲部42,42
や、第15図cのフインカバー41の足部62,
62の上にも折り曲げるようにしてもよい。
第13図cのようにすると、コルゲートフイン
11の電極板12からの浮上りをより完全に防止
できる。
本考案においては、コルゲートフイン11の波
頭部15の形状に丸みを持たせて、コルゲートフ
イン11が斜めになつても一定の面積で電極板1
2に接触するようにしておくことが好ましい。
以上、詳述したことからも明らかなように、本
考案は、フインカバーにより波形のコルゲートフ
インを取り付けた電極板を板状の正特性サーミス
タの電極面に密着して取り付けるようにしたか
ら、流体の流れる方向が正特性サーミスタ基板の
厚み方向に流れる電流の方向に対して垂直とな
り、従来の温風ヒータのように正特性サーミスタ
のピンチ効果による加熱効率の低下や電力振動に
よる加熱温度の変動はなく、しかも簡単な部品を
使用しており製造が容易で信頼性も高く従来の温
風ヒータに比較してコストが大巾に低くなる利点
がある。
また、本考案によれば、フインカバーを設ける
ことにより、通過する風が整流化でき、発熱量が
多くできる。さらに、フインカバーにリブが付い
ているのでカバーがコルゲートフイン側にたるま
ず、コルゲートフインとの熱結合状態を一定にで
き、しかもフイン形状を変形させない。これによ
り正特性サーミスタ基板の熱交換が安定化し、熱
効率にもすぐれる。さらにまた、スペーサで正特
性サーミスタ基板を位置決めし、またその鍔で風
が正特性サーミスタ基板に直接当接しないように
しているので、温風ヒータの品質が安定する。つ
まり湿気やホコリが正特性サーミスタ基板に付着
しないので、短絡等の事故が起こらない。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来の温風ヒータの説明図、第2図は
第1図の動作説明図、第3図は本考案に係る温風
ヒータの一実施例の分解斜視図、第4図は第3図
の温風ヒータのコルゲートフイン部分の分解斜視
図、第5図、第6図および第7図は夫々電極板と
タブ端子の変形例の斜視図、第8図は第3図の温
風ヒータの正特性サーミスタ基板と電極板の接着
構造を示す断面図、第9図および第10図は夫々
電極板と絶縁スペーサとの固定方法の説明図、第
11図はコルゲートフインの変形例の部分斜視
図、第12図はコルゲートフインと電極板との間
に塗布されるヒートシンカー材の塗布位置の説明
図、第13図a、第13図bおよび第13図cは
フインカバーの他の取り付け方法の説明図であ
る。 11……コルゲートフイン、12……電極板、
13……正特性サーミスタ基板、14……絶縁ス
ペーサ、15……波頭部、16……電極膜、18
……鍔、41……フインカバー。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. ほぼ一定巾を有する金属の薄い板を波形に屈曲
    させてなるコルゲートフインに上記巾にほぼ等し
    い巾を有し、背面に巾方向両側にリブが形成され
    てなるフインカバーを外嵌させて上記コルゲート
    フインを熱伝導性の良好な金属板からなる一対の
    電極板の各一方の主面に夫々取り付ける一方、内
    部に板状の正特性サーミスタ基板が収容されて位
    置決めされる位置決め用の穴と主面に上記電極板
    を位置決めするとともに、送風時の風が上記正特
    性サーミスタ基板に当るのを防止するための鍔と
    を有する平板状の絶縁スペーサの対向する主面に
    上記電極板をその各他方の主面から夫々固定し、
    上記電極板の各他方の主面を上記正特性サーミス
    タ基板の両主面に形成した電極膜に夫々密着させ
    て上記電極板の間に正特性サーミスタ基板を挟持
    し、この正特性サーミスタ基板が発生する熱を上
    記コルゲートフインに伝達するようにしたことを
    特徴とする温風ヒータ。
JP9236182U 1982-06-18 1982-06-18 温風ヒ−タ Granted JPS58194452U (ja)

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