JP2592286Y2 - 電気式加熱器 - Google Patents
電気式加熱器Info
- Publication number
- JP2592286Y2 JP2592286Y2 JP1991103293U JP10329391U JP2592286Y2 JP 2592286 Y2 JP2592286 Y2 JP 2592286Y2 JP 1991103293 U JP1991103293 U JP 1991103293U JP 10329391 U JP10329391 U JP 10329391U JP 2592286 Y2 JP2592286 Y2 JP 2592286Y2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- heating element
- electric heating
- fin
- electric heater
- electric
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Resistance Heating (AREA)
- Ceramic Products (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この考案は、空気調和装置等に設
けられる電気式加熱器に関する。
けられる電気式加熱器に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、車両用空調装置等の空気調和装置
においては、ヒータコアが暖房状態に至るまで間作動さ
せる補助用の加熱器として、電気式加熱器を備えたもの
が周知である。また、この種の電気式加熱器は、上記ヒ
ータコアの補助用に限らず、例えばエンジンを一時停止
した状態で、仮眠時等における暖房器若しくはそれ自体
独立した加熱器としても使用されるものである。
においては、ヒータコアが暖房状態に至るまで間作動さ
せる補助用の加熱器として、電気式加熱器を備えたもの
が周知である。また、この種の電気式加熱器は、上記ヒ
ータコアの補助用に限らず、例えばエンジンを一時停止
した状態で、仮眠時等における暖房器若しくはそれ自体
独立した加熱器としても使用されるものである。
【０００３】かかる電気式加熱器は、一般に正温度特性
の半導体セラミックから成るＰＴＣ（Ｐｏｓｉｔｉｖｅ
Ｔｅｍｐｅｒａｔｕｒｅ Ｃｏｅｆｆｉｃｉｅｎｔ）
素子を電気加熱素子として用い、この電気加熱素子を通
電により加熱してその熱をフィンに伝達し、該フィンの
間を通過する空気を加熱するものである（例えば、特開
平２−５３６２８号公報及び特開平２−１５３８６８号
公報参照）。
の半導体セラミックから成るＰＴＣ（Ｐｏｓｉｔｉｖｅ
Ｔｅｍｐｅｒａｔｕｒｅ Ｃｏｅｆｆｉｃｉｅｎｔ）
素子を電気加熱素子として用い、この電気加熱素子を通
電により加熱してその熱をフィンに伝達し、該フィンの
間を通過する空気を加熱するものである（例えば、特開
平２−５３６２８号公報及び特開平２−１５３８６８号
公報参照）。
【０００４】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、上記先
行技術に係る電気式加熱器は、フィンと電気加熱素子と
を接着剤又はろう付けにより固定するものであるが、該
フィンと電気加熱素子との間に適切な位置決め手段を設
けていないので、組付精度が悪いという問題点を有して
いた。
行技術に係る電気式加熱器は、フィンと電気加熱素子と
を接着剤又はろう付けにより固定するものであるが、該
フィンと電気加熱素子との間に適切な位置決め手段を設
けていないので、組付精度が悪いという問題点を有して
いた。
【０００５】そこで、この考案は上記問題点に鑑み、簡
易にフィンと電気加熱素子との位置決めを行うことがで
き、組付精度の向上を図った電気式加熱器を提供するこ
とを目的とする。
易にフィンと電気加熱素子との位置決めを行うことがで
き、組付精度の向上を図った電気式加熱器を提供するこ
とを目的とする。
【０００６】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この考案に係る電気式加熱器は、複数のコルゲート
状のフィン２の間に電気加熱素子３を配して成る電気式
加熱器にあって、前記コルゲート状のフィン２の頂部の
所定間隔ごとに被嵌入部７が形成されると共に、前記電
気加熱素子３の上面及び下面又はそれらの一方に前記被
嵌入部７に嵌入する凸部８を設けたものである（請求項
１）。
に、この考案に係る電気式加熱器は、複数のコルゲート
状のフィン２の間に電気加熱素子３を配して成る電気式
加熱器にあって、前記コルゲート状のフィン２の頂部の
所定間隔ごとに被嵌入部７が形成されると共に、前記電
気加熱素子３の上面及び下面又はそれらの一方に前記被
嵌入部７に嵌入する凸部８を設けたものである（請求項
１）。
【０００７】
【作用】したがって、電気加熱素子３の上面及び下面又
はそれらの一方に設けた凸部８がフィン２の被嵌入部７
に嵌入されてフィン２と電気加熱素子３の位置決めが確
実となる。
はそれらの一方に設けた凸部８がフィン２の被嵌入部７
に嵌入されてフィン２と電気加熱素子３の位置決めが確
実となる。
【０００８】
【実施例】以下、この考案の実施例を図面により説明す
る。
る。
【０００９】図１乃至図２に、電気式加熱器を構成した
一例が示されており、該電気式加熱器１は、複数のコル
ゲート状のフィン２の間に複数並行に配列された電気加
熱素子（ＰＴＣ素子）３を配すると共に、積層方向の両
端に電極板４，５を配して基本的に構成されている。
一例が示されており、該電気式加熱器１は、複数のコル
ゲート状のフィン２の間に複数並行に配列された電気加
熱素子（ＰＴＣ素子）３を配すると共に、積層方向の両
端に電極板４，５を配して基本的に構成されている。
【００１０】フィン２は、波状に曲折された薄板のコル
ゲートタイプのもので、例えばアルミニウム合金等の導
電性の材質で形成されており、該フィン２の頂部には、
所定間隔毎に係合手段の一方を構成する切欠部７が所定
形状（この実施例においては円形状である）で切欠形成
されている。そしてこのフィン２の表面には、該フィン
２と下記する電気加熱素子３とをろう接するためのろう
材がクラッドされている。
ゲートタイプのもので、例えばアルミニウム合金等の導
電性の材質で形成されており、該フィン２の頂部には、
所定間隔毎に係合手段の一方を構成する切欠部７が所定
形状（この実施例においては円形状である）で切欠形成
されている。そしてこのフィン２の表面には、該フィン
２と下記する電気加熱素子３とをろう接するためのろう
材がクラッドされている。
【００１１】電気加熱素子３は、例えばセラミック半導
体から成る周知のＰＴＣ素子が使用され、該電気式加熱
素子３は、各フィン２の間の層に並行に複数配列されて
いると共に、その上面及び下面の所定位置に、係合手段
の他方を構成する円筒状の凸部（突部）８が所定数突出
形成されている。この凸部（突部）８は、上記フィン２
の切欠部７に嵌合され、電気加熱素子３とフィン２とを
係合固定するものである。この電気加熱素子３は、後述
するように通電により発熱し、その熱をフィン２に伝達
し、該フィン２の間を通過する空気を加熱するようにな
っている。
体から成る周知のＰＴＣ素子が使用され、該電気式加熱
素子３は、各フィン２の間の層に並行に複数配列されて
いると共に、その上面及び下面の所定位置に、係合手段
の他方を構成する円筒状の凸部（突部）８が所定数突出
形成されている。この凸部（突部）８は、上記フィン２
の切欠部７に嵌合され、電気加熱素子３とフィン２とを
係合固定するものである。この電気加熱素子３は、後述
するように通電により発熱し、その熱をフィン２に伝達
し、該フィン２の間を通過する空気を加熱するようにな
っている。
【００１２】電極板４，５は、電気式加熱器１のコアに
電流を供給するためのもので、例えば薄肉のアルミニウ
ム合金等の導電性の材質で形成されており、スイッチ１
０を介してバッテリ１１に接続されている。そしてこの
電極板４，５の表面には、該電極板４，５とフィン２と
をろう接するためのろう材がクラッドされている。
電流を供給するためのもので、例えば薄肉のアルミニウ
ム合金等の導電性の材質で形成されており、スイッチ１
０を介してバッテリ１１に接続されている。そしてこの
電極板４，５の表面には、該電極板４，５とフィン２と
をろう接するためのろう材がクラッドされている。
【００１３】なお、６は中間部材であり、上記電極板
４，５と同様に薄肉のアルミニウム合金等の導電性の材
質で形成されている。
４，５と同様に薄肉のアルミニウム合金等の導電性の材
質で形成されている。
【００１４】上記構造の電気式加熱器１は、スイッチ１
０がＯＮされると、電極板４からフィン２を介して各電
気加熱素子３に通電され、該電気加熱素子３の発熱によ
る熱がフィン２に伝達され、該フィン２を通過する空気
を加熱し、暖房作用をなすようになっている。
０がＯＮされると、電極板４からフィン２を介して各電
気加熱素子３に通電され、該電気加熱素子３の発熱によ
る熱がフィン２に伝達され、該フィン２を通過する空気
を加熱し、暖房作用をなすようになっている。
【００１５】次に、この電気式加熱器１の組付方法につ
いて説明する。
いて説明する。
【００１６】電気式加熱器１を組付るには、各フィン２
の間に電気加熱素子３及び中間部材６を配設すると共
に、その積層方向両端に電極板４，５を配する。この電
気加熱素子３を配列する場合においては、図３に示す該
電気加熱素子３の凸部（突部）８を図４に示すフィン２
の切欠部７に嵌合する。これにより、フィン２と電気加
熱素子３とが精度良く位置決め固定される。この状態に
おいて、該電気式加熱器１を炉に入れ、炉中ろう付けを
行う。尚、各電気加熱素子３の間には、所定幅の間隙が
設けられているが、これは電気加熱素子３の膨張を考慮
したものである。
の間に電気加熱素子３及び中間部材６を配設すると共
に、その積層方向両端に電極板４，５を配する。この電
気加熱素子３を配列する場合においては、図３に示す該
電気加熱素子３の凸部（突部）８を図４に示すフィン２
の切欠部７に嵌合する。これにより、フィン２と電気加
熱素子３とが精度良く位置決め固定される。この状態に
おいて、該電気式加熱器１を炉に入れ、炉中ろう付けを
行う。尚、各電気加熱素子３の間には、所定幅の間隙が
設けられているが、これは電気加熱素子３の膨張を考慮
したものである。
【００１７】したがって、上記組付により電気加熱素子
３はずれがなく固定されるから、組付不良が防止され、
組付精度が向上される。また、フィン２のピッチの適正
化が図られるから、通気抵抗のバランスが均衡に保た
れ、もって熱交換率が向上されるものである。
３はずれがなく固定されるから、組付不良が防止され、
組付精度が向上される。また、フィン２のピッチの適正
化が図られるから、通気抵抗のバランスが均衡に保た
れ、もって熱交換率が向上されるものである。
【００１８】なお、上述の実施例においては、電気加熱
素子３の上面及び下面の双方に凸部（突部）８を設けた
例を示したが、フィン２及び電気加熱素子３の配置構造
（積層構造）によって、片面のみに凸部（突部）８を設
けるようにしても良い。また、該凸部（突部）８の数は
フィン２に係合されるように適した個数に設定されれば
よいから、フィン２のピッチ等を考慮してその数を適宜
に設定するものであると共に、円筒形状に限らず、フィ
ン２に形成される切欠部との嵌合が適当になされるよう
にその形状を適宜に設定するものである。
素子３の上面及び下面の双方に凸部（突部）８を設けた
例を示したが、フィン２及び電気加熱素子３の配置構造
（積層構造）によって、片面のみに凸部（突部）８を設
けるようにしても良い。また、該凸部（突部）８の数は
フィン２に係合されるように適した個数に設定されれば
よいから、フィン２のピッチ等を考慮してその数を適宜
に設定するものであると共に、円筒形状に限らず、フィ
ン２に形成される切欠部との嵌合が適当になされるよう
にその形状を適宜に設定するものである。
【００１９】さらに、係合手段の一方を構成するフィン
２の対応部分には、切欠部７に代えて適当な形状及び深
さを有する凹部を形成するものであっても良い。また、
この実施例においては、各部の接合固定をろう付けによ
り行う例を示したが、これに限らず、例えば接着剤等に
よる固定であっても同様の効果を有する。
２の対応部分には、切欠部７に代えて適当な形状及び深
さを有する凹部を形成するものであっても良い。また、
この実施例においては、各部の接合固定をろう付けによ
り行う例を示したが、これに限らず、例えば接着剤等に
よる固定であっても同様の効果を有する。
【００２０】
【考案の効果】以上述べたように、この考案によれば、
電気加熱素子の上面及び下面又はそれらの一方に設けら
れた凸部がコルゲート状のフィンの頂部に形成の被嵌入
部に嵌入されるので、容易にコルゲート状のフィンと電
気加熱素子との位置決めを行うことができ、電気加熱素
子がずれがなく固定されて加熱器の組付不良が防止さ
れ、組付精度が向上される。また、コルゲート状のフィ
ンのピッチの適正化が図られるから、通気抵抗のバラン
スが均衡に保たれ、熱交換率が向上されるという効果を
奏するものである。
電気加熱素子の上面及び下面又はそれらの一方に設けら
れた凸部がコルゲート状のフィンの頂部に形成の被嵌入
部に嵌入されるので、容易にコルゲート状のフィンと電
気加熱素子との位置決めを行うことができ、電気加熱素
子がずれがなく固定されて加熱器の組付不良が防止さ
れ、組付精度が向上される。また、コルゲート状のフィ
ンのピッチの適正化が図られるから、通気抵抗のバラン
スが均衡に保たれ、熱交換率が向上されるという効果を
奏するものである。
【図１】電気式加熱器の斜視図である。
【図２】電気式加熱器の一部破断面図である。
【図３】電気加熱素子の斜視図である。
【図４】コルゲート状のフィンの一部拡大断面図であ
る。
る。
１ 電気式加熱器 ２ コルゲート状のフィン ３ 電気加熱素子（ＰＴＣ素子） ４，５ 電極板 ６ 中間部材 ７ 切欠部 ８ 凸部（突部） １０ スイッチ １１ バッテリ
Claims (1)
- 【請求項１】 複数のコルゲート状のフィン２の間に電
気加熱素子３を配して成る電気式加熱器にあって、前記
コルゲート状のフィン２の頂部の所定間隔ごとに被嵌入
部７が形成されると共に、前記電気加熱素子３の上面及
び下面又はそれらの一方に前記被嵌入部７に嵌入する凸
部８を設けたことを特徴とする電気式加熱器。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1991103293U JP2592286Y2 (ja) | 1991-11-20 | 1991-11-20 | 電気式加熱器 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1991103293U JP2592286Y2 (ja) | 1991-11-20 | 1991-11-20 | 電気式加熱器 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0546935U JPH0546935U (ja) | 1993-06-22 |
| JP2592286Y2 true JP2592286Y2 (ja) | 1999-03-17 |
Family
ID=14350239
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1991103293U Expired - Lifetime JP2592286Y2 (ja) | 1991-11-20 | 1991-11-20 | 電気式加熱器 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2592286Y2 (ja) |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP4403956B2 (ja) * | 2004-11-29 | 2010-01-27 | 株式会社デンソー | 電気ヒータおよび車両用空調装置 |
| DE502005010004D1 (de) | 2005-04-21 | 2010-09-09 | Behr Gmbh & Co Kg | Elektrischer Zuheizer für eine Heizungs- oder Klimaanlage eines Kraftfahrzeugs |
| JP6982390B2 (ja) * | 2016-12-13 | 2021-12-17 | 株式会社日本クライメイトシステムズ | 車両用空調装置の電気式ヒータの製造方法 |
-
1991
- 1991-11-20 JP JP1991103293U patent/JP2592286Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0546935U (ja) | 1993-06-22 |
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