JP3060968B2 - 正特性サーミスタ及び正特性サーミスタ装置 - Google Patents

正特性サーミスタ及び正特性サーミスタ装置

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JP3060968B2
JP3060968B2 JP8279520A JP27952096A JP3060968B2 JP 3060968 B2 JP3060968 B2 JP 3060968B2 JP 8279520 A JP8279520 A JP 8279520A JP 27952096 A JP27952096 A JP 27952096A JP 3060968 B2 JP3060968 B2 JP 3060968B2
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thermistor
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    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05BELECTRIC HEATING; ELECTRIC LIGHT SOURCES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; CIRCUIT ARRANGEMENTS FOR ELECTRIC LIGHT SOURCES, IN GENERAL
    • H05B3/00Ohmic-resistance heating
    • H05B3/20Heating elements having extended surface area substantially in a two-dimensional plane, e.g. plate-heater
    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05BELECTRIC HEATING; ELECTRIC LIGHT SOURCES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; CIRCUIT ARRANGEMENTS FOR ELECTRIC LIGHT SOURCES, IN GENERAL
    • H05B2203/00Aspects relating to Ohmic resistive heating covered by group H05B3/00
    • H05B2203/002Heaters using a particular layout for the resistive material or resistive elements
    • H05B2203/006Heaters using a particular layout for the resistive material or resistive elements using interdigitated electrodes

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  • Thermistors And Varistors (AREA)
  • Resistance Heating (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、温風暖房器、加湿
器及び吸入器等の加熱ヒータの熱源として用いられる櫛
歯状電極を有する正特性サーミスタ並びに正特性サーミ
スタ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来例として、実公昭58−50632
号に記載された正特性サーミスタがある。この正特性サ
ーミスタについて図7〜図9に基づいて説明する。正特
性サーミスタ1は、正の抵抗温度特性を有する板状のサ
ーミスタ素体2の対向する一対の側面に第1の側面電極
3及び第2の側面電極4が形成されており、この第1及
び第2の側面電極3、4夫々を介して、サーミスタ素体
2の両表面に所定間隔を設けて櫛歯状に形成された第1
の櫛歯状電極5a、5b及び第2の櫛歯状電極6a、6
bが形成されたものである。
【0003】前記第1の櫛歯状電極5a、5b及び第2
の櫛歯状電極6a、6bの夫々の櫛歯部は、図9に示す
ように、サーミスタ素体2の上表面に形成された第1の
櫛歯状電極5aと下表面に形成された第1の櫛歯状電極
5bとがサーミスタ素体2を挟んで互いに対向するよう
に配設され、同様に、第2の櫛歯状電極6a及び6bと
がサーミスタ素体2を挟んで互いに対向するように配設
されている。
【0004】このような構成の正特性サーミスタ1の第
1の櫛歯状電極5a、5bと第2の櫛歯状電極6a、6
bとの間に電圧を印加すると、正特性サーミスタ1は上
表面の第1及び第2の櫛歯状電極5a、6a間並びに下
表面の第1及び第2の櫛歯状電極5b、6b間で発熱す
る。さらに、サーミスタ素体2の斜め厚み方向で対向す
る第1及び第2の櫛歯状電極5a、6b間並びに5b、
6a間で発熱する。
【0005】他の従来例として実公昭55−53108
号に記載された正特性サーミスタがある。この正特性サ
ーミスタを図10に基づいて説明する。
【0006】正特性サーミスタ1aは、板状のサーミス
タ素体2の両平面に一対の対向する第1の櫛歯状電極5
a、5b及び第2の櫛歯状電極6a、6bが形成された
ものである。
【0007】第1の櫛歯状電極5a、5b及び第2の櫛
歯状電極6a、6bの夫々は、サーミスタ素体2の厚み
方向の対向電極となる電極、つまり、第1の櫛歯状電極
5aと第2の櫛歯状電極6b、及び第1の櫛歯状電極5
bと第2の櫛歯状電極6aを互いにサーミスタ素体2の
斜め厚み方向にずらせて設けられている。
【0008】このような構成の正特性サーミスタ1aの
第1の櫛歯状電極5a、5bと第2の櫛歯状電極6a、
6bとの間に電圧を印加すると、正特性サーミスタ1a
は上表面の第1及び第2の櫛歯状電極5a、6a間並び
に下表面の第1及び第2の櫛歯状電極5b、6b間で発
熱する。さらに、サーミスタ素体2の斜め厚み方向で対
向する第1及び第2の櫛歯状電極5a、6b間並びに5
b、6a間で発熱する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、かかる
構成の正特性サーミスタ1、1aにおいて、サーミスタ
素体2の厚みt方向で対向する第1及び第2の櫛歯状電
極5a、6b間及び5b、6a間がサーミスタ素体2の
斜め厚み方向で対向しているため、第1及び第2の櫛歯
状電極間距離d1、d2は、サーミスタ素体2の厚みt
より遠くなる。また、櫛歯状電極の形成位置が所定位置
からずれるとそのずれに伴って電極間距離d1、d2が
変化する。このため、正特性サーミスタ1、1aの発熱
効率が悪くなる。また、正特性サーミスタ1、1aの耐
電圧特性が低下すると共に、サーミスタ素体2内の電圧
バランスがくずれ、発熱効率が悪くなるという問題点を
有していた。
【0010】さらに、第1及び第2の櫛歯状電極を形成
するためには、サーミスタ素体2の一方の表面用の電極
パターンと他方の表面用の電極パターンの2種類を夫々
準備しなくてはならないという問題点を有していた。
【0011】本発明の目的は、上述の問題点を解消すべ
くなされたもので、サーミスタ素体の両表面の電極パタ
ーンが多少位置ずれしても発熱効率が悪くならなず、さ
らに、1種類の電極パターンで両表面に櫛歯状電極を形
成できる正特性サーミスタ及び正特性サーミスタ装置を
提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の正特性サーミスタにおいては、板状の正特
性サーミスタ素体と、この正特性サーミスタ素体の一側
面に形成された第1の側面電極を介して、正特性サーミ
スタ素体の両表面に櫛歯状に形成された第1の櫛歯状電
極と、前記正特性サーミスタ素体の一側面に対向する他
の側面に形成された第2の側面電極を介して、正特性サ
ーミスタ素体の両表面に櫛歯状に形成された第2の櫛歯
状電極とを備え、前記第1の櫛歯状電極と第2の櫛歯状
電極とは前記正特性サーミスタ素体の厚み方向において
対向している。
【0013】さらに、前記正特性サーミスタ素体の表面
に形成されている第1の櫛歯状電極及び第2の櫛歯状電
極の互いに隣り合う距離が前記正特性サーミスタ素体の
厚みと略等しいことが好ましい。
【0014】本発明の正特性サーミスタ装置において
は、板状の正特性サーミスタの両表面に絶縁部材及び放
熱部材が各々配設され、前記正特性サーミスタの対向す
る一対の側面に給電部材が配設されており、前記正特性
サーミスタは、正特性サーミスタ素体と、この正特性サ
ーミスタ素体の一側面に形成された第1の側面電極を介
して、正特性サーミスタ素体の両表面に櫛歯状に形成さ
れた第1の櫛歯状電極と、前記正特性サーミスタ素体の
一側面に対向する他の側面に形成された第2の側面電極
を介して、正特性サーミスタ素体の両表面に櫛歯状に形
成された第2の櫛歯状電極とを備え、前記第1の櫛歯状
電極と第2の櫛歯状電極とは前記正特性サーミスタ素体
の厚み方向において対向しており、前記絶縁部材は前記
正特性サーミスタと放熱部材との間に介在することによ
って、前記正特性サーミスタから放熱部材へ電気絶縁す
ると共に、前記正特性サーミスタから放熱部材へ熱伝導
しており、前記放熱部材は前記絶縁部材の表面を覆うと
共に、前記正特性サーミスタからの熱を放散し、前記給
電部材は前記正特性サーミスタの一対の側面電極にそれ
ぞれ電気的に接続して、この正特性サーミスタに給電す
る。
【0015】さらに、前記正特性サーミスタ素体の表面
に形成されている第1の櫛歯状電極及び第2の櫛歯状電
極の互いに隣り合う距離が前記正特性サーミスタ素体の
厚みと略等しいことが好ましい。
【0016】また、前記正特性サーミスタをその側面方
向から保持し、且つ前記正特性サーミスタの両表面に対
応する面が開口されているホルダーを備える。さらに、
前記ホルダーは前記給電部材と一体に形成されており、
この給電部材の一端が前記正特性サーミスタの一対の側
面電極を介して前記第1及び第2の櫛歯状電極に電気的
に接続し、前記給電部材の他端が外部接続用端子である
ことが好ましい。
【0017】また、前記正特性サーミスタの両表面側に
配設された前記放熱部材を互いに締結することによっ
て、前記正特性サーミスタ、絶縁部材及び放熱部材が固
定されている。さらに、前記正特性サーミスタ、絶縁部
材及び放熱部材の間には熱伝導剤が介装されていること
が好ましい。
【0018】これにより、サーミスタ素体の両表面間で
対向する櫛歯状電極の位置合わせが容易になり、発熱効
率が良い正特性サーミスタ及び正特性サーミスタ装置を
得ることができるものである。
【0019】
【発明の実施の形態】本発明による正特性サーミスタの
一つの実施の形態について、図1〜図4にもとづいて詳
細に説明する。但し、前述の従来例と同一部分について
は、同一の符号を付し、詳細な説明を省略する。
【0020】正特性サーミスタ11は、正の抵抗温度特
性を有する板状のサーミスタ素体2の対向する側面に第
1の側面電極3及び第2の側面電極4が形成されてお
り、さらに、この第1及び第2の側面電極3、4夫々を
介して、サーミスタ素体2の両表面に所定間隔を設けて
櫛歯状に形成された第1の櫛歯状電極15、16及び第
2の櫛歯状電極17、18が形成されたものである。こ
れら第1及び第2の側面電極3、4並びに第1及び第2
の櫛歯状電極15〜18はオーミック性接触する金属又
は合金で形成される。例えば、焼付け法によるものでは
銀、アルミニウムが用いられ、溶射法によるものではア
ルミニウムが用いられ、メッキ法ではニッケルが用いら
れる。なお、ニッケル電極の場合は電流容量が大きくで
きるようにその上に焼付け銀電極が形成されることもあ
る。なお、第1及び第2の側面電極3、4の厚みを厚く
しておくと第1及び第2の櫛歯状電極15〜18との電
気的接続が安定する。
【0021】前記第1の櫛歯状電極15、16及び第2
の櫛歯状電極17、18の夫々の櫛歯部は、図3に示す
ように、サーミスタ素体2の上表面に形成された第1の
櫛歯状電極15と下表面に形成された第2の櫛歯状電極
18とがサーミスタ素体2を挟んで互いに対向するよう
に配設されており、同様に、上表面に形成された第2の
櫛歯状電極17と下表面に形成された第1の櫛歯状電極
16とがサーミスタ素体2を挟んで互いに対向するよう
に配設されている。
【0022】このような構成の正特性サーミスタ11の
第1の櫛歯状電極15、16と第2の櫛歯状電極17、
18との間に電圧を印加すると、正特性サーミスタ11
は上表面の第1及び第2の櫛歯状電極15、17間並び
に下表面の第1及び第2の櫛歯状電極16、18間で発
熱する。さらに、サーミスタ素体2の厚みt方向で対向
する第1及び第2の櫛歯状電極15、18間並びに1
6、17間で発熱する。
【0023】正特性サーミスタ11において、サーミス
タ素体2の厚みt方向で対向する例えば第1及び第2の
櫛歯状電極15、18の電極間距離はtである。この場
合、第1の櫛歯状電極15の位置が櫛歯部の電極幅wに
相当して図4に示すように右方向にずれても、なお、第
1及び第2の櫛歯状電極15、18の電極間の最短距
離、つまり、第1及び第2の櫛歯状電極15、18が対
向する端部15a、18a間距離はtとなり、発熱状態
が安定する。
【0024】なお、同一表面上に形成された第1及び第
2の櫛歯状電極15、17が互いに隣り合う距離h、並
びに第1及び第2の櫛歯状電極16、18が互いに隣り
合う距離hと、サーミスタ素体2の厚みtとを略等しく
すると、正特性サーミスタ11の両表面における発熱と
厚み方向である内部における発熱が略同一になり最大の
出力を取り出すことができる。
【0025】次に、本発明による正特性サーミスタ装置
の一つの実施の形態について、図5、図6にもとづいて
詳細に説明する。但し、前述の実施の形態の正特性サー
ミスタ11については、詳細な説明を省略する。
【0026】正特性サーミスタ装置21は2つの正特性
サーミスタ11とその両表面に絶縁部材22、23並び
に第1及び第2の放熱部材24、25が夫々配設されて
おり、正特性サーミスタ11の側面側から正特性サーミ
スタ11を保持するためのホルダー26を備えている。
【0027】絶縁部材22、23は板状体であって、材
質が例えばシリコンなどの弾性のある樹脂又はアルミナ
などのセラミック、のように熱伝導が良好なかつ耐熱性
が高い絶縁体からなり、正特性サーミスタ11の夫々の
第1及び第2の櫛歯状電極15〜18表面を覆うもので
ある。つまり、絶縁部材22、23は正特性サーミスタ
11の第1及び第2の櫛歯状電極15〜18表面を電気
絶縁すると共に、正特性サーミスタ11からの熱を放熱
部材24、25へ伝導するものである。
【0028】第1及び第2の放熱部材24、25は、板
状又はケース状であって、材質がアルミニウムなどの熱
伝導が良好な金属からなり、絶縁部材22、23を間に
介して正特性サーミスタ11表面を覆うと共に、正特性
サーミスタ11からの熱を絶縁部材22、23を介して
その外表面から熱放散するものである。
【0029】なお、第1の放熱部材24の端部には給電
部材31、32、33が挿通されるため第1の貫通孔2
7、28、29を備えている。さらに、第1の放熱部材
24は、周縁部に第2の貫通孔37が複数(図では8つ
の貫通孔を示す)形成されている。
【0030】また、第2の放熱部材25は第2の貫通孔
37に対応して周縁部に第3の貫通孔38が複数形成さ
れている。さらに、第2の放熱部材25は、周縁部に舌
片39が複数(図では4つの舌片を示す)立設されてお
り、第1の放熱部材24と位置決めした後、舌片39を
折曲げることによって第1の放熱部材24と一体的に固
定することができる。
【0031】ホルダー26は2つの開口30を有する枠
状であって、材質が絶縁性の樹脂からなっており、2つ
の正特性サーミスタ11をその表面を露出し側部から保
持することができる。なお、ホルダー26は3つの給電
部材31、32、33が一体に形成されており、その各
一端31a、32a、33aが枠状の内側に配設されて
いる。2つの正特性サーミスタ11が開口30に装填さ
れると一端31a、32a並びに一端32a、33aが
夫々の正特性サーミスタ11の一対の側面電極3、4に
弾性的に接触し、第1及び第2の櫛歯状電極15、1
6、17及び18に電気的に接続する。ホルダー26の
端部上面側には第1の放熱部材24の第1の貫通孔2
7、28、29に対応して突部34、35、36が形成
されており、突部34、35、36の中央部からは給電
部材31、32、33の各他端が露出している。この各
他端が正特性サーミスタ11への給電用の外部接続用端
子になる。
【0032】かかる構成の正特性サーミスタ装置21は
正特性サーミスタ11をホルダー26の開口30に装填
し、正特性サーミスタ11の両表面に熱伝導が良好な例
えばシリコングリスなどの熱伝導剤(図示せず)を介し
て絶縁部材22、23を配設し、さらに熱伝導剤(図示
せず)を介して第1及び第2の放熱部材24、25を重
ねるように配設する。この際、第1及び第2の放熱部材
24、25は舌片39によって位置決めされ、ホルダー
26に設けられた突部34、35、36が第1の放熱部
材24の第1の貫通孔27、28、29に夫々挿通さ
れ、突部34、35、36の中央部からは給電部材3
1、32、33の各他端が第1の放熱部材24の上方に
露出している。この状態で、第2の放熱部材25に設け
られた舌片39を折曲げることによって第1の放熱部材
24と一体的に固定する。
【0033】
【実施例】幅33×奥行き22×厚み1.0mmのサー
ミスタ素体2を準備し、第1及び第2の側面電極3、4
並びにサーミスタ素体2の両表面夫々に15本づつの第
1及び第2の櫛歯状電極15〜18を形成して図1に示
した正特性サーミスタ11を作成した。
【0034】次に、図6に示すように、正特性サーミス
タ11の両表面の櫛歯状電極面に、絶縁部材として50
×50×0.65mmのアルミナ板、及び放熱部材とし
て70×70×1.5mmのアルミニウム板を夫々重ね
て配設し、実施例1の正特性サーミスタ装置を得た。実
施例1の正特性サーミスタ装置にさらに正特性サーミス
タ11の表面と絶縁部材との間、並びに絶縁部材と放熱
部材との間の夫々にシリコングリスを介在させて実施例
2の正特性サーミスタ装置を得た。
【0035】実施例1、2の正特性サーミスタ装置の夫
々の正特性サーミスタ11に100Vを通電して電力を
測定した。その結果を表1に記す。
【0036】
【表1】
【0037】比較例として、実施例と同じサーミスタ素
体2を用いて次の2種類の正特性サーミスタを作成し
た。比較例1用の正特性サーミスタについて、図1を援
用して説明する。比較例1用の正特性サーミスタは、サ
ーミスタ素体2に第1及び第2の側面電極3、4並びに
サーミスタ素体2の一方の表面に15本づつの第1及び
第2の櫛歯状電極15、17を形成して得た。
【0038】比較例2用の正特性サーミスタは、図9に
示すように、サーミスタ素体2に第1及び第2の側面電
極3、4並びにサーミスタ素体2の両表面夫々に15本
づつの第1及び第2の櫛歯状電極5a、5b、6a、6
bを形成して得た。
【0039】上述した夫々の正特性サーミスタに実施例
1に用いた絶縁部材及び放熱部材を配設して、比較例1
を作成した。実施例2と同様に、比較例1に正特性サー
ミスタの表面と絶縁部材と放熱部材との夫々の間にシリ
コングリスを介在させて比較例2を得た。比較例1、2
を実施例1、2と同じ条件で電力を測定して、その結果
を表1に記す。さらに、比較例1に対する比較例2、実
施例1、2の電力比も表1に記す。
【0040】本発明による実施例1の正特性サーミスタ
は、表1から明らかなように、比較例1、2より出力が
大きく、同じ大きさの正特性サーミスタであっても高出
力が得られる。さらに、熱伝導剤を介在させた実施例2
の正特性サーミスタ装置は、正特性サーミスタから絶縁
部材を介して放熱部材への熱伝導が良くなり実施例1よ
りさらに高出力が得られる。
【0041】なお、本発明に係る正特性サーミスタ及び
正特性サーミスタ装置は前記実施の形態に限定するもの
でなく、その要旨の範囲内で種々に変形することができ
る。例えば、給電部材31、32、33の各他端を第1
の放熱部材24の上方に設けたが第1及び第2の放熱部
材24、25の間の側方に設けることもできる。また、
正特性サーミスタ11と絶縁部材22、23と第1及び
第2の放熱部材24、25との夫々の間に熱伝導剤を介
在させたが熱伝導が小さくてもよい場合は省略すること
ができる。また、正特性サーミスタ装置に用いる正特性
サーミスタの数は2つに限定するものではない。
【0042】
【発明の効果】以上述べたように、本発明による正特性
サーミスタでは、サーミスタ素体の両表面に形成する第
1及び第2の櫛歯状電極を、第1の櫛歯状電極に対して
第2の櫛歯状電極がサーミスタ素体の厚み方向で対向す
るように配設しているために、大きな出力を得ることが
でき、また、安定した出力を得ることができる。さら
に、第1及び第2の櫛歯状電極のパターンの精度を厳し
くする必要がないため、容易に形成することができる。
さらに、正特性サーミスタの両表面に形成する第1及び
第2の櫛歯状電極のパターンは同一のものでよい。
【0043】本発明による正特性サーミスタ装置では、
上述の正特性サーミスタを用い、且つサーミスタ素体の
側面から給電しているために、正特性サーミスタの両表
面から高出力を取り出すことができる。さらに、サーミ
スタ素体、絶縁部材及び放熱部材間に熱伝導剤を介在さ
せることにより、より大きな出力を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る一つの実施の形態の正特性サーミ
スタの斜視図である。
【図2】図1に示した正特性サーミスタを下方からみた
斜視図である。
【図3】図1に示した正特性サーミスタを長手方向に切
断した縦断面図である。
【図4】図3に示した断面図において櫛歯状電極が両表
面間でずれた状態を示す部分拡大図である。
【図5】本発明に係る一つの実施の形態の正特性サーミ
スタ装置の斜視図である。
【図6】図5に示した正特性サーミスタ装置の分解斜視
図である。
【図7】従来例の正特性サーミスタの斜視図である。
【図8】図7に示した正特性サーミスタを下方からみた
斜視図である。
【図9】図7に示した正特性サーミスタを長手方向に切
断した縦断面図である。
【図10】他の従来例の正特性サーミスタの縦断面図で
ある。
【符号の説明】
2 サーミスタ素体 3 第1の側面電極 4 第2の側面電極 15、16 第1の櫛歯状電極 17、18 第2の櫛歯状電極 22、23 絶縁部材 24、25 放熱部材 26 ホルダー 31、32、33 給電部材 31a、32a、33a 一端 h 電極間距離 t サーミスタ素体の厚み
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−333705(JP,A) 実開 平6−72197(JP,U) 実公 昭55−53108(JP,Y2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01C 7/02

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 板状の正特性サーミスタ素体と、 この正特性サーミスタ素体の一側面に形成された第1の
    側面電極を介して、正特性サーミスタ素体の両表面に櫛
    歯状に形成された第1の櫛歯状電極と、 前記正特性サーミスタ素体の一側面に対向する他の側面
    に形成された第2の側面電極を介して、正特性サーミス
    タ素体の両表面に櫛歯状に形成された第2の櫛歯状電極
    とを備え、 前記第1の櫛歯状電極と第2の櫛歯状電極とは前記正特
    性サーミスタ素体の厚み方向において対向することを特
    徴とする正特性サーミスタ。
  2. 【請求項2】 前記正特性サーミスタ素体の表面に形成
    されている第1の櫛歯状電極及び第2の櫛歯状電極の互
    いに隣り合う距離が前記正特性サーミスタ素体の厚みと
    略等しいことを特徴とする請求項1に記載の正特性サー
    ミスタ。
  3. 【請求項3】 板状の正特性サーミスタの両表面に絶縁
    部材及び放熱部材が各々配設され、前記正特性サーミス
    タの対向する一対の側面に給電部材が配設されており、 前記正特性サーミスタは、正特性サーミスタ素体と、こ
    の正特性サーミスタ素体の一側面に形成された第1の側
    面電極を介して、正特性サーミスタ素体の両表面に櫛歯
    状に形成された第1の櫛歯状電極と、前記正特性サーミ
    スタ素体の一側面に対向する他の側面に形成された第2
    の側面電極を介して、正特性サーミスタ素体の両表面に
    櫛歯状に形成された第2の櫛歯状電極とを備え、前記第
    1の櫛歯状電極と第2の櫛歯状電極とは前記正特性サー
    ミスタ素体の厚み方向において対向しており、 前記絶縁部材は前記正特性サーミスタと放熱部材との間
    に介在することによって、前記正特性サーミスタから放
    熱部材へ電気絶縁すると共に、前記正特性サーミスタか
    ら放熱部材へ熱伝導しており、 前記放熱部材は前記絶縁部材の表面を覆うと共に、前記
    正特性サーミスタからの熱を放散し、 前記給電部材は前記正特性サーミスタの一対の側面電極
    にそれぞれ電気的に接続して、この正特性サーミスタに
    給電することを特徴とする正特性サーミスタ装置。
  4. 【請求項4】 前記正特性サーミスタ素体の表面に形成
    されている第1の櫛歯状電極及び第2の櫛歯状電極の互
    いに隣り合う距離が前記正特性サーミスタ素体の厚みと
    略等しいことを特徴とする請求項3に記載の正特性サー
    ミスタ装置。
  5. 【請求項5】 前記正特性サーミスタをその側面方向か
    ら保持し、且つ前記正特性サーミスタの両表面に対応す
    る面が開口されているホルダーを備えることを特徴とす
    る請求項3又は4に記載の正特性サーミスタ装置。
  6. 【請求項6】 前記ホルダーは前記給電部材と一体に形
    成されており、 この給電部材の一端が前記正特性サーミスタの一対の側
    面電極を介して前記第1及び第2の櫛歯状電極に電気的
    に接続し、前記給電部材の他端が外部接続用端子である
    ことを特徴とする請求項5に記載の正特性サーミスタ装
    置。
  7. 【請求項7】 前記正特性サーミスタの両表面側に配設
    された前記放熱部材を互いに締結することによって、前
    記正特性サーミスタ、絶縁部材及び放熱部材が固定され
    ていることを特徴とする請求項3〜6のいずれかに記載
    の正特性サーミスタ装置。
  8. 【請求項8】 前記正特性サーミスタ、絶縁部材及び放
    熱部材の間には熱伝導剤が介装されていることを特徴と
    する請求項3〜7のいずれかに記載の正特性サーミスタ
    装置。
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