JPS6357701A - 炉用部品 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 不発明に耐酸化性に優れた炉用部品に関する。

［従来の技術］ 例えば粉末冶金の焼結に用いる加熱炉において物品を加
熱する作業を行なう場合には、加熱すべき物品を載せて
加熱炉に対して搬入および搬出を行なうケートや、物品
とが一トとの間に敷いて両者の溶着を防止する敷板など
の炉用部品が用いられている。

しかして、炉用部品は加熱炉の熱間雰囲気で使用される
ので、熱間での損傷を防止するために高温強度が大なる
高融点金属例えばモリブデンで形成している。しかし、
モリブデンなどの高融点金属は酸化し易い性質を有して
おシ、酸化雰囲気ではモリブデンおよびタングステンは
５００℃を越えると酸化が著しく使用が困難となる。そ
こで、一般に炉用部品の酸化に対する対策として、加熱
炉の内部を非酸化性雰囲気とする方法か、あるいは炉用
部品に耐酸化性物質を被覆する方法が採用されている。

しかるに、炉用部品に耐酸化性物質を被覆する方法とし
ては、従来セラミックスコーティングが採用されている
。これは炉用部品の基体表面に溶射法等によりアルミナ
などのセラミックス被膜を形成するものである。

［発明が解決しようとする問題点］ しかしながら、セラミックスコーティングの場合にはセ
ラミックス被膜は脆く剥離し易いという性質があう、他
の物品との摩擦、衝撃等によシ破損して剥離し、その箇
所から基体が酸化するという問題がある。従って、従来
の炉用部品は耐酸化性を長期間保持できず耐久性が悪い
という問題があった。

本発明は前記事情に基づいてなされたもので、耐酸化性
を長期にわたシ保持できる耐久性を備えた炉用部品を提
供することを目的とする。

口問題点を解決するだめの手段と作用］本発明の炉用部
品は、間融点金属からなる基材の表面側に、この基材に
比して耐酸化性の優れた金属からなる外側材を配置し、
前記基材と外側材とをこの基材および外側を形成する金
属に対して固溶性を有する金属からなる接合材を介して
接合したことを特徴とするものである。

本発明の炉用部品について説明する。

基材は高温強度に優れた高融点金属すなわちタングステ
ン（Ｗ）、モリブデン（Ｍｏ）などにより形成する。特
に加工性および取扱い易さということを考慮する場合に
はモリブデンで形成することが好ましい、また、基材は
炉用部品の種類に応じた寸法形状で形成する。

外側材は、前記基材に比して漬れた耐酸化性を鳴し且つ
加熱炉での使用に耐える耐熱性を有する金属材料、例え
ばステンレス鋼の板材で形成する。

外側材は１枚でまたは複数枚を組合せた状態で基材の表
面側全体を囲んで配置する。

基材と外側材とは接合材を介して接合されている。接合
材は基材を形成する金属と外側材を形成する金属材料に
対して夫々良好な固溶性を有する金属材料で形成する。

例えば基材がモリブデン、外側材がステンレス鋼からな
る場合には、接合材としてニッケルを用いる。そして、
接合杓は基材と外側材との間に介在し、これら基材と外
ａｈ、１ａに対して夫々拡散接合しており、これにより
基杓と外側材とが接合される。

このように構成した炉用部品は次の方法によって製造さ
れる。

先ず、所定形状の基材とこの基材に対応した形状の外側
材を用意し、次に基材の表面側に接合材を介在して外側
材を配置する。接合材を基材と外側材との間に介在させ
る手段としては、基材および外側材の少なくとも一方の
表面にメッキ処理を施して接合材のメッキ膜を形成する
方法、あるいは接合材からなる薄板を基板と外側材との
間に積層する方法などがある。きらに外側材に内外に連
通ずるピンホールを形成する。次に基材と外側材との積
層体を還元性雰囲気とした加熱炉の内部に入れて加熱す
る。この加熱工程において、加熱炉内部の３’１元性ガ
スが外側材の一ンホールを通して基材と接合材との間に
流入して基材の表面を還元作用によｐ清浄にする。複合
体は加熱炉で加熱した後に直ちに圧延ロールに通して熱
間圧接加工を行なう。この圧接加工によυ接合材が基材
と外側材とに夫々拡散接合して基材と外側材とが接合材
を介して接合される。なお、基材と外側材とを接合材を
介して接合する方法としては、熱間圧接加工に限定され
ず冷間圧接加工で６りても良い。

しかして、本発明の炉用部品は、高融点金属からなる基
材の狭面側に耐酸化性金属の板材から÷る外側材を配置
し、この外側材と基材とを両者に対して固溶性を有する
金属の接合材を介して接合したものである。そして、前
記外側材は板材であるが故に他の物品との摩擦により破
損や摩滅することがなく、且つ外側材は接合材を介して
基材に強固に接合しているので、他の物品とのＫＡ　ｍ
によシ剥離することがない、従って、本発明の炉用部品
は外側材が充分な強度をもって優れた耐酸化性を発揮し
、基材を酸化から保護するので長期にわたり使用するこ
とができる。

また、本発明は炉用？−ト、敷板などの加熱炉の炉作業
に用いる炉用部品に広く適用できる。

［実施例］ 本発明の炉用部品の一実施例としてｒ用ｇ　−トを製作
した。

第１図で示すように、基材として厚さ１０−のド板を配
置して積層体とし、この積層体を水素炉のクラツド板に
予じめ形成してありたピンホールを通して水素炉中の水
素ガスを積層体の内部に導入してモリブデン板１の表面
を清浄化した。その後に積層体にロール圧延加工を施し
て第２図で示すように厚さ１■のクラツド板をなすゲー
トを得た。

また、比較例として厚さ１１１ＩＩのモリブデン板に厚
さ０．２簡のアルミナを形成したケートを得た。

そして、本発明により製作したが一トと比較例の？−ト
を大気雰囲気の加熱炉にて温度１０００℃×３時間の条
件で加熱処理を行ない、各ケートの酸化状態を調べた。

その結果、本発明例のケートの酸化減量は一１０チであ
シ、比較例のボートは一４０％であった。

［発明の効果コ 以上説明したように本発明によれば、高融点金属からな
る基材を包む耐酸化性金属からなる外側材が強固で剥離
や破損をすることがカ＜、外側材が基材を長期にわたシ
保護するので、耐酸化性および耐久性に優れた炉用部品
を得ることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図および第２図は本発明の炉用部品の一実施例の製
造工程を示す説明図である。 １・・・モリブデン板、２・・・ステンレス銅板、３・
・・Ｎｌ板。

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. （１）高融点金属からなる基材の表面側に、この基材に
   比して耐酸化性の優れた金属からなる外側材を配置し、
   前記基材と外側材とをこの基材および外側材を形成する
   金属に対して固溶性を有する金属からなる接合材を介し
   て接合してなることを特徴とする炉用部品。
2. （２）基材を形成する高融点金属はモリブデンである特
   許請求の範囲第１項に記載の炉用部品。
3. （３）外側材を形成する金属はステンレス鋼である特許
   請求の範囲第１項に記載の炉用部品。
4. （４）接合材を形成する金属はニッケルである特許請求
   の範囲第１項に記載の炉用部品。