JPS637735Y2 - - Google Patents

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JPS637735Y2
JPS637735Y2 JP20233983U JP20233983U JPS637735Y2 JP S637735 Y2 JPS637735 Y2 JP S637735Y2 JP 20233983 U JP20233983 U JP 20233983U JP 20233983 U JP20233983 U JP 20233983U JP S637735 Y2 JPS637735 Y2 JP S637735Y2
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JP
Japan
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belt
pulley
groove
grinding
grinding groove
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JP20233983U
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JPS60110758U (ja
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は自動車のエンジン等の分野で利用され
るベルト駆動装置に関する。
(従来技術) 一般にVベルトを長期間使用していると、プー
リとVベルトが摩擦不良を生じ、さらにはプーリ
とVベルトとがスリツプしてスリツプ音が発生す
ることがある。新しいVベルトの側面は、微細な
凹凸が形成されていて、Vベルトとプーリとの間
の摩擦抵抗を小さく保つので、スリツプ音が発生
しない。しかし、Vベルトの側面が、使用により
摩擦したり、摩擦熱によつてならされたり、細か
い塵埃を噛み込んだりして鏡面化してくると、V
ベルトとプーリとの間の摩擦抵抗が大きくなつて
密着し、トルク変動があつたときなど急激にすべ
つてスリツプ音を発生することがある。
従来粉塵により摩擦不良等を解消するため、プ
ーリの谷部に、機構上必要とされる空隙に加えて
さらに別の空隙を設けた巻掛け伝動装置(特開昭
55−10135号公報)が提案されている。この装置
は、ベルトとプーリとの間に侵入した粉塵を別に
設けた空隙内に収容することによつてベルトがプ
ーリに対してスリツプするのを防止するもので、
ベルト側面の鏡面化を積極的に阻止してベルトの
スリツプを防止するというものではない。
(考案の目的) 本考案は、かかる実情に鑑み、ベルトの鏡面化
を防止することにより、スリツプ音が発生しない
ようにしたベルト駆動装置を提供することを目的
とするものである。
(考案の構成) 本考案の構成は、Vベルトがプーリの巻架溝に
巻架され、該巻架溝の側壁内面に、巻架溝を基礎
円とするインボリユート曲線に対して設定量傾斜
させた研削溝が形成され、該研削溝のプーリ回転
方向前側の肩部がプーリ回転方向後側の肩部より
鋭く形成されてなることを特徴とするベルト駆動
装置に係わる。
ここで研削溝をインボリユート曲線に対してね
かせる方向に傾斜させるというのは、研削溝のプ
ーリ中心側をインボリユート曲線上に位置させた
とき研削溝のプーリ外周側がインボリユート曲線
の内側に位置するように傾斜させることであり、
また設定量傾斜させるというのは、傾斜させる度
合によつて研削する程度が決まるため、Vベルト
が鏡面化するのを防ぐのに好適な量という意味
で、Vベルトの材質、プーリの大きさ、研削溝の
設定数、設定するプーリの種類等により、実験的
に決定される量であり、肩部が鋭いというのは、
Vベルトを同一条件で圧接したとき研削量が大き
いことであつて、両肩部が曲面で形成されるとき
は、曲率が大きいことをいい、両肩部が角に形成
されるときは内角が小さいことをいう。
なお、この研削溝は最大径のプーリあるいは負
荷の一番小さいプーリに設けるのがよい。
(実施例) 以下本考案の実施例を図面を参照して説明す
る。
第1図は間隔を存してそれぞれ軸支されたプー
リ1,2,3に一本の無端Vベルト4が巻架され
たものである。このうちエンジン駆動状態におけ
るプーリ1とVベルト4の動作状態をVベルトの
剥離側についてみると、Vベルト4はプーリ1と
互いに接するある一点aから点a1までQ方向
に、プーリ1は点aから点a2までP方向にそれ
ぞれ移動する。これをVベルト4とプーリ1の相
対運動でみると、プーリ1を固定した場合、プー
リ1の点a2に対するVベルト4の点a1の運動
は、プーリ1の巻架溝1aの底面1bを基礎円と
し該プーリ1の回転方向P後側に曲がるインボリ
ユート曲線A1上を動くことになる。このVベル
ト4とプーリ1の動作状態は、Vベルト4の噛み
込み側についても同様で、プーリ1の回転方向P
前側に曲がるインボリユート曲線A2上をVベル
ト4が動くことになる。そこで、本考案はVベル
ト4とプーリ1の上記基本動作に着目して、プー
リ1の巻架溝1aにこのインボリユート曲線に対
して設定量傾斜させた研削溝を設けたものであ
る。
〔実施例 1〕 この実施例は、第2図ないし第4図に示し、V
ベルト4の側面4aが該Vベルトのプーリ1に対
する剥離側で削られるようになされたもので、プ
ーリ1の巻架溝1aの側壁内面1cに、巻架溝1
aの底面1bを基礎円としプーリ回転方向P後側
に曲がるインボリユート曲線A1に対してねかせ
る方向に傾斜させた研削溝5を形成したものであ
る。研削溝5は、Vベルト4がプーリ1に圧接さ
れる圧接域を斜めに横切るように巻架溝1aの中
心側から外周まで連続して形成されており、研削
溝5のプーリ回転方向P前側の斜面5aは急傾斜
で、肩部5cの内角α1は小さく曲率は大きく形
成され、プーリ回転方向P端側の斜面5bは緩傾
斜で、肩部5dの内角β1は大きく曲率は小さく
形成されている。
このようになるプーリ1にVベルト4が巻架さ
れて回転し、Vベルト4がプーリ1から剥離する
場合(第2図)をみると、Vベルト4は剥離する
前まではVベルト4に働く張力によつてVベルト
4の側面4aは巻架溝1aの側壁内面1cに圧接
されているが、剥離位置にくると、プーリ1が回
転するにしたがつてVベルト4はインボリユート
曲線A1に沿いながら剥離し、プーリ1から離れ
る。このとき研削溝5がインボリユート曲線A1
に対してねかせる方向に傾斜させて形成されてい
るのでVベルト4の側面4aは研削溝5のプーリ
回転方向P前側の肩部5cで研削される。研削幅
L1は、インボリユート曲線A1と研削溝5との
傾斜角θ1が大きくなるほど広くなるので、この
傾斜角θ1を変えることにより研削量を適当に設
定できる。
次にこのプーリ1にVベルト4が噛み込む場合
(第4図)をみると、Vベルト4は剥離する場合
とは逆にプーリ回転方向P前側に曲がるインボリ
ユート曲線A2に沿いながら巻架溝1a内に噛み
込むのであるから、Vベルト4の側面4aは研削
溝5のプーリ回転方向P後側の肩部5dでこすら
れることになり、Vベルト側面4aがこの肩部5
dでこすられる幅L2は、Vベルト4とプーリ1
の圧接域にある肩部5dを、インボリユート曲線
A2に沿つて動かした広い範囲となるのである
が、この肩部5dは緩傾斜でしかも曲率小に形成
しているからVベルト4はほとんど研削されな
い。
このようにVベルト4がプーリ1に噛み込まれ
るときは研削されず、剥離するとき設定幅だけ研
削されるのである。
〔実施例 2〕 この実施例は第5図ないし第7図に示し、Vベ
ルト4の側面4aが該Vベルトのプーリ1に対す
る噛み込み側で削られるようになされたもので、
プーリ1の巻架溝1aの側壁内面1cに、巻架溝
1aの底面1bを基礎円としプーリ回転方向P前
側に曲がるインボリユート曲線A2に対してねか
せる方向に傾斜させた研削溝15を形成したもの
である。研削溝15は、Vベルト4がプーリ1に
圧接される圧接域を斜めに横切るように巻架溝1
aの中心側から外周まで連続して形成されてお
り、研削溝15のプーリ回転方向P前側の斜面1
5aは急傾斜で肩部15cの内角α2は小さく曲
率は大きく形成され、プーリ回転方向P後側の斜
面15bは緩傾斜で肩部15dの内角β2は大き
く形成されている。
このようになるプーリ1にVベルト4が巻架さ
れて回転し、Vベルト4がプーリ1に噛み込む場
合(第5図)をみると、プーリ1が回転するにし
たがつてVベルト4はインボリユート曲線A2に
沿いながら該プーリに接近し、噛み込み位置にく
るとVベルト4に働く張力によつてVベルト4の
側面4aは巻架溝1aの側壁内面1cに圧接され
る。このとき研削溝15がインボリユート曲線A
2に対してねかせる方向に傾斜させて形成されて
いるのでVベルト4の側面4aは研削溝15のプ
ーリ回転方向P前側の肩部15cで研削される。
研削幅L3は、インボリユート曲線A2と研削溝
15との傾斜角θ2が大きくなるほど広くなるの
で、この傾斜角θ2を変えることにより研削量を
適当に設定できる。
次に、このプーリ1からVベルト4が剥離する
場合(第7図)をみると、Vベルト4は噛み込む
場合とは逆にプーリ回転方向P後側に曲がるイン
ボリユート曲線A1に沿いながら巻架溝1a内か
ら剥離する。このとき、Vベルト4の側面4aは
研削溝15のプーリ回転方向P後側の肩部15d
でこすられることになり、Vベルト側面4aがこ
の肩部15dでこすられる幅L4は、Vベルト4
とプーリ1の圧接域にある肩部15dを、インボ
リユート曲線A1に沿つて動かした広い範囲であ
るが、この肩部15dは緩傾斜でしかも曲率小に
形成しているからVベルト4はほとんど研削され
ない。
このようにVベルト4はプーリ1から剥離する
ときは研削されず、噛み込むとき設定幅だけ研削
されるものである。
なお、Vベルト側面4aの鏡面化は長時間の使
用によつて徐々に進行するから、Vベルト側面の
研削は鏡面化速度に合わせて少しずつ行われるの
がよい。このため、研削溝5,15は最大径のプ
ーリに設けるのがよく、あるいは、負荷の一番小
さいプーリ(例えばアイドラー等)に設けるのが
よい。
(考案の効果) 以上説明したように本考案のベルト駆動装置に
よれば、プーリの巻架溝の側壁内面に、巻架溝を
基礎円とするインボリユート曲線に対して設定量
傾斜させた研削溝が形成され、該研削溝のプーリ
回転方向前側の肩部がプーリ回転方向後側の肩部
より鋭く形成されてなるので、Vベルトの1回当
りの研削量を少なくでき、ベルトのスリツプ音の
発生を抑制しつつ有効にベルト寿命を伸ばすこと
ができるものである。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の実施態様を例示し、第1図はプ
ーリにベルトを巻架した正面図、第2図は実施例
1のインボリユート曲線に対してねかせた溝が設
けられたプーリの一部切欠いた部分拡大図、第3
図は第2図の−線における断面図、第4図は
同プーリの溝がベルトの噛み込み側に位置した状
態の一部切欠いた部分拡大図、第5図は実施例2
のインボリユート曲線に対してねかせた溝が設け
られたプーリの一部切欠いた部分拡大図、第6図
は第5図の−線における断面図、第7図は同
プーリの溝がベルトの剥離側に位置した状態の一
部切欠いた部分拡大図である。 1,2,3……プーリ、1a……巻架溝、1b
……底面、1c……側壁内面、4……Vベルト、
4a……側面、5,15……研削溝、5a,15
a……前側斜面、5b,15b……後側斜面、5
c,15c……肩部、5d,15d……肩部。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) Vベルトがプーリの巻架溝に巻架され、該巻
    架溝の側壁内面に、巻架溝を基礎円とするイン
    ボリユート曲線に対して設定量傾斜させた研削
    溝が形成され、該研削溝のプーリ回転方向前側
    の肩部がプーリ回転方向後側の肩部より鋭く形
    成されてなることを特徴とするベルト駆動装
    置。 (2) 研削溝は最大径のプーリに設けられているこ
    とを特徴とする実用新案登録請求の範囲第(1)項
    記載のベルト駆動装置。 (3) 研削溝は負荷の一番小さいプーリに設けられ
    ていることを特徴とする実用新案登録請求の範
    囲第(1)項記載のベルト駆動装置。
JP20233983U 1983-12-28 1983-12-28 ベルト駆動装置 Granted JPS60110758U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20233983U JPS60110758U (ja) 1983-12-28 1983-12-28 ベルト駆動装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20233983U JPS60110758U (ja) 1983-12-28 1983-12-28 ベルト駆動装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS60110758U JPS60110758U (ja) 1985-07-27
JPS637735Y2 true JPS637735Y2 (ja) 1988-03-07

Family

ID=30764785

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP20233983U Granted JPS60110758U (ja) 1983-12-28 1983-12-28 ベルト駆動装置

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JP (1) JPS60110758U (ja)

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Publication number Publication date
JPS60110758U (ja) 1985-07-27

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