JPS624753Y2 - - Google Patents

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JPS624753Y2
JPS624753Y2 JP1983043184U JP4318483U JPS624753Y2 JP S624753 Y2 JPS624753 Y2 JP S624753Y2 JP 1983043184 U JP1983043184 U JP 1983043184U JP 4318483 U JP4318483 U JP 4318483U JP S624753 Y2 JPS624753 Y2 JP S624753Y2
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JP
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protrusion
belt
pulley
tip
height
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JP1983043184U
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JPS59147943U (ja
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Description

【考案の詳細な説明】
本考案は多突条ベルト伝動装置の改良に関する
ものである。 従来、ベルト基帯に対してベルト長手方向に複
数の突条が突設されてなる多突条ベルトが、伝動
ベルトとして、特にスペース面において制約を受
ける自動車用エンジンなどにおいて汎用され、近
年、その環境条件が増々過酷になりつつある。 前記環境条件としては、例えば自動車用エンジ
ンにおいて使用される場合、環境温度−35℃の下
で使用可能である耐寒性を具有することが要求さ
れている。 そこで、屈曲変形が大きい多突条ベルトの各突
条の先端部分に、硬度が低く、屈曲性に富むクツ
シヨンゴム層を設けて対応しているが、そのよう
な構造の多突条ベルトでは、先端部分(ゴム)の
摩擦係数が大きくなるので、プーリに巻き付いて
から分離するまでの間に、きしみ音のような異音
を発生するという不具合が生じている。 因に、先行技術として、実開昭55−145741号公
報に示されるようなV形リブ付伝動ベルトが知ら
れている。 本考案はかかる点に鑑みてなされたもので、多
突条ベルトの耐久性を損うことなく、耐寒特性に
優れ異音の発生が防止された多突条ベルト伝動装
置を提供することを目的とする。 本考案の構成は、ベルト基帯に対し複数の突条
がベルト長手方向に沿つて突設された多突条ベル
トが、複数のプーリに巻回されている装置であつ
て、前記多突条ベルトは、突条の先端部分に他の
部分よりも硬度が小さいクツシヨンゴム層が配設
されてなり、前記多突条ベルトがプーリに巻回さ
れた状態で、前記クツシヨンゴム層とプーリの側
面との間に空間が存し、突条のプーリとの接触高
さが突条高さの52〜75%の範囲内であることを特
徴とする。 本考案の基本思想は、各突条の先端部分に屈曲
性に富んだクツシヨンゴム層(他の部分よりも軟
い)を有する多突条ベルトの使用時における異音
性を改良するために、各突条の先端部分がプーリ
に接触しないようにすることである。すなわち、
第1図に示すように、多突条ベルト1がプーリ2
に巻き付いた状態で、各突条1aの先端部分にお
けるクツシヨンゴム層3とプーリ2の溝側面2c
とが接触しないようになつている。 以下、本考案の実施例を図面に沿つて具体的に
説明する。 〈実施例 1〉 本例は、第2図に示す多突条ベルト1と、第3
図に示すプーリ2とを組合せてなる多突条ベルト
伝動装置(第1図参照)である。 多突条ベルト1は、ベルト基帯1bに対し複数
の突条1aがベルト長手方向に沿つて突設されて
なる一方、プーリ2は、複数のリブ2aにて構成
され前記突条1aが嵌合するプーリ溝2bを有す
る。また、突条1aの先端角度θと、プーリ2
の溝角度θとは同一であるが、プーリ2の各リ
ブ2aの先端が湾曲され、それによつて突条1a
の先端部分とプーリ溝2bの溝側面2cとの間
に、空間Sが形成されるようになつている。3は
突条1aの先端に配置されたクツシヨンゴム層
で、他の部分よりも硬度が小さくなつており、多
突条ベルト1がプーリ2に巻回された状態で該プ
ーリ2の溝側面2cとの間に空間Sが形成されて
いる。 次いで、前記伝動装置について、異音、耐久性
スリツプ率について行つた試験を説明する。 (試料) 多突条ベルト(突条3つ、K形、長さ1060mm)
は第2図に示すもので、L1=5.8mm、L2=2.9mm、
L3=0.8mm、L4=3.56mm、θ=40゜で、しかし
て硬度は、突条先端のゴム層すなわちクツシヨン
ゴム層3が72Hsで、その他の部分が83Hsであ
る。一方、プーリ2は第3図に示すもので、L5
=2.12±0.01mm、L6=3.56±0.01mm、L7=2.2
mm、R1=0.35±0.08mm、θ=40゜±1゜で、リ
ブの接触部分(摺動面)の高さhのみを変化させ
た場合と、該高さhおよびプーリ溝角度θを変
化させた場合とを用いた。 〈異音評価試験〉 第5図に概略構成を示す回転変動強制機を用い
て、3名のパネラーによる官能評価、すなわちA
〜Fと3段階に亘る評価を行つた。ただし、Aか
らFになるにつれて、異音の感じ方が激しくなる
ものとする。 この回転変動強制機は、クランクプーリ11
(直径130mm)とエアコン(エアコンデイシヨナ)
のプーリ12(直径125mm)との間に、試料ベル
ト13(突条が3つ、K形、ベルト外周1000mm)
を巻き掛け、テンシヨンプーリ14(直径70mm)
を適用してなる。 ここで、初期張力T0=20Kg、エアコンはオン
状態、エンジンは冷間時のアイドリング回転
(700〜800rpm)である。なお、クランクプーリ
11は回転時に5゜の回転変動が与えられる。 〈耐久性およびスリツプ率評価試験〉 第6図にシステムで、駆動プーリ21(直径
120mm、回転速度4900rpm)と、従動プーリ22
(直径120mm、18PS)との間に試料ベルト23
(突条が3つ、K形、ベルト長1060mm)を巻き付
け、荷重P=85Kgが加えられたテンシヨンプーリ
24(直径60mm)を適用し、クラツクが3つ以上
発生するまでの時間をもつて屈曲寿命とした。ま
た、スリツプ率は、負荷が0のときの駆動プーリ
21と従動プーリ22との回転数を基準にして、
所定負荷時の回転数から求めた。 (試験結果) リブの接触部分の高さhのみを変化させた場合
の結果は、第7図に示す通りである。この結果よ
り、突条高さ2.9mmに対し、リブの接触高さhは
1.5〜2.0mmの範囲内にあることが望ましいことが
判る。すなわち、リブの接触高さhは、突条高さ
に対して52〜75%程度の範囲にあることがよい。 また、リブの接触高さhおよびプーリ溝角度θ
を変化させた場合の結果は、次表に示す通りで
ある。すなわち、)高さhが2.9mmの場合はプ
ーリ溝角度θが34゜〜38゜、)高さhが2.5
mmの場合はプーリ溝角度θが36゜〜38゜、)
高さhが2.0mmの場合は溝角度36゜〜40゜、)
高さhが1.5mmの場合はプーリ溝角度38゜〜40゜
である。なお、望ましい範囲は、異音特性がA〜
C、屈曲寿命が400時間以上、スリツプ率2%以
下であることである。
【表】 〈実施例 2〉 本例は、第2図に示す多突条ベルト1と、第4
図に示すプーリ4とを組合せてなる多突条ベルト
伝動装置である。 多突条ベルト1は実施例1と同一であるが、プ
ーリ4は、プーリ溝4aの溝側面4b全体に亘つ
て傾斜している。多突条ベルト1の突条1aの先
端角度θよりもプーリ4の溝角度θが小さく
なつており、それによつて突条1bの上部のみが
プーリ4と接触するようになつている。すなわ
ち、上当りである。 次いで、本例の伝動装置について、異音、耐久
性、スリツプ率について行つた試験を説明する。 (試料) 多突条ベルトは実施例1の場合と全く同一であ
る。プーリ4は第4図に示すもので、R2
0.35±0.01mm、R3=0.5mm以下で、プーリ溝角度
θを32゜〜44゜の範囲で変化させた。 (試験方法) 実施例1の場合と同一。 (試験結果) 第8図に示す通りである。この結果より、多突
条ベルトの突条の先端角度θが40゜の場合、プ
ーリ4のプーリ溝角度θは34゜〜38゜の範囲
(最良は36゜)にあることが望ましい。なお、プ
ーリ溝角度θが大きくなるにつれてスリツプ率
が小さくなるのは、多突条ベルトがプーリに巻き
付いたときにフイツトするからである。ただし、
ベルト寿命での破壊パターンが異なつてくる。 本考案は上記のように構成したから、多突条ベ
ルトの耐久性を損うことなく、耐寒特性を向上
し、異音の発生を防止することができる。 なお、本明細書においては、多突条ベルトの構
造については詳述していないが、その基本構造は
周知のベルトと同様である。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の実施態様を例示するもので、第
1図は多突条ベルト伝動装置の概略構成図、第2
図は多突条ベルトの概略図、第3図および第4図
はそれぞれプーリの概略図、第5図は異音性評価
試験の説明図、第6図は耐久性およびスリツプ率
評価試験の説明図、第7図および第8図は試験結
果を示す図である。 1……多突条ベルト、1a……突条、1b……
ベルト基帯、2……プーリ、2a……リブ、2b
……プーリ溝、2c……溝側面、3……クツシヨ
ンゴム層。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) ベルト基帯に対し複数の突条がベルト長手方
    向に沿つて突設された多突条ベルトが、複数の
    プーリに巻回されている装置であつて、前記多
    突条ベルトは、突条の先端部分に他の部分より
    も硬度が小さいクツシヨンゴム層が配設されて
    なり、前記多突条ベルトがプーリに巻回された
    状態で、前記クツシヨンゴム層とプーリの溝側
    面の間に空間が存し、突条のプーリとの接触高
    さが突条高さの52〜75%の範囲内であることを
    特徴とする多突条ベルト伝動装置。 (2) プーリの溝角度は、多突条ベルトの突条先端
    角度よりも2〜6度小さいところの実用新案登
    録請求の範囲第1項記載の多突条ベルト伝動装
    置。
JP4318483U 1983-03-24 1983-03-24 多突条ベルト伝動装置 Granted JPS59147943U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4318483U JPS59147943U (ja) 1983-03-24 1983-03-24 多突条ベルト伝動装置

Applications Claiming Priority (1)

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JP4318483U JPS59147943U (ja) 1983-03-24 1983-03-24 多突条ベルト伝動装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS59147943U JPS59147943U (ja) 1984-10-03
JPS624753Y2 true JPS624753Y2 (ja) 1987-02-03

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ID=30173704

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JP4318483U Granted JPS59147943U (ja) 1983-03-24 1983-03-24 多突条ベルト伝動装置

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JPS59147943U (ja) 1984-10-03

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