JP3079624B2 - 伝動ベルト - Google Patents

伝動ベルト

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JP3079624B2
JP3079624B2 JP03090314A JP9031491A JP3079624B2 JP 3079624 B2 JP3079624 B2 JP 3079624B2 JP 03090314 A JP03090314 A JP 03090314A JP 9031491 A JP9031491 A JP 9031491A JP 3079624 B2 JP3079624 B2 JP 3079624B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、伝動ベルトに関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、例えばベルト式無段変速機構
などには伝動ベルトが使用されている。このような伝動
ベルトとしては、例えば、図〜図10に示すようなも
のがある、(実開昭58−76844号公報、実開昭5
9−66049号公報等参照)。
【0003】すなわち、伝動ベルト101は、V形溝を
有する駆動側プーリ102および従動側プーリ103間
に掛け渡されて動力を伝達する。伝動ベルト101は、
多層の無端状の環状金属帯104よりなる層状バンド1
05の全長に、該層状バンド105を支承する層状バン
ド組付用溝106を形成した多数のブロック107を、
前記溝を介して摺動可能に連続してベルト走行方向に整
列して組み付けて構成されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の伝動ベルト101にあっては、ブロック10
7が従動側プーリ103から離れる際に、ブロック10
7は慣性力により回転運動を続けようとするため、ブロ
ック107の層状バンド組付用溝106の上側面106
aが層状バンド105の最外周の環状金属帯104aに
衝突するが、最外周環状金属帯104aには張力が
引張されているため、ブロック107の衝突時に作用す
る衝撃力と張力との相乗作用で最外周の環状金属帯10
4aが摩耗し、伝動ベルト101の耐久性の向上が望め
ないという問題点があった。
【0005】本発明は、このような従来の問題点に着目
してなされたものであり、ブロックがプーリから離れる
際に層状バンドに衝突しても、最外周の環状金属帯が摩
耗しずらい伝動ベルトを提供することを目的としてい
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】このため本発明は、V形
溝を有する駆動側プーリおよび従動側プーリ間に掛け渡
される伝動ベルトであって、層状バンドと、層状バンド
組付用溝を形成され、該溝により層状バンドに整列して
組み付けられた多数のブロックとからなる伝動ベルトに
おいて、層状バンドを構成する環状金属帯を張力が作用
しない環状金属帯とした。
【0007】
【作用】層状ベルトを構成する環状金属帯のうち最外周
に位置する環状金属帯は連続せず有端に形成されている
ので、プーリ間に掛け渡されても、張力は作用しない。
【0008】また、最外周の環状金属帯は、外周側から
2枚目の環状金属帯との間に隙間があく程度に緩く設置
されているので、プーリ間に掛け渡されても、張力は作
用しない。
【0009】従って、ブロックが層状ベルトに衝突して
も、最外周の環状金属帯が摩耗しずらい。
【0010】
【実施例】以下、本発明を図面に基づいて説明する。図
1〜図3に本発明の第1実施例を示す。
【0011】まず構成を説明する。図1に示すように伝
動ベルト1は、層状バンド2と、該層状バンド2に組み
付けられた多数のブロック3とにより構成されている。
【0012】層状バンド2は、全長が僅かに異なる6個
の無端の環状金属帯2a〜2fと、図2に示したように
連続せず端部に隙間δを有し、最外周に位置する有端の
環状金属帯5とを密着状態に重ね合わせることにより構
成されている。そして有端環状金属帯5端部の隙間δ
は、伝ベルト1が駆動側プーリと従動側プーリとの間
に掛け渡された状態(図参照)で、ブロック3の厚さ
Wよりも小さくなるように設定されている。
【0013】ブロック3は、図3に示すように、両側部
に、駆動側プーリ及び従動側プーリのV形溝に摩擦係合
される斜面3aを備え、上側面4a及び下側面4bを有
する層状バンド組付用溝4が形成されている。また、ブ
ロック3同士を層状バンド2の走行方向に連続的に整列
するための突起3bと、該突起3bが嵌合される穴3
c、及び伝動ベルト1の屈曲時に隣接するブロック3に
接触するロッキングエッシ3dとを備えている。そし
て、2組の層状バンド2の全周に渡って、層状バンド組
付用溝4によって、伝動ベルト1の走行方向に整列して
組み付けられている。
【0014】次に作用を説明する。伝動ベルト1は、例
えばベルト式無段変速機の駆動側及び従動側の2つのプ
ーリ間に掛け渡されて、両プーリ間で動力を伝達する。
【0015】この際、ブロック3がプーリ上ですべらな
いように、両プーリのプーリシーブに軸方向の力が加え
られるため、層状バンド2には張力が発生する。この張
力は層状バンドの無端環状金属帯2a〜2fの各々によ
って分担されるが、最外周の端部に隙間δを有する有端
環状金属帯5は、連続していないので張力は作用しな
い。
【0016】一方、ブロック3は順次プーリに噛み込
み、プーリと一体に回転し、ある時間の後、プーリから
離れる。この時ブロックは慣性力により回転運動を続け
ようとするため、ブロック3の層状バンド組付用溝4の
上側面4aが層状バンド2最外周の有端環状金属帯5の
外周面に衝突する。
【0017】ところが、前述のように有端環状金属帯5
には張力が作用していないため、ブロックが衝突して
も、十分な強度を保つことができ摩耗しずらくなるの
で、耐久性が向上する。
【0018】また、隙間δはブロックの厚さWより小
さく設定されているので、ブロックは最外周の有端環
状金属帯5とのみ衝突し、張力が作用している無端環状
金属帯2fに衝突することはない。
【0019】なお、最外周の有端環状金属帯5には張力
は作用しないので、衝撃に強いものとする等材質を変
えることも可能である。
【0020】なお、上記の実施例においては、層状バン
ドが6個の環状金属帯で構成されている場合について説
明したが、環状金属帯の個数は6個に限られるものでは
ないことは勿論である。
【0021】図4には、本発明の第2実施例に係る層状
バンドの最外周に使用される有端の環状金属帯を示す。
【0022】この有端環状金属帯6は、2つの端部が重
なるような長さとしたものである。
【0023】この実施例によれば、前記した実施例と同
様の効果が得られ、しかも、2つの端が重なっているの
で、長さの設定はラフで良いと云う効果がある。
【0024】図5及びその一部を拡大して示す図6に
は、本発明の第3実施例に係る層状バンドを示す。
【0025】この層状バンド7は、全ての環状金属帯7
a〜7f及び8を無端に形成し、最外周の無端環状金属
帯8を外側から2枚目の無端環状金属帯7fとの間に隙
間9が開く程度に緩く配して、最外周の無端の環状金属
帯8に張力が作用しないようにしたものである。
【0026】本実施例によっても前記実施例と同様の効
果が得られる。
【0027】なお、図7には層状バンド組付用溝上側面
を曲率半径rの凸曲面12としたブロック3を示す。こ
こで曲率半径は、ブロック3の厚さWとするとr=W/
2の様に設定されている。このブロックによれば、層状
バンドの最外周面には凸曲面12が衝突するので衝撃が
緩和され摩耗しずらくなる。
【0028】
【発明の効果】以上説明してきたように構成されている
ので、本発明によれば、ブロックがプーリを離れる際に
起こる、ブロックと層状バンドとの衝突による層状バン
ドの摩耗が防止され、耐久性を大幅に向上することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す側面図。
【図2】同じく第1実施例に係る最外周の有端環状金属
帯を示す斜視図。
【図3】同じく第1実施例を示す正面図。
【図4】本発明の第2実施例に係る最外周の有端環状金
属帯を示す斜視図。
【図5】本発明の第3実施例に係る層状バンドの平面
図。
【図6】図5の一部を拡大して示す部分拡大平面図。
【図7】本発明のブロック例を示す側面図。
【図8】プーリ間に掛け渡された従来の伝動ベルトを示
す側面図。
【図9】従来の伝動ベルトがプーリに巻き付いたときの
状態を示す側面図。
【図10】従来のブロックを示す正面図。
【符号の説明】
2…層状バンド 3…ブロック 4…層状バンド組付用溝 5,6…有端環状金属帯 8…張力の作用しない無端環状金属帯 9…隙間

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 V形溝を有する駆動側プーリおよび従動
    側プーリ間に掛け渡される伝動ベルトであって、層状バ
    ンドと、層状バンド組付用溝を形成され該溝により層状
    バンドに整列して組み付けられた多数のブロックとから
    なる伝動ベルトにおいて、 層状バンドの最外周環状金属帯を張力が作用しない環状
    金属帯としたことを特徴とする伝動ベルト。
JP03090314A 1991-04-22 1991-04-22 伝動ベルト Expired - Fee Related JP3079624B2 (ja)

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