JPS6375028A - 磁気記録媒体用ベ−スフイルム - Google Patents

磁気記録媒体用ベ−スフイルム

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JPS6375028A
JPS6375028A JP22075886A JP22075886A JPS6375028A JP S6375028 A JPS6375028 A JP S6375028A JP 22075886 A JP22075886 A JP 22075886A JP 22075886 A JP22075886 A JP 22075886A JP S6375028 A JPS6375028 A JP S6375028A
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inert inorganic
particles
polyester
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晃一 阿部
Kiyohiko Ito
喜代彦 伊藤
Shoji Nakajima
彰二 中島
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は磁気記録媒体用ベースフィルムに関するもので
ある。
〔従来の技術〕
磁気記録媒体用ベースフィルムとしては、平均粒径の異
なる2種類の不活性無機粒子を含有するポリエステルフ
ィルムが知られている(たとえば特開昭55−4511
1公報)。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかし、上記従来の磁気記録媒体用ベースフィルムは磁
気媒体とした時の高出力化をはかるため、表面を平滑に
すると磁気記録テープとした時の走行性が損われるとい
う欠点があった。また、上記従来の磁気記録媒体用ベー
スフィルムは、磁気媒体製造時の生産性を高めるため、
カレンダニ程の速度を速くするとドロップアウト(m気
記録信号の欠落)が急増し不良となるという欠点もあっ
た。
本発明は、かかる問題点を改善し、表面の平滑性と磁気
テープとした時の走行性とを両立し、かつ、カレンダニ
程速度を速くしてもドロップアウトが良好な磁気記録媒
体用ベースフィルムを提供することを目的とする。
(問題点を解決するための手段) 本発明は、下記構造単位を主たる繰り返し単位とするポ
リエステルと、平均粒径0.05μm以上0.5μm未
満の不活性無機粒子A、平均粒径0.5μm以上2.5
μm未満の不活性無機粒子Bからなる組成物を主たる成
分とする二軸配向フィルムであって、Aの含有mが0.
05〜1.0重量%、Bの含有量が0.01〜0.5重
伍%、Aの結晶化促進係数が8の結晶化促進係数より2
℃以上大きく、かつ、フィルムのうねり指数が0゜50
〜0.95の範囲であることを特徴とする磁気記録媒体
用ベースフィルム。
ルボン酸残基である。
本発明におけるポリエステルとは上記構造単位を主たる
繰り返し単位とするポリエステルであり、から選ばれた
少なくとも一種類のジカルボン閑残基であるが、Rが舎 の場合に、走行性がより一層良好となるので特に望まし
い。また、本発明を阻害しない範囲内、好ましくは10
モル%以内であれば、上記以外の他成分が共重合されて
いてもよい。
本発明における不活性粒子Aの平均粒径は0゜05μm
以上0.5μm未満である。好ましくは0.1μm以上
0.45μm未満、ざらに好ましくは0.15μm以上
0.4μm未満である。平均粒径が上記の範囲より小さ
いと走行性が不良となり、逆に大きいと平滑性が不良と
なるので好ましくない。
不活性無機粒子への含有量は0.05〜1.0重口%で
ある。好ましくは0.1〜0.8重量%、さらに好まし
くは0.1〜0.5重量%である。
含有Qが上記の範囲より少ないと走行性が不良となり、
逆に多いと平滑性が不良となるので好ましくない。
不活性無機粒子Bの平均粒径は0.5μm以上2.5μ
m未満である。好ましくは0.5μm以上2.0μm未
満、より好ましくは0.6μm以上1.5μm未満であ
る。平均粒径が上記の範囲より小さいと走行性が不良と
なり、逆に大きいと平滑性、ドロップアウトが不“良と
なるので好ましくない。
不活性無償粒子Bの含有量は0.01〜0.5重口%で
ある。好ましくは0.03〜0.3重量%、ざらに好ま
しくは0.04〜0.2重量%でおる。含有1が上記の
範囲より少ないと走行性が不良となり、逆に多いとドロ
ップアウト、平滑性が不良となるので好ましくない。
不活性無機粒子Aの結晶化促進係数は不活性無機粒子B
の結晶化促進係数より2℃以上大きいことが必要である
。好ましくは4℃以上である。不活性無機粒子Aと8の
結晶化促進係数の差が上記の範囲より小さいとドロップ
アウトと走行性とを両立するフィルムが得られないので
好ましくない。
上限は特に限定されないが、40℃程度が製造上の限界
である。
不活性無機粒子Aの結晶化促進係数は特に限定されない
が、7〜20℃、特に10〜20℃の範囲である場合に
走行性がより一層良好となるので特に望ましい。
不活性無機粒子Bの結晶化促進係数は特に限定されない
が、−10〜15℃、待にO〜10’Cの範囲である場
合に、ドロップアウトがより一層良好となるので特に望
ましい。
不活性無機粒子Aの種類は特に限定されないが、シリカ
、特にコロイダルシリカを出発原料とした非結晶質の球
状単分散のシリカ粒子の場合に、走行性がより一層良好
となるので特に望ましい。
不活性無機粒子Bの穫類は特に限定されないが、合成炭
酸カルシウム、酸化チタン、コロイダルシリカを出発原
料とした球状単分散のシリカ粒子の場合に、ドロップア
ウトがより一層良好となるので特に望ましい。もつとも
好ましい組合せは、不活性無機粒子Aとしてシリカ、B
としてシリカまたは合成炭酸カルシウムを用いることで
ある。
本発明フィルムは上記組成物を主成分とするが、本発明
の目的を阻害しない範囲内で、他種ポリマをブレンドし
てもよいし、また酸化防止剤、熱安定剤、滑剤、紫外線
吸収剤、核生成剤などの無機または有機添加剤が通常添
加される程度添加されていてもよい。また、本発明範囲
外の無機粒子が本発明の目的を阻害しない範囲内で添加
されていても良い。
本発明フィルムは、上記組成物を二軸配向せしめたフィ
ルムである。未配向フィルム、−軸配向フィルムは走行
性が不良となるので好ましくない。
本発明フィルムの配向程度を示す面配向指数は特に限定
されないが、0.935〜0.975、特に0.940
〜0.970の範囲である場合に、走行性、ドロップア
ウトがより一層良好となるので特に望ましい。
本発明フィルムは、後述するうねり指数が0゜°50〜
0.95である。好ましくは0.60〜0゜90、さら
に好ましくは0.65〜0.85の範囲である。うねり
指数が上記の範囲より大きいと走行性が不良となるので
好ましくなく、逆に小さいとフィルムの平滑性が不良と
なるのでビデオテープやフロッピーディスク等に用いる
のに好ましくない。
本発明フィルムの密度指数は特に限定されないが、0.
02〜0.05の範囲である場合に、走行性、ドロップ
アウトがより一層良好となるので特に望ましい、 本発明フィルムの溶融粘度は特に限定されないが、29
0℃、200SeC−1の溶融粘度が800〜1ooo
oポイズ、特に1000〜7000ボイズの範囲である
場合に、走行性とドロップアウトがより一層良好となる
ので特に望ましい。
本発明フィルムのヤング率は特に限定されないが、幅方
向のヤング率が300 k’s / rrtn 2以上
、特に400に’i/nwn2以上、ざらに500 m
 / mm 2以上である場合に、ドロップアウトがよ
り一層良好となるので特に望ましい。
次に、本発明の磁気記録媒体用ベースフィルムの製造方
法について説明するが、これらの方法に限定されるもの
ではない。
まず、不活性無機粒子Aを含有せしめる方法は、公知の
方法で行なうことができるが、ポリエステルのジオール
成分にスラリーの形で混合、分散せしめる方法が本発明
の結晶化促進係数差を得るのに有効である。また、粒子
を混合する前に脱イオン水等で粒子を十分洗浄し、粒子
固形分19020%エチレングリコールゾルを水100
CCと混合した時のpH値が7〜12の範囲、好ましく
は9〜11の範囲となる粒子を、ナトリウム含量が粒子
固形分に対して0,15〜0.61ff1%となるよう
に調製し、ジオール成分(エチレングリコール)に、実
質的に分散剤を添加せずに、混合、分散せしめる方法が
本発明の結晶化促進係数差および望ましい範囲の結晶化
促進係数を得るのに有効でおる。また、エチレングリコ
ール中に分散させる方法としては、微細なガラスピーズ
等をメディアとして分散させたのち、ガラスピーズ等の
メディアを除去する方法が本発明範囲の結晶化促進係数
差を得るのに有効である。
次にかくして得られた無機粒子Aを含有するジオール成
分と所定のジカルボン酸(またはそのエステル)とを公
知の方法にて重縮合せしめ、不活性無機粒子Aを含有す
るポリエステルを得る。
次に不活性無機粒子Bを含有せしめる方法は、公知の方
法で行なうことができるが、ポリエステルのジオール成
分にスラリーの形で混合、分散せしめる方法が本発明の
結晶化促進係数差を得るのに有効である。また粒子をジ
オール成分に分散せしめる際、粒子”!ffiに対して
、0.5〜20重ω%のリン酸アンモニウム塩を添加せ
しる方法が、本発明の結晶化促進係数差および望ましい
範囲の結晶化促進係数を得るのに有効である。
また、エチレングリコール中に分散させる際、本発明の
平均粒径範囲より1.5〜3.0倍程度大きい平均粒径
を有する不活性無機粒子Bをポリエステルのジオール成
分中にスラリーの形で分散させ、微細化せしめる方法が
有効であるが、その方法としては、微細なガラスピース
等をメディアとして分散させたのちガラスピースを除去
する方法が本発明範囲の結晶化促進係数差、うねり指数
および望ましい範囲の結晶化促進係数を得るのに有効で
ある。次にかくして(qられた不活性無機粒子Bを含有
するジオール成分と所定のジカルボン酸(またはそのエ
ステル)とを公知の方法に重縮合せしめ、不活性無機粒
子Bを含有するポリエステルを得る。
かくして得られた不活性無機粒子A含有ポリエステル、
不活性無機粒子B含有ポリエステルおよび不活性無機粒
子を実質的に含有しないポリエステルを、不活性無機粒
子が所定含有量となるように混合する。この場合、不活
性無機粒子A、Bをそれぞれ高濃度(0,5〜5重量%
)含有するポリエステルのマスターベレットを作ってお
き、この2種類のマスターベレットを、不活性無機粒子
を実質的に含有しないポリエステルのベレットで希釈し
て用いる方法が一般的である。
このペレットを十分乾燥した後、公知の溶融押出機に供
給し、ポリマが溶融する温度以上、ポリマが分解する温
度以下の温度で、スリット状のダイからシート状に溶融
押出し、冷却固化せしめて未延伸フィルムを作る。
この場合、コールタ−カウンターで測定した95%カッ
ト径が所望の不活性無機粒子Bの平均粒径の2〜40倍
、特に3〜20倍のフィルターで一過して押出する方法
は、フィルムのうねり指数を本発明範囲とするのに極め
て有効である。
次にこの未延伸フィルムを二輪延伸し配向せしめる。延
伸方法としては、逐次二輪延伸法または同時二軸延伸法
を用いることができるが、特に好ましいのは逐次二輪延
伸法である。この場合の延伸条件としては、長手方向、
幅方向ともポリマのガラス転移点以上、冷結晶化温度以
下の範囲の温度で、長手方向に3.0〜4.0倍延伸し
たのち、幅方向に3.2〜4.5倍延伸する方法が好適
である。延伸速度は103〜107%/分の範囲が好適
である。また、この延伸フィルムは少なくとも一方向に
さらに延伸してもよい。
次に延伸フィルムを熱処理するが、この場合の熱処理条
件としては、温度180〜230℃、好ましくは190
〜220℃の範囲で、0.5〜60秒間熱処理する方法
がフィルムのドロップアウトをより一層良好とするのに
有効である。また、本然処理優に、長手方向に0.1〜
2.0%弛緩させつつ、90〜170℃で熱処理を行な
うのはドロップアウトをより一層良好とするのに有効で
ある。
〔作用〕
本発明は特定のポリエステルに、特定の結晶化促進係数
差を有する2種の特定粒径範囲の不活性無機粒子を特定
m含有せしめ、かつある一定のうねり指数を有する二軸
配向フィルムとしたので、粒子による突起の固さがコン
トロールされ、本発明の効果が得られたものと推定され
る。
(物性の測定方法並びに効果の評価方法)本発明の特性
値の測定方法並びに効果の評価方法は次のとおりである
(1)  不活性無機粒子の平均粒径 フィルムからオルソクロルフェノール溶解法等でポリマ
を除去したのち、粒子を走査型電子顕微鏡にて粒子の画
像をキャッチし、その粒子によって出来る光の濃淡をイ
メージアナライザー(例えば07M900:ケンブリッ
ジインストラメント製)に結びつけ、次の数値処理によ
って求めた数平均径φnである。
Σdn/Σn=φn ただし、nは個数、dは実効径である。
(2)不活性無機粒子の含有量 ポリエステル100Qに0−クロルフェノール1゜OQ
を加え、120℃で3時間加熱した後、日立1機(株)
製部遠心機55P−72を用い、30゜000rpII
+で40分間延伸分離を行ない、得られた粒子を100
℃で真空乾燥する。該粒子を走査型差動熱量計にて測定
した時、ポリマーに相当する融解ピークが認められる場
合には該粒子と0−クロルフェノールを加熱冷却後再び
延伸分離操作を行なう。融解ピークが認められなくなっ
た時、該粒子を析出粒子とする。通常延伸分離操作は3
回で足りる。
(3)  ガラス転移点Tg、冷結晶化温度TCCパー
キンエルマー社製のDSC(示差走査熱量計)■型を用
いて測定した。DSCの測定条件は次の通りである。す
なわち、試料10+aaをDSC装置にセットし、30
0℃の温度で5分間溶融した俊、液体窒素中に急冷する
。この急冷試料を10℃/分で昇温し、ガラス転移点T
gを検知する。
さらに昇温を続け、ガラス状態からの結晶化発熱ピーク
温度をもって冷結晶化温度Tccとした。
ここでTccとT9の差(Tcc−Tg)をΔTcgと
定義する。
(4〉  結晶化促進係数 上記方法で1重ω%の不活性無機粒子を含有するポリエ
ステルの八TCg(I〉、およびこれと同粘度の不活性
無機粒子を含有しないポリエステルのΔTCQ (II
)を測定し、ΔTCQ (It>とΔTc1l)の差〔
670g(II)−八TCCI(I)〕をもって、その
不不活性無機子の結晶化促進係数とした。
(5)  フィルムのうねり指数 J l5−8−0601に従って触針式表面粗さ計で表
面平均粗さくRa)を測定する。この場合、下記測定法
A、BによるRaの比、Ra (A法)/Ra(B法)
の比をうねり指数とした。
[A法〕 装置:小板研究所高精度薄膜段差測定機ET−10触針
先端半径二0.5μm カットオフ :0.08ITIITl 測定長:0.5nwn [B法] 装    置:小板研究所表面粗さ計5E−3E触針先
端半径:2.Oμm カットオフ :0.08rnm 測定長:4mm (6)  面配向指数 ナトリウムD線(波長589止)を光源としてアツベ屈
折率計を用いて、二軸配向フィルムの厚さ方向の屈折率
(Aとする)および溶融プレス後10℃の水中へ急冷し
て作った無配向くアモルファス)フィルムの厚さ方向の
屈折率(Bとする)を測定し、A/Bをもって面配向指
数とした。マウント液にはヨウ化メチレンを用い、25
℃、65%RHにて測定した。
(7)  密度指数 n−へブタン/四塩化炭素からなる密度勾配管を用いて
測定したフィルムの密度をdl(Q/cnf)とし、こ
のフィルムを溶融プレス後、10℃の水中へ急冷して作
った無配向(アモルファス)フィルムの密度d2どの差
、(dl−62)をもって密度指数とした。
り8)  溶融粘度 高化式フローテスターを用いて、温度290℃、ずり速
度200sec−1で測定した。
(9)  ヤング率 ASTM−D−882に従って、インストロン式の引張
試験機を用いて、25℃、65%R1−1にて測定した
鋤 表面平滑性 前記触針式粗さ計(ET−10)を用いて、カットオフ
0.025mmで測定したピーク平均高さRMS (と
なり合う山と谷の高さの差を2乗しその平均値の平方根
をμm単位で表わす)を測定したく下式)。
滑性良好、15xio’μmを越える場合は平滑性不良
と判定した。テープのRMSは、ビデオテープにした時
のノイズ量と相関を示すことが知られており(例えば、
磁気記録研究会資料MR82−34,9頁)、磁性層が
薄くなってくると、ベースフィルムのRMSがテープ特
性に大きな影響を与えることは言うまでもない。
01)  ドロップアウト γ−Fe203100重ロ部、塩化ビニル−酢酸ビニル
共重合体15重量部、ポリウレタンエラストマー15重
量部、カーボンブラック8重量部、メチルエチルケトン
120重量部、メチルイソブチルケトン130重量部、
ミリメチルWi2重量部の混合物をサンドミルで十分に
混合分散させて磁性塗料を作り、この磁性塗料にポリイ
ソシアネート(コロネートし)を15重口部添加し、こ
れをサンプルのポリエステルフィルムに厚さ4.0μm
(乾燥厚さ)塗布し、カレンダー処理(温度90℃、線
圧200kq/cm、速度550m/分)Il、1/2
インチ幅にスリットしてテープとした。このテープをV
H3方式のビデオカセット(120分)に組み込み、ビ
デオカセットテープを作った。
このテープにVTRを用い、TV試験信号発生機(く株
)シバツク製TG−7/1型)からの信号を録画させた
のち、25℃、50%RHで100バス(120分×1
00パス)走行させた。このテープをドロップアウトカ
ウンターを用いて、ドロップアウトの幅が5μ秒以上で
、再生された信号の減衰がマイナス16dB以上のもの
をピックアップしてドロップアウトした。測定はビデオ
カセット10巻について行ない、1分間当りに換算した
ドロップアウト個数が10個未満の場合はドロップアウ
ト良好、10個以上の場合を不良とした。
(財)走行性 上記のテープをVTRにセットし、25℃、50%RH
で100バス、40℃、80%RHで100パス走行さ
せたのち、下記項目をそれぞれ5点満点で5段階にラン
クづけし、全項目の合計点が15〜10の場合は走行性
:良好、9以下の場合は走行性:不良と判定した。
なお、5段階のランクづけは、50巻の試料のうち、下
記それぞれの項目を満足しなかったものの個数が0〜1
個の場合を5点、2〜3個の場合を4点、4〜6の場合
を3点、7〜9個の場合を2点、10個以上の場合を1
点とした。
a)テープのエツジが折れない(座屈しない)b)テー
プが伸びてワカメ状にならないC)テープの摩耗(磁性
層およびベースフィルム層)による微粉の発生がない (実施例) 本発明に基づいて説明する。
実施例1〜5.比較例1〜12 平均粒径が異なる種々のシリカ(S i 02 )をエ
チレングリコールゾルとして分散せしめ、これとテレフ
タル酸ジメチルとをエステル交換反応せしめ、ざらに重
縮合せしめ、シリカ粒子(不活性無機粒子A)を1重量
%含有するポリエチレンテレフタレートを得た。この場
合、シリカゾルのpH値、ナトリウム含量、エチレング
リコールへの分散方法を変更して、種々の結晶化促進係
数を有する試料を作った。
また、平均粒径が異なる種々の不活性無機粒子Bをエチ
レングリコールにスラリーの形で混合、分散せしめ、テ
レフタル酸ジメチルとエステル交換反応せしめ、ざらに
重縮合せしめ、種々の不活性無機粒子(B)を1重量%
含有するポリエチレンテレフタレートを作った。この場
合、種々の分散剤を用いて、結晶化促進係数の異なるも
のを作った。
上記2種類のポリエチレンテレフタレートと、不活性無
機粒子を含有しないポリエチレンテレフタレートとを適
当割合で混合し、不活性無機粒子A、Bの含有量の異な
る混合ペレットを調整した。
これらのペレットを180℃で3時間減圧乾燥(3To
rr) L/だのち、押出機に供給し、95%カット粒
子径が異なるフィルターを用いて300℃で溶融押出し
、静電印加キャスト法を用いて表面温度30℃のキャス
ティングドラムに巻き付けて冷却固化し、厚さ約180
μmの未延伸フィルムを作った。この未延伸フィルムを
90℃にて長手方向に3.4倍延伸した。
この延伸は2組のロールの周速差で行なわれ、延伸速度
10000%/分であった。この−軸延伸フィルムをス
テンタを用いて延伸速度2000%/分で100℃で幅
方向に3.5倍延伸し、定長上で、210℃にて5秒間
熱処理し、厚さ15μmのフィルムを得た。得られたフ
ィルムの性能は、第1表に示したとおり、本発明が限定
する要件を全て満足するフィルムは、表面平滑性、磁気
テープとした時の走行性が良好であり、かつ、高速カレ
ンダ時でもドロップアウトが良好であった(実施例1〜
5)。
しかし、本発明の要件をひとつでも不満足の場合は、平
滑性、走行性、ドロップアウトが全て良好なフィルムは
得られなかった(比較例1〜12)実施例6〜7.比較
例13 平均粒径0.3μmのルチル型酸化チタン(Ti02)
粒子をエチレングリコールに分散せしめ、これをα、β
−ビス(2−クロルフェノキシ)エタン4,4°−ジカ
ルボン酸ジメチルとエステル°交換反応せしめ、Tio
z粒子(不活性無機粒子A)を3重量%含有するポリエ
チレンα、β−ビス(2−クロルフェノキシ)エタン4
,4−ジカルボキシレートを得た。
なお、このポリエステルを、不活性無機粒子を含有しな
いポリエチレンα、β−ビス(2−クロルフェノキシエ
タン)4,4°−ジカルボキシレートで、TiO2粒子
含有量が1重量%となるように希釈して溶融混合したポ
リエステルベレットで、本粒子の結晶促進係数は14℃
であった。
また、平均粒径0.8μmの合成炭酸カルシウム(Ca
CO3)粒子(不活性無機粒子B)を、CaCO3に対
して10重量%のリン酸アンモニウム塩(リン酸とテト
ラエチルアンモニウムハイドロオキサイドとを同量添加
することにより生成)を添加したエチレングリコールに
スラリーの形で混合、分散せしめ、α、β−ビス(2−
クロルフェノキシ)エタン4,4゛−ジカルボン酸ジメ
チルとエステル交換反応せしめ、合成CaCO3を1重
量%含有するポリエチレンα、β−ビス(2−クロルフ
ェノキシ)エタン4,4−ジカルボキシレートを作った
。この合成CaCO3の結晶化促進係数は2℃であった
この上記2種類のポリエステルと、不活性無機粒子を含
有しないポリエチレンα、β−ビス(2−クロルフェノ
キシ)エタン4,4°−ジカルボキシレートとを適当割
合で混合し、不活性無機粒子含有量の異なる混合ベレッ
トを作った。
これらのベレットを180℃で3時間減圧乾燥(3TO
rr) シたのち、押出機に供給し、95%カット粒子
径が3.7μmのフィルターを用いて300℃で溶融押
出し、静電印加キャスト法を用いて表面温度30℃のキ
ャスティングドラムに巻き付けて冷却固化し、厚さ約2
40μmの未延伸フィルムを作った。この未延伸フィル
ムを120℃にて長手方向に3.8倍延伸した。
この延伸は2組のロールの周速差で行なわれ、延伸速度
10000%/分であった。この−軸延伸フィルムをス
テツクを用いて延伸速度2000%/分で135℃で幅
方向に4.2倍延伸し、定長下で、210℃にて5秒間
熱処理し、厚さ15μmのフィルムを得た。得られたフ
ィルムの性能は、第2表に示したとおり、本発明が限定
する要件を全て満足するフィルムは、表面平滑性、磁気
テープとした時の走行性が良好であり、かつ、高速カレ
ンダ時でもドロップアウトが良好であった(実施例6〜
7)。
しかし、本発明の不活性無機粒子含有】範囲を満足しな
い場合は、平滑性、走行性、ドロップアウトが全て良好
なフィルムは得られなかった(比較例13)。
〔発明の効果〕
本発明は上述の作用により、表面の平滑性と磁気テープ
とした時の走行性とを両立し、かつ、カレンダニ程速度
を速くしてもドロップアウトが良好な磁気記録媒体用ベ
ースフィルムが得られたものである。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 下記構造単位を主たる繰り返し単位とするポリエステル
    と、平均粒径0.05μm以上0.5μm未満の不活性
    無機粒子A、平均粒径0.5μm以上2.5μm未満の
    不活性無機粒子Bからなる組成物を主たる成分とする二
    軸配向フィルムであって、Aの含有量が0.05〜1.
    0重量%、Bの含有量が0.01〜0.5重量%、Aの
    結晶化促進係数がBの結晶化促進係数より2℃以上大き
    く、かつ、フィルムのうねり指数が0.50〜0.95
    の範囲であることを特徴とする磁気記録媒体用ベースフ
    ィルム。 ▲数式、化学式、表等があります▼ ここでRは、▲数式、化学式、表等があります▼、▲数
    式、化学式、表等があります▼、 ▲数式、化学式、表等があります▼の中から選ばれた少
    なくとも一種のジカルボン酸残基である。
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